見えません
毛布に顔を突っ込んでお休み中の「くま(仮名)」さん。こういう姿を見ると、家族は喜んでわぁきゃぁ言うわけですが、それを聞いた彼女は何事かとぬっと顔を出し、おやつをくれるわけでもない、遊んでくれるわけでもないとわかると、やかましぃなぁ、てな表情でもう一度お隠れになります。
大阪に鶴橋というところがあります。かつて近鉄が名阪ノンストップ特急を運転していた時は、難波を出て本社のある上本町、そしてその隣の駅である鶴橋に停まると、いよいよ終着駅の名古屋まで無停車の旅の始まり、となる、そういう駅でした。近鉄特急は上本町始発のものも多いので、東海道新幹線で言うと、ちょうど品川のような駅でしょうか。
車内で寝ていても、この駅についてドアが開くとすぐにわかります。高架駅のホームの下から、強烈な焼き肉の臭いが漂ってくるからです。大阪で焼き肉というと鶴橋。近くにはコリアタウンがあり、嫌韓ムードが高まってきても、それはそれ。国籍を問わず、ニコニコと楽しく、おいしく、という街です。
新学期がスタートして、文化祭やら運動会やらで大変な時期だからこそ、勢いをつけましょう、というので、同僚と焼き肉で一杯呑み。カラオケではThe BlueHeartsが大好きだという同僚の息子さんとも意気投合したりなどして、雨の大阪、歓談のひとときを過ごしました。これ、行ってきた人はいいのですけれど、お楽しみな人が電車に乗ってくると周りの人は大迷惑、家に帰ってくると大変。それでも、最近は無煙ロースターがほとんどなので、昔ほどのことはありません。
煙が充満しているかのようなこのペン、何だかわかりますでしょうか。欲しい欲しいと恋い焦がれて、何人もの人が遠路はるばる買い求めに走ったという1本です。どういう特徴があるか、ここで書くのははばかられますので、文字通り煙に巻いて言うなら、インクフローが無茶苦茶シブい萬年筆なのです。今見えているインクも、入手した当時に充填したもの。もう4年近く、いや、それ以上経っているでしょうか。いつ入手したのかの記憶も曖昧、まさに煙の中です。
故あって、ボケボケに写しております。それでなくてもたっぷりとインクの入るこのペン、それが無茶苦茶シブいインクフローなのですから、いくら使ってもインクが減りませんし、そもそも、そんなシブいペン、しょっちゅう使うわけがありません。決められた様式にカリカリと書き込んでいくにはぴったりかと思いきや、こういう重たい軸でカリカリというのは想像以上に疲れます。そういう用途にはデスクペンが一番です。
さて、どうしたものか。さる調整師さんが療養中で、毎日暇を持てあましているというのですが、その人にこんなやくざなペン、預けていいものかどうか、逡巡しております。
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