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2012年10月26日 (金)

けっこう抜けてる

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 食卓の上に上半身(?)をのせて物色中の「くま(仮名)」さん。小柄な彼女としてはかなり頑張って伸びている状態と思われます。前脚を椅子の座面にのせてググッと伸びているので、後ろ脚はほとんど宙に浮いているのではないでしょうか。

 いつもなら何ともいえない開放感に包まれる金曜日ですが、土曜参観を発展させたオープンスクールの前日ということで、逆に緊張感あふれる1日となりました。

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 私の勤務先は仏教系の学校かしらんと思うほどに「僧形」の方が多く、口の極端に悪い私などにとってはかっこうの「いじり」の対象となっています。何も好きこのんで毛がなくなったわけではない人をいじるなんて失礼で悪趣味きわまりない話ですが、そんな悪い私は、外を出歩いていてもこんなものがよく目に付いてしまいます。

 田んぼの中に立つビル。壁面には大きな「とけい」があって、その上に社名の文字が貼られています。「とーえい」なんでしょうね。ローマ字で「とけい」と書くなら「TOKEI」になります。時計のすぐそばにTOEIと書いてあるので、「あ、Kが抜けてる・・・・・毛がぬけてる」なんてお馬鹿なことを言ってしまうわけです。

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 あぁ、今日も終わりかぁ、と風呂上がりにガリガリ君を食べるまでには、結構いろいろありました。明日のオープンスクールでは、教員は授業をせず、地域で活躍されている方を講師にお迎えします。その講師の方がパワーポイントを使われるなら、学校でPCやプロジェクターなどを用意しなければなりません。そういうのをとりまとめる元締めが私だったのですが、皆さん秘密主義で少しも教えてくれないので焦りました。

 木曜日の夜まで、それぞれの講師との仲介役を務める先生方に「何かいるものはないか?」と聞き回っていたのですが、何の収穫もありませんでした。なのに金曜の朝になったとたん、あっちこっちから「あしたこういうものがいるから用意しといてね!」と明るく言われてしまう始末。究極にすごいのは金曜日の日もとっぷりと暮れてから「これこれこれがいるのです!」と宣言されたことでしょう。

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 学校に山ほど機材を抱えているわけではないので、足らないものがあれば近隣の学校にかり出しに行かなければなりません。だから「いるものはないのか?」と聞き回っていたわけですが、それぞれの講座の担当者はそんなこと知ったことじゃないわけです。学校にはプロジェクターが1台あるなぁ、あれを使おう、と何人もの教師が思っていて、わざわざ私に声をかけなくてしまってある場所は知ってるよ、ということなのです。

 結果として、1台のプロジェクターを5、6人で取り合うという状況が生まれます。そういうことにならないように事前に連絡を、と言っていたのですが、どうも私の日本語は通じなかったようです。しゃべるのが仕事の人間としては致命的ですね。

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 26人も外部から講師を呼ぶのに、プロジェクター使うのは私が担当する講師だけだと思い込める剛胆ぶりがうらやましい限りですが、そういう人たちをシバいたりやさしく諭したりしつつ、どうやら機材の手配も終えることが出来ました。麻生首相の置き土産で、教室に1台ずつでかい液晶TVが配置されているので、そいつにPCをつなげばプロジェクターは必要ないのです。逆に言うと、これがなかったら完全に死んでましたね。

 とりあえず落ち着いて、風呂上がりに食べるガリガリ君。ガリッとした食感こそ命のガリガリ君がプリンの味ってどういうことなんだとおもいますが、それはこのキャラメルソースなんでしょうね。別に本体が柔らかいわけでも何でもありません。

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 シャクッとした食感のなかに、このキャラメルソースの部分を噛んだときに「ネトッ」とした感じが混じります。そこにプリンを感じてちょうだい、ということなんでしょうか。プリンの魅力は「プリンっ」とした食感にもあるはずで、それはガリガリ君の食感とは対極にあるもの。滑らかな、プルンとした食感は抜け落ちて、キャラメルソースでかろうじて、という感じです。こういうのを作る生産能力を幻のコーンポタージュ味の生産に回してもらえたら嬉しいのですが、ま、これはこれでアリなのかもしれません。

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コメント

お約束の
パンチパーマの坊さんがいても良いんじゃない。

物分かりの悪いおじ様方には「ちゃんとせなお前のハ○頭に画像を映写したるぞ!ゴルァ!!」としっかり叱ってあげてください。

 マオぢぃ さん

 はげ頭もパンチパーマも、シルエットクイズにしたら違いがわかりまへん。

 すいどう さん

 そんな映写できるほどの頭をお持ちなら、スクリーンなんぞこちらで用意せずにその頭に映してもらっちゃいます。

TOEIの文字を見て、
自転車のフレームを思い起こす私は、変でしょうか。

 ひろなお さん

 自転車界の工芸品ですからねぇ、知ってる人は知ってますけれど、買える乗れる人、そんなに多くはありませんね。

 私みたいな仕事をしておりますと、TOEIで跳び箱なんかのスポーツ用品を思い出してしまいます。

 久しぶりです。
ご存知だと思いますが、万年筆マニアのあなたには たまらない だろう話をテレビで見ました。
有田焼、400年の伝統と匠の技術がありながら、ここ30年ほどは じり貧 だそうです。
それが ここ10年でしょうか、今までにない分野に進出。
手始めは、有田焼きの筒で出来た万華鏡。
そして、なんと 胴体が有田焼きの万年筆が開発されているそうです。 繊細な絵柄と、有田焼きの命の色。
見事な工芸品です。
最近は、国内だけでなく外人観光客の有田への訪来が多く、
条約や契約のサインの際の筆記具になっているようです。
今はスイス製腕時計の文字盤に挑戦中とのことです。
 ただ その番組では、値段の話はなかったです。

 sakura3866

 有田焼の萬年筆、いぃですねぇ。落としたら割れてしまう、という儚さと、数十万円からはしますというお値段、これもまたよろしいです。粗忽者の私が手にしたらすぐに形を失いそうです。

 セーラー萬年筆が出しておりまして、日本政府が外国の要人へのお土産にしたりしているようです。

 源右衛門窯、香蘭社という一流どころが開発に参加していて、企画したのは丸善、そして佐賀ダンボールという社名からは畑違いな会社。

 萬年筆好きには時計好きも多いので、有田焼の文字盤が載った時計がそれなりのブランドから出れば、また人気が出るのでしょうね。

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