待ってました。
ガレージに車を入れる、その音で飼い主が帰ってきたのを知って、リヴィングルームの入口の方を向いてお座りをして待つ、というのが我が家のワンコたちのお作法です。いや、我が家に限らず、どこのお家でも、ワンコというのはそういうものでしょう。おぉ、お前、帰ってきたンか、みたいな態度をとるのは猫、と相場が決まってます。
しかし、今日の「ちち(仮名)」さんは、待ちくたびれてしまったのでしょう。長々と寝そべって動こうともしませんでした。そういえば、昔は乗用車のリアウィンドゥごしに、こんな「はたき」が置かれているのをよく見かけたものでしたが、最近は少ないですね。先日、真っ黒なゴルフGTIにオーストリッチのはたきをかけているおばさん、という何となくミスマッチ感あふれる状況に出くわしましたが、彼女の寝姿を見ていて、そんなはたきを思い出しました。
適当に貼った、という感じがあふれ出ているラベルに、これまた配達先を仕分けるために殴り書きした文字。朝日町、と書いてあるのですね。乱暴な字ですけれど、大人が書いた、という感じが出ているのはうらやましいところです。私が適当に書くと、小さなこどもがクレヨンで殴り書きをした「字のようなもの」になってしまいます。
テープをビーッと引っ張りだして、ピンと張ってから丁寧に貼り付ける、という発想はどこにもない感じですね。確かに土台となる箱も潰れ気味ではありますが、それでもここまで雑な貼り方、これは日本では子どもでもしませんね。個人、ショップを問わず、海外から届く荷物は本当に見た目の悪いものが多いですが、それがまた独特の雰囲気を醸し出しています。
エアクッションの袋に、無造作に紙で巻いた「ブツ」が入っています。ここから先、梱包を解いていくと、意外に繊細な、丁寧な包み方をしてあるのにむしろ驚かされます。逆に言うと、ここをしっかりとやってあるのだから外箱なんてものは配送中の乱暴な扱いに耐えられればそれでいいのさ、という考え方がはっきりと出ている、ということなのでしょう。
マルーンのキャップレス。今、神戸方面の鞄屋さんがハマっている、あるいはハマっていたペン、そのものです。日本では最近、あまり見かけなくなりましたが、海外のオークションではちょくちょく出ていますし、お値段もリーズナブルなものが多いです。
このマーク、刻印のあるものも最近は少なくなりました。海外向けはNAMIKI、と思っていたら、今はPILOTですね。それだけ海外でのPILOTブランドの位置づけが上がったということなのかもしれませんが、私のようにちょっとだけ変わったもの、変なモンを好む向きには残念なところです。
やっぱり萬年筆のペン先は14Kですね。KはカラットのKです、と説明すると、それは宝石の話でしょう、と返されることが多いのですが、まぁ確かに、日本語(ローマ字)で素直にKを金と読んでしまえますからね。日本以外でなら、すんなり通る話なのでしょう。そこでめげずに、いやいやいや、24Kがいわゆる純金ですから、14Kだと24分の14で、禁の含有量がおよそ58.5パーセント、だから585って書いてあるでしょ・・・・・と、ここまで話をすると、今度はマニアックな人やなぁ、とヘンタイ扱いですね。
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