大盛会
とっても暑い一日でした。朝のうち、ゲリラ的にあちこちで雨が降ったりしたものの、基本的に夏の青空でした。昨年よりも広い118㎡の広さの部屋で開かれた第4回のy.y.Dayは、エアコンの効いた室内とはいえ、外に負けないほどの熱気であふれておりました。
暑い中、交通至便とは言いがたいエル・おおさかお越しくださった皆様、ありがとうございました。特に、萬年筆関係のイヴェントに参加したのは初めて、という方々、なにがしかの収穫を得ていただけましたでしょうか。
今年は、y.y.Pen倶楽部にしては比較的綿密な打合せをしたはずでしたけれど、結局、会場入口に掲示する「表札」を用意していないことに誰も気づかないまま、当日の朝を迎えてしまったのでした。しかし、借り物のこの掲示が新しい可能性を開くきっかけになったこともまた事実です。
イヴェントも一通り終わった午後4時頃、この掲示を見た女性が、「これはどういう会なのですか?」と声をかけてくださったのです。伺うと、同じ建物の中で開催されていたペン習字関連のイヴェントに参加されている方だということでした。
日頃お使いになっているペンで「止め」や「はね」がしっくりこない、引っかかるような、突っ張るような、そんな感じがするので、販売店で洗浄してもらったりしているのだけれども改善しない、というようなことを話されたのです。そのときすでに、調整師の皆さんは店じまいをした後でしたので、調整ができるということと、それによって快適な書き味を手に入れられることが多い、ということをお伝えして、私が持参していた萬年筆で試筆してもらいました。
ペン習字をされている方ゆえ、相当にペンを立てた状態で書かれるので、これは引っかかるわなぁ、という感じを受けましたが、ペンの持ち方とか運筆とかはこの会場に来ている相当数のメンバーよりよほどしっかり(笑)してらっしゃるので、あぁ、これは是非、また近所で開催されるときにお越しください、きっと良くなりますよとWAGNERの宣伝をしてお別れしました。
萬年筆の裾野を広げよう、というのがWAGNERの趣旨のひとつで、それをもっと優しく愉快にやることを企んでいるのがy.y.Pen倶楽部。入口の掲示ひとつで興味を持っていただけたのならば、ぜひ、会合の輪の中に飛び込んできていただきたいものです。その先にはきっと充実した萬年筆との生活が待っているはずです。まぁ、充実しすぎてるやろ、というような人も会の中には一杯いるわけですけれども・・・・・。真っ赤なシャツにカバンを斜めがけの写真中央の方、今回は持ち込まれたペンこそきれいなものばかりでしたけれど、やはりその言動はマスターの称号にふさわしいものでした。北海道や東北、首都圏からも多くの皆さんが参加してくださり、参加者70名という盛会でした。参加してくださった方々、楽しくお過ごしいただけたでしょうか。近くの神戸元町では2ヶ月に一度のペースで会合が開かれていることでもありますので、ぜひまたご参加ください。来年もまた、y.y.Dayで会いましょう。
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y.y.Day、大盛況だったようですね!
お疲れ様です。
ペン習字をしている方でも以外と萬年筆を使っている方が
少ないように思います。
きっと、いつかどこかで「使いにくい」という思いをされたか、
「萬年筆で書く」ということすら考えつかないか。。。
私も萬年筆を何本か持っている中でも、ペン習字に使える
萬年筆は1本だけです。
出会われたその方が、次回に来られて、その方に合う萬年筆になり、萬年筆が書き心地がよいものだと広がればうれしいですね。
投稿: SkyWind | 2013年7月15日 (月) 12時38分
SkyWind さん
ペン習字をされているだけあって、定規をあてたようなまっすぐな線を書かれていたのが印象的でした。某店でも行われているような、字を書こう、的なイベントに発展させられるといいな、などと思いつつ、このブログなどもちゃっかり紹介してしまったことでした。
投稿: つきみそう | 2013年7月15日 (月) 15時23分
大変お世話になりました!
YYメンバーのお力を肌と耳と胃袋で感じさせていただきました!
来年も楽しみにしております。
感謝!!!
投稿: ヤッター万 | 2013年7月16日 (火) 08時59分
ヤッター万 さん
毎度のことながら遠路はるばるとお越しいただいて恐縮です。いつまでもあると思うな師匠の調整とWAGNER、なんですよ。甘えていてはダメで、自分らでも楽しむ努力をしないとね。といいつつ、私はいっつもピエール瀧。
投稿: つきみそう | 2013年7月16日 (火) 22時02分