大惨事!
肉球にクリームを塗り込もうという魂胆とも知らず、ケージから出してもらってご機嫌の「くま(仮名)」さんです。みつろうクリームを塗り込まれるのは嫌だけれど、甘い匂いは大好きなようで、塗られている脚を舐めるのも半分はその匂いのゆえではないかと思います。写真は飼い主が手にしているみつろうクリームの入れ物をじっとみつめておすわりをしているところです。うっとりした目で見ています。危ないですね。
大須観音の骨董市で、謎の中国人行商人から値切りに値切って手に入れたチョーク箱。とても使い勝手が良いので喜んで使っておりましたが、新年早々堅い廊下に落としてしまい、見事に壊れてしまいました。お気に入りだということをよく知っている生徒たちは、慰め半分、おもしろ半分に「先生、大惨事やなぁ・・・」と声をかけてくれますが、全然慰めになりません。
なかなかに細かい細工がされている箱で、側面同士を組むのにこんな小さな「突起」を使っています。この小さな突起は独立した部品で、側面になる板に入れた切り込みにカッチリとはまり込むようになっています。大惨事ではありましたが、この小さな突起がどこかへ飛んでいくことなく、全て残っていたのは不幸中の幸いでした。
しかし、無事なように見えても相当な衝撃だったようで、妻面に当たる部分はこんな風に割れてしまいました。左側の細長い部分がどこかへ飛んでいかなかったのもラッキーでした。まずはこいつを確実に接着しし、それから先ほどの突起を噛み合わせて組み上げることが出来れば、パッと見にはわからないぐらいに修理できそう・・・と思ったのですが・・・・・。
接合する部分に近いところで、大きい方の板にひびが入っているのがわかります。最悪、接着剤で貼り合わせたあとでこの部分からぽっきり、ということも考えられます。薄くて軽い木を上手に組み合わせてあるものですから、やはり落としたりぶつけたりするのは禁物です。
今回は酢酸エマルジョン系のものではなくて、瞬間接着剤系統のものを使いました。無事に貼り合わせが完了したものを組み上げます。突起の部分と、溝になっている部分、それぞれに接着剤をつけて手早く組み上げ、ググッとおさえます。不器用な私ですが、今日は何とかうまく出来ました。無事に修理完了です。スライド式の蓋も問題なく動きます。突起の部分はそれ自体、落とされたときの衝撃で歪んでしまっていましたので、こうして組み上げてみると少し飛び出しているように見えますが、強度その他にとりあえず問題はないようです。
この際だからと綺麗に洗ってぞうきんで拭き上げると、何度拭いても水がしみ出してくるところがあって、よく見るとひびが入っておりました。このひび割れの中に入り込んだ水がしみ出していたのですね。気にしなければそれまでですので、とりあえずみつろうクリームでも塗り込んでおこうと思います。
カスタムグランディのカエデです。キャップの方が胴軸より色が薄い感じです。実際には胴軸の色が濃いのですが、これをラナパーで磨くと、綺麗なダークブラウンになりますが、今回はリクエストにお答えして、みつろうクリームを塗り込んでみました。
キャップが別のものになっているかのようですね。カエデはちょっとしたことで軸やキャップが白っぽくなってしまうことがありますので、そういうときはラナパー、と決めていたのですが、匂いやそのほか、総合的にはみつろうクリームの方がいい感じです。クリームをつけたティッシュで数回こすって、綺麗なティッシュで拭き上げただけですが、これで十分です。気合いを入れたい場合はネルの布なんかを使うといいでしょうね。結論としては、うすい色の木軸には結構使えそうですが、自己責任で、ということですね。
この三連休中に塗ってみたいぞ、という方、神戸のお店あたりでしたら召喚に応じます。
早速に実験ありがとうございます。
みつろうクリーム(木工用)購入を検討します。
投稿: ひろなお | 2013年1月13日 (日) 14時37分
ひろなお さん
木工用はサイズが大きいので、萬年筆に使うならペット用が良いかもしれません。
投稿: つきみそう | 2013年1月13日 (日) 20時30分
ペット用っすか?
てことは、家に転がっている人間用のハンドクリームで
試してみても・・・・(やばい方向に思考が行ってしまいました)
投稿: ひろなお | 2013年1月14日 (月) 10時41分
ひろなお さん
とにかく、適当な入れ物見つけたら小分けにして、いつものお店に預けておきますので。そういうことでもなければ、なかなかあのお店にも行かないので。
投稿: つきみそう | 2013年1月14日 (月) 12時26分
つきみそうさん
了解しました。
よろしくお願いします。
投稿: ひろなお | 2013年1月14日 (月) 14時38分