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2013年5月14日 (火)

Twist&Knock

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 長い舌を伸ばして水を飲むところが撮りたくて、何度も何度もシャッターを切りましたが、人並み外れて反射神経の鈍い私が「今やっ!」と思って何度やっても、うまく撮れるはずがありません。そこで発想を転換して、今なら舌が写らない、と思う瞬間を狙って何とかおさえることが出来ました。子犬が飲んでもむせることがない、というのが売りのこの給水器、逆に言うと、なかなか水が出てこないわけです。飼い主に似てイラチな「くま(仮名)」さんのこと、ごくごく飲みたいときなどには腹を立ててよくパイプに噛みついていましたが、歳をとってからはそういうことも少なくなりました。

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 何人もの方から過分なお餞別をいただいたので、お餞別とはいえ何かお返しをしたいな、と思っておりました。あってもジャマにならず、そのうち誰にもらったのかも忘れてしまう、どこかへ行ってしまうようなもの。それでいて、受け取ったときにはちょっと変なモンやな、と思うようなもの。そう考えて、LAMYのnotoを選びました。

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 それだけでは飽き足らず、すでに廃盤になったカラーがどこかに残っていないだろうか、とあちこち探し回って、心斎橋のフラナガンさんとか、三軒茶屋のDESK LABOさんあたりで在庫を見つけました。 notoといえばこの色、というイメージの強いブルーとオレンジ、それにアイスブルーの3色です。

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 クリップがボディと一体化したようなデザインも、始めて手にする人にはおもしろがってもらえるかもしれません。何も考えないでベタッと塗りました、というような感じのボディカラーも、国産の筆記具にはありそうでない雰囲気です。けれども、LAMYの製品としては初めて、日本人のデザイナーが手がけた作品でもある、なんてことは、もらった人は一生知らずに終わるでしょう。

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 これはねぇ、ホレこう三角になってるから・・・・・とか、そのクリップ回りの意匠とか、そういう蘊蓄を語りながら「ありがとうございました」と手渡すと、それこそ「半」なので、ここはサラッと、ありがとうございました、これ、使ってください、とむき出しのまま手渡すのがよいのではないかと思います。ノックしてみて初めて、その独特の感触に、あぁ、あの変なモン好きなおっさんがくれただけのことはあるな、と思ってくれる人もいるかもしれません。ノック式だけれど、少しヒネリの効いたボールペン、というわけです。

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コメント

統一感のあるペンを揃えてしまう癖がある私にとってラミーというのは中々縁遠い存在です。
ひとつひとつのデザインは素敵なのですが、数種類揃えた時にこれは同一ブランドなのか?と思ってしまうのです。
どこかにブランドを象徴するデザインが入って欲しいのですがそれではデザインを殺すことになってしまいますし…難しい所ですね。

 すいどう さん

 確かにそれは感じますが、見た目のデザインではなくて、設計思想というか、そういうところに統一感が感じられます。要するに「変」なんですけれども、実用性の極めて高い「変」なので困ってしまいます。

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