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2012年4月29日 (日)

親子2代

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 クタッと寝ている「くま(仮名)」さん。写真には写りませんが、しっかりと鼾をかいています。静かな夜更け、リヴィングルームに彼女の鼾だけが響き渡るのですが、「おぉ、鼾かいてるわ。」と家族が笑いますと、その声に反応して「ちち(仮名)」さんがムクッと起き出してくる、ということになります。

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 故あって京都経由で姫路まで行って参りました。京都から新大阪まではこだま号、新大阪からはさくら号です。さくら号やみずほ号は8両編成のうち6号車は半分だけがグリーン車という構成ですが、もともと普通車でも4列シートなのでグリーン車の需要はきわめて少ないものと思われます。

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 ようやく到着した姫路は手柄山公園。洋風のお城みたいな建物が斜面に建てられていて、よく見ると和風の石灯籠が置いてあります。いったい誰が、こんなシュールな公園を造ったんだろうといいながら、汗をかきつつひぃひぃ坂を登ると、次第に眺望が開けてきます。

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 ほとんどわかりませんが真正面遠くに山陽電鉄の手柄山駅があります。撮影地点から少し離れたところに、共産圏の国にありそうな銅像が建っていて、どうやらそれがこの公園を造った当時の姫路市長さんらしい、ということはわかりました。

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 大赤字ゆえ開業から8年ほどで廃止となった姫路モノレール。撤去するだけでも数十億の費用がかかるからと、今もあちこちに軌道の残る交通遺産ですが、手柄山駅ホームを復原して車両を展示することになった、というニュースが数年前のこと。その際、えっちらおっちら見に行った手前、本格的に展示されるようになったのも見ておこう、と来てみました。

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 こいつは比較的珍しいロッキード式、というのが売りです。要は、車内にタイヤとか駆動部を収める箱が飛び出さないタイプのモノレールということ。羽田空港やTDRなどのモノレールは車内にでっかい箱が飛び出しておりますが、ロッキード式にはそれがありません。

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 それにしても、ロッキード式の駆動装置にアルミの車体と、贅をこらした造りですね。これがわずか8年でお蔵入りというのは何とも残念だったことでしょうが、日々の運行経費すら稼げないという状態だったそうですから、廃止も仕方のないことだったのでしょう。

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 今、姫路の市長を務めている方は、このモノレールを造った当時の市長の息子さんなのだとか。ほとんど粗大ゴミ扱いだったモノレールを引っ張り出して綺麗に展示する、というのはそういうところから出てきたんだなぁ、というのは下司の勘ぐりなのでしょうね、きっと。

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 いずれにせよ、こういうものがあるからこそ見に行こうという気にもなるわけで、楽しめるスポットを造ってもらったことには感謝すべきでしょう。写真の路線図左下のゼンマイを巻くねじみたいなマーク、これをそのまま立体にしたモニュメントなんかもあって、眺望も良いので、手柄山公園自体はお弁当持参で行けば1日楽しめそうなところです。ついでにいうと水族館も植物園もあるのです。

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コメント

おやつは明石焼き??
これ大好きです。
私の今日のおやつは1時間散歩の後のガリガリ君(ピーチ味)
チョコレート味はどこにあるのだ??
ちなみに1個何故か78円(デイリーヤマザキで)

 マオぢぃ さん

 明石は寝ている間に通過しちゃいましたので・・・

 ちなみに、スターウォーズコラボのガリガリ君はチョコレート味で、セブンイレブンで買いましたけど。

以前懇意にしていた姫路市の職員の方が、

とんでもない話ですよ!って憤慨されましたが、

このように、行かれる方があると、作ってよかったのかも

と勘違いしますね。

 ひろなお さん

 水族館が部分的に新しくなったという意味では造って良かったということになるのかもしれませんが、鉄分多めであってもあの展示では1回見れば十分ですし、何より交通の便が悪いので申し訳ないけれども先細りでしょう。展示しているだけなので余り経費がかかっていないように思えますが、いつまで維持できるんでしょうかね。

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