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2013年6月30日 (日)

何ですか?

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 その前脚は何ですか、と聞きたいのですが、聞けば目を覚まして遊ぼうよと来るでしょうから、ここはグッとこらえて1枚。「くま(仮名)」さんは気持ちよく寝るためにしょっちゅう姿勢を微調整していますから、おそらくはその過程で前脚をぐっと曲げてそのままになっているだけなのでしょう。犬にしてみたらなんということもないのでしょうが、人間からみるとそれがまた可愛い、となります。親ばかですね。

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 こちらがWAGNER2014(大嘘)です。すみません、嘘です。でも実際、WAGNER2014が世に出たら、これのお世話になるはずです。革のペンジャケットも、廉価にして確実にペンを守る収納ケースも、みんな同じ人の発明です。

 名古屋の黒い人、でらくろさんがまたやってくれました。今回は萬年筆お手入れセットなのですが、これが実によく考えられていて、そしてよくできています。アイディアはいいけど実際のできばえは・・・・・というのとはちがうのです。

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 最初に見せてもらった瞬間、ここに目が行きました。樹脂製のコップの底にスポンジがはめ込まれています。このスポンジの形にも注目してくださいね。明石の蛸壺でペン先洗浄しつつ、しょっちゅう「コツン」といわせている私にとっては夢のような入れ物です。これに水を張ってペン先を入れる、そのときにあの嫌な衝突音は聞こえないのです。

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 一晩水につけておく、というのはイラチな私には辛いので、いつも首軸の後ろの方からアルカリイオン水を注入してインクを洗浄しています。この特製エクステンション付き洗濯ばさみに首軸を挟んで、先ほどのコップの縁にかけておけば、ゆっくりと時間をかけてアルカリイオン水がペン先とペン芯の間を通って落ちていくはずです。

 

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 メーカーのペンクリに行きますと、駒込ピペットのポンプの部分に空のカートリッヂを取り付けたものがメーカーの数だけ用意されているのを見かけますが、これは先端部が柔らかいシリコン製なので、自分の好きなメーカーの空きカートリッヂを挿し込むだけでよいのです。

 しかもこの部分、はめ込んであるだけではありません。難接着性の素材であるシリコンのチューブと、これまた難接着性のポリプロピレン製のポンプを見事に接着して固定してあるのです。さぞかしさまざまな接着剤や接着方法を試行されたことと思います。

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 こちらはセーラーのカートリッヂを装着してみたところ。柔軟なシリコン製の先端部にグイッと押し込むだけでよいのです。あとは、この部分をしっかりと手で押さえておいて、後ろからバシュッと水を送り込んで洗浄すればよいのです。あぁそんなことしたらペン先やペン芯を傷めますよ、という声も聞こえてきますけれど、もとよりこれは初心者の方が使うものではありません。だいたい、ペン先に水を通して洗うなんてこと、普通の萬年筆ユーザはやりません。そういう意味では良識あるヘンタイ様御用達の道具なのですが、それにしても、「上の突起」が気になります。この突起、一体何のためにあるのでしょう。

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 いろいろ馬鹿な意見を出しあったあげく、ものの弾みでこれじゃないかということに落ち着きました。たしかに、こうしてポンプを容器の縁に引っかけておくのに便利です。どうもヘンタイさんの間では、上のそれは何だとか、下の名前は何ですかとか、まぁ誰々さん落ち着いてとか、そういう会話が多いのですが、今回の「上の突起は何ですか」は解決まで時間がかかり、しかもすっきりとはしておりません。理化学系の実験やお仕事などでこういうポンプをお使いになっている皆さん、この上の突起、本当に何のためにあるのか、ご存じでしたら是非教えてくださいませ。

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コメント

紹介していただきありがとうございます。
ほんのちょとした思いつきから試行錯誤を繰り返し、
かたちにすることができました。
皆さんに気に入っていただいたようで本当にうれしいです。

 でらくろ さん

 たいへんに重宝しております。近々、実際に使っているところをアップしようと予定しております。

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