便乗・1
特にこれといってすることもない日曜日。外出すればお金が出ていきますし、さりとて家にいれば電気代もガス代もかさむという難儀な状況。それでもワンコたちは家族がそろっているというので落ち着いています。我が奈良県は茶道をたしなむ人の数が全国一なのだそうで、長女もその数に入っております。そしてこの季節、お茶菓子というと出てくる良弁椿の話題になりましたので、確か以前記事にしたはず、と思ったら4年前の今時分に書いておりました。
東大寺の修二会本行が行われているこの時期だけ作られるお菓子が「のりこぼし」です。練行衆が紙で作る椿の花、その作業中に紙の上にこぼしてしまった糊が開山堂の庭の椿に似ていたことから、逆に椿の方がのりこぼしと呼ばれるようになった、という話があります。一つ400円もする上等なお菓子ですけれど、むちゃくちゃおいしいのかというとそうでもなく、まぁ季節ものだから仕方ない、というところでしょうか。
練行衆が紙で作った椿の花に似せたお菓子です。このお菓子を売っているお店は、餅の早搗きで有名なお店のすぐそばにあります。JR奈良駅から東に延びる三条通を進み、重厚な南都銀行の本店を過ぎたあたりに餅屋があって、そこを右に入ると餅飯殿通り。すぐに揚げの中にうどんが収まった巾着きつねで知られるうどん屋さんがあり、その隣ぐらいが和菓子屋さんです。奈良へ来られる際にはこのあたりから南へ進み、やがて奈良町へと入って行かれるといろいろと楽しめます。
私自身はのりこぼしなんぞには興味がなく、何となく便乗してくっついて行ったのですが、そこは奈良町、いろいろとおもしろいことがあります。何回かに分けて便乗シリーズでお送りしようと思います。
仕事などで少々気が立っていたのですが、ちち(仮名)さんの弛みきったお顔で気分転換できました。「何か九州のおっさんがお礼を言うとったで」と伝えておいてください。
投稿: すいどう | 2015年3月 9日 (月) 21時59分
すいどう さん
年度末は気が立ちますね。かく言う私も、本日は相当に気が立っておりましたが、帰宅してわんこたちを見るとすぅっとします。彼女たちにもしかとお伝えしておきます
投稿: つきみそう | 2015年3月10日 (火) 07時28分