ゆき蛸
いつの間に眠りに落ちたのか、知らないのは飼い主本人だけでした。日曜日の昼下がり、「くま(仮名)」さんを小脇に抱えるようにして「よしよし」していたはずなのですが、その後の記憶がありません。目覚めたときには、こんな写真を撮られておりました。目撃証言によりますと、このあと、彼女もしばしのお昼寝をなさったそうですが、飼い主が目覚めたときにはどこかへ行ってしまっておりました。
大阪は日本橋四丁目にあるこんなお店。居酒屋という提灯のかかっているその奥をよく見ると、ここがかつて電気屋さんであったことがわかります。大阪日本橋と言えば東京の秋葉原と並ぶ電気街として知られていたのですが、今や「ヲタクの街」としての存在感が増しています。そして、そういった人たちを受け入れるべく、現実世界にはいそうもない女性の格好をしたお姉ちゃんたちが街角に立って客引きをしていて、すれ違う人の会話はほとんどが中国語、という状況です。
けっしてきれいとかおしゃれとかいうお店ではありません。けれども,愛想のいいお姉さんと腕のいいおじいさんがいて、揚げたての練り天を食べさせてくれるお店です。普通のおっちゃん、おばちゃんなら、定食なんぞ頼もうものなら、確実にご飯を残してしまいます。そう、汗水垂らして一生懸命しんどい仕事をした人が一杯呑んでご飯を食べる、そういうお店です。
チーズちくわの磯辺と、枝豆。熱々でいただくとたまりません。前々から気になっていたお店ですが、ようやくお邪魔することができました。
かつて、大阪日本橋でご飯を食べるのはなかなかにたいへんなことだったのですが、今や電気屋さんを探すよりも食べ物屋さんを見つける方が簡単です。もうしばらくしたら、ここ日本橋から電気屋さんがなくなってしまうんではないか、そんな感じもします。パーツを集めてコンピュータを組み上げるなんてことをするぐらいなら、同じ金額でよほど高性能なできあがったマシンが買えるご時世ですから、それも仕方のないことでしょう。
くんちゃまベーコン。こういう、練り天でないメニューもあります。大阪には沖縄から出てきた人も多いので、けっこう需要があるのかも知れません。しかしこいつがなかなかお腹に堪えましたので、食後は腹ごなしに地下鉄一駅分歩きました。
あと一月ほどすると、修学旅行の引率で沖縄へ行きます。国際通り周辺でグループ行動をする生徒たちが美栄橋付近をウロついてくれたなら、それにかこつけて渡口さんのところへ行けるのですが、なかなかそういう展開にはなりません。20回近く那覇へ行きながら、いまだお邪魔したことのない渡口万年筆店。ご店主にお会いできるのはいつの日でしょうか。
仕事で動いている時ほど、趣味の領域は遠ざかっていくものですよねえ。つきみそうさんにとって渡口万年筆店は遠きにありて思ふもの…となってしまうのでしょうか?解釈は異なるのですが(笑)。
投稿: すいどう | 2015年4月 7日 (火) 21時45分
すいどう さん
普通の先生は、中学1年、2年、3年と順番に進んでいくので、2年受け持ちの時に修学旅行の下見に行くわけです。そういう機会があれば、あるいは渡口万年筆店にいけるのでしょうけれど、私は3年ばっかりなので、修学旅行の下見というのは一度も経験したことがないのですね、これが。
投稿: つきみそう | 2015年4月 8日 (水) 05時19分