裾野
寝ているだけではありません。すねている「ちち(仮名)」さんです。今日は「くま(仮名)」さんの調子が今ひとつで、その分、飼い主に猛烈に甘えてくるのですが、それを見て面白くないのが彼女です。お姉ちゃんばっかりかわいがってもらって、私はほったらかし・・・・・とこちらをにらんでいるのです。
このままだと、朝まで飼い主の横で寝そうな勢いでしたので、無理矢理引きはがしてケージに入れ、哀しそうな目で見るのを振り切って部屋を出ました。しばらくして部屋に戻ると、2頭とも気持ちよさそうに寝ておりました。実に、おっちゃんが女の子に弱いのと全く同じ構図で、飼い主が「くま(仮名)」さんの欲求のままに操られた、ということなのでしょう。
今日は合計で8つのクラスにテストの答案を返却いたしました。採点間違いなどがあった場合、その場で訂正するのですが、そこで私の使っているPILOT823を見て、中学1年生の生徒たちが「それ何?」と興味を示したので、すかさず解説。日本で5本の指には入ろうかという職人さんに無理矢理お願いして巻いてもらったのだよ、という話や、ペン先の14Kというのはこういう意味で・・・・・などなど。そう遠くない将来、萬年筆を使うようになってもらえたらという思いで、少々熱く語ってしまいました。
実際、技術・家庭科の教科書にも萬年筆の写真が載っています。金属材料の用途のひとつとして紹介されているのですが、インクに侵されにくく、適度な柔軟性と堅さを併せ持つ性質が活かされているのだよ、というお話です。
いっぽう、歴史の教科書には螺鈿が登場します。こちらM800改に使われているのはオーストラリア産の貝なのだよ、などという地理のお話も。
そうこうするうち、出ました、やっぱり、お値段の話。中学生にとってはそれはないだろう、バカじゃないか、というようなお値段なわけですから、まぁ皆さんのお小遣いでも買えるようなものもあるので、そういうものから体験してみたらどうかな、などと締めくくるわけです。ちょこっとした余談を挟むのは気分転換に良いのですが、脱線しまくりでは授業が前に進みません。
実際、萬年筆なんて猛烈に高くて縁のないもの、と思っていた生徒の中にも、サファリなんかを知って結局KAKUNOを買ったという例があります。国産の普及価格帯鉄ペンなら、十分萬年筆の雰囲気を味わえることでしょう。
さすがに生徒たちには告知しませんでしたが、大人相手であれば、興味がありましたら来月中旬に・・・・・となるわけです。
KOBE Pen Show 2015、もうすぐです。師走の神戸、きらめく神戸。愉しく萬年筆遊びをしようではありませんか。
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