ダブル・スタンダード
夢見る「ちち(仮名)」さん。今日は存分に遊んでもらって、お腹もくちくなって、もうあとは寝るしかない、という状態なのでしょう。こんな時は、そばへ寄っても写真を撮っても知らん顔ですし、この、何とも柔らかそうな顎の下へ手を入れてこちょこちょしても気持ちよさそうに目を閉じるだけです。
今日から10月ですが、相変わらず日中は汗ばむほどの陽気です。ただ、ときおり吹く風の涼しさはやはり秋のものです。そんなことを思っているうち、びっくりするほど寒い日があったりして、だんだんと秋が深まっていくのでしょう。
今日は実力テストをやりましたので、放課後は脇目も振らず採点三昧です。いつもの頼れる相棒、シャアクスキンのPILOT823を握っての採点は快適そのものですが、コースニブに潤沢なインクフロー、細かな書き込みは苦手です。そこで、先日お駄賃としていただいたダブルスペアー式のキャップレスにインクを呑ませてみようと思い立ちました。
私にしては珍しく、探すほどの時間もかけずにすぐに見つけたコンバアタ-W。こいつを装着して赤系のインクを呑ませれば、注釈その他を書き入れる赤ペンのできあがりです。メインの採点は823で、ここは気をつけよう、という書き込みはこのペンで、と目論んでいたのですが、なかなか思うようにことが進みません。
カートリッヂホルダというのでしょうか、スペアインクをホールドして、ペン体の長さを一定に保つ働きをするカヴァーが最後までささりません。どうやら、コンバアタが長すぎるようです。かといって途中でちょん切るわけにもいきません。この状態でもペン体は胴軸の中に収まるのですが、ノックをしてもペン先がうまく出てきませんし、まぐれで出てきたとしてもきちんと固定されなかったり、二度と引っ込まないようになったりと、良いことはひとつもありません。
実は私、同じようなモデルにコンバアタ-Wを装着して問題なく使うことができています。何となれば、今回のような事態になったならばこれを使いなさい、とPILOTの先達にわけていただいたものを装着しているからです。では、今回のペンをそちらと比較して記念撮影です。
ペン体どうしを並べて比較した写真がこれです。ペン芯まで赤く染まっている今回のペンは、明らかに長くなっていて、その理由がカートリッヂホルダのささり具合であることもはっきりとわかります。このことは、昨年の今ごろ、がりぃさんも記事にされていましたが、PILOT製のコンバアタでも、20番や50番、そして70番は消耗品として店頭で売られているのに対して、コンバアタ-Wは修理部品扱いです。しかも、インクの固着その他の問題点があるかもしれないので、部品をお送りするだけではなく、できればペンをお預かりして点検させてね、というようなことも案内されています。
で、お客さんから送られてきたペンできちんと使うことのできるコンバアタ-Wを装着して送り返してくださるのでしょう。このように、おなじコンバアタ-Wでも、はっきりと長さが違うものがあるのです。もし合わない時はこれを使いなさい、と短い方をPILOTの先達からわけていただいて秘蔵しておりましたので、今回はたいして困ることもなく、あぁあれだなと装着して問題解決です。これぞまさしく「いずれのことにも先達はあらましきことなり」ですね。
関係する方々にしてみれば、あまり書かれて嬉しい記事ではないのでしょうけれど、ネット上にコンバアタ-Wに関する情報が少なすぎる現状に鑑み、ご紹介しておきます。
コメント
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こんばんは。ご紹介いただきありがとうございます^^
微妙に長さが違うコンバータが存在するのは不思議ですね。
長いのが先か短いのが先か。作っているところが違うのか。
投稿: がりぃ | 2014年10月 2日 (木) 18時20分
関係者も多くを語らないところをみると、
あまりおおっぴらにしたくない訳があるの
かもしれませんね。
投稿: つきみそう | 2014年10月 2日 (木) 20時27分
キャップレスの場合,コンバアターWとカートリッジカバーは併用するんですね,勉強になりました。
投稿: mercuryo | 2014年10月 3日 (金) 21時56分
mercuryo さん
キャップレスでもシングルスペアのモデルにCON-50や20などをつける場合はそのままだったかな・・・。
どういうわけか手元にたくさんペンがあるので、どれがどうだったかすぐに忘れてしまいます。この記事のモデルの場合、カヴァーがないとペン先が出てきませんでした。
投稿: つきみそう | 2014年10月 3日 (金) 23時14分