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2012年11月28日 (水)

ぬくもりが欲しい

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 お散歩から帰ってきたところで、お母さんが食卓の前に座っているぅ・・・・・と期待に打ち震えながらおねだりをしている「ちち(仮名)」さん。ねぇねぇ、という感じです。こうやって手をかけて立ち上がるというのはお行儀の悪いことですから、「これっ、何してんのっ!」とお母さんに叱られるのですが、その一瞬だけお座りをして、次の瞬間にはまた手をかけて立ち上がる、という、自分の欲求に素直な彼女です。

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 11月としては観測史上初めて、などという話も出ていた今日の冷え込み。職員室にも暖房が入りました。暑い時期には地獄のように暑く、寒い時期には氷のように冷たいというのが鉄筋コンクリート造りの校舎です。冷房なんてものは部分的にしかなく、かろうじて各部屋にあるガス栓につないだストーブでの暖房。でも、恐ろしいことにガス栓が無かったり、ガス栓はあるけれどもコックが回らないので使えない、なんて部屋も少なからずありますので、結局厚着するしか無いというケースも結構あるのです。

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 実に暖かそうなペン。残念ながらボールペンなのですが、モコモコしていて手にぬくもりを感じながら筆記することが出来そうです。実際、モンブランの149並の太さで、こういう筆記角度ではかえって書きづらいのではないかとも思いますが、ご本人は苦にする様子もなくすらすらと書き続けていらっしゃいました。見ていると、巨大な頭の部分が大きく動いて、その様子が面白かったこともあって、写真を撮らせて貰いました。

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 見ての通り、使わないときはきちんとキャップを閉めておくことが出来ます。ごくごくありきたりな事務用のボールペン。筆記具としてはいちばん使いたくないタイプのものですが、事務処理をするときにはいちばん使われているものでもありましょう。運転免許の更新に行きますと、窓口に並んだ安全協会の皆さんがものすごいスピードで書類を書いてくれますが、それもこういう普通の油性ボールペンですね。

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 自分が書いている文字が見えるのかどうか、微妙なところです。けれども、弘法は筆を選ばず、でして、実際書いているところを見ていますと、実に綺麗に、何のストレスもないような様子ですらすらと書き続けていらっしゃいました。結局、字が下手な人、書くことが苦手だとかいう人ほど、それを筆記具のせいにして、萬年筆に逃げていくのでしょう。で、萬年筆ならばガシガシ書くのかというと、案外そうでもない人の方が多いのではないでしょうか。

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 ありふれた普通のボールペンも、昔のものに比べれば確実に進化を遂げいていて、書き出しがかすれたり、インクがダマになったりするということはほとんどありません。実際うちの業界では、油性の赤ボールペンで何百枚もの答案を採点して平気な人も少なくありません。新品のボールペンをおろして採点開始、2日ほどでインクがなくなっている、なんていうのを見ると、なんてタフな手首なんだろうと感心してしまいます。

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 で、かく言う私は社会と数学の2教科を担当していて、その二つともに明日の実施。明後日には生徒に返却できるように、明日は死にものぐるいで採点しなければなりません。ヘタレな私はボールペンで採点なんて出来ませんから、今回もPILOT823のコースニブでスルスル。うれしいことに、隣に座っている新任の先生も文房具店で萬年筆を買ってきておりました。大量の採点にはやっぱり楽な筆記具がいちばんです。

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コメント

思わず、「40時間でフェニックス」検索してしまいました。

英語の先生なのね。

新しいOSか言語かと思ってしまいました。

149並の大きさだったらいっそのこと中身が149だったら度胆を抜けるのに…と思いました!?所で最近の安い?ボールペン、インクフローが良い上に軸自体がしなってしなやかな筆記感を演出しています。あれが狙ってだとしたらとてもよく考えられていると思います。

 ひろなお さん

 フォニックス、音韻論とでもいうのでしょうか。いくら勉強しても使えないと批判の強い学校英語ですけれど、少しずつながら英会話の出来る先生も増えてきています。私の勤務先にいる先生はほぼ大丈夫な人ばかりですね。

 すいどう さん

 軸自体をしならせる、というのは良いですね。コストダウンの結果そうなってしまったものかもしれませんけれど、おっしゃるように狙ってやっているのだとしたら凄いですね。

 それにしても、着ぐるみを着た149って・・・・・

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