逆
いつものようにひっくり返っている「くま(仮名)」さんを撮ろうと寄っていきましたら、慌てて元の姿勢に戻ろうとしてもがいている彼女が撮れました。歳をとって、マツコデラックスばりの体型と二重のあごを持つようになった彼女にとって、急に体を起こすのは至難の業です。
飼い主はここのところ、毎日毎日、午前中はびっちり授業をして午後からは出張、という日々を送っております。忙しくて大変ねぇ、と言ってもらってますけれど、出張が終わったあとは直帰するので、むしろ楽なのですが、その分仕事が進まなくて困っております。
最近ずっとペンケースに入れて持ち歩いている「サインペン」の皆さん。銀色のはPILOTシルバーンで、某研究団体が周年記念として製作したものです。通常ないはずのBニブがついている、といえば、わかる人にはわかります。一番下、仏壇ボディに赤いラインが魅力的なレアロは、親方に調整してもらってムフフな書き味に。国産Bの字幅ですから迫力には欠けますけれど採点極楽な1本です。そして中央は、私が持つはずのない1本です。
萬年筆趣味な人だけれど、こいつだけは持つまいと心に決めていて、実際これまではインク吸入ピストンの軸が折れた「見本」を1本持っていただけです。でも、子犬は抱いたら負け、萬年筆は書いたら負け、なのですね。
私は銀軸の萬年筆には青系統のインク、と決めているのですけれど、前述のサインペンたちはそれが「逆」になっているのです。持つはずのないペンにはロイヤルブルーが入っておりまして、問題の銀軸には黒インク。これは逆だから早急に入れ替えなくては、と早速にストーリアの青なども買い込んできたのですけれど、持つはずのないペンから青い筆跡が出てくる、これがまた何とも捨てがたいのです。
太宰ではありませんが、仏壇にはロイヤルブルーがよく似合う、のです。ついでに言うと、シルバーンから出てくる黒くて太い筆跡もまた、なかなか捨てがたいのです。さて、どうしたものでしょうか。
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