楓
とっさに押さえたので、肝心なところがフレームから外れてしまいましたが、「ちち(仮名)」さん、大あくびです。どうも今日はおとなしいな、と思っていたのですが、賢いわけではなくて単純に眠たいだけのようです。
今日は修了式で、子供たちは春休みに突入です。例年ですとこの日の夕刻、年度末の人事異動に関する内示があるのですが、今年は人事異動の方針が大幅に変更されたこともあって調整が難航しているらしく、1日遅れの明日となりました。私がこうして呑気に記事を書いている今も、教育委員会事務局は不夜城のごとき状況でしょう。人事異動担当の人たちは最後の最後まで、ギリギリの攻防を続けていらっしゃるのだと思います。私は現任校にお世話になってまだ2年ですから、今年は関係ないと踏んでいます。
先日、別のペンを探してあちこちひっくり返していたら、何と言うこともない階段の手すりの上にポンと置かれているのを発見した、長年の相棒です。字幅はMですが、インクフローを潤沢にすることで滑らかな書き味(だと感じさせるよう)に調整されているので、そこそこ太い文字が書けます。ですので、私のように字がへたくそな者にはありがたい1本で、大変重宝していたのですが、ここ半年ほど行方不明になっておりました。
購入当初、倉敷帆布で作られたペンケースに入れておいたところ、新品のキャップレス楓よりも白い、長年風雨にさらされたような外観になってしまったので、ラナパーを塗って濃い色合いに修正したのですが、手持ちのほかの楓と比べても、特に黒いようには思えません。長いこと使っていくと、自然と木の肌が黒っぽく、濃い色に変化していくものなのでしょうか。それとも、単に手垢にまみれて黒く汚れているだけなのでしょうか。
こうして並べてみるとおもしろいものです。春休みなんてものは雑務に明け暮れているうちに終わってしまい、そのあとには目が回るほど忙しい新学期がやってきます。せめて字を書くときだけでも楽しむために、この3本をスーツの内ポケットに挿して使ってみることにしましょうか。
明日もまた、朝から部活動の練習試合に出かける生徒を試合会場まで送って、その後は年度末までに仕上げておかねばならない書類の作成と、新年度の部署異動に伴うお部屋の片付けに追われて、日が暮れたら新年度の校内人事を検討する会議に突入です。寒さもぶり返すようですし、厳しい1日になりそうなので、せめて早寝をして体力を蓄えようと思います。おやすみなさい。
楓の花言葉は大切な思い出、とのこと。この時期に相応しいとてもタイムリーなペンの選択ですね!
投稿: すいどう | 2015年3月25日 (水) 08時28分
黒くなるのは,単に手垢にまみれて黒くなるだけ,というのが私の持論です。
ですが,一方で今回の一連の現象には,特にその原因について興味があります。
なぜ,帆布製の布と入れておく(布と擦れ合う)と,長年風雨に晒されたが如く白っぽい様子へと変化してしまうのか。
木材にも使えるとは云え,なぜ,革用のクリームを,木に塗ると黒っぽさが持続するのか。
どなたか御教示下さい!
投稿: monolith6 | 2015年3月25日 (水) 14時11分
すいどう さん
この春は特に、いろいろとお世話になった思い出深い方々がたくさん退職されるので、寂しい気持ちです。けれど、そういう感傷に浸る暇もなく、年度替わりの激務が押し寄せてくるのは、ある意味、気が紛れて幸せなことなのかも知れません。
投稿: つきみそう | 2015年3月26日 (木) 06時20分
monolith6 さん
わかっている範囲で情報を提供します。まず帆布製のペンケースの件。こすれあったというより、何らかの化学物質が作用した可能性が高いと感じます。残念なことに、当時そのペンケースに入れていたのは楓のほかには樹脂製の軸を持つものばかりでしたので、それも憶測に過ぎませんが、たいして持ち歩いたわけでもなく、ただ入れておいてあっただけですので、こすれた、ということではなさそうです。
ラナパーについては、あまりにひどい軸の状態を見て、これはもう捨てるしかない、ならばとやけくそで塗ったという面もありますが、私の業界では美術の教員が木彫作品の仕上げに靴墨を塗って仕上げさせる例があるので、そこにヒントを得たということもあります。
投稿: つきみそう | 2015年3月26日 (木) 06時25分