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2014年9月

2014年9月30日 (火)

蕎麦畑

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 気がついたら、もう9月も終わりです。10月に入ると、役所が推進している「軽装勤務」というのも終わりますので、明日からはみんなネクタイを締めることになるのでしょうか。私の場合、秋は体育大会が終わるまでは半袖開襟シャツ姿で、その後はネクタイを締めて上着なしでしばらく過ごしてからスーツ姿になります。肥えてるので暑がりだというだけの理由です。

 今日は日中の気温も高かったので、「くま(仮名)」さんも伸びて寝ています。涼しいというよりは肌寒いと感じられる夜風が吹き始めると、猫のように丸くなって眠るのですが、ここ数日はお腹を天井に向けて寝ております。今年は秋の訪れ、深まりが早いと感じますが、どこかで暑さがぶり返すことがあるのかもしれません。

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 能率悪くぐずぐずと仕事をしていると、帰宅するのも遅くなります。あかん、もうこんな時間や、Blog書いて屁ぇこいて寝やんなん・・・・・という時間になって、無性に蕎麦が食べたくなる時があります。残念なことに、近所にはそんな遅い時間に開いている蕎麦屋なんてありませんので、スーパーやコンビニエンスストアを何軒か回って売れ残っている蕎麦を探します。

 多くの客に買いあさられ、決定的に品薄となったお店に、どのような商品が残っていようとも、それは既に形骸である。あえて言おう!買うなら蕎麦であると!それ以外のおにぎりやサンドイッチなどの集団がこの「あ、蕎麦、喰う!」を抜くことは出来ないと私は断言する!

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 で、これが蕎麦の畑です。今時分は白い花が満開となって、白いカーペットのようになっています。と、いうことは、あと一月ちょっとすると「新蕎麦」です。そうなったら、以前にもご紹介した笠荒神前の「笠そば処」へ行って、新蕎麦を存分に楽しみたいと思っています。午前中に行けば、蕎麦と並んで人気のかやくご飯やかき揚げも食べられると思いますが、とにかくいつ行っても大変な人の多さですので、競争率はなかなか高いのです。

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 蕎麦の花のアップ。この花の匂いは虫に好まれるので、蕎麦の畑には虫がたくさん寄ってきます。笠そば処では屋外にある蕎麦畑のすぐ前で蕎麦を食べられるようになっていますが、私は遠慮しておきます。今週末の奈良遊び、参加者が希望されるのであればここへお連れしても良いかとも思いますが、いかんせん、周囲に何も見るべきところがないので、よほど蕎麦好きな人でもなければわざわざ出かけていくほどのこともありません。

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 笠荒神、笠そば処というところから思い出した、こんな傘の形をした小さな萬年筆のことを思いだしました。我が家のどこかに潜んでいるはずですが、ちょっと探したぐらいでは見つかりませんでした。昔、工作技術も今よりたいしたことがなく、製造コストも今よりかかったであろう時代に、お土産物としてこんな小さな萬年筆が色々と売られていたというのに、今ではどこを見てもボールペンやシャープペンシルばかり。地道に萬年筆の良さを広めていけば、また再びポピュラーな筆記具になるのでしょうか。

 取り扱いが面倒だとか、インクで手が汚れるとか、色々ネガティブな見方もありますが、萬年筆というもの、インクが漏れなければ、どうということもない、と少佐もおっしゃっていることですし、もっともっと広く使われるようになってほしいものです。

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2014年9月29日 (月)

入れ直し

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 とっても不細工な寝顔を晒している「ちち(仮名)」さん。少し陽の高い時間帯にお散歩に連れて行ってもらったので、暑くてハァハァしているところです。子どもの頃飼っていた犬が散歩中に土佐犬に襲われて、背中をがぶっと噛まれた時、あぁ、うちの犬はもうダメだと思いましたが、実際には何ともありませんでした。ワンコの毛というのはそれほどに深く、もふもふとしているものなので、写真の彼女も、頬の肉がケージに食い込んでいるように見えて実際には毛だけが食い込んでいる状態なのでしょう。

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 実際にはそうではない、といえば、これも難儀です。iPhoneをPCに接続した時、iTunesでは「その他」という領域が見えます。写真のグラフで黄色になっている部分で、64GBのストレージのうち、実に4GBほどを「その他」の領域が占めています。人によるとこの領域、無茶苦茶大きくふくれあがることもあるそうで、全体の8割ほどが「その他」になってしまって同期ができなくなったという話もあるようです。

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 症状が軽い人だと、iPhoneをPC似つないだまま再起動させると改善することもあるようですが、私の場合は頑固で、しかも日ごとに「その他」の容量が増えていくような状態です。こういうときにはiPhone自体をリセットしてみると良い、というのでやってみましたが効果はありません。最終的には、データをすべてバックアップした上で、iPhoneを工場出荷状態に戻し、そこへ再びデータを書き戻す、という方法をとるしかないようです。

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 これがなかなか、実際にやるのは度胸のいる作業です。まず、iPhoneを工場出荷状態に戻す、そのために「iPhoneを探す」というとっても心強い設定を解除しなければなりません。作業中に色々出てくるメッセージも、大丈夫かいなという不安をあおるようなものばかり。それと何より、アプリとデータを書き戻すだけでも数時間。4000曲以上も詰め込んだ音楽データを書き戻すには半日以上かかります。その間、iPhoneを使うこともできないので、携帯電話としてはどうしようもありません。やはり、電話として使うにはスマートホンはダメです。

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 それこそ決死の覚悟でのぞんだ作業でしたが、実際には待っていることしかできません。そして、ようやく作業が完了して、ワクワクしながら見てみると・・・・・とっても残念なことに、期待したほどの効果は得られませんでした。「その他」の領域は相変わらず2GBほどを占めています。もっと根本的に、いろんなところを見直していく必要がありそうですが、ひとつだけいい方法があります。それは、気にしないこと、ですね。

2014年9月28日 (日)

あなた次第

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 今日もまた、目の開いている「くま(仮名)」さんが撮れました。私が子どもの頃は、寿命が短いとか縁起が悪いとか言われていた「白足袋」の彼女。けれども、この真っ白い足先、これが真っ黒な胴体との対比で実に美しく、また可愛らしいところなのです。「ちち(仮名)」さんの方がカワイイ、なんていう声も聞かれますけれど、それは写真で見るからであって、生身の犬を見比べたら「くま(仮名)」さんに勝てる犬はそうそういないと思います(親ばか)。

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 とってもいいお天気の日曜日。こんな日は夫婦でどこかへお出かけしたいと思いつつ、さてどこへ行ったら良いのか、すぐには目的地が思い浮かびません。「MIHO MUSEAM」へ行ってみよう、と思い立ったのは、ほんとうに偶然でした。この美術館、京都駅の伊勢丹の方から階段を降りてきて、近鉄の改札口へ向かう途中の柱にポスターが貼ってあって、それが妙に気になっていたのです。山中に見事な建物がある、ただそれだけのポスターなのですが、さすがは美術館のポスターだけあり、とってもキャッチーだったのです。

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 周囲の景観に溶け込むように、建物のかなりの部分が地下、あるいは斜面に沿うように作られています。駐車場に車を駐めてすぐ目に入る建物がレセプション棟で、そこから少し歩いてこの橋を渡ると展示棟というつくりになっています。ルーヴル美術館にあるガラスのピラミッドなどでしられる建築家イオ・ミン・ペイの手によるものだそうです。この美術館のある山へ登ってくる入口あたりの地名が「桃谷」なので、かれはすぐに桃源郷をイメージした、なんて語られていますが、たしかに綺麗な美術館です。

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 あぁ、これ、MOA美術館と雰囲気が似ている、とすぐに思いました。熱海駅から山を登り、入口を入ると京橋駅にも負けない長い長いエスカレーター。壮大とか荘厳とかいう言葉が思い浮かぶ造りはまさに同じです。この時点では何の予備知識もなかったのですが、あまりに匂うので調べてみれば、何のことはない、宗教法人がバックにある美術館であり、なおかつその教団の教祖は岡田茂吉。そのまんまです。美術館へ向かう道すがら、自然農法を大々的に取り入れた農場の看板なんかがあるのを見て、ちょっと危ないなぁ、とは感じていたのですが、ここまでどんぴしゃとは。ものを知らないというのは恐ろしいことです。もっとしっかり勉強しなければいけません。

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 まぁしかし、入手経路について色々言われてはいても、所蔵されている美術品そのものに罪はありませんし、自然農法で作られたお野菜を使ったお食事もおいしくいただけました。特にお豆腐にはハマってしまい、よくないなぁとは思いつつお持ち帰りまでしてしまいました。大豆の味がしっかりとしていて、とろっとろで、とにかくおいしいのです。

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 件の美術館へは、もう行くこともないと思います。けれども、近所へ行くことがあったら、お豆腐だけでも買い求めに行ってしまうかもしれません。まぁ、これも個人的にたまたま好きなタイプのお豆腐だった、というだけのことなのですけれども。自然農法を推進し、このお豆腐を作っている人たちが所属している教団から被害を受けた、という人がたくさんいるようですから、豆腐がおいしいからと行って手放しで褒めるわけにはいきません。宗教というのはこころの問題ですけれど、それがお金の問題になってしまっているところが哀しいところです。

2014年9月27日 (土)

幽玄

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 暗い部屋の中でストロボ撮影。それでも起きようとしないのは、いつもやられて慣れているから、それとも本気で熟睡しているから、でしょうか。人間の目は本当に良くできていて、お、前脚の形が可愛らしい、と思って即パチリ。撮れた写真は暗くて何だかよくわからないので、修正して何とか見える状態にしました。

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 ライトアップされた高野山の根本大塔。高野山旅行のカタログには必ず出てくる建物です。高野山というところ、午後5時を過ぎると人影もまばら、タクシーも車庫に入ってしまいます。高野山の街と南海電鉄の高野山駅までを結ぶバスの最終は午後9時過ぎです。

 まだ長男が小学生だった頃は最終バスが8時過ぎで、それを知らずに遅くなり、たまたま通りかかった知り合いに駅まで送ってもらって日が変わる頃に何とか帰宅することができました。現在のダイヤですと、高野山駅発21時40分というケーブルカーに乗って、難波に着くのが23時18分。大阪市内から各方面への電車が何とか動いている時間です。この点については、高野山、相当に便利になっています。

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 ケーブルカーというとゆっくり走るイメージがありますが、意外と速いものです。東京スカイツリーと同じ高さのところに張られたこの幕を撮るのに何度も失敗して、ボケボケブレブレながら今回初めて成功。ケーブルカーが出発する極楽橋駅ですでに標高538メートルですので、出発してすぐにこの幕が見えてきます。乗車時間5分の内、最初の1~2分というところです。今回はお彼岸のお墓参りながら、帰りが遅くなるかもしれない、と思っていたので行きに撮影。結果的には正解でした。

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 夕闇迫る高野山金剛峯寺。Blog用に無理矢理写真を明るくしてあります。ふだんは午後4時半で拝観受け付け終了ですが、10月末日までの期間限定で、蟠龍庭夜間特別拝観が行われています。午後5時までに入館、閉館が午後5時半という高野山霊宝館でぎりぎりまで粘ってこちらに来ましたが、中へ入れてくれるのは午後6時少し前。日中の観光客でごった返す高野山と違って、静かで落ち着いた、本来の高野山の姿を楽しみます。

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 暗いので、カメラをしっかり持っていたつもりでしたが、こうなりました。拝観料は500円ですが、電車やバスの割引切符を持っていると無料になります。この廊下の手前にあるのが、秀次切腹で有名な柳の間。そしてこの奥の大広間で、真言宗のお坊さんのお話を10分ほど聞かせてもらって、いよいよお庭のライトアップ見学です。

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 ライトアップといっても、そんなに派手なものではありません。お話を聞かせてもらった大広間も、蛍光灯がたくさんありましたけれど「暗いなぁ」と感じるほどでしたから、今の暮らしに慣れている者にとっては、夜が暗いという当たり前のことが普通ではなく感じられるのだということを実感したことでした。

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 真っ暗なお寺の廊下。要所要所に置かれた提灯がやけに明るく感じられます。そもそもこの催し、わぁ、きれい、と歓声を上げるようなライトアップではなく、じっくりとおちついて眺める、ということを目的にしているものです。何度も、何度も、ゆっくりしていってください、ゆったりしていってください、とお坊さんがおっしゃったのはこういうことなのだな、とわかります。

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 理想を言うなら、高野山に一泊するつもりで、ではお帰りくださいと言われる午後8時まで、お寺が用意してくださった温かいお茶をいただきながら、何をするでもなく、ただじっとお庭を見ている、というのが最高でしょう。大阪周辺に宿泊場所を確保できているなら、午後8時までいても大丈夫ですが、寒さへの備えだけは必要です。秋の高野山は本当に冷えます。でも、夏の高野山とはまた違った良さがあるのです。

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2014年9月26日 (金)

お袋さん

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 たまには起きている顔も紹介しないと、寝たきりの犬かと誤解されそうです。お散歩から帰ってきて、疲労困憊、ドテッと横たわる「くま(仮名)」さんです。ふだんはケージから出てウロウロするのを好む彼女ですが、お散歩から帰ってきた時はそれこそ一目散にケージの中へと入って、狭いトイレスペースでくつろぎます。もともと穴の中で生活していたといわれるだけあって、ワンコは狭いところの方が落ち着くのですね。

 日頃から、時間があってもなかなか更新をしないので、Blogの神様に嫌われたのでしょうか、Blogの管理画面には入れるものの、トップのワンコ画像がアップロードできない、いや、アップするための画面すら出てこない、という状態が続いていました。やはり何でもこまめにやるようにしないといけませんね。

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 今年と来年の、ワンコのカレンダー。今年の方は、確か昨年の年末大バザールで東京へ出た折、表参道の交差点にある、何だかきらびやかなビルの中にある文房具屋さんで買ったものです。そのまま帰宅して、ずっと袋の中で眠っていたのですが、この夏、妻の手によって発掘されて無事日の目を見ることができました。ひゃあ、かわいい。そやけど、もう今年も終わりかけてるやん、とさかんに非難されてしまいました。お袋さんはいけません。

 残り半年を切ってからのデビューでしたが、こんなものがあるならば、とさっそく娘がネットで検索して、来年のものを購入。2015年版は、今年のものより少しだけ大きいようです。

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 こういう、子犬バージョンもあります。商売上手ですね。各月ごとに一頭ですから、中身に期待してしまいます。しかし、これとて著作物ですから、あんまり中身を大公開するのも気が引けます。そんなことを思っていたら、撮った写真がボケボケでした。ボケてるのかブレてるのか、何かがわかる程度には写っていますので、最後に2014年版を一挙公開です。

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2014年9月25日 (木)

待ってました。

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 ガレージに車を入れる、その音で飼い主が帰ってきたのを知って、リヴィングルームの入口の方を向いてお座りをして待つ、というのが我が家のワンコたちのお作法です。いや、我が家に限らず、どこのお家でも、ワンコというのはそういうものでしょう。おぉ、お前、帰ってきたンか、みたいな態度をとるのは猫、と相場が決まってます。

 しかし、今日の「ちち(仮名)」さんは、待ちくたびれてしまったのでしょう。長々と寝そべって動こうともしませんでした。そういえば、昔は乗用車のリアウィンドゥごしに、こんな「はたき」が置かれているのをよく見かけたものでしたが、最近は少ないですね。先日、真っ黒なゴルフGTIにオーストリッチのはたきをかけているおばさん、という何となくミスマッチ感あふれる状況に出くわしましたが、彼女の寝姿を見ていて、そんなはたきを思い出しました。

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 適当に貼った、という感じがあふれ出ているラベルに、これまた配達先を仕分けるために殴り書きした文字。朝日町、と書いてあるのですね。乱暴な字ですけれど、大人が書いた、という感じが出ているのはうらやましいところです。私が適当に書くと、小さなこどもがクレヨンで殴り書きをした「字のようなもの」になってしまいます。

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 テープをビーッと引っ張りだして、ピンと張ってから丁寧に貼り付ける、という発想はどこにもない感じですね。確かに土台となる箱も潰れ気味ではありますが、それでもここまで雑な貼り方、これは日本では子どもでもしませんね。個人、ショップを問わず、海外から届く荷物は本当に見た目の悪いものが多いですが、それがまた独特の雰囲気を醸し出しています。

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 エアクッションの袋に、無造作に紙で巻いた「ブツ」が入っています。ここから先、梱包を解いていくと、意外に繊細な、丁寧な包み方をしてあるのにむしろ驚かされます。逆に言うと、ここをしっかりとやってあるのだから外箱なんてものは配送中の乱暴な扱いに耐えられればそれでいいのさ、という考え方がはっきりと出ている、ということなのでしょう。

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 マルーンのキャップレス。今、神戸方面の鞄屋さんがハマっている、あるいはハマっていたペン、そのものです。日本では最近、あまり見かけなくなりましたが、海外のオークションではちょくちょく出ていますし、お値段もリーズナブルなものが多いです。

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 このマーク、刻印のあるものも最近は少なくなりました。海外向けはNAMIKI、と思っていたら、今はPILOTですね。それだけ海外でのPILOTブランドの位置づけが上がったということなのかもしれませんが、私のようにちょっとだけ変わったもの、変なモンを好む向きには残念なところです。

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 やっぱり萬年筆のペン先は14Kですね。KはカラットのKです、と説明すると、それは宝石の話でしょう、と返されることが多いのですが、まぁ確かに、日本語(ローマ字)で素直にKを金と読んでしまえますからね。日本以外でなら、すんなり通る話なのでしょう。そこでめげずに、いやいやいや、24Kがいわゆる純金ですから、14Kだと24分の14で、禁の含有量がおよそ58.5パーセント、だから585って書いてあるでしょ・・・・・と、ここまで話をすると、今度はマニアックな人やなぁ、とヘンタイ扱いですね。

2014年9月24日 (水)

甘い謎

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 今日もまた、気持ちよさそうに寝ている「くま(仮名)」さん。ワンコが10年近く生きていれば立派なお年寄りですから、こうやって寝ているのも当然と言えば当然ですが、いっぽうで起きている時にはせわしなく動き回ってカメラをよけてしまうので、なかなか起きている時の写真が撮れないという事情もあります。

 昨日はお彼岸の中日でしたので、お墓参りに行き、お仏壇には新しい花を飾って、そうや、お供えがない、と気付いて近所のスーパーへ走りましたが、入口を入ったところで異変が。あるべき位置にショッピングカートや買い物カゴがないのです。えっ!と思っていると、警備員さんが大量のカートを押してやってきました。お客さんが多すぎて、出払ってしまっていたようです。

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 大きくてぼてっとした、おいしそうな粒あん、そしてきなこをまぶしたおはぎが売られていたのですが、レジには長蛇どころか龍も降参するほどの長い列。イラチの私がそんな行列に並んでいられるはずもないので、おいしそうなおはぎをさっさと諦めてスーパーを出ました。ここで我慢して並んでいたならば、昨日はグラタンを食べ損ねていたのです。

 結局、近所のコンビニエンスストアで写真のようなものを発見。おはぎだけでもよかったのですが、「ぼたもち」などと挑戦的な名前をつけて売られているものがあったので一緒に求めました。諸説あるようですけれど、私は素直に春のお彼岸なら「ぼた餅」、秋のお彼岸ならば「おはぎ」というふうに思っています。これについては誰もが譲れない信念を持っているようで、秋にもかかわらず頑なに「ぼた餅」と言い張る人も少なくないようです。

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 あんこつながりで、こんな一枚。先日倉敷へ行きました折、バスの車窓から撮ったものですので、かなりブレておりますが、看板はともかく、どういう食べ物なのか、気になって仕方がありません。単なる白い鯛焼きをこのように称して売っているケースもあるようですし、お汁粉の中に鯛焼きが入っている、というものもあるようです。倉敷のこのお店のはどういうものだったのか、確かめてこなかったことが悔やまれます。お箸があることからして、お汁粉の中に、というパターンではないかと想像しますが、これを確かめるためだけに倉敷まで行くのもばかげてますので、これを謎としたまま人生を終えてしまうことになるのかもしれません。

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 甘いもの数珠つなぎで、白くまアイス。これは鹿児島まで行って食べるものとは違い、そこら辺のコンビニエンスストアで手に入るものです。なんで「白くま」なのか、それは、白熊に見えるからだというので、えぇオッサンたちがこれまたそれぞれにこだわったカメラで撮りましたが、どこをどう見ても白熊には見えません。小豆が熊さんの目だ、とか言うのですけれど、納得するには至っておりません。これは、春日三球さんになったつもりで寝ないで考えてみるしかなさそうです。

2014年9月23日 (火)

グラタン

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 猫さながらに、遊んで頂戴と手招きをする「ちち(仮名)」さん。何かを要求するとき、 控えめにキュンキュン鳴きながら要求してくる「くま(仮名)」さんと対照的に、彼女はとても強引で、それが当然というような感じで迫ってきます。若さだけでなく、そういう性格なのでしょう。

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 部員が気に入らないことをやらかしたから、というのを理由に監督さんがへそを曲げてしまい、妻がお手伝いをしている部活動の練習が中止になったというので、お墓参りをかねて九度山町のグラタン専門店に行ってきました。おいしい柿の葉寿司を探してあちこち行く中で偶然見つけたものの、おしゃれな感じのお店なのでオッサン一人ではちょっと入りづらいと思っていたのです。

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 ずいぶんこぢんまりとした店構えに見えますが、この灰色の壁の中は廊下とお手洗いのみで、お店そのものは、ドアを入って左の方へ階段を降りていったところにあります。奈良県や和歌山県でよく見られる、いわゆる吉野建てというやつですね。川沿いに走る右手の道路を支える擁壁がお店の内壁にもなっています。

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 この階段を降りていきます。お店の屋上がそのまま駐車場です。11時開店で14時にはオーダーストップ。夜は予約により営業、というこのお店。本業は写真スタジオなので、それも無理からぬところです。

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 お店の入口ではワンコがお出迎え。ウッドデッキ風のエントランスにはいくつもの椅子と扇風機が置かれており、けっこうな人気店、並ぶお店であろうと思われます。お店に入った時、レジを売っている女性が異様に小柄で童顔だと思ったのですが、その女性がオーダーを取りに来て納得。どこからどう見ても小学生です。おそらく、オーナーの娘さんなのでしょうが、成人女性のアルバイト店員さんよりよほどしっかりとした接客ぶりでした。

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 おそらくは一番人気であろうと思われる、有頭海老のグラタン。私は頭を取ったりするのが苦手ですから、これは妻のオーダー。セットのサラダ、野菜を食べずに残しているのはもちろん私の方です。

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 いやもう、トロトロです。煮込んだ仔牛のタンのグラタン。お店のオーナーはカメラマンが本業で、その昔ホテルでアルバイトをしていた時にホワイトソースの仕込み方を習ったのがこのお店を出すきっかけだとか。器用な人は何をやらせてもうまくやるものです。

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 グラタンはおいしくいただいたのですが、このお店の女性スタッフが気になって仕方ありませんでした。同僚の女性と背格好や全体的な雰囲気、お化粧の仕方、声、話し方、そして歩き方までもがそっくりなのです。違っているのはお顔だけですが、それとて同じ傾向のお顔。奈良に妹さんいらっしゃいませんか、と聞きたいのをおさえるのに苦労しました。似た人っているものですね。

 ところで、すっかり忘れてしまっていましたが、今日は「萬年筆の日」でしたね。

2014年9月22日 (月)

OneWebDay

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 家族から見れば、別にどうということもない風景。「くま(仮名)」さんは、餌鉢を枕にしたり、あるいはこうしてナイトキャップのごとくかぶったりして眠るのが常です。そんなどうでも良いことであっても、飼い主にとっては貴重なネタのひとつ。「リライアントのドライヴァーは、いつも坂道を探している」というのと同じで、私はいつもネタを探しています。こんな駄文を読んで誰が得をするわけでもなく、書いている方も自己満足とはほど遠い苦行。そして天下のネット資源の無駄遣いと、良いことはひとつもないのに、なぜか毎日書いてます。

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 このクルマが世に出た頃のイギリスでは、車輪が4つ付いていなければバイクとみなすという規定があったそうですが、そこら辺を節約するのはわかるものの、前が一輪というのは露骨にコケそうです。事実、初期のこのタイプにはリヴァースギアが付いていないものがあったので、方向転換をするために「いつも坂道を探している」なんて言われたのだとか。これぞまさに自動車界の「半」ではないでしょうか。

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 本日9月22日は、OneWebDayです。オバマ米大統領により連邦通信委員会のリーダーに起用されたスーザン・クロフォードさんの提唱による「オンライン生活を祝う世界的記念日」なのだそうです。こうしてBlogが書けるのもネットワークというものがあればこそです。

 写真の大橋堂は、拙Blogの第1回の記事に登場したペンです。時に2008年9月16日。気がついたら6年過ぎていました。そもそもは、ちゃんとした名前のあるワンコを「くま、くま」と呼ぶことに娘が腹を立てるので、おもしろがって「毎日Blogにくま、くまと書いたら、ウソも百回でホンマになるぞ。日めくりにちなんで名前はくまめくり。」と冗談を言ったのがきっかけ。これこそ、嘘から出た誠です。

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 大橋堂の出張販売で萬年筆を買うと、その場で自分の手に合うように調整してもらえる。それは当時としてはけっこう画期的なことでした。職人さんの前に座ってまずは好みの軸を選ぶと、主にどんな紙に、どんな風に字を書くのかを尋ねられます。その後、ではこれで、と職人さんが選んだペン先を好みの軸につけたもので名前や住所を数回書いて、どんな感じなのかを伝える、というようなことを繰り返して、自分に合う1本を購入するのです。

 この玉虫塗りの前に、黒いエボナイト軸のものを買ったのですが、職場の机の上に転がしておいたのを誰かに持ち去られてしまいました。きっと、萬年筆のなんたるかも知らない人がちょっとメモ書きにと持っていって、そのまま放置したのでしょう。同じ職場では、キャップレスのマットブラック軸も同じ目に遭っています。それ以来、机の上のペン立てにはLAMYサファリぐらいしか立てておかないようになりました。

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 これがかの有名な一万円(ビッグ)トレドです。ネットオークションでスタート価格が一万円。とりあえずウォッチリスト代わりに入札しておいたらそのまま落ちた、という一本。今では親方調整を受けて何とも言えない書き味に仕上がっています。そう、ネットがあったからこそ、師匠や親方に自分のペンを調整してもらうことが可能になったというのもありますね。片田舎のややこしいオッサンが、WAGNERの会合などでいろんな人とお知り合いになれたのもネットのおかげです。

 と、いうわけで、週の初め、ブルーマンデイではありますが、明日は秋分の日でお休みという人も多いことでしょうし、今日は素直にOneWebDayをお祝いしようではありませんか。

2014年9月21日 (日)

打ち替え

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 ワンちゃんの白い方、どんどん可愛らしくなりますねぇ、などということを、WAGNERの会場などでよく言われます。美人かどうか、ということになると、「くま(仮名)」さんが抜きん出ていて、「ちち(仮名)」さんは残念ながら足もとにも及びません。イケメンと普通のお兄ちゃん、超絶美人と普通の女性くらいに違います。色が白いのは七難隠す、なんて言いますし、最近は毛も生えそろってふさふさしてきているので、下手くそな写真で見る限りはけっこうかわいく見えるのかもしれません。見た目はともかく、「カワイイ!」と言ってしまうのは2頭とも同じ。親ばかは治りません。

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 WAGNERのじゃんけん大会で他人がGETしたものですが、なぜか手元にやってきたペーパークラフト。ちょいちょいと次男が組み立ててしまいました。やはり我が家は鉄分多めなのかもしれません。私自身、今日は一日家にいて、ずっとPCと向き合っておりました。本日は、奈良県の経済や交通を支えていると言っても過言ではない近鉄のダイヤ変更日ですので、手元にあるデータを新しいものに打ち替える作業に追われていました。

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 かつて、HP-100LX全盛期に登場したNext Trainというソフト。あらかじめデータを作成して入れておくことで、電車が発車するまでにあとどれだけ時間があるか、というのをカウントダウンしてくれるものです。乗り換えの案内や到着時刻なども表示させることができる優れもので、瞬く間に様々な環境に移植されていきました。嬉しいことに、WiFiの研究をするということの副産物として、iPhoneやアンドロメダ端末で同等の機能が使えるアプリが公開されています。ただし、作成したデータはそのままでは使えず、必ずサーバにあげてから自分の端末にダウンロードする必要があります。

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 ダイヤ改正などが行われると、どこかの誰かがデータを作ってアップロードしてくれるのですが、新しいデータの有無は自分で確認し、手作業でダウンロードしなければなりません。哀しいことに、説明を読まない、読んでも理解できない人が相当数いるようで、サポート掲示板には「時刻が間違ってたから乗り損ねた、どうしてくれる!」なんて書き込みが少なからず揚げられています。

 そういった状況なので、新しい時刻表データを作成してアップロード後、自分がダウンロードしたらすぐにサーバから削除しようか、なんてことも考えました。 けれども、同好の士というのはここにもたくさんいて、ほしいなと思うデータは大部分がアップロード済みです。ですから、恩返しの意味も込めて、今もせっせとデータを作っては上げています。一握りのアホに振り回されてはいけませんね。やっぱり、床につくのは明け方になりそうです。

2014年9月20日 (土)

なぜか倉敷

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 ぎりぎり「今日」のうちに帰宅しましたが、「くま(仮名)」さんはすでに夢の中でした。当初の計画では、「秋の関西1Dayパス」を使って萬年筆研究会 中国地区大会の開催地である倉敷まで安く往復するつもりでしたが、昨夜遅くまで同僚たちと呑んでいたので、さすがに始発電車には乗ることができず、やむなく往路のみ新幹線を利用しました。お値段は2倍ですが、時間は半分。さすがです。

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 秋の関西1Dayパスは、3600円で関西一円のJR線を利用できるという切符です。これを使うと、西は山陽線の上郡までいけますので、そこから倉敷までの運賃1140円を追加しても、片道2000円足らずで倉敷まで行けることになります。まともにいくと4000円近くかかりますから、これはお得。最寄り駅を始発電車で出発すると、10時過ぎには倉敷です。時間帯によりけりですが、姫路、相生、上郡あたりまでは新快速が使えますから、片道4時間ほどでしょうか。

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 箱物行政の賜、壮麗な倉敷市民会館です。ここを会場に開かれたWAGNERの会合は、地元倉敷の人の参加もあったものの、プチ関西大会の様相。兵庫県西部の人にとって、岡山や倉敷は普通に「ちょっと行ってくる」エリアなのも理由のひとつでしょう。この会場から5分ほど歩いて行くと大原美術館があるのですが、本日はパス。しかし、四日市の方から参加されていた二右衛門マスター、しっかりと見学に行かれていたのはさすがです。

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 私自身は、午後のひととき、持ち込んだ万年筆の調整をお願いして過ごしました。師匠、親方、それに坊っちゃんという豪華ラインナップの調整師陣にお願いした総数実に6本。忙しい時にお願いするとシバかれますから、こういうまったりとした地方大会でお願いするのが吉です。今度こういう機会があれば、ピストンの動きが渋いオマスを持ち込んでみようか、などと厚かましいことを考えております。

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 頂き物も含めると、今回のお土産は実に豪華です。ふだんはよそへ行ってもお土産を買う時間すらないようなタイトスケジュールであることがほとんどなのですが、今回は電車の待ち時間がたっぷりとありましたので、王道ものから色モンまで、お土産充実です。WAGNER参加は、今回を最後に2ヶ月ほど空白になるかもしれません。10月の神戸は参加できない可能性が高いので、そうなると12月の神戸、名古屋、両国の三連荘で今年も終わり、です。各地の萬年筆好きの皆さん、是非一度、参加してみてください。実に面白いですよ。

2014年9月19日 (金)

出てくる、出てくる

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 疲れはてて眠る「ちち(仮名)」さん。トイレ用トレイの裏側を枕にしていますが、例によって人間が気にするほどには痛くないみたいです。手前の赤いのは、コングとかいうワンコのおもちゃですが、もう長いこと、彼女はこれで遊んでいません。巻き貝のようになったおもちゃの中にペースト状の「おやつ」を塗って犬に与えます。ワンコはどうやったら中のおやつを舐めとれるのか必死になっておもちゃをひねくり回す、というものですが、肝心の中に塗るペーストと相性が悪く、喜んで舐めるもののすぐにお腹を壊すのです。それで使用中止となったはずなのですが、今もケージの中に。家族がこれを手にとって投げてやると喜んで拾いに行くという、ワンコおきまりの遊びに使われています。

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 年に一度の大切な説明会。校長ともう一人が出席しなさい、というもので、これは気合いを入れてメモを取らねば、とお気に入りの一本を引っ張り出してきました。私の手元には色々とペンケースがありますが、一本挿しなんていうのは珍しい方です。

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 中身はもちろんこの子。インドで生まれ育ち、鳥取に芳香奉公に来て、ここまで立派になったいい匂いのする子です。やっぱり、ここぞという時はこの子です。杖になる蛇の木からできた子も捨てがたいのですが、ガンガン書くのでカートリッヂが使える方を、となればこの子を選ぶことになります。バランスが完璧だというパイプに遣われる木でできた子もカートリッヂ式ですけれど、そちらはお尻に挿したキャップが抜け落ちやすいので出先で使うのには向きません。

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 しかし、しばらく使っていなかったせいでしょうか、どうもこの子の機嫌がよろしくありません。書く方は問題ないのですが、書いたあと、お手々が真っ青になります。お尻に挿したキャップをとってみると、お尻も赤ちゃんより青くなってます。長いことほったらかしておいて久しぶりにインクを通し、会場まで車に揺られてきたので酔ってるのかもしれません。

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 結局その日は書くどころか拭くばかりで、メモを取るのも別の萬年筆に任せることになってしまいました。もうしばらく、インクを入れてあちこち連れ歩き、なじませてみようと思います。もしこれが別の原因、たとえばどこかが割れている、なんてことだと、鳥取まで連れ帰って養生させないといけません。それはそれで、また別の危険が・・・・・。

2014年9月18日 (木)

宗教改革

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 大学選びをする時に、自宅から通えるところ以外はあり得ない、と早々と宣言していた我が娘。その理由というのがこれです。すなわち、犬がいない生活なんて考えられない、犬がいなければ生きていけない、というのです。その割には、餌の世話や下の世話、お散歩にふだんのお遊びと、どれもみな、あまり熱心とは思えません。むしろ、ほったらかしです。我が家のワンコたちは長男と次男の二人によって支えられているようなものです。長女がすることといったら、こうやって写真を撮ることぐらいですが、これがまたいいのを撮るんですね。

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 eo光のケー・オプティコムから、新しいレンタルルータが届いたので開封すると、まずは広告。考えてみれば、普通の人たちにとってはこれで十分なラインナップのソフトがずらり。学校に勤めているのでもなければ、自宅のPCにいろんなソフトを入れていてもあまり使う機会はないのかもしれませんね。ましてや今はセキュリティやコンプライアンスにうるさい時代。趣味や自治会活動ぐらいしか、自宅のPC使う場面がないでしょう。それならば、たまに使うソフトはこんなのでちょいちょい、というのが賢いのかもしれません。

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 そのまた下にも広告。思うに、自宅のPCがすでにルータ化してる人も多いのではないでしょうか。リヴィングでタブレット使って何でもやってしまうので、PCの電源入れることも滅多にない、なんて状況。そういえば今日は、iOS8へのアップデートの話題があちこちで聞かれましたが、iTunesなんて使ってないよ、という人の実に多いこと。私なんかは昭和の人なので、タブレットとかスマートフォンとかを単独で、なんて状況はどうにも受け入れられません。

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 その後もひたすら広告の紙が続いて、ようやく現れた段ボールを開梱してご対面。これまで使っていたのはNECアクセステクニカでしたが、これはどこのかな・・・・・と本体に貼られたラベルを見ると、住友電工ネットワークスと書かれております。大きな本体と、それに負けないぐらいにごついACアダプタ。eo光電話接続用の機能も持っているので、モジュラージャックに接続するケーブルも同梱されています。他の人のレポートなどには、全く同じ筐体でNECアクセステクニカ製と書かれたものもあるようなので、多分そうなのでしょう。

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 お役御免となるルータと並べて記念撮影。一番左は光ファイバの回線終端装置で、ここにルータのWAN側を接続し、LAN側にPCその他をつなぐだけ。あとは電源を入れて落ち着くまで待つことしばし。eo光ネットと書かれたランプがオレンヂ色に点灯すれば接続完了です。うまく接続できていればオレンヂ色に光る、というのが違和感ありますけれど、すぐに気にならなくなるでしょう。

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 月100円でAC規格の無線LANルータが使えるのであれば良しとすべきでしょう。値下がりの激しいルータですが、それだけに、自分のものとして買ってしまうと新しい規格が策定された時などはまた買い換えたくなります。何より自分の使っている回線専用なので、何も考えなくても接続完了、というのが楽ちんでいいですね。そう遠くない将来、ネットワーク関係のセットアップなんてできる人は絶滅してしまうことでしょう。

 以上「ルータを変えた」お話でした・・・・・あっ、宗教改革って、「ルターが変えた」でしたか。

2014年9月17日 (水)

いつ?

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 疲れ果てて寝てしまった「ちち(仮名)」さん。この直前まで、部屋の中を走り回っていたのですからそれも当然でしょう。彼女は赤ちゃんの時から、前脚と後脚が同時に地面に着かないような走り方が特徴的でしたが、それはえぇ歳になった今もそのままです。ロッキングチェアのような脚の着いたお馬さんのおもちゃがありますが、ちょうどそんな感じです。

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 日本一の高さを誇るあべのハルカスの足もとにある大阪阿部野橋駅から、桜で有名な吉野山の麓まで、近鉄南大阪線と吉野線が走っています。吉野線の前身、吉野鉄道が線路を敷く時、うちに通してもらっては困る、と反対したのが、吉野川左岸の下市という街。そのため、線路は吉野川右岸の大淀町を通り、下市口という駅ができました。そこから南へ走り、もうすぐ下市町から出てしまう、というあたりでは、割り箸の生産がさかんです。道路沿いの無人販売コーナーで売られていた割り箸。この分量で、短い方は200円、長い方は300円です。

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 更に南へ走ると、やがて天川村。芸能の神様として知られる天川弁財天は素通りして、一路洞川をめざし、たどり着いたところで柿の葉寿司で一服。5個以上頼むとお茶を出してくれます。ここのお店の柿の葉寿司は、一般的なものより少し小ぶりですが、夏というのにしっかりと脂の乗った鯖と、絶妙な加減の寿司飯との組み合わせが最高です。こんなにおいしいのなら、一日おいたらもっと・・・・・と思いましたが、意外や意外、翌日に食べてみるとまずくはないものの、明らかに味が落ちていました。

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 柿の葉寿司に関しては、かつて生駒にあった「柿吉」が最高であると今も思っています。その「柿吉」は、その日に作ったものは販売せず、昨日作ったものが売り切れたらおしまい、というやり方でした。売り切れたところでどうしてもと粘ると、「必ず明日食べてくださいね」と念を押された上で、翌日販売する予定のものを売ってくれたものでした。このお店も、ひょっとしたら買った日に一番おいしくなるように早めに作って寝かせてあるのかもしれません。

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 柿の葉寿司というもの、実に食べ頃がむずかしいのです。一番いいのは自分の家で作ること。それなら、まだ温かいものから、じっくりおいて味のなじんだものまで、様々なタイミングでそれぞれのおいしさを味わえます。ただ、惜しむらくは我が家に柿の葉寿司を作る技術が伝わっていないことで、村一番の名人と言われた祖母の技を継承できなかったことが悔やまれます。今もなお、奈良県南部や和歌山県には、名もない柿の葉寿司名人がたくさんいるはずです。こういう場もあるので、いずれ、体験してみたいものです。

2014年9月16日 (火)

戦利品

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 三連休が明けてお仕事の日々に戻りましたが、今週は毎日午後から出張という優雅な暮らしぶりなので、いろいろなことがなかなか進みません。一番難儀なのは、これから出かける出張の用意ができてないじゃないか、というところでしょうか。客先へ出かけていってプレゼンをするというのに、資料が全然できてない、っていうような状態が続いています。それもこれも、日頃遊んでいるくせにお休みとなればしっかり休む、というのが原因です。

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 日曜日のWAGNER名古屋に参加した折に、大須にあるけったいな喫茶店にお邪魔したのですが、そちらで売られているのがこのCDです。オリヂナルの曲です。1000円です。周囲の反対を押し切って、こういうものを販売するところまで突っ走ってしまうお年寄り、というのも凄いですが、そのお年寄りを慕ってけったいな喫茶店に日々通い詰める人々がたくさんいるというのもまた凄いことです。この喫茶店、できた時は閑古鳥を飼ってましたよねぇ、なんて話をしながら、お商売というものは目の付け所ひとつでこうも変わるものなのか、何と恐ろしい、と思ったことでした。

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 最近は、お手頃な値段のキャップレスデシモを見つけると買ってしまいます。 「素体」なので、 軸の色なんて何でもよくて、とりあえずデシモであればOK。いずれ、もっと素敵な姿に生まれ変わることでしょう。そしてもう一本、かつてPILOTがダブルカートリッヂなんてものを出していた頃のキャップレス。軸の色とか、ノックボタンが切り替えになっているところとか、やっぱり昔は色々と手をかけていたのだなぁ、ということを思わせてくれる1本です。

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 ペン先といい、ペン芯といい、とっても良い感じに染まってますね。これは洗い甲斐がありそうです。逆転の発想で、ここは赤系統のインクを入れて使うのもいいかもしれません。軸の色もピンクですし、採点用を除くと赤いインクを入れた萬年筆というのがないので、書類の校正なんかに重宝することでしょう。あとはコンバアタアW、どこへしまい込んだのか、探し出さないといけません。

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 昔の萬年筆には、なんともいえない「趣」を感じます。今、現役バリバリの萬年筆たちも、絶版となってしばらく経つと同じような雰囲気を醸し出すようになるのでしょうか。あれこれ集めまくったせいなのか、百貨店の萬年筆売り場でケースを眺めても、何にも感じないようになりましたが、そういうペンが、十年、二十年経つと「貴重品」になるのかもしれませんね。

2014年9月15日 (月)

南へ

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 またもや、ほっかむりをさせられてしまった「ちち(仮名)」さん。この状態はご本人(犬)にとっては不本意このうえないものなのでしょうけれど、どういうわけか、とりあえず落ち着いています。いったい、どうやって撮影したのでしょうか。撮影した長女の弁によると、日中、比較的長い時間ケージの外に出て家族の誰かと一緒に過ごしていると、その後はおとなしく過ごす傾向が強いとのこと。要するに臆病なワンコなので、長いことケージの外にいると気が張って疲れてしまう、ということなのでしょう。

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 三連休の最終日、例によっておとなしくじっとしていることができず、お出かけをしてしまいました。まずは明日香村稲淵の「案山子ロード」へ。目的は黄色い彼岸花の群生を見る、ということだったのですが、現地についてあまりの人と車の多さに圧倒され、車を駐めることも降りることもなく、そのまま通過してしまいました。有名な棚田の間をたくさんの人たちが歩いているのを見て、何が目的なんだろう、と思いましたが、皆さん、地元の人が趣向をこらした案山子を見て回ってらしたのですね。浅学にして全然知りませんでした。

 そして、明日香村からさらに南下して、奈良県のちょうど真ん中(南北の)である黒滝村を過ぎて、この小屋へ。よく観察してください。この小屋は何のためのものでしょうか。小屋の壁には開口部があり、その向こうに何か構造物が見えています。

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 開口部のアップです。右の細いレールを掴んで上っていく乗用の電動モノレールです。ラックレールとエンジン式動力車の組み合わせによる小さなモノレールを山林で見かけますが、これはもう少し大きなもので、電動式4両編成、16人乗りです。高低差66メートル、距離にして170メートルをおよそ5分ほどで上ります。料金は300円で往復だと500円です。で、これで上っていった先には、何があるのでしょうか。

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 関西最大級、といわれる面不動鍾乳洞。その昔勤めていた職場では、夏休みに生徒を引率して大峰山に登る、という行事があって、その折にはこの鍾乳洞も見学したものでした。当時はモノレールなんてありませんから、ひぃひぃ言いながら山肌を登ってきたものです。ご存じのように大峰山は今も女人禁制ですので、そんなところへ生徒を連れて行くなんてけしからん、という話になって、今では行事そのものがなくなってしまいました。ですので、久々にお邪魔した天川村の洞川地区です。

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 この鍾乳洞を発掘した人の胸像。おそらくその当時はみんなからさんざんに馬鹿者扱いされたんではないかと推察しますが、今では英雄扱いです。洞川、いいところですから皆さんどうぞ、と言いたいところですが、運転する時に前しか見ないような人はお断りです。

 吉野郡下市町から天川村へは険しくてカーヴの多い道が続きますから、運転に自信がなければゆっくりと走ることは当然です。だからといって、自転車にも置いて行かれるような速度で後ろの車を抑えて走るのは迷惑そのもの。普通に走ってきて追いついてきたクルマには、安全なところで道を譲りましょう。今日も、安全な場所で追い越そうとして妨害されましたが、余計なことをする余裕があるのなら普通に走っていただきたいものです。

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 そんな山奥まで、一体何をしに行ったの?というのは、またの機会に。奈良遊びご希望の皆様、こういうところへもご案内できますけれど、どうしますか?

2014年9月14日 (日)

あたらない幸せ

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 好きにして、という感じの「くま(仮名)」さん。いまだにこういう姿勢を見せない「ちち(仮名)」さんとは大違いで、こうして寝るのが大好きです。脊椎動物は脊椎を地面につけて寝るのが一番、とも言いますけれど、そうでない動物もたくさんいます。実際、野生の状態でこういう寝方をしていたら一発でアウトでしょう。

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 本日のWAGNER名古屋、私にしては珍しく、開会間もない会場へ登場しました。萬年筆趣味界ではけっこう名の知られた人が金曜日に退院して、知人への挨拶もかねて名古屋へ行くというので、かえってしんどいかもしれないなぁと思いつつクルマでの移動を提案。実際には新幹線を使った方が数段楽なのですか、それはそれで別の心配があるので、苦渋の選択でした。三連休の中日というのに、高速道路はけっこう混雑しており、思うように距離を稼ぐことができませんでしたが、無事会場に到着。あの人、この人、それぞれに元気な姿を見て喜ぶとk路緒を見ていると、あぁ、本当に良かったなぁ、という思いです。

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 大須でラーメンを食べたり、飲茶をしたりしながら、気がつくと午後4時のビンゴ大会。今回は粗品を提供しましたのでビンゴカードを2枚いただいての挑戦です。iPadにインストールされたアプリが次々と番号を提示してくれますが、穴は開くけれども少しもつながらない、という状態が続きます。

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 出た数字は48個で、開いた穴はこれだけ。これだけ穴だらけになりながらもビンゴに達していないというのはある意味凄いことではないでしょうか。あぁ、これは縁起がいい、帰り道もこれで安心、と思いましたが、行きと同じように渋滞する高速道路を小石ひとつ当たることなく通り抜けて無事帰ってくることができました。めでたし、めでたし、です。

2014年9月13日 (土)

つきあい

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 お散歩から帰ってきた「ちち(仮名)」さん。いつも「くま(仮名)」さんが陣取っている場所にデンと座って、ひとときじっとしています。どうもこれはワンコたちにとって、自分の順位を確認する行動のようです。ここは飼い主がいつも寝転んでいる場所で、ここに自分も座ることで、飼い主により近い存在だというのをアピールする狙いがあるのだろうと思います。特に彼女の場合、飼い主がいつも「くま(仮名)」さんのケージ近くに寝転んでいるのが気に入らないようで、逆に、自分のケージの近くに飼い主が座ると落ち着き方が違います。

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 牛すじ、とか書いてあるのがコロッケ。ホワホワではなく、しっかりと歯ごたえのある、中身の詰まった感じのコロッケです。右はメンチカツで、こちらは肉汁たっぷり、ジューシーなお味でした。ワンマン運転されている私鉄沿線、改札口を出てすぐの、皆さんからはたこ焼き屋さんと認識されているお店。たこ焼き屋さんではあるけれど、店内で座って飲食することもできますし、もちろん、呑めます。そして、コロッケやメンチカツの土台になっているお菓子が買えます。入手困難ということで一躍有名になった、イコマ製菓さんのレインボーラムネです。

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 箱入りを買うのはコストパフォーマンス的によくありません。中身のお値段は箱のお値段の1.5倍です。相対的に箱が高いですが、まぁラムネ菓子ですからそんなものでしょう。子どもが買うおやつ1回分のラムネ菓子が入手困難って、難儀な状況です。だいたいから、今時ラムネみたいなもん、あきまへんで、とどこのお店にもそっぽを向かれていたものが、いつの間にか超人気のお菓子となって、製造が追いつかず、結果、レアものとなり、さらに入手困難に、という流れです。

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 袋詰めも適当です。白いのが一番たくさん入ってますが、左は黄色いのが1個なのに対して右の方は2個。白も黄色も青もピンクも、それもみなピーチ味ですから色なんてどうでもいいのです。で、このラムネを食べた人の感想がネット上にあふれていて、「外が堅くて、口の中でシュワーッと溶ける、すばらしい食感。」なんてのが多いのですが、アホちゃうか、と思います。ラムネですから、それ、当たり前です。入手困難だからおいしい、と左脳で考えるのはやめた方がいいです。まずくはないのですが、ラムネはラムネです。今、こうして普通に買えるお店があるのも、そのお店が製造元とずっとおつきあいをしていてくれたおかげですね。製造元を本当に支えているのは、ブームに乗って欲しい欲しいと言ってる連中ではなくて、そんな地道なおつきあいを続けてきたお店だと思います。萬年筆と同じですね。

2014年9月12日 (金)

いかん、ネタが。。。

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 くつろぐ「くま(仮名)」さん。痒い痒いと首の辺りを掻いて、掻いたあとの足先を舐めてお手入れをする、ワンコならではの光景です。ただ、飼い主に似たのか、彼女はけっこう「いらち」なので、足先を舐めている内に次第に攻撃的になってきて、爪の周りをググッと噛んでは引っ張る、ということを繰り返すようになります。どういう意味があるのかわかりませんが、人間でも、痒いところを皮が破れるまで掻く人(飼い主)がいますから、それと似たようなものなのかもしれません。

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 正直なところ、京は何のネタも思いつきません。なので少し「鉄」な話題を。先日Facebookにこの車両の写真をアップして「近鉄線に阪急電車も走る!」とおふざけのタイトルをつけて投稿していた人がいたのですが、それに対して何人もの人が「おぉ、ついに」とか、「へぇ~」とかコメントしていたのには参りました。ネット上に情報があふれている現代、ひな鳥が餌をもらうかのごとく口を開けて待っているだけでは、どんな情報が飛び込んでくるかわかったものではありません。ワンコのようにまずは臭いをかいでみて、少し噛んで、こりゃダメだと思ったらはき出すような慎重さがないと、大変危ない目に遭います。

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 当然のことながら、これはれっきとした近鉄の電車。近鉄奈良線が開業して100周年となるのを記念して運行されているラッピング車両です。生駒山にトンネルを掘ったことで開業資金が枯渇し、開業時には生駒山宝山寺のお賽銭を借りて切符を印刷した、なんていうエピソードも残るこの会社。JRを除けば最長の路線網を持つ鉄道会社ですが、不動産投資の失敗などで相当な痛手を被ったようで、駅を運営管理する別会社を作ったり、券売機や改札機などをすべて売却してからリース導入するなどして経費の削減を図るなど、涙ぐましい努力を重ねてきました。奈良県民はこの会社があったからこそ普通に電車が利用できるのです。もしなかったら、今ごろ奈良県は愛知や沖縄をもしのぐ自動車王国だったかもしれません。

 どうして今日はネタがないのか・・・・・。一日中、iPadのお守りをしていて、他のことは何も考えたりしたりする余裕がありませんでした。81台あるiPadを一台ずつラックから取りだして、一つ一つ丁寧にWebdavへの接続設定をする、というだるい作業。でも、それが終わったので三連休です。明日は散髪をして、明後日は名古屋です。

2014年9月11日 (木)

落ちっぷり

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 必死になっている感じがよくわかる1枚。豆絞りの手ぬぐいを引っ張りまくって、引き裂いてしまったあとです。ワンコを飼う者の心得として、こういう引っ張り合いっこの「遊び」は必ずしてあげないといけません。犬はこれが大好きです。ただ、最後は人間様が勝つように持って行くことが大切。いつもいつも犬に引っ張られて取られてしまってはいけません。

 私も関西人の端くれですので、家に帰ると、さぁ飯食ぅてBlog書いて屁こいて寝よか、となるわけですが、Blogを書く前に寝落ちしてしまうことも少なくありません。そのあたり、何日分か書きためておくといいですよ、とか、まずは何をおいてもBlogを更新して、それから他のことをするようにすればいいですよ、とか、色々温かいアドヴァイスをいただいておりますが、それができるくらいなら、もっと立派な人になっていたでしょう。毎日、家に帰って、何となく犬たちと遊んで、その日のネタになりそうなものはないかと辺りを見回す。そういう行き当たりばったりな感じがけっこう好きだったりします。

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 ある日ある時、あるところにある駐車場。落ちております。見事に落ちております。実に気持ちのいい落ちっぷりです。左の方から走ってきて、この、落ちている方に頭を振っておいてからバックで駐車スペースに車を収めるのですが、 ここから先に行くと落ちてしまいますよ、という境界線のところに草が生い茂っていてわかりにくかったので、1週間ほど前に草刈りをしたばかりです。草があると地形がよくわからないので誰も近づきませんが、丸見えになっているがためにここまでは大丈夫、という油断が生じたのでしょうか。

 運転者曰く、ちゃぁんとリヴァースにいれたんだけど、なぜか前に行って・・・・・」とのこと。それを聞いて、「それ、ちゃぁんとリヴァースには入ってなかったんやで。」と冷たく言い放ってしまいました。まぁしかし、最後はこの、草を刈ってすっきりしたところに若い衆が何人か降りていって、下から車を持ち上げて復旧させたので、草刈りにも効用があったということでしょう。

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 親方調整のモリソン屋久杉。WAGNERの四国地区大会へ行く道すがら、譲ってもらう話がついた1本です。ペン自体の希少価値もそうですが、書いてみるともっといい。夢心地です。こういう上等なペンがあれば、そんなに何本も要りません・・・・・とか言いつつ、何本も逝ってしまっております。そのような状態を、「高みに堕ちる」というのではなかったかと記憶しております。けっして写真の車のように、「窪みに落ちる」とは言いません。 

 その昔、「みずうみのあくま」なる存在が猛威を振るっていた頃には、WAGNER・萬年筆研究会の会合があるたび、どーんと堕ちていく人がいたものですが、最近はどうでしょうか。

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 こちらも親方調整のM800。なかなかに追い込まれています。親方調整と言われるペンは世の中にたくさんあるのですが、それらには牛肉と同じくランク付けがあるのです。萬年筆研究会の会合で行われるペンクリニックで調整されたものが、「ペンクリヴァージョン」です。喫煙できて布製のおしぼりが出てくる喫茶店は高く評価されますが、そういった喫茶店のテーブルでちょいちょいといじってもらったものも、このペンクリヴァージョンに分類されます。

 親方自身がその結果に納得できない、こんなモン持って帰らせられへん、と思ったときには、「これ、預かっていってもいいですか?」の一言が出ます。これは親方の手元に滞在した時間の長さで熟成度合いが変わるので、その日数を冠して「○日ヴァージョン」などと呼ばれますが、ほとんどは3日ヴァージョンとか、1週間ヴァージョンなどです。普通の人は1週間ヴァージョンなどを手にすると言葉を失います。

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 それらに加えて、古くからの伝説となっているのが、「入院ヴァージョン」です。ずっと昔、まだy.y.Dayも開かれていなかった頃に、不摂生を繰り返した親方が病院に収監収容されそうになったことがありました。そのとき、心優しい関西在住の友人たちは皆、「よっしゃ、萬年筆ぎょうさん持って見舞いに行かな!」と色めき立ったのでしたが、そのときは入院ヴァージョンは幻となりました。それが今、幸か不幸か現実のものとなり、14日のWAGNER名古屋で何本かお披露目されるということです。これはもう、書きに行くしかありません。書いたら感動するでしょう。そして、手羽先屋の親父に呼びかけるように「なんぼ?」と聞いてしまうのです。

2014年9月10日 (水)

対角線

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 ん?帰ってきたんか・・・・・と視線だけをこちらに向ける「くま(仮名)」さん。おばあさんになってくると、人間と同様、体を動かすのが億劫になってくるのでしょう。ガレージに車を駐める、玄関のドアを開ける、といったことで飼い主の帰館を知っているので、別にここで起き上がってしっぽを振る必要もない、と思っているのかもしれません。

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 昨夜は、というより今日の未明は、眠さも感じずappleさんの新製品発表ライブに見入っておりました。あちこちで聞かれる、iPhone6 Plusはデカい、という声。実際、電車の中などで馬鹿でかいアンドロメダ(注:良識あるヘンタイ倶楽部におけるandroid機の呼称)を使っている人を見るにつけ、違和感というか、そこまでデカいのぅてもえぇんちゃうん!という魂の叫びを覚えていたわけですので、筐体の大型化というのは気になるところです。

 そこで、GIGAZINEさんで紹介されていた、写真のようなPDFをプリントアウトしました。そこに、SIMを抜かれたiPhone4sと、現役バリバリのiPhone5sを置いてみたのです。

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 ふたつの真っ黒なiPhoneに挟まれているのは、iPhone5の原寸大平面図。ひとつ前の写真は、この真上にホンマモンのiPhone5sを置いて撮ったものです。一緒に写っている萬年筆は、ペリカン・ビッグトレドM900と、セーラーのキングプロフィットです。単に大きさを比べるだけなら誰でもやりますので、萬年筆ヘンタイとしてはこういうことをやらないと意味がありません。萬年筆になじんでいる人なら、これでだいたいの大きさがよくわかることでしょう。そして、そうではない人にとってはかえってわかりにくい、というのも忘れてはならない事実です。

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 こうしてみると、面白いですね。iPhone5系の対角線の長さは、M700トレドとほぼ同じ。このたび発表されたiPhone6の対角線の長さは、M900トレドとほぼ同じ。そして、デカいデカいといわれているiPhone6 Plusにいたっては、キングプロフィットといえどもその対角線の長さに及ばない大きさです。画面のサイズって、たしか対角線の長さですね。

 さてどうしましょう。老眼なので大きな画面は魅力的ですが、私は基本的に鞄を持ち歩かない人。iPhone6 Plusだけのランドスケープ機能や光学式手ブレ補正カメラなんかも魅力的です。それらに惹かれつつも、腰につけて持ち歩くことを考えると、iPhone6のサイズが限界かとも思います。料金プランや、現有機iPhone5sの2年縛りをどう解消するか、といったことも含めて、色々と皮算用をする楽しい期間の始まりです。

2014年9月 9日 (火)

スーパームーン

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 いつものように、ケージの柵にあごをのせている「ちち(仮名)」さん。彼女にとってこれは臨戦態勢で、飼い主が動いたり、ビニール袋をカシャカシャいわせる音がしたりするとすぐに動き出すのが常なのですが、今日は疲れていたのか、そのまま眠ってしまいました。飼い主の方も、今日は時間割作成に疲れ果てて、いつの間にか意識を失っていたりすることが何度かありました。まだまだ週の半ばというのに、これではいけません。今年最後のスーパームーンでも眺めて心機一転、明日から3日間頑張れば三連休です。

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 シェーファー・タルガをベースに、胴軸とキャップを銀にした、クラシックペンズの1本。しかもBニブ付きです。言わずと知れた・・・えぇっと、何でしたっけ、WAGNER2009SP2だったかな。ペントレーディング東京で入手して、その場で改造大魔王様に調整してもらったのは覚えていたのですが、そのまま座敷牢入りしておりました。銀製のボディは少し硫化が進み、金色になってきています。これがもっと進むと黒くなっていきます。お家に座敷童ならぬ座敷ケロリンなどが棲み着いていると、せっかく硫化したペンを磨かれてしまうので気をつけましょう。

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 今年最後のスーパームーン。大きくてまんまるなお月様。シェーファーにしては切り割りも真ん中に入った、とっても大きなペンポイント。太字系の萬年筆はあまり持っていないので、大きくてまんまるな「玉」というと、これぐらいしか手元にはありません。久しぶりに見ましたが、やはり迫力満点で綺麗です。

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 普通、シェーファーでペン先というとこちら側ですが、これもなかなか見事です。ぼんやりと呆けたように月を眺める・・・・・萬年筆趣味なんてものは、本当にLunaticなものですね。呆けたついでに、今宵はもう一息夜更かしをして、これもまんまるなリンゴの新製品発表会を眺めることにしましょうか。

2014年9月 8日 (月)

采女祭

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 我が家のワンコたちは、バタートーストに目がないのです。朝食などで食パンを焼き、マーガリンを塗っていたりすると大騒ぎで、暮れないのは極悪非道、天地の真理に背くもの、みたいな迫力をもって訴えかけてきます。「くま(仮名)」さんの視線の先では、きつね色に焼き上がったトーストにマーガリンを塗り、そこにロースハムをのせてはむはむと食べている次男がいます。あんまり真剣に見つめるので、良くないこととは知りつつ耳の部分を与えると、あまり嬉しそうではありません。彼女たちは、マーガリンの塗られたところが欲しいのです。何というワンコでしょうか。まぁ、そんな風に育てた飼い主がいちばん悪いのですけれど。

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 中秋の名月、奈良県内でも各地でさまざまな行事が行われます。興福地の南にある猿沢の池では、例年、采女祭りが行われています。天皇の寵愛が衰えたことをはかなんで池に身を投げた采女のために、池畔に立てられたのが采女神社。しかし、祀られた采女は、自分が身を投げた池を見るのは嫌、と、一夜のうちに社殿を後ろ向きにした、と伝えられています。猿沢池に面して鳥居があり、その鳥居をくぐると社殿の背面、という珍しい配置で、神社にお参りすると、社殿のうしろに鳥居がみえる、ということになります。

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 暗い中、無理矢理伸ばして撮ったのでボケボケですが、龍頭船にのせられた花扇、これを猿沢池に投じるところがこの祭のクライマックスです。だいたい、夜の8時前後でしょうか。祭が行われている時は、池の中に燈篭をのせた小舟がたくさん浮かべられて美しいのですが、それらが片付けられてしまうともとの真っ暗な池に戻ります。祭の後の寂しさは何ともしがたいものです。

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 池の周囲には観客がずらり、ですので、龍頭船は池の中央付近を2周ほど回り、その後、花扇が池の中に投じられます。いい場面では対岸から何度も何度も強烈なストロボが炊かれますので、こちらから貧弱なカメラで狙っていてもほとんど写りませんが、これは比較的マシな写り方をしています。きらびやかな船に見えますが、実際には古びた木造船で、祭のあと、飾りが取り外された姿を間近で見ると何とも寂しいものです。

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 見学のあとは、すぐ近くの旬菜 香音さんで遅めの夕食。クルマで来たため呑めなかったのは残念ですが、綺麗なお月さんを見ながら、涼しい風に吹かれて、週の初めからいい気分で過ごしました。

 ちなみに、今日は「中」秋の名月。今ごろ、すbなわち旧暦八月のお月さまは日付を問わず「仲」秋の名月です。セーラーが以前売り出した萬年筆に附属のインクは、たしか「仲秋」でしたね。

2014年9月 7日 (日)

評判の・・・

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 賢くお座りしているところを撮って、撮れたものはこんな顔の「ちち(仮名)」さん。本人(犬)にとっては迷惑な話でしょう。一応これでも、ご近所ではおとなしくて可愛らしい犬、で知られているのです。なおかつ、凜々しくて怖い顔(?)のお姉ちゃんよりもカワイイ、などと言われることすらあるのです。而してその実態は、どちらも家の中では弁慶そのもの。家の中でおとなしくしているのは体調の悪い時と眠たい時、お客さんが来ている時ぐらいのものです。

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 あるところから拝借した写真。といいますのも、このお弁当を撮るために注文しても食べきれないからです。これは近鉄吉野線岡寺駅のすぐそばにある飛鳥路というお弁当屋さんの看板メニュー、唐揚げ弁当の大・大です。通常は6個入っている唐揚げが9個になり、ご飯も増量されているので、大・大ということらしいです。常連さんは「大・大ふたつ!」みたいな注文の仕方だ、と聞いて、ホンマかいなと思いましたが、ホンマでした。目の前で私より年長と思われるお父さんが颯爽と「大・大ひとつ!」とおっしゃってました。

 これがとっても評判で、世界一の唐揚げだとか何とか、あっちこっちで評判になっています。見た目からはどうにも信じられなかったので、一番量の小さい単品のを頼んでみましたが・・・・・まぁ、私はこれで十分です。もう、こちらのお店にお世話になることはないと思います。

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 注文を受けてから作ってくださるので、当然ながら唐揚げもご飯もあっつあつ。喉を火傷しながら食べてみましたが、これ、冷めるとおいしくない唐揚げだと思います。熱いモンは熱いうちに食べてこそウマいんや、というのもわかるのですが、唐揚げは冷めてもおいしいのが良いのだという評価軸は動きません。これはきっと、冷めるとゴムのように堅くなるタイプではないかと思います。今のところ、神戸六甲アイランドの「よりあい向洋」を越えていません。

 試してみたい唐揚げはいっぱいあるのですが、あまり食べ歩くと命にかかわるのでそれも無理。近場で、これはうまい、と思える唐揚げが見つかることを期待しつつ、じっくり時間をかけて探してみたいと思います。

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 ホンマかいなと疑ってしまう評判と言えば、萬年筆の本数が増えた時期によく聞いた「ペリカンは柔らかい」というものがあります。よくよく調べてみると、そういうことを言っている人はあるお店でペリカンを買った人がほとんどでした。そのお店はしっかりと検品して、ペン先を開き気味にしてフローをよくする調整を施して売ることが多いお店でした。インクフローが良ければ、ペン先の抵抗感が少なく、その感触を「やわらかい」と表現されていたのです。萬年筆病に罹った人が言う「柔らかい」とは全く違うものですね。

 食べ物でも萬年筆でも、人の口に上る評判をそのまま鵜呑みにするのは危険です。自分で味わってみて、これは好き、これは嫌い、ということでよいではありませんか。みんながよいと言うから、自分もよいと言わなければ「あんた、ダメねぇ」と言われるような気がしてしまう。それでは楽しめませんね。「王様は裸だ!」と叫んだ少年を見習いたいものです。

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2014年9月 6日 (土)

見えません

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 毛布に顔を突っ込んでお休み中の「くま(仮名)」さん。こういう姿を見ると、家族は喜んでわぁきゃぁ言うわけですが、それを聞いた彼女は何事かとぬっと顔を出し、おやつをくれるわけでもない、遊んでくれるわけでもないとわかると、やかましぃなぁ、てな表情でもう一度お隠れになります。

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 大阪に鶴橋というところがあります。かつて近鉄が名阪ノンストップ特急を運転していた時は、難波を出て本社のある上本町、そしてその隣の駅である鶴橋に停まると、いよいよ終着駅の名古屋まで無停車の旅の始まり、となる、そういう駅でした。近鉄特急は上本町始発のものも多いので、東海道新幹線で言うと、ちょうど品川のような駅でしょうか。

 車内で寝ていても、この駅についてドアが開くとすぐにわかります。高架駅のホームの下から、強烈な焼き肉の臭いが漂ってくるからです。大阪で焼き肉というと鶴橋。近くにはコリアタウンがあり、嫌韓ムードが高まってきても、それはそれ。国籍を問わず、ニコニコと楽しく、おいしく、という街です。

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 新学期がスタートして、文化祭やら運動会やらで大変な時期だからこそ、勢いをつけましょう、というので、同僚と焼き肉で一杯呑み。カラオケではThe BlueHeartsが大好きだという同僚の息子さんとも意気投合したりなどして、雨の大阪、歓談のひとときを過ごしました。これ、行ってきた人はいいのですけれど、お楽しみな人が電車に乗ってくると周りの人は大迷惑、家に帰ってくると大変。それでも、最近は無煙ロースターがほとんどなので、昔ほどのことはありません。

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 煙が充満しているかのようなこのペン、何だかわかりますでしょうか。欲しい欲しいと恋い焦がれて、何人もの人が遠路はるばる買い求めに走ったという1本です。どういう特徴があるか、ここで書くのははばかられますので、文字通り煙に巻いて言うなら、インクフローが無茶苦茶シブい萬年筆なのです。今見えているインクも、入手した当時に充填したもの。もう4年近く、いや、それ以上経っているでしょうか。いつ入手したのかの記憶も曖昧、まさに煙の中です。

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 故あって、ボケボケに写しております。それでなくてもたっぷりとインクの入るこのペン、それが無茶苦茶シブいインクフローなのですから、いくら使ってもインクが減りませんし、そもそも、そんなシブいペン、しょっちゅう使うわけがありません。決められた様式にカリカリと書き込んでいくにはぴったりかと思いきや、こういう重たい軸でカリカリというのは想像以上に疲れます。そういう用途にはデスクペンが一番です。

 さて、どうしたものか。さる調整師さんが療養中で、毎日暇を持てあましているというのですが、その人にこんなやくざなペン、預けていいものかどうか、逡巡しております。

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2014年9月 5日 (金)

ワゴンでD!

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 ひたすら眠たい「ちち(仮名)」さん。けれども、飼い主がそばに寄ってくるとお愛想で目を開けます。そのあと少し様子を見て、それほど遊んでくれそうな雰囲気を感じなければ寝たままで、脈がありそう、あるいは何かおいしいものが出てきそうと感じた時は飛び起きるのです。今日はケージを飛び出して、見つけた団扇をバリバリとかみ砕いている間に、ケージに侵入した「くま(仮名)」さんに残してあった餌を全部食べられてしまう、という悲劇もありましたが、若いだけあって、いつも元気あふれる彼女です。

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 とにもかくにも、隙あらば使って欲しい、と教育委員会から指示されているiPad。生まれ故郷のアメリカでは、こういったICT機器を使うことが必ずしも学力の向上にはつながるとはいえず、むしろ早すぎる時期から使わせることで子どもたちが本来獲得すべきスキルを身につけられない危険性もある、などという研究成果も出ているようですが、日本ではこれからが本番。こうしたICT機器を活用した教育を行うことでバラ色の未来がやってくる、と信じられているようです。

 コンピュータがずらりと並んだコンピュータ教室に子どもたちを入れて学習を行うと、どうしても授業の形態や内容が制限されてしまいます。前でしゃべっている先生がPC以上の魅力を持っていなければ、子どもたちの興味をひくことはできず、ほとんどの場合、子どもたちは先生のお話など上の空で、画面やキーボードの虜になってしまいます。そこで、このワゴンに詰めたiPadを普通教室に持ち込み、授業の中でここぞという時に活用する、ということに可能性を感じます。

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 昨日と今日は、小学校三年生の子どもたちにiPadの「触り方」を伝えるため、このワゴンを押して教室まで出向きました。2階にある職員室を出てエレベーターのあるところまでおよそ80メートル弱。エレベーターで1階まで降りて別の校舎にある教室まで、これまた80メートルほど。教科書とチョークを持って歩いて行けば最短で30メートルほどのところにある教室まで大回りをして行くのです。保管庫からiPadだけ取りだしてカゴか何かに入れて持って行けば楽なのですが、必ず保管庫ごと教室へ持って行くという規定があり、なおかつ私はその管理担当者ですので、禁を犯すことはできません。

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 校舎の出入り口にある段差。軽量なiPadといえども、43台も収納された鋼鉄製のワゴンは実に重く、このわずかな段差を越えるために少し持ち上げるだけで息が上がります。そして最大の問題点は、このワゴンが極端なアンダーステアであるということです。校舎内の曲がり角はすべて90度のコーナーですが、素早く抜けるには相応の操縦技術が必要なのです。

 コーナーに侵入する手前で減速するとともに、押し手はワゴンのひとつ外側の車線に移動します。そこからワゴンを追い越すような感じで押すことによって、ワゴンの頭をコーナーの内側に向けることが可能になるのです。ワゴンとその押し手を一体のものとみれば、極端にテールスライドさせて曲がっていくような感じです。そうしなければ、アンダーがモロに出てワゴンは廊下の外側の壁に激突してしまうのです。

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 ワゴンのボディには、藤原とうふ店ではなくERGOTRONと書かれておりますが、こんなもん、どこがエルゴやねん、と突っ込みたくなる過酷さです。けれども、ヘンタイな私はこのワゴンの操縦に楽しみを見いだしてしまい、コーナリング時のラインのとり方や、スムーズな加減速など、いろいろと試してみては一人で喜んでおりました。アホです。

 ICT機器を活用した教育実践、なんて言いますけれど、まずはこんなローテクな、鉄の台車を押す技を磨くことからスタートです。何事も、下積みが大切なのですね。

2014年9月 4日 (木)

京の夏の旅・2

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 カメラを警戒しながら硬い表情で撫でられている「くま(仮名)」さん。我が家のワンコたちは、基本的に撫でられることがあまり好きではないようです。若い頃の彼女なんて、頭に手を持って行くと必死で逃げておりました。飼い主に似て、一歩家の外に出ると極端におとなしくなるので、近所の人たちの間では実におとなしくてカワイイ犬、ということになっています。エアコンの設置などで宅内工事に来た人なんかにも、おとなしく頭を撫でさせますが、家族に対してはすぐに甘噛み、という難儀なワンコたちなのです。

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 京都、島原の大門。京都の花街として名をはせた島原は、歴史の舞台としてもよく登場するのですが、恥ずかしながら島原がどのあたりにあるのか、はっきりとは知らずに生きてきました。いつものように、休日に時間が空いたからどこかへ行こうか、というえぇ加減なお出かけで、駅まで来てお昼ご飯の時間だということに気付いたので、ならば座席指定の特急に乗って京都へ行こう、という程度のお話。電車の中でおにぎりなどをほおばりながら、さて、京都で何かやってるかな、と探して見つけたのが、島原にある文化財の一般公開だったのです。

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 暑い暑いとふぅふぅ言いながらやってきたのは、島原の角屋。太夫や芸妓を抱えず、それらを置屋から派遣してもらって歌舞音曲を伴う遊宴によりお客様を歓待するお店でした。京都の街中の建物ですから、当然のことながら間口が狭く、迎え入れたお客さんは2階へ通されます。そういうことから、「揚屋(あげや)」と称するのだそうです。新撰組の芹沢鴨は謀殺される前にここで呑んでいたそうですが、刀傷などは残っているものの、このお店が乱闘の舞台になったことはないそうです。

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 間口が狭かったお店も、繁盛していく中で隣接する建物を買い取り、拡張されていったということで、京の町家に共通の「鰻の寝床」というイメージではありません。展示資料などを除いて、写真撮影も自由。建物の中へ入ると、外の暑さがうそのようにひんやりとしていい気持ちです。家の造りは夏を旨とすべし、とはよく言ったものです。

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 ちなみにこの島原、正式な地名ではなく、「西新屋敷」なのだそうです。六条三筋町にあった花街がこの場所に移転を命じられたとき、その移転のようすが「島原の乱のようだ」ということから、島原と呼ばれるようになったとか。小学生の頃から何度も何度も通ってきている梅小路蒸気機関車館にほど近い一角であったことと合わせて、ほぉ、と思わせてくれました。

2014年9月 3日 (水)

萬年筆遊び

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 見事な肉球・・・とそればっかりに気をとられていて、結局肉球にもお顔にもピントを合わせられなかった1枚。文字通り、眠たい写真になってしまいました。近づくと気付かれてしまうからと遠くから撮ったので、圧縮されてしまって、肝心の「脚がピーンと」伸びている感じも写し取ることができませんでした。

 飼い主は歳をとって、気持ちよくうたた寝をしていても手が痛い、脚が痛いと目が覚めてしまうのに、こういう姿勢でも気持ちよく眠れる「ちち(仮名)」さんを尊敬してしまいます。やはり、寝るのにも体力が必要なのですね。

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 今日9月3日は「クチコミの日」です。萬年筆趣味をしばらくお休みしていた時期に、いわゆるペリスケの評判があまりに良いので、遅ればせながらと探し回ったことがあります。口コミというのは実に怖いもので、日頃萬年筆なんぞに見向きもしない人々も買い求めたせいか、どこのお店にも残っていませんでした。諦めかけた時に、京都蛸薬師のビブレで、ファンシー文具を投げ売りしているワゴンの中に混じっているのを見つけたのですが、知識のない人々にいじくり回された結果、見事に尾栓が割れておりました。

 今は亡きモリソン萬年筆の工場で修理してもらったペリスケには、M250の金ペン先をつけて愛用しておりましたが、その地位を脅かしたのがこちら、台湾からやってきたダイヤモンドです。

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 初代ペリスケは良くできているとはいえ、やはりそれなりでしたが、こちらはM800並みのボディと機構の持ち主。今もなお、TWSBIは色々と楽しませてくれていますが、最初に世に出たこれはやはり衝撃的でした。あちこちいじくり回して、よく遊ばせてもらいましたが、ある時からどこかへ紛れ込んでしまい、そして、ひょっこり見つかりました。可哀想に、インクが干上がっています。これは丁寧に洗ってやらないといけませんが、ピストン外すのも簡単、というのが気持ちに余裕を持たせてくれます。

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 いわゆる、「いらんこと」をしてある首軸周り。今もなお、TWSBIのペンというと鉄ペン先ですけれど、やっぱり金ペンは良いものです。思うに、昨今はこうして萬年筆で遊ぶことが減ってきています。手持ちのペンをしっかり発掘、整備して、使ってやらないと可哀想ですね。

2014年9月 2日 (火)

京の夏の旅・1

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 何かあるのかな、と少しだけ期待してこちらを見ている「くま(仮名)」さん。たいていのことには「よっこらしょ」と動き出す9歳の彼女ですけれど、その「何か」が食べることに関係する場合には電光石火で動きます。たとえ、この写真のように四肢をだらんとさせていてもです。

 朝から家族が慌ただしく動き回っていると、あぁ、みんなお出かけなのね、というような顔で見ています。新学期が始まると、昼間は自分たちだけでお留守番。ワンコにとってはけっこうなストレスでしょうけれど、それが犬なのよ、というような顔でどっしりと構えている、風格すら感じる彼女です。

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 京都市内を観光していて、懐かしいあの方に再会しました。ジャンボマックスさんです。叡電鞍馬駅前の土産物店で、店先のケース内に鎮座されてました。本物は身長3メートルですが、こちらは50センチかそこらのもの、しかも上半身だけです。埃がたかって薄汚れてはいますが、当時からのものと思えばなかなかのコンディションです。それにしても、胸の24という数字が哀しいですね。銀塩フィルムなんて、ほとんど見かけなくなりました。

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 ここまで来たのですから、そのまま坂を上って鞍馬寺へお参りするのが本来ですけれど、このときはえぇ歳をしたおっさん3人の旅でしたので、時間と体力を考えて断念。萬年筆を持っていれば、この石に刻まれた文字の窪みにおいて記念撮影をしたかったのですが、その持ち合わせもありませんでした。ここで、同行者の一人がふと、「大原も近いの?」と聞いたので、それなら行ってみましょうということになりました。地図上で見るとほぼ「同緯度」ですけれど、自動車で走るとなると一旦南に下ってから再度北上、ということになります。

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 おっさん3人で大原。似合いませんけれど、そのココロはこれです。デューク・エイセスが歌った、昭和なオッサンなら誰の耳にも残っているこの曲。大原というと、この曲が出てきますが、その歌詞を刻んだ石があるよ、という一言で訪ねてみることになったのです。観光駐車場にクルマを駐めて500円。管理人のおじさんにこの石のことを聞くと、ほんの数十メートル先、とのこと。あれしまった、と思いつつ歩いて、すぐに見つけました。

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 出ました。男のおばさん、永六輔さん。この人も昭和ですね。鞍馬に大原、京都観光するなら単独でも半日潰すところを二カ所も回って、鞍馬寺にも三千院にもお参りせず、オッサンたちの今日の旅は終わりました。やっぱり私、案内人としてはチョイスが変です。

2014年9月 1日 (月)

あれもこれも

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 夏休みが終わり、慌ただしい朝が戻ってきました。とはいえ、大きな学生を抱える我が家では、長男、長女ともにまだ夏休みなので、朝からバタバタしているのは家族の半分程度、というところです。ゆったりと寝ている「ちち(仮名)」さん、当たり前ですけれどまつげも白いのですね。

 飼育係である長女は、先月末から九州旅行に出ておりますが、これがまた、往復ともに夜行バス利用で3泊4日というもの。しかも、目的地はさほど多くないので、落ち着いて考えると往復新幹線利用で日帰りできてしまう内容です。本人たちは節約したつもりなんでしょうが、どうなんでしょうか。うすうす気付いていても、若さ故の過ちというものを認めたくないものだ、と強行したのかもしれません。

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 今シーズンはこれだ、と準備万端なキャップレス艦隊。左から黒桟革の茶色、シュランケンカーフのピンク、そしてアザラシの萬年筆&ボールペン。ボールペンを1本だけ持つならインクは黒でしょうから、それに合わせてアザラシの萬年筆も黒インクか、と思いますが、雰囲気を考えると少し合わないようにも思います。

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 PILOTのペンクリニックで順番を待っている時、私の前の人が女性で、ペンドクターはその人に対して青インクの使用をすすめてらっしゃいました。PILOTでペンドクターといえばこの人、というH先生は、同じタイプの萬年筆で黒インクの入ったものと青インクの入ったものを用意して書き比べをされ、両者で書かれた文字を見て、どんな印象を受けますか、という問いかけをされていました。黒インクで書かれた文字が、はっきり、キリッとした印象であるのに対して、青インクで書かれたものは少し優しく感じられる。そのわずかな違い、人によっては何とも思わない違い、そういうものを大切にして欲しい、というお話で、非常に強く印象に残っています。

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 そうなると、このピンクのキャップレスに青インクを入れたくなります。PILOTの青はそれなりに鮮やかですので、このペンから出てくる文字の色として合いそうです。そして、黒桟革の方には黒インク、という雰囲気を強く感じてしまいます。少し改まったところで取りだして字を書くという用途なら、この4本の中では黒桟革が一番似つかわしいですし、そういう場面で書かれる文字に求められるインクの色は黒でしょう。用紙様式によっては、黒のインクで、と指定されているものも少なくありません。

 そうなると、消去法により、アザラシにはブルーブラック、となります。いっそのこと、あと2本ほどアザラシを巻いてもらって、インク各色揃えてみたら、という話もあるのですが、そうなると今度は、いざ字を書こうという時に「あ、これ違う」というのを何度も繰り返す羽目になります。巻かれた革の模様で「これは何色」と一瞬で見極める力は、残念ながら私にはないのです。

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