黒と白、また来た!
週末から黒と白で記事を書いてきて、さて今日からは何を、と思っていましたら、相も変わらず黒と白です。「くま(仮名)」さんは胴輪、「ちち(仮名)」さんは首輪というのには、実はきちんとした理由があります。「くま(仮名)」さんはおとなしいので放っておいても大丈夫ですが、「ちち(仮名)」さんはどこへ行くかわからず、しかも見るもの全てを咥えては咬みちぎっていきますので、ケージの外にいるときだけ、より確実に捕まえられるように首輪をはめてあるのです。
これもまた黒と白、ですね。どちらもセーラーで、ペン先は14K。なんで2本ともパンダになっているのだろうと、キャップを入れ替えてみましたが、問題ありません。おもしろいものですね。今回、縁あって遠方より数本の萬年筆が輿入れしてくれることになったのですが、「侍女」として一緒に来てくれたのがこの2本なのです。送り出してくださった方曰く、変なもん、好きでしょ、ということで・・・・・。
白いもの同士、黒いもの同士で組んでみました。しっくりきますね。ジャンクですので部品取りにどうぞ、ということでしたけれども、片や細字、片やズームで、いろいろと遊べそうです。生け垣を刈っているとどんどん垣根が低くなっていく私のこと、ペン先調整なんてとても無理ですので手を出しておりませんが、まぁはじめからジャンクですよぉ、といわれたものであれば、どんな風にいじるとどうなるのか、なんてことを研究するにはいい教材になってくれることでしょう。
どこがどうジャンクなんだろう、というほどきちんとしたお姿。首軸を後ろからのぞいてみても、ヤリもきちんと残っております。ひょっとしてこのペン先はすでに練習台にされたものかしらん、などと思いますが、それならばそれで、なるほど、こういう形になるとこんな書き味なのか、ということを研究するのにピッタリです。
古いものをありがたがってはいけない、といいますけれども、それがもう手に入らない、手に入りにくいものであるからこそ、より惹かれてしまうのも無理からぬところです。ペン先の形や刻印などにしても、今のより前の方が良かった、なんてことも良く耳にします。私自身はそういうことに結構鈍い方なのですが、良いんだよ、なんて聞くと試してみたくなるのは悲しい性です。あぁ、年度末に向けてしっかり身辺整理をしなければならないというのに、いろいろといじくり回せるものがいっぱい手元に来るなんて・・・・・。
お譲りいただいてありがとうございます。当然のことながら、大切にいたします。
本来は白×白、黒×黒です。でも白の尻軸部分は落下により一度ポキッと逝ってます。白キャップが勿体ないので面白そうだと思って黒軸と入れ替えていました。細字は練習台にしてますので厳しい状態です。ズームは最初から7対3のペンポイントでした。国産でこれ程精度が低いペン先は却ってレアかもしれません(笑)
投稿: すいどう | 2013年1月24日 (木) 00時17分
すいどう さん
ズームのペン先、見ていてずっと違和感を感じていたのですが、そこでしたか。なんというか、ごつごつした岩のようなペンポイントに見えます。でもそれが面白そうです。
投稿: つきみそう | 2013年1月24日 (木) 00時26分
白のアジテイトの尻軸にあしらわれた金環は、向きが上下逆であるように見受けられますが、気のせいでしょうか?
投稿: monolith6 | 2013年1月25日 (金) 16時17分
monolith6 さん
いったん尻軸が折れているということですし、おそらくそうなのでしょう。実用には差し支えのない2本ですが、そういう意味でジャンク、としてオマケにいただいたものですが、そういうところがまた面白いです。それにしてもこの不鮮明な写真からよくぞ見て取られました。すばらしい。
投稿: つきみそう | 2013年1月26日 (土) 08時44分
いやいや、私もかつて類似の経験をしたことがあったからこそ気づいたものです。
手持ちのプロフィット21の尻軸が、ある日スポンと抜けてしまいました。その際に胴軸から金環も外れてしまったため、金環を元に戻す際に、初めは逆に付けてしまって、『ありゃ、これには向きがあったのか』てなもんで付け直した経験があるんです。因みに尻軸は、どうも単に接着し忘れたまま出荷されたようでした。今でも、件の尻軸はつまんでグイと回せば簡単に外れます。
投稿: monolith6 | 2013年1月28日 (月) 16時46分
monolith6 さん
なるほど。あのリングは素直なわっかではなくて、両側の開口部で径が微妙に違っていますものね。セーラーは天冠のところがすぐにとれたり、こうやって尻軸が抜けたりと、品質が低いかと見せかけてペン芯が凄かったり、面白いメーカーですね。
投稿: つきみそう | 2013年1月28日 (月) 19時32分