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2014年1月28日 (火)

弁える

 当Blogには、まともな中身や信頼するに足る内容などは一切ありません。きっと作成者が馬鹿なんだろうな、まぁしょうがないな、と諦めて、暇つぶしにお楽しみいただければ幸いです。

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 今日は遊んで欲しい気持ちよりも眠たさの方が数段勝っていると見える「ちち(仮名)」さん。飼い主が目の前にいても何もねだろうとせず、ただひたすら寝ておりました。子どもにしろ、ペットにしろ、とにかく寝顔というのが一番可愛らしく思えます。起きてワイワイ騒いでいるのも可愛いといえば可愛いのですけれど、寝顔の可愛らしさにはかなわないと思います。今日もまた、己の勘違いを反省すべきだなぁと感じ入るところがあって、そんな夜は可愛い寝顔が心にしみます。

 同僚がみな、自分よりもすばらしい、周りがスーパーマンだらけだと思えてしまう今の職場。何をやらせても最低な私は、与えられた仕事を黙々とこなす、まずはそういう簡単なことができるようにならなくてはいけません。追いつくことのできない背中ですけれど、見失って路頭に迷うことだけは避けたいものです。

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 私立高校の面接試験を受ける生徒たちを対象に、校長先生に面接官役をしていただいての面接練習を計画していたのですが、こういうときに限って来客が多く、なかなか校長先生のお体が空きませんでした。仕方なく、私が「パチモン」の面接官役をやることにして、生徒たちが待っている教室へと向かったのですが、この間、すでに10分ほど時間を空費しておりました。ごめんごめんと謝りながら準備のために教室を開けると、当然のことながら生徒たちも中に入ります。そこで生徒たちに、「あ、部屋に入るところから練習するので、一旦廊下に出てください。」という私の言葉を聞いて、何故か壁を蹴ってぶち切れる生徒が1人。じゃっかましいわぃ、くそじじぃ、と叫びながら足早に立ち去ろうとする生徒を前に、つい、悪い癖が出てしまいました。

 「おぃ、ちょっと待ったらんかい。何抜かしとんねん!」今の職場に来てからは封印していた悪い口が火を噴きます。立ち去ろうとした生徒は、入学以来、職場で一番の実力者がずっと担任している「優秀な」生徒ですから、私「ごとき」の言葉に従うはずもなく、ずんずん遠ざかります。それでも、立場を弁えるということを知らない馬鹿な私は後を追って引き留め、なぜそこまで怒る必要があるのかと問い詰めたのですが、その生徒は怒りに燃える目で私をにらみつけたまま、一言も話してはくれませんでした。

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 おとなしそうに見える奈良公園の鹿も、本気で怒らせると大変怖いのです。ましてや、その生徒はいつも肩で風を切って歩いているのです。その生徒からすれば、私ごときはゴミ以下のはずですから、ワシに注意するなど500万年早いんじゃ、というぐらいの気持ちだったに違いありません。5分ぐらい、投球前の星飛雄馬みたいな目を見ながら「何とか言うたらどうやねん。」と無駄な呼びかけをしたあとで、「面接の練習もせなあかんから、明日聞かせてもらう。落ち着いてよぅ考えとけ。」とその場を離れました。身の程も弁えず、偉そうなことを言ったものです。だから私はダメなんですね。

 日が暮れてから、一応その生徒の担任にも概要を報告しました。「で、先生はどのくらい遅れて教室へ行ったんですか。」という、これも予想通りのお言葉を頂戴して、やっぱりな、と自分の非を悟りました。面接練習をするぞと生徒に連絡して待たせてあるのだから、来客があろうが何だろうが校長を連れて行くのがお前の仕事。それも出来ず、遅れていったお前が悪い、と仰りたいのだな、と理解しました。

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 私は鈍いので、こういうことがあっても鬱になったりはしません。こういういい加減な性格だからこそ、この歳までもったのでしょう。けれども、似たようなことで真剣に悩んでしまい、この仕事を辞めてしまった人を何人も見ています。生徒たちに「進路指導」をするときに、できたら学校の先生にはならない方がいいよとアドヴァイスをするのは辛いのですが、あんなすばらしいことも、こんないいこともあるけれど、でも、やっぱり学校の先生ってのはねぇ・・・・・という感じです。自分の子どもがこの仕事を選ぶなんて言い出したら、猛反対することでしょう。

 アンタのミスで面接練習を受けることができなかったのだから、ということで、その生徒に謝罪することを求められる可能性が高いのですが、私は馬鹿なので拒否することでしょう。それどころか、しつこくしつこく「なんでや、なんでや」と問いただして、余計に怒らせてしまうのだろうと思います。その結果、「アイツはあかん」と思われて放り出されたら、実は嬉しかったりして・・・・・。猿でもできる反省すらできない私なのでした。実にバカです。

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コメント

生徒に謝らなくてはならない、というのであれば、先に生徒から無礼な行為を取った事に対する詫びを入れて貰わなくては。
それ以前に今回の場合、教師側から謝る必要がそもそもあるのでしょうか?不測の事態というものは常に起こりうるものであり、その都度最適と思われる行動を取ることこそ、生きていくために生徒へと伝えなくてはいけないことだと思うのですが..。

 すいどう さん

 甘やかされて大きくなってきた奴には何を言っても
無駄というものでしょう。

 おそらく向こうから謝ってきて決着を図るという
事になるのでしょうけれど、謝罪なんぞさせません。
謝ったんだからもういいだろう、と偉そうにするに
決まってますから。

教師が遅れて来ることについて、怒るって どうなんでしょうか?
面接試験だって、試験官が遅れるとか会場が変更になるとか、アクシデントは起こりうる話です。本番なら、怒らずに受験するのか?

なんとも お寒い 状況ですが、そのような育ち方をした者を受け入れるだけの余裕は、当社にはございませんです。

 きくぞう さん

 私めがあまりにも頑なであることから、件の生徒の
担任も諦めたようです。こいつはダメだな、と。

 私の知らないところで、直接に校長と交渉して、面接
の練習をしてもらう約束を取り付けたのだそうです。

 ま、そういうことです。遠吠えに終わりました。

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