元に戻す (Ctrl+Z)当Blogには、まともな中身や信頼するに足る内容などは一切ありません。きっと作成者が馬鹿なんだろうな、まぁしょうがないなと諦めて、暇つぶしにお楽しみ元に戻す (Ctrl+Z)いただければ幸いです。
きみ、どんだけ出てんねん、とツッコみたくなる「くま(仮名)」さん。土曜日の朝、家族みんなが家にいてゆったりと過ごしている雰囲気を感じてか、ワンコたちもまったりとしています。こういう日は,お散歩係のお兄ちゃんたちも起きてくるのが遅い、ということをよく知っていて、普段の朝のようにワンキャン泣き叫んだりしないのが偉いところです。
お店なのだから当然なのかもしれませんが、神戸・六甲アイランドのル・ボナーで写真を撮るときれいに写ります。外は春の雨が降り、閉店間際の時間なので真っ暗ですが、お店の中はきらびやかです。私のような下手くそがiPhoneで撮ってもこんなできばえですから、写真とは光である、というのは真実なのでしょうね。
バッファロー革を巻いたボンジョルノの823に魅せられて、私も、とおねだり。もちろん、これは禁断の技ですので、よい子の皆さんは真似してはいけません。萬年筆に革を巻くと、基本的に元には戻せません。革を取り除くことは簡単ですが、萬年筆に一筋の傷が残るからです。
よく見ていただくと、革のつなぎ目があります。実際の作業では、重ね合わせるように巻いた革のこの部分をカッターナイフで切り取ります。刃が胴軸やキャップにまで達するので、そのときに傷ができるのです。そして当然のことながら革には厚みがあります。これはシャークスキンで、深いシボが特徴。けれど、シボが深いということは、それだけの厚みがあるということでもあります。革が厚いからと剥こうとした場合、シボの「底」にぶつかって穴が空いてしまうということになります。したがって、革を薄くするのにも限度があり、私の823は、バッファロー革を巻いたボンジョルノの823よりも若干太く仕上がっているのです。
こういう無茶なお願いをしながら、少し不安になっていたことがキャップの挿さり具合です。私は基本的にキャップをポストして筆記するのですが、バッファロー革を巻いたボンジョルノの823は、ポストしたキャップがぐらつきます。胴軸の方が太くなっているのだから当然のことですし、革巻きの魅力には抗しがたい、というので思い切ったのでしたが、なんと、すんなりポストできてけっこうしっかりと止まってくれるのです。
そんなに長くなったら書けないでしょう、と言われましたけれど、長いのは大好きです。実際、字は下手くそなのにカッコだけは一人前で、アホみたいに寝かせて書くので、ペンが後ろの方へ伸びてくれるのは大歓迎なのです。
こんな感じで持っていると、写真で見る限りは長さに十分な余裕があるように見えます。ところが、これを持っている本人の脳には、人差し指から親指へとつながる部分から「もうすぐペンのお尻だよ。危ないよぉ。」というメッセージが伝えられてきているのです。その分、どうしてもペンを立て気味に持ち直してしまうことになります。
これなら大丈夫、という感じです。写真の撮り方もあって、後ろの方、キャップのマスがアホみたいに大きく感じられますが、これで全く問題ありません。革を巻いて少し重くなったとはいえ、この程度のモノをポストしてあってもバランスに影響はありません。第一、バランスが問題になるほど緻密な筆記を行わないので、これでいいのです。実際、採点が佳境に入ると、もっと寝かせて持つこともよくあります。
革を巻いてもらうのは良いとして、キャップや胴軸の端、吸入用の尾栓部分などには当然革の「端」がきます。使っていくうちにその部分ほつれて汚くなってしまうのではないか、という心配は誰もがするところですが、ボンジョルノの指導の下、私が自分で巻いたヘンタイルーペですら、いまだにそうはなっていません。一手間余分にかけて、端になる部分を熱した鏝でおさえてくださっているのです。そういえば、ボンジョルノは鏝研ぎの宗家で、私はその命名者だったのでした。
ボケたり手ブレたりしているのではありません。ペン先に付着しているインクの雫にピントを合わせた結果なのです、と一応宣言しておきましょう。これは採点用のペンで、インクの消費が激しいのと、切り割りに紙粉が詰まることから、採点中に何度も吸入作業を行います。そうしたときに革にインクが付着しても、これなら大丈夫だろう、ということもあるのです。それを考えての革の色の選択、そこまで考えてくださったことに感謝、感謝です。
実際、これをお願いしたときのやりとりは、こんな感じでした。
つ:「ぜひ、私のも巻いてください!」
ボ:「ダァメですよぉ。これ、端っこの丸いのは難しいんだから。」
つ:「だからこそ、修練ということで。結果は問いません!」
ボ:「革とか、何でもいいんですか。」
つ:「はい、もう、革だったらいいです。」
クリップが使えなくなるのも、この仕様の特徴です。ボンジョルノのバッファロー革は、クリップの裏側がえぐられているのをうまく使って、その部分に革を収めているのですが、シャークスキンの場合、厚みがあるので、ここはけっこう難儀してくださったところだそうです。
自分がしてもらって言うのも何ですが、これはあくまで、萬年筆を生け贄に差し出して一度遊んでみてください、というぐらいの気持ちでお願いしたモノです。ボンジョルノに限ってはあり得ませんが、もし酷い仕上がりであっても、「ありがとうございます」と笑顔でいただいて帰る覚悟があってこそです。本来の業務に差し支えるので、無茶なお願いはやめましょう。
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