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2014年1月 9日 (木)

お守り

 当Blogには、まともな中身や信頼するに足る内容などは一切ありません。きっと作成者が馬鹿なんだろうな、まぁしょうがないな、と諦めて、暇つぶしにお楽しみいただければ幸いです。

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 丸くなって眠る「くま(仮名)」さん。京都へ行きました折に、黒いものがくるくると回るのを見ましたので、こういうトップ画像にしてみました。部屋の中は暖房がよく聞いていて、びろ~んと伸びて寝ていても寒くはないはずなのですが、やはりこうやって丸まってしまいます。けれども、人が寝返りを打つのと同じで、そのうちフゥ~っと息を吐いて伸びをし、仰向けにひっくり返って伸びてしまいます。根っからのお座敷犬、警戒心のかけらもない彼女です。

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 こちら、京都は梅小路蒸気機関車館の新春恒例「頭出し」です。扇形機関庫に収まっている蒸気機関車の先頭部分を転車台の方へ数メートル引っ張り出して展示するもので、なかなか壮観ではあるものの、普段は開放されている運転台の見学などは出来なくなります。日本の鉄道百年、なんてことで開館した当時は、扇形庫と転車台の間のアスファルト部分もなく、ただの線路だけでした。「ついこの間まで」実際に業務で使われていた機関区を博物館にして公開したのですからそれも当然です。そのことを思うと、この40年ほどでほんとうに立派な、普通の人でも楽しめる施設になったと思います。

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 梅小路蒸気機関車館への入場者のうち、受験生あるいはその関係者がもらうことのできるお守りがこちらです。合格祈願の硬券と、石炭ひとかけら、そして砂をセットにしたものです。100トンを軽く越す機関車といえども、鉄の車輪と鉄のレールとの摩擦で走るのですから、客車や貨車が重ければ、あるいは勾配がきつければ空転してしまいます。 蒸気機関車というと誰もがアホのひとつ覚えみたいに口にする「D-51型」などは、登場した当時、重さの割に出力が大きすぎて空転しまくるというので大いに嫌われたのだそうです。そんなこともあって、機関車には砂撒き装置が装備されています。現役バリバリの電車などでも、同様の装置を装備しているものがあるほどです。「スベる」のを防ぐのが砂なのです。下の写真、小さな車輪の右、動輪の直前に砂撒き管が見えています。

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 ではもうひとつの石炭は何でしょう。石炭は英語で「coal」。カタカナで書けばコール。え?コール、コール、コール、コール、ゴール!バンザァイ!、ってな訳です。実にしょうもない駄洒落ですけれど、このお守りを受け取って見事合格した人が、梅小路蒸気機関車館にお守りを返しに来れば、引き替えに記念品がもらえるという、リピーター獲得のためのグッズだったりもするのです。

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 この硬券もまた、うまいですね。切符らしく有効期限も書かれています。だいたいから切符というもの、それをもっている人が改札を「通れる」わけです。よくできてます。通るためのもの、滑らないためのもの、ゴール。おめでたい三題噺です。

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 個人的にツボだったのは台紙の裏側に貼り付けられたこの小さな袋です。石炭や砂を小分けにしてこの袋に入れ、それをポケットに入れて受験会場へ行ってください、っていうことでしょうか。小さな心遣いですけれど、元日本国有鉄道だった組織でもその気になれば出来るんですね。

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 台紙は釜焚き口を模したもの。ですのでこのお守りは、「燃えろ、受験生!」なのです。けっして「萌えろ」ではないところに注意が必要です。で、なんで私がこのお守りをもらうことが出来たのか。それはもちろん、受験生70人をかかえる中学3年生の学年主任だからです。そういう名目でもらってきましたので、近いうちに生徒たちの目に触れるところに展示してあげようと思っています。

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