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2012年11月

2012年11月30日 (金)

スッキリ落とす

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 子供の頃から、「あんなに狭い犬小屋の中でクルッと方向転換するんやから、犬ってホンマに体が柔らかいんやなぁ・・・(詠嘆)」と思っていたものですが、こういう風に逆エビ反りで寝ている「ちち(仮名)」さん、これで気持ちよく寝ていられるというのが不思議です。

 しかも、広いケージの片側、わざわざ隅っこに寄って寝ております。トイレ用のトレイをきちんとセットしておいても、口でくわえて器用にヒョイッと跳ね上げてしまうのです。

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 インク滓なんかが詰まっている萬年筆もありますので、一度スッキリさせようとこんなものを買って来ました。夜行性の私にとって、深夜まで開いているドラッグストアは強い味方です。酸っぱいものは梅干しぐらいしか口にしない私がこんなものを買ってきたので、妻が「何で?」と訝しんでおりました。理由を答えますと、「そんな・・・・・もったいなぁい!」と声を上げて、それ以来、毎日1包ずつ箱の中身が減っていっております。早く実行に移さないと、気がついたら箱だけ、なんてことになりかねません。

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 この連中には放っておいたら「化学的に」固まってしまうようなインクは入れておりませんから、アスコルビン酸に漬けておいても効果はないはずですが、綺麗にするためにはいろんな手を使う、その中でアスコルビン酸にも一定の効果が・・・・・なんて話も見聞きします。足が痺れたらおでこつばをつけて治す、みたいな話かも知れませんが、検証してみたい気持ちでいっぱいになってしまっているのです。ちなみに足の痺れに関しては、こんな治療法(?)もあるそうです。

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 で、ドラッグストアに行くとこんなものも見つけてしまいます。現在71キロある体重を年内に60キロ台にまで落とすという目標を掲げている私にとって、こんなものは敵でしかありませんが、腹が立っていたのでついつい袋を開けてしまいました。以前、ある学校で、暴力をふるった生徒の親がその学校に行き、怪我をさせられた教師が病院に行って不在だったことに腹を立てて怒鳴り散らしていた、という話を聞いたのが腹立ちの理由です。

 チャッチャと謝って早よ済ませてしまいたいのに、謝る相手がおらんのでは話にならんやないかい、どないなってんねん、と言うわけです。謝ったら終わる。そこでカウンタもリセットされるんやから、ウチの子は明日からまた好きなことが出来る、というすばらしい理論ですね。かないませんね。自分の職場にそんな親子がいたらと思うと、心底ゾッとします。

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 以前、同じようなケースにあった人に、「安易に謝罪を受けたらダメ」とアドヴァイスしたことがあります。加害者側からは、なんで謝らせてくれないんだと脅迫まがいの暴言を浴びせられ、同僚にまで「とりあえず謝罪だけでも受けといたらえぇやん。」と言われたようです。さらに、被害届を出しに警察へ行ったら「忙しいから2、3ヶ月待ってくれ。」と言われて、結局うやむやのまま何となく終わってしまったようです。

 その加害者は、悪いことをしたらとにかく謝れば良い、頭を垂れて「反省してます」と言いさえすれば全てが許されて、翌日からは同じように好き勝手が出来る、ということを学習してしまっているのです。学習させたのはもちろん周りの大人たち。その加害者は、すぐに別の人に暴行して病院送りにして「謝罪」に行こうとしたところ、さすがに病院にブロックされたそうです。今は社会と切り離された場所で生活しているという風の噂を聞きましたが、やはり無茶苦茶なことやるなら学校を相手に選ぶのが良いみたいですね。病院とか司法が相手では、強引に謝罪してリセット、という必殺技も効かないみたいです。

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 こんなポテチを食べて、おまけにケンタに行って鶏を食べたりしたら、年内に60キロ台突入なんて話は夢になってしまいます。やけ食いは体に悪いのでやめましょう。「ごめんなさい、腹が立ったからつい食べてしまいました、ペコリッ!」と謝罪しても、増えた体重は元には戻らないのです。けれども、「ダイエットばっかり言うな」という苦言もよせられております。拙Blogのこの日の記事にお寄せいただいたコメントです。

 来年は「巨大建造物友の会」を発足しましょう。先生!時代はコンクリートですwwwww

 先生!カラオケと言ったら?

 何とも恥ずかしいことに、そのときはこの「フリ」がわかりませんでした。えぇ、今なら大丈夫です。巨大建造物ですから、コンクリートで作ったでっかいものに決まってます。ここがいわゆる「前フリ」ですね。それに続いて「カラオケと言ったら?」というフリがきてるわけです。関西人ならここでスパッと「DAMでんがな!」と答えられないといけません。それが答えられなかったので、反省の意味を込めて謝罪・・・・・いや散髪してきました。さすがに坊主にはしてないのですけれど、とりあえず髪だけでも落としとかんと、ね。

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2012年11月29日 (木)

機を逸する

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 けっこうバックシャンな「くま(仮名)」さん。帰宅したのが深夜ですのですでに寝てしまっており、写真を撮れないので以前撮ってあった写真から選んでみました。近くで見ると茶色や白の毛もけっこう混じっているのですが、こうしてみると真っ黒な後ろ姿。けれども、肥満体であることは隠せないようです。

 定期考査の答案の「マル打ち」が完了したのが夜の9時過ぎ。その先は、ペアを組んでいる相棒による「採点」です。答案用紙の先頭から見ていって、マルなら1を、バツなら0を入力していく作業です。1行が生徒1人分で、氏名を先頭に、問題の数だけ1と0が並んだテキストファイルを作り、これをエクセルに読み込んで得点を計算させるというものです。

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 これだと、すべての問題ごとに正答率を見ることも出来ますので便利なのですが、今日はなぜか相棒のPCがご機嫌斜めで、テキストファイルがなかなかエクセルのファイルに落ちてくれません。結局、変換し終わったときには日付が変わっておりました。私も、つきあってくれた他教科担当の同僚も、完全に帰るタイミングを逸してしまい、結局丑三つ時と言われるような時刻まで学校で過ごす羽目になりました。機械は便利ですけれど使いようによってはかえって非効率的な作業になってしまうこともあるという、いい見本です。

 同じように記事にするタイミングを逸してしまったのが、こちらの養老鉄道の記念乗車券。11月17日の「養老の日」を記念して発行されたもので、実はその日に入手していたのですが、記事にしないまま今日まで放置してあったものです。

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 養老町産の杉の木で作られたもので、もちろんその形は「ひょうたん」です。養老鉄道養老線の養老駅で降りてみると、改札口周辺におびただしい数のひょうたんが飾られております。「養老の滝」のお話にちなんだものということで、やはりこの形しかなかったのでしょう。

 ちなみに、養老改元1300年祭、という行事は2017年に実施されるそうです。それに先だって、11月17日は養老の日、と決められたことを記念しての乗車券だそうです。

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 ここも一応、筆記具系Blogの端くれですので、こんな乗車券も入手してきました。ボールペンの形をしていますが、これでも立派な乗車券です。2種類ありますが、ただ軸色が違うだけではありません。これから入手される方は、2本とも揃えることをおすすめします。

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 ボールペンの軸に仕込まれた「幕」を引き出すと、養老鉄道の路線図が現れます。油断をするとバネの力で元に戻ってしまいますし、そのときに手を離すとあまりの勢いで「幕」が破れてしまいます。

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 路線図の反対側に乗車券がくっついています。近鉄時代の塗色で活躍している車両の写真など掲載されていて、鉄な人には喜ばれそうなアイテムですね。なお、ボールペン自体はごくごく平凡なもので、書き味などもごく普通です。

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 オレンジ色の軸のものは、車両写真が別のものになっています。「はかるくん」なども登場していますね。なお、反対側の面は路線図ではなく、これまでに発売された養老鉄道グッズが写真で紹介されています。

 養老鉄道に揺られて「養老天命反転地」を訪ねる、なんてのもいいものです・・・・・が、季節は冬。少し時機を逸した感じですね。

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2012年11月28日 (水)

ぬくもりが欲しい

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 お散歩から帰ってきたところで、お母さんが食卓の前に座っているぅ・・・・・と期待に打ち震えながらおねだりをしている「ちち(仮名)」さん。ねぇねぇ、という感じです。こうやって手をかけて立ち上がるというのはお行儀の悪いことですから、「これっ、何してんのっ!」とお母さんに叱られるのですが、その一瞬だけお座りをして、次の瞬間にはまた手をかけて立ち上がる、という、自分の欲求に素直な彼女です。

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 11月としては観測史上初めて、などという話も出ていた今日の冷え込み。職員室にも暖房が入りました。暑い時期には地獄のように暑く、寒い時期には氷のように冷たいというのが鉄筋コンクリート造りの校舎です。冷房なんてものは部分的にしかなく、かろうじて各部屋にあるガス栓につないだストーブでの暖房。でも、恐ろしいことにガス栓が無かったり、ガス栓はあるけれどもコックが回らないので使えない、なんて部屋も少なからずありますので、結局厚着するしか無いというケースも結構あるのです。

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 実に暖かそうなペン。残念ながらボールペンなのですが、モコモコしていて手にぬくもりを感じながら筆記することが出来そうです。実際、モンブランの149並の太さで、こういう筆記角度ではかえって書きづらいのではないかとも思いますが、ご本人は苦にする様子もなくすらすらと書き続けていらっしゃいました。見ていると、巨大な頭の部分が大きく動いて、その様子が面白かったこともあって、写真を撮らせて貰いました。

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 見ての通り、使わないときはきちんとキャップを閉めておくことが出来ます。ごくごくありきたりな事務用のボールペン。筆記具としてはいちばん使いたくないタイプのものですが、事務処理をするときにはいちばん使われているものでもありましょう。運転免許の更新に行きますと、窓口に並んだ安全協会の皆さんがものすごいスピードで書類を書いてくれますが、それもこういう普通の油性ボールペンですね。

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 自分が書いている文字が見えるのかどうか、微妙なところです。けれども、弘法は筆を選ばず、でして、実際書いているところを見ていますと、実に綺麗に、何のストレスもないような様子ですらすらと書き続けていらっしゃいました。結局、字が下手な人、書くことが苦手だとかいう人ほど、それを筆記具のせいにして、萬年筆に逃げていくのでしょう。で、萬年筆ならばガシガシ書くのかというと、案外そうでもない人の方が多いのではないでしょうか。

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 ありふれた普通のボールペンも、昔のものに比べれば確実に進化を遂げいていて、書き出しがかすれたり、インクがダマになったりするということはほとんどありません。実際うちの業界では、油性の赤ボールペンで何百枚もの答案を採点して平気な人も少なくありません。新品のボールペンをおろして採点開始、2日ほどでインクがなくなっている、なんていうのを見ると、なんてタフな手首なんだろうと感心してしまいます。

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 で、かく言う私は社会と数学の2教科を担当していて、その二つともに明日の実施。明後日には生徒に返却できるように、明日は死にものぐるいで採点しなければなりません。ヘタレな私はボールペンで採点なんて出来ませんから、今回もPILOT823のコースニブでスルスル。うれしいことに、隣に座っている新任の先生も文房具店で萬年筆を買ってきておりました。大量の採点にはやっぱり楽な筆記具がいちばんです。

2012年11月27日 (火)

危険な撮影

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 ケージの中にあるトイレ用のトレイを出し入れするためのサーヴィスリッド。「くま(仮名)」さんはここから顔を出して寝るのが大のお気に入りで、危ないと思ってリッドを閉めても器用に開けてはこうして寝ています。必死になればこの隙間から脱出することも出来るらしく、家族が帰宅してみたら玄関ホールで彼女が寝ていたけれどケージの扉は閉まっていた、なんてことも何度かありました。

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 妻の同僚が「試験問題作るよ!」と宣言したにもかかわらず、先の三連休にTDRにお出かけ。それを知った妻は、帰ってきてから作られたんでは試験前日に学校で徹夜になってしまう・・・・・という危機感をおぼえて、「私が作るからお土産よろしく!」と宣言し返したのだそうです。そうして我が家にやってきたお土産がこちら、ミッキー&ミニーのマグネット付きクリップです。ついイチビって、ミッキーマウスの萬年筆を引っかけて記念撮影。ここは冷蔵庫の前面、大人の顔の高さです。萬年筆をそんな危険な場所に置いてはいけません。

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 あぁっ、アカンっ、って言うてるのに調子に乗ってこんなことまで。ホンマ、イチビリというのは死ぬまで治りません。半世紀生きてきて、イチビって良い思いをしたことなんて一度もないのに、それでも懲りずにイチビるというのは、ホンマに病気、それも重症です。

 私自身は「重症です!」とか言うてても、あとは死ぬまでの時間の方が絶対短いわけですからよろしいけれど、イチビリが遺伝した子供たちは本当に気の毒です。後悔しても仕方ないことですけれど、やっぱりDINKSで暮らした方が、いや、独身を通した方が良かったですね。

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 お土産はもう一つあって、それがこちらのチョコクッキー。ホンマにあの国は、何から何までこのネズミ。ホンマによう稼ぐネズミです。偉い!

 色もんっぽいのですけれど、ペン先にミッキーマウスの頭が刻印されているこのペン、セーラーのそれのようなウルトラスムーズな書き味。大きさ的にはペリカンのM1000ぐらいあるのではないでしょうか。胴軸とキャップが銀なのですが、さほど硫化が進行している様子はありません。とにかく重たい萬年筆です。

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 綺麗な萬年筆、珍しい萬年筆は、イチビらないで大事に使いたいものですね。

2012年11月26日 (月)

エジプシャン

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 肉球命、な貴方にお贈りする1枚。清潔好きと言われる柴犬らしく、暇さえあれば身繕いをしている「ちち(仮名)」さんですが、このときも真っ暗な部屋の中で寝ていて突然むくっと顔を上げてこの仕草でした。とっさに手近にあったカメラを構えて何とか撮れたのがこの写真です。まるで真っ白な犬みたいに見えますね。

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 と、その1枚を最後に電池切れとなったので、ごそごそと充電器を探している中で発掘されたのがこちら。SPAM is not spamで知られるホーメル社のランチョンミート、75周年記念缶を見かけたので買ってそのまま放置してあったものです。

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  同じような缶ですが、通常品は塩分控えめのものが幅をきかせているのに対して、75周年記念缶は普通のSPAM並みの塩分含有です。 嫌いではないのでカリッと焼いてパクパク食べたいところですが、それだけ寿命が縮んでしまうのが辛いところ。うまいものほど体に悪い、というのはまさに金言です。

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 気を取り直して、先日のWAGNER神戸で手に入れたペンの紹介です。当日は団体扱いの諭吉さんでなければ手に入らないようなペンが家族旅行並みの諭吉さんで手に入る、という興奮の1日でしたが、それら全て見ないふりをして、おまけまでして貰って可愛らしく手に入れたのがこちら、セーラーホスカルタイプのエジプト模様です。エジプト模様のペンは全部で5本持っているのですが、萬年筆はこれが2本目。なかなか出会えません。

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 なんか知らんけどy.y.ペン倶楽部のエプロンつけた見慣れないオッサンがおるなぁ・・・と近くまで行ってよく見たら「みずうみのあくま」さんでした。セーラーのペンの中でも静かな魅力をたたえた「たがやさん」に対して、喧噪な魅力で勝負の「たがみさん」です。

 目下、ほぼ私と同じ程度の体重を維持されていますので、私も負けてはいられません。何としてもあと10㎏減らして、今よりもっと「痩せたねぇ!」と言って貰いたいところです。

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 ペンケースの方も太るばかりなので、最近ようやくダイエットに着手。当面は「半」な鉄ペンなどを中心に、じゃんけん大会の景品に出すなどして処分していきたいですが、エジプト模様に関しては見つけたらお嫁に欲しい、という気持ちです。エジプト文字の模様がはっきりくっきりして「いない」2本が銀軸です。まだまだバリエーションがありますので、特に赤い軸のものには、出会いたいような、出会いたくないような・・・・・。

2012年11月25日 (日)

三連休最終日

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 休日のまったりとした雰囲気を感じてか、いつも以上にまったりとしている「くま(仮名)」さん。今は女の子の期間なので、お散歩に行くとき以外ケージから出してもらうことができません。まだ彼女が若かった頃、二人がかりで抱え上げてパンツをはかせようとしたときには、見たこともないほどの迫力で嫌がったので結局そのままになってしまいました。やはり体がだるいのか、よく寝ているように思います。

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 昨日の神戸でFさんからいただいた海洋堂謹製のフィギュア、さっそく長女が組み立ててくれました。二体ともにアニメ「化物語」の登場人物で、こちらの方は八久島真宵さん。小学5年生という設定なのだそうです。

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 こちらは羽川翼さん。大の猫好き、という設定なので、猫がじゃれついております。股こちらはめがねをかけているキャラですので、そのあたりにも注目です。靴が脱げている、あるいは脱いでいるように見せるため、靴だけを別パーツにしてあるところなんかが海洋堂らしいですね。

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 紅葉シーズンなので、名所といわれるところは大混雑、と知っていながら、あえて紅葉の名所、談山神社に行って参りました。その昔、中大兄皇子と中臣鎌足が親しくなり、権勢を誇っていた蘇我氏を倒すための謀議を重ねた場所、ということから談山の名があるといわれます。明治時代に入るまでは妙楽寺というお寺でしたが、廃仏毀釈により談山神社となり、寺院の建物をほとんどそのまま使っている珍しい神社です。

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 談山神社へと続く山道は午前中から早くも渋滞が始まります。最寄りの桜井駅からはタクシーで2000円少しで行けますが、運転手さんのアドヴァイスを受け入れて林道を通って貰い、渋滞知らずで到着。考えてみればこの抜け道、若い日に妻を横に乗せてダイハツ・シャレードTDでエンヤコラと登った道でした。実に懐かしいですが、紹介は控えます。混んだら困りますからね。

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 現存する唯一の木造十三重の塔。とはいえこれも創建当初のものではありません。ここ妙楽寺は藤原氏ゆかりのお寺でありながら、所領を巡って同じく藤原氏ゆかりの興福寺と何度も争い、焼き討ちにあって堂宇が消失したことも少なくないそうです。

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 当たり前ですがどこを見ても紅葉だらけ。見事な紅葉をバックに「携帯で」写真を撮る人がいっぱいいて、当然ながら携帯の画角には収まらないので何度もやり直しをして、そのためにあっちもこっちも大混雑でした。24ミリの画角でとってもまだ足りないと感じるほどなのですから、いかに優秀とはいえ、携帯のカメラではやはり辛いものがありますね。

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 お天気が良かったので寒くて震えるほどではありませんでしたが、日陰に入るとやはり寒さを感じます。それでも帰りのバスはすし詰めで、運良く座席を確保できたものの身動きもままならず、あまりの暑さにバスを降りてすぐにアイスクリームを食べたほどでした。この談山神社からそれほど離れていないところに、隠れた紅葉の名所があるのですが、はたして今年はその場所に行って紅葉を見ることができるでしょうか。今日は紅葉もさることながら、人をいっぱい見た、よくある三連休の最終日でした。

 

2012年11月24日 (土)

関西ペントレ

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 ひとたび彼女が動けば、部屋の中はこの通り。「ちち(仮名)」さんを散歩に連れ出すとき、散歩から帰ってきたとき、彼女は新聞や折り込み広告、学校からのお便りなどを固めておいてある山を蹴散らし蹴散らし、 本当に「激しく」部屋の中を走り抜けます。だからこそ書類の整理が必要で、そのために分類して固めておいてあったのに・・・・・なんてことがよくあります。ここはひとつ、モデルルームみたいに綺麗に整理整頓しておきなさい、ということを彼女が教えてくれている、ということにしておきましょう。

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 本日のWAGNER関西地区(神戸)大会、世に言う「関西ペントレ」に参加して持ち帰ったのはこんなものたち。じゃんけん大会の景品が1個、購入したペンが1本で、残りは全ていただき物です。ガラクタをたくさん持ち込んで結構いける品々をいただいて帰る、そこに宴会までプラスされた、何とも充実した1日でした。

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 四国限定の文字が躍るポンジュースのチロルチョコレート。なかなかおいしいです。デカイパッケージに圧倒されますけれど、例のサイズが20個入りですので、お味以外は普通のチロルチョコレートです。

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 Fさんからは例のごとく、海洋堂の精密フィギュアを頂戴しました。こちらはまた、しっかりと組み立ててから写真を撮って、と思います。周りの皆さんから「何それ」と聞かれることが多かったのですが、フィギュアの題材についても、そして海洋堂そのものについても、それだけでいろいろとお話の種になります。

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 あまりにも景品が多かったので、午後1時から毎正時ごとに開かれたじゃんけん大会。1度目を無事(!)収穫無しに過ごしてから、例によってpen and message.さんとル・ボナーさんへの巡礼に出ました。もう終わった頃だろうから大丈夫、と会場に戻ったら、まさに最後のじゃんけん大会が開催されようとしているところで、GETしたのがこちら。小さなもので大助かりです。

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 こういうものもしっかりいただいたのですが、近いうちにじっくりとプレイしてご報告します。こんな定規をみんなが持っていたら、よほどオモロい授業をしないと喰われてしまいそうで怖いのですが、幸いなことに、今までこれを持っている生徒を見たことがありません。

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 神戸での大会となると、世界のコレクター氏が持ち込まれる品々が気になるところです。いつもは強烈にすごいものばかりで、むしろ「ふーん」で流してしまうのですが、こちらは私のような素人にもわかりやすい1本。蓋付きのセーフティ萬年筆です。詳しいことを伺わないまま終わってしまいましたが、実際に作動する現物を見られただけでもすばらしいことでした。

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 で、結局どんなペンを手に入れたの、という話ですが、今回は各セラーとも強烈な品々を、これまたむちゃくちゃ魅力的な価格で放出されていまして、あかん、これじっくり見てたら破産する、という状態でした。いろいろと魅力的なものを見なかったことにして、一番お手頃価格なものを1本だけ連れ帰りましたが、そちらはまた別の機会に。

 最後の写真は、気になっていたマクドナルドの食品マグネットシリーズ。今回は全部揃えることをあきらめて、実用的(そうに見える)これひとつです。

2012年11月23日 (金)

おつとめご苦労様です

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 ふかふかのクッションに顎を乗せてお休み中の「くま(仮名)」さん。一応、お目々は開いているようですが、ちょっと見ただけではそれが判然としないところが犬ならではの工夫というか進化というか、あるいは自然の良く出来ているところというべきでしょうか。目の上の部分がまるで目のように丸く違う色になっているのも同じ理由かもしれません。

 白眼がほとんど見えないことから、他者に眼球の動きを知られにくいのに加え、目を閉じていても開いているかのように見えるというのも自然界では大切なことなのでしょう。犬はもう長いこと人間と一緒に暮らしてきているのに、いまだにそういった野生生活でもやっていけるような部分が残っていることにおもしろさを感じます。

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 おもしろさという点では、明日24日に神戸で開かれるWAGNER関西地区大会も相当におもしろいものになりそうです。明日ばかりは、早起きが三文どころか猛烈な得になる可能性が高いですので、ピンと来た人は会場設営から参加しましょう。

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 写真はじゃんけん大会に出品する予定のものです。じゃんけん大会は早起きできなかった人や早起きしても他の用事があって遅くにしか来られなかった人への救済措置でもありますし、せっかく来たのにこんなモン押しつけられたんではかなわんなぁ、ということになる可能性もあるという、とってもスリリングなイヴェントです。

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 今回はちょっとあり得ないぐらい迷惑なものも用意しました。上の写真に写っているものなどは手元にあっても何の役にも立たず場所ばかり取って本当に迷惑ですが、これからの季節、温かいものを食べる機会も増えますから、鍋敷きぐらいには使えるかも知れません。

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 適度に使えそうなものも混ぜながら、しっかりと迷惑なものも入れて、我が家の整理整頓が進むようにしております。断捨離なんてのが流行ってるそうですが、それにも通じるかも知れませんね。あと、ボールペンや萬年筆なんかも出します。じゃんけん大会、明日は本当にすごいことになりそうです。皆さん、是非、遊びに来てください。かく言う私は、けっこう遅れて到着するんだろうなぁ・・・・・とだらしないことを考えておりますが・・・・・。

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2012年11月22日 (木)

たがやさん

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 静かに一点を見つめている「ちち(仮名)」さん、と紹介したいところですが、彼女は単に眠たいだけです。もこもこした冬の毛をケージの柵に食い込ませて、さぁこれから寝ようかというところなのです。普段の荒々しくてがさつな姿とはまるで違います。

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 だんだんとまぶたが重くなってきました。こういうのは休日の午後、飼い主やその家族がケージの近くにいて、ご飯もお散歩も満たされている、というときによく見られる光景です。この状態、あるいはこの少し前の状態にあるときに彼女に触れてみると、本当にいいワンコです。かわいらしい顔で差し出された手をぺろぺろなめるので、誰もが「まぁなんておとなしくてかわいらしいワンちゃん!」と声を上げてしまいます。

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 セーラーの鉄刀木。固くて重い木、切ることすら難儀する木だから「鉄」「刀」という字があてられているというのはよく知られていますが、「たがやさん」と読むのはなぜか、ということについては、いろいろ調べてみても今ひとつ判然としません。とても良いペンですが、すでに廃盤品で流通在庫のみですから、見つけたら確保、というのが基本ですね。

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 私の手元にあるのは、いちばん普通な個体です。キャップ頂部にも材がはめ込まれていますが、最終期の製品ではここがクリップから一体となった金属製の部品に置き換わっておりました。オークションなど、実物を手にとって確かめられない場合、個人的にはここが一番気になるところなのですが、それがわかるような写真はあまり見ません。けれども、こういう構造ゆえ丸い木のパネルがとれてしまうので、実用するなら最終期の製品が良いでしょう。

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 このタイプのペン先には固定ファンも少なくないようですが、この個体は最も普通な21Kです。玄人好みの18Kとか、半好みの23Kなんてものも、そのうち縁があれば手に入れたいところです。実用されてきたペンですので、この個体はペン先がまだらになっています。それもまた貫禄ですが、気になるのであればクリップなど金属部分が金色のものを選ぶとか、状態の良いものをひたすら探し続けるということになります。なかなか難しいでしょうね。

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 バリバリにラッカーで仕上げられているので木軸らしくない、なんてことを感じる人もいるようですが、鉄刀木という材を触ってみると、木というよりはプラスチックなどのそれに近い感じがします。ならば見た目も綺麗になるし汚れにも強くなるのですから、こういう仕上げで正解だったのでしょうね。とってもいいペンですから、見つけたら大切に実用しましょう。

2012年11月21日 (水)

奇面組パート2

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 笑い声とともに、何度もブサイク、ブサイクと繰り返す娘。さては己の真実に気づいたか、娘よ、親を恨むでないぞっ、とかける言葉を用意してから娘の方を見ると、笑いながらみていたのは鏡ではなくて「くま(仮名)」さんでした。とっても気の毒なことに娘は私に似ているので、その辺に関しての恨み言を覚悟していただけに、ホッとすると同時に一緒に笑ってしまいました。実にブサイクというか品がないというか、どういういきさつで歯をむき出しにしているのか不明ながら、とりあえず娘がおさえた1枚です。

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 まぁこんなふうにアンヨにシュシュを装着していると「可愛い!」ってなことになるのかもしれませんが、これだって犬にしてみれば迷惑というか、気持ちの悪いもののようで、「くま(仮名)」さんはさかんに脚を動かしたり噛んだりして、はずそうと頑張っておりました。

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 マフラーのようにシュシュを首に・・・・・というのは結果に過ぎません。ここまで来るのに彼女は相当な努力をしているのです。悪い飼い主とその家族は、まるでカチューシャのように、彼女の耳を押さえ込むようにシュシュを取り付けたのです。何とかいうアイドルグループみたいにポニーテールには出来ませんので、せめて耳を倒して可愛く、ということです。

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 悪くないと思います。なかなかに可愛らしいです。フォールド種の柴犬です、という感じがしておりますね。この写真は、先ほどの写真から少し前のもの。少しだけ時間が逆行しています。器用に動かせるはずの耳が動かないのですから、そりゃぁ気持ち悪いでしょう。

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 いやがってます。とってもいやがってますね。でもフランス人形みたいで可愛らしいと娘は喜んでおりました。虐待です。で、それをBlogのネタにする飼い主はもっとひどい。動物愛護の精神にもとづいて、きちんと反省すべきです。

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 反省ついでに、先日衝動買いした謎の箱と、現役続行中のチョーク箱を並べて記念撮影。一番左がデンマークだかどこかの幼稚園の先生が使っていた、というチョーク箱。対角線がPILOTの823より長いという大ぶりな木箱です。一番右の「明治時代の懐中時計のケース」なるものは、軽くて小さく、非常に良い感じなのですが、容量が物足りません。真ん中の、対角線の長さがキャップレスデシモとほぼ同じ、という箱がバランス的には一番です。

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 一度満タンにチョークを詰めれば2~3週間は補給する必要がない、というのが現在使っているチョーク箱の美点ですが、あまりの大きさゆえに持ち歩きにくく、手を滑らせて落としてしまったことも1度や2度ではありません。そして、そうなるとチョークが仰山入っているだけに後始末も大変です。

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 規格外に長いオレンジ色の蛍光色チョークも何とか収まりますので、一番小さな箱でも実用的には何の問題もありません。これでも10本ぐらいは入りますから、毎日中身を点検、補充していけば普通に使えますし、小さくて軽いので白衣のポケットにもスッと入ります。問題は内張の布が粉で汚れて痛々しく見えることぐらいでしょうか。

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 一番良さそうな箱にチョークを入れてみると、それ用に作ったかのごとき収まりの良さです。写真のようにチョークを入れると、3段積みにして30本以上入りますが、長い蛍光オレンジのチョークは横向きにしないと入らないため、この長さのチョークを2段で20本程度入れた上に蛍光オレンジのチョークを載せることになりますが、そうなると使い勝手が犠牲になります。

 そんなこんなで、結局、購入から1週間たった今も2つの箱ともにデビューを果たしていません。見た目に惚れ込んで買ってきたのは失敗だったのかも知れません。完璧に見た目だけで買ってきたこの子も、ちょっといたずらするとこんな感じですから、しょせん見た目なんてどうでもいいものなのかもしれません。

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2012年11月20日 (火)

奇面組

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 誰も彼もがプリウスに乗り換えていって、このままでは日本中プリウスだらけになってしまうのではないか、と危惧してしまいますが、我が職場の若い同僚たちはそれぞれに個性的な車選びをしているのが頼もしいかぎりです。FD35のように派手なものから、地味なようでいて一度見たら忘れられないJukuまで、実にいろいろなクルマを見ることができます。私のエスカルゴと並べてみると、どちらも爬虫類的なお顔ですね。

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 首輪代わりにシュシュを填められてしまった「ちち(仮名)」さん。長女や妻の匂いがするシュシュを噛みまくって遊んでいた彼女をみた飼育係の長女が、いたずら心半分、お仕置き半分で装着したものです。はじめはいやがって何とか外そうと君を振りまくっていた彼女ですが、大好きなおやつを貰うとこの通り。先ほどまでの高速「淀川五郎」は影を潜め、おやつを食べることに集中しております。

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 こうしてみると、お耳のない彼女もなかなか可愛らしいものです。おやつを食べ終わるまではシュシュのことなど知らん顔。おやつを食べ終えたら、再び首を振りまくっておりましたが、外してやると何となく寂しそうにしておりました。首に巻き付いているのは嫌だけれども、そんな自分を家族がやいやいとかまってくれるのは嬉しい、という複雑な心境なのでしょうか。

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 綺麗におやつを食べきって、さぁ遊んでちょうだいと立ち上がったところです。さかんに首を振った甲斐あって、耳を押さえていたシュシュが首の方にズレて、少しは見られる姿になっております。マフラーをしているようにも見えますね。それで思い出したのですが、11月も終わりに近づいてきましたので、そろそろ新年に向けて「干支」の着ぐるみを探してこなくてはいけません。もちろん、犬用ですが・・・・・。

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 こちらが高速「淀川五郎」中の様子。辰年に続いて巳年、着ぐるみとしてはあまり変化がなさそうですので、別のプランを考えた方が良いのかもしれません。画数が少ない分、稀代の悪習トレド干支は楽にクリアできそうですが・・・・・。

 明日は、奇面組パート2、もう一頭の変な顔、でお送りします。

2012年11月19日 (月)

たたき

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 何かに打ち込んでいる様子の「くま(仮名)」さん。何をしているところかおわかりになるでしょうか。昔は犬を飼うといったら貰ってくるか拾ってくるかで、そのときにも「こいつは白足袋やからアカン。」なんてことを言ったものですが、彼女の前脚は本当に綺麗な白足袋。それでも元気に過ごしております。

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 こういうお顔も、「四つ目」なんてことを言って嫌われがちでしたが、遠目に見ればデーモン小暮閣下、近くで見れば愛くるしい綺麗な顔の柴犬、ということで、何の問題もありません。犬に対する我々の接し方も、わずかな間に変わってきているのですね。

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 知り合いが昨日釣ってきたから・・・・・とさる方にいただいた鰹。すでに冊になった状態でいただいてきて、さて、どうやって食べようかというところで、すかさず「たたきっ!」と叫ぶ長女。オヤジギャルだということは認識しておりましたが、本当に趣味趣向がオヤジです。家族でファミリーレストラン風なところへ行ったときなど、ハンバーグ定食だの唐揚げ定食だのを食べている子供たちの中で一人「お造り定食」とくる娘ですから、まぁ当然の結果でしょう。ちなみに、寿司を食べに行ってもマグロや鯛なんかではなくて「ハマチ」ですから、関西人の血も濃いということがわかります。

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 昨日名古屋へ行くときに見た駅の表示に秋の深まりを感じます。通常、急行は「長谷寺」駅に停まらないのですが、臨時停車するというのは春の牡丹のシーズンと秋の紅葉シーズン。今年は例年より少し早めの紅葉となりそうですが、まだ見頃にはちょっと早いかも、という感じです。今週末の三連休あたりは紅葉を見に繰り出した人で混雑しそうな感じです。

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 で、その駅で買ったのがとろさんま寿司。秋刀魚のお寿司は簡単に食べられそうでいてなかなか難しいもので、あぁそろそろだなとぼんやりしていると食べ損ねてしまいます。名古屋へ行くのなら大須でラーメンというのが定番ですけれども、あえてそれを控えての秋刀魚寿司です。

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 写真写りは良くありませんが、実においしくいただきました。不思議なもので、焼いた秋刀魚などは積極的に食べない私なのに、なぜか秋刀魚寿司は大好物で、比較的限られた期間にあちこち探して食べております。今年も出会えて幸せでした。こうやっておいしいものばっかり食べているから糖尿病になるんだ、と叩かれても返す言葉がありませんが、ま、今日もしっかり肉体労働をしましたので大丈夫でしょう。モルタルこねてしっかり塗った三和土みたいなところがどんな感じに仕上がっているか、明日、明るくなってみないとわからないのがドキドキものです。

2012年11月18日 (日)

箱だけやから・・・

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 真剣な表情で一点を見つめる「ちち(仮名)」さん。当然の事ながら視線の先にあるのは食べものです。ちょっと可哀想でしたけれど、写真を撮るために娘が食べ物で引きつけておいてパシャッとやりました。ようやく食べ物を貰っても、若い彼女は一瞬でパクッとやってしまい、いつまでも「何か無いの」という目でこちらを見ています。

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 こういう場所へ行くと、人間様も「何かえぇモン無いかっ!」と目を見開くことになります。名古屋駅のバスセンターから名鉄バスに乗って白川公園で降り、ぶらぶら歩いて大須観音境内にさしかかったところで、何か歩きにくいなぁ、と思ったらまさかの骨董市が開かれていたのでした。まず探したのは萬年筆でしたが、「半」なものばかりでしたので見送りましたが、その30分後に通りかかった若き萬年筆ヘンタイMさんが何本か掴んできたのには笑いました。私は萬年筆を諦めて「小箱」に的を絞って見て回りました。

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 明治時代の懐中時計の箱、だそうです。眉唾です。懐中時計の箱というのは確かそうですが、明治時代ですから懐中時計そのものはあったでしょうけれど、それにしては箱が綺麗でしっかりしすぎているんですね。よほど保存状態が良かったのだと考えることも出来ますが、開けてみますとこんな感じです。

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 時計が載っていたであろう中敷きを外すとこんな感じ。ホコリまみれです。大丈夫でしょうか。お値段を聞いてみると2000円という答。ちょっと高いです。希望額としては500円ぐらいというところですので、えぇっと大げさに驚いて見せましたが先方は動じません。そりゃプロですから当然ですね。

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 蝶番の部分もしっかりしています。本当に明治のものでしょうか? それにしてもこの箱、手に持ったときに「紙箱か?」と思うほどに軽いので、内張も強度のうちと考えて張ったままで使い途を考えることにしました。内張を剥がしてチョーク入れに、というもくろみが外れてしまいましたが、箱としてはきちんとした良い箱です。気になるお値段は値切って1000円。

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 鳩が寄って来るのを嫌って、暇さえあれば段ボール箱で「大須観音境内案内図」をバンバン叩いては鳩を追い散らしている店主がいたのでのぞいてみましたら、小さな陶器類を扱っているお店でした。この箱、蓋がスライド式になっていて、しかもそのスライドが実にかっちりとしています。えぇ箱やなぁ、と手に取ってみると、驚きの値札。

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 ちょ、こ、これ5000円って・・・・・とほとんど抗議に近い訴えを店主に向けますと、「あ、それ、なかみ売れちゃったね。箱、箱だけ。」とのお答。言葉の感じや売られている陶器類の感じから、中国系の方のようです。これは手強いぞと思いつつ価格交渉に入ると、最初は「2000円。」ときました。このぐらいの木箱はそれが相場なんでしょうか。こちらもご予算500円ですので粘りに粘って、中身を買ったお客さんがいらないと置いていったものなんだろうと攻めてようやく1000円。関西人のくせに値切るのがへたくそな私です。

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 これこそ理想のチョーク入れですが、かっちりとした良い箱なので、見れば見るほどチョーク入れには勿体ないかも、という気持ちになります。萬年筆集めも同じなのですが、チョークの入れ物に凝るよりも黒板に書く文字を見やすくする努力をした方が良いのでは、というご意見、しかと承っておきます。

2012年11月17日 (土)

実にけしからん

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 犬にビール呑ませてどうする、実にけしからん、という抗議が殺到しそうな1枚。 増えすぎた鹿への対策を考えようと言っただけで奈良県に抗議が殺到する国ですから、何を言われるかわかりませんね。「くま(仮名)」さんの場合、とりあえず飼い主が飲み食いしているのはおいしいものなのだ、という先入観がありますから、何でもこうやって確かめにやってきます。

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 奈良=鹿、というイメージがありますね。最近は天敵となる野犬も少ないので、鹿にとっては非常に住みやすく、結果、増えすぎた鹿が広い範囲に拡散しつつあります。住宅や田畑を荒らし、場合によっては人に危害を加えています。それでもなお、「対策」することは「けしからん」のでしょうか。何もすぐに殺すとは誰も言っておりません。そういう無責任なことを、さも自分だけが正しいかのように言う人が多いと感じます。偉そうに言ってる皆さん、是非奈良に来てください。鹿がそれほどフレンドリーな生き物では無く、時として攻撃的でやっかいな連中であることを「身をもって」体験していただければ、「対策」も必要であることがわかっていただけると思います。そして奈良県は、「妨害」に負けずに「対策」を検討してください。

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 ボージョレィ・ヌーヴォと同じ日に解禁となったバーレィ(麦の)ワイン、ディアブロを呑んでみました。普通のビールの4倍苦いというのはけっして大げさではなく、結構お酒に強いはずの妻も難儀しながら飲み干しておりました。私は味覚が壊れておりますから、おぉ苦いのぉ、位の感じですいすい呑んでしまいました。ビールだと言われればビールですけれども、その中にしっかりとワインっぽい感じも表現されています。熟成すると全然違う飲み物になるということですから、次は半年か1年ぐらいたってから開けてみようかと思います。

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 先日来、某コンビニエンスストアの店内が臭くてけしからん、という話があちこちで聞かれるようになっています。ほぼ毎朝4時に起きて早朝シフトに入っている長女も、まさにその系列のコンビニエンスストアでアルバイトをさせていただいていて、「あれを揚げるのは正直苦痛」と漏らしておりました。そう言われると弄りたくなるのがイチビリの常ですので、長女に運転させてファミリーマートの「チーズナゲット」を買いに行ってきました。実にけしからん父親です。

 匂いは強烈なのですが、食べてみるとおいしいです。ディアブロにも良く合いますね。マクドナルドあたりで出されているナゲットとは比べものにならない大きさ、普通のコロッケより少し大きいかというぐらいのもので、本体は大部分が鶏肉ですけれど、仕上げに強烈なチーズの味がつけられており、揚げるとこれが「異臭」となって店内に充満するのだそうです。

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 同じ日に発売となったのが、我らがガリガリ君のホワイトサワー。基本となるソーダ味と同系列ですので食べやすく、今日はソーダ、明日はホワイトサワーとローテーション組んで食べるのも良さそうです。ただ、いかに風呂上がりとはいえ寒い時期に食べますと胸が痛くなりやすいので、ゆっくりと進めなければいけませんが、そうすると今度は食べ終わるまで無事に棒にくっついていてくれるかどうか、という心配が出てきます。

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 写真を撮るのが難しい真っ白な食べ物。背景として引っ張り出されたガリガリ君ソーダ味のおかげでかろうじて写りました。冷凍庫から取り出したタイミングが悪かったようで、この時点ですでに柔らかくなりかけていたので、やや急ぎ気味に食べてしっかり胸を痛くしてしまいました。やはりガリガリ君はゆっくりと食べるのが基本です。

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 朝から雨が降っていたので、仕事にも行かず、かといって遊びに出ることもせず、一日中PCの前に座ってiPhoneに入れたアプリの整理なんかをやっておりました。そんなわけで運動量はほとんどゼロ。にもかかわらず高カロリーのものをアテにバーレィワインなんぞを呑むという、実にけしからん過ごし方をしてしまった休日でした。

2012年11月16日 (金)

3分の1

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 生気の無い感じがする「ちち(仮名)」さん。飼い主も、体験入学でやってきた小学生相手に渾身の(!)模擬授業をして疲れたところで、モルタルをこねての土木作業も加わって、結構へろへろで帰宅。そんなところで彼女の姿を見て、おぅ、おたがいしんどいなぁ、と声をかけつつ、Blogの更新です。まずはこれを済ませなければ寝られない、というのがしんどいところですが、逆に言うと、それが張り合いにもなっているのです。

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 NIE活動の一環で、教室前の廊下に各全国紙を置いて生徒たちが自由に読めるようにしてあるのですが、本日の某全国紙の一面にある見出しに、思わず「狙うたやろ・・・」と突っ込みを入れてしまいました。これは声に出して読みたい見出しですね。しゅうし、しゅうしていしせい。

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 イタリア本国に送っての修理となるので少なくとも半年はかかる、と言われていたアウロラの85周年レッドが、依頼してから2ヶ月あまりで手元に戻ってきました。キャップトップにはめ込まれた透明な石、私の個体は薄い色なので、AURORAの文字がはっきりとよく見えます。このペンをお持ちの方はじっくりとご覧になると解ると思いますが、あまりに色が濃いために中の文字が読めない個体もあるほどです。そういうところも含めて、実にイタリアらしいペンです。

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 普通に使っていると、いつの間にか首軸の部分が傷だらけになるのが難儀なところですが、もしこの部分が黒い樹脂だったら、と思うとこの方が数段よろしいですね。国産に限らず、限定品、特別生産品などであっても、首軸に関してはごく普通、というものが結構あります。普通じゃ無いペンであるからには、これぐらいのことをやってくれてちょうどですね。

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 肝心の修理部分、当たり前ですけれどもきちんと直っています。お店の人も、「一応、確認はいたしましたが・・・・・」と、まぁ、言いたいことはよく分かります。イタリアものですからね。修理上がりでお客さんの手に戻した次の瞬間にポロリ、なんてこともそれほど珍しいことでは無いのかも、などというのはちょっとキツい戯れ言。ともかく、半年会えない、と諦めていた愛すべきペンに2ヶ月ほどで再会できたことをまずは喜ぶべきなのでしょうね。

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2012年11月15日 (木)

解禁!今年は・・・

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 チーズ、という単語には敏感に反応する「くま(仮名)」さん。単語だけでなく、匂いまで漂ってきたとなると、もうじっとしてはいられません。まるでチーズをくれない飼い主が悪の権化であるかのように、猛烈な抗議の嵐。それに釣られて、チーズを食べると戻してしまう「ちち(仮名)」さんまでもがスタンディングでワイワイ言っております。

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 今日は11月の第3木曜日ですから、ボージョレィ・ヌーヴォー解禁です。時差の関係で世界で一番早く賞味できるという我が国ですが、これだけ大騒ぎするようになったのはここ20年ほどのことです。30年前には、今年のワインの新酒を、なんて言うと酒屋のおやっさんに呆れられ、叱られ、説教されたものでしたが、今や誰もがヌーヴォーを楽しむようになりました。

 だれもがヌーヴォーを楽しむようになったのは、岡本太郎画伯などが音頭を取って大騒ぎしているのが報道されだした頃からだったように思います。流行は追っかけてはダメで、流行る前に楽しんで流行りだしたら次のものを探すぐらいでないといけません。

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 同じく今日解禁日を迎えたのが、こちらのバーレィワイン。ブドウが育たない英国でワインのようなものを作ろうとしたのがその始まりなのだそうですが、こちらは日本国内で作られたものです。そのお名前に魅力を感じて、とりあえず買ってきました。解禁日に飲むよりは熟成させた方が面白いということらしいので、しばらくは冷蔵庫でお休みいただくことにします。

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 とにかく、熟成させることによる変化がものすごい、ということは噂に聞いているのですが、はたして超味覚音痴の私にも解るほどのものなのでしょうか。この週末にでもまず1本飲んでみて、その後数ヶ月おいて2本目を飲んでみる、という計画ですが、そんなに間が開くと最初の味わいなんかすっかり忘れてしまうことでしょう。

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 お酒を買い込んで家に戻ると、妻と娘がチーズや生ハムを買い込んで待っておりました。カマンベールチーズの味がいいねと君が言ったから、今日はかまぼこ記念日、ではなくて、全国蒲鉾水産加工業協同組合連合会がそう決めたからだそうですが、しまった、ワインに板わさなんてのも良かったなぁ、などと思いつつ、結局は適当に選んだヌーヴォーを飲んでおります。

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 たぶん、一番よく売れている価格帯の、ごくごくありきたりなヌーヴォー。新酒ではあっても赤ワインなのだからしっかりした感じのもの、ということでこいつを連れて帰ってきました。可も無く不可も無し、目をむくほどフレッシュでもおいしくも無い、でもそれがヌーヴォーですね。早めに記事をアップしたら、酔っ払って寝落ちしそうな雲行きです・・・・・。

 

2012年11月14日 (水)

ブルーライトアップ

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 あ、面白い、尾も白いと思って撮った1枚。せっかくの敷物に顎と前脚だけをのせて、眠るでもなく、さりとて起きているわけでもなく、ただボォーっとしているだけの「ちち(仮名)」さん。薄毛気味の彼女ですが、さすがに冬毛となればモフモフした感じが出てきます。同じ柴犬でも、「くま(仮名)」さんとは体毛の手触りが明らかに違うのもおもしろいところですが、人間の髪の毛を触った感じが人によって違うのと同じで、犬だからとひとくくりに考えるのがそもそもおかしいのでしょうね。

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 今日は World Diabetes Day、世界糖尿病デーです。2006年に国連で「糖尿病の全世界的脅威を認知する決議」が採択されたことから、国連の記念日と認定されたものだそうです。奈良県でも吉野山の金峯山寺でブルーライトアップが行われたそうです。世界糖尿病デーのシンボル、ブルーサークルに引っかけて、真っ青な仏様である金剛蔵王大権現をご本尊として祀る金峯山寺で、ということなのでしょう。さぞや美しかったことだろうとは思いつつも、 この寒いのに吉野山に、それも夜間に行くなんて考えられません。それこそ糖尿病が悪化してしまいそうです。

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 ブルーのペンはほとんど持っていないので、たまたまインクを抜いて洗浄したばかりのイカロスを撮ってみました。クリップはノンオリヂナルですが、なぜかしっくりとくるのでずっとこの状態で使っています。夜店の当てモンでもらえる景品みたいな、本当に安っぽいペンやなぁ、と妻に酷評されても、やはり美しいと思いますし、大好きなペンのひとつです。うじゃうじゃあるペンを整理していっても、こいつは最後まで残るうちの1本となるでしょう。

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 ストロボを焚いて撮った写真を見ると、夜店のペン、といわれるのも頷けます。キャップリングの925という数字すら、パチモン特有の「シャレ」に思えるほど、青く透明な樹脂は安っぽく透けて見えます。けれども、この透明感がたまらない、というのもまた事実で、光の具合が良いときにこのペンを眺めていると、本当に幸せな気分になります。手の届く価格で手に入れることが出来た幸せをかみしめてしまいます。

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 ストロボを焚かずに撮ると、これはこれでいい感じです。薬瓶のような、とまではいきませんが、適度に青く、適度に透明な感じが良いなぁ、と思ってしまいます。結局、何でもかまわない、要するにこのペンが好きなのだ、ということなんですね。

 手に入れたときについていたのはPF刻印のあるニブでしたが、あまりの堅さと書き味の悪さに閉口したことを覚えています。結局、EN刻印のあるニブに取り替えて落ち着きましたが、軸がもう少し重ければ、最初の堅いニブでも良かったのかもしれない、という気がします。

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 イカロスは結構細かいところまで表現されています。今回初めて、右足の膝の裏、少しくぼんだところまで表現されていることに気づきました。なかなかに凝っておりますが、顔のあたりを見ると、とても人間の顔には見えないような気がします。イカロスはアントニオ猪木さんみたいに顎の目立つ、しゃくれた顔だったのでしょうか。

 大事なペンに入れるインクは、できる限り安全性の高そうなものにしたいので、このペンには、かの金ペン堂でもおすすめされるというウォーターマンのブルーブラックをずっと使っています。透明とはいえ青い軸ですのでよくわかりませんが、洗ってみると結構綺麗になるところを見ると、その選択は正解だったのかもしれません。でも、もっと重要なことがあるだろう、と突っ込まれそうですね。ペンに呑ませるインクよりも、自分自身がどんなものをどんな風に食べるか、そちらの方を心配すべきなのでしょう。

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2012年11月13日 (火)

うるしの日

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 実に気持ちよさそうです。いつ見ても、こんな風に気持ちよさそうに寝ている「くま(仮名)」さん。実にうらやましいと思ってしまいますが、何もすることがないから寝ているのだということでもあるでしょうし、本人(犬)としては別段嬉しいことでも気持ちいいことでもないのかも知れません。そうはいっても、外で飼われていた先代「クマ(実名)」さんはこれほど安心しきった様子では寝ていませんでした。冬の寒い夜など、玄関に入れてやると本当に安心した様子で寝ていたことを思うと、やはり犬は家の中で飼うのが正解なのかも知れませんね。

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 文徳天皇の第一皇子、惟喬親王が、京都嵐山の法輪寺に参籠し、満願の日に菩薩から漆の製法を伝授された・・・・・というのが、平安時代の11月13日。なので、漆にかかわる人たちにとっては昔から祭日で、親方が職人に酒や菓子などを配って労をねぎらう日だったので、昭和60年に日本漆工芸協会が11月13日を「うるしの日」としたのだそうです。

 中屋の「売れ残り万年筆」ですが、かなり透けてきました。拙Blogの第1回目の記事に登場したのがこのペンでしたが、あまりに上等で大きく、持ち運んで使うようなものでもないため、ほとんど使う機会がありません。時折インクを入れてはその上品な書き味を楽しむ、という程度ですが、真っ赤だったボディが少しずつ黒くなってきました。とてもいい感じです。

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 販売店が何本か発注したペンがお店に届いて、お客さんが好みのパーツを組み合わせて連れ帰る、ということが繰り返されるうち、最後に残ったのがこの組み合わせでした。ルテニウム仕上げのペン先など、私の好みのパーツがきちんと組み合わさって残っていたことに縁のようなものを感じて、どうせ中屋を買うなら一から注文すれば良いのに・・・・・などと思いつつも買ってしまったという思い出のある1本です。

 これからの季節は毎日スーツを着ますので、内ポケットに忍ばせておいてもいいのですが、粗忽者の私のことですから、傷だらけにしてしまうとか、どこかに置き忘れてしまうのがオチですから、ほとんど家でばかり使っております。

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 漆といえばやはりウルトラです。こちらは小ぶりなボディということもあって結構持ち歩いて使っておりますが、汗かきの私が真剣に字を書くと、いかに漆の軸といえども滑りぎみで、もう少し太さが欲しいな、と感じてしまいます。軽く握ってさらさらと書きたいものですが、そんなことをしたら紙の上にはナメクジが這ったあとみたいな文様しか残りません。

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 知らない人には、ペン先みたいな模様が描かれている、としか思ってもらえないので、その小ぶりなボディと相まって、高価な萬年筆だとは思われないことが多いので、これを職場に持ち込むのは禁物です。私の業界は文房具に疎い人の比率が高いので、高級な筆記具はダメです。大事にしているペンを「ちょっと借りるよ」と持って行かれてそれっきり、なんてことが何度もありました。ですので、職場で使う萬年筆は現行普及品限定です。

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 ちょっと気の張る出張先に行くときなどに限定して、「いいペン」を持って行きます。いわゆる勝負ペンですね。ウルトラなら家を出るときにインクを満たしておけばまず大丈夫ですし、目立ちすぎず、しかも握り心地や書き味が良く、ペン先が堅いので私でもカッチリとした字が書けます。難点があるとすれば字幅がMなので細かい文字が書けないということでしょうか。

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 久しぶりに中屋を握って、実にしっくりくるのに驚きました。この冬は勇気を出して、そして細心の注意を払いながら、このペンを持ち出してみようか・・・・・などと危ないことを考えています。ウルトラには黒インクが入っていますから、中屋には青インク、それもとびきり明るいプラチナの顔料ブルーあたりを入れて、じっくりと使い込んでみたいものです。

2012年11月12日 (月)

2つ揃って

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 珍しく、子供たちが夕食の準備をしている時間に帰宅しましたら、「ちち(仮名)」さんがまだお散歩に行ってないということで、それならばと夫婦でワンコのお散歩。近所のコンビニエンスストアまで、お買い物をかねて犬たちを歩かせました。店内に入れない犬たちと一緒に、お店の前で待機している間に、こんなのが撮れました。暗い中、iPhoneを片手で持っての撮影ですのでかなり荒れておりますが、仲良く並んで同じ方向を見ているという珍しいショット。人が大好きな彼女たちは、人がお店に出入りするたび、こうしてじっと見つめておりました。

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 昨日の記事最後の予告編と同じような感じにペンを置いて、今日は違うカメラで撮ってみました。昨日の写真はFinePix F550、今日は旧式のCX3なのですが、手ぶれ補正などはるかに貧弱なはずのRICHOの方が「止まって」撮れています。カメラの性能云々より、撮影者の性能が圧倒的に低いので、ブレてしまうのは仕方ないのですが、少なくともキャップの頭、キラキラしたところがちゃんと粒々に見えています。

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 夫婦で犬のお散歩をしたことには何の関係もありませんが、夫婦の螺鈿朱鷺を並べて撮影。上が私のF、下が妻のBで、どうも私の方がキャップ、軸ともに「粉」が多いように見えます。おしりの部分に散らされている青貝も、私のペンの方がより広く、多いようです。

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 あえて近いところでストロボを焚いて光らせてみると、違いがはっきりと出ます。同じように作られているはずなのに、1本ずつ表情が違ってくる、手作業が入っていればこその面白さですね。どちらが良いとか悪いとか、そういう問題ではなくて、見た目が違う2本を並べられる幸せに感謝すべきでしょう。

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 それでも、よくよく見ると、妻のペンの方が青貝がいっぱい散らされているように見えますね。見る角度をほんの少し変えるだけで表情が変わる。真っ黒に見えて本当に地味な印象のペンですけれど、じっくり見ると結構派手。年配の女性が着こなす渋い留袖みたいな感じで、実に奥が深いペンです。

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 こうやって並べてみると、これもまた、左側、妻のBの方が粉が多く散らされている感じです。でも、実物を見た印象は明らかに私のペンの方が派手なのです。そういえば以前、妻が買ったオプティマのBニブは私の85周年レッドのMより細かった、ということがありましたが、それはイタリアもんだからだろう、と思っておりました。PILOTですから字幅は表記通りですけれど、全体的な印象と顔を近づけてみたときの様子とが全く逆、というのが面白いところです。PILOTなのに、なんて言われると、メーカーも困ってしまうでしょうね。

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2012年11月11日 (日)

都合の良い日付

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 朝から雨が降り続いて家の中に閉じ込められていた2頭。夜の9時過ぎになって、雨が止んだところを狙ってお散歩に出たのですが、あたりを一廻りしたところで再び雨が降り始めて、大急ぎで帰宅したところです。自宅に向かって緩い上り坂になっているところでは、「くま(仮名)」さんは飼い主と「ちち(仮名)」さんの速さについてくることが出来ず(そもそもついてくる気も無い)、おかげで飼い主も犬たちもそこそこ降られてしまいました。

 玄関に飛び込んで水を飲み、タオルで体を拭いてもらったら、Blogネタ用に記念撮影です。(もちろん、視線の先にはおいしいおやつ)。我が家のあたりでは月曜日が可燃ゴミの収集日なので、この時間にはゴミをまとめた袋が玄関に置かれています。これを見ると「あぁ、また1週間始まるなぁ」とサザエさん症候群が発症してしまうのです。

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 今日11月11日はポッキー&プリッツの日。1が4本並ぶのですから納得ですね。とりあえず近所のコンビニエンスストアの棚にあった商品を一通り買ってきました。今日がどんな日なのかを調べるために愛用しているこちらのサイトも、今日はひときわ賑やかです。数字の1が4本、あるいは漢数字で書くと「士」にも見える、というようなことから、実にいろんな「記念日」になっています。

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 いよいよ冬ですね。夏の火鉢ではないですけれど、暑い時期には見向きもされない、あるいは目の前に置くだけでいやがられるようなものがどんどん出てきます。この季節に見るからこそ「おいしそう」なんて思うわけで、これを真夏に見たらどうでしょう。ポッキーではなくてアイスクリーム系で出てくればアリかもしれませんね。寒い冬にココアなんてのはホントにおいしいので、そういうイメージでしょうね。

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 こちらもまた暑苦しい製品。冬は暖かいお部屋の中で、温かくて濃厚なお味のものをいただく、というイメージ通りの製品。プリン体がたっぷり入ってそうな具で埋め尽くされた鍋を前においしい日本酒をいただきながら・・・・・なんて、糖尿持ちにとっては確実にあの世への階段を数段上ってしまいそうな誘惑が多いのも冬という季節。そういえばボージョレー・ヌーヴォーの解禁日も間近ですね。

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 ポッキーというと、呑み屋のおつまみとして、ワイングラスか何かにバサッと入れてあったりするイメージがありますが、細いとおしゃれですし、本数が多くなりますからそういう需要にも向いているのではないでしょうか。上品ではない私は、こういうお菓子を食べるときに数本まとめてバリボリッ、なんてことをやってしまいますので、こういう、細くておしゃれなのは似合いませんね。

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 本日のラインナップ中、最も普通なプリッツはこれでしょうか。どこのお店にも置かれている定番系の商品です。無芸大食な私ですが、さすがに歳を取ってくると味の濃いものはしんどくなってきました。塩味大好きですけれど、プリッツぐらいのものでないとダメですね。まぁ、この歳で若い頃と同じくらいの濃い味が大好きだったらとっくに入院してるはずですから、体が弱ってくるのも悪いことばかりではないのですね。

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 どこにでも出てくるエヴァ系。ぷち・えう゛ぁ系の綾波が描かれたパッケージです。箱の裏側では、「ここを押して開けてね。」とレイがお願いしてくれております。ヲタクといえばジャンクフード、お菓子であればポテトチップスが定番ですが、同じくお芋系で塩味というところに食い込むチャンス有り、と見たのでしょうか。

 本日の記事はポッキー&プリッツの日にひっかけて同じペンを2本、なんて企画で書き始めたのですが、ここまでで相当長くなりました。最後は、明日の予告写真です。

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2012年11月10日 (土)

ひっくりかえす

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 土曜日の昼下がり、大好きなお姉さんがそばにいるので安心してお昼寝をしている「ちち(仮名)」さん。長女は私も負けるほどの「こたつむり」なので、これからの季節、「ちち(仮名)」さんのケージの前で首だけを布団から出して眠る姿がよく見られることでしょう。これに関しては私のように腹周りのおおきな者には出来ない芸当です。先日、近所のスーパーで脚を継ぎ足すことが出来るこたつを発見して「欲しい!」と叫んだほどですから・・・・・。

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 声をかけられて、それでも反応が鈍かったのでしょう、おぃおぃと手を出されて、ようやく振り向いた彼女。家族がそばにいるときには安心しきって寝ているので、「何ですかぁ?」と振り向いた顔もどことなく寝ぼけているように見えます。犬は1日の半分以上を寝て暮らしますが、本当にぐっすりと寝ているのはそのうちの2割程度の時間と言われています。果たして我が家の犬たちが本当にぐっすりと眠っているのはいつ頃なのでしょうか。

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 今日も朝から職場に出て、野球部の生徒たちの「邪魔やなぁ、このオッサン」という視線に耐えつつ昨日の土木作業の続きをやっておりました。天気予報では明日あたり雨が降るそうなので、その前に工事を終わらせておく方が何かと好都合なためです。段取りの悪い作業のため明るいうちに終わらず、最後はすぐそばにある校長室の照明を頼りに作業を進めてなんとか完了できました。

 帰宅してからのゆったりとした時間は、日頃酷使している萬年筆のメンテナンスです。実はこの3本、キャップレスであるが故にインクが濃くなりがちですが、真ん中の黒いやつが特に乾きやすい感じなのです。職場で廃棄処分になった古いカートリッヂを入れているのが原因かもしれないので、新しいものを買ってきました。

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 前々から、ブルーとブルーブラック、この2種類のカートリッヂを見分けるのは難しいと思っていたので、まずはその辺のチェックから。何とか「印」になるものを見つけて、箱に入っていないカートリッヂを見たときに、こいつはブルーだ、これはブルーブラックやんかと見分けられるようになれば便利です。私の場合、カートリッヂを光にかざして横から見ても、黒ではない、ということぐらいしかわからないのです。

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 明るいところでこうやって見ると、さすがの私でも違いがわかります。はっきりと青に見えるのがブルーで、黒っぽい青、紺色のように見えるのがブルーブラックです。黒についてはさすがに迷うことがありません。もしやカートリッヂの横っ腹に刻印か何かあるのかとも思いましたが、老眼でなおかつ観察力に乏しい私にはそういうものを見つけることが出来ませんでした。あとはそれぞれのカートリッヂを単独で見たときに、果たして判断できるだろうか、というところです。自分自身でブラインドテストをやってみましたが、ある程度はいけそうな感じでした。

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 古い方の黒インクカートリッヂは実に社名変更前のものだったのですね。水分が蒸発して液量が減っているわけでもありませんし、問題なく使えてはいるのですが、やはり新しいインクを使った方が何かと安心です。この古いのはいろんな意味でタフなデスクペンで使うことにして、繊細なキャップレスには新しいのを入れてやるのがよさそうです。

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 ペリカン・トレドについて来るリーフレットに、検品した人のものと思われるサインが入っている、という話がありましたが、カートリッヂインクの蓋の裏にも検品者の印鑑らしきものが捺されていました。数字は製造、あるいは箱詰めされた年月日でしょうか。やはり黒いインクの方が回転率が高いのでしょう。同じように箱を開けてみても、古い方にはこういうものがありません。

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 などと言いつつ、あっちこっちひっくり返したり開けたりしていましたら、普通は開けない下の方の蓋を開けたところに捺印のあとらしきものを見つけました。丸い枠だけが残っていて、肝心の名前は読み取れませんが、これはおそらく、最初からこんな状態だったのでしょう。さすがに検印の検査まではする人がいなかったようです。

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 なんかこう、PILOTでこういうのを見つけると懐かしい感じがします。ペン先にある刻印などと同じルールなのでしょうか、それとも別の意味があるのでしょうか。ちなみに新しい方のカートリッヂの箱では、反対側(下になるほう)の同じような場所に、1桁または2桁の数字だけが小さく印刷されています。私の手元にあるものでは9とか15とかでしたので、そのまま製造月というわけではなさそうです。インクの箱ひとつでも、観察するといろいろと面白い発見があるものですね。

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2012年11月 9日 (金)

指を磨く

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 「くま(仮名)」さんは1日1食。朝のお散歩から帰ったときにご飯をもらいますが、ドッグフードの上にかけられたレトルト(味が濃くておいしい)だけを食べたらこんなふうに寝てしまいます。そのあと家族が皆でかけて家の中には犬2頭だけ。おそらくはその間に「ちち(仮名)」さんに見せつけるかのようにポリポリと食べるのでしょう、家族が帰宅する頃にはたいてい餌鉢が空になっています。

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 いろいろ事務仕事はありますけれど、お天気が良ければ現実逃避して石並べです。直径30センチほどの六角形の敷石をきちんと並べていくのですが、この敷石、歩道の工事をしたときに余った資材をもらってきたもので、ホームセンターで売ってるようなものとは全然違います。かなり厚みがあり、ずっしりと重くて取り扱いが大変です。

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 ここは職員室から出て運動場へ向かうときに必ず通る場所で、生徒も体育館から校舎へ入るときに通ります。コンクリートを打ってあるところや石を敷いてあるところは上靴のまま歩いて良い、ということになっていますので、逆に言うと、こうやってきちんと石を敷いてやることによって、生徒が上靴のまま動ける範囲が広がっていくことになります。写真の一輪車が置いてあるところの石を手前に移動しているのですが、写真左に見えている真四角な敷石をよそで使いたいから、という実に自分勝手な工事です。

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 写真真ん中にぼんやりと写っているのがその真四角な石。右の方、靴が置かれているところと比べるとガクンと低くなっているので、雨の日には完全に水没してしまい、敷石の意味がありません。写真の一番奥、一段とぼやけているのがただいま施工中の敷石。時間がたつとどうしても沈んでいきますので、右側のコンクリート部分より少し高くなるようにしてあります。

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 左側、夕陽の当たっているのが施工済みの敷石。右の方に見えるのが今まで敷いてあった、この先はがされてしまう敷石です。これだけ高さが違います。低いと雨が降って水がたまったときに水没するため、流れてきた土砂が石の上に堆積し、換装すると砂埃が舞い散るような状態です。いかに石が敷いてあるからといっても、こんなところを上靴で歩かれると、校舎内がほこりだらけになってしまいます。

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 軍手を填めて作業をしているのですが、横着者の私は作業の仕方が無茶苦茶なので、今はキーボードを打つのも痛いほど指の先が磨き上げられた状態になっています。もともと敷いてある六角形の敷石をはがして周囲に付いた土をごしごしと手でこすって落とすのですが、どうもそれが良くなかったようです。そうしてある程度綺麗にした石を中腰の状態で抱えて所定の位置に敷いていくのですが、微調整のために動かそうとするときにも指が磨かれます。この石、見た目以上に表面がザラザラなので、けっこう攻撃性が高いのです。

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  日もとっぷりと暮れ、これ以上はよく見えないということで、本日の作業はここまで。 通りかかった同僚が「上手に敷いてるなぁ。」などと褒めてくれるのですが、 石が大きく、しかも重いため、石自体の据わりが良いのです。そのため、土台になる地面をきちんと整地してやりさえすれば、人並み外れて不器用な私でもなかなかいい感じに敷いていくことが出来るのです。六角形の石を並べたぐらいのことで褒められたら照れてしまいますね。ハニカム、っていうぐらいですから。

2012年11月 8日 (木)

一日一膳

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 おもちゃのイチゴと一緒に眠る「ちち(仮名)」さん。撮られていることに気づいて目を開けたものの、眠たくて反応するどころではありません。家族にとっては、元気な彼女と遊ぶと甘噛みされてたまったもんではないので、「いっつもこんなんやったら可愛らしいのになぁ」なんてことを言いつつ、眠たくて反応の鈍い彼女を撫で回しているのが一番です。

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 この9月から、毎月1回は「ボリュームアップ弁当」というものが用意されることになった選択制給食。朝申し込んで、お昼には食べられるという生徒向け仕出し弁当です。これだと給食費未納問題が起こらないのでありがたいやり方ですね。1食400円ですが、食材の安全、安心に関しては文句なしの内容です。写真は9月のもので、300グラムのご飯にごろごろ野菜カレー、福神漬け、海老フライ、鶏の唐揚げ、フライドポテト、ウィンナー、ほうれん草の胡麻和え、ブロッコリーにミニゼリーで、しめて889kcalです。

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 9月はものすごい人気で通常の3倍以上の注文が殺到して食材が足りず、教師が注文したものだけおかずが差し替えられるという事態になりましたが、10月は一気に人気が下落。ちなみにこのときのメニューは300グラムの雑穀米ご飯にごま塩のふりかけ、わかめの味噌汁、海老フライ、鶏肉の唐揚げ、ウィンナー、肉団子と秋野菜のピリ辛炒め、煮びたし、コールスローサラダで880kcalでした。やはりお子様向けですので、煮びたしとか野菜炒めが入ると難しいようです。

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 そして本日、11月のボリュームアップメニューはメニュー写真ではなく実写版でお送りします。9月10月はぜんぜんボリュームアップじゃない、というご意見をたくさんいただいたので、お弁当屋さんと相談して再検討しました、と銘打った入魂の一品です。弁当箱の蓋の上に置かれてますが、マヨネーズ、タルタルソース、ウスターソースと3種もついてきました。いつものように300グラムのご飯にスパイシー野菜カレー、海老フライ、メンチカツ、白身魚フライ、ミートボール入りスパゲティ、ボイルキャベツ、花野菜(先のマヨネーズ添え)、そしてミニゼリー。気になる熱量は驚きの926kcalでした。

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 925kcalならぴったり(何が?!)だったのですが、惜しいところでした。食べてみた感想としては、そんなにお腹に堪えるものでもありませんでした。分量もさることながら、油脂でカロリーを稼いでいる感じですね。今日は朝から夕方まで全ての授業に出動して、放課後はクソ重たい敷石を並べるという作業に従事していましたので、カロリーの収支としては大丈夫ですが、1日500kcalぐらいに抑えるという目標からは遠く離れていますね。明日から週末にかけてはほとんどゼロカロリーでなおかつ運動を強化する必要がありそうです。まだまだ遠い、目標体重60キロまでの道のりです。

2012年11月 7日 (水)

うばめがし

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 熟睡中の「くま(仮名)」さん。耳も目もほとんど動かず、ただスゥスゥという寝息だけが聞こえてきます。やっぱり犬は穴の中で暮らしていたのだなぁ、と思わせる光景がそこにあります。人間からすると、なんでそんな狭いところに、しかも窮屈な姿勢で収まっているのだろう、と思ってしまいますが、彼女にとってはそれがとても心地よいのでしょう。

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 居住スペースとトイレスペースとを分ける扉に顔面を食い込ませるようにして、しかも体は丸く折り曲げて、細長いトイレスペースの短辺に沿って寝ております。この状態でもう少したつと、フゥ~っとため息をついて首を伸ばし、少し長くなって寝るのですが、またしばらくすると再び丸くなる、ということを繰り返します。

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 今日は立冬で、いよいよ本格的に冬ですねぇ。冬といえば・・・・・と冬木立を出すのが毎年のパターン。ステンレス軸の冬木立はあまりにはっきりとピカピカしすぎていてお気に召さない人も多いことでしょうから、こちらも出しておきましょう。

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 いい感じに硫化が進んでいます。実物を見ますと、けっして汚れた感じではなくて、実に渋くていい感じに黒くなっています。この感じを壊したくないので滅多に使わない、というのは本末転倒ですが、黒くあって欲しい銀のペンほど余計なところが磨けて光ってしまうものです。

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 結局、ふだん使いは安物の鉄ペンということになります。職場のデスクに入れっぱなしになっているのはほとんどがそういうペンで、LAMYサファリが一番上等かな、というぐらいの感じです。大橋堂やら黒の樹脂軸キャップレスなんかを、それなりの価値あるものと知らない人に持ち去られた経験のある身ですので、職場にいいペンは禁物、なのです。文房具に全く興味なし、という学校の先生は少なくないのです。

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 シェーファーのデルタグリップ。軸の色は黒の他に赤などもあるようですが、私が見たものは赤い軸でもこんな黒いペン先が付いていました。鉄ペンですからいずれ剥げてしまうのじゃないかと思いますが、まだそんなに使い込んでいないので幸いにも黒いままです。

 今日は立冬ですが、「紀州・山の日」でもあります。紀州すなわち和歌山県の木は姥目樫で、言わずと知れた備長炭の原料となる木です。紀州では昔から、他の木を伐ってでも姥目樫が大きく育つように丁寧に育てられていたそうで、そうして育った木は山に生えたまま炭焼きをする人に売り渡され、炭を焼く人はまた大変に気を遣いながら姥目樫を伐ったのだそうです。そうすることで、新たな芽が大きく育つようにしていたのですね。

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 よそのおうちにお邪魔すると、そのおうち特有の「匂い」があることに気づきます。我が家には犬もいますし、若い盛りの男の子もいますから、さぞや「臭い」ことだろう、と玄関に備長炭を置いています。かつて妻の同僚であった人の旦那様がそこそこ名の知れた陶芸作家だそうで、その方が焼かれた器に盛らせてもらっています。おそらくこの備長炭の中にはさまざまな匂いが閉じ込められていることでしょう。一度、綺麗に洗って、良く晴れた日に天日干しをしなくてはいけませんね。

2012年11月 6日 (火)

つまらないペン

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 首輪に噛みついている「ちち(仮名)」さん。長女が散歩に連れ出すために首輪をつけようとしても、興奮のあまり暴れまくってうまくつけられない、という場面です。見えているのは私の手で、こうして首輪を噛ませて気をそらしてからササッと巻き付けるという作戦が成功しました。いつもは目をそらすカメラにも気がついていませんね。

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 シェーファーのルックオブレザー。握った感じもペン先の滑り具合も最高に好みなのですが、ある時期からインクの詰まりがひどく、ほとんど書けない状態で放置されていました。某ペンドクターにお願いして高圧空気でバスッとやっていただき、一度は改善したかに思えたのですが、どうも詰まった部分の一部が貫通しただけだったようです。わずかに空いたインクの通路にまたもインクが詰まって、再び「革張りっぽい棒」に逆戻りです。

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 何度も洗浄を繰り返した後、もう色水も出なくなったというところでアルカリイオン水を首軸に入れて見るとこの通り。首軸の内部にはまだまだたっぷりとインクが残っているようです。根気が続かない私ですが、意地になるのは得意です。首軸にたっぷりとアルカリイオン水を入れ、おまけに超音波洗浄機の洗浄槽も同じ液体で満たしてスイッチオン。何度も何度も洗浄を繰り返します。

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 さすがにボンッという音こそしませんでしたが、半流の方の萬年筆を洗ったときのような見た目。黒いインクだけではなく、なにか油っぽい感じのものも浮いています。放置していた間にインクが変質してしまったのかとも思いましたが、それ以前からの汚れのようにも思えます。

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 10分ほどで自動的にスイッチが切れるのですが、その時点でこんな様子です。ほとんど首軸が見えなくなっています。ここで水を取り替えて同じように洗浄すると、洗浄槽の中は再び真っ黒になります。しつこい汚れが少しずつ、少しずつとれてきているということなのでしょうが、この調子でいくとどのくらいかかるのでしょうか。

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 おなじみ、こちらの方にも登場していただきました。顔料インクを使っているわけではないので、本来ならこの方のお世話になる必要はなさそうなものですが、インク関係の汚れ全般にお強いということでお願いしてみました。アルカリイオン水を使ったときにも増して黒い水がどろどろと出てきます。

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 タバコをくゆらせたときのように、インクがゆらゆらと出てきます。ロットリング洗浄液でこういうことをしますと、材質によっては色が変わったりすることもありますので、大切なペンではやらない方が賢明です。このペンの場合、放っておいても使える見込みがないわけですから、いわゆる生け贄状態で実験を兼ねての洗浄です。

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 おかげさまで、見事書けるようになりました、と報告したいところですが、世の中そんなに甘くはありません。この記事を書いている今も、超音波洗浄機はブーンと鈍い音を立てて運転中です。果たしてこのペン、再び書けるようになるのでしょうか。じっくりと洗浄を続けたいと思います。

2012年11月 5日 (月)

流されるまま

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 にゃんこ先生とのツーショット、という写真を撮ろうとする飼い主のヤラセに付き合わされている「くま(仮名)」さん。お座りとか伏せとか、そういうことはあまりやらないのですけれど、声をかける人の手に食べ物があるときだけは別です。片手に乗るような小さな頃から、本当に食べ物にだけは敏感に反応する子でした。彼女にしてみれば、家族と仲良く、楽しく暮らすことが出来て、おいしいものがもらえればこの上なく幸せ、ということになるのでしょう。ある意味、真摯な生き方ですね。

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 10月1日に流されてしまった木津川流れ橋。左岸となる八幡市側から見たところです。橋のたもとはすでに堤防の外側(川に近い方が堤防の外側です)で、実際に川の流れから市街地を守ってくれる堤防よりも低い位置にあります。ですので、堤防の高さに迫るような水が出たときにはこの橋全てが完全に水の中ということになります。

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 全長350メートルを超えるこの橋は、橋桁は八つのユニットに分割されていて、それぞれのユニットがワイヤーで橋脚に係留されています。復旧する際には重機で橋桁を持ち上げて橋脚に載せるだけでOK、となるわけですが、今回はいろんなものが流れてきて橋脚に絡んでおり、それらの撤去も必要とあってあまり復旧が進んでいないようです。

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 法事からの帰り、妹の子供たちにこの橋を見せようと立ち寄ったらこの有様で、それを見た妹は「なんでこんな橋にしとくの?」という疑問を口にしておりました。大水が出るたびに流れてしまうような橋に存在意義なんてあるのか、という当然すぎる疑問ですが、これでも地元の人にとっては便利な生活道路です。この橋が出来るまでは渡し船で川を渡っていたそうですが、堤防から堤防まで本格的な橋を架けようとすると、おそらく400メートルを超える立派な橋となり、費用も相当なものでしょう。何より、日本一の長さを誇る流れ橋ということで地元の愛着も深いものですから、そう簡単になくしてしまうわけにもいかないのでしょう。

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 この橋には固定ファンも多くいます。私の車を見て「兄ちゃん、奈良のどこや?」と声をかけてきたおぢさんは、よくよく聞いてみればご近所の方でした。この橋が大好きで、しょっちゅう見に来てらっしゃるのだとか。一緒にいるたくさんのおぢさんおばさんたちはと聞きましたら、これが地元の方々。あまりにしょっちゅう橋を見に来るので、すっかりお友達になってしまったのだそうです。橋が人を呼び寄せ、人と人をつないでいるのですね。そう考えると、流されてばかりの橋ですけれども、やっぱりこの姿でここになくてはならないのだと思えてきます。

 何度も流されながらもゆるぎない存在感を持ち続けているこの橋を前にすると、 実に半世紀もの間、ふらふらと流され続けて惰性で生きてきた私はとても恥ずかしくなります。難儀やなぁと思いつつも、どうすることも出来ず、またどうするつもりもなく、このままいつまでも、どこまでも流されていく私。あきまへん。もうちょっとしっかりしないと、生かされている意味がありませんね。心がバカになったときには、また流れ橋を見に行こうと思います。

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2012年11月 4日 (日)

まだら

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 賢くお座りをして、にゃんこ先生のぬいぐるみを見つめる「ちち(仮名)」さん。柴犬は好奇心の強い犬種だそうですが、彼女はけっこう「怖がり」なので、初めて見るものに対してはいつもこんな態度です。あまりに気持ち悪いと感じた場合はそのまま退散となりますが、これは行けると踏むとすぐに襲いかかってきます。

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 ほれこの通り。ちなみにこちらのにゃんこ先生、先日近所のAEONに入っているゲームセンターで吊り上げてきたものです。学校には校長教頭しか管理職がおりません。主幹教諭なんてのは限りなく管理職に近い教諭ですが、それ以外は主任と付いても仕事内容は普通の先生プラス管理業務という、いわゆる鍋ぶた組織です。数ある主任で一番大変なのはおそらく学年主任で、その仕事を務める私の妻はとってもハードな毎日を送っております。帰宅時に妻を迎えに行くとたいてい「しおれて」おりますので、「ちょっと小腹を」満たして帰るということになります。これはそのついでにサクッと吊り上げてきたものなのです。

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 我が家で最初のにゃんこ先生は、神戸元町のガード下にあるゲームセンターでGETしてきたもの。暇そうにしている店のお兄ちゃんがあまりにも吊りあげてほしいオーラを出しているので、ご期待にお応えしてサクッと吊り上げたものですが、デカイ分、頭部だけです。今回のは小さいながらも全身が再現されております。夏目友人帳というアニメなのに、主人公の夏目よりも人気のあるにゃんこ先生。自宅に持ち帰ると娘が一言、「かっこよくなった姿のはなかったの?」ときました。

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 招き猫を依代として長い間封印されていた上級の妖、斑。本来の姿はこんな風ですが、夏目が結界を切って解放されたものの、長年封印されていた依代に馴染んだせいかふだんはにゃんこの姿をしている、という設定になっています。真っ白な斑、確かにかっこいいのですが、これをぬいぐるみにしてクレーンゲームの景品にするのは難しそうな気がします。白いのですから、「ちち(仮名)」さんにコスプレさせるのもいいかもしれませんね。

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 フェルトで作った鈴。情けない感じですね。やはりここは本物の鈴をつけて欲しかったところです。そのうち適当な鈴を見つけてきてつけてあげるつもりですが、そうなると頭部だけのにゃんこ先生がやきもちを焼くかもしれません。にゃんこ先生ですからして、前後ともに足の肉球が再現されていますが、触って気持ちの良いものではありません。そういうところにもこだわってくれていたらもっと良かったのですが、ヘタすると200円で持って行かれてしまうぬいぐるみにそこまでコストはかけられませんね。

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 胸の前に抱きかかえるとちょうどいい感じの大きさ。やはりぬいぐるみはそういうところも大切です。目をつぶった、あるいは目を細めた表情のものもあるので、吊ってくださいと言わんばかりに置かれていたら連れて帰ってくるつもりですが、ゲームセンターのお兄さんにその気がないのか、いつも置かれているのは目の開いたバージョンばかり。これ欲しいんです、って置き換えてもらってまで吊るのもアレなので、この1週間ほど、ちょくちょく様子を見に寄ることになりそうです。

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2012年11月 3日 (土)

法事に思う

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 不細工に写った「くま(仮名)」さんのアップ。寝転んで首だけあげているので、首回りのお肉が顔を圧迫し(押し上げ)て、右目なんかはつぶされかかっております。おかげさまで耳の中が赤い、というのもだいぶんマシになってきました。

 彼女の顔を見て、歳とったなぁ思いますけれど、かわいらしさは相変わらず。写真写りは撮った者の腕に左右されますから、実物はもっともっと可愛らしいと思っていただいて結構です。

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 今日は祖母の十三回忌でしたが、集まった面々をみて実に感慨深いものがありました。まず、私の叔父や叔母たちが皆、「い」や「あ」を挟んで呼ばなければならないような見た目です。私の父が次男(第二子)ですので、伯父はすでにこの世におりません。その伯父の子供たちも当たり前ですが親となり、さらには従兄弟とは呼びにくい、傍から見たら私が伯父で、彼ら、彼女らが甥、姪だろうという面々も親となっています。嫌でも自分の「老い」を意識してしまいますね。

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 いろいろと好き放題に集めた萬年筆を整理していくために、安物のケースを探していて見つけたのがこれ。私のようなタイプはこの先もっと歳を取るとペンを見ても名前すら思い出せなくなる可能性が高いですから、整理は大切です。とりあえずは、あちこちに散らばっているペンを一つにまとめることから。整理はそのあとです。

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 とりあえず入るだけ入れてみたところ。とっても嫌な感じです。こいつをググッと抑えてファスナーを閉じるのはどうも嫌です。入ることは入るのですが、こいつには昔の国産萬年筆など、保有している者の中でも細身のものを選んで入れた方が良さそうです。

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 横から見ると嫌な感じが増します。とてもじゃないけどファスナー閉まりそうにありません。実際、一度も閉めてみたことがなく、この状態のままではこの先もないでしょう。とりあえずペンを入れてまとめておいて、また別のケースを見つけたら太いのをそちらに移して、というふうにしていく必要があります。

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 中に入れたペンを見てみると、結構メタボ系が多いですね。撮影のために取り出して、元に戻さずその辺に転がしてあった、なんてものもあるので、そういうのをもともとの場所に収めることからはじめなくてはなりません。もともとの場所って、はて、どこだったんだろう・・・・・。

2012年11月 2日 (金)

お礼状

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 とっても幸せそうな表情でカップをなめ回している「ちち(仮名)」さん。おそらくは飼育係である長女が食べたあとのアイスクリームか何かのカップをもらったのでしょう。彼女はお腹が弱いというか、普通の犬並みですので、ホンの少し残ったのを舐めるだけで十分以上なのですが、実に嬉しそうにしています。お姉ちゃんである「くま(仮名)」さんがもらえなかったものを私はもらったのよ、というあたりが彼女を喜ばせているのでしょう。

 地域で活躍している皆さんや高等学校の先生などを講師としてお迎えし、生徒に授業をしていただく、というイヴェントをやりましたのが先月の27日。それがために私はフェンテの集いに参加することが出来なかったわけですが、生徒たちはもちろんのこと、講師としておいでいただいた皆様もそれぞれに新鮮な感動を持ち帰ってくださったように思います。

 学校というところは、何か行事が終わるたび、生徒に「感想文」を書かせるところとして知られていますが、今回は趣向を変えて、というよりは社会では当然のこととして、授業をしてくださった講師の方にお礼状を書く、という取り組みをしました。

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 学校というのは実にお金のないところですので、お礼状を書かせようにも便箋すらありません。そういう事情もあって、適当な罫を引いた紙を印刷したものに手紙を書かせることが多いのですが、今回はふだん学校に縁のない方々へお届けする手紙であることと、生徒たちに便箋を使うという経験をさせたいという思いから、学年主任が便箋を買ってきました。入手先はもちろん、学校の味方100円ショップです。

 学年の動きを全てコントロールしようとしているのではないかと思われる教師が、何度も何度も「手紙を書くんですから黒のボールペンを持参させて!」と叫んでおりましたので、生徒たちには「黒か青のボールペンや萬年筆!」と伝えておきました。手紙をしたためるとなれば、できれば全員に萬年筆で書かせたいものですが、それは無理というもの。哀しい青い便箋に黒いインク、ではなくて、白い便箋に黒か青のインクです。

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 学校に忘れ物はつきものですから、ボールペンや萬年筆が入ったペン立て代わりのお湯呑みを教室に持って行きました。You know me?と聞いている湯呑み、なかなか素敵ですが、実は裏側に大きくひびが入っているので飲み物を入れるのには難があります。魚の名前に使う漢字がいっぱい書かれた寿司屋の湯呑みほどの大きさがありますので、ペン立てには最適です。

 勇気のある生徒が萬年筆を使うかな、と密かに期待していたのですが、失敗すると書き直しになってしまうということもあってか、冒険しようとする勇者は現れませんでした。しかし、何人かの生徒は萬年筆に興味を示し、PILOTの823や楓などで字を書いては「やっばい!」などと歓声を上げる者、「書きにくっ!!」と悲鳴を上げる者に加え、嬉しいことに「萬年筆買いに行こっ!」などと言う生徒もおりました。

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 どんな筆記具を使って書くかということよりも、どんな内容、体裁で書くのかということの方が数段大切なことですが、これに関してはあらたまった手紙なんて書いたことがないという生徒がほとんどですから、一例として紹介されたものを改変して書く生徒がほとんどでした。加えて稚拙な文字と誤字脱字の大集合ですので、最後に「こんなんですけれど、どうか寛容なお心でお読みくださいませ」と教師からのお詫びの手紙を添えて、講師を務めてくださった方にお届けするのです。

 言語活動の充実、というのが、現行指導要領の大きな柱の一つとなっています。「手紙を書いてみよう」というのは、なかなかいい題材になるなぁ、という手応えを感じたことでした。

2012年11月 1日 (木)

冬支度

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 両手(前脚)でおやつを挟んで食べている姿が実に可愛らしい「くま(仮名)」さん。本人(犬)としてはただただしっかりと固定して食べているだけなのでしょうけれど、見ている方はかわいい可愛いと勝手に喜んでおります。彼女よりも大柄で動作も荒々しい「ちち(仮名)」さんですら、同じことをしていると可愛らしく見えるので、犬がこういうことをすればとにかく可愛く見えるのか、単に飼い主の親バカなのかのどちらかでしょう。

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 こんな感じに日が当たっている時間帯にエンジンをかける、というのが大切なのです。車齢24年のエスカルゴさんは、これからの寒い季節、早朝や夜間などエンジンが冷え切った状態では始動できないことが多くなります。運良く朝一番の始動に成功した場合、その日は大丈夫です。ただ、帰りが夜遅くなりそうなときは、日のある内に一度はエンジンをかけておかないと、さぁ帰ろう、というときにエンジンがかからないという悲劇に見舞われる可能性が高くなるのです。

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 クルマ関係のヘンタイさんかどうかを判断するにはエンジンルームを見るのが一番です。こんな風にバッテリーから何本も線が出ている場合、その車のオーナーはヘンタイである可能性が高いでしょう。バッテリーの脇にホーンが見えていますが、これは前オーナーがとりつけたもの。クラクソン(もしくはそのパチもん)のダブルホーンで、すばらしい音色で鳴るのですが、エンジンルーム内の温度が低いとリレーのご機嫌が悪く、安物の軽自動車よりも情けない音でしか鳴りません。赤いコルゲートチューブに覆われたケーブルは何なのか、というのはご想像にお任せします。

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 44B19Lというなかなかに能力の高いバッテリーを積んでおりましたが、1年以上使ってきてさすがにヘタってきましたので交換することにしました。もうすぐ夏、バッテリー消費の激しくなる季節です。トラブルが起こる前に交換を!という脅しに耐えて、毎年この時期に交換しております。夏は温度が高いので、放っておいても電気を産み出す反応がさかんですが、それで体力を消耗したところで秋冬と気温が低くなるのでご臨終、となりやすいのです。

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 今回は奮発してこんなのを積んでみました。あまりに容量が多いと充電が追いつかず、かえってバッテリーが上がりやすい、などといわれますが、こちらの製品は充電に関しても能力が高いとうたっていますので、一度試してみよう、となりました。お値段は迫力の1万円超えなのですが、1万円を少し切るお値段のBoschさんも、あるいは売り場に並んでいるお手頃なお値段のバッテリーも、どれもこれもがすべてMade in Korea。以前、アタリの悪い韓国製バッテリーを引いてエラい目に遭いましたので、大丈夫だろうとは思いつつ避けてしまいます。

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 冬の寒いときには祈りながらエンジンをかける、それがエスカルゴさんとのつきあい方です。ドライヴァーズシートに座ってキーを挿し、ACC、ONと2段階回したら、大きく深呼吸をして、アクセルを床まで踏み込んで離します。いわゆるオートチョークというやつです。それがすんだら柏手を打って、祈りつつセルを回すと、比較的長めのクランキングに続いてエンジンが目覚め、運が良ければそのままファストアイドルに入ります。

 通常はそんなにうまくはいかず、始動直後にエンジンの回転がバラつき始めますので、靴の中で指を曲げるような感じで微妙にアクセルを踏み込んで回転を安定させます。あまりに踏み込みすぎるとチョークがキャンセルされてしまうので、繊細な踏み加減、足裏の感覚が求められます。アクセルをスイッチのように扱う人には絶対に出来ない芸当でしょう。

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 載せ替えたところで記念撮影。鮮やかなブルーのバッテリーと、派手な赤いハーネス。エンジンルームの見た目がよりいっそう華やかになりました。赤いハーネスが何であるか、この写真を見れば一目瞭然ですね。この美しいバッテリー、看板に偽りなし、という感じで、始動性は劇的に向上しました。もっともこれはヘタったバッテリーから交換した直後の感触ですから、寒い朝に試してみないと真価はわかりません。

 実はこのエスカルゴさん、免許取り立ての娘が乗るものですから、冷たい雨が降る冬の朝4時にきちんと始動してくれないと困るのです。もしエンジンがかからなかったら、お父さんが叩き起こされることになりますので、Made in Japanの新バッテリー君には多いに頑張っていただきたいと思っております。

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