笑っているように見える「ちち(仮名)」さん。あ、笑ってる、と思って撮ったのですけれど、撮影者の腕が悪いのでそうは見えません。実際このときは、部屋の中で走り回って飼い主と遊んだあとでした。激しい運動をすると「もよおす」子ですので、ある程度満足したなというところでケージに入れるのですが、最近は大人になったのか、お散歩できちんと済ませてくるようになりました。
手に入れました。『鞄談義』です。1月31日に発売になったのに、その日が定休日というあたりがなんともル・ボナーさんらしくて良いではありませんか。執筆者たちは売る意欲に欠けてるんで困る、なんて言いつつ、熱心に販売促進活動をされているボンジョルノ。これは早々に売り切れてしまうかもしれない、と本当は金曜日にお邪魔したかったのですが、1日遅れて本日お店を訪ねて無事ゲットいたしました。昨日紹介しましたプロフェッショナルギアと並べてみると、いかに小ぶりな本であるのかがよくわかります。
看板犬チャーがいなくなった店内は、工房と展示スペースとの仕切りが廃止されて、話し込みたいと思えば工房の中まで入っていくことができるようになっていました。30~40分ほどお邪魔していた間にした話といえば、萬年筆に自動車にサラダパン、さらには共通の知人たちの近況等々で、ついに鞄や革製品の話は出ませんでした。
先に来店されていたお客さんは、しっかり革製品や鞄のお話をされています。お店の常連というのは、どうやら優良と不良、2種類の顧客に大別されるのではないか、などと思いながら、あれこれ楽しくお話をさせていただいておりました。もちろん私は不良の方ですけれど、それでもスッと入っていくことが出来て、温かく迎えていただけるお店というのは本当にありがたいものです。
鞄談義の本の手前にある紙筒は、本と一緒に求めましたポスターを持ち帰りやすいようにとボンジョルノが工夫してくださったもの。おそらくは革か包装紙などを巻いてあったのであろう紙管の中に、古山画伯謹製のポスターを収めてくださったのです。ポスターはしっかりと腰のある紙なので、ハミさんが何度かトライしてくださったものの収まらず、最後はボンジョルノが華麗に巻き上げて一発で収納。おかげさまで電車で帰る道々、ポスターの傷みを気にせずに済みました。
どうです、この心遣い。腰の強いポスターがきっちきちに収まっているので、振り回しても中身が出てくることはなさそうでしたが、念のためにとしっかりテープで留めてくださってます。ここらあたりは職人さんならではの繊細さでしょうか。チャーがまだ元気な頃、お客さんと萬年筆談義に明け暮れるボンジョルノを見て、あぁこのお店の鞄はすべてチャーが作っているのに違いない、なんて軽口を言っておりました私、深く反省をしつつ、帰途につきました。
ル・ボナーのすぐそばにあるシェラトン(の施設)は、淡路島にある有名なホテルの資本下に入ったそうで、温泉の掘削が行われていました。シェラトンというイメージからは離れてしまうような感じもしますが、温泉が評判になって六甲アイランドにやってくる人が増えるといいな、という期待も膨らみます。でも、ここは人工島なのですから、埋め立てた土のそのまだ下、瀬戸内海の海底を掘り進んで温泉を出そうということなのですね。良い温泉になったら、某ペン倶楽部で泊まりがけ宴会しないといけませんね。

帰りの電車は結構すいていたのですが、わざわざ私の隣にドカッ(デカイ音とものすごい座席の振動)体を投げ込んできた若い男は、やおらノートPCを取り出してお仕事開始。WORDの画面は「国語科 3学期期末テスト」です。電車でテストの推敲するなよ、とまず悪印象。しかもUSBフラッシュメモリでPCの筐体をパチパチ叩きつつ貧乏揺すりをするので迷惑千万でした。
PCをしまったあとも、猛烈な香りを放つ清涼飲料水を飲みつつガサゴソと落ち着きなく体を動かしまくるので、思わず「ホンマ落ち着きのないやっちゃなぁ・・・・・」とつぶやいてしまったのですが、イヤホンをして音楽を聴きながらだったので思った以上に大声になってしまったようです。
ぎょっとした顔で私を見て退散していった、年の頃なら20代前半のお兄さん、同業者としてとっても情けないです。小学校の先生かおうちの人に躾をやり直してもらいましょう。あとできれば、電車の中でテストを作ってはいけない理由についても校長先生に聞いてみることをおすすめします。

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