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当Blogには、まともな中身や信頼するに足る内容などは一切ありません。作成者が馬鹿なんだからしょうがないな、と諦めて、暇つぶしにお楽しみいただければ幸いです。
じゃがりこくんに興味津々の「ちち(仮名)」さん。この記事をお読みいただいている頃、飼い主は呉の夜を楽しんでいることでしょう。泊まりがけで地方大会に参加しても、出来るだけ宿泊先でその日の記事を書き、「わしゃ寿司屋の大将なので・・・」なんてことを言っておりましたが、寄る年波には勝てません。
こいつはじっくりと記事にしなくては、と置いてあった(家人言うところの「放置」)秋田からのお土産。せんじつの y.y.Dayに遠路はるばるおいでくださったヤッター万氏からの頂き物です。この梱包材からもわかるように割れ物で、しかも未使用品である現時点では大変に脆いものなのだそうです。
秋田焼のお湯呑み、ダルマさんにはすでに目が入っております。芸の細かいことに、この目玉はころころと動き回るのです。どんな風になっているのかというのは、湯呑みの内側を覗いてみればわかります。
奈良県でこんな色の焼き物といえば、土産物屋で売られている埴輪です。あと、洋蘭などを育てていらっしゃる方なら、これと同じ色の素焼きの鉢を使うことも多いのではないでしょうか。まんま、素焼きです。これがお茶を入れて使っているうちに漆黒へと色変わりして、同時に強くなっていくのだそうです。
加速試験的に黒くしたいのであれば、書かれているように濃いめのお茶を注いで仕上げていくのもよいのですが、ここは慎重に扱いながら毎日これでお茶を飲む、という形で仕上げていきたいものです。そうなるとしばらくはまた、「秋田焼めくり」になりますか。明日の記事は呉から帰ってきましたという報告ですから、火曜か水曜あたりから、じっくりとこのお湯呑みを「つくりあげて」いこうと思っております。
WAGNERの巳年記念スネーククリップを装着したシルヴァーのビッグトレドを入れてみました。こんなことも本来すべきではないほど、脆いものだそうです。お湯呑みとして、実によく手になじむ大きさで、こういうものを使い慣れてしまうと他のものに違和感を感じるようになってしまうのでしょう。黒光りするダルマさんの湯呑み。今から仕上がりが楽しみです。
問題があるとすれば、私のお茶の飲み方でしょうか。飲み頃に冷めたあたりでぐっと一息に飲み干す、という実にがさつな飲み方を好みますので、逆に言うと、このサイズのお湯呑みではもの足らない、ということになりがちです。けれども、もうえぇ歳になりつつあるのですから、おじいさんっぽく、両手でお湯呑み抱えてお茶を「すする」ということにも挑戦してみたいと思います。やはり、箱の蓋に捺されている赤いスタンプ、これですね。
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コメント
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そういえば万年筆の方の道楽も時間を掛けて育てる素材を用いてましたね。つまるところ道楽ってそういう事になるんでしょうかねぇ。
投稿: すいどう | 2013年7月28日 (日) 18時51分
すいどう さん
萬年筆の調整する人も、バッチリできると飽きて手放してしまいますね。そしてまた、あぁこれは酷い、とか言って新しいペンを手に入れては追い込んでいく、と。そういう人の近くにいると、本当に幸せです(笑)。
投稿: つきみそう | 2013年7月28日 (日) 21時01分
ご紹介いただきありがとうございます。
なんか面倒くさい物でごめんなさい。
だるまの顔の表情は一つひとつ違うので、真剣ににらめっこして笑わせられた顔に決めました。
エイジングを楽しんでください!
投稿: ヤッター万 | 2013年7月29日 (月) 08時16分
「陶土の鉄分と茶葉のタンニンの融合による黒化」・・・・と、どこかで聞いたような文句ですね。やはりアスコルビン酸で白に戻るのでしょうかね。
投稿: yerkes | 2013年7月29日 (月) 20時57分
ヤッター万 さん
秋田焼という珍しさもさることながら、このお湯呑み、実に私の手になじむ形と大きさなのです。「道楽」というのは作者の号なのですね。三浦銀一郎さん・・・お写真を拝見する限りでは銀二郎さんみたいに怖い方ではないようですが、きっと仕事にはきびしい方なのでしょう。
投稿: つきみそう | 2013年7月29日 (月) 22時11分
yerkes さん
どうでしょうねぇ。土の中に入り込んでしまったものが完全に元に戻るのかどうか。これが繊維製品だったら、白さを取り戻すのにハイドロっていう手があるわけですが。さすがにアスコルビン酸しみこませる度胸はありません。
投稿: つきみそう | 2013年7月29日 (月) 22時12分