あるべきもの
いつもならここに、「ちち(仮名)」さんの顔がどーんと来るはずなのですが、彼女はこたつの中に興味があるらしく、こちらを向いてはくれません。この状態で、彼女はくつろいでいるか、あるいは爆睡しているのか、いずれにせよ、人間様はこの夏が過ぎて冬が来る頃にこたつ布団を買い換える羽目になりそうです。
先日のy.y.Dayでの、カーボンさんからの頂き物です。正確には、まん中の鹿の角がついた娘をいただきました。スーパーソニ子さんが鹿の角のついたかぶり物をしているのが奈良限定なら、耳にたこ焼きのイヤリングをつけているのが大阪限定、では滋賀限定はというと、狸の着ぐるみです。一瞬何で?と思いますが、そう、狸の置物で知られる信楽は滋賀県だったのです。琵琶湖をテーマにするのは難しいですからね。
いろんな珍しいもののやりとりがあったy.y.Dayでしたが、私も変なモンを手に入れました。LAMYサファリを「売るほど」持っている方が手に入れた黄色いサファリを見せていただいたときに、異変が起こったのです。
その人はキャップを外して、軽く振りました。ペン芯がむき出しになったサファリと、キャップの中からポロッと出てきたペン先。何で装着しないのかと尋ねましたら、このペン先とは別のをつけるから、というお答でした。
きれいです。y.y.Penとはまた違った「のっぺらぴん」のペン先、いやペンポイント付近の見た目です。ほとんどペンポイントが残っていないのじゃないか、という意見もあるでしょう。
このペン先の元の持ち主はケロ御大。ご本人は研いだ覚えがないとおっしゃるのですが、文豪と言われる人でもここまでポイントをすり減らすことはできないでしょうから、やはりこれは研がれたものであるはずです。
これを師匠がご覧になって、サラッとひとこすりして完成。ねっとりとした、何とも言えない書き味のペン先となりましたので、私がいただきました。
何色のインクを入れようか、と迷ったのですが、現在は青インクを入れる方向に傾いています。LAMYの青インクは実にきれいな発色なので、その色と、ねっとりとした書き味とを楽しむことができるでしょう。
萬年筆をいじろう、という企画では、講師陣の期待(?)に反して、ペン先をダメにしてしまう人は一人も出ませんでした。このペン先を見ると、それも当然と納得してしまいます。ここまで削り落としても難なく文字が書けてしまうサファリ、実に恐るべしです。
コメント
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たぬきっ娘はガマにあげ(押し付け)たのですが、たこ焼きヒョウ柄のそに子さんは「欲しい」と仰る来場者の方のところへお嫁に行きました。
京都versionと兵庫versionもあるようなので、そのうちWAGNERに連れて行こうと目論んでいます。
投稿: カーボン | 2015年7月24日 (金) 15時55分
カーボン さん
京都バージョンは(どうせ)舞妓さんでしょうかね。兵庫バージョンは何でしょう。
土台となるスーパーソニ子さん自体、かぶいておりますが、ご当地となるとその歌舞伎ぶりがいっそう強調されますね。
投稿: つきみそう | 2015年7月24日 (金) 23時35分