オータムレイト
何というか、某電話会社のCMに出てくる犬みたいですね。かつて国産OSたるTRONを叩きつぶした人はなかなかに商才に長けていて、機を見る力にも優れ、まぁその人がいたからこそ、我が国でもスマートホンが普及したようなものですが、やっぱり私はその会社にお金を払いたくありませんから、あぁ、iPhone5えぇなぁ、なんて思いながらも旧式なiPhoneを、しかも某国営系キャリアで使い続けています。
先日、私の暮らしている地域でも、先日、何かの緊急通報メールが配信されたようで、授業中にあちこちの教室で携帯電話が鳴り、哀れ、何人もの生徒が携帯電話を預かられてしまう、ということになりましたが、私のiPhoneは沈黙したままでした。いわゆるキャリアメールというものが使えないからなんですね。日本で異様に発達している携帯独自のメール、私は大嫌いなのでもともと使っていないのですが、それをカミングアウトすると珍獣を見るような目で見られるのが常です。
「お宅のお子さん、学校に携帯電話を持ってきて授業中に遊んでたりします。学校でも注意していますが、ご家庭でもご指導お願いします。」と保護者に連絡したら、すぐに子供の携帯が鳴って「こら!」とメールが来た、なんて、これ、笑い話ではなく実話です。目の前で見ました。子供が携帯欲しがるのを親が制御できず、携帯を持たせた挙げ句、通話料などがすごいことになって「なんで学校で注意してくれないんだっ!」と、お願いではなくて「苦情」が来たこともあります。私自身相当におかしな人ですけれど、私たちの暮らす国もかなりおかしくなっているように思います。
それでも、毎年きちんと正倉院展が開かれ、いろんな宝物を見せていただくたびに感動しているわけです。まだまだ相当な資産を持っている国なのですから、頑張らなければいけませんね。今回の正倉院展、目玉はやはりこのチケットにあしらわれている「瑠璃杯(るりのつき)」でしょう。この展示は超人気で、展示室の入り口が二つに分けられており、「すぐ目の前でご覧になりたい方はこちら。ただしご覧になるまで1時間半以上かかります!」なんて叫びながら、係の人が列を分けていました。展示から少し離れたところから見るので良ければ並ばずどうぞ、というわけですが、それを聞いたのが午後6時過ぎ。閉館まで1時間を切っているのに、並んでいた人たちはどうなったのでしょうね。
やや大きめの付箋、大きい方は天人、小さい方は雲のイラスト入りです。それはいいのですけれど、裏返してみると何とも謎なことが書かれていて、これは笑っていいのか突っ込んでいいのか、つまり、ボケているのかどうか、関西人の私でも、これは対応に苦慮してしまいます。
ま、いつまでも美しいのなら結婚を申し込んでくる相手はいくらでもいるはずですが、私などは半世紀も生きてきて、いまだに天人に出会ったことがありません。普通の人間には出会えないんじゃないでしょうか。それとも、もっと徳を積むと出会えるのでしょうか。何より、天人って結婚する意味があるのか、結婚するものなのか、突っ込んでみたくもあり、突っ込んでも面白くなさそうでもあり、ほんとにむずかしいところです。ここは華麗にスルー、が正解でしょうか。
天人が出たついでに、ミュージアムショップで買った「五絃琵琶」を模した箸置きにPILOTの飛天を添えて1枚。この箸置き、正倉院御物の中でも一、二を争う人気と知名度を誇る五絃琵琶を赤膚焼きで作ったもので、きちんと奈良絵も施されています。奈良国立博物館地階にあるミュージアムショップへは、博物館に入館することなく入ることが出来ますので、皆さんも是非一度のぞいてみられることをおすすめします。
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