哀しきトレドの日
「くま(仮名)」さんの寝姿を見て、その日の気温を知る。我が家ではそれが当たり前になっています。この時期の朝夕の涼しさは、ときに「冷え込み」とも表現できるようなものになったりもしますので、犬たちの寝方にもそれが反映されます。夏の間はエアコンで冷やされた部屋の中でも大の字(というのが正しいのかどうか)になって寝ていた彼女たちも、これからの季節はこうして丸くなって眠ることが多くなります。
こうやって丸くなった自分の内側に鼻先を突っ込んで眠ると、息苦しくはないのだろうかと心配になりますが、犬にとってはむしろ落ち着く姿勢なのでしょうね。私などは風邪を引いて寝ているときなど、少しでも鼻の通りが悪いと目が覚めてしまい、一晩中うろうろしたり鼻の下にメンソレータムを塗り込んだりと大騒ぎなので、こんな風に眠れるのはうらやましいと感じてしまいます。ちなみに、犬も寝言を言います。飼い主に何かを訴えている夢を見ているのでしょうか、いびきの合間に、キュン、なんて鳴いたりするのが笑えます。
拙Blogでは、2009年に毎月1日はトレドの日、なんて企画をやっておりました。久々にトレドで字を書こうとペンケースを開けたところ、コロコロッと何かが転がりました。よく見ると、こんな哀しい光景が。かつて東西ドイツ統一記念のM800でも経験した、インナーキャップの破損です。
そのときは吸わせていたPILOTの色彩雫「朝顔」が怪しいんではないか、などと思っておりました。つい最近、吸入機構のねじの部分が折れて尾栓が外れてしまったAuroraの85周年REDも、同じく色彩雫の「月夜」が何か悪さをしたのでは、と疑いました。今回のビッグトレドは、奇しくも東西ドイツ統一記念と同じ20Cのペン先を持つモデルですが、こちらは石丸さんに作っていただいたオリヂナルインク「古黒」を入れておりました。どうもこれ、インクがどうのこうのよりも、樹脂のあたりが悪かった、ということなのかもしれません。
これを修理に出しますと、キャップ丸ごとの交換になります。前回、東西ドイツ統一記念のときには、新品で現行品(今のものの一つ前。俗にプリント天冠と言われているもの)に交換するか、中古出で傷ありだけれども同じタイプ(メタルが入っているとか旧タイプとか言われるもの)にするか、と尋ねてくれたので、迷わず「中古で」とお願いしたのですが、果たして今回はそんなにうまくいくのかどうか。旧タイプのキャップの在庫があることを祈るしかありません。
今回は、仕事が終わってから行ってもお店が開いている、ということで、大阪心斎橋の-Ir Sunrise-さんにお願いしてみようかと思っております。明日火曜日は定休日ということですので、 3日の水曜日に持ち込んでみるつもりです。
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