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2012年6月

2012年6月30日 (土)

WAGNER in 京都

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 白熊に喰われそうになっている「くま(仮名)」さん・・・・・ではなくて、白いワンコのかぶり物をした飼い主に無理矢理相手をさせられているところです。この白犬のマスクは某師匠が購入されたもので、ご家族の前でコレを被ってワンワンと吠えてみたけれどイマイチ反応が鈍かった、とのことで、犬だからコイツだろう、ということで私がいただいたという次第です。

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 せっかくですから我が家のワンコたちの反応を見ようと被ってみたものの、口の部分が開いていてそこから飼い主の顔が見える、あるいは匂いがするのでしょう、「くま(仮名)」さんも一生懸命にマスクの口の中の匂いをかいでおります。

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 ついには抱きかかえられての無理矢理ツーショット。「くま(仮名)」さんは非常に迷惑そうな、あるいはまったくやる気のない表情をしております。彼女たちワンコにとっては、見た目なんてどうでも良いのでしょうね。変な(ゴムの)匂いがするとか、でもこの中に入ってるのは飼い主だとか、一体コレなんだろう? 食べられるのかな? なんてことに興味が向いているんでしょうね。

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 本日のWAGNER京都大会、私は午後からの参加でしたが、実にまったりとした感じでした。関西地区での開催というのに関西地区レギュラー陣の参加が少なかったのですが、久々にケロリンさん(現在はぴよりんさん)やらソリトンさんなどとお会いすることもでき、某氏にはつきみそうの正体はあんたやったんかぁ、などと納得されたりして、なかなかに意義ある大会となりました。

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 万が一じゃんけん大会の景品となれば迷惑度ナンバーワンとなること間違いなしのこのマスク、こうしてみると本当に首輪の付いた白熊です。

 また今日は、私のヲタク道方面の師匠であるF師にもお会いできて、そこで恐怖のエヴァンゲリヲンスマートフォンを見せびらかされてしまいました。いけません。iPhoneを使っている私としては「アンドロメダ」は比較対象にすらならないはずなのですが、いや、実に良かったです。やがて飽きて手放す人が出てくる頃が一番危ないですね。

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 で、我が家の白い犬もこのマスクには興味津々でした。2頭ともに、以外にも怖がったりせず、興味深そうにクンクンと匂いをかいでおりました。まぁ中に飼い主が入っているのですから当然かもしれませんね。

 それはそうと、今日の宴会はすき焼き/しゃぶしゃぶ食べ放題。いけませんね。これでまた1週間ほど絶食しなくてはなりません。ひょっとすると、お肉の匂いがしたのでクンクンやってたのかもしれません。

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2012年6月29日 (金)

創意工夫

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 お散歩から帰って来た「ちち(仮名)」さん。耳をぴったりと寝かせた表情が可愛らしいからと、長男がさかんにその表情を作らせようとしてくれているのですが、肝心の彼女は早くケージに戻ってゆっくりしたい、と気もそぞろ。何より目の前で飼い主がカメラを構えているので、なかなかシャッターチャンスを与えてはくれません。20枚ほど撮った中で、何とか使えそうなのはこの1枚だけでした。

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 あなたを冴えさせるもの、というコピーがでおなじみのミントケース。よく見ると変なモノが突き出ていますが、これこそ、我が愛すべき生徒の手による偉大な作品なのです。すでに誰かがやっているかもしれませんけれども、なかなか優れた作品 - シャープペンシル - です。(削りあげて)鋭くしなくてもいつも綺麗な線がかけるシャープペンシルを、Sharpens you up!とかかれたパッケージに収めているあたり、なかなかにお洒落です。

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 試行錯誤のあとも見て取れる外観。シャープペンシルの駆動部を抜き取ってミントケースに収めてある、ただそれだけのものですが、実に良くできております。問題点があるとすれば、その大きさと形状ゆえに、ノックするのも書くのもそれほどやりやすくはない、というところですが、それでも見た目のインパクトは強烈です。当たり前ですが、ノックするとこのように芯が出てきます。

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 ノックボタンとなっている部分。ノックした状態で、ケースに収められている部分の長さがケースの長さと同じになる、ということです。ノックしていないときはメカ部分が伸びた状態ですから、後端部がケースのフタになる部分を少し後ろに押し出してずらせています。これにより、ケースの蓋全体がノックボタンとなるわけです。

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 蓋を開けるとこんな感じ。消しゴムも標準装備となっています。教室前の廊下を歩いていてコレを見せられ、すぐに「Blogネタにするから貸してくれぇ。」と言ってしまいました。作った本人もお気に入りのようで、「返してくれぇい!」とすぐに職員室へやってきたそうですが、残念ながらそのとき私は不在で、結果的にこの週末、ずっと借りっぱなしということになってしまいました。

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 学校の先生的には、この作品がいつ製作されたのかということが問題で、もしこれが授業中に・・・・・なんてことであれば見つけ次第即没収です。でも、そういうまずいところは指摘・指導した上で、すごいアイディアだねぇ、すばらしいねぇと褒めてやりたいものです。こういうところで芽を摘んでしまうから、学校の先生は嫌われてしまうのでしょうね。指導は指導できっちり入れながら、本人の素質はしっかり伸ばしてやれる教師でありたいですね。

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2012年6月28日 (木)

矯正不可能

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 こういうお姿を見せられると、来世は飼い犬になるのも悪くないなぁ、などと思ってしまいます。飼い主の都合でケージに閉じ込められたり、お散歩やご飯を忘れられてしまったりとなかなか難儀な要素もありますけれども、総じて平穏無事、ゆったりと寝ていれば毎日ご飯がいただけて遊んでもらえる、というのはすばらしく優雅な生活です。

 考えてみるに飼い主は、いろいろと外道なことばかりしていますので、来世も人間で・・・・・なんてのは厚かましい限り。ですから、わざわざ望まなくても自動的にそういう方面に転生するのはほぼ確実です。

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 フラナガンさんで求めたサファリにはコンヴァータが付属しておりましたが、せっかくですので純正の赤インクカートリッヂをセットしてみました。いつものことながら、このボール紙の輪っかを取り外して胴軸を締め込んでいく、この瞬間が大好きです。

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 わくわくウキウキでカートリッヂをセットして、インクが降りてきた頃合いを見計らって書いてみますが、さっぱりインクが出ません。もうこれ、欧米人ならこの固いペン先が撓るほどにギュゥゥッと紙に押しつけたりたたきつけたりするであろうレヴェルです。

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 LAMYの赤インクは、けっこう薄い色合いです。太字萬年筆の良さとしてよく言われる「文字に濃淡の変化が出て面白い」というのはコレで納得できますが、かすれるところまでは求めていないし、むしろ困りものです。舶来で太字以上のペン先は角刈りのオッサンみたいになっているものが多いので、当然といえば当然ですね。

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 要調整、ってことですが、松山まで持って行くわけにもいかず、さりとて自分で弄くったら哀しい結末が待っているだけなので、久しぶりに元町の某店へ持ち込んでお願いしてみました。最初は文字の太さ重視でうまくいかなかったので、太さをある程度犠牲にして書き味の気持ちよさ、そして何より、丸つけをするときにうまくインクが出るように調整していただきました。

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 その作業の中で告げられた衝撃の事実。私はこんな持ち方をしているのです。今まで気づかなかったのが不思議ですが、何も考えずに持ってこれなのですから、コレが自然な姿なのでしょう。サファリの命ともいうべき指をかける凹みをまったく無視したひどい持ち方。結局、この持ち方で気持ちよくマルが打てるように合わせていただいたのですが、ペン習字やってみようかな、なんて気持ちがいっぺんにぶっ飛んでしまいました。死ぬまで治りませんね。

2012年6月27日 (水)

北はりま・2

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 ねぇ、早く早くぅ、とお散歩をねだっていた「ちち(仮名)」さん。長男にリードをつけてもらって喜び勇んで玄関まで来たのはいいけれど、一緒に出かける「くま(仮名)」さんを待っていてじれているところです。あんまり暇なので、次男の靴に悪戯しているところを飼い主に見つかって声をかけられ、顔を上げたところでパシャッといかれたものです。

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 巨大地球儀のある丸山総合公園からブラブラと戻ってくる途中で、踏切を通り過ぎるフラワ2000を目撃。その地点から駅までは歩いて5分はかかるのと、1時間に1本しか走らない列車が北条町駅に戻ってきたということは発車間近ということから諦めておりましたが、結局はこんな写真までとる時間の余裕がありました。

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 車内にはすでに運転士さんも着座されていましたが、発車の直前に駅員さんが持ってこられたものを見て「鉄」なハートに火が付いてしまいました。懐かしのタブレット、閉塞通票です。四角い穴が開いていますから、いわゆる第二種というやつでしょうか。粟生から北条町まで、全線13.6キロの間は単線で、途中に交換設備のある駅はありませんが、閉塞なしの列車運行というのもあり得ませんから、保安上、必須のものでしょう。

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 実際、粟生まで行った列車はそのままこのタブレットを持って折り返してくるだけの、いわゆる折り返し使用で運用されておりました。ちなみに、停車中にお願いしてこの写真を撮らせてもらったせいでしょうか、来るときに乗せてもらったのと同じ運転士さんでしたが、確認喚呼の声により一層の力が入っていたように感じました。「あ、ややこしいヤツ乗ってるわ。変なとこ突っ込まれんように・・・・・」なんて思われたのかもしれません。

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 巨大地球儀のある丸山総合公園の最寄りバス停(神姫バス 丸山総合公園)前にあるコレクションルームに釘付けになってしまいました。セドリックの1900cc。ホワイトリボンのタイヤとかホイルキャップなど、オリヂナルなのでしょう。すばらしすぎますね。

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 このコレクションルームにある車たちにはその時代のものと思われるナンバーが付いているのもすごいところです。姫路5、ですよ。ホントに見とれてしまいますが、実際自分が所有していたら怖くて乗れないでしょうね。

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 セドリックの左にクラウンの「白いハードトップ」が見えていますが、その奥にはこいつがいました。クラウン・エイトなんて、すばらしすぎますね。全景も撮ったのですけれど、撮影している小汚いオッサンがガラスに写り込んでいたのでボツ。残念です。

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 コレも汚いオッサンが写り込んでしまってますが、顔が見えないからギリギリセーフか、という1枚。ダットサンです。ナンバープレート、特に陸運局所在地を示す漢字に注目です。さりげなくヘッドランプに黄色い球を仕込んであるところにもニヤッとさせられますね。

 兵庫県加西市。探せばまだまだ面白いものが見つかりそうな、そんな予感のする街です。

2012年6月26日 (火)

北はりま・1

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 深夜に帰宅すると、2頭のワンコわんこが元気いっぱいに(やかましく)迎えてくれる、というのが我が家のならいです。妻や子供たちが帰って来ても寝転んだまま眼だけを動かして挨拶するくせに、私の時だけうるさいのはなぜでしょう。

 ワンコというのはある意味、消化管に脳味噌が付いているような生き物ですから、食べることにかけては誰にも負けないのです。我が家のワンコは飼い主に似たのか、その傾向が一層強いので、「あ、おやつをくれる人が帰ってきた!!」と騒ぎ立てるわけです。しかし残念なことにおやつの在庫はゼロ。仕方がないので、再びクルマに乗って深夜営業中のスーパーへおやつを買いに行く飼い主なのでした。

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 兵庫県西脇市にある、JR加古川線の駅です。北緯35度の緯線と東経135度の経線とが交わる場所なので「日本のへそ」だそうです。そしてこの日本へそ公園のど真ん中をJR加古川線が突っ切る形になっています。どこまでも真ん中とかへそとかにこだわる姿勢が見事です。

 このあたりでは1時間に1本列車があれば良い方なので、下手に途中下車してしまうと帰れなくなりそうでしたので、横着して車内から駅名票だけ撮ったものです。

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 この日の主な目的地は西脇市ではなくて加西市。直径5メートルの巨大な地球儀それ自体が地球と同じスピードで回転する「地球儀時計」と再会するのが目的です。山陽本線、加古川線と乗り継いで、粟生駅から北条鉄道に揺られること20分強で終点の北条町駅です。

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 ギネス認定のデカい地球儀時計。もう10年以上前に一度訪ねたことがありますが、そのときと比べると、北条鉄道の車両も、北条町の駅前の風景も、何もかもが変わってしまっておりました。寂れた感じの駅前には、巨大な複合ビルやら何やらが建ち、郊外型の大型店舗もいくつかできておりました。

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 加西市丸山総合公園の「山頂」にある巨大地球儀。先客がいたので下から1枚。女性は普通の体格で、子供さんは小学校の低学年といったところでしょうか。地球儀の大きさがよくわかるかと思います。

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 三和コンベアが製作して寄贈したこの巨大地球儀。時間を無駄にしないように、という願いが込められているのだとか。当然、寄贈を受けた加西市が管理しているわけですが、以前来たときとは少し様子が違います。

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 前に来たときには、常にブーンという音がしていたように思いました。そして球体をじっと見ていると、それが回転していることがはっきりとわかったのですが、今、目の前にある地球儀は、音もたてず、動いている感じもありません。

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 おへそはしっかり守られているけれども、どうやら手足や内臓は無防備だったようです。この不況下ですから、この先も動くのかどうか怪しいものです。1日も早い復旧と、風雪にさらされて相当痛みの目立つ球体表面の修復を願います。

2012年6月25日 (月)

わかっていても・・・

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 あぁ、アカンやろなぁ、と思いつつ撮れた1枚。思いっきりストロボに反応してタペタムが思いっきり光っています。いわゆる「怖いちち(仮名)」さんです。多分そうなるんだろうなぁ、あんまりいいことないなぁ、と思っていても防ぐことができないのは、何もカメラのお節介ストロボだけではないのです。

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 やっぱり、やってくれましたね。ごくごく一般的な大きさのamazon箱に、ポツンと2箱入ったLAMYのインクカートリッヂ。「荷物来たで。めっちゃ軽いで。」という言葉。行いの悪いご主人ですと、ここで「どうせまた萬年筆買うたんやろっ!」とシバかれるところです。

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 マオぢぃさんに「おかしい!」と指摘された目盛り。普通の人なら何とも思わないのですが、ノギスの測定値が読めます、なんていうヘンタイな人にとっては、どうにも気になって仕方がないところでしょう。

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 一般的なノギスは、説明の通り、19㎜を20等分した目盛りがバーニアに刻まれています。しかし、パチもんノギスボールペンでは、本尺にも副尺にも同じ間隔の目盛りが刻まれています。要するに、ノギスらしく1㎜より細かい寸法を測る、ということはできないのです。

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 あくまでお遊びなので、あまり真剣に怒らないでやってください。ノギスっぽい雰囲気が出ていればそれで良い、というノリで作られたものなのでしょう。本家本元のノギス自体、最近はデジタル式のものが出ていて、目盛りの読み方知りまへん、ってな人も増えているはずです。かつて、中学校の技術・家庭科の時間に、クラスの大半が理解できないのを承知で教えたものです。今だったら、もう少し理解できる生徒増やせるかも。

2012年6月24日 (日)

フラナガン

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 珍しく真剣な(怖い)表情で身を乗り出している「くま(仮名)」さん。黒い彼女を撮ると必ずストロボを焚いてくれるので、暗い写真になってしまいます。かといってストロボなしで撮ればシャッターが遅くなるので流れてしまうのでしょう。カメラがお馬鹿なんだ、とつい言ってしまいますが、実のところは使う方が下手くそなだけなのでしょう。

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 大阪農林会館。場所的には心斎橋にほど近い、まぁ心斎橋と言ってしまってもいいところにあります。レトロな雰囲気のビルで、ここの4階にかの有名な「フラナガン」さんが入っています。

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 エレベーターホールはこんな感じ。つい期待してしまいますが、残念ながらここには銀座の奥野ビルみたいな素敵なエレベーターはありません。ごくごく普通の、それもけっこう新しめのエレベーターになってしまっています。

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 今更ですが・・・・・とオーナー自身苦笑いしつつ、ポイントカードができたことを告げられましたのでさっそく作ってもらいました。今回も聞くのを忘れてしまいましたが、なんでお店の名前がフラナガンなのでしょう。まさか、フラナガン機関・・・・・なわけはありませんね。

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 近々海外へ買い付けに行かれるということでしたが、少しひねったもの、珍しいもの、いわゆる「変なモン」というのを見つけることがどんどん難しくなっているそうです。それはまぁ、誰もがインターネットで見つけてしまいますから、少々のものを持ってきても「あ、それ知ってる」となることが多いのでしょう。

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 ノギスとボールペンが合体していますが、クレオ・スクリベントではありません。あんなにしっかり、ずっしりしておりません。軽い軽い樹脂製で、お店のPOPにも「インクが出たら儲けモン」みたいなことが書かれておりました。そんなに安く作りたいなら何でノギスなんぞくっつけるのか、そういう矛盾したところが面白いのです。

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 萬年筆好きな人にとって、フラナガンと言えば「サファリのB」でしょう。もうすぐ期末考査なので、採点用にBニブ付きのサファリを買って参りました。コンヴァータで使うか、カートリッヂで使うか迷うところですが、やはりサファリの雰囲気からいったらカートリッヂですね。しかし、サファリに合う赤インクのカートリッヂを手に入れるのは簡単ではありません。

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 そこらを探して回るよりも通販の方が速い、ということでamazonに発注してみました。配送用の箱のサイズを統一することがamazonの強さの秘密ですが、インクカートリッジ5本入りを2箱、なんて小さなものがどんな入れ物で届くのか、小さな本の時のような封筒でしょうか、それともいつもの段ボール箱でしょうか。届きましたら報告いたします。

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2012年6月23日 (土)

シナノケンシ

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 病院へ行ったときの写真を何枚か見て思ったのですが、やはり「ちち(仮名)」さんを撮るなら弱っているときや眠いときに限ります。本人(犬)にとってはエェ加減にせぇよという話でしょうが、近くへ行ってさぁ撮るぞとなればカメラを気にしてそっぽを向いたり、遊んでくれと突っ込んできたりしますので、彼女の写真は本当に数えるほどしかありません。

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 見つめていると涙が出てくるようなピンぼけ写真。遠く離れたところからiPhoneで撮ったものですが、私はどうも,iPhoneのカメラを正しく扱えていないようです。道具に凝る割には道具を使いこなすことができないという、最悪の状態になってしまっています。

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 道具を使いこなせていない、ということでは、立派なPCがありながらその機能のごく一部しか使っていない私。2週間ほど前からメールが一切受信されず、一体どうしたことかとあれこれいじっていましたが、何をやっても解決できずにおりました。Shuriken メール 受信できない なんて語句で検索してみたところ、ネットセキュリティ系のソフトがクサいのではないか、という話がいくつか見つかりました。Avast!の無料版を長いこと使わせてもらっていますが、こいつがどういうわけか、今まで通してきたものを通さないように設定を変えてしまっていたようです。

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 メールも受信できないのでは再インストールするしかない、と思い詰めて買ってきたのがこちらのSSD。現在のCドライブはマイドキュメントその他を他のドライブに設定してあるのでアプリケーションを詰め込んでいても150GBほどを使っているだけ。ですので、256GBあれば余裕のよっちゃんです。

 PlextorといえばCD-R。プレクのドライブで読めなかったら諦める、大事なものはプレクで焼く、というほど信頼性が高い、良いドライブを出していました。その分、価格もそれなりで、光学ドライブは安いものを買って使い潰すのが普通になると、商売にならなかったのでしょうね。今となっては外国の会社にそのブランド名を売り渡してしまっています。

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 黒いのは3.5インチベイに取り付けるためのブラケット。左のCDが案外値打ちもので、いろいろと便利なツールが詰まっているようです。こういうところに、かつてシナノケンシだったころのPlextorに通じるものを感じますね。造っている方もその辺をよくわかっていて、そういう雰囲気を出すようにしているのでしょう。ブランドがとても大切にされているのです。

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 ブラケットを取り出すと、その下に収まっているSSD本体が見えます。SSD自体、もうすでにHDDよりも割安感が出てきていますから、遠からず安売り合戦になりそうな感じです。そうなると、またぞろ信頼性の低い製品が出てきそうです。どうかこのPlextorブランドだけでも、安売り合戦で消耗することなく、安心して使える製品を出し続けてほしいものです。

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 結局メールの件は再インストールしなくても解決しましたので、それならいよいよ再インストールとなるまでSSD自体買わずに待っていれば良かったのです。けっこうマメにメンテナンスをしてきたつもりでも、最近は動きがもっさりしてきた感じがしますので、そろそろ綺麗に再インストール、というのもアリかも知れません。Windows8が出ればすぐに飛びつくでしょうから、今再インストールしても1年は使わないだろうとも思いますし、実際、再インストールはいろいろと面倒です。とりあえずは今の環境をできるだけ綺麗にメンテナンスして、まずはSSDの使い心地を確かめる、ということになりそうです。

2012年6月22日 (金)

町おこし・村おこし

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 今日の記事に合いそうな顔、ということで引っ張り出してきました。寝ている「くま(仮名)」さん。黒と白のコントラストが実に綺麗です。

 毎月恒例となった職場のボウリング大会。3ゲーム遊んで貸靴代込み1800円となる時間帯を狙っての開催です。今年社会人になったばかりの若い人から、私のような高齢者まで、実にさまざまなメンバーが集います。

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 結果の方は・・・・・ネタで参加しているメンバーなので、それを聞かれても困ります。ヘロヘロになりながらゲームを終えて、精算を済ませてロビーまで来ると、UFOキャッチャーの群れ。これは挑戦しないわけにはいきません・・・・・ということで、獲れたのがこいつです。

 不勉強な私は、何やら獲りやすそうな黒いクマがおる、程度の認識だったのですが、なんとこちら様は、熊本県公式のゆるキャラ様だったのですね。

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 まさしく、くまもとサプライズ。わがせんとくんにも負けないゆるキャラぶりです。奈良は鹿、という確固たるイメージが定着しておりますが、熊本は別に熊じゃないでしょう。それでも県名にデカデカと「熊」の字が入っているのだから、ということだったのでしょうか。熊本というとまず馬刺しを思い浮かべてしまう私には、熊本と熊、そのまんまやんけ・・・・・です。

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 同行していた社会人1年目の社会の先生は、「これ、授業で使いました!」とおっしゃってました。今、生徒に教えているところに「過疎・過密」の問題と、それにからんで「町おこし・村おこし」というのがあるのですけれど、その教材としてこいつを取り上げたのだそうです。いやぁ、最近の新規採用教員たちはみんな実に優秀です。ボウリングでは大負けですけれど、授業だけでも勝たないとなぁ・・・・・・。

2012年6月21日 (木)

悪循環

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 お古の靴下で綱引きに興じる「くま(仮名)」さん。どうも今日は元気がない、と長女が言いますのでケージから出してみるとこの通りで、あちこち好きに走り回って遊びまくりです。雨が続くと家の中に閉じ込められますので、犬たちも気分が晴れないのでしょうね。

 気分が晴れないといえば、それこそ熱帯雨林、某巨大ネット通販がらみのトラブルでうっとうしい日々が続いています。娘が携帯電話を購入して入金を済ませたのに1週間ほど何の音沙汰もなく、ある日突然に「在庫がないのでご注文はキャンセル」と来たものです。

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 それはそれで仕方ないとして、現金を振り込んでいるのにそのサイトだけで使えるギフト券での返金となるのは、規約通りとはいえ複雑な心境です。返金されたギフト券で別の業者に注文を出しましたが、これがまた、さらに嫌な気分になる結果となってしまいました。

 2つの業者に共通しているのは、こちらの注文が確定したあとで、そうそう在庫がないはずの同じ商品を、注文したときより高い価格を提示して「出品」していることです。そういうことをしている業者が、キャンセル、もしくは発送準備中といいながら何の連絡もなし、となると、その値段では売れないよ、欲しければもっとお金を積みなさい、ということなんだろうか、という「下司の勘ぐり」をしてしまいます。

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 さらに難儀なことに、10日ほど前からメインPCでのメールの受信がまったくできなくなりました。どこにも異常はなく、メールを送信することもできるのに、新着メールを見に行くと「ありません」と言うだけで何も受信してくれないのです。「サーバの設定が変わったから前のままだと受信できないようになってます。」なんてメールが来ていたら、なかなかブラックの効いたギャグなんですが、別の端末で受信した中にもそういうメールはありませんでした。

 やはりブラウザとかメーラとかは、使い慣れたものが一番です。秋に出るというWindows8を待とうと思っていたのですが、どうやら休日1日潰しての再インストールと環境再構築になりそうです。

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 そんな中、ハマってしまったのがiPhoneアプリ、「にほんのあらそい」です。先に出された「ぐんまのやぼう」の全国版ともいえるもので、好きな都道府県を一つ選んで、それ以外の都道府県をすべて「せいあつ」して「にほんとういつ」をめざすというもの。1日に2、3回は「にほんとういつ」できますので、それよりも、各地の「とくさん(特産)」を集めることが目的になっていくのでしょう。

 奈良県を本拠地にしてゲームをしておりますが、やはり東京や大阪、愛知あたりを本拠地にすべきでしょうね。クサクサする気持ちをゲームで紛らわす。とっても悪い巡りです。

2012年6月20日 (水)

興和

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 診察台の上で力なく笑う「ちち(仮名)」さん。一昨日、爪を切ってもらいに出かけた際の別ショットです。引き綱を握っている妻の顔をじっと見て、「なんとかしてよぉ」と言うような表情をしております。

 我が家の犬たちに共通の悪い癖は、見知らぬ場所へ行ったり緊張したりすると脱糞してしまうところです。お前は徳川家康かっ、と突っ込みを入れながら処置に困ることも多々あるのですが、さすがに動物病院ですからその辺の備えはぬかりありません。

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 またも鬼門の「緑色のもんを撮る」ことに挑戦してみました。LAMYサファリの今年の限定色、アップルグリーンです。以前のグリーンとはまた違った緑色で、コレがなじみのある何かと同じ色なのですけれど、それが何かがわからず、非常に苦しい思いをいたしました。

 ねぇねぇ、この緑色、何かといっしょやろ。何やろ? なんて人に尋ねても、期待した答えが返ってくる方が希です。なにせ答は私の記憶の中にあるのですから。

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 さすがにのりたまの緑色は濃すぎました。これではないようです。こののりたまの緑色は、いわゆる普通の緑色。誰もが緑色といったら思い浮かべるような色で、アップルグリーンなんて洒落た名前とは遠いものです。

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 しばらく見ない間に、何となく外袋が変わってしまった永谷園のチャーハンの素。五目チャーハンの素、と書かれている地の部分、ここの緑色が近い感じです。以前のパッケージはもっと緑の部分の面積が広くて、さらによく似ていたような気もしますが・・・・・。

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 やっぱり、これですね。コルゲン。この緑色といっしょです。やはり春先からケロリンさん(現在のところは暫定的にぴよりんさん)が前へ前へ出てきているなぁ、と思っていたのですが、まさかサファリの限定色まで落とすとは思いもよりませんでした。天下を盗るのも時間の問題なのかもしれません。

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 この書き味ですから、日本に正規ルートで入ってきていないBニブなんかを欲しがる人がいるのもよくわかります。折しも期末テスト目前ですので、採点用にBニブ付きのサファリを仕入れて見ようかなぁ、などと思っております。味わいとかそういうものとは無縁ですけれど、安くてしっかりしていて、実用するには本当に良いペンですね。

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2012年6月19日 (火)

グランドキリン

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 これはもう、撮影者(である長女)が寝ながら撮ったのでしょうね。構図がどうのこうのいう前に、面白いと思ったら撮る。写真の基本ですね。そういうことを忘れていろいろと小細工に走るからオモロイ写真が撮れないのだと自戒しつつも、どのみちうまくできるようにはならないのですから、できるひとに任せておくのもいいかな、などと思ってしまいます。

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 若い頃は人並みに、アレもできるようになりたい、コレもできたら嬉しい、なんて思ったりしていたものですが、さすがに半世紀も付き合っていると、自分は何にもでけへんのや・・・・・とはっきり思い知らされて、それはそれで楽になったように思います。

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 お酒が強かったら・・・・・なんてことを思ったりした若き日。でも私は、お酒の呑めないおっさんになりました。本日発売のグランドキリン、大企業の広告戦略にまんまと乗せられて、呑めもしないのにさっそく買い込んで参りました。コンビニエンスストアで売りやすい(陳列しやすい)ように、一般的な350ミリリットル缶と同じように扱えるように作られた国内最軽量の瓶、というのも一つのウリです。

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 さすがに高さは揃えられなかったようですが、胴径はきっちり揃えてあります。コンビニエンスストアにある、手前の飲み物をとると奥から次のがズリッと出てくる冷蔵庫に入れて売るにはぴったりですね。

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 こんな栓ですから、買ってその場でグビッとやれますね。大人はそんなお行儀の悪いことしてはいけませんが、電車の中でも呑めそうです。そういう需要って、あるのでしょうか。あったとして、夜の電車で近くに立ってる(座ってる)オッサンが呑んでたら、うらやましいやら何やら・・・・・。

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 香り豊かなコクの深いビール、ということで、ヒノキの香りがするのだとか。そう言われてかいでみるとそんな気もしますが、B級ぐるめどころかZ級グルメな私にはよくわかりません。ただいえることは、冷蔵庫に常備されているヱビスと同じかそれ以上にお気に入りになりそうな予感がする、ということぐらいです。

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 あぁ、酔いが回ってきた・・・・・って言ってみたいですね。お酒が呑める人がうらやましいです。一瓶330ミリリットルだそうで、缶ビールより気持ち少なめの容量ですが、そんなの全部呑んだら倒れてしまうでしょう。あぁ、このまま気絶してしまいそう。気持ちいいですぅ・・・・・。

2012年6月18日 (月)

エリザベス

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 診察台に乗せられ、エリザベスカラーを装着されて爪を切られている「ちち(仮名)」さん。ちょっと爪が伸びすぎて巻いてきたので、これはイカンと切ってやろうとしたら暴れること暴れること。とても無事に切ってやる自信がなかったので、情けない話ですがお医者様におすがりしました。一度、よほど嫌だったらしく低く唸って見せたものの、総じて品評会に出ている犬よりもおとなしく、賢くしていた彼女でした。

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 で、このしっぽです。おとなしくしていたのは怖かったからなのですね。フィラリアの検査結果も陰性でした。一通り爪を切ってもらって、抱っこされて診察台を降りるといつもの元気な彼女に戻りましたが、家に帰るのに車に乗るのを嫌がって逃げ回っておりました。彼女は幼少のみぎり、車にひかれたことがあるので、どうにも車は好きになれないようです。

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 ちなみに、こちらがエリザベス。「銀魂」という漫画に出てくる、桂小太郎のペットで、一応は地球外生命体ということになっておりますが、中におっさんが入っているだけなんじゃないかという憶測も根強くあります。けっしてオバQの出来損ないなんぞではないのです。

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 先日の名古屋WAGNERで、まとりっくす さんから譲っていただいたショートタイプの萬年筆。二右衛門半認定委員長なんぞを努めておりながら、これが初フェルムです。第1回の名古屋WAGNERが開かれたときの記念に用意されたもの、ということだったと思います。

 ショートタイプの萬年筆を見ていつも感心するのが、キャップと胴軸との嵌合です。ネジ式嵌合や落とし込み嵌合(俗に言うパッチン)などと比べて、一番造るのが難しいのではないかと思うのですが、実際にはどうなのでしょうか。

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 キャップの内側に仕込まれた「ばねカツラ」が首軸とうまくすり合って、緩すぎず、かといって首軸に傷をつけることのない範囲でしっかりと嵌まり合うのは芸術的ですらあります。

 文字が消えていない方のラベルを見ると、14K ロジーム、という文字が見えます。ロジウムメッキが施されているなんて、なかなか気合いの入った造りです。

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 XFというペン先にも興味がありますし、プラチナのカートリッヂがささるはずですから、すぐにでも使ってみたいのはヤマヤマですが、せっかくのフェルム。もうしばらくはこのまま、大切に眺めていようと思います。

2012年6月17日 (日)

WAGNER名古屋・再生編

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 おやつを前にして真剣な表情でおすわりをしている「くま(仮名)」さんを撮ったのですが、じつはこれ、相当不自然な姿勢で撮っていまして、写真右側に私の体がありました。その関係で、私めの見苦しい足が写り込んでしまったので、はぁと型に型抜きしてみました。奥の机の上も整理しておけば良かったのですが、犬の写真は一瞬が勝負なのでこれは仕方ありません。

 宴会本部長が説明中ですが、それとは関係なしに分解が進められております。時折、部品が割れたんじゃないかとも思える「パキッ」系の音がするのですが、親方の言葉にもあるように、一つの部品も破損していないので、これは十分に再生可能です。分解している向かいから手を伸ばして興味深そうにパーツを見ているのは名古屋の黒い人。また何かインスピレーションを得て発明されるかもしれません。おすわりになっている頭上にはこんなメニューが。

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 壁の色と同化している、とまで言われてる人のうしろに貼ってあるメニューがブラックペペロンなんて、まさしくブラック効いてます。ちなみにこのご夫妻、おうちで良く名古屋名物のあんかけスパをお作りになるそうで、これがまた絶品なのだとか。名古屋近辺ではスーパーなどに「あんかけスパのソース」なるものが普通に置いてあるそうですが、こちらでは見かけないのが残念なところです。

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 なんてことを言ってるうちにもどんどん組み立ては進み、いつの間にかこんな状態に。某師匠が宴会で何も食べていない、っていうのもすごい光景ですが、その向かいで呆けたように組み立ての様子を見守っている某店長、二右衛門マスター、そして名古屋の黒い人。ちなみに宴会本部長的には、箸袋に試筆されたりおしぼり使って調整されたりする方が難儀なので、ルービックキューブの組み立てぐらいなら、いくらでもやってください、なのだそうです。

 そんな克明に記録残さんでも・・・・・という声をよそに、こちらのテーブルでは宴会そっちのけでキューブの修復を見守っておりました。やや遅れて宴会場に着いた私が、某師匠と宴会本部長との間に残った空席に座ったことが諸悪の根源。某師匠に宴会でものを食べさせないなんて、何とも罪深いことをしてしまいました。

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 組み上がったキューブを試す某親方。激務が続いているせいか、はたまた持病のゆえか、手が痛い!を連発しつつも、ルービックキューブが一世を風靡していた時代に先頭を走っていた某師匠をして、出来るな!と言わしめるほどの実力。私のように脳に論理回路がない人間にとっては、ルービックキューブが出来る人というのは異星人かと思うほどなのですが、調整を究めるような人はルービックキューブもすごい、のかもしれません。

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 2時間ほどの宴会中、ルービックキューブの組み立ては2回行われました。一度組み上がったものを試すうち、はかなくも崩れ去ったからなのですが、設計はなかなかいいところを突いていながら、どうにもガタつきが多く、動かすときはきちんと角をそろえてからでないと簡単に崩壊してしまいます。自宅に持ち帰ると、機械専攻の長男がさっそく弄くり回しておりましたが、今のところ綺麗な形を保っております。

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 そんなこんなで、ルービックキューブに関するいろいろなお話を伺いながら、間近で組み立てを拝見できるという、なんともいえない宴会でした。ネタを提供してくださったsu_91さんにも、あらためてお礼を申し上げます。遊んでいて崩壊したら、またWAGNERに持って行かなくては・・・・・。

2012年6月16日 (土)

WAGNER名古屋・崩壊編

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 ケージに体毛を食い込ませて寝ている「ちち(仮名)」さん。これでは美人が台無しですが、本人(犬)的には大いに気に入っている態勢のようです。ケージの奥行きが彼女の体長にマッチして、しっかりと体がはめ込まれた感じがよいのでしょう。

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 近鉄名古屋駅のホームで見つけた少しだけ妙な表示。「最端」なんて言葉がそもそもなじみの薄いものですが、ホームをこれ以上先へ進んでも自販機はないよ、ということなのでしょう。これより手前、すなわち改札口寄りに設置された自販機にはこういった表示はありませんでした。

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 午後2時過ぎの名古屋駅周辺はパラつく程度の小雨。ウィンクあいちへ行く程度なら傘をささずにすむほどでした。午前中、調整師のお二方は大変だったようですが、この時間にはすでにまったりとした雰囲気になっておりました。

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 何やら妖しいアタッシェケースのようなものを持ってる人がいる、と思ったら二右衛門マスターでした。しかしその中身は・・・・・親方に見せたら確実にシバかれてしまいそうなまともなペンばかりでした。「こんなのは私の二右衛門マスターではない。」(by 碇ゲンドウ)

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 こちらの護身用萬年筆も、親方にバッチリ調整していただいてまともな書き味になりました。同時購入の黒とシルヴァーもそれぞれに嫁いでいきましたが、キャップをポストしたときのリアヘヴィーぶりと、何よりクリップの位置が無茶苦茶なところが大いに笑わせてくれました。

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 su_91さんが、「これなんか喜ぶんぢゃないか?」と私に持ってきてくださったのがこちらのルービックキューブ型貯金箱。パッケージの中、黄色い面の中央に、お金を入れるスロットが見えています。

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 これをご覧になって「キュービスト魂」を刺激されてしまった某師匠の、「崩してみて。すぐに戻せますから。」という声に応えてキューブを回していくと・・・・・あれ、ブロックとブロックとの隙間がどんどん広がっていっているような気がします。

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 2次会の会場に腰を落ち着けたところで、師匠による修復が始まったのですが、それはもう身の毛もよだつような・・・・・いえ、鳥肌ものの鮮やかなものでした。触れば触るほど崩壊していくルービックキューブ型貯金箱。すでにこの時点で、師匠により生贄宣言がなされております。

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 某師匠による修復は2次会の間ずっと、都合2回も行われました。そうこうするうち、新幹線の時間が迫り、「ほとんど何も食べないまま」某師匠が2次会の会場から立ち去られるという異常事態となりました。新幹線改札までお送りしたついでに買ってきたのがこちらのお菓子。シャチボンに続けとばかりに世に出された「ぴよりん」です。

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 可愛らしいヒヨコの形に作り上げられたこれは、プリンのようなお菓子です。表面がつるんとしているのではなくて毛羽立っているプリンという感じでしょうか。名古屋から奈良まで運ばれてくるうちに、こちらも崩壊してしまいました。

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 ザクッとスプーンですくい取ったところ。露出がヘンなのでわかりづらいですが、食感はプリントレアチーズケーキの間ぐらい、お味は卵がしっかり主張するプリン、という感じです。名古屋コーチンの卵を使っているというのがポイントですね。

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 なを、その後名古屋市内で開かれた良識あるヘンタイ倶楽部幹部会において、ケロリンさんを「ぴよりん」とすることが決定されました。

2012年6月15日 (金)

ショボーン

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 ケージの角から流し台の方を見つめる「くま(仮名)」さん。とにかくビニール袋のカシャカシャいう音に敏感なワンコなのです。おやつはビニール袋に入っているから、というのがその理由で、熟睡しているように見えてもその手の音が聞こえると起き上がっておすわり、というのが彼女の「特技」です。

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 しかし、飼い主がカシャカシャいわせていたビニール袋から出てきたのはこんなものでした。全国各地で発売されているといわれるご当地ショボーン、その奈良バージョン、大仏と鹿です。このショボーンという顔文字は20世紀から続く伝統あるもので、俗に2チャンネル発祥といわれますが、実際にはそれ以前から使われていたようです。

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 で、うちでこれを取り上げるのはこいつがあったから。製作作業が中断したままになっている阿修羅像、その完成したものが置かれている土産物店に行ったついでに見つけてしまったものです。顔が三つありさえすれば何でも阿修羅なのか、と突っ込みを入れたくなりますが、とりあえず阿修羅なのだそうです。

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 こちらは立体バージョン。三つの頭の上には何かがとぐろを巻いているような気もしますが、気にしないことにしましょう。完成した像が店頭に置かれているのを見ると、私が組み立てたものとちがう部分がいろいろと見つかります。こりゃ大間違い・・・・・と落ち込んだのが下半身の造形でしたが、よく見れば展示品が指で押されて凹んでいただけでした。

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 こんなお土産品に出会ったのも、早く残りの部分を完成させなさいという阿修羅様の教えなのかもしれません。秋までには完成できるように、早々に作業を再開したいと思っていますが、なかなか合う老眼鏡がないのが辛いところです。

2012年6月14日 (木)

慣れとは・・・

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 あまりにも・・・・・なので掲載を控えておりましたが、やっぱり気になるので公開します。「ちち(仮名)」さんの鼻先です。これのバリエーションとして、こんなのもあります。

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 なんやこれ・・・・・お前はラクダか、という感じですが、失敗作の写真もよく見ると何かしら面白いところがあるものです。ちなみにこれらは2枚とも娘の作品。娘が撮ればこんなにもそばに寄ってくるのに、私のときだけ逃げたり横を向いたりするのはちょっと寂しいところです。

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 かの有名な「万年筆」初版本を手に入れました。初版第一刷だからどうした、むしろ版を重ねて構成の入ったものの方が良いではないか、という考え方もありますけれども、やはり初版第一刷という響きには重みを感じます。

 3週間に及んだ教育実習も、明日でほとんど終わりです。ここ数日は、校外学習の前日や当日という、言ってみれば「早く帰れる日」に遅くまでお付き合いをして、ほとんど午前様という日が続いておりましたから、教育実習が終わったら少しは早く帰れるか・・・・・と期待しております。実習の最初の頃は、「そんなに早く帰って大丈夫か?もっとしっかり準備をしなくてもいいのか?」なんて声かけをしていたのですが、いざ遅くまで残られるとなると、それに付き合うのは想像以上にたいへんです。

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 表紙カヴァーに居並ぶ萬年筆たちは、どれもみなヴィンテージと言うにふさわしいものばかり。私などはもう少し時代の下がったものの方が使いやすいと思いますし、何より気を遣わなくて済みます。萬年筆文化継承のため、使える状態の萬年筆を、できるだけオリヂナルに近い状態で次世代以降へ引き継ぐ、というのは口で言ったり文章で書いたりするほど楽なことではありません。

 毎日、日付が変わってから帰宅して、まずは食器乾燥機の中身を取り出して食器棚に並べ、おやかんにお茶を沸かしかけてから洗い物にとりかかります。段取り、要領の悪い私ですが、毎日やるうち、少しずつ上手になってきたような気がするのは嬉しいところです。

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 内容がきちんとしているのはやっぱりあとの版、というのがこちらの本。近所の本屋にフラリと入ったら残っていた、ということで買った初版本ですが、関係者によればあとから刷ったものの方がいいよ、ということです。しかしこの本、「熱い思い」が伝わればそれでいいのであって、少しぐらい間違いが混じっていてもそれはそれでご愛敬、ということなのかもしれません。

 さて今日も上手に洗い物が出来た、となればBlogの更新です。最近はネタにするような新しい萬年筆とか変な文房具なんかも少ない(買いに行ってる暇がない)ので、すでに持っているペンを引っ張り出してきて記事をこじつける、というのが増えているのが難儀なところです。

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 毎日9時過ぎには床につく次男の顔は、そういうわけで朝しか見ないのですが、時折電話をかけてくることがあります。「遠足やから、おやつ200円まで。」それはもう、小学生にとって遠足の楽しみは何といってもおやつ。24時間開いているスーパーやコンビニエンスストアによって、とりあえず可能性のありそうなものを買い込みます。そのついでに変なモノを見かけると、つい手が出てしまうのは悲しい性です。

 謎の味のポテトチップス、東京編と大阪編。大阪編の味のヒントは、「キャベツを使わない大阪生まれの鉄板焼き」とか、「牛すじとコンニャクの煮込みを材料にしたもの」、あるいは「安くしてもらうことを○○る、という」なんてことが書かれています。なんでしょうねぇ。お好み焼きとどて焼きと葱、ですか。どんな味のポテトチップスなんでしょうか。残念ながら私は食べられないので、子供に食べてもらって感想を聞こうと思います。

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 これがなければトレド干支もなかった名著にもお付き合い願って、今日もBlogの更新完了です。あとはお風呂に入って寝るだけで、その時点で午前3時から4時ぐらい。平均睡眠時間3時間とナポレオン並みの私ですが、おそらくは日中、自分でも気づかない間に寝ているのだと思います。仕事の能率が悪いのも、きっとそのせいです。

 明日は所属している学年の宴会。会費3000円とお手頃ですが、晩ご飯は食べない、お酒は呑まないと決めているので、ソフトドリンク(もちろんノンシュガー)を飲みながら楽しく時間を過ごします。帰ってくるのはきっと夜明け前なんだろうなぁ・・・・・と思いつつ。

2012年6月13日 (水)

シカ

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 飼い主が帰宅すると、いつものように騒ぎ立てる「くま(仮名)」さんでありましたが、ひとしきりかまってもらうと満足して寝てしまいます。大人の余裕というのか、年老いたというのか、傍らでいつまでもギャンギャンいってる「ちち(仮名)」さんとは大違いです。

 何とか天気がもちましたので、京都市内散策の校外学習に行って参りましたが、乗せてもらった観光バスがあまりにギンギンに走るのでついつい喜んでしまいました。電子制御サスペンションを積極的に使って、12メートル車がカーヴや交差点にあり得ないと思える速度で進入し、スルッと抜けてしまうのです。ドライヴァーの腕もさることながら、技術の進歩に脱帽。そして何より、あぁ運転してみたい、と思ったことでした。

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 鑑賞用猫型入子置物、ネコリョーシカです。マトリョーシカの外観を女の子ではなくにゃんこにしてあるからネコリョーシカ。安直です。安直すぎるネーミングです。しかし、図体がでかいとはいえ全5体というのはご立派です。

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 こちらはチェブラーシカ。こいつは一番外側になっているキャラクターの名前がチェブラーシカですから、入れ子人形でなくてもチェブラーシカ。中に入っているのはワニとライオン、あとなんでしょうか。

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 入れ子になったお人形の外観が鹿なので、マトリョー鹿。安直すぎますね。こんな安直なものが奈良のお土産として売られているなんて、これでは奈良県の観光はどんどんダメになる一方です・・・・・などと怒りながら買い求めました。

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 店内のPOP。鹿という漢字にふりがながふってあったり、ロシア語らしき文字まで書いてある凝りように惚れました。写真右上にはストラップらしきものが写っていて、なかなか悪い予感がするのですが・・・・・

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 やっぱりね。こちらは分割できません。でもストラップの先にぶら下がっているお人形がバラバラになるなんて、面倒なだけでいいことはほとんどないでしょうから、これでいいのです。

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 最後に3体揃って記念撮影。京都市内を歩き回ってくたびれたので早く帰って休みたかったのですが、学校に戻ると真面目な教育実習生が授業の準備中。日が暮れてからプリント刷ったりいろいろやってます。昼間は実習生同士で授業の練習をしていたということですが、ちょっと・・・・・と引っかかるものがありました。先生の資格を取ろうとする人はもっと周りをよく見るべきですよ・・・・・という話をしてあげなければなりませんね。

2012年6月12日 (火)

時間切れ・2

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 いつ、誰が、どういう状況で、何を狙って撮ったのか。最近一ヶ月ほどの間に、おそらくは長女が、ただ何となく徒然に、特に何を狙うでもなく撮ったものでしょう。蛍光灯が眼に入ってウルウルと少女漫画のような感じになっているので、よりいっそうかわいらしく見えますが、おそらくは寝起きで眠たいだけでしょう。我が家における彼女のイメージは「獰猛」です。

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 夕刻、市役所へ出張するついでに1時間の休暇をもらって、奈良文化財研究所に隣接する平城宮跡資料館へ行ってきました。残ったスタンプを捺してスタンプラリーはコンプリート。無事、「粗品」をいただくことができました。

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 粗品は栞か絵はがきであろう、という予想は見事に外れて、大極殿の写真をあしらったクリアフォルダがいただけるのでした。上空でヒバリが鳴くのどかなところで2、3時間ほど歩き回って、何を見るにも料金はかからず、その上に記念のスタンプは残るわ粗品はいただけるわと、まことにもってけっこうなお話です。

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 スタンプがたまったので粗品をください、というだけのために資料館に入るのもためらわれたので、一通り見学してみました。奈良時代の下級官吏の仕事机を再現した写真に番号が振られています。文房具好きとしてはけっこう興味をひかれます。

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 銅印と木印とはどう使い分けたのか、算木は具体的にどのように使ったものなのか、など、いろいろと気になります。(時間はかかりますが)歩いてもいけるほどに近いところに住んでいるのですから、一度、じっくりと見学してみたいものです。

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 小刀で木簡を削っている様子を再現した展示。当たり前ですが当時の筆記具は毛筆で、ほとんど例外なく軽いものです。同じ「筆」とつく萬年筆にも軽いものはありますが、私の好みはしっかりと重い軸を持ったもの。重い方が書きやすく感じられるというのがその理由ですが、要は、思うように筆を運ぶことが出来ないので、軽いものを使えないのでしょう。

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 恋い焦がれて手にしたのはいいけれど、まったく使いこなせていないPILOTの初代エラボーです。ペン芯に塗られた漆も良い状態を保っていますが、それは使い込んでいないからだともいえます。同じ樹脂軸をもつ萬年筆の中でもより軽い方であり、なおかつこんなヘンタイなペン先。私がこれを使いこなせるようになる日は来ないでしょう。

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 お前は本当にひどい字を書く。すぐにでも訓練を開始してまともな字が書けるようにしなくてはいけない。そのためにはまず、小筆で字を書く練習をすることだ・・・・・なんてことを顔を見るたびに言ったくださった校長がいらっしゃいました。もちろん、ものすごく達筆な方ですので、まさに弘法は筆を選ばず、どんな筆記具で書いても文字の美しさは変わりません。

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 四神の一筆箋。こういうのにさらさらさらっと、たとえ綺麗ではなくても「大人の字」がかけたらどんなにいいだろう、というのが積年の夢。この夢が叶うことはありませんが、多少なりとも近づくことが出来ればそれで十分です。そしてできれば、エラボーが使えるような人になりたいものです。

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2012年6月11日 (月)

三尸の虫

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 ゆったり、まったりと横たわる「くま(仮名)」さん。大阪のおばちゃん(普通名詞)ばりに、ヒョウ柄の寝具をお使いです。足もとを見ればわかるように、餌を食べ残してありますが、これは何度かに分けて食べるためにわざとそうしているのです。もう一頭の「ちち(仮名)」さんはもらったら一気に食べきるか、欲しいだけ食べて残ったものには目もくれないか、という感じなのですが、この子はどうにも犬らしくない性癖の持ち主です。

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 妻と二人、奈良町を散策していて、そういえば娘が欲しがっていたなぁ、と思い出したのがこれです。身代わり猿といって、飛騨高山の名物さるぼぼを折り曲げたような形をしています。奈良町にある庚申堂ゆかりのお守りです。

 これを見つけた小さな雑貨屋さんには、先客として中国からの観光客が4,5人いて、さかんに骨董品の値引き交渉をしていました。その白熱した交渉ゆえ、狭い店内に入ることも出来ず、粘る中国からのお客さんをかき分けかき分け、ようやく店主にお金を払うことができました。

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 産まれたときから誰の体の中にもいるという三尸(さんし)の虫。右から順に上尸、中尸、下尸です。道士に獣、そして牛の頭に人の脚という、何ともけったいな姿をした虫たちは、やはりその見た目の通り中国由来のものです。

 60日ごとに巡ってくる庚申(かのえ さる)の日の夜、寝ている人の体からこいつらが抜け出して天に昇り、天帝にその人(いわゆる宿主?)の悪事を報告します。天帝はその報告を参考にして人の寿命を縮めるので、庚申の夜、虫が抜け出せないように寝ないで夜を過ごすという習慣があったようです。

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 庚申の「申」から、身代わり猿という考え方も来たものでしょう。可愛らしいことは可愛らしいのですが、もう少し本格的な(本物に近い)身代わり猿はないかなぁ、と奈良町をさすらっていると、あぁこれなら本物っぽい、というものを見つけました。

 現在、この身代わり猿は奈良町資料館によりその意匠や商標などが登録されていて、奈良町のあちらこちらで見かける身代わり猿はおいそれと製作・販売できないようです。

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 身代わり猿が赤いのは、赤という色に魔除けの効力があると信じられているためですが、古裂れなどを売っているお店で見つけたのがこちら。赤を基調としつつも、少し変わった色、模様です。

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 こちらは猿の頭を白くして逃げているのでしょうか。いずれにせよ、お猿さんなのに帯を巻いているのはさるぼぼも身代わり猿もおなじです。身代わり猿なんてそれぞれのおうちで手作りされるものだと思っていましたが、その場合も真っ赤に造ることは許されないのでしょうか。奈良町資料館の名物館長にいつか聞いてみたいものです。

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 玄関にぶら下げておくと家族みんなの願いをかなえてくれる身代わり猿。個人的に願いたいことがあるなら寝室の入り口に下げると良いそうです。ミニペントレなんかでずっと欲しかったペンが格安で手に入りますように・・・・・なんて祈りながら寝室にかけてみましょうか。

2012年6月10日 (日)

時間切れ・1

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 いつ撮ってもそっぽを向かれてしまうので、逆転の発想で撮った1枚。ケージの前で次男に手を振ってもらい、「ちち(仮名)」さんの気をひきます。そのときに違う方向からカメラで狙うと、アレ?撮ってるのか?と気にしてこっちを向く、そこをパシャリとやりました。彼女の体やお手をしている前脚は完全に手を振っている次男の方に向けられていて、顔だけがこちらを向いています。狙い通りですね。たまにはこんな風に、私でもうまく出来ることがあるようです。

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 今日は日曜日ですが、珍しく仕事の予定(部活動)がなかった妻と、午後からお出かけをしました。特にどこへ行くというあてもなく車に乗り、お昼ご飯を食べていなかった妻に付き合ってランチのあと、さてどこへ行こうか、とこれまたあてもなく車を走らせて、たまたま前を通りかかった平城宮跡を見学しようかということになりました。朱雀門でこんなマップをもらって、それならばとスタンプラリーを開始したのでした。

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 第1次大極殿の天井近くに描かれている十二支の絵から、もちろん犬です。薄暗いところで遠いところを狙ったので、いかに優れたiPhoneのカメラでもこの程度。ここに描かれている十二支は、上村淳之画伯の手によるもので、ほんわりとした味わいのある絵ばかりです。

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 こういうのを見ますと、何でもいいので四神に関わりのある萬年筆を持っていれば・・・・・と思います。ペリカンの例の4本を揃えるなんて、今では資金があっても難しい状況ですし、PILOTの四神は何度も見かけているのにそのたび見送っていて、これも縁の薄いペンです。仕方がないので今回もまた、四神と言えば出てくるこいつでお茶を濁します。

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 早々に大極殿を出て、遺構展示館へ向かいます。この地にあるさまざまな遺構も、大正時代に現在の近鉄電車が開通したあとに史跡に指定されたわけで、今になって近鉄がこんなところを通っているのはけしからんなんて言い出すのはちょっと・・・・・という感じがします。まぁそういうことを主張する人を県知事に選んだ方も悪いのですけれども。

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 朱雀門の前を走り抜ける20000系「楽」。近鉄の団体専用車で、Romantic Journey、Artistic Sophistication、Kind Hospitality、Unbelievable! ということで「RAKU」です。車体には榊莫山先生による「楽」というロゴがはいっております。偶然にも見かけたので咄嗟におさえた1枚ですが、個人的にはこういう風景、結構いいんじゃないかと思います。奈良県(知事)はこの線路を撤去しようと本気で思っているようですが、公用車でどこへでも連れて行ってもらえる知事様はともかく、一般の利用者にとっては不便になることは確実です。結局、土建屋さんが儲かればそれでいいと考えてるんじゃないか、と勘ぐりたくもなります。

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 事務仕事に従事する、さほど位が高くないお役人のことを「刀筆の吏」というのは、ここから来ているのだという展示。紙が貴重品であった奈良時代は、木簡に筆で字を書いて、用が済んだら木簡を削って再利用するのが普通でした。奥の丸いものは硯、その左は水滴です。石や煉瓦をひいた床の上に今の公立学校で見られるような机と椅子を置いて執務していたものと考えられているようです。

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 ごちゃっとうるさい写真ですが、平城宮跡の東院庭園です。奥にボウリングのピンが見えているのはご愛敬。左手前の石組みは、ほぼこのままの形で出土したものだとか。スタンプラリーの締め切りである午後4時まであと30分、というところでここに来ましたら、親切にもボランティアの男性が「案内しましょうか」と言ってくださいました。まぁ断るのもアレですからお願いして、じっくりと見て回ることが出来たのですが、終わってみると3時50分。これはもう、間に合うはずがありません。このスタンプラリー、回る順番などを工夫しないと時間と体力を消耗するばかりです。

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 結局、刻限までにスタンプを集めきることは出来ませんでした。空欄となっている平城京跡資料館で最後のスタンプを捺して提示すれば記念品がいただけるということでしたが、またの機会に持ち越しです。地元民ならではの反省点として、まずは駐車場のある東院庭園からスタートすべきでした。そこから車で朱雀門へ向かって再度駐車し、朱雀門、大極殿と遺構展示館を見て平城宮跡資料館へ戻れば、スムーズに行き、2時間かからずに回れそうです。

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 この平城宮跡、空にはヒバリが鳴いていて、とってものどかなところですし、これらの展示施設はいずれも無料で見て回ることが出来ます。クルマできても駐車場も無料です。交通費だけで半日は確実に楽しめるのですから、あまり暑くならないうちに一度いかがですか。

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2012年6月 9日 (土)

ランゲルハンス島

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 どて~っと横たわる「くま(仮名)」さん。柴犬にしては運動がさほど好きではないようで、お散歩に出かけるときは意気揚々と歩いて行くものの、帰ってくると餌鉢いっぱいの朝ご飯に目もくれず、水を飲んでドテッと寝てしまいます。彼女のメタボぶりを気にかけている長男はできる限り長い時間散歩に連れ回すように努力してくれていますし、彼自身はもちろんのこと、家族がおやつを与えようとしても制止するほどなのですが、それでも彼女のメタボは解消していません。

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 お付き合いいただいている方が、糖尿病がらみの教育入院を終えて退院されたということで、さっそくいつものお元気な声で連絡をくださいました。私も糖尿病と判明して8年、幸いなことに合併症は出ておりませんが、ちゃらんぽらんで意志が弱く、先のことなどまったく考えようとしないエェ加減な性格ゆえ、今後も良くなる見込みはまったくありません。

 職員室で何人かずつの机をくっつけてある、そのユニットを「シマ」と呼んでいます。別に狙ったわけでもないに、シマごとに明確な違いが出てくるのが多く、私などはそれを観察したりシマに名前をつけたりするのを趣味にしているほどです。数年前には私をふくめて糖尿病患者3人が一つの島に集まってしまったので、迷うことなく「ランゲルハンス島」と名付けました。3人とも主治医が違うので治療方針も違い、その情報を交換するのも興味深いものでした。

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 そのときの3人が今も飲み続けているのがこのチャーガ茶。サルノコシカケみたいなキノコを砕いた、まるで木片みたいなものを煮出して飲むのですが、なかなか効果的だと感じています。宣伝文句では「糖尿病が治った!」なんてことをかいてあるのも見かけますが、そんなたいそうなものではなくて、もともと不健康な生活を続けていて糖尿病になった、この先どんどん悪くなっていきそうな連中を少しは現在地に引き留めておいてくれる、という程度のものだと思います。

 そのとき同じシマに座っていた一人は、2週間ほど教育入院をして抜群に数値が改善した、ということを常々言っていて、お前も入院したらどうだ、なんてよくすすめられました。

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 私の主治医に相談してみますと、「確かに効果はあるだろうけれど、退院したら元の木阿弥になる可能性も非常に高い、特にあなたの場合は。」と言われてしまいました。ごもっともです。毎度毎度、検査のたびに数値が上がったり下がったり。継続的に体重を減らしていく努力が出来ていない証拠です。教育入院の期間中は劇的に効果が出るでしょうけれど、そのあと同じような生活を続けていけるかどうか、それはその人の性格や意志の強さ、そして周囲の環境といったものによって大きく左右されるのでしょう。

 

 かつて長期にわたり勤務していた学校には、金ちゃん飯店の焼豚ラーメンを常備してありました。学校近くのスーパーでいつも手に入るのと、何といってもその脂ぎった食味に惚れ込んでいたからです。私が昼食を摂らないようになったのはこの学校に勤めていたときですが、夜遅くまで学校に残るときなどはこいつでお腹を満たしていたのですから、差し引きゼロどころかカロリー超過もいいところだったのです。20代後半から40手前までこんな生活を続けていたのですから、糖尿病になるのも当然です。色んな意味で懐かしいこのラーメン、調理時間が短くなるなど改良されたようですが、最近はとんと見かけません。もっとも、見つけて買ってきたとしても、今の私には多分食べられないだろうと思います。

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 お、これおいしそう・・・・・と食べ始めると、一口二口食べたあたりで「あぁ、重たい」となるのが最近の常です。私の家系は確実に癌になる傾向が強いので、そういう方面も疑ってしまいますが、今のところは単に食が細くなっただけのようです。休日の夕食は1週間分の食料の買い出しもかねて外食、ということが多いのですが、最近は私だけ駐車場でお留守番、ということも増えてきました。

 文字通り「餓鬼」であった私も、ようやく年相応に食べないようになってきたのか、と思うのですが、時折ググッと食欲が増すこともあって、まだまだ安心できません。平日は朝・昼抜きで残り物があるときや妻に付き合うときだけ夕食を摂る、というパターンが定着してきましたが、休日は基本的に食事抜きでいく、という目標がなかなか達成できません。物欲、食欲、えぇ歳こいて○欲まで、なかなか衰えてくれないのは困ったものです。

2012年6月 8日 (金)

見つけたっ!

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 けっこう真剣に眠たい「ちち(仮名)」さん。こういうときなら私でも顔を撮ることができますが、実はこのショットでも、彼女は目をそらしているのです。今やったら大丈夫、とシャッターを切っても、ストロボが光る直前に目だけそらしてしまいます。たぶんAF補助光が「見える」のでしょう。学校も試験も何にもない、と寝て暮らせるのはいいなぁ・・・・・と眺めていて、あることを思い出しました。

 子供時分からずっと、再放送もふくめて何回も見ているゲゲゲの鬼太郎。その中で一話だけ、そのラストシーンが強烈に印象に残っているエピソードがあります。そのくせ、何というタイトルだったのか、そこに至るまでのストーリーはどんなだったのか、つまびらかには思い出せませんでした。

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 強烈に印象に残っているラストシーンというのは、青年が石になることを決意して、座してデカいミミズに巻かれる、というもの。痛いのかどうかと問われたミミズは、「有機物が無機物になるんだからムニャムニャ・・・・・」と答えるのですが、まぁ結局、青年は「痛くないならOK」と判断したようです。ミミズに巻かれて見えなくなる青年が、薄れていく意識の中で「これでよかったのだ」と安らかな気持ちになる、そこのところが印象的でした。

 これだけネットが便利になっている時代ですから、すぐに調べられるはず、と検索してみても、なかなかこれというのが出てきません。検索語がおかしいのがその理由で、「鬼太郎 石になる」なんて入れていると、ゲゲゲの鬼太郎が石になってしまうエピソードがズラッと出てくるばかりです。

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 いろいろとやっているうちに、「ミミズ」を入れてやっと見つけたタイトルは「地相眼」でした。もともとはゲゲゲの鬼太郎としてかかれたものではないお話だそうです。地相眼という玉を手に入れて大富豪となった父。父は金の亡者で、自分は父に愛されていない、父の期待には応えられない、という思いを持っている青年が、父の心に触れて自ら地相眼になることを選ぶ、というお話です。

 このお話には地相眼、火相眼、水相眼という3つの玉が出てきて、人間がそれを一つおへそにくっつけるとそれぞれの玉のもつ能力を独占できるということのようです。地相眼は大地のことが何でもわかる玉なので、こいつをへそにくっつけた人間なら石油も天然ガスもことごとく掘り当てられる、というわけです。でも本来その能力はすべての人に少しずつ分け与えられるべきものなので、大富豪になった男は命と富のすべてを差し出すか、息子を新たな地相眼の材料として差し出すかの選択を迫られて悩みます。そのことを書いた日記を見た息子が、自分は何の役にも立たないんだし、地相眼になってもいい、でも痛いのは嫌だな、ということになるわけです。

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 子供時分にこのアニメを見て、自分も似たようなことを思った記憶があります。ただ、虫嫌いな私のことゆえ、ミミズなんぞに巻き付かれたら気持ち悪いだろうなぁ、ということをより強く思ったものでした。魔法使いみたいなのが出てきて、「いち、にぃ、さんっ!」とやれば玉になる、ていうことならなってもいいな、なんて思ってました。我ながらよっぽど這うものが嫌いなのですね。

 大人になった今、思うことは、「いいよ、ぼく地相眼になるよ」何と立派な心意気・・・・・ではない、ということですね。痛いのが嫌だとか、ミミズが気持ち悪い(私の場合)だとか、要するに楽に自分の存在が消えてなくなれば、自分自身、もうしんどい思いをしなくてすむ、という、究極に自分勝手な選択なんですね。幼い頃の私は、すでにしてそういう選択をすることに惹かれていたのかもしれません。

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 三つの玉、ということでラミーのダイアログシリーズ、1から3までを引っ張り出してきたのですが、それが収まっている馬場万の6本入りペンケースにはあと2本黒いペンが入っていました。何だろうと出してみると、同じラミーの2000。それはいいとして、ラストの1本は、何でかわかりませんがPILOTのエラボーでした。気になってキャップをとってみましたが、ペン芯に塗られた漆は健在。わからなかったタイトルも判明し、どこへしまいこんだのかなぁ、と気になっていたエラボーにも再会。三ヶ月ぶりに散髪に行ったこととあわせて、ちょっとだけすっきりすることができました。

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2012年6月 7日 (木)

鉛筆削り

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 なぜかこの場所がお気に入りな「くま(仮名)」さん。飼い主がいつも座っていて匂いがするからでしょうか、とにかくここに上がるとしばらくはどいてくれないので困りますが、押しのけるようにして横に座ると、それはそれで嬉しそうにしているところがまた可愛く思われます。

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 萬年筆好きにとっては宝の山であった、神戸三宮の富士商会。先代がとにかくマニアックで、限定品の萬年筆などを必ず入荷していたということもあって、完売して見かけなくなったペンも、ここに来れば見つけられる、ということも少なくありませんでした。しかしそれも過去の話で、今や同店は老舗文房具店という姿に加えて、100均ショップで売られているような雑貨なども大量に陳列して、とにかく生き残りを図ろうとしている、という感じがいたします。かつてこのお店の特徴であった萬年筆の品揃えも寂しい限りです。

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 その店頭に大量に積み上げられていたのがこちらの鉛筆削り。ACアダプタまたは乾電池で作動するもので、それ自体が鉛筆の形になっているというものです。お値段は350円かそこらでした。青いのと赤いの、それに黄色いのと3種類あったのですが、いっそのこと全色買ってしまおうかと思ってしまうような安さです。

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 結局、某兄弟に敬意を払って赤いのをチョイスしました。赤いのといっても、正式にはピンク。鉛筆の形で軸と芯がピンク色になっております。青や黄色も良いのですが、このぐらい派手な色のものでないと、どこかへ持って行かれて帰って来ないのが職員室という場所なのです。

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 真上から鉛筆を挿し込んで削る、といいますと、やはりエル・カスコが思い出されますが、お値段も150倍ほどになります。いつかはエル・カスコと思いつつ、350円の鉛筆削りでウケを狙う、というのもまた一興です。

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 それだけ買って出れば良いものを、お店の中をグルグル回っていたばっかりに見つけてしまったのがこちら。巨大鉛筆型シャープナーと比べるとグッと小ぶりですが、お値段は堂々の250円です。なおかつ、これ単独ではなかなか使いにくい構造になっています。

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 削り滓がいっぱいになったらペットボトルごと捨てられます、といううたい文句でしたが、その場合は燃やすゴミでしょうか、燃やさないゴミでしょうか。そもそも、ペットボトルは資源ゴミとして出さなくても良いのでしょうか。そういう疑問もありますが、小さくてもよほど使いやすそうな鉛筆削りです。先日のピノキオ型をしたものと一緒に、1日で3個も鉛筆削りを買ってしまいました。ホンマにアホです。

2012年6月 6日 (水)

咄嗟に

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 おやつが品切れで何ももらえなかったので、拗ねて寝てしまった「ちち(仮名)」さん。パブロフの犬と一緒で、飼い主が帰って来たらヨシヨシと撫でさすってもらえておやつもいただける、というのが刷り込まれていますから、我が家の犬たちは私が帰宅すると大騒ぎになります。その姿自体は可愛らしいものですが、嬉しいけれども近所迷惑が心配です。

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 この日の記事の最後あたりで、欲しいと書いておけば誰かが探してくれるかなぁ、なんていうことでしたので、速攻で探して注文した護身用萬年筆です。911以来、飛行機搭乗に際してのセキュリティチェックが厳しくなったのに呼応するように、各社がこうした製品を出しています。護身用、ペン、なんてキーワードで検索すると、拳銃で有名なS&Wから出ているボールペンがたくさん引っかかってきますが、こちらは萬年筆というところがミソです。

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 すでにこの時点で、クリップと軸に掘られた溝とが合っていません。取扱店の説明には、キャップが止まる位置は個体ごとに異なります、という説明がありますが、試用しないときも書くときも、いずれもキャップはねじ込み式で、しかも一条ネジ。いくらくるくる回してみてもキャップの止まる位置は一定です。

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 なかなか立派なペン先。ごついボディに釣り合うようにするならこれくらいの大きさは必要でしょう。胴軸のカラーは写真のブラウンの他、黒とシルヴァーがラインナップされています。首軸を取り外して別のパーツに取り替えるとボールペンにもなるこのペン、お値段は3000円を切りますから当然鉄ペン先です。

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 神田の有名店なら絶対に認めないであろうキャップの止まり方です。ずれているにもほどがありますね。これで字を書くとさぞ気持ち悪いだろうな、と思いましたが、軸がごつくて長いこともあって実際にはそれほど気になりません。キャップレスはあのクリップが邪魔で・・・・・などという人には気になる、という感じではないかと思います。

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 このペンの心臓部がここです。擬宝珠のような形になったこの部分で、自動車のガラスを割って脱出するとか、襲いかかる暴漢を突いてひるませるとか、そういう風に使うのでしょう。ゴツくて重たい軸は万人にとって筆記に向くとは思えませんが、そういう風に使う道具でありながら字も書ける、という製品です。

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 ペン先はペリカンやアウロラのそれと同じく、くるくると回して取り外すことが可能です。ペン先の部品を取り替えるとボールペンになりますが、重くてごついキャップをくるくると回す手間をかけるというのは、やはり萬年筆に似つかわしいものです。

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 ボールペンとして組み上げたところです。 ちょこっとだけペン先が出ている様は可愛らしくも感じられますが、このゴツさには「 自分が描いている線が見えへんのちゃうか?」と突っ込みを入れたくなってしまいます。

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 ビッグトレド、149、マン100との比較。長さは文句なしに一番です。欧米人が着るサイズのシャツならともかく、胸ポケットに入れるとクリップがうまくささらないほどの長さです。夏物など薄いシャツだとポケットが垂れ下がってくるでしょう。夏でもスーツを着てあちこち飛び回るような人のためのものなのでしょうね。

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 そもそもが「武器」ですから、重さはダントツですが、太さに関してはさほどでもないという感じです。この長さと重さで太かったら、実に書きにくいペンになるでしょうから、この程度でいいでしょう。

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 護身用にこれを持ち歩いていると心強い・・・・・でしょうか。咄嗟の時、このペンで反撃できるような人であれば、何でもいいから手近にあるものでどうにか出来そうな気がします。結局これも、男の子が喜びそうなおもちゃやなぁ、という感じがしてなりません。

2012年6月 5日 (火)

ピノキオ

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 気持ちよさそうに寝ている「くま(仮名)」さんですが、そろそろ換毛期らしく、手前の餌鉢の中は空っぽです。餌かおやつをくれそうな人がケージの近くを通りかかると、ムクッと起き上がって賢そうにおすわり。それでも相手をしてくれない(何もくれない)ひとにはワンワン吠えるという、何とも躾のなってないワンコです。

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 今更、という感もありますが、なにせ最近は本屋でじっくり品定めというのもままならない状況なので、新刊書やMOOK類が刊行されてもキャッチし損ねることが多くなっています。このMOOKもなんたらいう雑誌の5月増刊号ということですから、3月か4月に刊行されたものなのでしょう。

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 萬年筆関係では、表紙見返しにマーレ・ティレニアの広告。巻頭に近いところで入門用としていけそうな各社の鉄ペン先付き萬年筆の紹介記事。さらに、こういう扇情的な、人を惑わすタイトルのコーナーでは、フルハルターが紹介されております。

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 巻末も近づいたあたりで、「世にも奇妙な文房具」なんて記事があって、またもその中に手持ちの文房具を見つけてしまいました。ホンマに、変なモンばっかり持ってるオッサンです。われながら感動してしまいますね。

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 ピノキオを模したものかと思われる鉛筆削りです。花にあたる部分から鉛筆を突っ込んで、鉛筆をグルグル回して削る。削りかすは下あごにたまるので、時折掃除してね、ということになるのですが、それだけではヘンタイ度が低すぎます。

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 まずキッカーランド製というところで意味もなく期待してしまいます。ピノキオではなくて正直な少年。その割りには、購入時点では思いっきり鼻(鉛筆)が伸びております。これから先、日々正直に暮らすよう心がけていれば次第に鼻が短くなることでしょう。

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 この前の土曜日は神戸を散策していたのですが、その中で鉛筆削りばかり3個も待ってしまった、そのうちの一つ、なおかつ最も効果だったモノがこれです。世にも奇妙とは全然思いませんが、少しばかり変な文房具であることは確かですね。私が持ってるぐらいですから。

2012年6月 4日 (月)

むかん

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 カメラを向けるとそっぽを向く「ちち(仮名)」さん。ボスとは目を合わせてはいけないと思って避けているのか、得体の知れないカメラを嫌がっているのか、その辺は本人(犬)に聞いてみないとわかりませんが、本当に見事なまでにカメラの方を向かない犬です。

 こうやって立ち上がっていても、飼い主がカメラを構えているのに気づくとすぐに座り込んでしまいます。この写真にしても、実は前脚を外して座り込もうという、その動きに入る直前のところで撮ったものですので、すでにブレ始めています。

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 珍しい形をした飲料の缶、ではありません。大安売りされていたコーラを買ってきて、半年以上も冷蔵庫に入れっぱなしにしておいたものです。ごく普通の形をした缶でしたが、底の部分がこんなにも膨らんでいます。確かこのコーラ、1本58円だとか言ってたような気がします。

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 チョコレートシロップみたいに見えるのはコーラのなれの果てです。プルトップのある側は見事に缶の「フタ」が吹き飛んでしまっています。このおかげで、冷蔵庫の中は血しぶきが飛び散ったかのような有様でした。何らかの理由で缶の内圧が高まって、弱い接合部分で破断したのでしょう。庫内のお掃除に小一時間ほどかかりました。

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 こちらは冷凍庫の中が定位置となる冷凍ミカン、「むかん」です。まずは冷蔵庫に移してしばらくおき、解凍してからお食べくださいということです。この箱の中に、皮をむいた状態で冷凍にされたミカンが2個入っております。

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 ちっちゃな冷凍ミカンが2個入りで600円近くするそうで、けっこうなお値段ですが、それを見ておもしろがって買ってくるあたり、さすがは私の娘です。二右衛門半認定委員長の継承順位上位に入れたいところですが、残念ながら萬年筆を忌み嫌っているのでそれは無理な話です。

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 綺麗に皮がむかれています。食べてしまうとお腹が痛くなると言われている(都市伝説?)「すじ」もありませんね。皮むきの作業を日本人にやらせていたら一箱300円ではとても収まらないでしょうから、やはり広大な大陸でつくられているのでしょうか。

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 なんて勝手に思っていたら、国産ミカンだけを使って九州の工場で作られているとのこと。まだまだ、日本の国内でもモノがつくれるというのは嬉しいことです。

 大昔は冷凍ミカンというと駅弁と一緒に売られているものでしたが、駅弁自体、すでに駅のホームで買うのが難しかったりしますし、冷凍ミカンもあまり見かけないように思います。さかんに駅弁が売られていた時代は列車がいつも混んでいたように思うのですが、買った駅弁をいつ食べていたのでしょうね。

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2012年6月 3日 (日)

夏野菜

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 例によってケージから頭を突き出して寝そべる「くま(仮名)」さん。平日の日中は家族が誰もいない我が家ですが、夕方に子供たちが帰宅すると彼女がリヴィングをウロウロしていたり、くたびれて廊下で寝そべっていたりすることもたまにあるそうです。彼女がその気になって頑張れば、この隙間から外に出ることが可能だということですね。

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 うちのワンコたちは、けっこう計画的というか、体のどの部分をどういう風に外に出すか、ということを綿密に決めているようです。こういう風に寝ると一番気持ちが良いとか、体が安定するとか、彼女たちなりの理由があるのでしょう。

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 夏野菜の季節ですね。ピーマンにキュウリ、撮り損ねましたがナスビもいっぱい実をつけています。10年前、ほとんど一人でせっせとブロックを積んで作った畑が最大限に活用されているのは嬉しいものです。肥料が効きまくっている畑なのに雑草が生えていないという、何とも見事な管理は学校に住み込みで働いてくださっている業務員さんの人柄、そして仕事ぶりそのものです。

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 肝心の苗にピントが合っていませんが、またも変なモノを買ってきて植えてしまいました。イチゴの形をしたトマトだそうです。私自身はトマトが大嫌いですが、畑の彩りとしては真っ赤な実がなって最高ですね。

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 カボチャも植えました。カボチャというヤツは、良く成長すると犬がケージから手足を出すどころの騒ぎではなく、中国まで伸びていくんじゃないだろうかというほどに這い回ります。数年前にスイカの接ぎ木苗を植えたときには台木のカボチャの方も成長して、一つの株にスイカとカボチャが両方実るという面白い経験もさせてもらいました。実に生命力が強いのです。

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 夏野菜の色をした萬年筆を3本。左からパーカー・デュオフォールド、アウロラ85周年レッド、ペリカン・サハラです。奇しくも発売年代順に並んでおります。デュオフォールドなんかは80歳から90歳というところでしょうか。

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 緑と赤と黄色、3本のペンを並べようと思ったときに、緑はペリカン・ハンティングの予定でした。さらに黄色を同じペリカンの麒麟としますと、あとはオーストリア1000あたりが欲しいところです。ここを黄色と赤のトレドでいくのはあまり面白くありません。そんなことを考えながらごそごそやっておりましたら、先日探して見つけられなかったデュオフォールドがひょっこり出てきた、という次第です。

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 最近あまり使っていないサハラ。けれどこのペンのバランスはとても秀逸で、もともとついていたカチンカチンのペン先を少し柔らかいものに代えてからはさらに良くなりました。思えばこのペン、ウォーターマンのフロリダブルーを入れていたはずですので、これからの季節にぴったりですね。もっと使ってやらなくてはいけません。

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 ほどよくダンピングの効いた車で、これまたほどよく荒れた道を、ほどよいスピードで走り抜ける。そんな書き味を持っているのがこのペンです。まさに魔性の赤。首軸の部分が傷だらけなのはしっかり使われている証拠です・・・・・とかいっても、インクが涸れてしまってますのでしばらく使ってないのがバレバレです。

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 こうして間近から撮ると、ストロボで飛んでしまってよくわかりませんが、クリップなんかは真っ黒けになっております。赤い軸に銀の金属部分を持つペン、という感じではなくて、クリップやリングなどは完全に「黒」です。やはり、使わずにおいておくとこうなりやすいのでしょうが、放っておくのもペンに悪いのでこれもまたしっかり使ってやりたいと思います。

 夏野菜の鮮やかな色彩からペンを思うなんて、やっぱりヘンタイなのかもしれません。

2012年6月 2日 (土)

Gone!

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 柴犬らしく「ムクムク」した感じに見える「ちち(仮名)」さん。この先、夏の毛に換わっていくにつれて貧相な犬になっていきますので、モフモフした感じなのは今だけです。先日「くま(仮名)」さんがお腹をこわして元気がなくなってしまったときには、あぁひょっとしたら毎日の更新から解放されるのかも・・・・・なんて不埒なこともチラッと考えましたが、復活した「くま(仮名)」さんは元気そのものですので、もうすこし続けていけそうです。

 どこかの市長が勢力を拡大していく中で、公務員や教員の自由や権利は認めない、どんなことでも一方的に攻撃してもよい、という風潮になりました。ですので、いずれ教育委員会に 「けしからんBlog書いてるヤツがいる!」という苦情が寄せられるかもしれません。内容はともかく、税金から給料もらってるくせに趣味だなんて・・・・・と問題視されて、犯人捜しの末、事情聴取されて処分、となる・・・・・なんてことはありえない妄想ですね。

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 今日の夕食は関西風もんじゃ焼です。これで鉄板半面、2人前ですが、赤いえび餅の他、油かすやらすじこん、オーエス-セージなんかをトッピングしています。最初にキャベツで土手を造ってその中に粉を溶いたものを流して・・・・・という感じでお店の人が焼いてくれます。本家のもんじゃとどこが同じでどこが違うのか、東京でもんじゃを食べたことがないのでわかりませんが、じっくりと時間をかけてもんじゃをつつくというのは実に楽しいものです。

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 とまぁ、こんな調子でホイホイと写真を撮らせてもらっていたのですが、一緒に頼んだオムレツみたいな巻きお好み焼き「奈良焼き」など、一部の写真が残っていないのです。iPhoneのカメラアプリで撮影して、どんどん保存されていたはずなのに、現物を食べてしまったあとでカメラロールを見るとどこにも写真がありません。いったい、どこに消えたのでしょう。

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 そういえばこの少し後、もんじゃが完成したところを撮った写真もありません。先週の金曜日にもデータを飛ばしてしまった私。ひょっとすると、伝説の「こわしてしまう人」になってしまったのでしょうか。本人は全然悪くないのに、駅の自動販売機を必ず発売中止にしてしまったり、電化製品をガラクタにしたり、順調に動いていたシステムを止めてしまうという、あの人たちの仲間入りをしてしまったのかも知れません。それでなくても役に立たないヤツなのに、さらに迷惑なヤツになってしまうなんて哀しすぎます。写真やデータが消えてしまったのは、たまたま不幸が重なっただけ、であることを祈りたいと思います。

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2012年6月 1日 (金)

しりしり器

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 お腹をこわしていたのがウソのように食欲旺盛な「くま(仮名)」さん。例によってあさもらったご飯を少しだけ食べて残しておき、日付が変わろうかという頃になっておもむろに食べる、といういつもの光景が久々に見られました。お腹の調子が元に戻ったようです。いろいろとご心配をいただきました皆様、ありがとうございました。

 今日も放課後に近隣の苗物を扱う店を回って、もうすぐ枯れるんじゃないかというぐらいに葉っぱが黄色くなった西瓜の苗を買って参りました。時期遅れ植え付けのオンパレードで、はたしてどれほどモノになるものか、その辺はやってみないとわかりませんが、同じ本州でも関東以北などと比べると暖かい(暑い)日が多い地域ですので、満点とは行かないまでも何とか収穫できるのではないかと思います。

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 沖縄への修学旅行を引率していた妻が帰って参りまして、こちらも一安心。朝は早めに起きて朝ご飯の用意をし、弁当を詰めて、洗濯物を干して家を出る。書けばたった1行ですけれど、これがなかなかに大変だということを実感するのがこういうときです。

 妻のお土産は「しりしり器」です。健康に良いといわれる沖縄料理ですが、野菜嫌いな私は沖縄そばにラフテー、そーみんチャンプルーぐらいしか食べられません。健康に良いということはすなわち野菜たっぷり、ということですから。この道具は、人参をあっという間に千切りにするために使うもので、関西の家庭には必ずたこ焼き器がある、というのと同じような感じで、沖縄のおうちにはたいていあるものだそうです。


YouTube: ニンジンしりしり器

 人参の千切りと卵を炒めたシンプルな料理、にんじんしりしり。思えば幼い日、人参嫌いな私に対して母のとった手は、もみじおろしのようにすりおろした人参をといた卵にまぜてつくる、少しオレンジ色の卵焼きでした。真っ黄色でないことで異物(?)混入を悟った私が食べようとしないのでおおいに怒る母。目に見えないようにして食べさせようという戦術はいかにも母親的なものでしたが、「嫌なら何も食べるな!」とご飯を片付けてしまうあたりは父親的な戦略です。

 今、子育てが難しいとなげく中学生の親御さん達に、「戦術もいいけれど、戦略も大切なんですよ。バランス良くいきましょうね。」なんて話している私ですが、何のことはない、自分自身すらコントロールできてはいないのですね。いまだに野菜は大嫌いで、じゃがいも、さつまいも、大豆、とうもろこしぐらいしか食べられないのは子供時代のままです。

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 それにしても厳つい外観。大根おろしをすったりチーズを削ったりするおろし金よりはワンランク上の厳つさです。当たり前ですけれど、穴の縁はとても鋭い刃になっていますから、使ったあと洗うのにも細心の注意が必要ですね。

 何より問題は、こんな道具が我が家にやってきたこと。それはすなわち、我が家においてもにんじんしりしりが供されるということを意味しているのです。家でご飯は食べない、ということにしておいてよかったです。最近停滞気味ですが、これから夏にかけてしっかり汗をかいて食事を絞って、目標体重55キロに近づいていきたいものです。にんじんしりしりなんて、低カロリーで健康にも良さそうですが、やっぱりにんじんは苦手なお子ちゃまなのでした。

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 けっこう大量に作られているものなのでしょうが、やはりこれだけのために型を起こすのがはばかられるのか、フレームは木製です。昔はまな板から何からほとんど木製でしたが、衛生ヒステリーのために「清潔な」樹脂製が主流になりました。その樹脂にしても、一時期大騒ぎになった環境ホルモン(内分泌攪乱物質)がらみでけっこう叩かれておりましたが、では今使われている樹脂製の食器などが安全なのか、といえばこれも怪しいものです。

 明日も園芸店巡りをして、時期遅れの「健康に良い」野菜の苗を探して回りたいと思っております。お休みなさい。

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