轆轤
VICTORのワンコの置物みたいに、少しだけ首を傾けてお座りをしている「くま(仮名)」さん。奥にもう一頭見えていますが、これは2頭それぞれの一番「賢い」ポーズです。ということは、彼女たちの視線の先では誰かが何かを食べているのです。
おいしそうな匂いがするので、ぐぐぐっと首が前の方へ行きます。そしてついには我慢できなくなって、食卓の前に座っている家族の膝に前脚をかけて立ち上がり、食卓の上の匂いをかいでは「お行儀悪いよっ!」と叱られるという結末に至ります。
美術室にセットされた電動轆轤。粘土が飛び散ってもいいように床にはブルーシートが敷かれて準備万端ですが、美術系の部活動に所属している生徒は10人以上いるのでこれ一台だけでは足りません。こういうとき、実技系の教科を担当する教師は人脈をフルに使って、過去に所属していた職場などから機材を借りてくるのです。
今日、美術の教員が以前の職場から電動轆轤を借りてきたのですが、重たいので車から降ろすのを手伝って欲しいといわれて少しだけお手伝いをした結果、1日分のBlogネタを確保してしまったのでした。
デカデカとかかれたこの数字は、あくまで装飾です。この機種はらくらく2型というものであって、696型ではありません。遊び心ですね。しかも、ふたつある6の字の丸の中にスイッチを配置してあるあたりにシビれます。
今年、我が職場に異動してきた教員が、前の職場で長年使っていた電動轆轤。私がこの文字を見てワァワァ言いながら写真まで撮っているのを見て、何事かとのぞき込んで「ろっぴゃくきゅうじゅうろく、がどうかしました?」と聞くのです。
これには私の方が驚きました。いや、先生、何をおっしゃってるんですか。6・9・6、ろ・く・ろ、じゃないですか。気づかれてなかったんですか?外箱にもこんなにはっきりと絵が描いてあるではないですか。美術科の教員たるもの、まずは観察ですよ・・・・・などなど。
思うに、世間の人はこういう「変なモン」に対する感性がさほど鋭くないのかもしれません。あぁ、何か数字書いてあるなぁ、ぐらいなのでしょう。あとは、生徒たちが気づくかどうかですが、少なくとも美術の先生の前の職場では、そのことに気づいて先生に言った生徒はいなかった、ということなのでしょうね。
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