幻の・・・
飼い主がいないとき、あるいは逆に家族みんなが近くにいるようなとき、「ちち(仮名)」さんも「くま(仮名)」さんも、こんなふうに寝ていることがほとんどです。お気に入りのクッキーモンスターとレモン、どちらもぱっちりと目をあいていますが、かんじんの「ちち(仮名)」さんはうつろな目をしてまどろんでおります。
職員室で仕事をしていると、時折意識が飛んでしまって、「あぁ、疲れてはるわぁ・・・・・」という隣の席の先生の声を聞いて意識が戻る、というか戻ったふりをする、ということが続いております。もうちょっと段取りよく、要領よく仕事が進められればよいのですが、それは私の最も苦手とするところなので仕方ありません。
家に帰ると、リヴィングの座卓の上にこんなものが置かれていました。私の妻が使っている(いた)評価印です。ノートその他、生徒が提出したものをチェックして、5つのうちのどれかのスタンプを捺して返却する、というもの。日本相撲協会に次いで平均BMIが高いというWAGNERですが、その会員として十分な資質を持つ私の妻がこのスタンプを捺す、というのが、文字通り盛り上がるところです。
ここら辺、右の方二つののスタンプを捺された生徒は、そのままにしておいてはいけません。授業ノートであれば、友達に見せてもらって書き漏らしているところを補ったり、ワークブックの類であれば課題をきちんと仕上げてから再提出ということになります。ごくごく当たり前に出来ていれば、「そのちょうし」となります。
できればこの3つ以外はもらわないように努力する、というのが生徒としての心構えです。通知票で知らされる学校の成績というものは、その生徒の能力そのものを表すものというより、学校での学習のようすをあらわすもの、というのがほとんどの学校の考え方です。提出しなさいといわれた課題はほったらかし、授業中は居眠りやおしゃべり、なんていう生徒は、定期テストで高得点をとっても通知票の内容は残念なことになりがちです。
こんな風にケースに入ってセットになった評価印、かつては選ぶのに苦労するほどの種類があったものですが、最近はこれというものを見つけることが難しくなってきました。この写真のように生徒に見せて、「この中に一つだけ、幻のスタンプがあります。それを捺すのはよっぽど感動したノートを見たときだけ。」なんて言うと、なんとかその「幻のスタンプ」を捺してもらおうと生徒たちが様々な努力や工夫をする、そんな風景が学校にはあります。私の場合、こういうスタンプに関しても、やっぱり「半」なものばっかり選んできたような気がします。
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