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2012年5月 9日 (水)

毎年1本

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 気持ちよさそうに寝ている「くま(仮名)」さん。こういう状態の時に撫でたりしますと、ニャァニャァ、キュンキュンというような声を出して甘えてくるか、ケージから飛び出さんばかりに跳ね起きるかの二つに一つ。最近は鼾をかいて寝ていることも多くなりました。やはり今以上の肥満対策が必要なようです。

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 学校には必ず備え付けられているのが「生徒指導要録」です。たいていは校長室や職員室にある重厚な書庫に収められています。写真の様式がいわゆる学籍簿で、新しく生徒が入学すると必ず作られる書類です。その生徒が卒業してから20年間、学校で保存されます。

 氏名や住所といった情報は変更されることもあるので、このように上に寄せて書くのですが、そう考えるとこの人はちょっと大きく書きすぎですね。このぐらいしかスペースが残っていなければ、何度も変更があった場合などに対応できません。

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 大昔は、先ほどの学籍簿の裏面に成績などを記録するようになっておりましたが、平成に入ったあたりから別葉とするところが多くなり、平成15年の春に入学した生徒からは完全に分離となりました。学籍に関する記録が20年間保存とされているのに対して、成績その他についての記録は、生徒の卒業後5年間保存した後に廃棄することになっているためです。

 かつて学級担任をしていた頃は、毎年年が明けると指導要録を書くための萬年筆を物色し始めたものでした。若い頃は油性ボールペンで書いたりもしていましたが、けっこうな量の文字を書くことになりますので、すぐに萬年筆を使うようになりました。一般的には書き味の軽い水性ボールペンなどを使う人が多いように思います。

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 かつてはこの写真のように、担任として観察したことをありのままに書きましたが、現在は情報開示制度もありますので、書かれた本人が見ると気分が良くないような内容は書かないようになりました。本人の良いところを見つけて記録するのです。悪いところなんて本人が一番よく知っているはずですから、理にかなっていると思います。

 軸が軽いものの方が楽なので、パーカーのデュオフォールドを長らく使っておりました。かっちりと書くなら細字系でフローの渋めなものですが、ダダダッと書いてしまうにはヌラヌラドバドバの方が向いています。私の場合、あまりにぬらぬらなペンで書くと文字の形を保てません。写真の大橋堂などは、対面販売の場に書き損じた指導要録用紙の切れ端を持参してペン先を調整してもらったものです。

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 現在はこの程度の大きさの記入欄がひとつあるだけなのですが、その昔は学習への取り組みの様子について記述する欄と、性格行動に関して記録する欄とが別々に設けられておりました。生徒一人について10分から20分、うんうんかうなりながら唸りながら書く人がいるかと思えば、5分もかからずさらさらっと書き上げてしまう人もいます。3月の職員室では、あちらこちらで指導要録を書く光景が見られたものです。

 現在ではこのような書類も電子的に処理することが多くなりましたので、ここ数年の間に教師になった人など、書いた経験がない、なんてこともあり得ます。今年、数年ぶりに様式が新しくなりましたので、若い人たちにも指導要録を書く経験をしてもらえたら、それもできれば萬年筆を使って、なんてことを考えておりますが、すでに熊本県あたりで実現しているように、いずれはこれも完全に電子化されてしまうのでしょう。学校の先生が萬年筆を使う、そんな当たり前と思われる光景がほとんど見られなくなる日も近いのかも知れません。

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コメント

字の綺麗さは私とどっこいどっこい。
母親は「月見団子」かなあ?

 マオぢぃ さん

 母親の名前、うまいです。座布団2枚。

♪一本が二本に、二本が三本に・・・増えて~いる

 くーべ さん

 いかに書類が多かろうが、書くのに使う手は1本です。あくまで、手は1本。左手は紙を押さえるのに使います。

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