青
珍しく目を開けて出迎えてくれた「くま(仮名)」さん。今日、飼い主の勤務先では卒業式が行われましたので、夕刻から少しだけお祝いの宴をして、帰宅したところです。さすがに普段より早く、その日のうちの帰宅となりました。
卒業証書授与式、略して卒業式。法律上、卒業証書を授与できるのは校長だけですので、校長から卒業生一人一人に手渡し、というのが正式です。私たちが学生だった頃は、どこの学校も生徒であふれていたので、そんなことをする余裕はなく、成績、人物ともに優秀な人が総代となって受けとるのが普通でしたが、少子化が進んだ今は、一人ずつ受け取ることが普通になっているように思います。
これまで31年間の教員生活のうち21年間を中学3年生の担当として過ごしました。しかし、そのうち学級担任を担当したのは11回で、直近の残り10回は教務主任や学年主任として過ごしていますので、卒業式というとどうしても「傍から見る」という感じになっていました。感動の卒業式が終わって、卒業生たちがあちこちで写真を撮りながら母校を後にする時間、ずっと物陰で潜んでいるようにしていたのですが、今年は久々に生徒の前に引っ張り出されて、すてきなプレゼントを頂戴しました。
ほぼ毎日、担任が発行し続けていた学級通信のスタイルをまねて、生徒たちが極秘裏に作成してくれた学年所属教師それぞれの卒業証書です。その中で、アンケートによって決定されたそれぞれの教師からイメージされるカラーが発表されておりましたが、私のイメージは「青」でした。
きれいに透き通った、こんな青でしょうか。18金ならぬ18禁のイカロスの装飾や、父の戒めを守らずに命を落とした愚かさなどは私にぴったりですが、こんなきれいな青ではなさそうです。
あるいは、イタリアの青く澄んだ海というわけでしょうか。イタリア人は8割以上がテキトーで、残り2割で国がもっているんだ、などと真剣な顔つきで語るいかにもエロくてエェ加減そうなイタリア人のオッサンがおりましたが、そういうダメダメなイタリアっぽさは人一倍持っているものの、人に親切で明るく、芸術的な人生を楽しむところなどは全くないので、これも違います。
そうなると、こちらのy.y.Pen参號でしょうか。この写真は意識的に明るめにしてありますが、本物はもっと落ち着いた色調で、青ではなく紺色です。ドブネズミ色のスーツは持っていませんが、普段着ているのは濃紺や黒のスーツばかりですから、そこから来たイメージなのではないかと思います。
卒業生が出て行くと、目が回るほど忙しい春がやってきます。一つ深呼吸をして、新しい年のスタートに向けての準備に取りかかりましょう。
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