2nd.
うとうとしていたら、いつの間に遊びに飽きたのか、「ちち(仮名)」さんが温かい体を私の太ももにくっつけ、しばらくしてから、「ふぅ~ん」と言った。
失礼しました。この際、オッサンの汚い下半身は、背景というか、大道具というか、そういうものだとお考えください。このように飼い主に寄り添って寝そべるのは、「くま(仮名)」さんの専売特許で、いつもそういう姿勢を取っては「どやっ!」という顔をするのです。「ちち(仮名)」さんも、チャンスがあればやってみたかったのでしょう。遠く向こうの方には、いたずらをしてケージに入れられた「くま(仮名)」さんの姿が見えています。
これまでのy.y.Penの中で、唯一、しっかりとしたケースに入って届けられたのがこちらの弐號でした。しかも、セーラー万年筆としては上等なペンを入れて販売するときのケースです。
当時は、どこかの販売店を通しての発注でしたから、このようなこともあり得たわけです。この弐號については、名古屋のどーむさんが日常使いをされています。ついこの間までは、y.y.Pen唯一のギアタイプでした。
壱號が緑色の軸だったのに対して、こちらは小豆色。y.y.Penの基本仕様である「マット軸」「ギャザード」はしっかりと受け継がれています。この基本仕様は、壱號から伍號まで変わりませんでした。
この頃は、何とか伍號まで作りたいな、などと言っていたように思います。そして、5本揃った時点で、5本持っているものだけで専用のペンケースを作ろう、なんて話もしていたのですけれど、嬉しいことに5本で打ち止めにはならなかったので、ケースの話はお預けのままです。
実際、この頃までのy.y.Penというものは「秘仏」扱いでした。この次の年あたりから製造本数が増えたので、あちこちにある萬年筆になりましたが、まぁこの頃はまだ、「良識あるヘンタイ倶楽部」という名前も堂々と名乗っておりましたし、ある種、秘密結社的な匂いのする集団でもありました。
年を追うごとにy.y.Dayに参加してくださる方が増えてきたことは、萬年筆趣味、萬年筆文化の裾野を広げる、という点でとても意義深いことです。妖しくて気むずかしい「ヘンタイ」たちが企画運営するy.y.Dayは、良識ある方ならどなたでも大歓迎、というきわめてオープンな集まりなのです。
皆さん、週末の予定は決まりましたか? もちろんエルおおさかですね。
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