工事中!
身繕いをする「ちち(仮名)」さん。右隅の方に、跳ね上げられてしまったトイレトレイが見えています。大人になったのか、ケージ内で用便をすることがほとんどなくなったこともあって、1日のほとんどの時間、こうやってトレイが跳ね上げられたままになっています。飼い主や家族が気にして元に戻しても、次に見たときにはまた跳ね上げられています。彼女にとっては、トレイ(の裏側)を壁にしてそこにもたれ、体を安定させて眠るのが落ち着くのでしょう。
道路関係の工事というよりは虫歯の工事に見える、という看板。ネット上で見つけました。たしかに、手にしているスコップがミュータンス菌の持つ槍みたいな形に見えますし、少し開いた口元が、ニヤリと笑っているように見えます。ヘルメットの頭頂部がかすんでいるのもなんだか怪しい雰囲気。こんなオッサンに工事されたら歯が痛くて眠れないことでしょう。
今日は職場の宴会でしたけれども、ボケをカマして歯科医の予約を入れてしまったので無念の欠席。この先、暮れの忘年会と春先の歓送迎会も欠席が確定していますから、残念ながら2度と宴会に出ることのないまま今の職場とお別れすることになりそうです。
影が出来ないようにとか、そういう工夫がされているのであろう歯医者さんの照明。椅子が倒されて、あのランプが見えるとあきらめの境地。静かに口を開けてまな板の上の鯉です。本日の担当は妙齢の女医さんでしたが、そんなことで喜んでいられる心の余裕はありません。いつズキッと来るかと身構えながら寝ていると、体に不自然な力が入って震えているように見えるのでしょう、頻繁に「お痛み、大丈夫ですか?」と声をかけてくださいます。そのたび、口に器具が入れられて工事中なのを考えつつ、ホンの少し頷く、ベテランの歯科患者らしい余裕と貫禄を見せ・・・・・ているつもりです。
歯科治療の麻酔というと、少し前までは強烈な痛みを感じたものでしたが、最近はそうでもありません。歯茎の表面に何やら塗られたあと、チクッとしますよぉ、といわれてホントにチクリ。治療で最も痛いのは痛みを和らげるための麻酔の注射である、と思い込んでいた私にとっては、歯科医療技術の進歩は実にありがたいものです。ちなみにこれまでの人生で最も痛いと感じた注射は、肛門周囲膿瘍の切除前に打たれた麻酔注射でした。
イメージとしてはこれくらいの大きな穴が奥歯に空いていて、そいつを治療するために周りを削り取ったのですっぽり歯がなくなった感じです。その工事中、少し器具が滑りまして、歯茎をズリッとやられたので、舌でそのあたりを確かめてみると鉄の味がいたします。糖尿病患者ですから傷は治りにくいんでしょうねぇ。しばらくは刺激物を食べないように気をつけなくてはいけません。
ただいま工事中の歯に冠をかぶせたら、反対側の歯に着手し、それが終わったらいよいよ部分入れ歯の新調という流れになるようです。歯医者さんというのも相性があって、いまお願いしているところはバッチリだと感じていますが、一つ前のところはどうにも合わずに苦労しました。ドクターはじめスタッフ全員が女性という歯科医院でしたが、そのせいなのかどうか、冗長性というものが全くなく、礼服に身を包んで治療を受けるような、大変な精神的緊張を強いられたのですぐに通うのをやめてしまいました。
歯が悪くなると痛いだけでなく、菌が全身に回ることで心臓病のリスクが高まるとか、脳卒中のリスクも出てくるとか、ロクな話はありません。私の場合、すでに相当な歯を失っていますから、8020どころの話ではなくて、とにかく痛くなくて聞き取れる程度に会話が出来て、生命維持に最低限必要な食事がとれる程度に歯が維持できたら、なんて思っておりますが、どうにも未来は明るくなさそうです。そんな私が言っても説得力がありませんけれど、皆さん、どうか歯を大切に。
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コメント
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女医さんのおっぱいが頭に触って、、、、
私も先ほど歯医者(中年のおっさん)に行って
光硬化レジンを詰めてもらいました。
その工事しているおっさんの頭は、、、パンチパーマ?
(毎度のコメントでした。すいまへん、他のが思いつかなくて)
投稿: マオぢい | 2012年10月13日 (土) 11時19分
早く歯の再生治療が確立してほしいところですね。でも自分が歳をとって背筋が曲がっても歯だけ若々しいってのは何だか風情がない気がするのですが(笑)
投稿: すいどう | 2012年10月13日 (土) 12時00分
マオぢぃ さん
誰もが期待していたコメント、ありがとうございます。
同い歳で髪型は遥かに年上という同僚が興奮気味に、生まれて初めて薄くて良かったと思ったと言ってたことがあります。私は散髪屋のおっさんが手を焼くほどの剛毛なのでそういう恩恵に浴したことがありません。残念!
投稿: つきみそう | 2012年10月13日 (土) 13時48分
すいどう さん
亡き祖母が生前、体調を崩して入院した時、見違えるほど色艶が良くなったのを見て驚いたことがあります。やはり歳をとっても食べなければダメなんですね。そうなると私なんかは一気にしぼんでしまいそうです。
投稿: つきみそう | 2012年10月13日 (土) 13時51分
ご自分の歯も、せめてトレド並みには手入れしてあげてください。
私は首軸からペン先とペン芯が出てくる所にこびりついたインクをきれいにするのに古い歯ブラシを使っています。
ある日、これは同じことだと気づいて自分の歯と歯ぐきの間に毛先をしっかり入れて磨くようになったら、「うまく磨けていますね」と歯医者に褒められるようになりました。
投稿: yerkes | 2012年10月14日 (日) 01時37分
yerkes さん
なんと、こんな私でも歯磨きは上手だと褒められております。そのカラクリは、電動歯ブラシを使っているということだけ。それだけ効果が高いものだということなんですね。
しかし、歯ブラシが届きにくいところなどから少しずつ蝕まれてきたようで、この際だからと口の中を全て直すつもりで取り組んでおります。
投稿: つきみそう | 2012年10月14日 (日) 02時29分