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2014年12月

2014年12月31日 (水)

大つごもり

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 長女の悪戯で布団を着せられた「くま(仮名)」さん。気にならないのか、あるいは暖かくて気持ちいいのか、どちらなのかは本人(犬)に聞いてみなければわかりませんけれど、なすがまま、キュウリがパパ、という状態になっています。いつも書いていることですけれど、たいした甲斐性もない私がこうして家族と犬とともに暮らしていけるということは、実はとんでもなく幸せなことなのだと考えなければなりません。

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 青い布団にくるまった犬の写真が出たついでに、青いペンがくるまっている写真です。まだ私が若かった頃、妻とはとても永い春を過ごしていたのですが、毎年大晦日には二人で伊勢神宮へお参りすることにしておりました。地元の皆さんは一年間息災に暮らせたお礼にと年末にお参りされるそうですが、私たちは31日の午後10時頃に伊勢市駅に着いて、外宮にお参りをしてからバスで内宮へ向かい、正殿前の石段下付近で午前零時を待つ、という形でお参りをしていました。携帯電話もなく、得意のガジェットもなかった時代、掌の中に握り込めるような小さなラジオが「最新鋭機器」でした。片耳にイヤホンを挿して第九を聞きながらそのときを待っていたのを思い出します。

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 午前零時の時報とともに、満員電車でももう少し隙間があるだろうというほどの人の塊が一斉に正殿を目指して動き始めます。暗い中、はぐれないように妻の手をしっかりと握ってごつごつした石段を登り、何とかお賽銭箱の前までたどり着いたら拝みます。二礼二拍手一拝などといいますけれど、これも古来のものではないそうです。要は心を込めて拝むことが大切なのでしょう。

 実は、妻は宗教上の理由で神前で手を合わせることをしません。私と妻、それぞれの信仰の対象は不倶戴天の仲ともいうべきものなのですが、それでも夫婦としてやってこられたというのはありがたい話です。

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 年末にはよく、干支の引き継ぎなんていうセレモニーが行われます。今年であれば馬が羊に来年よろしくね、なんて引き継ぎをするという、あれです。右のIBMロゴのPCはX61s、左はX61でレノボのロゴ付きですが、これまでこき使ってきたX61sもさすがに最近はお疲れ気味なので、来年は左のX61に主力機の座を譲る手はずになっています。

 Core2Duoの省電力版L7500(1.6GHz)から、同じCore2DuoながらT9300(2.5GHz)へと、若干ながら性能もアップし、液晶のバックライトも高輝度のものになっているので老眼の目には少し見やすくなっているはずです。行く年来る年、というこの時間帯、古い方のシステムをバックアップした上で、内蔵のSSDをそのまま新しい機体に差し替えて使用する予定です。

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 左の画面の方が、少し白ボケた写りに感じられるのは、それだけ画面が明るいということです。最新機種を買うだけの余裕もないので、今年もまた、数年前の老機種にムチ打ってこき使うことになりますが、これより使い勝手のいい最新機種が売られていない、ということが実は一番の問題なのです。

2014年12月30日 (火)

1日早く

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 遊んでくれるかなぁ、と飼い主の様子をうかがう「ちち(仮名)」さん。飼い主は彼女の前に寝っ転がって、だらだらとCATVを見ているだけです。毎日忙しく働いている同業者たちは、昨日あたりから本格的に掃除や片付けに取り組んで、今頃はすっきりとした自宅でお正月を迎える準備をしていることでしょう。ただ一人私だけが、普段にもましてだらだらと過ごしている、それがいつもの年末年始の風景です。いろいろとやらなければならないことがあるだろうから、と年末大バザールへの参加も見送ったというのに、結局この有様です。馬齢を重ねるにつれてだらけぶりも増してくるという、何とも哀しい状況ですが、糖尿病と馬鹿は死ぬまで治りませんから仕方のないところです。

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 例によって例のごとく、何となく出かけた先は曽爾村。生来のエェ加減な性格故、私は物事を計画的にすすめるということがありません。いつでもどこでも行き当たりばったり、間に合わなければそれまで、ということを半世紀以上繰り返してきただけです。それでいながら、夏休みや冬休みの前には「規則正しい生活をして、計画的に勉強しようね!」などと生徒たちに言い続けてきました。内緒ではありますが、そういうことを口にするたび、胸のどこかがちくりと痛みます。

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 目的のお店に到着して、食べ始めてから気付いて慌てて撮った1枚。田舎蕎麦に、蕎麦豆腐、蕎麦のデザートという蕎麦セットです。このお店があるということを知って、クルマを1時間半走らせてやってきました。世間の皆さんがお正月を迎える準備に忙しくされている中、実に優雅な話です。

 実際、人が忙しそうにしているときにその意味がよくわからず、みんなが仕事を終えた頃に気付いて大慌て、ということが多い、というよりはそれが私の日々のすべてではないかと思います。そして、そんな自分だということがわかっているのに何一つ改善しようとしないというのも難儀なところです。

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 お蕎麦に添えられた薬味は刻んだネギだけで、おいまりのワサビがないな、と思っておりました。ワサビが確認できたのは、この蕎麦豆腐に載っているものだけ。それではとズルズル手繰り始めましたら、ピリピリと辛い味がします。どうも、蕎麦つゆに辛味大根でも入っているようです。それはそれで、なかなかおいしくいただけました。

 そしてこの蕎麦豆腐、お蕎麦を食べる前にいただけば良かった、と思いました。蕎麦つゆの辛味にやられて、お味がよくわからなかったのですが、じっくり味わえば蕎麦の香りを感じることができたのでしょう。白状しますと、私はおそらく日本一の味覚音痴なので、実際、何を食べてもおいしいのかどうかすらよくわからないのです。好きかどうか、それだけが食べ物の評価基準なので、おいしいものを食べるのは無駄なことなのかもしれません。

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 蕎麦のデザート。白い部分は完全に固まっているわけではなくて、甘くてとろっとしたものでした。その中に蕎麦が練り込まれているのでしょう。こちらは、さすがの私でも少しだけ蕎麦だというのを感じることができました。

 このお店がある曽爾村は、奈良県の東の端の方、三重県と接しているところにあります。公共交通機関としては近鉄大阪線の名張駅から三重交通バス利用になりますので、生活圏としては完全に三重県です。名張へ買い物に出るか、奈良の榛原へ出るか、そんなところだろうと思います。

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 お店の名前は、黄色いのれん。奈良県側、曽爾村の役場の方から走ってくると、カーヴの先にこの黄色いのれんが見えます。お店の前がバス停になっていて、名張駅から2時間に1本程度のバスの便がありますので、私一人ならそのルートで行ったことでしょう。前日の夜はけっこう雨が降っていましたので、これはひょっとして雪が積もっているかも、と期待して、スタッドレスタイヤの試験をかねてクルマで行ったのですが空振りでした。

 しかし、道に面したお店、というこの風景、私の田舎にある母の実家にそっくりです。懐かしくて、何枚か写真に収めましたが、ひなびた感じであってはこちらは「生きている」お店です。私の田舎なんぞは、今ごろは一面の雪に覆われて、その上に足跡やタイヤの跡もない、音のない景色が広がっていることでしょう。

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 デザートを食べ終えた後に出ていたのが、こちらのそばがき。大きなお椀の直径はM800より長く、M1000ぐらい、あるいはそれ以上かと思われました。中に入っているそばがきも、大人の女性の拳ぐらいの大きさがあります。これをちぎりつつ、わさび醤油でいただきます。祖父はこのそばがきが大好物だったのですが、実際自分では口にしたことがほとんどありませんでした。

 蕎麦を堪能してから買い物をして家に戻り、ササッと玄関の戸を拭いて注連縄を飾って、今年もまた、ぎりぎりで一夜飾りをさけることができました。明日はまたダラダラと過ごし、何となく年を越して、さほど意味もない1年が始まるのでしょう。

2014年12月29日 (月)

準備

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 きちんと両の前脚を揃えて餌鉢に向き合う「くま(仮名)」さん。このあと、少しだけ首を伸ばして、いつものように寝たままご飯を食べるのです。先週の土曜日から、近鉄は土曜ダイヤでの運転に突入していますが、奈良交通バスは明日30日から日祝日ダイヤでの運行となりますので、駅での列車とバスとの接続が今ひとつ。この暮、今日はお出かけに一番むかない日なのです。

 それでも、色々と準備し忘れていたものがあって、慌てて大阪市内へと出かけていった私。目先の利く人は25日や26日に年休を取ってお正月の準備を済ませているはずですが、私はいつものように出勤して能率の悪い仕事をしておりましたので、今日あたりからいよいよお正月の準備です。

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 お正月と言えばお雑煮。毎年年の瀬にはこのお店で味噌を買います。我が家は私の実家に合わせて、白味噌仕立てのお雑煮です。具は雑煮大根と金時人参、そして丸餅。子どもの頃は、自分の誕生日であるこの日に父の実家に親戚一同が集まって餅つきをしておりました。父が杵を取り、祖父が石臼に手を入れる。横で見ていると、いつ父が祖父の頭を打つかとはらはらしますが、二人のコンビネーションは完璧でした。

 四角いせいろを高く積み上げて蒸した餅米を、石臼にあける。それを杵でぐりぐりしてあらかた米粒を潰してからつき始めるのですが、この「半殺し」という状態の餅米が子どもたちの大好物で、臼の周りに群がってはつまみ食いをして「餅なくなるがなっ!」と叱られたのも懐かしい思い出です。

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 冬休みは、教員も休めます。年末3日、年始3日のあわせて6日間は「閉校」ですので、ウサギに餌をあげる当番の人以外、まず出勤しません。ずっと中学校に勤めていると気がつきませんが、小学校の場合、ほとんどは動物を飼っていますから、長期の休みの間も餌をあげるために出勤する職員が必要なのです。

 こんな時こそ、コンピュータをメンテナンスすべきとき。1ヶ月ほど前に2台続けてシステムクラッシュしたので、まだ「ぴかぴか」の状態ですけれど、そんなときこそしっかりバックアップをとっておくべきです。まずはシステムを最新の状態にし、ゴミファイルを整理して、それからバックアップをとります。

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 毎年のように出遅れて、今年はとうとう「かぶり物」を手にれることができませんでした。それでも犬のBlogをやっている以上、今年はありません、では済まされないので、何とかその代わりになるものを手に入れてきました。世間の皆さんは、11月とも成ればそういうものを手に入れて、愛するペットに着せて写真を撮り、それを年賀状に使ったりするのでしょう。それで思い出したのですが、年賀状にもまだ手をつけていないのでした。

 そういうわけで、今年は年末大バザールへの参加も諦めて、ささやかながらお正月の準備を進めます。ようやく、年の瀬らしくなってきた我が家(わたし)です。

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2014年12月28日 (日)

ミスド

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 何とも言えない表情を見せている「ちち(仮名)」さん。実は半分寝ています。そうでもなければ、こういう姿に気付いた飼い主が這っていってiPhoneを構える間、じっとしているはずがありません。3ショット撮って、あとの2枚はきっちり横を向いておりましたが、これは比較的正面を向いてくれたもの。横様に寝そべって、前脚を何とも言えない形に重ね合わせているところが実にツボでした。

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 自宅の最寄り駅まで行くと、マクド、ミスド、ケンタがそろい踏みしています。近鉄奈良線沿線でほぼ唯一の、駅前や駅周辺にパチンコ屋がない駅、といえばわかる人にはわかります。最近、食卓の上にミスタードーナツの箱が置かれているのをよく見るので、また何か集めてるの?と聞きましたら、もうそういうことはやってない、のだとか。かつてのミスタードーナツといえば、「あと1個でカードが・・・」なんてよく言われたものですし、子ども連れでいるとおじさんたちから「どうぞ」とカードをもらったりしたものです。そういうカードが何枚かたまると、お好きな景品と交換できます、というお話。家族旅行で行った岐阜の駅前で、ミスドの丼を景品交換してしまったときは正直後悔して、仕方なく宅配便で自宅に送ったことが思い出されます。

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 今回は、その個数買うんだったら景品付きのこのパックがお安くなります、とかなんとか言われて買ってきたのだそうですが、その中にちょうど来年のダイヤリーが入っていたので、これを使おうと妻が思い立ったようです。誘うかのようにペンループがついているので、長女の反対を押し切って萬年筆を挿すことに決定。さて、何が良いかというところで、食卓に取り付けた引き出しの中をゴソゴソ漁っていると、いいものが出てきました。

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 PILOTの、これ何といいましたか、セーラーシャレーナ対抗で出されたペンだったかと思いましたが、バーディーを少し立派にしたようなもの。ペン先は鉄です。ピンクのホスカルを挿そうか、などと言っていたものの、より小さなこちらに決まったようです。ならばと青のカートリッヂを出しますと拒否されて、断固、黒だと。やはり女性は青インクで書いた方がいいんだけれど、などとおっしゃっていた高名なペンドクター(注:性別によってペンクリの時間が変わることのない人)の言葉が思い出されましたが、黙って黒のカートリッヂを差し出しました。

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 インクの出が悪い、とおっしゃるので、これも食卓の引き出しに常備されているルーペで覗いてみると、無茶苦茶ペン先が寄っています。この程度なら私にも何とかなる、と爪でぐいぐいやって、手帳にほどよいフローになりました。

 何でボールペンやシャープペンシルを挿さないのか、そもそも、候補になるペンが続々と出てくるっていうのはどういうことなのか、というのはさておいて、また1本、活躍の場を与えられた萬年筆が増えました。めでたいことですね。

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2014年12月27日 (土)

純正の力

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 例によって餌鉢を枕にして眠る「くま(仮名)」さん。痛くないのでしょうか。確かに彼女の首回りは幾重もの脂肪の層で巻かれているようですし、換毛が進みつつあるとはいえ、いまもまだもふもふの毛があるので、人間のようではないと思いますが、寝心地が良さそうには見えません。こんな風に伸びきって寝ているのは、部屋の中が暖かく、家族が揃っているからです。おそらく普段は人のいない今で丸まって寝ているのでしょう。家族が帰宅すると大喜びで出迎えてくれるのも、そうやって寂しいのをじっと我慢しているからなのかもしれません。

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 近所のホームセンターに文具大賞受賞製品ばかりを集めたコーナーができていた、なんていう会話を場違いな場所で聞いて驚いたのが1ヶ月ほど前のことでした。その場違いな場所というのは、ほかでもない職員室。実は、学校の先生は文房具に興味のない人の方が多いのです。

 赴任した当初から、何となく他の学校とは雰囲気が違うと感じていましたが、その原因のひとつはそういうことなのかもしれません。新刊書や最新の文房具に興味を持ち、情報も早い先生がたくさんいるのです。こういうのは、他の多くの学校では珍しいことです。学校の門前に本屋を出したらすぐに潰れる、とは良く言われる話ですが、情けない限りです。

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 ステープラーで紙を綴じたとき、針の先の方がこんな風に平らになるフラットクリンチ。前の前の前の職場にいたときにはすでに使っていましたから、少なくとも世に出てから17年以上は経っているはずです。新発売を記念して売られていたスケルトンボディのフラットクリンチなんてものも持っていました。特殊な用途のものを除いて、新規購入するステープラーはすべてフラットクリンチのものを選んできましたが、どうも調子が今ひとつだと感じていました。

 その理由というのは実は簡単なことで、純正の針を使っていなかったからなのです。多くの学校では、経費節減のためかMAX純正の針ではなく、アスクルとかカウネットとか、そういうところで手に入る比較的お値段の安い針をまとめて購入しているのですが、それをフラットクリンチに使うとよくないのです。

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 普通のサイズ、すなわち10番の針なんてものは、どこのメーカーでも同じ大きさ、形状だと思ってきましたが、使われている素材の固さ、柔らかさの違い、そしてごくごく微妙なサイズの違いなどがあるのでしょう。ガチャッとやるたびに針が引っかかってほとんどまともに使えなかったステープラーに、MAX純正の針を入れると苦もなく綺麗に綴じることができるのです。

 このへんは、インクジェットプリンタに純正のインクを使うべきかどうかという議論と同様、聞く人によって意見が違ってくるところですが、少なくともキヤノンやエプソンのインク、MAXのステープラー針に関しては、純正が一番、というのが私の意見となりました。近々、必要があってちょっとヘンタイなステープラーを購入する予定ですが、そいつは基本的に純正の針しか使えないというもの。でも、それが一番なのだと身をもって感じたことでした。

2014年12月26日 (金)

風呂の蓋

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 カメラを見つけて逃げようとしている「ちち(仮名)」さん。けれども寝起きの哀しさ、きっちりおさえられて、タヌキ顔になっているところを撮られてしまいました。換毛期の彼女は、やはりタヌキです。おまけに、スリムだと思われていたのにしっかり顎の下にお肉がだぶついているところも撮られてしまいました。写真を嫌うのはこういうところに理由があるのでしょうか。

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 我が家の電灯のスイッチはホタルスイッチになっています。たとえばトイレデあれば、スイッチに電気が点っていれば誰もトイレを使っていないということになりますし、消灯していればトイレを使っているということになります。お風呂の蓋と同じで、使っているときには使わない(点かない)、使っていないときには使う(点く)というわけです。

 しかし、我が家も築後15年ほど経ち、このスイッチもそろそろ寿命のようです。トイレを使った後、スイッチを切っても切ってもまた戻ってしまうようになりました。電灯を消すのに何度も何度もスイッチを操作せねばならず、ときには勝手に点灯しているということもあります。

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 パネルを外して中を見る、ということがすでにいけませんが、そういう「違法」なことを何度も何度もやってきました。荒れた学校では、こういうスイッチを力任せに押し込む、ということが流行ります。あっちでもこっちでも、スイッチというスイッチがパネルの中に押し込まれ、操作できない状態にされてしまうのです。スイッチユニット自体は、その外側の金属性の枠を少し内側に寄せて止めてあるだけですから、簡単に押し込んでしまえるわけです。

 振り返れば、そういう学校で勤務していたときの方が愉しかったような気もしますが、壁の中の配線を無資格者が触ってはいけません、と授業で教えている技術の教師に、「若いからちょっとぐらいビリッと来ても大丈夫やろ。直しといて。」と分電盤のスイッチも切らずに命じた学年主任もおりました。

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 難儀なのは、放課後、もう真っ暗な廊下で作業する場合です。一人でやるときは、懐中電灯を口に咥えて作業しました。こんなふうに、太い針金みたいな電線が使われていればまだ楽なのですが、古い校舎だと撚り線ということもあって、余計に手間がかかります。もっと古いものだと、挿し込むだけではなく、ネジで締め込むようなものもあります。そういうのは本当に念入りに作業しないと危険です。

 いくら生徒が壊すからといっても違法は違法、これで作業ミスをして火災にでもなれば誰も責任はとってくれませんが、おそらく、今も全国の学校でそういう作業に従事している「ちょっと器用な」先生は数知れずいるはずです。必要になるたびに業者さんを呼んで作業をしてもらう、そんな費用を要求すれば、教育委員会にシバかれますし、かといって壊れたものをそのまま放置しておくわけには行きません。割れ窓理論、というものもあります。

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 で、結局、お年寄りにも操作しやすい大きなホタルスイッチに交換完了、です。自宅であればこういう作業に業者さんを呼べますが、学校ではなかなかむずかしいのが現状です。解決策はただひとつ、選挙のときにはさっぱり票にならないことがわかりきっていても、教育現場に必要なお金を投じてくださることだと思いますが、それができる日本なら、もっとみんな幸せに暮らしているはずですね。

 繰り返しますが、壁や天井の内側(裏側)の配線に関しては、素人が触ってはいけません。今回ご紹介したように、安全確実な専門業者さんに依頼してやってもらいましょう。

2014年12月25日 (木)

半額?倍額?

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 飼い主に似て、実に良く眠る「くま(仮名)」さん。この状態でも肉球をぷにぷにすると嫌がって舐めに来たものですが、最近ではそういうこともなくなりました。今はまだまだ元気ですけれど、そうやって歳をとっていくのだなぁと思うと少し寂し感じもします。かくいう飼い主にしても、ここのところは優先座席に座ることへの違和感が少なくなってきています。もともと混んでいないときには優先座席に座ったってかまわない、という考えですが、今はまだ優先されない人だけれども、すでに比較的そこに近いポジションになっている、ということでしょうか。

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 雪が降ったら車に乗らない、といいことを言うわが娘ですが、出かけた先で降り始めたら、なんてことを考えると冬の備えをしておくに越したことはありません。昨冬の大雪の日も、早朝のアルバイトに車で出かけた後で雪が積もりはじめたので、あわててバスでクルマを回収しに行った、ということがあります。とりあえずスタッドレスタイヤを履いておけば、昨日教習所を出たような人でも何とかなることもあるでしょう。

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 なので、ホイール付きで安い中古の奴はないか、と探していましたら、一応ブリザック様で4本セット8000円、というのを見つけました。少し経年が気になりましたが、実際走ってみると十分に柔らかく、もしものときに備える、というのであればこれで十分という感じです。

 そしてそのタイヤセットの上にちょこんと乗っているのが、先日のWAGNER名古屋大会で手に入れたキャップレス。全日本マット軸協会の末席を汚す身としては、とりあえず確保しておかねば、という見た目でありました。お値段はこのタイヤセット2つ分で、妥当なところでしょう。

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 神戸の鞄職人を魅了したのは、このクリップの形状と多面体の軸でしたが、こちらの個体は丸い断面の軸を持ちます。このフォルム。そしてマット軸。使い込んでいくうち、マットな表面がテカってくるのですが、これはまだマットなまま。こういう個体はきちんと保護しておく必要があります。

 タイヤ・ホイールのセットが萬年筆の半額なのか、萬年筆がタイヤセットの倍額なのか。実査に新品のタイヤでこういうセットを組めば、このキャップレス2本分でも足りないでしょう。古くなると値打ちが下がるものと、逆に値打ちが上がるもの。面白い取り合わせです。

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2014年12月24日 (水)

イヴ

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 今年もやっぱり、気がついたらクリスマス・イヴ、でした。まだ子どもたちが小さかった頃は、それこそ10月11月からこの一夜のために準備をしたものですが、そういう日々も過去のものとなりました。

 子どもだった頃、この日は2学期の終業式で、通知票をもらう憂鬱な日でもありました。そして今、キラ星のごとく優秀な同僚が居並ぶ中、日々疎外感を覚えてしまう自分は、この職業についているのが不思議なほど、勉強をしない子どもでした。今、進路指導主事という立場から、「家庭学習の習慣がついているかどうか、そこが運命の分かれ道です!」なんて言ってますが、家庭学習なんてもの、この歳になるまでただの一度もしたことがありません。提出物をしっかり出しなさい、とか、お家でしっかり勉強しなさいと子どもに言うたび、胸がちくりと痛む私です。

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 小さな数字ばかりが並ぶ通知票を前に、母親にこってりと絞られて、父が帰宅すると同じ内容が報告されます。けれど、今の私と同業者であった父は、成績のことで何もいいませんでした。そうであるからなおさら、母は私の成績を気にしていたのだろうと思います。昔は同僚を家に招くなんてことが常にありましたから、父の同僚は母もよく知る人。○○先生の息子、高校アカンかったらしい、なんて話が夕食の席で交わされているのを他人事のように聞いていましたが、母は同じような会話が父の同僚の家で交わされることを恐れていたのでしょう。

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 そんな風に親を滅入らせるだけの存在であった私のところにも、不思議なことにサンタクロースはやってきていました。知力も想像力も乏しい私には、親がプレゼントを買ってきてどこかに隠してある、ということがどうにも理解できなかったような記憶があります。あの小さな家の、どこにそんな隠し場所があったというのか、いまだによくわかりませんが、とにかくそれはうまく隠されていて、だらしなく眠るダメな息子の枕元にそっと置かれ、朝を待っていたのです。

 雪が降り積もる景色、少しずつ一軒の家がクローズアップされていって、やがて明かりの点る窓、そしてその中の暖かそうな部屋へとカメラが進んでいく、クリスマスというと必ず見る光景。ボロ屋ではあったけれど、そういうクリスマス・イヴが私の家にもあったことを感謝せずにはいられません。

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 無宗教な私は、日本の神様と仏様は拝むけれど、どうにもキリスト教は苦手です。そして、社会科の教師としては、イエスが生まれたのはどうやらこの日ではないらしい、と生徒たちに話しています。どんどん太陽の高度が下がることに危機感を覚えた昔の人たちが、もっと高くと太陽を励ました、それがクリスマスやお正月の起源でしょう。でも、そんなことはどうでもいいのです。たとえそれが暖かい部屋の中ではなくても、それぞれの人の心の中が暖かければ、クリスマス・イヴの夜はそれでいいのではないかと思うのです。

2014年12月23日 (火)

照顧脚下

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 ケージから出てきて飼い主に甘えている「くま(仮名)」さん。当然、「ちち(仮名)」さんは猛抗議ですか、むしろそれを楽しむかのように、見せつけるかのように悠然とふるまうそぶりは、けっこう性格悪いんとちゃうか、と思わせてくれます。お歳を召したものの、まだまだ毛艶も良く、お元気そうな彼女は、見た目がなんとかデラックスさんみたいなことを除けば至って健康そうです。

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 先週の後半は大変な冷え込みで、職員室で仕事をしていると腰から下が冷たくて仕方がありませんでした。近代的な見た目の我らが職員室ではストーブを焚くということがなく、暖房もエアコンに任せていますので、どうしても足もとが冷えるのです。そんなとき、神戸の有名鞄店の職人さんが、冷え込む工房にはこれが一番、と紹介してくださったのがこちら。妻などは寒くてもじっと机になんか座ってないから不要、と言いますけれど、私の場合はデスクワークが増えてきているので必需品、とさっそく購入してしまいました。

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 敢えて汚いところをお見せしますが、設置するとこんな感じです。今風の白くて浅い引き出しのついたデスクに、三杯の引き出しがついたワゴンを入れ、左側には自前で購入したワゴンを並べてありますので、足もとにはしっかりと囲まれた空間があります。300Wとはいえ、この狭い空間に温風が引き出されると、目立って暖かくは感じないものの、なければないでやっぱり寒いという、絶妙な足もと暖房です。

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 当たり前ですが、本体が転倒すると電源が切れるようになっています。蹴っ飛ばしたりしても大丈夫ですが、あんまりこれに頼るとウトウトしてしまうという副作用が出ますので、ここぞというときだけお世話になるようにしています。まぁできれば、こういうもののお世話になるような深い時間まで職場にいないようにすることが一番なのですが、生まれついての段取りの悪さとそこから来る仕事の遅さだけはなかなか改善できないものです。

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 いつもの大きさ比較。LAMYサファリと比べると、ほぼ同じ高さですので、十分にコンパクトです。その下敷きになっているThinkPad X61s改もそうですが、普通よりも小さなものが好きなのです。小さな道具で大きな仕事が出来れば良いのですが、私の場合は道具の大きさに比例した仕事しか出来ない、というのも辛いところ。年が明けるといよいよ入試に向けて忙しくなりますので、この小さなヒーターに活躍してもらう機会も増えそうです。

2014年12月22日 (月)

大人かるた

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 すやすやと眠る「ちち(仮名)」さん。換毛期に特に顕著に出てくる「たぬき眉」がくっきりとしています。今日で2学期が終わり、私の職場でも忘年会が開かれました。

 天皇誕生日が今の日に変わった頃から、どこの自治体でも規則を変えて2学期の終業式と3学期の始業式を早めるようになりました。若い頃は、終業式すなわちクリスマスイヴで、どこの職場でも忘年会と言えば大阪市内に繰り出して夜を徹して呑んで騒いで、という感じだったのですが、今時は近場で2時間ほど飲食をしてさようなら、というパターンが多くなってきているように思います。

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 かつて松永久秀の居城であった多聞山城跡のすぐ近くに、そのお店はあります。忘年会というと幹事さんが趣向を凝らして色々とやってくださいますが、そのひとつがビンゴゲーム。クリスマスの時期でもあり、プレゼント交換しましょう、というわけで、参加者は1000円程度のプレゼントを持ち寄ります。平日は遅くまでダラダラ職場にいて、休日は寝て遊んでばかりという私はプレゼントの用意をしていなかったので、忘年会の会場へ向かう途中でこちらのお店へ寄って物色することにしました。それが理由というわけでもないのですが、このお店は足場が悪く、また寒いこともあって、結局クルマで宴会場へ向かうことになりました。

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 どういうお店なのかと言えば、女性が喜びそうな雑貨屋さんです。どちらかというとヘンタイさん系統の人が喜びそうな品ぞろえではありますが、じっくりと、独自の価値観で選ばれた雑多な品々を見ているだけで愉しくなります。地区00年を越えているという古民家を活用したお店の中は、実に懐かしい雰囲気です。

 仕事で職場を出るのが遅くなった同僚と連れだってお店を訪ねましたが、その同僚もおおいにお店を気に入ってしまい、結局予定になかったものをお買い上げ。また一人、罪もない人を悪い世界に引きずり込んでしまいました。

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 私は本来の目的を逸脱して、こちらのカルタを選択。印刷されたラベルに、一つ一つ彩色を施してあるという外箱からしてツボです。誰もが知っているような昔話を題材にしたかるたで、読み札と絵札、それぞれに味わいがあり、一ひねり効かせてあるところにやられました。

 昔話というと、勧善懲悪で、善人は良い結末にたどり着くというものが多いのですけれど、それでは面白くありません。私は時代劇が好きだと人に言うと、「水戸黄門とか、暴れん坊将軍とか、あ、大河ドラマね。」なんて言われるのですけれど、どれも見ません。池波正太郎先生の作品をベースにしたものなどが好きです。そういうひねくれた人間にぴったりのカルタです。

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 あいうえおの「あ」からして、いきなりこれです。機を織りに部屋へ入る前はお嫁さんだったので、ツルは着物を着ているのですね。機織りは得意だけれど罠にかかったら逃げられないという、どこに能力の重点を置いているのか疑問を感じるツルです。このほかにも、宴会の最中に誰か来た、とかいうカルタは桃太郎の鬼退治の話だったりと、いいところを突いてます。カルタとりをして遊ぶよりは、一枚一枚読んでいってニヤリとする、そんな使い方が似合いますが、そういうのを世間ではひねくれてるとか変だとかいうんでしょうね。

2014年12月21日 (日)

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 今日もまた、寝そべったまま餌を食べる「くま(仮名)」さん。いずれ動画に収めてやろうと狙っているのですが、彼女の場合、まずは慎重にポジションを決めて気持ちよく寝そべります。しかる後に口で餌鉢の縁を掴んで引き寄せ、むしゃむしゃと食べるのです。小さい頃はあっという間にぺろりと平らげていた彼女ですが、いつの間にか食べ残すようになり、それを引き上げなかった飼い主のせいでこんな習慣が身についてしまったのかもしれません。

 せっかく導入したDroboですが、きちんと動作しているのにPCから認識されず、途方に暮れておりました。そしてその原因たるや、世の中で一番ありふれていて最も多いものでした。

Kensaku

 Drobo Dashboardなるソフトウェアを導入して管理するのですが、接続も完了してさぁ行くぞというところで、いつまでもこの画面から遷移しません。5~10分ほど放置しておくと、結局Droboga一つも見つからなかったよという情けない報告だけしてくれておしまいです。

 あれこれ試してみたものの、何の変化もないので、これはもう、Droboを売り払うしかないなぁ、と思い始めたそのとき、ネットワーク機器の基本を思い出しました。ルータの背面をのぞいてみると、コネクトランプがついていません。抜いたり挿したりを繰り返しても変化がないので、もしやと思ってケーブルを別のものに取り替えたらあっさり点灯しました。

Ok

 Droboが見つかると、こんな風に表示されます。この部分をダブルクリックすると、Droboの状況が表示されるのです。これはデータを放り込んだあとの状態です。実は、WAGNER名古屋大会へ行こうというその日の朝からゴソゴソやっていて、ようやく接続できたのでデータのコピーを開始して家を出た、というのが真相です。それでも、データのコピーには猛烈に時間がかかり、帰宅してもまだコピーが続いておりました。データ転送に時間がかかるというのがこの機種の欠点として良く言われますが、それほど使うわけではないけれどなくしたくないデータを入れるというのが目的ですから、いったん収めてしまえばとりあえず大丈夫です。

Youryo

 WAGNER名古屋でも、DroboのDのあとにoは入らないのか、とよく聞かれましたが、こいつの呼び方は「ディーロボ」だそうで、けっして「ドロボー」ではないのだそうです。RAID6相当の冗長性を持ったデータストレージでありながら、メンテナンスその他に知識もスキルも必要ない、というのが最大の売りですし、そこに期待して導入したものです。問題は、何でもかんでも放り込んでしまうのであっという間に残り容量が少なくなってしまうところですが、その辺はどんどん安くなる大容量のHDDを追加していくことで解消できるので問題ありません。とりあえずは、良い買い物をした、というところでしょうか。おすすめです。

2014年12月20日 (土)

おわりの名古屋

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 換毛期真っ盛りの「ちち(仮名)」さん。彼女の毛は細かく、そこら中に舞うため、この時期は散歩に出るときなどを除いてはケージの中で過ごす毎日です。いっぽう、歳をとったせいか換毛期が遅れている「くま(仮名)」さんは普通に外に出られるので、おぉよしよしと飼い主に撫でられたりするのですが、「かわいいなぁ!」の声を聞くと、「ちち(仮名)」さんは猛抗議。犬は嫉妬するとよくいわれますが、相当なものです。

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 本年度最後のWAGNER中部地区大会は名古屋国際センターでの開催。いつものことながら、本日の催し物一覧を拡大コピー機で刷りだして掲示されている労力には脱帽です。ビルの入口にはこれが掲示してあって、それぞれのフロアにはこいつを細かく切ったものが貼られているのです。

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 まぁ頭のいい方法と言えばそうなのですが、電光掲示板とか、そういう設備投資をする余裕がないのか、と思ってしまいます。けれど、何せコメ兵の地元ですから、無駄なお金は使わない、ということが徹底されているのでしょう。実際、これを作って切って貼る、そういう労力も職員の給料のうちですし、利用者からしても見にくくて困るわけでもありません。

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 私としたことが、WAGNERに出かけるときは忘れずに、と言っている手提げ袋を持参するのを忘れてしまい、名古屋国際センターの中にあるコンビニエンスストアで手提げ袋を購入してしまいました。いつもはさっぱりあたらないのに、こういうときに限ってまさかのBINGOで手に入れたのが一番かさばるジャイアント台風愛蔵版、全三巻です。状態も良く、コレは欲しいなと思っていたら、きっちり射止めてしまいました。

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 これ、コミックスで途中まで読んだことはあるのですが、良いですねぇ。このまま愛蔵するも良し、より多くの方に楽しんでもらうために他地区のBINGO大会に景品として出すも良し、ですね。持って帰るにはずっしりと重いので、そういう意味では「迷惑」ですけれど、実際には迷惑そうな顔してホクホクなわけです。ちなみに私自身は、遅刻して焦っていたこともあってNASですけれどの抜け殻という究極に迷惑なものを持って行くのを忘れてしまいました。年末大バザールには残念ながら参加できそうにないので、今年の萬年筆の集まりはこれでおしまい。来年もまた、たのしく萬年筆したいものです。

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2014年12月19日 (金)

Drobo・1

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 大事な大事な餌鉢を抱え込んで眠る「くま(仮名)」さん。家族が起き出してくるまでは部屋の中が寒かったのでもっと丸くなっていたようですが、暖房が効いてくるにつれ、少しずつ「の」の字がほどけてきたところです。このあと、むにゃむにゃと何か言いながらぴーんと伸びて、「へ」の字くらいになりました。

 せっかく手に入れたDrobo、早くセットアップしなければと思いつつ、本日は職場の宴会。明日の名古屋に備えて飲酒は控えましたけれど、帰宅してしばらくは寒さに震えておりました。この時期、外を歩くのは大変です。

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 まずは、役目を終えたLinkStationからHDDを取り出す作業です。1TBのHDDが4台、比較的簡素なものとはいうものの、ガッチリとしたラックに固定されてスロットに収納されています。ひとつひとつねじを外して解体し、ラックだけを戻してHDDを4台確保。このNASは相性がキツくてHDDを選ぶ傾向があったそうですから、逆に言うとそこから取り出したHDDはそこそこ信頼できるのかもしれません。

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 対するDroboの方は、前面パネルがマグネットで取り付けられているところは同じですが、心なしか緩く、簡単に外れるような気がします。HDDを挿し込むスロットは5本あり、左端の爪を指で押し広げておいて、フラップ式の蓋を押しよけつつHDDを挿し込むだけです。手応えがないこともないのですが、カチッという音などもしません。ただ何となく挿さる、という感じでしょうか。

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 何とも頼りない感じです。ほんの少しだけ、爪がHDDにかかっています。HDDをおさえるものとしてはこれだけなので、いくらコネクタにささっているとはいえ、この手前側を下にして振ったりしたら何本かHDDが抜け落ちてきそうな感じです。

 ここまでできたら、とりあえず準備完了。あとはPCにつないで、ファームウェアのアップデートや、こいつをコントロールするソフトウェアなどをインストールしてRAIDを構築し、それからデータを入れ込んでいく、ということになります。

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 それにしてもデカいACアダプタです。手前の萬年筆はM800。このアダプタとHDDとを比べると、アダプタの方が重たい感じがします。とりあえずここまでできたので、あとはいろいろなソフトウェアのセットアップを開始して、寝ている間に勝手にすすめておいてもらうことにしましょう。

 ところで、抜け殻になったLinkStation、ほしい人いますか?迷惑ビンゴ大会の景品に出したら、嫌がられるでしょうねぇ・・・・・。

2014年12月18日 (木)

怪しいもの

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 寒くなってくると、ワンコたちも暖かいことを優先するようになるのでしょうか。普段なら、こんな風にマントを着せられたら振り払うはずの「ちち(仮名)」さんも、何となく気持ちよさそうに羽織ったままにしております。家族の誰かがこたつむり状態のまま朝を迎えるようなことがあると、当然部屋の中は暖かい状態に保たれますので、ワンコたちは伸びきった姿で寝ております。そうでなければ、当然のごとく「の」の字になっていますので、朝起きてきてワンコたちの姿を見れば、温度計を見なくても、今朝はどの程度寒いのかを知ることができるのです。

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 帰宅すると、こんな大きな荷物がリヴィングルームの一角を選挙しておりました。中身は何と訪ねる妻に、「ディーロボ」と答えると中2男子の次男がすかさず反応。たしかにロボットらしき動きはしますけれど、アニメに出てくるようなイメージのロボではありません。

 増え続けるデータをどこかに逃がしておきたいけれど、NASでは散々な目に遭ってきているので、アメリカ人でも使えるという触れ込みのこいつを手に入れたのです。新品は馬鹿高いので、当然に中古品。データストレージに中古品ってどうなんだ、という話もありますが、中に挿すHDDを新しいものにすれば幾分かはマシでしょう。

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 パッケージはこんな感じ。我が家には、「アメリカ人ごっこ」という遊びが伝わっています。テーブルの上に何かをこぼしたとき、「シット」などと言いつつ、ごわごわのペーパータオルをことさらにくちゃくちゃにして手に持ち、露骨に下手くそな感じで拭き取るのです。映画などでそういうシーンをよく見かけるような気がしていて、そんなことで本当に拭き取れてるのか、絞ったタオルでササッと拭くという概念はないのか、などとツッコミを入れているので、我が家においては「アメリカ人は不器用」という共通認識ができあがってしまっています。たまにTVなどでアメリカの人が器用なことをやっていると、「アメリカ人なのにあんなことがっ!」と露骨に驚いてみせるという、実に失礼な話ですが、もちろん内輪だけのジョークです。

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 この中に3.5インチのHDDが5本入るのです。よくあるNASなんかと比べると、実に頼りない感じ。実際、スッと入りますけれど、スルッと簡単に抜けます。前面のカヴァーもマグネットでくっついているだけですので、動作中に大きな衝撃が来たらと思うとゾクゾクきてしまいますね。こいつに手持ちのHDDを入れて、RAIDを構築して、データを移して、と、しばらくはネタになりそうな感じです。

 ネタと言えば、黒い魔ソフトさんのアップデートでエクセルのマクロが動かなくなるケースがある、というのが県内各地の中学校を震撼させていて、ここのところ、あっちこっちから問い合わせが来ています。そのたびに、面倒なのでこのBlog見てね、と答えているのですが、自分が書いているとは言いません。恥ずかしいですからね。

2014年12月17日 (水)

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 大あくびの「くま(仮名)」さん。この直前まで、何か夢を見ていたのでしょう、目を閉じたままキュンキュンと切なげに鳴いていたそうです。家族の誰かがケージのそばを通るたび、遊んで頂戴、おやつを頂戴とねだっている、そんな夢を見ていたのかもしれません。めったに吠えない彼女ですけれど、玄関先を猫が通り過ぎたときなどは、背筋をぴんと伸ばして座り、おもむろにワンと吠えます。そういう夢を見ることもあるらしく、眠ったまま小さな声でワンワンと吠えていることもあります。実に面白いワンコです。

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 ついこの間まで、あちらこちらにカボチャの提灯が置かれていたのに、気がつくとそこらじゅうでチカチカ輝く樅の木を見かけるようになりました。ファッションや流行り物に縁も興味もないオッサンというのはその程度の感覚しかないものです。クリスマスなんて気がつかないうちに終わっていて、なんとなく餅を食べているうちに、なぜか豆の数を数えている、なんてことになるのです。Blogを書いているので、今日が何日か、なんて意識はあるものの、毎晩PCに向かって「もうそんなになるのかぁ!」なんて驚いているような状態です。

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 何とも言えない微妙なカーヴ、何というペンだろうと思ってよく見るとクリップにPILOTの文字。これ、何かおわかりでしょうか。微妙に膨らんでいるところだけを見れば「バンブー」とかいう声も聞こえてきそうですが、もちろん違います。実はこれ、比較的初期の頃のキャップレスなのですが、軸に傷があるのを気にしたオーナーがプラリペアで肉盛りしたものです。

 写真の撮り方で指が太く写っている・・・・・いや、指だけではありません。けったいなペンを集めている新婚さんとか、怖い奥さんの目を盗んでWAGNERに参加している人なんかと並ぶと時空が歪んでしまうんではないか、と心配されるあの人がこのペンのオーナーです。

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 このキャップレスのオーナーであるTさんは、ル・ボナーに四菱などという「半」な萬年筆を持ち込んで、それと引き替えにキャップレスに革を巻いてくれぇ、と申し出られたのだそうです。件の四菱萬年筆、写真に収めようかとも思いましたが、インキ止め式でしたので、「こんなのは私の萬年筆ではない師匠のお言葉を思い出してやめました。

 問題はキャップレスの方です。オーナーとしては傷を隠すために肉盛りしたのは失敗かもしれないと感じていて、それを覆い隠すためには革を巻いてもらうのが良かろう、と思われたそうですが、冒頭の写真のように膨らんでいると、そのカーヴがそのまま外に出てしまいます。優秀な衣装といえど、体型は隠せない、というわけです。

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 そこで、何の責任もない私は、気楽に「削りましょう」と提案しました。コテ研ぎの家元がお使いになった、歴史的資産ともいうべきサンドペーパーでごりごりとやること数分、オーナーのためらいが形に出てしまい、まだまだ膨らみが残っています。そこで、家元からコテ研ぎとは何か、ということをしっかりと講義していただき、気持ちも新たに削ること数分、ようやく、元のラインに近いところまで仕上げることができました。

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 これなら、無様に膨らんでいたこともわかりません。これまで試したことがない革で巻いてみましょう、ということで、ちょうど工房の机の上に転がっていた茶色のブッテーロを薄く割って巻かれたキャップレスは、最初からその姿で世に出たかのような仕上がりです。焼きごてで熱を加えることはしていませんが、しっかりと「念」が入れられた端部の仕上げなどはいつもながらお見事です。すべすべしているけれども、滑るわけでもなく、握るとしっとりと手になじむ感じです。あとは、オーナーがしっかりと磨き上げてエイジングするだけですね。

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2014年12月16日 (火)

ミスターカトウ

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 カメラを持って近づいても、まったく動こうとしない「ちち(仮名)」さん。パシャパシャと何枚も撮影しても知らん顔です。こんな風に被写体が動かないのはおおいにけっこうなことなのですが、動かなければならないものが動いてくれない場合、焦ったり、青ざめてしまったりすることになります。

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 県の教育委員会事務局謹製の調査書作成用ファイル。県立高校を受検しようとする生徒の調査書、いわゆる内申書を作成するには、必ずこのエクセルファイルを使用することとされています。実際、データさえ正確に入力してしまえば、あとは何も考えなくてもマクロによって進むので、肉体的にも、そして何より心理的にも、大幅な負担軽減となります。このありがたいマクロが、なんと、写真のスタート画面から先に進みません。色とりどりのボタンをクリックしても、何も起こらなくなってしまったのです。

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 私の業界でも、その是非はともかく、エクセル抜きで仕事を進めることがむずかしくなってきています。そのエクセルの、信頼できる、信頼するしかないマクロが動かないとなるとお手上げです。さまざまな環境で試してみますが、どうも私の使っているPCでだけ動かないようです。なんたることでしょう。エクセルの2010でも2013でも動きません。思い当たることといったら、昨日の朝、アップデートをあてたということぐらいでしょうか。

 WindowsやOfficeのアップデート、開発元が出しているんだからと安心していると痛い目に遭います。先月末、テスト問題作成が一番ヤマ場というときにPCが動かなくなったのも、定期的なWindowsのアップデートを済ませたあとでした。かといって、脆弱性や不具合も怖いので、パッチをあてないわけにもいきません。

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 エクセルシオといえばヒカル・スールー。彼はとってもいい仕事をしますし、ヘンタイの域に達しているのではないかと思えるほどに多趣味でもあります。けれど、エクセルにスルーされたのでは仕事になりません。これ、エクセルにスルーされた、っていうのでBlogのネタにできるなぁ、と思いつつ、調査書作成のためのマクロが動かなければ学校としても一大事。半泣きになりながらあっちこっちと情報を探し求めて、こんなありがたい記事に出会いました。

 エクセル2010に関してはインストールされた更新プログラムの削除でうまくいきましたが、2013の方はOffice365なので、そもそもアップデートの形態が違い、削除すべき更新ファイルが見当たりません。なので、tempフォルダにあるmsforms.exdを削除することを試して何とかうまくいきました。

Office

 あと、別のPCで悩んでいた問題も一緒に解決できました。エクセルのファイルをダブルクリックしてもエクセルそのものが立ち上がるだけでファイルが開かない、という奇病です。起動したエクセルのファイルメニューから「開く」を選ぶと問題なく使用できるものの、あまりに不便です。こちらについては、Officeをアンインストールする画面から「修復」を選ぶことで解決しましたが、そんなことで治るんなら、最初からそんな風にならないようにしておいて欲しいものです。そういえば、エクセルシオも長いこと実用できずにスペースドックに係留されたままでした。ソフトウェアの名前が悪いのかもしれません。

2014年12月15日 (月)

包む

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 ただ着せただけでは嫌がって脱いでしまうから、というだけの理由で、こんなコトをしても許されるのでしょうか。それでもご本人(犬)は、案外暖かいなぁ、なんて感じでまったりと過ごしているようです。基本的に犬はかぶり物や着るものなどを嫌がるはずです。我が家のワンコたちも、もうすぐお正月やなぁ、また羊のかぶり物させられるんやろなぁ、いややなぁ・・・・・と思っているのかもしれません。

 「ちち(仮名)」さんの場合、「くま(仮名)」さんがよく布団を被せられていて、それを見て飼い主たちが喜んでいるのを見ていますから、内心、おいしぃなぁ、と思っていたはずです。自分もかまってもらえた、ということで、嫌だけれど嬉しい、というところかもしれません。

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 どこの柿の葉寿司が一番おいしいのか、と聞かれても、味覚音痴の私にはわかりません。個人的には、入江泰吉先生が唯一召し上がったという川上村にある「大滝茶屋」のものや、大峰山の麓、洞川にある柳豊のものなどが好みです。どちらのお店もこの寒い時期には営業していませんので、また暖かくなるまでお預けです。

 これから寒くなって、鯖も脂がのってくる時期ですから、吉野山の「ひょうたろう」さんなども良いかもしれません。高野山の麓、和歌山県の九度山にある「九和楽」さんのもおいしいのですが、食べたあと喉が渇くところが残念です。マイルドで、しかもこってり。むずかしいところです。

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 東京は日本橋室町にある奈良県のアンテナショップ、奈良まほろば館で販売されている柿の葉寿司も、たしかこの山の辺さんのものだったと記憶しています。11月に入り、奈良県内の比較的高度の低いところでも紅葉が見られるようになると、このお店では色づいた柿の葉でお寿司を包んで販売されます。色づいた葉が豊富にある11月中旬あたりですと、箱を開けたら全面紅葉、という見事な見た目なのですが、今の時期は葉がなくなってきていますので、塩漬け保存した緑色の葉との併用です。

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 お使い物にするために、事前にお店に電話をかけて、取り置きをしてもらっておいたのですが、お店に到着しますと、「見てもらってから包もうと思って。」と箱詰めされた状態のものを見せてくださいました。明日香村でもかなりはずれのほう、もうすぐ桜井市だというあたりにある飛鳥資料館の東側、小さなプレハブのお店で営業されています。他の場所でも買えることは買えるのですが、いろいろと注文を聞いてもらうには本店へ行くしかありません。

 もうそろそろ、「暮も押しせまって」なんてことを言う時期になりました。この一年もまた、無為に過ごしてしまったなぁ、と反省しつつ、では一体、有意義に過ごすとはどういうことなのか、その結果どうなるのか、なんてことを思ってしまう、ひねくれ者の私です。

2014年12月14日 (日)

変なモン@岡崎

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 お~い、くま、くまよぉ~、と呼びかけても、あえて知らん顔をしている「くま(仮名)」さん。この直前まで、彼女はこちらを向いていたのですが、カメラを見つけたとたんにこの態度です。都合のいいときはきゅんきゅんいいながらすり寄ってくるくせに・・・・・お前は猫か、などといいたくもなりますが、寝ているところを写真に撮られるのも迷惑なのよ、と言い返されてしまうかもしれません。

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 岡崎にある西洋菓子BERNさんのハリネズミケーキ。昔懐かしいタヌキケーキの系統かとも思われましたが、とりあえずおさえました。本来はこのお店の一押し、半熟チーズケーキをお土産にとお店に入ったのですが、ショウケースに並ぶこいつを見てしまい、あ、これは買って帰らねば、という使命感に火がついてしまいました。

 ちなみにこの写真、撮影は妻によるもの。なにせ帰宅したのが日曜日の朝5時という非常識な時間帯で、このケーキが我が家の冷蔵庫で発見されたときには私は夢の中。これは食べる前に写真を撮っておいてやらねば、というのは、毎日ネタに困っている私への思いやりだったのでしょう。感謝、であります。

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 まぁケーキですので、甘かった、猛烈に食べにくかった、というような感想でした。単に変なモン見つけた、というだけで買ってくる私に呆れつつも、まぁ仕方ないか、というところでしょう。お店一押しの半熟チーズケーキについては、とりあえずこんなモンでしょう、という感想でした。深夜の高速道路を爆走してきた割には、ハリネズミの形もそれほど崩れていなかったのでよしとしましょう。

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 こちらはペンズアレイ竹内さんでみつけた、缶入りマッキー。実はこれ、変なモンではありません。メーカーさんがユーザーの切実な要望に応えた、実に真面目な商品なのだそうです。すなわち、紙の箱に10本入っていると箱が潰れて保管しにくいとか、バラだと必要なときに見つけにくい、というような話があって、ならば丈夫なスチール缶にいれて出しましょう、ということになったものだそうです。缶の色は全8色で、とりあえずペンズアレイ竹内さんの店頭では金銀がそれぞれ一缶ずつの「限定」だったのでおさえました。

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 この缶の中には、マッキーの太い軸のが5本とお名前ペンみたいなのが5本、計10本入っているそうですが、個人が家庭用に買っても使い切れません。でもそこは職業柄、こういうのを持っていると大変便利、ということで迷わず購入です。木工室に常備しておけば、自分の作品材料に記名させたりするのに使えます。ただ問題は、開けるのが勿体ないなどと変なことを思ってしまうことでしょうか。定番品なので、そんなこと思う必要はないのですが・・・。

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2014年12月13日 (土)

篭田公園

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 ひっくり返って眠る「くま(仮名)」さん。これだけですと何ということもない日常の光景なのですが、このすぐそばで長女が同じような姿勢で寝ておりました。小さい頃から両手を上に放り上げて寝る子でしたけれど、大人になっても変わらないようです。さすがに嫁入り前の娘が大の字になって寝ている写真を公開するわけには生きませんので、とりあえずワンコの方だけにしておきます。

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 愛知県岡崎市のPEN'S ALLEY Takeuchiさん。以前の竹内文具店小売り部から道路を挟んで南側に移転されて半年以上。一度お伺いしなければと思いつつ、今ごろになってしまいました。おなじみ、ペンおじさんの看板もしっかりお店の前に立っていますが、右手のガレージの中にももう一体、以前から活躍されていたとおぼしき看板が残っていました。また、お店に入ると、2階へと登る階段の途中にも小さなペンおじさんがいらっしゃいます。

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 今日、明日と川口師のペンクリニックが開かれるということで、そちらへのご挨拶もかねてお伺いしたのですが、ほかにも旧知の方々がたくさん集まってこられていて、賑やかで愉しいひとときを過ごさせていただくことができました。やはり金曜日の夜遅く、というより土曜の朝早くまで頑張って仕事を片付け、土曜日はこうして遊ぶ、というのが一番です。

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 こちらのお店、品揃えのマニアックさという点ではなかなか並ぶお店がありません。岡崎は歴史のある街ですが、奈良もそういう点では負けてはいません。奈良にもこういうお店があれば、と思うのですが、あったとしてもすぐに立ちゆかなくなってしまうのだろうな、と思うと寂しいものがあります。

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 ご挨拶をして、なるべく早く引き上げてくるつもりが、気がつけば深夜というべき時間帯まで旧知の皆さんと話し込んでしまいました。深夜の高速道路をひた走って、奈良に戻ったのはそろそろ朝マックの提供が始まろうかという時間。毎日毎日夜更かししている不良なオッサンです。

2014年12月12日 (金)

金曜日の約束

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 またも出ました、「ちち(仮名)」さんのやらせ写真です。妻と私が帰宅すると、「くま(仮名)」さんはとりあえず寝たまま様子見で、「ちち(仮名)」さんは全開で喜びを表現してくれる、といういつもの風景。けれど、耳を極限まで寝かせたその姿を写真に収めようとカメラやiPhoneを手にした瞬間、彼女はケージの中にうずくまってしまうのです。

 

 そこで、写真でお分かりのように、妻がおいでおいでをして、それに反応して彼女が立ち上がったところを離れたところから撮影する、という手を使ってみました。目を細め、耳を寝かせておかえりを言ってくれる姿は、実にかわいらしいものです(親ばか)。

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 「花金」などという言葉は、もはや死語となってしまったのでしょうか。世間一般にブラック企業などというものが広く認知されるようになりましたが、私の職場は見た目からいうと完全にブラックです。防犯セットをかけた時刻が異常だと警備保障会社から管理職に問い合わせがありました。届けられたデータをみますと、「その日のうち」に防犯セットをかけた日は土曜と日曜だけ、という情けない状況でした。これはいかんということで、金曜日を「ノー残業デー」と定めました。勤務時間は午後4時50分までですので、遅くとも午後7時には誰もいない状態にしよう、というものです。実は、夏場だと午後6時半、冬場でも午後5時まで部活動をやっていますので、勤務時間終了とともに退勤するなんてことが可能な職員は一人もいないのです。

 

 かくいう私も、仕事が遅いので、結構長い時間職場にとどまっているほうです。教育委員会事務局からの命令で、職員は皆、勤務時間を超えて仕事をした時間を記録しなければならず、月に80時間以上の超過勤務をした者は産業医のカウンセリングを受けること、と定められています。そんなことになったらそれこそ仕事の時間を割いて医者に行かねばならず、余計に超過勤務が増えてしまいますから、私は超過した時間を一切記録しないことにしています。なので私は、書類の上では定時出勤、定時退勤、休日出勤なし、という実に優秀な職員ということになっているはずです。

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 1週間、ほぼ休みなく使われてお疲れなのはiPadも同じです。子どもたちは自分の手元に来たiPadを容赦なくいいじり倒しますので、1週間もするとすべてのiPadが「違う表情」になってしまっていることも珍しくありません。それらをすべて初期設定に戻し、余計なデータを抹消して、どの児童・生徒にとっても、「先生が説明した通りの画面」が目の前にあるようにする、それが私の金曜日のお仕事です。

 

 ありとあらゆるアプリのアイコンが一つのフォルダにまとめて放り込まれている、なんてこともありますし、WiFiでのネット接続の設定をいじって、「自分の家の設定と揃えたのですが、なぜかネットにつながりません。」なんていうおやじみたいな子供もいます。小中学校あわせて81台のiPadを1台ずつ保管庫から出して中身を確認し、必要に応じてメンテナンスを施してまた戻す、この作業に2~3時間はかかりますので、金曜日に「ノー残業」なんて無理な話なのです。でも、自分がヘンタイだと実感するのもこの時間。いくらこだわっても、子どもたちが使えばすぐにぐちゃぐちゃになってしまう、賽の河原の石積みみたいな作業を、えんえんと飽きずに続けている自分。やっぱり、どこかおかしいようです。

2014年12月11日 (木)

普段使い

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 寝ているのではありません。これでも「くま(仮名)」さんは 起きて目を開けているのです。彼女を我が家に迎えた当初は、本当に小さくて甘えん坊で、正座している飼い主の膝の高さから落ちても脚が痛いときゃんきゃん鳴き続ける、そんな子でした。当時から食べるものに対する執着は抜群で、おやつを見せて躾をすればチャンピオン犬にもなれるのではないかと言われたほどでした。

 しかしながら、昼の間、自分だけで過ごしている犬ですから、いつの間にか自分なりの生活スタイルが染みついてしまい、飼い主もさほど熱心に躾をしなかったので今のように横着な犬になってしまった、ということだと思います。

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 きちんと仕事が出来る人というのは、たいてい、どんなこともしっかりとメモをとり、そのメモを必要に応じて見返したり、時間のあるときに整理したりといったことのできる人でしょう。私はそういう方面はまったくダメで、それなのに文房具関連だけは興味がある、というヘンタイさんです。これは忘れてはいかんな、というような話がありそうなときは、この用箋ばさみを持って行って、萬年筆でサラサラとメモをとります。必要なくなればそのメモはゴミ箱行き。なので、何年も仕事をしておりますけれども「あのときの資料は・・・」などと言われても記憶の中にしかかない、ということがよくあります。

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 万年筆評価の部屋では、毎週火曜日にアンケートが実施されておりますが、先週の火曜日は「今年最も愛用した萬年筆は?」というものでした。愛用、という言葉をどのように捉えるかというのが問題だなぁ、などと思っているうちに、回答もせず日が過ぎてしまいましたが、そこらにメモを書き殴るという意味ではLAMYのサファリが一番で、使用頻度ナンバー1でした。けれど、愛用の「愛」にアクセントを置くならば、親方調整のM800、ということになります。

 このM800、親方の前で書かせてもらったときは、ペットショップで子犬を抱いてしまったときにも似た後悔の念を抱いたものです。かわいい子犬だな、と思っているだけなら実害はありませんが、抱いてしまうと連れ帰らざるを得ません。萬年筆も同様で、この軸綺麗だな、とか、この人が調整したのならきっと書き味いいんだろうな、とか思っている分にはいいのですが、書いてしまうとおしまいなのです。

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 このM800、私の職場でよく使われているPC用紙に字を書くとゴミ箱に捨ててしまおうかと思うほどの酷い書き味なのですが、私が社会人になった頃にはすでに使われていた、市内の学校共通のこの用箋に書いたときには猛烈なパフォーマンスを発揮します。もともとこの紙は、少々ダメな萬年筆で書いても快適そのものなのですが、良い萬年筆で書くと離れがたい書き味です。そんなに気持ちよく書けるんなら、もうちょっとマシな字書けるように練習したらどうや、というツッコミはこの際なしで・・・・・。

2014年12月10日 (水)

小休止

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 猛烈な喉の渇き、あるいはブルッとくる寒さを覚えて目を覚ますと、そこはリヴィングルームで、すぐそばではワンコたちがこちらを見守ってくれている、という日が続きました。そういうときには気付かなかったのですが、うちのワンコたちの寝息や鼾、あるいは寝言といったものはけっこう特徴的で、面白いものです。

 今日は珍しく早い時間に帰宅して、飼い主の意識が比較的しっかりしていましたので、こんな風に首を捻って寝ている「ちち(仮名)」さんの寝息や寝言を笑いながら聞いておりました。こんな飼い主でも、安心して寝ていてくれるというのはありがたいものです。

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 せっかく早く帰ってきても、相変わらずBlogネタになるような面白いことは何もないなぁ、とあちこち物色しておりましたら、まだ暑い季節に届けられたまま放置してあった封筒を見つけました。これが届けられて3~4ヶ月になるかと思いますが、今日初めて、これが北の大地から届けられたものだというのを知りました。

 会費を払ってこういう怪しげな会に参加しても、特段何か良いことがあるというわけでもありません。世間一般には奇人変人扱いされている人が多い(と感じられる)萬年筆研究会の中ですら、さらにディープでヘンタイと認知されているのがトレッキーな人たちですが、世界的に見れば逆なのではないでしょうか。トレッキーが普通の趣味人で、萬年筆好きがヘンタイ、ということでよいと思います。

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 封筒を開けると、読んでいてまぁまぁ面白い冊子が入っておりました。今後は2ヶ月に一度刊行される予定のものを2号ずつまとめてお送りします、ということですから、そろそろこの次のが届いていてもいい頃ですが、今のように荒れた生活が続いている限り、たとえブツが届いていても知らずにそのまま古紙回収行き、となってしまいそうです。

 スタートレックの食べ物、というと、レプリケーターの前で注文することで得られるもの、たとえば Tea, Earl Gray. Hot. なんて言うと出てくるという感じですが、ある意味それとは正反対、イキの良さが命、というクリンゴン料理がありますね。ガーグを食べろと言われたら、いっそひと思いに殺してください、とお願いしてしまいそうです。

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 私はこの出版社の宣伝にまんまと乗せられて、ファクトファイルをコンプリートしてしまったので、会費を払ってこんなグループに入らなくてもいいはずなのですが、好きなものとなると、それが重複しようが既知ののものであろうが、何でもかんでも情報を集めたくなってしまうのですね。そのあたりはどんな趣味にも共通するものですが、のめり込み方は人それぞれ。私のように何にでもハマりやすい人間は、趣味なんてものを持たない方が安全なのかもしれません。

2014年12月 9日 (火)

しらんかった

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 ケージの柵を舐めまくる「くま(仮名)」さん。くつろいでいるときには、こうやってどこかを舐めています。犬が何かを舐めるのは緊張しているときだ、と聞いたこともあるのですが、どう見ても緊張している顔には見えません。姿勢も同様、美輪さんです。一緒に暮らしていて、毎日見慣れている彼女のことでも、まだまだ知らない、わからないことがあるものです。

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 幾度となく通っていたはずの場所で、今までその存在に気付かなかった自動販売機。お寺か神社のような立派な屋根がついています。ご存じの方ならば、あぁあそこか、とすぐにわかるはずですが、半世紀以上も生きてきて今まで知りませんでした。ここは大阪市北区、若者に人気のスポット茶屋町です。この自動販売機が置かれているのは、神社の背面。それでは神社はどうなっているのかといえば、こんな感じです。

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 バリッバリの大都会ですね。撮影者は阪急梅田駅の京都線ホームあたりを背にして立っています。ちょうどカッパ横丁を抜けて、高速バスのターミナルになっているあたり、といえば関西の人ならわかるでしょう。神社ですからずっとここにあったはずですが、意識してみたことはありませんでした。ホンマにここにあったんか、と失礼なことを思ってしまったほどです。

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 しらんかった、ついでにインクボトル。うめだ茶屋町のナガサワ文具センターで開かれていた萬年筆サミットの会場で見せてもらったものです。これより一回り小さなボトルに350ミリリットルと書かれていましたから、これは500ミリリットルぐらい入っているのでしょうか。スマートホンで撮影されている方が遠慮されるのを、あえてお願いして手を撮らせていただいたのは、大きさ比較のためです。

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 大きさ比較のためなら、とこれも古そうな萬年筆を出してくださったのはナガサワの社員さん。古そうなものを並べて記念撮影です。試筆用紙がセーラーなのはご愛敬で、みんな気にしていましたけれど、まぁオモロイやんか、と強行したのです。この撮影の間、居合わせたペンドクターのN谷氏とお話ししていたのですが、彼もこういったふるいボトルインクの存在を知らなかったのだとか。驚いたのは、下のガラスケースに入っていた通常サイズの緑のボトルインクを初めて見た、とおっしゃっていたことでした。私の実家にはいくつか転がっていた、ありふれたものでしたが、世代が違うとそうなるのか、と改めて感じ入りました。そんな自分は、ヴィンテージならぬ「半」なオッサン、ということになるのでしょうね。

2014年12月 8日 (月)

迷走

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 お気に入りの場所で寝ていたものの、長女が恋しくなったのか、入りたくないケージのすぐそばまでやってきて寝そべり直した「ちち(仮名)」さん。ワンコのこういう行動こそが、人間をきゅんきゅんさせるのです。猫なら、何か目的でもない限り、絶対こんな真似はしないはずです。もちろんワンコだって、寂しいとか、ひょっとしたらおやつに・・・・・とか、下心がないわけでもないのでしょうけれど、猫ほどじゃないだろう、と犬派の私は思うのです。ま、猫派の人からは何を愚かなことを、と叱られるのでしょうけれど。

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 奈良遊びに来た友人を案内して、フルコトという雑貨屋さんへ行ったのですが、そんな日に限って「勝手ながら本日は休みます」という貼り紙1枚で追い返されてしまいました。そこへ行けばこんなカトラリーが買えるはず、と目論んでいたのですが、品切れや休業などに備えて事前に通販で確保しておいたのが幸いしました。

 本日は1時間目から6時間目までフルに授業をして、放課後はiPadのお守りをしながら先生方が成績を出してくださるのをじっと待っておりました。手早く仕事を済ませる皆さんが退勤されてからが私の時間。さて成績のとりまとめをしよう、と思った矢先に、車のタイヤを溝に落としたから助けて、というSOS電話。みんなで溝にブロックを入れて、その上に乗り上げる形で無事脱出。そのとき、左足でブレーキを踏みつけつつ右足でアクセルを踏む、ということができない人がけっこういることを知りました。私はダメだダメだと言われつつも、AT車では左足ブレーキ専門です。

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 明日からの作業に備えて、中学2年生にiPadのアプリ「ロイロノート」の使い方をレクチャーしていたときのこと。素材として写真を撮るときは、相手に一声かけて了解を得るんですよ、としゃべっていましたら、まさにその一連のしゃべりを録画して、目の前で再生して笑っている馬鹿がいました。教師に人権なんてないと思っているのかもしれないけれど、それは大間違い。私は尊敬に値しない人間だから軽蔑されても仕方ないが、それでも君はルールやマナーを守るということを知るべきだと、思いっきり「お下品に」叱りつけておきました。

 職場体験に行った経験をまとめて、iPadを使って発表する、という取り組み、なかなかいいところに目を着けたものだと感心します。そのための下準備として私が使い方を教えておくのも当然のことです。けれど、今は成績をまとめたりしなければならない一番繁忙な時期ですので、あらかじめ自分の授業を少なめにして作業できる時間をとってあったのです。それが突然割り込んできた授業で消えてしまいましたので、私には深夜までの残業が残りました。

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 まぁでも、明日からiPadを使うんだから、その前に授業をしておくのは当然だし仕方のないこと、と思っていたのですが、よくよく聞いてみれば、実際には明後日から作業を始めるとのこと。それなら何も慌ててレクチャーしなくても良かったのです。聞くたびに言うことが違い、猫の目よりも気まぐれにあれこれ方針や日程を変えられて、そのたびにあっちこっちと振り回されますので、いささか疲れました。

 ようやく帰宅しますと、明日の朝はお弁当に詰めるためにご飯を炊くので、残っているご飯を食べてしまってね、という糖尿病持ちには涙が出るほど嬉しいお言葉。ならば、とレトルトカレーをかけて、スコップ型スプーンで食べてみました。もう、どうにでもなれ、です。

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 結論から言いますと、スコップ型スプーンでカレーを食べるのは、あまりおすすめできません。正直、食べにくいです。カレーをすくって口に入れるところまではよいのですが、からになったスプーンを口から出すときに、スコップの柄に近い方、エラの張っているところが口に引っかかってしまい、どうもスムーズに出てきません。

 このフォークなどは、果たしてスコップと同じような柄をつける意味があったのかどうか、まぁお揃いで愉しいからいいじゃないか、ということですが、実用的には、そこら辺に引っかけておけるというのがメリット、というぐらいしか良さを思いつきません。

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 でも、こうして各種サイズを並べてみますと、何とも愉しく、満ち足りた気分です。仕事がきついとき、色々と腹が立つとき、変なモンは心を静め、豊かにしてくれます。自分が変なモン好きでよかったな、と思うのは、こんな時なのです。

2014年12月 7日 (日)

人質

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 けっこう動きがあるのでブレてしまいましたが、ゆったりと寝そべって前脚のお手入れをする「くま(仮名)」さんです。ゆったりとした日曜日ですが、夫婦共々朝早くから起き出してそれぞれに出かけてしまいました。私はお昼過ぎまで奈良遊び。遠来のお友達を、普通の観光旅行ならまず行かないスポットへとお連れする、というコンセプトですので、毎回毎回、どこへ行こうかというのに頭を悩ませます。今回はまず、天理参考館へお連れして、ついでに宗教都市天理の姿をしっかりと見ていただきました。そのあとは天理ダムへ向かって登っていき、桜井市へと車を進めて、ついに念願のアレをいただくことに成功しました。

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 毎度おなじみ笠そば処で、新蕎麦をいただきます。これまでいつ行っても売り切れとなっていた幻のかやくご飯もいただいて、十分満足です。このお蕎麦は並盛りでお値段470円。地元の方がお店をされているわけですので、お蕎麦の素材は最高でも、湯がき方にムラがあるとか、客あしらいが上手ではないとか、色々と言われておりますが、まぁ、そんなもんでしょう。山あいの農村で営業されている素人さん中心のお店に、星がいくつもつけられるようなサービスを期待していく方が間違っているというものです。

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 同行者が頼んだかき揚げは冷え切っていたそうですし、過大な期待は禁物です。しっかりした接客、見た目も味もバッチリというのを期待するなら、ここから山を下りた桜井市街に三輪素麺を出すこじゃれたお店がいくつもあります。山の中、奈良県、そういう雰囲気を楽しむべきでしょうね。しっかり濃いめのそば湯が飲めるだけでも良しとしましょう。

 そのあとは奈良市内へ戻って大古事記展を見たり、利き酒をしたりしているうちにお別れの時間。空港へ向かうバスに同行者を押し込んだら、そのまま職場へ向かい、学期末の風物詩である成績算出作業に打ち込んで、気がついたら日が暮れておりました。

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 昨日のWAGNER神戸大会で、さぁ会場を閉めましょうというところで発見された忘れ物です。パーカーのペンケースに万年筆が2本。シェーファーとチルトンです。アメリカつながりは良いのですけれど、この組み合わせ、何かにおいますね。普通ではない、半の香りが・・・。

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 美しいですね。このままいただいてしまいたいぐらいです。このペンを人質にしておけば、次回20日の名古屋あたりに持ち主が飛んでくるのではないでしょうか。実は私、連絡先などを存じ上げませんので、もしツテのある方がご覧になっていましたら教えてあげてください。

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 チルトンですから、もちろん、これやらないわけにはいきませんね。ニューマチックっていう名前は胴体がニューっと伸びるから、ではありませんけれど、いい感じですね。もう一本のシェーファーがスノーケルだったりすると完璧だったのですが、そうではありません。完璧ではないところがまた半っぽくて良いですね。

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 それにしても、ケースに収められている萬年筆を見ただけで、みな異口同音に「あの人だ」と言ってくれるなんて、半一族冥利につきますね。次回お会いするそのときまで、大切にお預かりしておきます。

2014年12月 6日 (土)

神戸の忘年会

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 昼寝をする長女と、その腕に抱かれるように頭をくっつけて眠る「ちち(仮名)」さん。こんな寒い土曜日は、私も家にいて炬燵でゴロゴロ、といきたいところでしたが、久々に萬年筆研究会WAGNERに参加できる日とあってはそういうわけにもいきません。本来なら前の日からあちこち片付けをして、掘りだしたものを迷惑じゃんけん大会に持ち込むべきところnanoですがそれも果たせず、朝も会場が開く頃に起き出してゴソゴソと身支度。結局、会場に到着したのはお昼前でした。

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 墨を吐いているイカタコではなくて、なにやらお洒落なポスター。みんなが知らないところで、こうやってWAGNER開催の準備をしてくださっている人がいて、それに乗っかって気ままに参加しつつ、宴会で騒いで帰る、という実にお気楽な私です。

 本日は、関西地区大会としてはもちろんのこと、WAGNERとして久しぶりに、関西地区の名物とも言うべき人たちが揃い踏みしておりました。なにやらやかましい一角が・・・・・と思ったら、宴会のDさん、滋賀のTさん、大阪市西区のS(下の名前)さん、札幌のS(上の名前)さんがお揃いで、そこにぺんぱれーどっのお三方、重力場生成チームの面々。さらには、重力が凄すぎたのか真っ暗闇な方など、まさしくオールスターでした。

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 今日はお買い上げ本数こそ僅少であったものの、広島半さんも健在で、マスターの不在が惜しまれるところでありました。そう、惜しまれると言えば、西のヘンタイ改造大魔王さんがごくごく普通にペンを修理して持ち込まれていた、というのも面白いところでした。

 私も久々に公共交通機関での参加でしたので、2次会3次会と呑みまくってもうヘロヘロです。ゆえに、本日はこのぐらいにして、もう寝ます。お休みなさい。

2014年12月 5日 (金)

ICT

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 静かに眠っている「くま(仮名)」さん。ちょうど払暁というべき時間帯です。ここのところ、未明の時間帯に起き出してケージの中でガサゴソと暴れ、人の姿を見るときゅんきゅん鳴くということが続いていた彼女。同時に粗相をしたりもするので、これは老化による認知症か、などと話していたのですが、昨夜はぐっすりと眠れたようです。それは、同じ部屋で意識を失ったまま朝を迎えようとしている家族にとっても福音です。すなわち、彼女が静かにしていれば朝まで意識を取り戻すことなく過ごすことができるのです。

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 私の勤務先では今、iPadを導入したらどのように教育効果が上がるのか、などという夢のような研究に取り組んでいます。実際、ある特定の分野においては効果が上がることも実証されていますが、こういったICT機器を導入すればすべてうまくいく、というわけでもありません。それでも、文句ばっかり言っていても始まりませんから、どんな分野でもいいからとにかく活用してみよう、ということになっています。そこで、この ロイロノート というアプリを使って、職場体験で学んだことを発表させてみよう、ということになりました。

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 アプリを起動するとこんな画面になって、テキストや画像など、さまざまなカードを作って画面上に並べていき、それらを有機的につないでいって・・・・・というものです。PowerPointやKeyNoteなどと使う代わりに、こいつでプレゼンテーションさせようというわけですが、残念ながら生徒たちはこのアプリを使った経験がありません。そこで、実際にプレゼンテーションを作成する作業を始める前に、私がこのアプリの使い方をレクチャーすることになりました。

  それはそれでいいのですけれど、そのお話がまとまったのが木曜日の夕刻。生徒たちは、職場体験学習についてまとめる作業を来週火曜日の4時間目から始めるのですが、その前に、このアプリについて学習する時間をとってほしい、と言われました。けれど、すでに時間割はできあがっていて生徒には連絡済みですから、火曜日以降の時間割を変更することしかできません。要するに、火曜日の1~3時間目の間に、3つのクラスにこのアプリの使い方を教える授業をしてくれ、というわけです。

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 どうしてそんな、毎度毎度思いつきで事を進めるのか理解できませんが、多大な犠牲を払って何とか時間割に割り込ませることに成功して、今、私はこのアプリの勉強中です。萬年筆、という緑のカードから2本の矢印を引き出して、趣味と実用という2枚のカードにそれぞれつなげてやろう、と思ったのですが、どうやらできないみたいですね。あるいは、どこかをごにょごにょやるとできるのかもしれません。こんな風にして、教育現場でのICT機器機器の活用、というのが進んでいくわけです。

2014年12月 4日 (木)

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 つい今まで、ばっさばっさと大きなしっぽを振りまくっていた「ちち(仮名)」さん。これはいくら振っても効果がなさそう、と感じて、そのまま鼻先をいつもの場所に引っかけて拗ねたポーズをとったところですが、先ほどまで振りまくっていたしっぽが立ったままになっています。もちろんこれは、ケージの奥の柵に「たてかけて」あるだけなのですが、猫でもないのにしっぽがぴょんと立ったようになっている図は面白いものです。

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 犬とともに暮らしている我が家は、よその人にしてみればきっと「臭う」はずです。なので、玄関ホールにはこんな香立てを置いてあります。通勤用にとエスカルゴを買ったとき、我ながらハマってしまっていろいろとかたつむりグッズを揃えた、そのうちのひとつです。こうして玄関ホールでお香を焚くことにより、来客に獣の匂いを感じさせないようにごまかそうというわけです。

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 先日、大阪茶屋町のナガサワ文具センターへ行きました折、JetStreamの替え芯が・・・・・などと探していた妻が見つけた香立てがこちら。実に可愛らしいワンコです。早速に購入を決定してレジに持って行くと、対応してくれたお姉さん「犬ですよ、これ。猫もありますけど。」などとけしからんことをおっしゃいます。犬に決まってるじゃないですか。それほど世の中、みんな猫推しなんでしょうか。それならそれで、天邪鬼代表の私は犬推しあるのみです。

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 白い子犬。「ちち(仮名)」さんも、こんな風にかわいい子犬だったのです。今も我が家のリヴィングルームは、カーテンが破れたままになっておりますが、これはご幼少のみぎりに彼女が噛んで引っ張ったからです。思えば、気のキツい子でした。今は歳をとって、かなりマイルドになりましたが、基本的には猛々しい性格です。お香を聞くなんていうのとは正反対ですが、そんな犬がいる我が家で、同じ白いわんこの香立て。面白いではありませんか。

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2014年12月 3日 (水)

身近に・・・

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 本日は長女の撮った写真から。長女が撮ろうとしたときには、うちのワンコたちは警戒もせず、むしろいい表情やポーズを決めてくれる傾向にあります。これなどは、脚の付き方からしてこうならざるを得ないのでしょうけれど、人間から見ると可愛らしいポーズに見えます。

 飼い主はPCの連続クラッシュからようやく立ち直り、このところは毎日10時までには帰宅するという、実に健康的な日々を送っています。それでも職場をあとにするときには、皆さんあんまり遅くなりませんように、と周りの人たちに言い残して出てくるのです。未来の日本をしょって立つ人たちを育てる現場が人たちが日本有数のブラック企業だという状況、いつかこれが災いをなす日が来ると思いつつ、何も改善できない自分たちを恨めしく思います。

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 そういう職場ですが、先日、ふと同僚たちの会話を耳にして、とても嬉しく思いました。会話の内容は実に他愛のないもので、近所のホームセンターが特設コーナーを設けて、文具大賞をとった商品を並べている、というものでしたが、キモはその後に続く会話でした。

 会話している二人の同僚その1が、長い時間、そのコーナーの前で飽きずに見ていた、という話をしますと、聞いていた同僚その2が、自分も文房具、好きなんですよ、と答えた、唯それだけの会話です。うちの業界は、外から見ると文房具に興味のある人間が多いように思われるかもしれませんが、実際にはまったく逆で、書籍や文房具にはまったく興味がない、という人が非常に多いのです。それだけに、身近に文房具好きを発見したのは収穫でした。

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 学期末など、生徒のノートを点検する際に、ただスタンプを捺すだけではなく、こういう付箋を貼り付けて一言書き添える、というのも良さそうです。この手の文言が入ったスタンプは学校の先生が大好きなもののひとつですが、私が若い頃と比べるといいもの、面白いものが減ってきているように思います。需要が少ないことが原因だろうと思います。

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 同僚の間で文書を回したり、連絡事項を書いて机に貼り付けたりするのに、こういう付箋も良さそうです。定規、ボールペン、消しゴムなどの形をした付箋。ごく普通の細長い付箋よりも目に付きやすく、こういうけったいな付箋を貼っておけば「あ、あの人やな。」とすぐにわかってもらえそうです。

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 妻もこういった文房具が大好きで、写真の付箋類はいずれも妻が購入したものです。書類を留めるクリップや、何枚かの書類を束ねる「ガチャ玉」などにも凝っているのですが、そういうけったいなものを使って人に書類を回すと、たいていクリップ類だけが返却されてくるそうです。これ、嬉しいようでいて、嬉しくないことでして、消費しなければ次のが買えない、というジレンマを抱えてしまうのです。

 いずれにしても、今後は職場で、身近な人たちと文房具談義に花を咲かせる、なんて場面が増えそうです。実に嬉しいことですね。

2014年12月 2日 (火)

中文!

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 実は私だってお肉があるの、という「ちち(仮名)」さん。大手術で中性化して猛烈な食欲を見せるようになった「くま(仮名)」さんほどではありませんが、毛が生えそろっている状態ではけっこうむくむくしております。本来この子は栄養がとりにくい体質のようで、いくら食べても太らない体質だったようですが、だんだんと加齢してきてそうでもなくなってきたのかもしれません。

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 おおいに興味を持っていたOffice365。知人が手に入れてインストールするというので、その現場に立ち会いました。知人は日本では販売されていないパッケージを手に入れたのですが、お値段などを聞きますと大変魅力的。ただ、商用利用不可、という時点で私には使えません。持ち帰った仕事を自宅でする、というパターンも商用利用にあたりますから、規約違反になってしまうのです。

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 商用利用を除き、家族で5台までのPCなどにインストールして使える、というこのパッケージ、販売されていないのは日本の他には北朝鮮ぐらいのものだそうですが、パッケージの中身は名刺サイズのカードと簡単な説明書だけです。このカードにプロダクトキーが書かれていて、それをオンラインで登録することによってアクティベートする、という仕組みです。

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 知人は中国にいる知り合いに購入してもらって、現地で認証を済ませたそうです。このままインストールをすすめると、中国語(簡体字)版のOffice2013がインストールされてしまうので、一番下の言語とインストールのオプション、というのをクリック、というのがポイントなのだそうです。

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 こういう、けったいなアルファベットを使う言語も選べます。ロシア語でしょうか。ここでしっかりと日本語を選んでインストールを開始すると、パッケージのダウンロードが始まります。携帯電話によるテザリングでのネット接続(もちろんLTE)でしたが、10分ほどでインストールが完了しました。

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 インストール中はこういうアニメーションが出てきて、退屈しないように(!)配慮されていますが、今さら、な感じですね。日本で売られていて、商用利用も可能なパッケージとなると、個人向けのsoloというやつがありますが、これはインストールできるのが2台まで。私の手元には現役稼働中のPCが5台ありますから、そうなると企業向けの5台までインストール可能なパッケージを買わなくてはなりません。これ、使用期間や台数を考えると1台1年あたり8000円、とかいう計算になるそうですけれど、初期投資がデカいですね。日本黒い魔ソフトさんには、是非とも商用利用可能で台数たくさんいけます、っていう個人向け商品、出していただきたいものです。

2014年12月 1日 (月)

こいぬ

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 久々に綺麗な犬鍋状態で眠る「くま(仮名)」さん。部屋の中が暖かいとこうはならず、もっとびよ~んと伸びて寝ているのですが、雨降り前で何となく暑い、と飼い主夫婦が窓を開けたりしていたので、少し肌寒いと感じていたのかもしれません。

 毎日毎日、こうしてワンコの写真を撮っていますが、彼女も歳をとったなぁ、と感じることが多くなりました。かく言う飼い主自体も、毎日の仕事がすなわち階段の上り下り、というような生活で、足のだるさなどを感じてしまいます。老化は脚から、といいますから、逆に毎日の仕事の中でもっともっと階段の上り下りをして、足腰を鍛え直すのも良いでしょう。

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 1500円出して1時間並んで、お目当てのものを見られるのは10秒ほど、という京都国立博物館の鳥獣人物戯画展。全面的に修理された巻物の後半部分の展示が先週閉幕しましたが、その最終日にやっぱり行ってしまいました。入館を待つ人の列は前回より長くなっておりましたが、並んで待っている人へのサーヴィスとして、前期展示のハイライト、なるものが待合スペースに展示されていました。その中のひとつ、じゃれあう犬。おすわりをすると猫背になっている犬、うちの「くま(仮名)」さんと同じなので親近感を覚えます。

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 今回は最終日なので、図録も購入。図録の表紙の上に穴の開いた段ボールを載せ、そこに鳥獣人物戯画の豆本をはめ込んでいます。私のようにこのおまけ目当てで図録を買った、という人はどれほどいたのでしょうか。また今度買おう、と前回見送った鳥獣人物戯画のトランプは、見事に完売御礼となってしまっておりました。同じ京都市内の便利堂へ行けば手に入るかな、とも思っていたのですが、今のところはないようです。

 今回の展示は、鳥獣人物戯画の現物がすべて見られます、というのが目玉だった訳ですが、展示の分量としては巻物はごくごく一部に過ぎず、全体としては高山寺に関する展示でした。その中で、ひときわ目をひいたのがこちら。

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 明恵上人のお墓の隣に建つお堂の中にある子犬の像。一説には動物を愛した明恵上人が身近において日頃からなでさすっていた、などといわれるものです。これのレプリカを売っていればいいのに、などと言っておりましたら、売っていたことは売っていたのですが、猛烈なお値段。実際の子犬ほどの陶器ですから無理もないのですが、さすがにこの金額では無理と言うほどのものでした。

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 今回、ミュージアムショップの棚の隅の方に、こんな小箱を発見。手前は比較のために置いた親方追い込み調整のM800です。これなら何とかなるという、ボトルインク2個分くらいのお値段です。しかもこの大きさ。これはかわいらしい、ということで購入して参りました。

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 現物にはヒゲを植えてあった痕跡のほか、台座に固定されていたようなあともあるそうです。耳が寝ていますから、まだまだ小さな、産まれて2月ほどの犬でしょうか。並んだ時間を考えますと、これがかの有名な鳥獣人物戯画のホンマモンかぁ・・・・・と言い終わらないうちに現物の前を通り過ぎてしまう(ことを強制される)ようなものでしたが、まぁこのワンコを買えたので良しとすべきでしょうか。

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