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2014年10月

2014年10月31日 (金)

かまってくれなきゃ・・・

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 写真を撮られている、という気配を感じて、何とか目を開けたものの、それ以上のアクションを起こすことができずにいる「ちち(仮名)」さん。ここのところ、昼間でも長女が家にいる時間帯にはケージの外に出て過ごしているので、気疲れするのでしょう。夜は本当におとなしくなりました。一日の総エネルギー量というようなものがあって、それを使い切ってしまうとぐったり、という感じなのかもしれません。

 ケルト人でも敬虔なキリスト教徒でもない普通の人たちが、ハロウィンで一儲けしようといろいろやってます。私の職場でも、特別支援学級の子どもたちが来週末にハロウィンの発表会をやるようですが、こういう外国の習俗で、もともと宗教に関係のある行事を学校でやっても、滅多に文句は言われません。神道や仏教系の行事をやると、信教の自由に反する、という苦情が絶対に寄せられるのですから不思議なものです。何にせよ、宗教的なことを学校でやるのは好ましくありません、というのが正解なのですが、多くの国民になじみの深いものはダメで外国から入ってきたものなら許してしまう、という国民性なのでしょうか。

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 懐かしいインクが出てきました。うっすら埃が積もっています。この中に入っているインクを使っても大丈夫なのかな、と心配になりますね。古いインクを使うこと自体にリスクがありますが、こいつはなおさらです。極黒を吸入した萬年筆を流しで洗うと、そのことがよく理解できます。

 白い洗面ボウルに、極黒の含まれる水を流すと、一面に黒いツブツブが見えます。それはちょうど、魚を飼っていて濃い緑色になった水槽の水を流した時と同じような感じです。

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 パッケージの注意書きには、ごくごく一般的なことしか書かれていません。顔料系であろうがなかろうが、ここに書かれていることを守った方が身のため、萬年筆のためです。染料系のインクでも、PILOTの色彩雫シリーズのように、皮膚に一度色がついたらなかなか消えない、なんて頑固なものもあります。

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 洗った時、極黒のようなツブツブを目にすることがないので、より細かな粒子を使っているのかな、と思わせてくれるのがこちらの青墨。このインクが発売される前、同社のペンクリニックでは、萬年筆で文字を書いたメモ用紙をコップの水に放り込んであるのがよく見られたものです。透明な水の中に入ったメモ用紙に書かれた文字が、まったく流れず、文字として読める状態だというのに、そこに突っ込んだ人はほとんどいなかったのではないでしょうか。

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 製造時期が新しいインクには、こういう注意書きが付け加えられているのでしょうか。最近は極黒を買っていないのでわかりませんが、セーラー製の萬年筆以外には使わないようにという注意書きが付け加えられています。

 この青墨、当然のことながら製品化されるまでにはさまざまな試行錯誤があり、あちこちにモニターというか、実験台にされた人もいるようですが、それほどトラブルの報告もなく、なかなか気持ちよく使えるインクですね。実際、これを入れた萬年筆を干上がらせてしまったこともあるのですが、現状、問題なくインクが出ています。

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 セーラーのものに比べて、ダントツに怖い感じがするのがプラチナの顔料インク。青の他に、ローズピンクとかココアみたいな色なんかもあったのではないでしょうか。ローズピンクは採点用に良さそうだな、なんて思ったこともあるのですが、何せ採点というのは年に5回しかやらないものですから、小テストなんかをまめにやる人でないと固まらせてしまうでしょう。

 インクとしての性質はともかく、このピグメントブルーは抜群に鮮やかな、抜けるような青色で、大変に好みです。けれど、これを使う、使ってもいいというペンがないのが現状。ダメになってもそれほど惜しくないようなペンで常用しようかな、というところです。

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 こちらは注意書きも本格的です。ペン芯内部を水洗い、って、できる人はほとんどいないのではないでしょうか。それでなくても抜けなくて有名なプラチナのペン先ですし、そいつを引っこ抜いたらペン先とペン芯に分離して、なんてことは普通の人には無縁な話ですね。

 ハロウィンの晩にお菓子をねだる子どもは放っておいてもたいした悪さをしないと思いますが、顔料系に限らず、インクを入れた萬年筆をかまってやらずに放っておくのはやめた方が良さそうです。

2014年10月30日 (木)

横着は、アカン。

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 慌てて撮ったので角度が悪く、わかりづらいのですが、寝そべった姿勢から首を持ち上げてうしろに捻り、そこにある給水器から水を飲むという妙技を披露している「くま(仮名)」さんです。そういう場所を狙って寝そべったわけでもないはずなのに、きゅっと首をうしろに上げるとそこに給水器のパイプがある、というあたりに年季が感じられます。そこら辺の小娘(犬)にはとうてい真似のできない芸当でしょう。

 今日は退勤間際にとっても哀しいことがありました。講師を招聘して生徒に話を聞かせるので、この日は全クラス、同じ時間に「総合的な学習の時間」をとってほしい、と言われていたので、仰せの通りに時間割を組み、担当者からも「これで結構です。」とOKをもらってあったのですが、生徒たちに時間割表を配ると「おかしい!」の声が続出。講師をお招きする日は11月5日と聞いていたのですけれど、本当は11月6日だったのです。担当者はこのところ猛烈に忙しくて、日付を確認せず、それらしい場所に時間がとってあるのを見てOKをくれただけなのでした。

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 こういうことはよくあるのですが、そんなときはいつも、私の方が聞き間違えたのだと考えることにしています。本来の手続きは、時間割の要望に関してはすべて、私の机上に置いてあるカレンダーに書き込むことになっています。私は粗忽者で聞いたことはすぐに忘れますし、思い込みや勘違いなども激しいからです。けれど、時間割でよくトラブルが起こる学年がひとつだけあって、その学年に所属している人たちは滅多とカレンダーに書き込んでくれないのです。

 理由は簡単で、みんな忙しすぎるから。来週の時間割は今週の水曜日にはできあがっていなければならないので、月曜日あたりには予定がどうなっているのかを確認しなければなりませんが、その学年からは予定というものがまったく知らされません。それでいて、できあがった時間割を見て「あっ、この日に予定していた学年集会の時間がない!」などと言うのが常です。超能力者でもない私に、あなたの頭の中の計画なんてわかりませんよ、といつも言うのですけれど、まったく改善されません。

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 昨日、本日配布予定の時間割を見せて確認してもらった時には何もいわれなかったのに、生徒に配ってからこれは違うなんて言われるのは、正直困ります。生徒たちは私が時間割を組んでいることを知っているので、廊下ですれ違いざまに「先生、もうちょっとしっかり時間割確認してくださいね。変更、変更、でややこしいです。」などと言われている私です。

 それでも文句は言いません。自信がないのです。自分は確かに5日だと聞いたはずだ、とは思うのですが、それが口に出せません。ミスばっかりしている自分がそう思い込んでいるだけじゃないのか、と不安になるので、まぁ仕方ない、またやっちまったな、と黙って時間割を組み直すのみです。

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 ようやく時間割を組み替えて帰宅し、さぁBlogの更新だ、今日のネタは何にしよう、とネットで「今日は何の日」なんてことを調べると、さらなる悲劇が私を襲うのでした。なんともおぞましいことに、今日は「たまごかけごはんの日」だというではありませんか。何とも不埒な、神をも恐れぬ記念日をつくったものです。

 とってもとっても無念なことですが、今の世の中、「たまごかけごはん」の圧倒的優位は確定したも同然です。かのWikipediaですら、「卵ご飯」を卵かけご飯の別名のひとつと記述しています。こんな状況でWikiの記述に手を加えようものなら、出典を明記せよだの、偏りがあるだのと注記されてしまうことでしょう。

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 何一つ自信が持てない、はっきりと聞いたはず、確認したはずのことでも、やっぱり自分がボケてたんだろうな、で済ませてしまう、そんな私ですが、ご飯の上に卵を割ってかき混ぜるなんて横着な食べ物は、断固認めません。その横着な食べ物が卵かけご飯を名乗るのは勝手です。けれど、敢えて言いましょう、それは卵ご飯ではない、と。

 ここまでの一連の写真をよくご覧になって、あなたも、奥深い卵ご飯の世界へお越しください。といた卵の入った丼に、これしか無い、という絶妙な分量のご飯をよそうことができたら、そして、卵が煮えてしまう前に綺麗にかき混ぜることができたら、卵ご飯免許皆伝です。横着はやめて、きちんとした卵ご飯を食べましょう。

2014年10月29日 (水)

次、何ですか?

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 あまりよろしくない人(犬)相で寝ている「ちち(仮名)」さん。この写真を探してきて、日付を見ると最近のものなので、ではトップ画像に使おうと思ったものの、縦横比を見ると明らかにトリミングされています。そういうものは、すでに使ってしまった可能性が高いので過去の記事を確認すると、まだ使ってない様子。それだけの確認が終わると、ようやくここに載るわけです。

 相当にぼけが進んでいるのか、色々と物忘れが激しくなってきていて、やったつもりでやっていない、やってないつもりでもやっていた、なんてことがよくあります。何事もきちんと確認して記録を残す癖をつけないとダメだ、とは思うものの、今さら習慣を変えられる歳でもありません。

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 やたらに縦に長い画像ですが、私が日頃やっている仕事と言ったらこれをにらんでいることぐらいです。一番下の方には、ぽつぽつと「2」という数字が見えますが、ここは原則として何も数字が入っていないはずの場所です。71国とあれば、その先生が7年1組の国語の授業に行く、ということですが、縦の一列中に71国が2回以上出てくると、この欄に数字が現れます。逆に、71、72、81、82、83、91のどの文字列もない場合、0と表示されます。 英会話など、同じクラスを複数の先生で授業する場合だけ、ここに2と出てくるわけです。

 ここを見て、同じクラスに二人以上の先生が授業に行くような時間割になっていないか、誰も先生が割り当てられていないクラスはないか、というのをチェックしています。私はPC全般苦手で、エクセルのマクロなんてわかりませんので、力業で関数を使って表示させるようにしてあります。

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 とりあえず時間割ができあがると、一覧表をプリントアウトして、「消し込み」を行います。ここで活躍するのが萬年筆。ボールペンでも何も困らないのですが、いつも机上のペン立てにささっているLAMYサファリとか、この季節ならスーツの内ポケットにささっている萬年筆など、黒以外の、できれば目立つ色のインクが入っているものを使います。

 月曜の1時間目、7年1組は・・・あ、国語ね、と見て、斜線で消し、下の方、学級の時間割に国語と書いてあるのも同時に消します。傍目には面倒な作業に見えるようですが、本人はこのときが一番幸せです。時間割を組んでいると本当に体重が減りますが、消し込みをするだけならそんなことはありません。

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 一世を風靡したTWSBIのダイヤモンド金ペン仕様。こいつもインクフローがよくて気持ちよいので消し込みにはよく登場しますが、少し軸が重い感じもします。普通に文字を書いている時と違い、シャッ、シャッと斜線を入れたり丸をつけたり、テストの採点みたいな動きをするので、バランス云々もありますけれど、まずは軸が軽いことが第一なのです。

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 それでも、今日持っている萬年筆は・・・・・と内ポケットをさぐるとレタロンが出てきた、なんてこともあります。こいつも重たいですね。常用しているサファリがインク切れ、なんてことになると、仕方がないのでこういうペンでも動員します。意地でもボールペン使わないところが萬年筆ヘンタイらしいところでしょうか。

 PCの画面で見ているのと、紙の上にある文字を見ているのとではやはり違います。しっかり消し込みをして、矛盾のない時間割にしておかないと、職員室のインターホンが鳴って「8年2組ですけど、この時間授業は何ですか?」などと聞かれてしまいます。毎週水曜日は、自習の時間割を仕上げてこの消し込みをする日です。

2014年10月28日 (火)

はやく、はやく

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 いつものように、横着にも寝たまま水を飲む「くま(仮名)」さん。数メートル離れたところにいた私は、咄嗟にiPhoneをとりだして望遠で連写。当然のごとく甘く、ブレた写真、なおかつベタッとした感じがいたします。でも、急がなくてはどうしようもない、早く撮らないと水を飲み終わってしまいますし、そばへ寄っていっても同様でしょう。

 去年も、そして3年前にも、きょう10月28日は速記記念日だからと、萬年筆で速く書く、ということをテーマに記事を書いています。ときおり萬年筆も出てくる犬のBlog、というコンセプトで早6年以上が過ぎ、さすがに息切れ、ネタ切れですので、同じようなテーマやネタをそれと気付かず繰り返してしまうこともあるでしょう。あるいは、お年寄りが同じ話を何度も繰り返すみたいに、早くも惚けてきたのかもしれません。

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 日産のニューモビリティコンセプト、サッと乗って走り出すのに最適なように見えて、これが全然そうではないのです。満充電で航続距離が100キロほど、しかも急速充電に未対応、というのは仕方がないとしても、バイクのような見た目でありながら、乗り込んで走り出すまでにけっこう時間がかかります。窓ガラスのない仕様ということもあり、車外放出防止のため、運転者は通常の三点式シートベルトを締めた上で、バックル側のシートサイドに着いている輪っか状になったベルトを右肩にかけなくてはなりません。見た目はまるで4点式です。

 シートは一体成形で前後スライドのみ。ベルトの取り付け支点がけっこう後ろの方にあるのも、五十肩のオッサンには辛いところです。加えて、キーを差し込んで2段階回し、さらにもう一段回してしばらく待つと準備完了、というのは、昔の余熱が必要だったディーゼルエンジンを思い出させてくれます。

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 パーキングブレーキの操作や、前進、後退、中立それぞれのポジションへ切り替えるシフトボタンの操作は、当たり前ですがブレーキペダルをしっかりと踏んでいなければ受け付けられず、どれもこれも、乗り込んですぐに発進、というのを妨げる方向に作用します。

 マニュアル車に乗っていた頃は、運転席に乗り込みつつ左足でクラッチを踏み、右足が入ったらすぐブレーキを踏みつつスターターを回してパーキングブレーキを解除、続いてギアを入れつつドアを閉めて、バンとドアがしまった時にはすでにクルマが動き出している、というようなイラチなドライバーでした(過去形か?)ので、発進するまでに時間のかかる車はどうもいけません。

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 かてて加えて、アクセルとブレーキを同時に踏むと安全装置が働いて操作系が暫時ロックします、というのにも参ります。ふだんからAT車では左足ブレーキを常用している私としては辛いところです。

 クリープのない電気自動車、なおかつアクセルは蹴飛ばすほどに踏み込まないと反応しないので、綺麗な坂道発進は相当に難易度の高い技となってしまいます。目にもとまらぬ早業でペダルの踏み替えを行わなければ、はっきりとビビるほどに車が後ろに下がります。このあたりも、レンタルするときにはきちんと説明され、練習させてくれますが、うまくキメてやろう、なんてスケベ心を出すと失敗します。

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 文句ばっかり言ってますが、クルマってものは欠点があるほどかわいいものであるのもまた事実です。特にこの前輪、サイクルフェンダーなのも最高ですね。後ろもサイクルフェンダーなのでカーヴで内側を引っかけないようにご注意を、って言われましたけれど、こいつで内側の車輪を側溝に落としたり、カーヴ内側の縁石なんぞに引っかけられるなら、それはそれで逆にたいしたものだと思います。

 何といいますか、皆さんは明日香村を見て回る道具としてこいつに乗っているのに対して、こいつに乗るのを目的に明日香村に通ってしまいそうな自分がちょっと怖いですね。

2014年10月27日 (月)

フレーム

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 タータンチェックのかわいいテディベアを見ても噛みつこうともせず、のんびりと身繕いを続ける「ちち(仮名)」さん。もふもふした体毛が少しずつ浮き上がってきていますので、そろそろ換毛期の始まりでしょう。

 本日はテディベアの日ですが、写真の熊さんは昨日クレーンゲームに挑戦してワンコインでゲットしてきたもの。これ以上ぬいぐるみ増やしてどうすんの、と妻には叱られてしまいましたが、そういうときに限って簡単に吊れてしまうものです。

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  苔むした高取城趾の石垣に別れを告げて、山を少し下ると壺阪寺です。盲目の沢市の目が見えるようになることを祈って観音様に日参する妻、お里。それを男と逢い引きしているのではないかと疑った自分を恥じて投身自殺をする沢市。その後を追って身を投げるお里。けれど、観音様のお慈悲により二人は助かり、沢市の目も見えるようになった、という壷阪霊験記の舞台となったお寺です。

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 超小型電気自動車は、あまりにも小さすぎて、駐車スペースの枠の中にきちんと止めることがむずかしいのです。こうして駐めておくと、通る人みな、物珍しそうに立ち止まって眺めています。「いくらですか?」と直球勝負の人もいますし、「新聞で見た!」と嬉しそうに語ってくれる人もいます。一日も早く、市販されるといいですね。

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 キダタロー先生は壺阪寺でもなにか作曲してはったんや・・・・・と一瞬思いましたが、他人のそら似でした。壺阪寺はインドとの交流も深く、その縁でインドからやってきた仏像などが安置されています。この先生も、そうしたお寺の活動にかかわった人とお一人ということだそうです。

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 涅槃像の前で。実際には奥の大観音像の方が遙かに大きいのですが、これはこれで立派な大きさです。山あいにあるこのお寺、どこへ行くにも階段と坂道ですが、要所要所に休憩所が設けられていて、そこでは温かい「目薬の木茶」がふるまわれています。

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 目のお寺ですので、境内にはこんな大きな眼鏡もあります。合掌して枠の中をくぐりましょう、ということでした。写真は身長155センチの人がくぐっているところです。ここがすでに相当高い場所で、件の沢市はこのぐらいの高さの場所から谷へと身を投げたのだと言われています。

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 土曜日曜と、秋の日の低い位置の太陽から目を守ってくれていた愛用のレイバン。トルツガタイプのフレームで、お気に入りだったのですが、忽然と姿を消してしまいました。日曜日の夕方には着用して運転していたのですが、その後の記憶がありません。どうも最近、ものをよく見失います。このまま惚けてしまうのでしょうか。

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 トルツガというのは、要するに鼈甲模様のフレームのことなのですが、手持ちの萬年筆にはそういう模様のものはありません。無理に探せば、何本かあるブライヤー軸のうち、このA.M.87が比較的トルツガっぽい感じかと思います。これもM400程度のサイズで使いやすそうなのですが、吸入機構の動きがあまりにも渋いのでインクを入れておりません。これも、いつか師匠にお願いしなければと思いつつ、WAGNERの日には忘れてしまいます。そういえば今年の11月は、残念ながら萬年筆の集いに一度も参加しない月になりそうです。

2014年10月26日 (日)

参ったなぁ

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 夜になって雨が降り出し、雷も鳴り始めたので、お約束通りに「怖がっているふり」をしたところ、みごとケージの外に出してもらうことに成功した「くま(仮名)」さん。けれど、そんなに怖いんなら抱っこしてあげよう、と長男が言い出すところまでは計算していなかったようです。とりあえず膝の上に(むりやり)抱きかかえられたものの、参ったなぁ、という表情を隠せずにいます。

 例によって部活動の対外試合を引率していった妻でしたが、惜しくも途中で敗退してしまったので午後の予定が空きました。ならば、ちょこっと遊びますか、ということで、試合会場からほど近い笠そば処へ。よく知られた巻向遺跡の近くから東へ山を登っていくのですが、途中、大変に狭くて曲がりくねった道が続いている区間があり、案の定、先行するトヨタ車が毎度毎度、狙っているかのように対向車とのすれ違いに失敗して道をふさいでしまいます。

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 広いところで待ってくれている対抗車に対して、通り抜ける自信がないからと敢えてそれより狭い場所へ誘導したあげく、どちらのクルマも身動きとれなくなる、ということを2、3度繰り返したので、ついに我慢できなくなって直接交渉です。「ここ無理です。あそこまで下がって、それから私を先に行かせてください。その後、余裕ができてから進んでください。」と。

 素直に従ってくださったのはよいのですが、その後がまた大変だったようです。私は小型車に乗っていたのですいすいとすれ違いますが、それより幅のある車に乗っている件のドライバーは相変わらず広いところで待つということができず、対向車が面白いように行列をつくります。申し訳ないですが、待っていても意味がないのでどんどん進ませてもらいました。

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 ところで、遊びに行くのならカメラの電池を交換していこう、と充電器からバッテリーを外しましたが、何となく違和感があります。変に丸っこいのです。上がそのバッテリーで、どうやら膨張しているようです。これは危ない、と充電器から外したまま使用禁止としましたが、相変わらずバッテリーがらみのトラブルは少なくないようですし、メーカー純正品といえども油断は禁物のようです。

 すれ違いのできないおばさんに先に行かせてもらえたことで、なんとか笠そば処の営業時間内に到着できましたので、ありがたく蕎麦をいただきます。この笠そば処へ行くには、広い道を通るルートもあります。狭い道が苦手という人に、上手にすれ違わんかい、こら、なんて言っても無理な話です。道をふさぐような運転するなら来るな、なんていうわけにもいきません。もうすぐ新そばのシーズン、もっとひどいことになるのでしょう。今度行く時は、あまり知られていない別ルートで行くことにすれば、八方丸く収まりますね。

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 続いての目的地は當麻寺です。カーナビは30分ほどで着きますよと気楽なことを言ってましたが、ふだんなら10台以上通過できる青信号で3台ほどしか通り抜けられない、そんな緩慢な交通が連続していて、たいして渋滞もしていないのにさっぱり距離が稼げません。お休みの日だけしか車を動かさないドライバーと一緒に走るのは本当にストレスがたまります。

 けっこうぎりぎりに着いたのですが、當麻寺に8つある塔頭のひとつ、かの中将姫の曼荼羅を所蔵している「中之坊」さんで、お庭やお部屋を見せていただいて、お抹茶をいただくことができました。

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 奈良は本当に何にもないのですけれど、それがまたいいところでもあります。ここ當麻寺に来た本当の目的は、門前にある釜飯のお店玉やさんにお邪魔することでした。営業時間が夕方の6時までという、なんとも行きにくいお店なのですが、かつての旅籠として使われていた建物を活用したお店の造り、そして評判の釜飯、これは一度お邪魔せねば、と意気込んで参りましたが、到着した時にはお店に人の気配もなく、「定休日」という看板だけが迎えてくれました。夕方、お客さんの途切れたところで閉店されたものでしょう。こればっかりはどうしようもありません。またの機会のお楽しみとしておきます。 

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2014年10月25日 (土)

土佐の城

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 長女になら、こんな姿も平気で撮らせる「ちち(仮名)」さん。今日は一日、明日香村とその周辺を超小型電気自動車で走り回っていたのですけれど、とにかく柴犬の目撃率が異常に高く、かわいいなぁ、と声を上げてしまうような柴犬さん、10頭以上に出会いました。

 そのほぼすべてが赤い柴犬さんでしたけれど、一頭だけ、「くま(仮名)」さんを上回るかもしれない美貌と小ぶりな体躯、そして真っ白な体毛を持つ柴犬さんがいて、これには夫婦揃って歓声を上げてしまいました。

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 今回は、超小型電気自動車を借りるためにmichimoステーションのある飛鳥駅で下車。駅前延ばすロータリーを斜めに横切って、ラーメン屋の前を通り過ぎたところにあるレンタサイクルの「庁舎」で説明を受け、実際に駐車場内を走り、坂道発進の練習までして、ようやくスタートすることが許されます。現地に到着してからスタートするまで、私のような人なら15分、長い人だと30分近くかかるかもしれません。

 二人乗りですが、後席はこんな感じ。身長170センチの私で天井の高さは問題なし、中央部が盛り上がったフロアと前席とをまたぐように脚を開いて座るのでニースペースにも問題はありませんが、乗り降りは大変です。後席に乗り込むときは、前席を目一杯前に出してもらう必要がありますし、けっこうアクロバティックな姿勢で体を潜り込ませる必要があります。

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 まず、明日香村の南に位置する高取町にある高取城趾を目指しました。日本三大山城のひとつとされ、構造その他に見るべきところも多いのだそうですが、残念ながら明治期に建物が取り壊され、現在は石垣や土塁が残るのみです。国道169号線を周囲の流れに乗って時速50キロプラスアルファで走行。その後壺阪寺へと通じる山道を登り、壺阪寺を通り過ぎてさらに登ると高取城趾。40年近く前、高校時代の「遠足」で来て以来です。

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 立派な木は少し赤く色づいておりました。写真の奥の方にも石垣があり、そこが天守閣のあったところです。ほとんどの人は壺阪寺までバスできて、そこからハイキングコースをたどってここまで上がってきています。ごくごく一部、事情を知っている人だけがぎりぎりまで車で上ってくるのです。そういえば高校生の時も、先生の定年制がなく、あるクラスの担任が還暦を過ぎた人で一人だけタクシーでここまで来ていたのを覚えています。

 若い頃は教師ではなく、南満州鉄道につとめていた、なんて話をよく聞かせてくれた英語の先生でしたが、満州から引き上げてくる時には「舞姫」さながらのお話もあったそうです。

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 レンタルした超小型電気自動車は、日産ニューモビリティコンセプトというクルマで、パワステなし、ブレーキサーボなしという、それこそバイクに毛の生えたようなものです。しかしながら原動機出力が大きすぎるため原動機付き自転車には該当せず、道路運送車両法に規定されたどのカテゴリにも当てはまらない車両のため、公道走行はできないはずのもの。それを特別の要件により緩和してもらっているので、こうしてレンタルできている、というわけです。

 写真は下り坂でアクセルから足を離した、いわゆる回生状態です。高取城趾に来ただけですでにこれだけ電池の目盛りが減っています。目盛りが残りひとつになったら、走行しないでレスキュー呼んでくださいね、と言われていましたので、ここは必死に回生させるように頑張ったのですが、当然ながら目盛りが回復するほどの回生はできません。

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 とにかく絵になるこのクルマ。えぇオッサンとオバハンがこんなちっこいのに乗って走っていると、あっちこっちから好奇の目で見られます。窓にガラスがありませんから、「あれ何?、クルマ?」 「いやぁ、あれはバイクやで」なんて知ったかぶりの会話まで丸聞こえです。

 気になる走行性能ですが、街乗り中心ならなんの問題もありません。最高で80キロまで出ます、というのは伊達ではなく、上り坂でも普通の軽自動車やトラックなんかであれば置き去りにできますし、ちゃんと走っているクルマにも遅れることなく追随していけます。最初はアンダーステアが強いように感じますが、それはクルマではなくパワステに慣れすぎた自分の腕の問題ですし、ノンサーボのブレーキもこの車を止めるのに十分な能力を持っています。また乗りたいなぁ、ウチにも一台ほしいなぁ、そう思わせてくれるクルマです。

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2014年10月24日 (金)

乗るぞ!

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  心躍る週末、花の金曜日。「くま(仮名)」さんもいつもよりゆったりと寝ているように思えます。明日は遠足なので、大人げなく喜んでいる飼い主です。

 本当だったら、さくらかみずほに乗って九州は博多への旅、のはずでした。JR西日本さんはいろいろと「お得な切符」というのを出してらっしゃいますが、そのほとんどがお二人様以上でご利用ください、というもの。頼みのケロ御大はお忙しいので、妻を誘って二人でお得に九州へ、などと思っていたのですが、諸般の事情で果たせず、かといって一旦盛り上がった遠足への情熱も抑えきれず、他の場所への遠足を画策いたしました。

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 この日の記事にも出てきた、超小型の電気自動車。空いてれば乗れるだろう、と軽い気持ちで現地まで行ったら「完全予約制です!」という車重の割には重たい言葉が返ってきたという、アレです。こういう記事もありますので、詳細については調べればいくらでも出てきますが、来年春からの本格運用前に乗ってみたいなぁ、ということ、それに、窓ガラスのないこのクルマ、言ってみればバイクとオープンカーの間ぐらいの感じでしょうから、余り秋が深まってからのご乗車となると寒くてたまらん、というのもあります。

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 Webページから予約しますと、こういう英文のメールが届きます。冒頭に書かれている文言は、「承認されるまでお待ちください」ってな意味でしょうか。すなわち、夜中に予約したので、明朝係員が確認して予約を承認するまで待っててね、ってことですね。この段階で、予約のためのページにあるカレンダーを見ると、「最後の1台」がまだ残っています。つまり、同じようにカレンダーを見て「お、残ってるやん」と予約した人がいるかもしれない、ということです。明日の朝、「ごめんなさい」というメールが来るかもしれないわけですね。

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 来ました。おめでとう!です。しっかり予約できたということですね。それにしてもなんで英文のメールなんだろう、と思いますが、システムの関係で仕方がないのでしょう。実際にはこのあと、係員の方のお名前で日本語のメールが届きます。ですので、英文のメールを無視していても大丈夫と言えば大丈夫なのですが、待っている間は少し不安ですね。

 そういうわけで、明日は意気揚々と明日香村に向かい、このへんてこな電気自動車を乗り回してみたいと思います。こいつにはiPadが装備されていて、明日香村の案内もしてくれる、というのですけれど、残念なことに国内で一番嫌いな、できれば関わり合いになりたくないキャリアが運営しているというのが難点ですね。

2014年10月23日 (木)

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 甘えている「ちち(仮名)」さん。長女がケージのそばに来たので、まずは柵に前脚をかけて立ち上がり、できるだけ長女に頭を近づけようとする、その姿勢をとった結果がこれです。元気のいい時は、その直前まで敷いて寝ていたクッションを口に咥えて立ち上がりますので、あたりに細かな毛が舞うことになります。やや花粉症気味で細かなものが空中に舞うのが苦手な妻は、それがいやなので滅多と犬を撫でてやることがありません。けれども、ワンコというのは序列の生き物。ちゃんと「この人はエライ」と知っているので、妻が近くを通りかかると愛想よくしています。

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 あかん、ネタがない、というときは、まず今日が何の日であるかを調べてみます。萬年筆も出てくる犬のBlog、ですから、萬年筆がらみの記念日なんかだと最高なのですが、滅多にそういうことはありません。そして今日は、あろうことか「モルの日」なのでした。この日、北米の化学者たちは、午前6時02分から午後6時02分までの間を「モルの日」として祝う、などと説明されています。6.02かける10の23乗、アボガドロ数というわけですね。

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 炭素原子12グラムに含まれている原子の個数が6.02かける10の23乗個、だというのですが、高校生の頃はバリバリの文化系でしたので、そんなことはロクに理解しようともしませんでした。学校一の美人教師であったY野先生は国語の担当。そういう状況で、理系クラスに入ろうという物好きはいません。私は入学試験の監督者がY野先生でしたので、何が何でもこの高校に入学する、と気合いを入れて試験に取り組んでいたのです。

 ですから、高校1年2年と、大嫌いな数学を担当する先生が担任となってもめげることなく、3年になったら理系へおいでと誘ってもらったのに文系を選び、晴れてY野先生のクラスの生徒となることができました。社会科の教員免許を持ちながら、一番教えていて愉しいのは数学、などというヘンタイねじれぶりはこのあたりから来ているのかもしれません。

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 理科系の教科は嫌いではないのですけれど、化学はダメでした。いや、もちろん、生物だって地学だってダメですし、物理なんて近寄るのもいやでしたが、化学のY住先生が一等ぬきんでて苦手で、今もあの顔で「これが何モルだから・・・」なんて言ってる夢を見てうなされたりしています。教科の好き嫌いは適正よりも教えてくれる先生との相性ですね、やっぱり。

 今ならモルも平気ですし、人に説明することだってできますのですからおかしなものです。念のため申し添えますと、本日登場した古色蒼然たる萬年筆たちは、どれもまだまだお元気で、けっしてインクが漏ることなんてありません。ただ、これが言いたかっただけなんです。

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2014年10月22日 (水)

幇間

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 先週土曜日にもご紹介しました、欲も得もなく眠る「くま(仮名)」さん。土曜日曜に体育の日と、ご機嫌でお休みをしたのが祟って、火曜日から金曜日まで目の回る、いや目を回している暇もないほどの忙しさでしたが、その最中に持ち込まれた「ご相談」というのが、何とも厄介そうな、それでいて魅力的なものだったのです。

 初期導入OSがWindows Vistaだった、最後のIBMロゴ付きThinkPadが火のように熱い排気を出し、頑丈なキーボードを撓るほどに叩いているときに、「ちょっといいですか。」と寄ってきたその人に、あからさまに冷たい態度をとってしまった私でした。

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 写真は、その時に「こういうの、作ろうと思うんですけど・・・・・」と見せてくれたもの。失礼にもキーを叩きながらちらっと一瞥しただけの私は、何かを置く台なんだな、と思いつつ、この丸い形が面倒くさいだろうなぁ、とも思いました。ものを見た時に、これを作るとしたらどうやるのがいいか、とすぐに考えてしまうのは悲しい性です。

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 思った通り、和太鼓を置く台でした。どこかの教頭先生が製作されたものを太鼓と一緒に借りてきたのだそうです。他にもう一台、生徒に叩かせるために和太鼓を借りてきたのだけれど、そちらには台がなく、地べたにおいて叩かせるわけにもいかないので台を作ろうと思う、というお話でした。さらには、このようにして作ろうと思うけれど道具や場所、さらには技術的なサポートがほしい、ということでした。

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 丸い太鼓をのせるのだから、丸くカーヴした形に木を切りたい。となると、やっぱり電のこですかねぇ・・・・・なんてことを私の横で話されているのですが、時刻はそのときすでに夜9時を過ぎていて、私のしている作業はあと3~4時間はかかりそうな状態。どちらにしても今日中に帰れる見込みはないので、PCの画面をにらみつけていた顔をその人の方に向けました。

 「そんな面倒なこと、本当にするんですか? それに電のこって、電動糸鋸盤やったら、うちの技術教室にはないんですよ。太鼓が丸いからいうて、なにも丸ぅ切らんでも・・・。」

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 と、その日はそういうネガティブな話ばかりで、見かねた別の先生がカタログを見て太鼓の台を買う算段を始め、あまりにけっこうなお値段がするのでどこかの学校に借りるしかない、ということになって、この話はいったん終わりました。

 週明け、少し時間に余裕ができたので、技術教室に転がっていた廃材をかんな盤にかけ、面倒くさいので4本同じ長さに切って巴につないで土台のできあがり。これに載せる太鼓を叩く子どもはけっこう背が高いので、見本よりも高さのある台を作りたい、なんて話を思い出したので、高さを稼ぐために切り落とした部分を再利用して脚にしました。そうやって行き当たりばったりに作ったので、実にフランケンシュタインなできばえです。

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 このまま太鼓を載せると、よほど上手に位置を合わせない限り、太鼓の縁が四角い枠の内側に落ち込んでしまいます。ぴったりな位置に置いたとしても、叩いている間にズレてくるとガクッと太鼓が傾いてしまうでしょう。なので、太鼓の位置決めをする部材が必要です。

 手近にあった角材を土台の外側に合わせて置いてみると、まさに奇跡、ぴったりです。この角材をストッパとして周囲に取り付けてやれば、その枠の中に太鼓を置くだけで太鼓の動きが規制できるはずです。

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 で、よせばいいのに八角形です。こんなに周囲ぐるりと枠をつける必要はありません。何となく角材をくっつけているうちに、ついつい凝ってしまい、気がついたらこうなっていました。例によって現物合わせなので、仕上がりは酷いものですし、いざ太鼓を載せてみると、ほんの少しだけキツくて、太鼓が完全に枠の中に収まりません。きっちりはまり込まないので、太鼓がぐらついてしまいます。ならば、枠の角材を少し削ってやればよい、とこれまた行き当たりばったり、現物合わせの連続です。

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 手工具で削っていくなんてことは端から考えず、唐草模様の風呂敷包みを解いてグラインダーを出してきました。萬年筆の軸やら何やらをぴかぴかに磨き上げるために迎えられたのに、相性が合わすにすぐにお暇を出されて私の手元にやってきたこのマシン。ずっと暗い倉庫の中で眠っていましたが、ここに来て大活躍です。師匠、本当にありがとうございます。

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 工作はとっても苦手なんですけれど、何とか克服したいので是非教えてください、なんてことを口走った若手がいたので、速攻拉致して来てケロ御大の代わりに磨いてもらいました。

 角材の角を面取りして、さらには平面の部分も綺麗にすべすべになるまで磨いてもらって、最後はぬれぞうきんで拭き取りと水分補給をして完成です。できあがると嬉しい反面、なぜか寂しさを感じてしまいます。

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 磨き作業を手伝ってくれた若手は、「こんだけ適当に作ってるのに、なんでガタガタしないんでしょうねぇ。」なんてことを平気でいうので、おらおら、脚のところなんぞ磨きが適当やんけ、と言い返しておきました。この台には脚が4本ありますから、少しずつ脚を削っては様子を見て、というのを数回繰り返せばガタつきも収まるのですが、あえて伏せておきました。

 何事も修行ですから、「材料費ゼロでこんなに簡単にできるんやったら、もう一つお願いしようかな。」なんて言われたときも、いやいやいや、次はこの若手が作ります、と答えておきました。でも、大丈夫でしょうか。何となく、手出し口出ししてしまいそうな気が・・・・・。

2014年10月21日 (火)

育つか?

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 ゆったりとくつろぐ「ちち(仮名)」さん。飼い主もここ数日は早めの帰宅が続いているので、彼女たちも精神的に安定しているようです。いかに辛抱強い柴犬といえど、飼い主が不在がちだと不安定になるようです。逆に、早めに帰ってきて十分にかまってやると安心したような表情でさっさと寝てしまいます。

 これ、何かと似ているなぁ、と思ったら子どもと一緒。かく言う飼い主自身も、その昔、今の自分と同じ仕事をしていた父親が宿直で帰ってこない夜には必ずといってよいほどおねしょをしたそうです。子は親に、飼い犬は飼い主に似てしまうものなのでしょうか。本当ならあまりにも可哀想です。

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 なぜか、先日の明日香村周遊の際に買って帰ってきたお土産のひとつがこちらです。明日香村のほぼ真ん中あたり、甘樫の岡の麓に、その名も「飛鳥」というバス停があって、その前には明日香村の産物を扱うお土産屋さんと、無料の資料館があります。そこでなぜか売られていたのが、このミニドラゴンフルーツ。ほんまもんのドラゴンフルーツの苗も売られていたのですけれど、この寒い奈良県で庭にそんなものを植えても育たない可能性大、と思って鉢植えでいけそうなミニの方にしました。

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 観賞用として、可愛らしい実がなって面白そう、というのが第一。けれど、そこまでいくのでしょうか。植物の栽培は嫌いではないのですけれど、生来まめな方ではなく、いえ、むしろ怠け者といった方がぴったりくる私なので、何を植えてもロクに育て上げたことがありません。子どもが野良犬を拾ってきた時と同じで、一生懸命可愛がるから、と言いつつ、最後はお母さんが面倒を見ている、というパターンですね。

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 もしもこんな美しい花が咲くのなら、それだけでも十分満足です。いや、植物としては咲くはずのものなのですけれど、私に育てられたなら多分無理かも・・・・・。昨今は植物と動物を区別しないようになってきていて、どちらも「生物」ですね。植物であっても、環境を感じ取る力をもっていて、この人は嫌い、とか、この音楽好き、とか、そういうことで成長の様子が違ってくるようです。ミニとはいえ、ドラゴンってつくくらいですから、けっこう気むずかしいのかもしれませんね。

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2014年10月20日 (月)

Jaws

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 牙をむいている「くま(仮名)」さん。人間様でも、こういう尖った歯は犬歯といいますから。実に怖いですね、恐ろしいですね。まだ犬なんてマシな方で、鮫なんてものは、こういう歯が幾重にも生えていて、ダメになった奴が抜けて次のがせり出してくる、という、長篠の織田鉄砲隊伝説みたいな凶悪な構造になっているそうです。そういう意味で、Jawsっていう映画は実に恐ろしかったですね。

 でも、Jawsって映画にはもっと哀しい思い出があります。あの映画、怖いらしいなぁ、とか友人同士で話していた時、クラスの、いや学年のマドンナだった女の子が、私たちのグループの一人(もちろん男)に向かってこう言ったのです。「そうそう、あれ、怖かったよね。」

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 当然、映画の話はそこで打ち切り。首をうなだれた少年たちはめいめいに去って行ったのでした。そんな私も、その頃の自分と同じ年頃の少年少女が懸命に取り組んだ答案に、このPILOT823採点極楽号で汚い○×を残しているのです。

 シャークスキンのボディは実に握りやすく、キャップをポストしにくいという弱点を補って余りあります。採点作業が実に早く終わるようになりました。けれど、解答用紙に使っている紙が悪いのでしょう、5~6枚、○×にして数百個書いたところで、紙粉がスリットに詰まってインクの出が悪くなります。それだからこそのP式、ということでもありますので、気持ちよくプシュッ。ですので、今やインク瓶の中にはけっこうな量の紙粉がたまっているものと思われます。

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 昨日、京都国立博物館の余りの混雑ぶりに嫌気が差して清水寺へ向かう途中、茶碗坂にある陶器店にふらっと入って買い求めたのがこちら。なにゆえ陶器店で手ぬぐいなのか、それは私にもよくわかりませんが、とりあえず「犬」、それも「柴」ですから、放っておくわけにはいかなかったのです。

 横に長い手ぬぐいを折りたたんで、軽くしつけ糸で綴じ、本のようにしてあるものです。てぬぐいとしてびょーんと伸ばした時はこんな柄ですよ、というシールが貼られています。

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 こんな感じなので、これは買うしかないですね。まんまとのせられてしまったわけですが、ここはやはり、お店がおじょうずだった、ということでしょう。

2014年10月19日 (日)

ミーハーにも・・・

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 人を見るととにかくやかましく騒ぐ「くま(仮名)」さんとは対照的に、どっしりと落ち着いて、というよりはいつも寝てばかりいる印象の「ちち(仮名)」さん。ここのところは、もともとの二頭のイメージが逆転した感じです。ワンコにも体調とか気分のむらは当然あるのでしょうから、そのうちまた違った様子になるのでしょうが、何となく気持ち悪い、というのが正直なところです。特に、「くま(仮名)」さんがかまってかまって攻撃を激しくしているのが気になります。

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 ゴキブリの次に並ぶことが嫌いな私ですが、まぁ仕方がないと諦めて並びに行ってきました。巻物になった4巻それぞれの前半部分が展示されています。会期が終わると、今度は後半部分の展示が行われるということで、せっかく京都に近いところに住んでいるのだから、と訳のわからない理由で見に行ってきました。館内に入るまで1時間以上、入ってからお目当ての展示物を見るまでにはさらにその倍ほどの時間がかかるという事前情報を得ていましたので、ある程度覚悟していってみましたが、やはり猛烈な待ち時間でした。

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 高山寺所蔵の鳥獣人物戯画というものは、甲乙丙丁の4巻とされていますが、こういう構成になったのは比較的新しい時代のことのようです。途中の部分が切り取られて持ち出されるので、それを防ぐために紙と紙の継ぎ目に「高山寺」という朱印が捺されているという話ですし、それぞれの部分ごとに書かれた時代や作者なども違うことがわかっています。歴史の教科書などで誰もが目にしたことのあるものが「甲巻」の一部なので、それを展示している部屋は長蛇の列。全4巻中、甲巻のみがものすごい待ち時間で、他の巻はスルーしてしまう人もいるほどの人気のなさです。

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 12時半頃に博物館に到着してみると、入館まで110分、入館してから甲巻を見るまでさらに75分となっていたので、すぐに諦めてお向かいの三十三間堂へ。ここもよくよく考えてみれば小学生の頃に拝観したきりで、実に40何年ぶりの拝観。当然、大きく様子が変わっておりました。さらに清水寺までぶらっと歩いて、さてどうなったことだろうと戻ってきたのが14時30分頃。この時点で、入館まで40分、入館後にさらに75分となっていたので、諦めて列の後ろにつきました。実際には入館まで35分、入館してからは実に30分ほどでお目当てのものまでたどり着き、わずか30秒ほどで展示ケースの前を通り過ぎておしまい。11月は後半部分の展示ですけれど、さて、見に行ったものかどうか悩ましいところです。

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 もし、これから見に行こうとする方があるならば、午後の比較的遅い目の時間、午後3時以降に博物館に着くように行かれるのもひとつでしょう。熱心な方は朝から詰めかけて、しかもじっくりと観覧されるので、表示されている通りの待ち時間がかかるようです。けれど、午後の遅い時間に来るような人は近隣の人だったり、もうそろそろ神社仏閣は拝観が終わるからと京都駅に近い博物館へ来る、というような、言ってみれば熱心なファンでもない人がけっこう混ざっていそうですので、人の数の割りには早く列が進むのかもしれません。真夏の時期ほども暑くありませんから、少しぐらい並んでみるのもいいかもしれません。

2014年10月18日 (土)

おやすみ

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 気持ちよさそうにお昼寝中の「くま(仮名)」さん。この姿を見て、今日は本当に何もする気がなくなりました。先週の忙しさはまさに殺人的で、毎日午前6時に布団に入って7時半に起きる、ということを繰り返していましたけれど、まったく眠気を感じませんでした。こんな経験、どこかでしたことがある、と思ったら、祖母が亡くなった時でした。初めて喪主を務めた時のことで、あのときも1週間ほど眠った記憶がないのですが、平気な顔で動き回っておりました。

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 何でそんなに忙しいのかというと、人にただであげても惜しくないほど時間がある時には何もせずぶらぶらしていて、期日までに仕上げなくてはならない仕事がたまってきたところで取りかかるから、ということに尽きます。今回も、木曜日のお昼までに仕上げなければならない仕事があって、そいつが相当に時間のかかる大仕事だったのですけれど、よくよく考えてみれば夏休みにでもやっておける内容だったのです。

 そして金曜日は中間考査なので、木曜の夕方からテスト問題作り。給食の牛乳を業者さんが納入しに来るような時間にようやく仕上げて、風呂だけ入りに自宅に帰って再出勤して何食わぬ顔でテスト。採点もしなければならないのですが、金曜日の晩からはただボオーっとCATVを見ているばかりでした。

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 ある時期、これを使わない奴は地球を破壊するとんでもない悪人だ、というような風潮になった、針を使わない紙とじ器。パッケージの模様が素敵です。可愛らしい見た目とは裏腹に、スリットに綴じたい紙を挿し入れたら鬼のようにクマさんの頭を押し下げないと綴じることができません。重なっている紙を切り抜いて別の穴に差し込む、という荒技をやっているのですから当然とも言えますが、クマさんがむち打ち症になりそうで可哀想な感じです。

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 久しぶりに使ってみて、見事失敗したのが右の方で、やり直してうまくいったのが左の方。最後はシュレッダーにかけて処分する書類がほとんどであることを考えると、ステープラーを使うよりはこちらの方がよいのですが、実際の使い勝手は今ひとつです。この手のものが登場してだいぶ経ちますけれど、革新的によくなった、ということもありません。土台、無理があるのでしょう。

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 これ、ネタにしてくださいね、とWAGNERの際にいただいたサイダーですが、そのときいただいてきたさまざまなお土産とともにお袋さんのまま。奥さんの活躍により、ようやく日の目を見ました。私自身、東北地方は福島県にしか足を踏み入れたことがないのですが、三陸鉄道はいつか乗ってみたいと狙っているところでもあります。

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 今日はあそこへ行ってアレ買って、ここではこれを見て・・・・・と色々考えておりましたが、結局、一日ゴロゴロとして過ごしました。そんな中、複数の同僚から電話をもらいましたが、いずれもコンピュータやiPadに関する質問。つまり、電話をしてきた同僚たちは今日もお仕事に励んでらっしゃった、ということなのです。皆さん、ほどほどにしないと燃え尽きますよ、といいつつ、火すらついていない私はどうなんだろう、と布団の中で考えていた一日でした。

2014年10月17日 (金)

だし道楽検証・2

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 気がついたら給水器の水がほとんどない、ということがあります。お散歩から帰ってきた時や給餌のタイミングで水を取り替えていけばそんなことにはならないのですが、お散歩係、ご飯係ともにお忙しいので、ついつい忘れてしまうことがあるようです。柴犬は我慢強い、と言われますけれど、そもそも犬が水の残量を気にするはずもなく、完全に水がなくなってしばらくしないと「きゅんきゅん」とは言わないはず。

 おぉ、水がないのか、と新しい水を入れてやって、セットする前にボトルを手に持って飲ませてあげているところ。「ちち(仮名)」さん、うっとりと水を飲んでおります。

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 その名もずばり、のローカロ麺。110kcalの文字も誇らしげです。こちらのサイトで、どのくらいなのかと調べてみると、季節の味覚でいうと、ゆでた栗3個分くらいの熱量でしょうか。蕎麦だと50グラムでもこれ以上になります。餃子の皮で5~6枚分くらい。素材のみならず、調味料その他も含めてですから、この麺、かなりのローカロリーですね。

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 どんぶりに麺と具材入りのスープを入れて、お湯を注いだら蓋をして3分待つ、というもの。安藤百福さんのラーメンと同じ作り方です。お味の方は、正直、キツいというか、はっきりとしたものです。何でもかんでもいっぱい食べたい、という人が必要に迫られて食べるものでしょうから、薄味では話にならないのでしょう。

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 お湯を注いだ直後の写真。できあがりはもう少し麺が太りますけれど、うまく撮れた写真がなかったのでこちらで代用です。いろんな味のものがあって、毎日毎日食べていっても飽きないように工夫されていますが、どうなんでしょうか。私のように深夜に帰宅する人間が、これだけ食べてサッと寝る、というのなら劇的な効果を発揮することでしょう。

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 一口食べてみたところでだし道楽投入。いや、最初の一箸で、ググッと麺が減ってしまいました。素材がローカロリーなだけではなく、量も抑え気味ですから当然ですが、スープの味が突き刺さる感じなので、アゴの出汁を入れてみるとどう変化するのか、というのが今回のテーマなのです。

 だし道楽の、それだけでおいしそうな香りが漂います。味はマイルドに、なおかつ深くなります。もともと濃い味なのですが、それが食べやすくなる感じです。

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 その昔、Nifty-Serveでリアルタイム会議をしておりました時、沖縄のお医者さんが「ちょっとごめん」とチャットから離れられて、少し経って戻ってこられたことがありました。大変怒ってらっしゃって、どうしたのですかと聞いてみれば、意識不明で担ぎ込まれた女性患者が2か月ほど蒟蒻しか食べてなかった・・・・・とのことでした。

 こいつも蒟蒻麺ですから、毎日1度きりのお食事をこれだけにする、というのはアレですが、私の場合なら「備蓄」が鬼のようにあるのでいけるかもしれません。でも、最大の問題は、やっぱり脳。太ってる人ってやっぱり、脳でもの喰ってるので、健康によかろうが何であろうが、こういうものだけ食べ続けることはむずかしいのではないかと思います。

2014年10月16日 (木)

桐10

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 カメラを向けると本当に嫌がる「くま(仮名)」さん。それならばと大好物のチーズをちらつかせながらこっち向けと促してみたのですが、ちらちらとチーズに目をやりつつも、けっしてこちらにいいお顔を向けてくれようとはしません。

 飼い主はここ3日ほどずっと、朝刊を配達するバイクが走り回るような時間まで職場に釘付けで、帰宅した時はワンコたちもよく寝ているのですけれど、それにしてももう少し愛想よく写真に収まってくれてもいいのに、と思いつつ、今日も家出することといったらBlogを更新して風呂にはいって眠るのみです。それも時間との勝負で、早くしないと新聞どころかお日様が顔を出してしまいます。

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 昨日に引き続き本日も箱が届いておりましたが、今日の箱はとっても小さなものでした。MS-DOS全盛の時代から使い続けているデータベースソフト、桐の最新ヴァージョンが届いたのです。

 そもそも、日本では使い物にならなかったはずのMS-Officeが業務で使えるようになったのは、この桐を作っている会社からたくさん人を引き抜いたから、という話もあるほどです。エクセルなんてものが幅をきかせるようになる前は、Lotus1-2-3の天下でしたけれど、これも管理工学研究所が日本語化を担当したものだと言われています。一般人には縁のない特殊な業務用ソフトウェアを手がけるなど、実にレヴェルの高いソフトハウス、それが管理工学研究所なのです。

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 明日17日が桐10の発売日ですが、旧版を使っている登録ユーザには少しだけ早く手に入るようにしてくれているのも憎いところです。だいたい、これまで松とか桐とかを使っていて不満を感じたことはまったくと言ってよいほどありません。ホンマにテストしたんかいな、というようなそこらのソフトとは根っから違うのです。

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 操作感も見た目も、びっくりするほどには変わっていません。扱えるデータ量が大きくなったとか、ついにUnicodeに対応してくれたとか、そういったすぐ目につかない、それでいて使い勝手を大幅に向上させる改良が行われています。PC操作が大の苦手である私でも、この桐に関してはすいすいと操作することができます。

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 それにしても、もう1日2日、早く届いてくれていたらなぁ、と思います。桐やらエクセルやらを駆使した作業にここ数日明け暮れていた身としては、どうせなら新しいものを使って気分よく愉しく作業をしたかったところです。そして、そんな大事な仕事に新ヴァージョンをいきなり使っても大丈夫、というのが桐を桐たらしめているところなのです。かつてはけっこうな数いた桐のユーザも、最近ではめっきり少なくなりましたが、私は最後まで桐を使い続けるつもりです。

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2014年10月15日 (水)

空き箱長者

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 ワンコの写真、可愛らしいのが撮れたらメールで送ってね、と長女にお願いしておいたら、こんなにも不細工な「ちち(仮名)」さんの写真が送られてきました。やはり我が家のワンコたちは、長女の前では警戒心のない、素のままの自分を晒してしまうようです。

 先日、たいへんお世話になっている方からメールを頂戴して、何事かと読んでみれば、萬年筆の入っていた箱を譲ってくれないか、というお話でした。ひとつだけしかないものならまだしも、手元には同じものがふたつもありますので、ひとつ差し上げます、とお返事をしましたら、「ありがとう。では、何か変なものを送ります。」と返していただきました。ん~、いかんいかん、変なモンを喜ぶオッサンだという認識がそこら中に広まって定着してしまってます。

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 伝票番号に「88」と入っているのは、偶然とはいえあまりにもできすぎた話。しかもお店が休みだからまた明日、ということで、先方にはブツが届いていないにもかかわらず、私の方には「お礼の品」が届いてしまいました。

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 実に大きな箱です。ショートケーキなら20個やそこらは入るのではないかと思われます。この中に、「何か変なもの」が入っているのかと思うと胸が高鳴ります。ちなみに、撮影しているのは箱の底の方で、カーペットにくっついている面から箱を開けることになります。

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 中から出てきたのは、ずっしりと重たくて、立派な造りの箱でした。あきません、これ、どう考えても「海老で鯛」いじょうの儲け話です。餌もつけずに糸を垂らそうとしていたら水中から魚が飛び上がって糸に喰いついた、っていうぐらいの感じです。

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 同じように赤い箱とはいえ、格が違いますね。なぜかおつむに来ているオッサンと美女のツーショットが描かれた筆記具のパッケージをお送りして、えぇモンをもらってしまいました。これはもう、何度も何度もラーメンや飲茶、油そばなんかを食べに通うしかなさそうです。

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 中国に暮らすさまざまな部族の美女たちをお人形さんにして箱に収めたもの。こういうのに弱いのです。かっちりとした箱やケースなどに、細々としたものが整然と収められている、という絵に弱いのです。

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 いいお顔をしています。最初に箱を開けました時、あ、お人形さん、定位置から飛び出してる、と思ってよく見たら、バナナの形をした消しゴムが2個ほど入っていたのでした。お人形さんはみんなに見せびらかすような場所に飾り、バナナの消しゴムには、机の上から私を癒やしてもらうことにしましょう。実にけっこうなものを、ありがとうございました。

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2014年10月14日 (火)

あぁ、もっと早くに・・・

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 くつろぐ「くま(仮名)」さん。飼い主は三連休を遊んで過ごしたのが祟って猛烈にせわしない毎日を過ごしていますが、ワンコにはそんなこと関係ありません。だからこそ、ワンコを見て癒やされるのでしょうね。眠りたいし、寝ないともちませんけれど、寝てる場合じゃない。これもひとえに休みの日にしっかり休んだからです。人より仕事がグズいのだから、本当は休みの日も仕事をしないと追いつかないのですが、私がたったひとつ自慢できることが、休みの日にしっかり休むことなので、まぁ仕方ありません。

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 飛鳥というロゴからしてすでに朱雀になっている飛鳥土産のクッキー。たいそう立派な箱なので、これなら1ダースぐらい入ってそうだと思ったのですが、現実には8枚入りでした。蓋を開けた時にクッキーが綺麗に並ぶように工夫されていて、そのために大きな箱が必要になっているのです。

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 飛鳥へ行くと、あっちでもこっちでも、四神をモチーフにしたお土産が売られています。高松塚古墳でも、キトラ古墳でも、古墳玄室の東西南北の壁面に四神が描かれていたからなのでしょう。朱雀は赤く描かれていて目立つからでしょうか、バラ売りされていたものは朱雀が売り切れで、仕方なく箱入りを買ってきました。そういえば高松塚古墳にも、盗掘された際に失われたものか、本来は描かれていたはずの朱雀がありません。売り場には玄武ばかりが残っていて、これ、ペリカンの四神と同じような売れ行きやなぁ、と例によって妙なところで感心してしまいました。

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 箱の底にも、そして中段にも、クッキーを固定するための仕切りが入れられていて、蓋を開けた時には四神が鮮やかに姿を現す、というパッケージです。他にも明日香村では、四神それぞれがラベルに描かれたお酒だとかお醤油だとか色々売られております。春から夏にかけては歩いていると汗ばんでしまいますが、これからの季節、歩き始めはちょっと寒いぐらいで、飛鳥の史跡を巡るにはちょうどいい季節です。

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 かつてはネットオークションなんかでもよく見かけたペリカンの四神ですが、最近はとんと見かけませんし、見たとしてもとんでもないお値段になっています。そのうちやろうと思っていると、何もしなかったということになる、とよく言われますけれど、私の人生はそれの連続でできあがっています。毎日毎日、何かに追っかけられながら、あぁ、もうちょっと早く手をつけておけばよかった、と後悔するばかりで反省はなし。アホは死ぬまで治らないと言いますから、こんな生活を死ぬまで続けていくのでしょう。我ながら残念です。

2014年10月13日 (月)

古墳型ケーキ

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 このところの「ちち(仮名)」さんの過剰なまでのもふもふ具合がよくわかる1枚。ただいまは女の子特有の時期につき、ほとんどケージの中で過ごさざるを得ない彼女ですが、年齢とともに落ち着きが増してきたのでそれほど騒いだりはしません。

 台風19号の接近に伴い、お出かけもままならない状況ですが、近畿地方では今夜の内に暴風も大雨も収まりそうな雲行きです。明日は一日出張ですので、朝から職場に行けないのを思い出し、職場へ出向いてあれこれと整理したり、出張先に持ち込むべきものを車に積み込んだりして、昼過ぎに帰宅。これで、暴風雨に閉じ込められても大丈夫、とまったり過ごしていましたら、今なら古墳型ケーキが7基買えますよぉ、というつぶやきに接しました。

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 興福地の南にある猿沢池にほど近い、ならまちの入口にある洋菓子屋さん、プティ・マルシェさんの名物、前方後円墳方のケーキ。例によってネットやマスゴミで紹介されてしまったので人気が沸騰し、今ではなかなか手に入りにくくなってしまいました。さすがに台風接近中ともなると出歩く人も少ないのか、お店もヒマだったそうで、ヒマだから作ってみた、ということがつぶやかれていたのです。

 ふだんはお一人様2個まで、という制限すらある古墳方ケーキですが、残ったりしているときにはつぶやかれますので、Twitterは要チェックなのだそうです。

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 ケーキは普通のショートケーキぐらいの大きさで500円。割高な感じですが、作るのに手間がかかるので致し方ないところでしょう。別売りのシャベル型スプーンは350円です。ふだんは個数制限がありますから、こうして4個並べて写真が撮れるのはけっこうまれなことです。

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 前方後円墳は三段構成で、木々が生い茂ったようすを表しているのは抹茶を使用したスポンジ。古墳の周囲を取り囲むように置かれている円筒埴輪を模しているものは削ったチョコレートです。古墳を発掘していくと、土器のかけらや勾玉などを模したナッツ類が埋め込まれているのです。

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 こんな風にスポンジ3段です。地方発送などできませんから、これを食べるには奈良へお越しください。奈良遊びの際、ケロ御大が定宿にされているホテルサンルート奈良から歩いて1分ほどのお店です。

 台風が来ていなければ、いまだに買うことができなかったであろうケーキのご紹介でした。

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2014年10月12日 (日)

こりゃむかん

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 めずらしくじっとポーズを保ってくれている「くま(仮名)」さん。面白かったのか、面倒くさかったのか、それとも飼い主への思いやりか。いずれにしても、カメラを向けられて1分近く、このようなポーズを保っていてくれたことは異例です。

 三連休はJRの乗り放題かな、なんてことも考えていたのですけれど、台風19号の接近もあって予定が立ちませんのでパス。そこへこんな記事をみかけたので、ホイホイと出かけて行ってしまいました。

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 Webページにおいては、予約も可能です、というような感じであり、なおかつ、記載されている番号に電話をかけて問い合わせても「受付に聞いてみないと・・・・・」という頼りない返事でしたので、とりあえず飛鳥駅前のステーションまで行ってみました。

 正しくは「レンタサイクル庁舎」という場所だそうで、最初に応対してくれたおじさんは貸し出しOKという返事。けれど、実際に業務を回しているっぽい女性は、空いているのは万が一の時の予備車だから貸し出せない、というお返事。その中で、「完全予約制ですので」という予想外の告知までされてしまいました。それならそうと書いておいてほしかった、と言っても仕方がないので、これに乗るのは次回のお楽しみとして、別の遊びを探してみました。

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 こちらはWebではっきりと要事前予約、なんて言ってるところもあるのに、実際は飛鳥駅前でビラを配って参加者を募ってらっしゃいました。世の中、事前に調べてくる人の方が少数派なのでしょうから、こういうのはどうなのでしょうね。いずれにせよ、関係者の皆さんもけっこう一生懸命だったので、参加してみることにしました。無駄なく行っても7キロほど歩かないといけませんので、明日香村の周遊バスを利用しての参加です。

 入門編は5つの出題ポイントで各10問、合計50問の問題に答えていきます。問題はすべて四択なのですけれど、見当もつかないほどむずかしいのには参りました。つまりは明日香村に来る人たち、それも歴史マニアの人たちの中にはこういう問題を苦もなく解いてしまう人も少なからずいる、ということなのでしょう。脱帽です。

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 ようやく全ポイントを巡って解答用紙を提出しようとしたところ、この飛鳥美人が見守る前でぐらぐら煮立った釜に解答用紙をかざしなさい、という指示。不正があればたちどころに文字が消えてしまうはずです、という盟神探湯(くがたち)を模したお遊びなのでした。いや、実際に熱湯に手をつけろと言われたらどうしようかと・・・・・。

 自分は本当に社会科の教師なのか、と疑ってしまうほど、実にむずかしい内容でした。成績優秀者には官職も与えられる、ということですけれど、私はきっと無官だろうと思います。

2014年10月11日 (土)

トマトの日・・・やった

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 朝早くからきちんとお散歩に連れて行ってもらえて、ご飯も早めにもらえた時は、あぁ、ウチの人たちはみんなお出かけするんだ、とわかるみたいです。ですので今日みたいに家族みんながゆったりと過ごしていると、あ、今日はお休みや、遊んでもらえる、という風になるようです。それにもかかわらず遊んでもらえないので、「ちち(仮名)」さん、ふてくされた態度でこちらを見ています。

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 今日はこれでいこう、というネタがない時には、「今日は何の日」なんていうサイトを覗いてみます。面白いもので、ネタがあった日に限って、あぁこれ、ネタに使える、という記念日だったりするものです。今日はウィンクの日、なんていうのですけれど、ネタにはしづらい。けれど、過ぎ去ってしまった昨日はトマトの日。これなら何とかネタにできそうです。

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 連続する写真、同じような画角で、同じものを撮っていますが、あとの方が失敗作、とそのときは思ったのです。ストロボが至近距離で光って、本来の色が出ていません。けれど、そのことで逆に、溜塗りの薄まり具合、透け具合がよくわかる1枚となりました。本当は昨日、トマトの日に合わせてこのペンをネタにすべきでした。

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 照らしすぎた失敗写真とはいえ、このペンの特徴を知るにはよい写真だと思います。溜塗りにも色々とありますが、やはりこの色、これが一番だと感じます。もっとガシガシと使い込んでいけば、さらにいい具合に色が変わっていくのでしょう。けれど、最近は変に忙しくて、萬年筆で字を書くことも激減しましたし、こういうペンはふだん持ち歩かないので余計に書く機会がありません。

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 この溜塗り、若い頃なら、赤なのか黒なのかはっきりしない、と嫌いになっていたかもしれません。ある程度歳をとったからこそ、こういう微妙な色合いが好きになってきたのだろうと思います。それに、嫌いなトマトの色合いにそっくりなところも、少し敷居が高いですね。

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2014年10月10日 (金)

上置き・2

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 きれいに「まとまって」寝ている「くま(仮名)」さん。身の周りはいつも散らかし放題な私ですけれど、ごちゃごちゃしている光景というのは好きではなくて、ときおり、発作的に片付けを始めたりすることがあります。整頓は苦手ですけれど、整理という名の「面倒だからどんどん捨てる」という行為ならできます。

 今回は、iPadが収納されているワゴンの上に適当に置かれた物品を綺麗にまとめようというプロジェクト。ある意味、私が最も苦手とするものです。

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 ワゴンと一緒に持ち運ぶ必要があるものは、MacBook、HDD、無線LANのルータ、そしてイーサネットのハブ、そしてappleTVです。ルータだけは、ハブからのイーサネットケーブルで給電されますが、それ以外はすべてACアダプタが必要な機器です。 

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 プロトタイプでは、MacBookとルータを箱の屋上に置き、それ以外のものを中に押し込めていましたが、正式版では更にすっきりと、この3点を箱の中に押し込めよう、と考えました。この3点を収めただけでほぼスペースが埋まりますが、実際にはこのほかにACアダプタアダプタやテーブルタップなども押し込める必要があります。また、イーサネットケーブルを抜き挿しする必要が出てくることもあるため、ハブが隠れていては使い勝手が悪くなります。

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 プロトタイプはそこら辺で拾った廃材の組み合わせで、精度もイマイチでした。今回はきっちり精度を出すために気合いを入れて製作しておりますが、この工作台、完全に水平ではない上に場所によって高さが違うので、この時点ですでに歪みが生じてしまいます。そこを父君で組み立てていくのがけっこう難儀な作業でした。プロトタイプは一体型でしたが、正規版はワゴンの上にセットする写真の本体部分と、その上に被せる蓋の2ピース構造としました。蓋になる部分の左右の動きを規制するために、枠の四隅に小さな木片を立ててあるのです。

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 各パーツの精度をきっちり出したので、今回は釘を使わず、接着剤のみによる接合です。荷重を受けるのはワゴン本体で、蓋の部分もMacBookとハブの重みに耐えればよいので、強度的には問題ありません。むしろ問題は完成後。内部に収めなければならないものがこれだけあって、整頓が苦手な私は、何を、どこに、どう収めたらよいものか、現物を前に、しばし途方に暮れておりました。今日は職場の懇親会があるので、この時点で時間切れ。無念に思いながら退勤しようとしたそのとき、あまり嬉しくない助けが入ります。

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 三連休明けの火曜日、県内の各中学校から進路担当の教員が集まる会合があるのですが、私はその会合の運営担当者の一人。教員の会合なので、気象警報が出ても実施する、と決めてあったのですが、台風19号のあまりの強大ぶりに、「危なそうな時は中止する。」と急遽変更されたのです。要は当日の朝になってみないと実施するかどうかわからない、という運動会みたいな状況です。各中学校から、当日参加する先生方の連絡先を私宛に知らせる、ということになったので、私は一人、学校で電話が鳴るのを待つことになったのです。

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 広い職員室にただ一人。ときおり鳴る電話は、忘れ物をとりに行ってもいいですか、とか、○○先生はいらっしゃいますか、なんてものばかり。ときおり携帯電話が鳴って、おぃ、宴たけなわやぞ、何してる、早よ来い!なんて泣かせる呼びかけもありますが、ごめんねと応えるしかありません。

 時間はたっぷりあるので、パズルを解くように、あぁでもないこぅでもないと配置を考え、ケーブルをできるだけコンパクトに巻いたりして、だいたいこんな感じに落ち着きました。

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 けっこうすっきりと収まりました。左が初號機で中学校用、右が弐号機で小学校用です。当初、箱の中に収める予定であったappleTVは、スペースの問題と、小さなものなのでいつも目につくところがよい、ということで屋上に。近いうちに、iPadの端子からHDMIへの変換アダプタとともに小さなプラケースか何かに収めて運用する予定です。

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 初號機と弐號機の違いは、目玉の数や機体の色ではありません。小学校の教室へ行くにはいくつもの段差を乗り越えなければならず、そのたびにMacBookを落としそうで怖い、という声があったので、MacBookが滑り落ちないように屋上に枠をつけました。写真右側の報にぴったりとくっつけてしまうと、液晶画面を開ける時に手をかけにくいので、とりあえず暫定的にスペーサをかましてあります。

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 運用時のイメージ。各教室にイーサネットの接続口があるので、そこからワゴン屋上のハブにケーブルをつなぐことで、教室内も無線LAN環境となります。必要なケーブルしか見えない状態なので、何をどこにつないでいいかわからない、と教員が教室でパニックになることも防げます。

 うまくできあがって何よりですが、ショックだったのは、この上置きを同僚に披露した時のこと。「おぉ、きっちり嵌まってる!ガタガタせぇへん。蓋がちゃんと閉まる!」って、おぃ、ワシを誰やと思てんねん。これでも技術の先生やねんで・・・・・。

2014年10月 9日 (木)

上置き・1

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 笑っている「ちち(仮名)」さん。ワンコが本当に笑うのかどうかは議論のあるところですが、人間様から見て笑っているように見える表情をすることは事実です。そしてそれを見た人間はたいてい喜びますので、ワンコはそれを学習して、次回からは「ワザと」そういう表情を作るようになるのです。そのあたりをいやらしいなどと思ってはいけません。ワンコは人間様に喜んでもらえるのが嬉しいという純粋な気持ちでやっているのだ、と信じておきましょう。

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 さまざまな機器が雑然と積み上げられているiPad保管庫の「屋上」です。各種制御とファイルサーバ的な役割のMacBookの上に、無線LANのルータ、さらにはいPad関係のすべてのデータが保管される外付けHDD、イーサネットのハブ、appleTVに、それらにつながる各種のケーブル類やACアダプタなど。実に壮観です。

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 授業でiPadを使おうという教員は、これらを落とすことなく教室まで移動しなければなりません。部屋と廊下の間など、あちらこちらに段差のあるところをひやひやしながら通過して教室にたどり着いたら、今度はこんがらがったケーブルを捌きつつセッティング。以上のことを授業と授業の間、5分から10分で済ませる必要があります。ワゴンの上面は平らで、いちおうザラッとした加工はされているものの、段差を通過する時にはいつも何かを落としてしまいそうになります。何より、これだけのものをのせるには絶対的な面積が不足しています。

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 そうしたことを改善するために、技術室に転がっていた廃材を使って、とりあえずでっち上げた上置きのプロトタイプです。PCとルータは屋上に置き、その下の空間にハブやHDDなどを収納するようにしました。とりあえず見た目はすっきりしたのですが、この狭い隙間にケーブル類を押し込むのがけっこう大変で、しかも、ケーブルのつなぎ替えなどをするときは、屋上のものをどけて上置き自体を外す必要があります。

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 賢い人は最初にじっくり考えてからいいものを作るのですが、私などは行き当たりばったりに作ってみてやっぱりダメだった、と気付くタイプです。そのくせ、できあがったものには満足できない方なので、「プロトタイプの製作と運用で得たノウハウを元に、正式版を製作する。」という運びになりました。構造はいたってシンプルなもので、ワゴンの屋上に2枚の板を置いて、それらをつなぐ板を少しはみ出させてワゴンの端に引っかける、というものです。こうすることで、縦方向に上置きがズレることはありません。写真からもわかるように、横方向の動きを規制するのに同じ方法は使えないのですが、ワゴンならではの方法で解決できます。

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 ワゴンを押したり引いたりするためのハンドルの部分、これが一体に成形されていて、ワゴンの屋上より上にせり上がってきています。ここにはまり込むように作れば、横方向にずれる心配もありません。基本設計はプロトタイプそのままで、実際の使い勝手が改善されるように各部を変更していきます。さらに、今回は廃材ではなく、ちゃんと新しい材料を用意しました。跡は工作精度の問題ですが、実はその辺がいちばん心配なところだったりするのですが、何にしても物作りは愉しく、ついついハマり込んでしまいます。

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2014年10月 8日 (水)

笠置山

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 くつろぐ「くま(仮名)」さん。カメラを構えるまでは、この姿勢のまま、顔をこちらに向けていたのですが、カメラを向けたとたんに横を向いてしまいました。そのまま硬い表情でじっとしていたのですが、欠伸をしてぺろりとやった瞬間をおさえることが出来ました。

 世間は秋の遠足シーズンですが、遠足には少しほろ苦い思い出があります。小学生の頃、遠足、っていうぐらいだからと、学研の科学という雑誌の付録だった万歩計をいそいそと組み立てて持っていこうとしていたのですが、当日の朝、母親に見つかって没収となりました。父が学校関係者でしたから、学校の行事である遠足に「おもちゃ」を持って行くなんて、ということでした。

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 遠足の目的地は笠置山。鉄道利用で行ったのか、貸し切りバスで行ったのか、今となってはそれすら思い出せないのですが、さぁ学校出発、というときに何かを渡された記憶があり、それが窓越しだったことから、おそらくは貸し切りバスを利用しての行程だったのでしょう。

 手渡されたものは例の万歩計でしたが、見慣れない緑色のリボンが結ばれていたので、私のものではないと思われました。何より、渡してくれたのが近所に住む幼なじみの女の子でしたので、彼女が手配してくれたものだろうとそのときは思ったのです。片思いではありましたが好きな子でしたし、彼女も私には割と優しく接してくれていたということもありました。

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 万歩計と言っても、しょせん子ども向けの雑誌の付録です。小さな弁当箱ぐらいの大きさの箱の中に錘のついたアームが仕込まれていて、この箱を手に持って元気に振りながら歩くことで、カタカタと音がしつつ歩数をカウントする、という仕組みでした。親が絶望するほど不器用な私が、なぜかミスらずに完成させられた、数少ない付録のひとつです。

 遠足の目的地は京都府何部にある笠置山。坂道を上りながら、勢いよく手を振って、歩数がカウントされるのを喜んでおりました。そう、今にして思えば、歩かなくてもシャカシャカ振るだけで歩数が稼げたのです。半世紀以上生きてきてもバカが治らない私ですから、小学生の頃はもっと強烈なバカだったのです。

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 そうこうするうち、愉しかった遠足も終わり、学校に戻った私は、幼なじみの「せっちゃん」に万歩計を返そうとしたのですが、彼女は黙って手を振るばかり。ケロ御大よりも静かに、かつ毅然として「いやいやいや」という反応を示したのです。困った私は、万歩計を担任の先生に手渡して、これ、誰のものかわかりませんと告げて家路につきました。

 帰宅した私のリュックサックから弁当箱などを出しながら、次第に険しい表情をみせる母。そして私を座らせると、万歩計はどうした、と聞くのです。聞けば、私が自宅を出た後、近所のお母さん方との井戸端会議の中で、どこの家の子も万歩計を持って出ていることを聞いた母が、幼なじみのせっちゃんに託してくれたのです。私のものだとわかるように、私が大好きな緑色のリボンをつけて・・・・・。

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 翌日、担任の先生に、あの万歩計は自分のものでしたと伝えたのですが、他の忘れ物と一緒に処分されてしまった後でした。その日の家路は本当に足が重く、できることなら帰りたくないと思いつつ帰宅して、きっちり雷を落とされました。まぁそれもそうです。どこの世界に、可哀想な小学生に万歩計を届けてくれる他人がいるでしょうか。しかも手渡してくれたのが幼なじみで近所に住んでいるせっちゃんなのですから、あぁ、これは自分のものだと思うのが普通です。そんなことすらわからない馬鹿な小学生は、50年近く経ってもまだ馬鹿のまま、いや、むしろもっと進化(深化)した馬鹿になっているのかもしれません。

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 せっちゃんが引っ越していったのはその翌年。寂しかったですが、意地悪で口が悪く、ことあるごとに私を攻撃していたせっちゃんの妹と顔を合わせなくて済むようになったのは何よりでした。そして、成人式を迎える頃、せっちゃんが自ら命を絶ったという報に接しました。今でも笠置と聞くと万歩計、そしてせっちゃんを思い出します。クラスは違いましたが、一緒に笠置山に登っていたはずなのに、笠置山の思い出といえば大きな岩がゴロゴロしていたことと万歩計をふりふり歩いていたことだけです。

 今、そのときの私と同じ年齢の子どもたちを教える立場になって、やっぱり小学生というのは違う種類の生き物なんだ、と実感することしきりですが、あの頃の私も、相当にけったいな生き物だったようです。

2014年10月 7日 (火)

だし道楽検証・1

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 正体もなく眠り続ける「ちち(仮名)」さん。飼い主が帰宅すると大騒ぎして、それからしばらくの間は本当に落ち着かない様子で過ごすのが常でしたが、最近はこうして寝ていることも増えてきました。賢くなった、と言うべきかもしれませんし、歳をとったということなのかもしれません。

 こうして体の一部をケージの柵から出していると、目を開けた時、寝ぼけていてどこかを引っかけるのではないかと心配してしまいますが、実際にはスッと引き抜いて綺麗に動きます。ケージから体の前半分をはみ出させて寝ている「くま(仮名)」さんも、目を覚ましたときにはイモムシみたいにゴソゴソと後退する姿を見せてくれて、これもユーモラスで笑えます。

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 先日のWAGNER神戸大会、私は1次会にも2次会にも不参加でありながら、2次会が終わったところへ駆けつけて、クルマの運転席に座ったまま、いろんな方からお土産だけいただいてしまうという、とんでもない参加の仕方でありました。さまざまなお土産の中で、これはオモロイ、というのがこちら。ペットボトルに入った調味料なのですが、ラベルにお魚の絵が描かれています。

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 こっちを見ていますね。これが嫌で魚が食べられない、という人も少なくないようです。先日、私の勤務先にやってきたオーストラリアの中学生たちも、給食に出された「煮干し」を食べることができませんでした。残酷だ、とか、そもそも魚が嫌いだとか、そういう理由からですが、そんな人たちが、大きめのペットボトルにお魚一匹丸ごと、っていうのを見たら卒倒するかもしれません。あごがおちるほどおいしい魚、ということで、中国地方ではトビウオのことをあごと呼ぶところが多いようです。ちなみに我が娘は、この中に入っているお魚は食べられるのだろうか、ということが気になって仕方がない様子でした。どのようにしてボトルの中に入れたのか、ということも含めて考えていて、夜も眠れなかったかもしれません。

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 あまりおいしいとは思えない、と感じていたカップ麺にこの出汁を入れたら抜群においしくなった、という検証結果も出ていますので、今回はもともと味の濃い奴に入れたらどうなるのか、ということを検証してみました・・・・・などと偉そうに書いていますが、遅い時間に帰宅する途中、コンビニエンスストアで手に入れられた麺がこれだった、というだけのお話です。恐ろしいことに、スープは豚骨味。この状態で少しすすってみても、何も足す必要はなく、むしろ薄めたいぐらいの濃いお味です。

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 良い子はこんな風に豪快に入れないようにしましょう。もともと濃いお味ですが、あごの出汁を入れることによって、さらに「こく」が出ます。豚骨スープに、さらにこくが加わるってどんなんや、ということですが、味覚音痴の私にもわかるほど、はっきりと味が変化します。これは袋を見ただけでおいしいとは思えない、という麺が大量にあるので、次回はそれで試してみようと思っています。

2014年10月 6日 (月)

いつもきれいに

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 熟睡しているところへ、本当にそぉ~っと近づいたつもりでしたけれど、やっぱり気付かれてしまいました。寝ているだけのように見える「くま(仮名)」さんですが、しっかりと周囲の気配をモニターしているようです。

 一昨日は運動会で、昨日は奈良遊び。私は遊びほうけておりましたけれど、その同じ日に、部活動の指導に励んでいたり、山のように積み上がった仕事を片付けていたりした同僚がいたことも確かな事実。そして今日、運動会の代休でしたけれど、それでも朝早くから、運動会の総責任者が出勤してきて残務を片付けていたのには頭が下がりました。

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 今日は学校がお休みでしたが、私は仕事の関係で出勤せざるを得ませんでしたので、いろいろとやり残している仕事を片付けたり、郵便物の整理をしたりして一日を過ごしました。学校としては色々とお世話になっているこの会社は、どうやら私の情報も保有されていたらしく、私宛にこんなDMを送ってくださっていました。かなりの間放置しておりましたが、ようやく開封です。

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 ペーパーナイフでピリピリと開封。そういえばこのペーパーナイフには、私の住んでいる市と姉妹都市の関係にあるスペインの都市名がかかれているのです。老眼が進んで普通の文字は読めなくなりましたが、小さくてしかも飾り文字風なこの文字は、若い時でもすぐには読めませんでしたが、じっくり見れば、刀剣の街、トレドと書かれているのがわかります。

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 実は私、けっこう萬年筆が好きなのですが、なかでもPILOTやプラチナ、そしてペリカンと、Pで始まるブランドが特にお気に入りです。そして、軸の素材は樹脂系よりも金属系が好きなのですが、樹脂の軸に金属をまいてある、というのもまた良いものです。このM700系も、更に大きなM900系も、どちらも手に持った時のずしっとくる感触がたまりません。

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 インク窓は綺麗に透き通って見えますが、あ、このペン、早く洗わなくては・・・・・というものがけっこうあります。今日は一日中、これといって「しなければならない」仕事もなかったのですから、大きめのペンケースひとつ持って行って、ひたすらペンを洗うという手もありました。木の実を埋めてそのまま忘れてしまうリスのように、あのペン、どこにしまったかな、ということの多い私ですが、しっかりとメンテナンスしていかないと、そのうち汚いペンばっかりになってしまって、ミイラとりがミイラに・・・ならぬ、認定委員長が半になる、ということにもなりかねませんね。

2014年10月 5日 (日)

コスモス寺

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 近づくと目を開けてしまうので、遠く離れたところからそぉ~っと撮りました。「ちち(仮名)」さんの寝顔を撮るのは、実はなかなか大変なことなのです。台風が近づいて気圧が下がっているのでしょうか、我が家のワンコたちはどちらもたいへん眠たそうにしています。

 昨日の神戸WAGNERは実に残念でした。お米はGETし損ねるし、一緒に奈良遊びをしてくださるはずの人は三宮に宿を取っているというし・・・・・。ただ、最近まで入院していた友人が元気にカレー蕎麦を食べる姿を見ることができたのは収穫でした。あと気がかりは、富山湾にハマった人がいないかどうかということだけです。

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 早朝の若草山麓。土産物店の中をじっと見ている鹿さんのお目当てはあわれな観光客です。この写真を撮る間にも、「おせんべいいかがですか? 鹿にあげてください。」とさかんに営業をかけられました。かといって、鹿せんべいを手に奈良公園を歩くのは自殺行為です、という名古屋の迷医の言葉を忘れてはなりません。

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 鹿せんべいを買ったら、こうして平和に鹿さんたちとコミュニケーションをとりましょう。写真の男性は男鹿半島をかかえる県からお越しになったのですが、y.y.史跡のひとつである、名古屋の迷医が鹿に襲われたポイントで鹿たちにシカトされるというパフォーマンスを決め、そのままでは鹿せんべいが手元に残ってしまうからと若草山麓までやってきたのです。

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 この男性の素性はよくわかっておりませんが、悪い人にペンを持たされて中腰で顔出し看板の向こうに立たされたりと、今日は一日、けっこう大変な目に遭ってらっしゃったようです。WAGNER金沢大会を皮切りに、これまで何度か「半」の認定試験を受けていらっしゃいますが、いまだに認定されていません。そんな彼を哀れに思った関西の親方が、「赤点半」という素敵なハンドルネームをプレゼントされたので、以後、そのように呼ばせていただきましょう。

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 この赤点半さん、ご先祖は奈良の般若寺で修行をされていたという話もあるようです。般若寺の鐘楼近くに大中小と石が置いてあり、この本性坊というお坊さんは毎日その石を持ち上げて修行をしていたので、人並み外れた怪力の持ち主となり、南北朝の時代、笠置山城の攻防戦では幕府方に石を投げつけて大活躍をされたのだそうです。

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 さすが、ご子孫もなかなかの怪力をお持ちのようで、「悪いところを押し当てると良い」といわれている岩に押しつけてらっしゃいました。台風が近づいておりますが、明日はこの方のご先祖についてもう少し詳しく調べてみようかと思っています。

 奈良の般若寺、境内はコスモス満開、今が見頃です。毎年行われている「花明かり」は10月22日頃開催の予定ですが、今時分からこんなに咲いているのでは、果たしてその頃まで花がもってくれるかどうかも心配です。

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2014年10月 4日 (土)

運動会

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 土曜の朝6時。普通、そんな時間に起きている飼い主ではありませんが、今日は運動会なので職員は午前7時集合、といわれているので、仕方なく起きました。「くま(仮名)」さんが、何か別の、謎の物体となって眠っていたので、パチリと写真に収めて家を出ました。

 恐ろしいことに、生徒は7時半に登校してきます。7時に校門を開いて「場所取り」のために並んでいる皆さんを少しずつ誘導するのですが、6時40分にはすでに長蛇の列となっておりました。中学校における体育大会と、小学校における運動会。このふたつは、名前が違うだけではなく、その根底にある思想や文化からしてまったく異なるものなのです。

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 いうまでもなく、今日は神戸で萬年筆研究会WAGNERの会合が開かれる日です。雨が降れば運動会は順延となり、午前中だけ授業をして子どもたちは下校です。そうなったら午後から神戸に、と思っておりましたが、運動会の日に雨が降ることを祈りますと、たいてい哀しいほどいいお天気になるものです。結局、運動会が終わって後片付けを済ませ、最後のミーティングを終えると時計の針は午後6時近くを指しておりました。

 そこから愛車を駆って神戸まで1時間。2次会が行われている会場の前に車を駐めて待つことしばし、宴会を終えた皆さんとご対面となりました。写真中央の黒い柴犬のマスコットは、大阪のオバチャンが確保してくださったものですが、やはり黒柴はフィギュアになってもカワイイですね。

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 小学校では、運動会にそれこそすべてを捧げます。教科の授業などは後回しで、とにかく毎日ひたすらに運動会に向けた練習が続きます。そして子どもたちも、一生懸命に練習に取り組むのです。

 一方、中学生の場合は、準備や練習に燃えるということもありますが、結果として生活が浮ついた雰囲気になりがちで、様々な問題が起こってきます。行事をひとつ終えると子どもたちが一回り大きく成長していた、なんてことは学校では常識みたいなものですが、その一方で、早く行事が終わってくれないと落ちついて学習に取り組むことができず、そこからあらゆることが崩れていく、という危険性もはらんでいるのです。

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 今日はほぼ一日中、校門で門番をしておりました。不審者が校内に入らないよう、保護者には「入場券」を持参してもらうのですが、ワザと入場券を持たずにやって来る人もいます。「入場券を拝見します。」「ない。何でそんなもん必要なんや。強要か?」とおっしゃる。ここで強要したという状況、あるいは言質をとられるとアウトです。いや、そういう状況に持って行こうとして、ワザとやってらっしゃるので、のせられてはいけないのです。

 授業参観や保護者会でお見かけしたこともあり、生徒の親御さんだとわかっていましたので、「どうぞお入りください」と言いましたら、今度はまた、「そんなことで大丈夫か。ウチの子どもの安全はどうなるんや。」と大きな声。昨年はこの段階で同行のご家族が強く強くなだめ、たしなめてくださったので、何とかおさまりました。

 今年はお一人で来られましたのですが、私もご本人のお名前、子どもさんの名前を暗記してあったので、「あぁ、○○さんのお父さん。こんにちは。さぁどうぞ。」とモメる前に門を通してしまいました。何もコトが起こせなかったのでとても不満そうなご様子でしたが、争うネタも見つけられなかったようで、そのまま入場してくださいました。今年はうまくいきましたが、あと数年間、これが繰り返されるのかと思うと、少し憂鬱です。

2014年10月 3日 (金)

東→西

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 最近はこうして寝るのがお気に入りらしい「ちち(仮名)」さん。我が家のワンコたちは換毛期が遅れ気味にやってくるので、飼い主がスーツを着るような時期になったら、このもふもふした毛も抜け落ちてそこらじゅうに舞うことになるのでしょう。エアコンを使わないと少し暑いし、かといってエアコンで冷やすと寒く感じてしまう、そんな微妙な今の時期の気候に、いつも口を開けてハァハァやっておりますから、あるいは夏の毛というには少し厚い目なのかもしれません。

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 今日は10月3日。鉄っちゃん的には「103系の日」だという話もありますが、私は103系なんてものは好きでもなんでもありません。関西在住者としては、国鉄時代の終わり頃、首都圏では201系だ何だといっている時に大量に押しつけられた出来の悪い古い電車、というほどのイメージです。幼稚園児が空き箱で作ったような車体に、べったり鶯色に塗られた内装。動いたり止まったりするたびにあちこちで鳴るきしみ音。われらがJR西日本では色々と工夫を凝らした改造を施して延命を図っておりますが、一日も早く淘汰されることを願ってしまいます。

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 今日はそんなけったいな記念日というより、「ドイツ統一の日」として知られています。ベルリンの壁が崩壊したのは11月9日ですが、その日付はドイツにおける政治上の特異日で、水晶の夜など、歴史的にはあまり嬉しくない事件が起こっている日です。そうした経緯もあって10月3日が祝日になったそうです。東西ドイツの統一とは、 実際には東ドイツが西ドイツに取り込まれたことを意味しますが、萬年筆趣味の人にとっては、ペリカンなどのドイツ製品から「W-GERMANY」が消滅したということでもあります。

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 消滅といえば、私が明日のWAGNER神戸に参加する可能性もほぼ消滅したようです。少なくない運動嫌いな子どもたちと同様、ひそかに雨が降ることを願っていた私ですが、どうやら明日は良いお天気に恵まれてしまいそうです。早朝7時までに出勤して、ろくに運動会を見ることもなく不審者対策の門番をして1日を過ごしますが、夜には解放されて、奈良遊びのために遠方から来てくださる方をお迎えに行くことになるはずです。神戸で萬年筆される皆様、秋の1日をお楽しみください。

2014年10月 2日 (木)

おいっ!

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 今日もまた、枕をあてて気持ち良さそうに眠る「くま(仮名)」さん。飼い主が帰ってくると、いそいそとケージから出てきますが、何も良さそうなことがないとなるとずっと寝ています。

 いっぽう飼い主は、昨夜遅く、というより今朝早くまでかかって完成させた来週の時間割を持って意気揚々と職場へ出向いたものの、おはようの挨拶と交換で「あ、来週、この時間を2回ほど入れておいてくださいな。」とお願いされてしまいました。これがまた難易度の高い注文だったので、結局ゼロから時間割を作り直す作業で今日という日を費やしました。それで学習すれば良いものを、懲りずに3週間先までの時間割を「勢いで」作ってしまったので、きっとまた後悔することになるのでしょう。

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 それでも今日は早めに帰宅できたので、験直しにこの一冊。昨日、愚連隊の集合写真が載っているという「趣味の文具箱」を買いに行った時に見つけて、これだけを買ってきてしまったものです。なんとも既視感あふれる一冊で、内容もまた然りですが、初心者はこういう本を見て勉強をするもの。ならば、萬年筆初心者である私としても一応目を通しておく必要があります。

 で、どんな内容なのか、ということをここに書くわけにはいきませんので、気になる方は本屋さんで1600円払って1冊お求めください。こういう本も、需要がなくなれば発刊されなくなるわけですから、興味を持った皆さんが買い求めることが大切です。

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 この本は、本体に紙製のカヴァーがかかっています。表紙をめくると、そのカヴァーの折り返しの部分になにやら書かれています・・・・・えっ、「愉」・・・・・と目が吸い寄せられました。しかもご丁寧にその上には、「やさしい」という文言まで書かれています。

 やさしい、愉しい・・・・・優しい、愉快な・・・・・って、我らがy.y.ペン倶楽部ではありませんか。5年前、このフレーズを編み出すまでには、関係者一同、けっこう頭を捻りまくっていたような記憶があります。某しげお兄さんが、首も振らず、オモロいことも言わずに必死で考えたフレーズだったような気がしますが、けっこう誰でも思いつくものだったのかもしれません。

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 活字の隣に下手くそな手書き文字を並べてみました。いやホンマ、かないませんな。それでも、やっぱり方向性としては正しかったのかな、と。いろんな楽しさがあるからこそ、萬年筆を持つ利き手は一本しかないのにもかかわらず、二桁、三桁、そして四桁と萬年筆は増えていくのでしょうね。

 さらなる萬年筆の魅力を見いだすべく、熟読して寝ます。ちなみにこの本を発刊した関係者とは面識がありませんし、内容はいたってまとも、通り一遍のものです。「教科書」というだけあって正統派ですね。最初にこういう本を手にしたら、「半」にはならないのかもしれません。

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2014年10月 1日 (水)

ダブル・スタンダード

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 夢見る「ちち(仮名)」さん。今日は存分に遊んでもらって、お腹もくちくなって、もうあとは寝るしかない、という状態なのでしょう。こんな時は、そばへ寄っても写真を撮っても知らん顔ですし、この、何とも柔らかそうな顎の下へ手を入れてこちょこちょしても気持ちよさそうに目を閉じるだけです。

 今日から10月ですが、相変わらず日中は汗ばむほどの陽気です。ただ、ときおり吹く風の涼しさはやはり秋のものです。そんなことを思っているうち、びっくりするほど寒い日があったりして、だんだんと秋が深まっていくのでしょう。

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 今日は実力テストをやりましたので、放課後は脇目も振らず採点三昧です。いつもの頼れる相棒、シャアクスキンのPILOT823を握っての採点は快適そのものですが、コースニブに潤沢なインクフロー、細かな書き込みは苦手です。そこで、先日お駄賃としていただいたダブルスペアー式のキャップレスにインクを呑ませてみようと思い立ちました。

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 私にしては珍しく、探すほどの時間もかけずにすぐに見つけたコンバアタ-W。こいつを装着して赤系のインクを呑ませれば、注釈その他を書き入れる赤ペンのできあがりです。メインの採点は823で、ここは気をつけよう、という書き込みはこのペンで、と目論んでいたのですが、なかなか思うようにことが進みません。

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 カートリッヂホルダというのでしょうか、スペアインクをホールドして、ペン体の長さを一定に保つ働きをするカヴァーが最後までささりません。どうやら、コンバアタが長すぎるようです。かといって途中でちょん切るわけにもいきません。この状態でもペン体は胴軸の中に収まるのですが、ノックをしてもペン先がうまく出てきませんし、まぐれで出てきたとしてもきちんと固定されなかったり、二度と引っ込まないようになったりと、良いことはひとつもありません。

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 実は私、同じようなモデルにコンバアタ-Wを装着して問題なく使うことができています。何となれば、今回のような事態になったならばこれを使いなさい、とPILOTの先達にわけていただいたものを装着しているからです。では、今回のペンをそちらと比較して記念撮影です。

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 ペン体どうしを並べて比較した写真がこれです。ペン芯まで赤く染まっている今回のペンは、明らかに長くなっていて、その理由がカートリッヂホルダのささり具合であることもはっきりとわかります。このことは、昨年の今ごろ、がりぃさんも記事にされていましたが、PILOT製のコンバアタでも、20番や50番、そして70番は消耗品として店頭で売られているのに対して、コンバアタ-Wは修理部品扱いです。しかも、インクの固着その他の問題点があるかもしれないので、部品をお送りするだけではなく、できればペンをお預かりして点検させてね、というようなことも案内されています。

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 で、お客さんから送られてきたペンできちんと使うことのできるコンバアタ-Wを装着して送り返してくださるのでしょう。このように、おなじコンバアタ-Wでも、はっきりと長さが違うものがあるのです。もし合わない時はこれを使いなさい、と短い方をPILOTの先達からわけていただいて秘蔵しておりましたので、今回はたいして困ることもなく、あぁあれだなと装着して問題解決です。これぞまさしく「いずれのことにも先達はあらましきことなり」ですね。

 関係する方々にしてみれば、あまり書かれて嬉しい記事ではないのでしょうけれど、ネット上にコンバアタ-Wに関する情報が少なすぎる現状に鑑み、ご紹介しておきます。

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