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2012年5月11日 (金)

ゾクッ!

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 今日は暑いかな、それとも寒いかな、なんて悩んでしまうのがこの時期の朝。ワンコの寝方を見て、ある程度はわかりますが、それはあくまで夜から朝にかけての話。日中どうなるのか、という予測が難しい日が続いております。今日などは、その予想が外れた、いや甘かったというべきでしょう。まぁ日中は暑くなるだろうとシャツ姿で出かけて、夕方にはちょっと寒い思いをいたしました。傍から見てるとアホに見えるから、えぇ歳してそんな格好してたらアカン、とよく言われますが、まさにその通りになってしまいました。

 私の場合、着る服は夏と冬の各シーズン2、3枚しかありませんから、その間になる今の時期は、暑そうだったら薄着で、寒そうならば何か羽織るという程度しか選択肢がありません。朝、一緒に家を出る妻はきちんと身だしなみに気を遣う人ですから、いろいろと考えて服を探しているようですが、傍で見ていてもなかなか大変そうです。私に似合う服なんて存在しないのでおしゃれを楽しむのは不可能ですが、逆にとっても楽ちんだともいえましょう。

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 同僚がiPhoneで撮影したサクランボの写真を拝借いたしました。職場の中庭にある緋寒桜にたくさん実っていたサクランボです。金曜日の午後にこういうものを見つけてしまい、あぁ月曜日には鳥たちに全部食べられてしまっているんだろうなぁ、と嘆いている人が複数いましたので、高枝切りばさみを持ち出しての収穫となりました。

 彼岸桜と間違えられるので寒緋桜と呼ぶべし、などともいわれますが、2月初め頃の寒い時期に綺麗な花を咲かせて楽しませてくれて、新学期が始まって連休が明け、少し疲れが出てきたところでサクランボを実らせてくれる。実にいい木ではありませんか。

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 同僚が2階の窓から鋏を伸ばしてサクランボをつまみ採るのを、私は3歩下がって見ておりました。目の前に茂る緋寒桜の葉には、ステルス戦闘機みたいな形をした「あれ」がいっぱい棲んでいたからです。ふつう、「あれ」はプラチナ・グラマーみたいな形をしています。大きいのも小さいのもありますけれども、いわゆる紡錘形、萬年筆でいうならモンブラン146とか149、セーラーのプロフィットみたいな形をしているものが多く、中にはそれに毛の生えたものもいる、というのが普通の認識です。

 でも、今、目の前の葉っぱにくっついているのは、写真の戦闘機みたいな、お前、どこに目つけてんねん、と突っ込みたく(はありませんが)なるような形をしています。金の延べ棒みたいな、それでいて葉っぱと同じ色をしたものが、あの葉にも、この葉にもついているのです。

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 夕刻、ひたひたと闇が迫り来る中、木にハシゴをかけて登ったらもっと実が採れるのに、という同僚を止めるのに必死になっている私がおりました。この木の根元からハシゴで上がってくる、そんなことをしたら、全身くまなく葉っぱに触れてしまいます。その葉っぱには「あれ」がいっぱいついているのです。

 とっても気温が低くなった日の夕方、人気のない校舎の廊下に、真っ赤に熟れたサクランボを見つめながら、ゾクッとするような感触に襲われている私がおりました。

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コメント

プラチナグラマーなんてご立派且つ個人的に悲願である名前のくせあの見てくれとは許せません。
しかし、文字面から峰不二子ちゃんのようなイイ女を連想するのは私だけでしょうか。

 大阪のオバチャン さん

 とにかくまぁ、あの見てくれです。幼少の折、あぁいう、シャウエッセンぐらいの奴を森の中で踏んづけたことがありますので、もう森には入りません。

オコゼですかぁー。
あれはイタイ!ですよねー!

 二右衛門半 さん

 まずあの系統は、触ったら痛いとか水ぶくれになるとかそういうこと以前に、見たくもなければ近づきたくもないのです。なのになぜか向こうから寄ってくるので難儀しています。

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