北はりま・1
深夜に帰宅すると、2頭のワンコわんこが元気いっぱいに(やかましく)迎えてくれる、というのが我が家のならいです。妻や子供たちが帰って来ても寝転んだまま眼だけを動かして挨拶するくせに、私の時だけうるさいのはなぜでしょう。
ワンコというのはある意味、消化管に脳味噌が付いているような生き物ですから、食べることにかけては誰にも負けないのです。我が家のワンコは飼い主に似たのか、その傾向が一層強いので、「あ、おやつをくれる人が帰ってきた!!」と騒ぎ立てるわけです。しかし残念なことにおやつの在庫はゼロ。仕方がないので、再びクルマに乗って深夜営業中のスーパーへおやつを買いに行く飼い主なのでした。
兵庫県西脇市にある、JR加古川線の駅です。北緯35度の緯線と東経135度の経線とが交わる場所なので「日本のへそ」だそうです。そしてこの日本へそ公園のど真ん中をJR加古川線が突っ切る形になっています。どこまでも真ん中とかへそとかにこだわる姿勢が見事です。
このあたりでは1時間に1本列車があれば良い方なので、下手に途中下車してしまうと帰れなくなりそうでしたので、横着して車内から駅名票だけ撮ったものです。
この日の主な目的地は西脇市ではなくて加西市。直径5メートルの巨大な地球儀それ自体が地球と同じスピードで回転する「地球儀時計」と再会するのが目的です。山陽本線、加古川線と乗り継いで、粟生駅から北条鉄道に揺られること20分強で終点の北条町駅です。
ギネス認定のデカい地球儀時計。もう10年以上前に一度訪ねたことがありますが、そのときと比べると、北条鉄道の車両も、北条町の駅前の風景も、何もかもが変わってしまっておりました。寂れた感じの駅前には、巨大な複合ビルやら何やらが建ち、郊外型の大型店舗もいくつかできておりました。
加西市丸山総合公園の「山頂」にある巨大地球儀。先客がいたので下から1枚。女性は普通の体格で、子供さんは小学校の低学年といったところでしょうか。地球儀の大きさがよくわかるかと思います。
三和コンベアが製作して寄贈したこの巨大地球儀。時間を無駄にしないように、という願いが込められているのだとか。当然、寄贈を受けた加西市が管理しているわけですが、以前来たときとは少し様子が違います。
前に来たときには、常にブーンという音がしていたように思いました。そして球体をじっと見ていると、それが回転していることがはっきりとわかったのですが、今、目の前にある地球儀は、音もたてず、動いている感じもありません。
おへそはしっかり守られているけれども、どうやら手足や内臓は無防備だったようです。この不況下ですから、この先も動くのかどうか怪しいものです。1日も早い復旧と、風雪にさらされて相当痛みの目立つ球体表面の修復を願います。
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今時の公設公園は、指定管理者制度を導入していて、管理自体は地方公共団体ではない事が多いです。故障の貼紙?に加西市と書かれていない事から、この公園もそうではないかと思われます。管理団体はお金を貰って管理するので、基本的にメンテは最低限しか行いません(修理をする分だけ実入りが減りますからねぇ)。この地球儀も実物同様ゆっくりと滅びの道を歩んでいくのでしょう…あら、ブラックなコメになってしまいました(笑)
投稿: すいどう | 2012年6月27日 (水) 19時12分
すいどう さん
なるほど、そういう事情もあるのでしょうね。国立だったものが独立行政法人になったりして、いわゆる経営努力をするようになったことはいいのですが、その結果、お金を産まない物にはお金をかけない、ということが徹底されていくと、国全体としての文化度は下がるんじゃないかなぁ。とも思います。文化って、本来無駄なもんですから。
投稿: つきみそう | 2012年6月28日 (木) 05時42分