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2013年8月26日 (月)

伝説の検証

 当Blogには、まともな中身や信頼するに足る内容などは一切ありません。きっと作成者が馬鹿なんだろうな、まぁしょうがないな、と諦めて、暇つぶしにお楽しみいただければ幸いです。

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 警戒心のかけらもない様子で寝ている「くま(仮名)」さん。今日は朝から1日出張だぞ、と張り切っておりましたが、朝目覚めると何か様子がおかしくて、思うように体が動きませんでした。あぁ、やっぱり今年も来たのね、という感じです。

 今日の出張では、かのAppleさんが出張ってきてプレゼンテーションをしてくれるということになっていて、それはもう、噂に聞く限りでは凄いものだということなので、おおいに期待をし、楽しみにしておりました。けれども体が言うことを聞かないのでは仕方がないので、役所に人が出勤してくる時刻まで頑張って、電話で欠席の連絡を入れたあとは夢の中。意識が戻ったときには、太陽が西の山に隠れようとしておりました。

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 音に聞こえた凄いプレゼンテーションを見損ねたので、仕方なく今日のネタは、別の凄い伝説を検証するということにしました。三重県北部、愛知県にほど近い四日市からほど近いところにお住まいの二右衛門マスターにまつわる伝説のうち、一番検証しやすいものを確かめてみることにします。

 二右衛門マスターにまつわる伝説は数多くあります。愛用のペンを超音波洗浄器に入れたら爆発音がしたとか、ちゃんとした美しいペンばかりをWAGNERの会合に持ち込んだら親方にシバかれたとかいうのは有名なところです。きょうは数多い伝説のうち、定番ともいうべき、入手したときから三位一体、という伝説を検証します。

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 乏しいコレクションの中からかき集めた実験材料。左からプラチナ、モリソン、PILOT、そしてセーラーという、国産各社のショート軸萬年筆です。モリソン萬年筆を入れたのには、奈良県つながりだからという以上の意味はありません。

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 思った以上に短く小さいもモリソン萬年筆。一番上のPILOTは薄い藤色で首軸が白い女性向きの仕様です。セーラー、プラチナも、すべてキャップが金属性のものにしました。尻軸については金属性に見えても樹脂製だったりするものもあるかもしれません。

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 誰でも思いつくのがこれ。PILOTとセーラーの間でキャップを入れ替えてみました。これについてはメーカーを問わずびっくりするほどスムーズで、実際、実験が終わった後で片付けようとしているときにも、組み合わせを間違えてしまったほどです。二右衛門マスターのペンケースにあった、キャップと首軸と胴軸が全部違うメーカーのもの、というショートタイプ萬年筆ですが、これは案外簡単にできあがってしまうものなのかもしれません。

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 しかし、ここでもセイラー萬年筆の反骨精神は健在だったのです。自動車メーカーでも、ホンダほどではないけれどもやっぱりヘンタイですよね、というマツダさんと同じ地方ですからやっぱり、というところでしょうか。要するに、PILOTやプラチナは首軸側が雄のねじになっていて尻軸にそれをねじ込む方式なのに対して、セイラーはその逆。ですので、どれだけ親方にシバかれても、買ったときからこうなっていた、と主張できるショート萬年筆を作るには、胴軸と尻軸はPILOTとプラチナの間で入れ替え、そこにセイラーのキャップをかぶせるのがよい、ということになります。

 もちろん、これら3社のすべてのショートタイプがこうなっているとは限りませんので、皆さんもお手持ちのものでいろいろと試してみてください。私が試した範囲では、ねじのピッチが違うので異なるメーカー間で胴軸と尻軸を組み合わせることが出来なかったのですが、そうやってできあがっている萬年筆は確実にこの世に存在しているのです。

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コメント

ネットオークションで、時々あれっ?と思う組み合わせのペリカンを見掛けるのですが、それは部品に互換性があるペリカンならではの事と思ってました。
まさか国産でもこんな事が出来るとは..。ドメスティックペン恐るべし。

 すいどう さん

 ドメスティックペンよりも何よりも、こういうものが普通にそこら辺に転がっているという二右衛門マスターこそ、恐るべし、なのかもしれません。

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