愉悦
当Blogには、まともな中身や信頼するに足る内容などは一切ありません。作成者が馬鹿なんだからしょうがないな、と諦めて、暇つぶしにお楽しみいただければ幸いです。
珍しく、飼い主が帰宅してもおねだりしないで寝ている「くま(仮名)」さん。しょぼくれた顔をしているので体調が悪いのかと思いましたが、飼い主が食事を始めるときっちりお座りをしてこちらに熱視線を送ってきましたので、その辺は問題なさそうです。
先日のy.y.Dayでは、久々に彼女の名前の秘密が話題になりました。いつまでも仮名のままでは可哀想、きちんとした名前をつけてあげて、というおきまりのパターンですが、彼女にはれっきとした実名があるのです。たとえワンコであっても、ネット上で実名を公開するのは危険だからというので伏せてあります。リアルにお会いした方に聞かれれば、こういう名前です、と由来まで含めてお話ししておりますので、中部から中国四国方面の寄り合いに来られた際には「つきみそう」を探してみてください。
写真の通りです。実に良いです。意味もなく、何でも良いから字を書いていたくなります。師匠によると、萬年筆は調整直後が最高の書き味で、以後は悪くなる一方なのだとか。そうだとすると、気持ちいいなぁと喜んで書きまくっていればすぐに書き味が悪化してしまうということになりますね。
手元に、師匠の手になる細字の萬年筆があって、こいつは確かに、書けば書くほど書き味が落ちていきそうな、「とんがった」感じがします。ものすごくシャープな刃物でスパッスパッと切っていく感じ、とでもいうのでしょうか。その点、親方の調整には独特の「寸止め感」があるように思います。まぁ、私ごときの感触ですからたいしてアテにはなりません。どういうこっちゃ、と思われた方は、師匠のBlogでWAGNERの開催予定を調べて、お近くの大会に参加してみてください。あ、もちろん、書き味がいまいち(いまさんでも可)な萬年筆をお忘れなく。
y.y.Dayで参加者から驚嘆の声が上がった、「いちまんえんトレド」です。某オークションに出品されていたときの開始価格が壱万円。とりあえずと入札しておいたら忘れた頃に落札メールが来た、というラッキーこの上ない1本です。これでビッグトレドにハマってしまい、そこから毎年お正月の恒例行事となった「希代の悪習」干支トレドへと話が転がっていくわけです。
忙しいときには上等なペンに触らない、ということにしています。ロクなことがないだろうと思うからです。バタバタしていてどこかに置き忘れたり、振り回して空を飛ばしたり、あるいはインクを吸入するときにペン先を折り曲げたり・・・・・と、これすべて実際にあった話です。
うまいことペン先の球のところだけボケてますね狙ってこんなことができるほどの腕前はないのです。ペン先をバッチリ撮ろうとしてこういうのが撮れたという、下手な写真の見本です。それでも、こうしてみるとペン先って美しいなぁ、と思ってしまいます。
実はこの壱万円トレド、こういうものを親方に調整させるなんて、普通は怖くてできないことです。できる人は限られていて、そう、私の他にはケロリンさんぐらいでしょうか。親方が最も嫌うタイプの調整が施されていたからなのですが、それにもかかわらず、痛風からくる痛みに耐えながら、毎日少しずつ追い込んでくださった親方には感謝、感謝、です。
機能上の必然性があってこの形なのでしょうけれど、ペン先とペン芯の周りは本当に美しいですね。書いていて気持ちの良いペンは見ても美しい、というのは単なる思い込みに過ぎない部分も多分にあると思いますが、どこをどうとってもビッグトレドは美しく、魅力的です。
何でそんなにトレドばっかり・・・・・と聞かれたら、えぇ、私の住んでいる街とスペインのトレド市とは姉妹都市なんですよ、と答えていますが、そういうことがなくてもトレドにハマっていたことでしょう。萬年筆というものは実に罪深い筆記具です。
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