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2012年4月

2012年4月30日 (月)

天空の白鷺

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 写真で見る限り真っ白で、純粋無垢にウルウルの瞳で飼い主を見上げている「ちち(仮名)」さん。とっても可愛いですね。こいつが遊んでもらえるまでは鳴き続ける極悪非道な犬だなんて、誰も思わないでしょう。そうは言っても、遊んでくれとうるさいのはここまでの躾や接し方など、飼い主がすべて悪いわけで、犬を責めては可哀想です。ちなみに彼女の周囲に散乱する白いものは、彼女が敷いているクッションの中綿。彼女の前では、すべてのクッションはこうしてせんべい布団に成り下がっていくのです。

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 江戸次代に描かれたという姫路城の絵図。実際にはこの外側にさらに2つの堀があったそうです。なぜか九州でごく最近発見されたもので、今ではわからなくなってしまった江戸時代の姫路城内のようすがしっかりと描き込まれている、きわめて重要な史料なのだそうです。このレプリカは姫路城大天守閣修復のために造られている素屋根の中、7階のエレベーターホールに展示されています。これを見ながら、定員10名でゆっくり昇降するエレベーターの到着を待つのです。

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  天空の白鷺とは、またたいそうな名前をつけたものです。 姫路城大天守修理見学施設、というのが正式な名称。それを姫路城の入り口、大手門前からみるとこんな感じです。天守閣が描かれた大きなものが、修理のために設けられた素屋根ですが、その中に修理の様子を見学できる施設を組み込んであるのです。今回の修理は、屋根瓦の葺き替えや壁の修復などを中心としたもので、昭和の大修理のようにばらして組み直すというものではありません。

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 見学する日の2日前まで受け付けている「予約」がおすすめです。TDRのファストパスのようなもので、予約があれば入り口まで行って専用の列に並んで待つことができます。飛び込みの場合、整理券を持って入り口まで行き、まずは入場券を買う列に並んでから入場待ちの列に並び直す、ということになって、けっこう時間を無駄にします。今回は夕方ということもあって比較的すんなりと入場できて、エレベーターで連れて行ってもらえるのが8階。10人乗りのエレベーターが2基しかないので、8階と7階の見学スペースはゆったりとしています。

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 8階から見る大天守の最上層部の屋根。運が良ければ作業や調査をしているところを見られるのでしょう。周囲の人たちは口々に「作業してへんやんけ!」と不平を漏らしておりましたが、 工事関係者にも休日はあるはずですから、土曜日曜に行くとこんな感じなのではないでしょうか。 そういうことすらわからない、いやわかろうとしない大人がめちゃくちゃ増えてきているように思います。

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 現有の瓦は極力再使用するものの、新調するものも多く、それらは今までのものより薄く焼き上げているので屋根全体で56トンも軽量化されるのだとか。耐震性を上げるためにもそれが望ましいということになったのでしょうが、昔のものが重たいのにはそれなりの意味があるのではないか、という一抹の不安も感じます。そこら辺、正しかったのかどうかは歴史が証明してくれることになるのでしょう。

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 見学場所へ上り下りするエレベーターの壁面はガラス張りで、低層階の修理の様子や石垣なども見ることができます。そのためにエレベーターの速度を抑えてあるので、待ち時間が長くなってしまうのです。ここ5年ほどはこうやって見学することでしか見ることができない大天守ですが、逆に言うと今だからこそ見られるものでもあります。ゴールデンウィークどこへも行く予定がない、という場合は、予約をして見に行くというのもひとつの手ですね。

2012年4月29日 (日)

親子2代

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 クタッと寝ている「くま(仮名)」さん。写真には写りませんが、しっかりと鼾をかいています。静かな夜更け、リヴィングルームに彼女の鼾だけが響き渡るのですが、「おぉ、鼾かいてるわ。」と家族が笑いますと、その声に反応して「ちち(仮名)」さんがムクッと起き出してくる、ということになります。

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 故あって京都経由で姫路まで行って参りました。京都から新大阪まではこだま号、新大阪からはさくら号です。さくら号やみずほ号は8両編成のうち6号車は半分だけがグリーン車という構成ですが、もともと普通車でも4列シートなのでグリーン車の需要はきわめて少ないものと思われます。

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 ようやく到着した姫路は手柄山公園。洋風のお城みたいな建物が斜面に建てられていて、よく見ると和風の石灯籠が置いてあります。いったい誰が、こんなシュールな公園を造ったんだろうといいながら、汗をかきつつひぃひぃ坂を登ると、次第に眺望が開けてきます。

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 ほとんどわかりませんが真正面遠くに山陽電鉄の手柄山駅があります。撮影地点から少し離れたところに、共産圏の国にありそうな銅像が建っていて、どうやらそれがこの公園を造った当時の姫路市長さんらしい、ということはわかりました。

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 大赤字ゆえ開業から8年ほどで廃止となった姫路モノレール。撤去するだけでも数十億の費用がかかるからと、今もあちこちに軌道の残る交通遺産ですが、手柄山駅ホームを復原して車両を展示することになった、というニュースが数年前のこと。その際、えっちらおっちら見に行った手前、本格的に展示されるようになったのも見ておこう、と来てみました。

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 こいつは比較的珍しいロッキード式、というのが売りです。要は、車内にタイヤとか駆動部を収める箱が飛び出さないタイプのモノレールということ。羽田空港やTDRなどのモノレールは車内にでっかい箱が飛び出しておりますが、ロッキード式にはそれがありません。

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 それにしても、ロッキード式の駆動装置にアルミの車体と、贅をこらした造りですね。これがわずか8年でお蔵入りというのは何とも残念だったことでしょうが、日々の運行経費すら稼げないという状態だったそうですから、廃止も仕方のないことだったのでしょう。

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 今、姫路の市長を務めている方は、このモノレールを造った当時の市長の息子さんなのだとか。ほとんど粗大ゴミ扱いだったモノレールを引っ張り出して綺麗に展示する、というのはそういうところから出てきたんだなぁ、というのは下司の勘ぐりなのでしょうね、きっと。

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 いずれにせよ、こういうものがあるからこそ見に行こうという気にもなるわけで、楽しめるスポットを造ってもらったことには感謝すべきでしょう。写真の路線図左下のゼンマイを巻くねじみたいなマーク、これをそのまま立体にしたモニュメントなんかもあって、眺望も良いので、手柄山公園自体はお弁当持参で行けば1日楽しめそうなところです。ついでにいうと水族館も植物園もあるのです。

2012年4月28日 (土)

これ、欲しい。

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 一瞬、何がどうなっているのかと首を突き出して見てしまったのですが、単に「ちち(仮名)」さんがトイレを分解しておもちゃにし、そのあげくに枠を「かぶって」しまったというだけのことでした。「かぶって」は当然「被って」ですけれど、関西弁ではもう一つ別の意味がありますね。丸かぶり、なんていうときの「かぶる」、つまり囓るということですが・・・・・。

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 やっぱり、しっかりカブっておりました。何でもかんでも噛みまくる、それでこそワンコ、ぐらいに思っていないと犬なんて飼えません。

 職場の上司がハスキー犬を2頭飼っているのですが、これまた我が家と同様に年長の方がおとなしくて賢く、若い方がやんちゃでオバカなのだそうです。そのお馬鹿な方を車に乗せて狂犬病の予防接種会場に連れて行く道中、その犬は渋滞で動かなくなった車のパワーウィンドゥを「自分で」開けて脱出し、どこかへ行ってしまったそうです。大騒ぎしてあちこち探しまくっていたら、しっかり予防接種の会場で待っていたのだそうです。お馬鹿そうに思えても、さすが犬ですね。これが猫だったらどうなるのでしょうか。

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 楽しかったペントレも「先週」のことになってしまいました。そのときにTDLで家族が買ったお土産のひとつがこのイースターエッグ。中身はビスケットやラムネなどのお菓子です。おなじみのディズニーキャラクターが見事に卵になっています。

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 家族がお土産を買うために混み合った店内を泳いでいる間、私は比較的空いているお店を見て回っていたのですが、あ、あれはっ!と私の目を惹いたショウウィンドゥがありました。お店の名前はHouse of Greetingsでしたか、そのお店のウィンドゥが素敵だったのです。

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 実際、お店で売られている筆記具はシャープペンシルや鉛筆、クレヨンにボールペンといったものばかりで、萬年筆などはありません。もちろん、このディスプレイのような古式ゆかしい付けペンなどもありませんでした。

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 こういう形のペン先。これってどうなのでしょうか。単にそれっぽい造形なのか、それとも、付けペンとはかくあるべきものなのでしょうか。気になる形のペン先です。

 気になるといえば、そばを食いに出かけたときに浅草で見つけたお店も気になって仕方のないものでした。

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 店の前でピタッと停まってしまい、同行していたwakameちゃんや夢待ちさんに「やっぱりぃ!」と笑われてしまいましたが、なんとも魅力的なお店ではありませんか。次回東京へお邪魔するときには、ぜひこのお店をゆっくりと「掘って」みたいと思っております。

2012年4月27日 (金)

ほな、・・・・

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 誰もかまってくれないので、仕方なく寝ている「くま(仮名)」さん。いつものことなので、別に拗ねているというわけでもありません。今日は職場の歓送迎会なので、明け方近くまで宴が続くものと考えて、昨日のうちに予定稿をアップしておいたのですが、宴たけなわの今、なぜか私は家にいて暇なので、こうして別の記事を書いているというわけです。今日は「ちち(仮名)」さんの写真でスタートすべきところですが、そういう事情で今日も「くま(仮名)」さんに登場してもらいました。

 

 親譲りではないのに短気で、子供の頃から損ばかりしております。小学校にいる時分、連れと揉めては「もうえぇわっ!」とそこらの(大事な)ものを投げ捨ててよく壊しました。ちょっとからかわれただけで癇癪を起こすなんてことは日常茶飯事で、そのせいで今も難儀をしていることがいっぱいあります。親は落ち着いた人でしたので、すべては己の性根の悪さから来ているものです。

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 皆さんをお待たせしてはいけないと早めに会場のホテルに行きましたが、駐車場に空きがありません。ホテル前の道路を渡った先に○○ホテル駐車場、という看板があったので車を滑り込ませると、「こちらは当ホテルご利用の方のための駐車場です。」と丁寧に声をかけてもらいました。「はい、宴会でお世話になります。」と答えたのですが、小さくて聞き取りにくい声だったのでしょう。再度、同じことを言われました。何度か同じやりとりをした後、「ここは○○ホテルの駐車場ではないのですか?」と確認すると、「はいそうです。ですのでご利用の方以外は・・・・・」

 これはきっと自分が間違っているに違いないと確信したので看板の文字を指でなぞって確認しましたが、老眼の目には宴会が行われるホテルと同じ名前にしか見えません。そんな私にできたのは、車を駐車場から出して帰宅することだけでした。幹事さん本当にごめんなさい。歓送迎会の主役である皆様には失礼をお詫び申し上げます。酒が呑めないからといって、宴席に車で向かった私が悪いのです。

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 当時は大騒ぎになった初代(初期ロット)のPS2です。ちょうど前の職場に異動した頃に手に入れたもので、ここ数年来子供たちの相手をしてくれていたのですが、寄る年波には勝てず、最近では起動するだけでもラッキー、という状態だったようです。その頃は子供たちも小さくて、夫婦で職場の宴会日程が重なると、どちらかが子供の面倒を見るために欠席せざるを得ませんでしたが、「いっつも欠席や。子供なんて親にみてもらえばいいのに。」なんて声が良く聞こえました。親と言っても妻の母しかおりませんから、そうそう負担をかけるわけにはいかないのです。

 ある年、歓送迎会の日程が重ならなかったときにはたいへん嬉しく思いました。すごくお世話になった人が異動された年でしたから、何をおいても参加しなければ、と思っていたのです。でも、そんな歓送迎会の当日、さぁ行こうかというときになって「どうせ今日も休むんやろ。」と同僚に声をかけられてしまったので、「えぇ、もちろんです。」と答えて、言ったそいつの目の前で「幹事さん、悪い。今日は欠席する。」と伝えました。瞬間湯沸かし器よりも早く湯が沸いてしまう質の悪さは死ぬまで治らないのでしょう。

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 子供たちも大きくなって、上の二人がバイト代を出し合ってPS3を買ってきました。感慨無量、ですね。何度も何度も電源を入れてはため息をつき、最後には「もう、あかん」とうち捨てられていたPS2も、ラックから出されて粗大ゴミに出される日を待つのみです。やっぱりこういうものも、リサイクル料金払って処分してもらわなければならないのでしょうね。ならば、発売当時大騒ぎになったハードウェアがどんなものなのか、腑分けして遊んでから捨てるのも一興かと思っています。

 春は別れの季節。我が家にはPS2以外にも、すでに仕事をしなくなっているものがけっこうありそうです。断捨離なんてことが流行っていますから嫌なんですが、色んなものともっと積極的にお別れをしていかなくてはならないように思います。しっかりお片付けをしないと、「あのペン、どこにあるんやろう?」なんてことが最近多すぎますから。部屋の中もすっきり、お腹の贅肉もすっきり、なんてことになったら最高なんですが。

2012年4月26日 (木)

ぴっちぴち

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 お気に入りのクッションにぴったりはまり込んでまどろむ「くま(仮名)」さん。盛り上がった縁の部分が枕になるように頭を乗せるのが気持ちいいようです。人間が寝返りを打つのと同じで、ある程度の時間この姿勢で寝ていると「ふ~んっ」などと言いつつ姿勢を変えます。どう見ても、それ以前より不自然な、蝦反った姿勢になるのが常ですが、それでも本人(犬)は気持ちよさそうにしております。

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 iPhoneの電池持ちに不安を感じてバッテリー付きのケースを考えたものの、当然のことながら装着した姿がぼってりと不細工になるので踏み切れずにおりました。何となくネットを徘徊していたときに、少し気になっていたケースが半額で売られているのを見つけてしまったのが運の尽き。さっそくポチッといきました。写真はケースが入っていたケース(?)ですが、これがなかなか開けられずにハマってしまいました。

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 なぁんにも難しいことはないのです。ただフタの部分を持って上の方に引っ張るだけ。あまりにもぴったりと作られているので、どこがどう開くのか不明で、したがって力の入れ方もわからなかったというだけのことで、あちこちこじっているうちにスッと開いてしまいました。メカ音痴で文化系の私ならではの情けないオチです。

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 iPhoneに装着してみると幅はほとんど広がらず、長さと厚みがしっかりと増えます。それでも、同種のケースの中では最もスリムなものというだけあって、apple storeの店員さんがよくつけているjuicepack airよりもコンパクトで、持った感じもそれほどゴツくは感じません。

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 もともと、これまた売られているものの中では最薄の部類に入るケースをつけていましたので、それと比較すれば厚みは2倍近くになりますが、それでも十分に薄いと言えます。心斎橋の東急ハンズにこの製品が展示されているのを見て、あぁスリムやなぁと思って以来、ずっと気になっていたのですが、とりあえず大きさに関しては満足できました。

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 バッテリー付きの土台にiPhoneを装着して、その上でクリアな樹脂製のバンパー的なものを装着して両者を固定するようになっています。このことによって、液晶面以外のほぼすべての面が保護されるようになります。

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 バッテリー付きケース導入の一番の障害がこれでした。私は鞄やポーチの類を持ち歩かないので、携帯電話もずっと腰につけておりました。それどころか、かつてはHP-100LXなんてデカイものまで腰につけていたのです。バッテリー付きケースで厚みと大きさの増したiPhoneが収まるようなベルトループ付きのケースがあるかどうかが気になっていたのですが、すこしぴちぴちな感じはするものの、今まで使っていたケースにすんなり収まってしまいました。

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 問題はこのケースがすでに傷み始めていて、しかもこれと同じものが手に入らないことなのですが、こればかりは幸運な出会いに期待するしかありません。昔だったら代官山のオーソドキシーでオーダー、なんてバカなことを考えたはずですが、今時のサイクルの早い電子機器でいちいちケースをあつらえていいたら割に合いませんから、安物を壊れるまで使ってまた買って、というのが良さそうです。

2012年4月25日 (水)

初めての下見

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 出勤前に撮った「ちち(仮名)」さんのふてくされた表情。「くま(仮名)」さんは長男に連れられて散歩に出かけたのに、自分の飼育係である長女が姿を見せないのでこの表情です。上から見るとS字に体をよじって寝転がっているのがいかにも拗ねた感じです。

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 今日から家庭訪問がはじまり、午後の授業がないので、6月に予定している校外学習の下見に京都まで出張ってきました。現在の職場では初めて2年生を担当するので、校外学習の下見に行くのも初めてです。30年近くこの仕事をしてきて、1年生と2年生が5回ずつで、残り19回は3年生。3年生の担当というのはとっても性に合っているのですが、1年生や2年生の担当というのはどうにも面倒臭く感じてしまいます。

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 何とも地味なこの建物が立命館大学の国際平和ミュージアム。平和学習というのは大きな柱のひとつなので、校外学習でもこういった施設を見学して見識を深めてもらおうというわけです。場所的には金閣寺と竜安寺の中間地点なので、両寺院の他、わら天神や北野天満宮、仁和寺など、比較的近くにある名所旧跡も見学の対象です。

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 車いすでの移動を余儀なくされる生徒がいますので、それに対応したトイレがどこにあるのか、車いすを押して移動するのに支障となるところはないか、といったことをチェックするのが大きな目的です。ちなみにこの写真は金閣寺にある車いす対応のトイレです。

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 とまぁ、至って真面目に下見をしていたのですが、こういうものについつい吸い寄せられてしまいました。最初はこの表札の「萬」の次の文字が「筆」に見えたので近寄って写真を撮ったのですが、よくよく見ればそうではなくて「年」という文字でした。そう読めたわけではなくて、お寺の由来を説明する案内板を見てわかった、というのが真相です。

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 このあたり一帯、萬年山と呼ばれていたのでしょうか。等持院の他にも萬年山と号するお寺があります。等持院は立命館大学のすぐそばにあるお寺で、周囲は住宅に囲まれており、生活している人や学生などが寺域を通り抜けていきます。

 下見の方は優秀なスタッフがきちんとこなしてくれたので、結局私は京都までの往復、車を運転したのと、お寺の表札を見て「おっ、萬年筆!?」と小躍りしただけでした。

2012年4月24日 (火)

萌え

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 目の前に黒い豚のぬいぐるみを置かれても、泰然不動で半眼、余裕の「くま(仮名)」さん。以前、ぬいぐるみを大集合させて写真を撮ったときに登場してもらった黒い豚さんは、娘のベッドが定位置なのですが、なければないで広々と寝られるせいか、客間に放置されたままになっておりました。4月といえば家庭訪問、先生が来られるから片付けなくては、ということで娘が自室に持って行く途中、ふと悪戯心を起こして彼女の前に置いてみたものですが、「こんなん、いつものことやん。」とでも言いたげな「くま(仮名)」さんに脱帽です。

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 上着を着て歩いていると汗をかくような陽気。ぽかぽかと暖かい校舎の壁にもたれてスパスパ、なんていう生徒がいると難儀なので、広い校内を歩き回っておりました。屋上から降りてきている雨樋が地中に潜る、そのわずかな隙間に根を張っているこれは何という植物でしょうか。すごい生命力やなぁ、と思うと同時に、こんなん、他にも生えてるんとちゃうか、とあちこち探してみました。

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 先ほどの蔓は校舎の南側、本当に日当たりの良いところに生えておりましたが、こちらの「木」は校舎の北西、ほとんど陽のあたらないところから出ております。写真の右端にちょこっと写っているオレンジ色のブロックは畑の囲い。何もなかった中庭にブロック2段積みの囲いを作り、その中に土を入れて花壇と畑にしてあるのです。来る日も来る日もモルタルを捏ねてせっせとブロックを積んでいた8~9年前にはまったく気づきませんでしたから、生えていなかったのかもっと小さかったのか。いずれにしても立派な成長ぶりです。

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 午後から先生方が家庭訪問に出かけてしまうと、学校内は部活動に励む生徒たちばかりになりますが、時折、グランドを自転車で走り回るような連中が現れます。何もすることがない暇な連中で、部活動に励んでいる生徒の邪魔をすることでしか自分の存在をアピールできないのです。

 邪魔をさせてはいけないと学校に残っている教師たちがワラワラと繰り出してくると、それこそ彼らの思うつぼで、しばし追いかけっこ(逃げっこ?)を楽しむのです。だからといって無視しておくと、今度はあちこちものを壊して回ったり、それでもかまってもらえなければ他の生徒にちょっかいをかけたりして、とにかく教師を引っ張り出そうとするのですね。本当に暇で、寂しくて、仕方がないのでしょう。

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 誰にも相手にされなくてもわずかな生存空間を見つけてしっかり生えて伸びてくる植物たちを見習ってほしいものですが、それが人間の弱さですし、その弱いところを人に助けてもらって大人になっていくものでしょうから、まぁ仕方がないといえば仕方のないことです。本当はその弱いところをケアしてやるのが親のつとめですけれど、かまってちゃんになっている生徒の親はみな子供ばかり、というのが問題です。

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 私自身、親としてはあまり偉そうには言えないのですけれど、子供を産んだらそれで親になれるのか、っていうことを社会全体で考えて行かなければならないように思います。親になる人がしっかりしなければならないのはもちろんですけれど、近所の人とか親戚とか、親になる、あるいはなろうとしている人をサポートする社会に向かうといいですね。

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 まだ私が萬年筆と水性ボールペンの違いもわからなかったような頃、形のおもしろさに惹かれて手に入れたロットリング・リーフ。これの形のどこが人魚やねん、落花生やないか、と突っ込みつつ、モンブランのボルドーを突っ込んで、生徒が毎日書いてくる学級日誌へのコメント書きに使っておりました。

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 あるとき、違う色のインクに入れ替えようと洗浄し始めたものの、いつまでやっても赤い色が抜けません。そういうところだけ神経質な私としては、赤い色水が出てくる限りは洗浄し続けたいのですが、一方で「イラチ」で「飽きっぽい」私のこと、いつまでも根気強く洗い続けるなんてことができるわけもありません。同じロットリングの洗浄液を使うなんて知識もないその頃の私が思いついた究極のクリーニング方が、これまたとんでもないものでした。

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 わぁ、オッサン無茶しよんなぁ、って感じですね。当時はペン先が抜けるなんてことすら知らなかったわけです。デンタルフロスをペン先とペン芯の間に入れてゴシゴシ。今の私がこういうことをやってる人を見たら震え上がることでしょうが、当時は平気だったというのがすごいですね。実際、もっとエグいこともやったような記憶がありますが、あえて書き(書け)ません。

 しかし何よりもすごいのは、このペンの耐久性です。これだけのことをされても、今でも平気な顔をして萬年筆として活躍してくれております。コンクリートの割れ目から生えてくる名もなき草にも匹敵する強さを感じますね。

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2012年4月23日 (月)

10分間の静寂

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 前脚を綺麗に揃え、少しだけ首をかしげている「ちち(仮名)」さん。この写真できっとまたファンが増えることでしょうが、現物を見ていただければ可愛いことは可愛いものの「くま(仮名)」さんと比べられたらひとたまりもない、というのが辛いところです。長く一緒にいると情が移るものですから、家族からしてみればどちらも可愛いワンコで、どちらの一頭がいなくなっても哀しいことに変わりはありません。敢えて欲を言うなら、「ちち(仮名)」さんがもう少し静かにしていてくれたら、ということぐらいでしょうか。

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 今日4月23日はサンジョルディの日。日本では本屋さんの日ということでしたが、最近では人の口に上ることもほとんどなくなってしまいました。実際、人に本を贈るというのはなかなかに難しいものですし、贈るにふさわしいような本ほど売れないというのが今の日本の状況です。ちなみに、ユネスコでもこの日を「世界 本の日」としています。

 今から9年前、荒れまくっていた今の勤務校で「朝の読書活動」が始まりました。生徒が自宅から思い思いの本を持ってきて、朝の10分間、教室で読むのです。それはそのまま、当時の教育界の流行でしたが、私のところでは本を読むことそのものより、本当に静かな10分間というものを大切にしようと考えたのでした。

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 ですから読む本にも、文字中心のもので公序良俗に反する内容でなければ何でも良い、という程度の縛りしかもうけませんでした。上の画像のような本を読んでいても良いのです。空想科学読本、みたいなものでももちろんかまいませんし、大人から見るとやや軽薄に思えるような携帯小説を本にしたものでも文句は言いませんでした。

 とにかく静かに過ごさせてくれ、とお願いしているにもかかわらず、本を読んでいる生徒に向かってガンガン連絡事項をしゃべりまくる教師とか、わかってない人も多い中、何とか10年近く続いてきた取り組み。静かな時間を体験させる、という意味では非常に意義のあるものだったと思っていますが、これをこの先、どのように発展継続させていったらよいのか、成功した取り組みであるだけに「次」は難しいものになるでしょう。

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 朝の読書に関してはさまざまな意見があって、否定的なものも少なくありません。本好きな人を対象としているページにも、こんな意見が載せられていますし、読むと変に納得してしまいます。私個人としては、上の画像の中の黄色い文字、その最後にある「ただ読むだけ」というのが大好きです。国語の先生たちは、せっかく読ませるのだから感想文を書かせたい、などとおっしゃるのですが、私は断固反対してきました。読むことが第一義ではなくて、静かに過ごすことが大切なのです。読むことは手段に過ぎませんでした。

 数年先には、私の勤務する自治体でも完全なる給食が実施されることになっています。子供のためとか言ってますが、儲かる人が一杯いるからと言うのが本当のところでしょう。儲からなければ、あるいは票にならなければ、必死になってすすめるはずがないのです。給食費未納問題をわざわざ引き起こすことになるのに、「学校で工夫と努力をしてくれ。」と言うだけで押し切ってしまうあたり、大量に未納者が出ても何とかペイする見通しがあるのは明白です。票にもならない教育現場に金をかけて何かやろうというのですから、きっとその裏には金儲けが絡んでいる、なんてことを裏読みするより、本読みしていた方がよっぽどいいですね。

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 給食の問題点として、時間がかかるということがあります。配膳と片付けに授業ひとつ分ぐらいの時間をとられるので、その分、生徒にとっては「放課後」がやってくるのが遅くなるのです。そうなると、日没の早い季節などはロクに部活動もできませんから、どこかで時間を削らなければ、ということになり、朝の読書の時間なんかは一番に狙われることになるのでしょう。

 始業時間を早めれば、問題の大半は解決できそうです。そのうえ、みんな早起きになるので健康増進にもつながるでしょう。けれども現状、保育所は朝の8時頃からでないと預かってくれませんので、それから教師が出勤するとなると、8時半より前に始業するのは難しいですね。聞くところによると東日本方面では(日の出も早いので)学校の始業時刻が8時頃だと聞いたことがありますが、それが事実だとしても、日没も早いのでそれほどの効果は見込めません。

 朝の7時半頃に始業して、遅くとも2時か3時には授業を終えてしまうのが理想的ですが、私みたいに朝寝坊な教師はすぐにクビですね。それに、始業が早くなっても、夜遅くまで職場に残るのは変わらないでしょうから、ますます家にいる時間が短くなります。風呂に入って着替えるためだけに帰宅する、なんてことになってしまうのでしょうが、それでも、毎朝10分間の静寂が守れるならいいのじゃないか、なんて思ってしまうのです。

2012年4月22日 (日)

身ぃ入った

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 雨がシトシト日曜日 僕は一人で 君の帰りを 待っていた・・・・・雨の日、お留守番をしている犬たちの心境は「モナリザの微笑」の歌詞と同じなんでしょう。今日はシトシトどころか昨夜から続く大雨でしたので、犬たちは散歩にも行けず、女の子期間中の白い彼女はケージからも出してもらえず、本当に退屈で仕方なかったことと思います。

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 ペントレ会場は異様な熱気で、入場しただけで滝のような汗、という状態でしたので、まずは椅子に座ってお茶を飲み、セーターを脱いで扇子でバタバタ。とてもじゃないけどブースを見て回る気にもなれず、実際、会場中央部に置かれた椅子から見渡すと物色している人たちの背中しか見えないという状態。師匠にもご挨拶を、と思っていたのに先に声をかけていただくというていたらくでした。「おはよう、変なモン全然売れない!」って言うことでしたので、福の神属性発揮するかと変なモンをいただきました。たまたま3人ほど続いてくれたのでヤレヤレです。

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 限定インクの販売が始まってすぐに長蛇の列ができたので、こりゃアカンわ、と諦めていたのですが、列がなくなってからテーブルを見ると残っていたので思わずゲット。素敵なインクですが、その性質もあって使うかどうかは微妙なところ。でも参加記念の品としては最適です。

 ささやかながら限定原稿用紙発送のお手伝いをさせてもらいましたが、レターパックについている封緘用の粘着部をカヴァーしている紙を剥がすのにけっこう苦戦しました。めくろうとして爪と指の間に何枚も「刺して」しまい、今も指先が痛みます。アレを上手にめくる方法を研究しなければなりません。

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 先日の松山大会に行かれたBromfield氏からいただいたお土産。ミカン箱丸ごと松山から持って帰ってきてくださったことに感動。手も足も痛くなりますね。私なんぞ新幹線から京葉線に乗り換えたのと、舞浜駅からTDLのチケットブースまで小走りしたというだけで、今日は朝から脚に筋肉痛を感じています。関西の一部ではこういうのを「身ぃいった」と言うのですが、実の入ったミカン箱なんか運んだら筋肉痛でひどいことになりそうです。

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 しかしこれ、オモロイですね。JAえひめ南って、ホンマにあるじゃないですか。開けてみたいけれど、あまりにも良くできているので開けるのがもったいなくて、しばらくはこのまま飾っておいて人に見せびらかそうと思います。ありがとうございました。

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2012年4月21日 (土)

夢と魔法の王国

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 帰宅するなり服を脱いで、眠くてふらふらになっている次男を叱咤激励して風呂に入れて、ふぁ~気持ちいぃ、と出てきたら、「ちち(仮名)」さんが可愛らしくおすわりをしているではありませんか。あわててカメラを構えると、例によってこの態度。

 お~い、お~いと何度も声をかけて、ようやくこちらを向いた瞬間に1枚。東京まで行って「飼い主に正対しない飼い犬」と笑われるだけのことはあります。

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 こんなツアーを利用する人ってどれほどいるのだろうかと思っていた「TDL日帰りツアー」を利用して、夢と魔法の王国を訪ねてきました。12月25日から31日までの間の平日、クリスマスが終わってカウントダウン、ニューイヤーまでの間の比較的空いている時期ばかり狙っていた我が家にとって久々となる春のTDL訪問でした。

 ホーンテッドマンションって、ふだんはアレと違う中身なんだよ、なんてことを話していたら、だんだんとその気になってしまった次男。我が家が頻繁にTDRを訪ねていた頃、次男はまだおむつをしていて、ちょっと鼻水が出ているからとイクスピアリのキャンプネポスに預けられたりするなど、3人兄弟の中でもTDR経験の薄い子です。しかも両親である私たちが歳をとって何事も億劫になってきてからの子供なので、ちょっと可哀想だなぁ、ということで、1年で最も忙しい今の時期に敢えて遊びに出かけたのでした。

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 ここらへん、やっぱり犬のBlogですので。イースターということで、パーク内の各所にいろんな「たまご」が置かれているという趣向です。冥界の王という名前とのギャップが笑いを誘うたまご犬です。

 ゴールデンウィークまでにはまだ日があり、修学旅行も日程的にしんどい(教師にとって)時期であること、何より新年度に入って間もないのでみんな忙しくしているということもあって、パーク内はけっこう空いておりました。これなら大丈夫、と家族だけを園内に残して、新木場、月島と乗り換えて両国へ。なんでIFCじゃなくてKFCなのかという疑問は解決できませんでしたが、とにかく国際ファッションセンターに到着です。

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 萬年筆好きな人にとっての夢と魔法の王国、ペントレ会場です。ボーグ、いいですねぇ。WAGNER筋の人ならともかく、フェンテとかPCJとかの系統の皆さんはどう思われたのでしょうか。偶然とはいえ、このポスターも「たまご」ですね。

 会場内は温室に入ったかのような蒸し暑さで、人一倍暑がりの私には出店されているものを見て回る意欲もなくなるほどでした。世間では年鑑購入本数の上限を設定して公言し、周囲は如何にしてそれを超えさせようか、あるいはいつ超えてしまうのかとニヤニヤしながら意地悪く眺める、というのが流行っているようですが、私の場合は基本的にゼロシーリング。今年は手持ちのペンを整理して身軽になる年、位置づけております。今回ペントレにお邪魔したのも、WAGNERオリヂナル原稿用紙の受け取りと、ふだんお会いすることのない皆さんのお顔を拝見するのが目的でした。

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 これは撮っとかんとあかんで、と二右衛門マスターがおっしゃったから、今日はスカイツリー記念日、です。この写真の左外には師匠のブースがあって、そこには伝説の「まいすたこきち」なんてものが転がされておりました。アレを目にしながら「明石屋たこ吉」襲名を拒否するとは、やはりケロリンさんは大物です。

 某ペンクラブでは会員証に準ずるものとされている「記名式SuiCa」購入も拒否したというケロリンさん。やはり今年は彼の動きから目が離せません。

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 今日は調整師の皆さんも比較的ゆったりと過ごされていて、このようにお昼を食べに外へ出る余裕がありました。浅草は雷門前にほど近い並木藪そば。ツユがすごく辛い、という前評判でしたがそうでもなく、行列ができているお店ではありましたが個人的にはあまり感動しませんでした。そばを食いに来た一行は、むしろその2軒隣のこちらのお店に注目です。

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 上等ですねぇ。昼の日中にこのお値段です。きっとおいしいのでしょうけれど、これだけ出すならディナーで、となりますし、いや、ペントレに出てたあのペンが買えるぞ、なんて考えもよぎります。やはりヘンタイとつきみそうは漢字にしない方が良さそうです。

 ペントレ会場に戻ろうかどうしようかと悩みながらも、なぜか胸騒ぎがしたので会場に戻る皆さんと別れて、浅草から銀座線、日比谷線と乗り継いで八丁堀から舞浜へ。インパークしたとたんに電話が鳴って、「今どこ?」そらやっぱり、家族で遊びにきているのですからね。

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 久しぶりに訪ねたTDL、なんと園内に飲み物の自動販売機が置かれるようになっていたのですね。これには正直驚きましたが、まぁ周囲の景観にうまく溶け込んでいますし、便利であることは確かです。パーク内では何をするにも並ばなければならず、飲み物を買うのも例外ではありませんから、特にこれからの季節、歓迎されることでしょう。ちなみに場所はアリスのティーパーティの正面左手ですが、他にも設置されているのかも知れませんね。

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 世間一般には150円のペットボトルがパーク内では200円。今時ホテル内の自動販売機でも150円やどっ、と文句をつけたくもなりますが、まぁ夢と魔法の王国ですし、一応こんな風にTDR仕様になっているので、まぁ気分良くボッたくられておきましょう。

 TDR仕様は3泊ぐらいしてマルチデーパスポートで遊びまくってこそ、と思っておりましたが、9時にインパークして20時にはさようならというのも、それはそれでありなのかも、と思いました。ただ、帰路の新幹線車内が高温乾燥地獄で、加えて品川から乗り込んできて隣の席に座ったオッサンオバハンが2時間ずっとやかましく騒ぎ続けていたのは何とも残念でした。電車の中ではお行儀良くしましょうね、とシバいたら声をかけたらよかったのですが、やかましいと思いつつ寝てしまっていたのが残念です。

2012年4月20日 (金)

整理整頓

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 前脚の感じが良い、と長女が撮った1枚。クッションの中に収まり、前脚をその縁にかけてくつろいでいる「くま(仮名)」さんです。99%転勤と思われた年度末になぜか残留が決定して、これはもう、今年1年かけてしっかり引き継ぎをしなさいという天の声と覚えて、今年は珍しく大まじめに仕事をしています。

 必要な書類はデスクの上に置きっぱなしで、用が済めばシュレッダー直行、ということを永年続けていますから、私の担当している仕事に関しては何一つ「形」の残っているものがなく、あるのは電子ファイルのみ。これでは後任の人が大変だろうということで、柄にもなく書類のファイリングをしていますが、やはりバチが当たったのでしょうか、明日の東京地方はあまりいいお天気ではないようです。

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 明日東京へ行くならやはりペントレ。写真のペンを手に入れて以来、ペントレには顔を出していないように思います。開場ダッシュなんてことはハナから考えていない私は、2、3年前のEBISU303でもアパレル系のセールか何かに並んでいる行列を見て恐れをなし、近所の松屋だったかすき屋だったか、その系統のお店に入って何か食べながら行列が消えるのを待った記憶があります。

 あ、これ変やなぁ、と目をつけた変なモンも、結局後から来た人たちに全部買われていってしまいましたし、まぁペントレですごいお宝を手に入れたという記憶はありません。

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 長い長い行列でも退屈しないように、小学生の息子にこれを持たせて、明日は始発の新幹線でTDLを目指します。関西在住の悲しさでインパークは午前9時頃になりますが、一通りオヤヂの勤めを果たしたら両国へ行って、限定インクのシール貼りのお手伝いをして、それから会場内を一回り。連れて帰るのは原稿用紙とボーグルーペと決めております。

 とにかくもう、萬年筆は増やせません。何にも整理できていないので可哀想です。「半」なものは神戸や名古屋でのじゃんけん大会の景品に、ある程度使えそうなものは同僚や後輩にあげるなどして、まずは本数を減らし、どこにどんなペンがあるのかを把握できるようにならなければ、と思っています。一体、何でこんなに増えたんでしょうねぇ。

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 新幹線車内では音楽を聴いて、目が覚めたら数独でもしながら時間を潰して、TDL、KFC、そして銀座あたりを巡回しているうちに日が暮れるでしょうから、シンデレラエクスプレスでおうちに帰る、という計画です。

 ペントレっていうのは、何かいいものをゲット、というより、あ、本物の○○○会長だ!とか言いながらわいわい楽しむ、というもんだと思っております。なので、明日は私にペンを勧めないでくださいね。まぁあくまはいませんから大丈夫だと思うのですが。

2012年4月19日 (木)

今月のちょこちょこ

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 何となく良い表情に見える「ちち(仮名)」さん。ただいま、ちょっと恥ずかしいので本当は写さないで欲しい、というところです。うちではマサイ族と言っておりますが、なぜか、飼い主が帰ってくると、ケージの縁に手をかけてピョンピョンと何度も跳び続けます。ひとしきり跳んだところでピタッと動きが止まったかと思うと、ジャーッとやるのです。ブレてしまいましたが恍惚の表情です。

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 ちなみに、もう少し力を入れなければならないときには、とにかく何でもよいからそこら辺にあるものを口に咥えて同じことをやります。ケージの中が掃除されていて咥えるようなものが何もなければ、餌鉢に残っただしじゃこでも良いのです。

 今月のちょこちょこは、彼女のプライヴェートシーンさながらにシュールな内容でした。こちらは「おすそ分けなんかに最適」というプレゼントバッグで、まぁ普通のものですね。

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 どれかひとつだけあげます、と言われたら、迷わずこの白い小箱を持っていくべきです。いや、べきですと言われなくたって、誰でもそうするでしょう。そして手に持ったときの重みで、自分の判断は間違っていなかったということを実感することでしょう。

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 アルリィと名付けられた蛙さんが事務員風のいでたちで描かれているステープラー。帽子を被ってアームカヴァーを付けている事務員さんって、古い外国映画なんかでよく見るようなイメージですが、本物を見たことはないような気がします。ちょっと可愛らしい柄の生地で作ったアームカヴァーは使っている人をよく見ますけれど、帽子はないですねぇ。

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 落花生のキャラクター、プッチポッチの「型」です。これで型抜きしてクッキーとかを焼けということでしょうか。ご飯をぎゅぎゅっと詰め込んで抜き、可愛らしお弁当を演出するのでしょうか。気分はカフェ・ド・ピーナツよ、なんて謳われてますから、お菓子作りに使うのでしょうね。

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 これで型抜きして焼いたクッキーなんかを、プレゼントバッグに詰めてお友達にあげたりするんでしょうね。なんといいますか、忙しい中、そうやってささやかに楽しむ。不平不満ばかり言っていても腹が立つばっかりですから、積極的に楽しいことをやっていこうという、そんな感じが良いですね。

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 さて、最後に残ったこれは何でしょうか。思わず指にはめちゃうこと間違いなし、と謳われたこれは、その穴の存在意義がわからない、いやむしろない方がえぇに決まってるやろ、と突っ込んでほしいとしか思えないもの。500円玉ぐらいの大きさのメモパッドです。

 小さなメモパッドなのに、その面積の半分ほどが穴という潔さ。これに書くメモは、俳句をひねるような心で、限界まで内容をそぎ落としたものになるはずです。読む方はわずかな文字の向こうに無限に広がる世界を心に思い描く、と。メモに凝縮された広い広い世界への入り口がこの穴なんでしょうね。実に深いです。

2012年4月18日 (水)

脱「半」

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 こんな寝方で大丈夫なのか、苦しくないのか、と思いますが、本人(犬)はいたって気持ちよさそうに鼾をかいているのです。「くま(仮名)」さんが寝ているときにカメラを向けると、そのことに気付いてか、はたまた寝返りなのかはわかりませんが、こうやって顔を見せないようにひっくり返ってしまうことがよくあります。本人(犬)だけにしかわからない気持ちよさ、楽しさがあるのでしょう。

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 気になった萬年筆を探してあちこちごそごそやっていたのですが、肝心なものは見つからず、ガラクタばかり出てきました。インクを通していない、通す気にならない、通すことができない、そんな萬年筆が勢揃いです。

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 エンペラーつきの2本。青い方にはペンポイントがないのを以前ご紹介しました。どちらも舶来ものですが、まともに使えないものばかりです。エンペラーでインクフローを潤沢にしようとも、ペンポイントがなければまず書けませんし、金色の方はインク吸入そのものが怪しいという代物です。

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 おそらく2本とも国産品。今となってはどこにあったのか、どれくらい作っていたのかもわからないようなメーカーの製品です。昔の国産品でよくわからないもの。「半」としては絶対に持っていなければならないのがこのタイプのペンです。

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 これらも国産品。手前はPILOTだったかと思います。手に取るとびっくりするほど軽く、500円のデスクペンの方がよほどしっかりと書けそうな感じがします。

 とにかくガラクタが多過ぎて、大切にしなければならないペンが紛れてしまう、なんてまるで「半」です。じゃんけん大会の景品などにしてどんどん整理していって、少数精鋭、きれいな萬年筆ライフを送りたいものです。

2012年4月17日 (火)

プッチンプリン

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 甘えている「ちち(仮名)」さん。写真のフレーム左側に立っている長女にすり寄っていこうとしているところです。彼女が立っているところを写真に撮るために長女に立ってもらったのですが、その企てに気づいたのか、すぐに座ってしまい、二度と立ち上げってはくれませんでした。本当に写真の嫌いな、いや、私に撮られるのが嫌いな彼女です。

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 長女がアルバイトをしているコンビニエンスストアに本日入荷してきたという菓子パン。本人曰く、父親が喜びそうな変なモンだから買ってきたということですが、なかなかどうして、彼女自身、けっこう変なモノを喜ぶ傾向にあることは明白な事実です。

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 ご覧の通り、プッチンプリンが世に出て40年になるのを記念してのコラボレーション商品だとか。神戸屋パンが出している商品ですが、パッケージには40周年記念マーク入りのプッチンプリンの画像と、グリコ乳業のWebページアドレスが書かれています。

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 プリンの形をした蒸しパン。思うにプッチンプリンはあの小さなポッチを折り取るだけでてっぺんにしっかりキャラメルソースの乗っかったプリンがお皿の上にプリンと出てくる、という、その手軽さとちゃんとしたプリンの形、それが受けたのだと思います。おいしいプリンはいっぱいあれど、カップのままで食べるとキャラメルソースが底に残ってしまいますから。

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 蒸しパンの中には、プリン風味のクリームが入っております。蒸しパン自体、黄色いところはプリン風味、茶色いところはキャラメルソース風味となっていて、蒸しパンだけれどしっかりプリン、というものに仕上がっています。いや、実にいろいろと考えるものですね。それに飛びつく客がいるからなのでしょうけれど。

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2012年4月16日 (月)

喜連瓜破

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 人間で言うなら大の字なのでしょうか。仰向けになって気持ちよさそうに寝ている「くま(仮名)」さん。脚の可動域の関係で、これ以上ビロ~ンとはならないのでしょう。ネット上では人間みたいに手足をまっすぐ伸ばして床につけた状態で仰向けに寝ている犬の画像を見ることができますが、それが作り物でないなら、脚の可動域がもっと広い犬がいるということになりますね。

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 グレカパターンではなくて雷文。ラーメン屋さんでハンバーガーを売っているというので、話の種にと、大阪市内まで車を走らせました。ETC装着済みのエスカルゴですがカードを忘れたため、久しぶりに料金所でくるくる窓を開けて「まいどぉ」とやりましたが、知らない間に阪神高速の通行料金、900円になっていたのですね。

 ご老体のエスカルゴ、床も抜けよとアクセルを踏んでもたいしてスピードが乗らず、このぐらいで着くだろうという時間を大幅にオーヴァーして目的地の喜連瓜破に到着いたしました。ご存じない方のために解説しますと、「きれうりわり」と読みます。実際には喜連と瓜破という隣接した2つの地名ですが、地元の人はともかく私なんかは、「きれうりわり」と一気に読む方が馴染みがあります。

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  隣とも言える長吉長原とともに、 地下鉄が開通するまでは結構不便だったという話も聞きますが、今や立派な大都会の一角となっている喜連瓜破。大阪市営地下鉄谷町線の喜連瓜破駅前にあるラーメンチェーン店、天下一品でハンバーガーが供されているのです。

 おそらくは全国でここだけだという話なので、ほないっぺん食べてみよか、といういっちょかみ精神。まぁアホとしか言いようがないのですが、ラーメンやチャーハンも捨てがたいし、ハンバーガーも何種類かあるし、ということで妻を誘ってのお出かけです。おなじみ中華メニューと並んで、ひときわ大きな扱いのハンバーガーです。

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 こちらはベーコンエッグバーガー。バンズにキャベツとチーズ、ベーコン、目玉焼きがはさんであります。この目玉焼き、嬉しいことに気味の部分が半熟なのです。まぁ、それを知らずにガブッといって気味を破裂させてしまい、危うくスーツを汚すところでしたが、まぁおいしいのでよしとしましょう。

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 こんな感じ。こってりラーメンとチャーハンの定食を食べた後でハンバーガー。奥にも丸めた紙があるのは、先にフィッシュバーガーをいただいたからです。某師匠や某教授と違い、胃袋の容量に制限のある私の場合、これだけのものを一人で食すのは不可能ですし、無理に食べたら命にかかわります。

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 食べさしの写真でごめんなさい、ですが、これがおいしいと評判だったフィッシュバーガー。おいしいと評したのが関東の人だったというのもありましょうが、私どもにはさほどすごいものとは思えませんでした。でも、決してまずいわけではありません。ハンバーガーといえば立派にジャンクフード扱いですが、その中ではかなりまともな方だとは言えるでしょう。

 でも正直、勤務先の近所にあるパン屋さんが作るフィッシュバーガーにはかないません。そちらは冷めたものを食べても、熱々のこのバーガーよりおいしいと感じられるからです。結局、何しに行ったんや・・・・・という話ですが、まぁ根がイチビリなので仕方ありませんね。

2012年4月15日 (日)

緑セル

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 あ、これは厄介なことになった、そう思いました。「ちち(仮名)」さんが身を乗り出しすぎて身動きできなくなったのだと思ったのです。実際、この状態で3分ほど動かずにいた彼女、一体何を見つめていたのでしょうか。暴れるとケージが食い込んで痛いだろうから、いかに落ち着かせて抜いてやるか、そう考えてじっと見つめていた私がバカでした。何事もなかったかのように、スッと身を抜いた彼女。もともと細身なのでそれほど心配することもなかったようです。

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 飲食店が万年筆を売るなんて、やっぱり変です。一杯数百円の飲み物や軽食を食べて、数万円の萬年筆を買うというアンバランスさ。けれど、ペンランドカフェに連れて行った同僚は不幸にもオーナーに遭遇してしまい、その人柄に惚れ込んで「面白い!」を連発。今もそのときのことを語る目は輝いていて、「次に行ったときは1本買う、ぜったい。」なんて言ってます。

 そのペンランドカフェ、買った萬年筆を丁寧に包んでくださるのはいいのですが、これ、ギフトとしてはちょっと、な仕上がりですね。もっとも、このお店でヴィンテージものを買うのは自分用という人がほとんどですから、あまり問題にはなりません。この先何本も売れていくうちに、店長の包装技術が向上していくことを祈りましょう。

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 そういうわけで、キンキラキンの包装紙に包まれたペンには、昨日ご紹介したキンキラキンのカタログがオマケとしてついてきたのでした。いやむしろ、カタログこそが本命でペンの方がオマケなのかも知れません。

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 プラチナ萬年筆の創立70周年を記念して製作された萬年筆群、その当時は手にすることを想像することすらできませんでした。思えばその頃はワープロの文字にギザギザがはっきりと見て取れた時代。MS-DOS版の一太郎が5インチのフロッピーディスクドライブをガチャガチャ言わせながら日本語変換していた時代で、書類も大部分が手書きでした。今よりも確実に長い時間、萬年筆を触っていられたはずなのですが、当時の私に買えるものといったら数千円の鉄ペン付き萬年筆がいいところでした。

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 プラチナの3776あたりなら買えるようになった頃には、ほとんどの文書がワープロ打ちになっていて、万年筆でガシガシ字を書くなんていう事務仕事はほとんどなくなっていました。なので、結局は趣味のもの、非実用のものでしかない萬年筆。けれども、そうであればこそ、書いたときにため息が出るようなものに出会いたいと願ってしまう、それこそが萬年筆沼の恐ろしいところだと思います。

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 中屋の緑セルロイドは、名古屋栄の丸善に展示されていたものを強引に買ってきたもの。その当時は緑セルロイドが不足していたのか納期が長く、待っていられないという気持ちでバカなことをしたものです。そしてまた、同じ名古屋で緑セルロイドを手に入れてしまうとは。まさに名古屋は魔性の都、実に恐ろしいところです。

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 2段ペン芯に、よく撓る縦延ばしの圧延ペン先。とてもしなやかで、書いていて本当に気持ちの良いペンです。でも、ただ柔らかければそれで気持ちよく書けるのかというと、そんなことはない、と断言したいところです。萬年筆にハマりかけの人がよく陥る「柔らかいのがエライ」という迷信は、やはり払拭されるべきものです。

 ボールペンでも撓るんじゃないかというほどの強筆圧でありながら、ヴィンテージものなどヘロヘロペン先を持つものばかりを買い、どう調整してもらっても合わんなどと嘆いている人もいるそうですが、お気の毒であるとしかいいようがありません。

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 所詮筆記具なのですから、自分が書いてしっくりくるものを選べば良いのです。誰かが高く評価したからといって、自分にそれがあてはまるとは限りません。私の場合は、ガチガチに硬いペン先を持つペンほど書きやすいと感じます。そんなこと言うと初心者だと馬鹿にされるのでは・・・・・なんて心配する人もいるそうですが、いろいろ書いて書きまくってる人がホントのことを言わなければ、私のような初心者は惑わされるばかりです。

 これ柔らかいねぇ、とわざわざペン先を撓らせてみる人がいますが、そんなに撓らせて書くことなんて滅多にないのです。わずかに撓るだけでも、普通の人にとっては書きにくくて仕方ないはずです。ペン先はガチガチに固いのに、インク流量が豊かであるために「紙当たりの柔らかさ」が感じられる、それをもって「このペン(メーカー)、柔らかい」などと評されていることも多いように思います。

 犬のBlogにしては珍しく、しっかり萬年筆論書いてしまいました。中途半端に暇な週末ならではの戯言。明日からしっかりお仕事してペントレに備えます。

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2012年4月14日 (土)

珠玉の・・・

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 本当ならば今頃、僕のベッドには・・・・・と、僕が寝るはずのベッドは空いていて、オッサンたちとともに別の部屋で反省会をしていたはずです。近いように感じていたのに、実際に計画してみると遠い松山。どうにも時間が合わず、参加を断念せざるを得ませんでした。夜の10時に出る夜行バスが翌朝6時に着くというのは、途中で時間調整をしているとはいえ「遠いところ」の資格十分です。

 遠方で開かれるWAGNERの地方大会にわざわざ出かけるなんていうのは、ホント、馬鹿なことです。お金も時間もかかりますし、人に言うと呆れられます。でも、それを企画し、実際に現地に行って地元の萬年筆好きな皆さんと交流している人がいるわけですし、実際に参加してみればその値打ちがわかります。もし何かのついでがあるならば、ぜひ参加していただきたいと思います。

 松江での大会に参加して、出雲大社でケロロンの名を授かってからというもの、破竹の勢いでアポロン襲名目前まできていたポロロンさんですが、松山へ行くことができなかったため、ケロリンさんに立ち戻って出直されることになりました。とまぁ、そういうおバカなことをえぇ大人がワィワィやっているというのがまた面白くて、それがまた、日々の仕事をバリバリこなしていくための活力源にもなるというものです。

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 RICHOのCX3、常用しなくなって改めてその良さを感じます。昼下がりのひととき、長女がサッと手にとってカシャカシャと何枚か撮った「くま(仮名)」さんの写真は秀作ばかり。まさしく珠玉のと冠するのがふさわしいものばかりでした。

 新年度の体制を決める会議の最中、学校全体で一番大切にすべきことは生徒指導で、教務については困らない程度にやっておけばいい、などと言われたことがずっと気になっていました。学校で一番大切なのは・・・・・という論議自体、あまり意味のないものとは思いつつ、教務が低く見られてるんではなく、自分の仕事ぶりはその程度と評価されているのでしょう。いずれにせよ、こら気合い入れ直さんといかん、と、帰宅しても見るのは犬の寝顔ばかりという生活を続けています。おかげで仕事ははかどっておりますが、その分、体にはけっこう来ております。そういうしんどいときでも、犬を見ると疲れが取れるような気がします。

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 複合機についている程度のスキャナではうまく取り込むことができない、キンキラキンの表紙。プラチナ萬年筆の限定品には、外箱その他にプラチナ色が使われていることが多いようです。しょうもないスキャナで撮ると、真っ黒けのけに写ってしまいます。

 プラチナ萬年筆創業70周年を記念して製作された萬年筆のカタログは、20ページ以上に及ぶ立派なもので、それにこのプラチナ色のカヴァーがついております。今時、高級なカメラのカタログでもここまで立派なものはそうそうないでしょう。

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 まさに王道を行く、という感じの取り扱いに関する案内。萬年筆、それもある程度上等なものを使う場合に気をつけるべきことが簡潔におさえられています。限定ものとはいえ国産品ですから、取り扱いに細心の注意を払って、などということがないように作られているはずですが、それでもこう言う事柄を気にとめて末永くご愛用ください、という製作者の願いが伝わってくるような気がします。最後の、セルロイドは燃えやすいので気をつけてというのもいいですね。

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 カメラや自動車など、男の子が好きなもののカタログには必ずと言ってよいほど載せられているスペック表。若い頃は載せられたスペックをロータス1-2-3(懐かしい! しかし今もWin7で活躍中)に打ち込んで比較表を作ったりしたものです。萬年筆のカタログにもこういうページが普通にあると楽しいですね。

 でも、カメラや自動車、時計、そして萬年筆と、男の子(おっさん)が好きなもののほとんどは、スペックではないのです。若い頃こそ、ゼロヨンが何秒だとかそういうことに必死になりますけれど、おっさんになればそんなことはどうでもよくなります。日に何秒も狂ってもこの時計は手放せないとか、普通の写真を撮るのにも修練と勘、そして運までもが必要になるカメラが最高に愛しいとか。

 それでも、やっぱりスペックを語るのは男の子の性。実用に過不足なく使えればそれでいいじゃないか、ということが頭ではわかっていても、やっぱり追い求めてしまうものなんですね。

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2012年4月13日 (金)

いいケース

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 襖の横からカメラだけをニュッと突き出して撮った1枚。さすがに油断していたのか、「ちち(仮名)」さんもこちらを向いてくれています。ここのところ連日午前様なので、彼女も寝てしまっていることが多いのですが、物音に反応して顔を持ち上げたところを撮ることができました。だだっ広いのは落ち着かないようで、狭いトイレトレーの上に乗っかって寝るのがお気に入りです。

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 ガマ口のような口金が目立つケース。黄色いのでお財布かな、と思っていたのですが、任天堂DS Liteのケースでした。えぇやろ、これ、と娘が見せびらかしてきたのを見て、あ、こう言うの、萬年筆ケースとしてどうかな、と思ってしまうあたりが病気です。

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 このように、任天堂DS Liteを入れた状態で左右方向に少しゆとりがあります。DS Liteの横幅はセーラーのプロフェッショナルギアより少し短いぐらいですから、今のままのサイズでもある程度までの大きさのペンなら収まりそうです。

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 本体の底から上蓋の裏側までが一体となった内張。DSが傾いていることからもわかるように、この構造ゆえに、上蓋を開けると底の部分が引っ張られて持ち上がるようになっているのです。これなら、ガマ口のような金属製のフレームに干渉することなくペンを出し入れできそうです。

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 けっこう厚みがありますが、それでも上下2段式収納とするのは少々きついので、もう少し厚みを減らしてスリムに仕上げた方が良いと思います。私みたいに頭の固いオッサンが思いつくぐらいですから、ひょっとしたらすでにこんなペンケースが売られているのかも知れませんね。

2012年4月12日 (木)

お陰様

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 おいしそうにご飯を食べている「くま(仮名)」さん。この餌鉢一杯が彼女の一日の食事のすべてで、朝のお散歩から帰った後、次男によって調製されて供されます。普通のワンコならすぐにガッつくところですし、実際、「ちち(仮名)」さんは猛烈な勢いで食べ尽くしてしまいますけれど、この娘はいたって優雅なもので、まず餌鉢を一瞥して、気分が乗れば少し食べ、それほどでもなければそのまま放置しておきます。あとは、気が向いたときに好きな分だけ食べていって、翌朝までには餌鉢が空になっている、という感じです。

 夜遅くにドッグフードをかじるポリポリという音が響くと、自分だけ何食べてんのっ!と怒った「ちち(仮名)」さんが吠えるのですが、そんなことはお構いなしにマイペースでポリポリと、しかもこうして寝そべったまま食べるという、カウチポテト族のようなワンコ、それが「くま(仮名)」さんなのでした。

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 今日のネタはずばり、数珠。にもかかわらず、我が家には今、数珠がありません。それゆえ写真を撮って載せることができないので、何かないかなぁ、と探していて手にあたったものがこれです。

 先日、といってもだいぶ前になりますが、ポロロンさんが天下取りをめざした出雲への旅の途中、wavioさんからいただいたお土産です。出雲大社へ参拝する前に境港へ立ち寄ったのですが、JRの駅前で少し休憩しただけであとは車内から街並みを見学しただけで済ませました。そういう旅の途中、これどうぞといただいたものなのです。

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 お子さんへのお土産に、あるいはBlogネタに困った時への備えとしてどうぞ、ということだったのでしたが、本当にネタに困って写真を撮ることになってしまいました。目玉おやじをモチーフにしたおもちゃで、具体的な用途は不明です。数珠の代わりに写真を撮ったのは、ただ丸いという共通点から。

 今日は入学式で、司会を務める私は略礼服に着替えて開式直前の時間を過ごしておりましたが、式場となる体育館のドアを開けてくれと頼まれてポケットから鍵束を引っ張り出したときに、何かが床に落ちてカチャッと音がしたのです。

 落としたものはポケットに入れっぱなしになっていた数珠でした。傍らにいた保健室担当の先生が、大変に気を遣いながらそれを拾ってくれて、「あぁ、これで今日は大丈夫やわ!」と言いながら渡してくれたのでした。

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 朝から数珠をぽとりと落とす、という、あまりゲンの良くない出来事。私自身はなぁんにも気にしていなかったのですが、司会を務める緊張感で固くなっているんじゃないか、と私を気遣ってくださったのです。

 3月の卒業式では、式中に3回ほどミスをした私ですが、今日の入学式はほぼパーフェクト、ノーミスで乗り切ることができました。それはひとえに、保健室担当の先生の一言があったからだと思います。

 何か嫌なことが起こったときに、「あぁ良かった。これでもっと大きな良くないことから逃れられた。」と考える、究極のプラス思考。私は結構そういう場面に遭遇しているように思います。お陰様、というのはこういうことを言うのでしょうね。

2012年4月11日 (水)

駄菓子屋さん

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 お目々をつぶってマイクロスリープ中の「ちち(仮名)」さん。三木のり平状態の1枚ですが、これもまた長女が撮ったものです。全身真っ白な犬だけにおもしろい(尾も白い)表情です。

 ソフトバンクモバイルのCM出演中の北海道犬カイ君とその妹が連想されるせいでしょうか、お散歩に連れ歩いていても人気の高い彼女。背中を見るとけっこう茶色い毛が混じっていますけれど、パッと見は真っ白な犬ですので、余計に可愛らしく見えるのでしょう。しかし,家族に対しては獰猛そのもので、それ以外の相手に対しては蚤の心臓という、けっこう根性の悪いワンコなのです。

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 写真左、マツダCX-5が前に停まっているのがイタリア料理のアルテ・シンポジオさん。右のブリック調の屋根を持つお店がけっこうおいしいパン屋さんで、この日は午後5時過ぎで売り切れ閉店でした。そして写真のほぼ中央に写っている階段を降りたところに、何と駄菓子屋さんがあるのです。

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 「歳とったら神戸にすむんやろ?」しょっちゅう神戸方面へデートに出かけている親夫婦に対して、呆れたように言い放つ娘。私なんぞには似合わない上品な街ですけれど、ここ夙川には住んでみたいという気持ちにさせるものがあります。けれども問題は、退職してから、いや退職するまで、はたして元気でいられるのかどうか、ということですね。

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 これで150円です。ポテトフライ、ポテトスナックと名前はさまざまですが、おせんべいぐらいの大きさがあるポテトチップス、といったお菓子が4枚入っています。まさしくちっちゃな子供がお小遣いで買うことのできるおやつですね。

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 どこかで見たことのあるようなアメリカ風の青年。かなりデカいステーキをこれまたサラダやパスタなんかを取り分けるのに使うような巨大フォークで刺しております。この絵、本当に大丈夫なんでしょうか。誰かが著作権を持ってそうな感じです。

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 一方こちらは、そんな心配なんか必要ない、と思わせるイラストです。サングラスをかけたハンバーガーが「てりやきでもどうだい?」って、アメリカと日本の文化が融合した食べ物をおすすめしてくれております。

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 もうこの辺になる完全にネタ切れです。ジャジャーン、って、そんなこという人いるんでしょうか。しかもこのカルビ焼き肉、ちょっとしたステーキ並の大きさに見えます。タオルを掛けているのは、スポーツで汗を流したら焼き肉で、ってことなんでしょうか 

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 チキン系のお味なのですが、これというのが思い浮かばなかったのでしょうね。いらっしゃい、ってのが意味不明ですが、所詮は小さな子供が買う駄菓子ですから仕方のないところですね。

2012年4月10日 (火)

ペン君

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 すまし顔の「くま(仮名)」さん、に見えますが、写真を撮られるのが嫌で顔をそらしたものの、飼い主の動きが気になるのでチラ見している、というところです。足下のピンク色の紐は小さなトートバッグの持ち手で、おそらくはケージに引っ張り込もうとしていたものでしょう。

 私にしては不可思議なことに、今年はあまり仕事に追っかけられる感じがしません。とはいえそれは、別に仕事が早くなったわけではなくて、1日のほとんどを職場で過ごしているからに過ぎませんが、例年だと「ちょっと待って,これが済んでから・・・・・」なんて言ってることがすべて終わっているというのは気分が良いものです。

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 私の机が見当たらない、と言われるほどに、今年はデスク上も綺麗に片付いているので、こんな郵便物が置かれているのにすぐ気づきました。思えば中学生の頃、音楽の授業中はいつも何かを書いていました。馬鹿馬鹿しい三文小説がほとんどでしたが、これはそんなものではなくてちゃんとした童話、子供に夢と希望と勇気を与えるようなお話を書いてみませんか、というお手紙です。

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 JX 童話の花束 と題された冊子には、暖かいタッチの挿絵とともに心温まる童話が何編か掲載されています。でも私の場合、興味が向くのがそこではないところが情けないですね。イメージキャラクターの「ペン君」が気になって仕方ありません。

 ペン君の紹介、って、家族がたくさんいるんですね。やはりぬらぬらの書き味が求められるのでしょうか、家族揃ってみんなスタブ調なのが目をひきますけれど、よくよく見ればペンポイントがないようにも思えます。生金ペンなのでしょうか。

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 ペン君もそのご家族も、皆さん「ハート穴」はほぼ真円のようです。しかしこのポスターのペン君は、しっかりハートを抱えてポーズをとっています。萬年筆愛好家を喜ばせてやろうということなのでしょうか。

 愛用の萬年筆を存分に使い倒す良い機会です。皆さんも素敵な童話を書いてみませんか? 最優秀だと100万円ですが、それより何より気になるのが抽選でいただけるという「ペン君グッズ」ですね。

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2012年4月 9日 (月)

糾える縄のごとく

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 甘えてみせる「ちち(仮名)」さん。他の犬種はどうなのか知りませんが、柴犬というのは体をすり寄せることを特に喜ぶように思います。何がしたいのかよくわかりませんが、とにかくその時点ですり寄せられるだけすり寄せてきます。耳の中が真っ赤になった「くま(仮名)」さんに点耳薬をさしてやるために、嫌がって逃げ回るのを抱きかかえているのを見ると、発狂したかのような声で鳴き叫ぶ「ちち(仮名)」さん。そういう時は、そばに行って胴体を抱きかかえるようにしてヨシヨシしてやると、落ち着いて寝てくれるのです。

 午後から暫定時間割を作っていたのですが、これがまったく進みません。わざわざ別室にこもって作業しているのに、ひっきりなしに誰かが入ってきて「アレはどうなってる?」「これはどうしたらいい?」「ホンマ、暖かくなったねぇ。」と,ありがたいことにいっぱいかまってくれるのです。配ってある文書を読めばわかるようなことをいちいち聞きに来ていたら仕事がはかどらないのではないかと心配しますが、たいていは9時頃までにお帰りになりますから大丈夫なのでしょう。

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 誰もいなくなってからはペースも上がり、何とか午前1時過ぎには仕上がってようやく退勤。何となく寂しかったのでコンビニエンスストアによってガリガリ君を買ってみました。風呂上がりのガリガリ君は最高や、なんていう話を聞いてましたので、そらいっぺん人体実験してみんとあかん、という気になったのです。

 スターウォーズじゃダメ、やっぱりスタートレックでないと・・・・・という声も聞かれますが、私はどちらもそれぞれに好きなので大丈夫です。どちらかをとれといわれたらやっぱりスタートレックでしょうけれど。

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 時間割を組むとき、「私の授業は1日3時間までにおさえてくれないとシバくわよ。」なんてことを、週に18時間も授業を持っている人に言われると哀しくなります。1日の授業は6時間で、1週間は5日間。週に3日は3時間をを超えて授業を入れないと収まりませんが、「そこを何とかするのが教務の仕事でしょっ!」なんてシバかれたことも過去にはありました。

 まさしく「糾える縄のごとき」ものですので、誰かの条件を良くすればそのしわ寄せを受ける人が出てきます。文句を言われるよりは自分の条件をきつくしておいた方が楽ですので、結局は毎日5時間以上,自分が授業するように入れていくのですが、そうすると今度は「大事な用事があってもいっつも職員室におらへん。一体どこほっつき歩いてるの!?」といわれてしまうこともあります。

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 そんな状況にぶつぶつ言いながらも仕事ができている幸せ。風呂上がりにガリガリ君を食べる幸せ。どうせなら幸せな方を強く意識したいですねぇ。

2012年4月 8日 (日)

古都華

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 ゆったりと構えて家族の様子を見守る「くま(仮名)」さん。小学生の次男がきゃぁきゃぁ騒いでも、先日の変な声を出す鶏にもほとんど反応しませんが、ビニール袋をカシャカシャいわせる音には敏感に反応します。耳の中や足の先が赤くなってしまっているのを治療するための薬を飲ませるのに「チーズ」に隠して食べさせるので、「薬はおいしい」とでも思ったのでしょうか、最近では飼い主が糖尿病の薬を飲んでいても賢くおすわりをしております。

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 新学期といえば文房具、とばかりに、昨日は妻と一緒に大型文具店へ出かけていたのですが、その間に宅配ドライバーから「切羽詰まった」電話があったそうです。この荷物の依頼人は母の従兄弟にあたる人で、地元の農園で採れた出来の良いイチゴを送ってくださったのですが、届け先がハブリッドになっていたのがドライバー氏の不幸のもとでした。以前の住所の前半部分に現在の住所の番地を組み合わせた,実際には存在しない住所が伝票に書かれていたのでした。

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 ドライバー氏にとって不幸中の幸いであったのは電話番号が正しかったことでした。電話を取った娘の誘導により、イチゴは無事に我が家に届けられましたが、残念、時刻は午後3時を回っておりました。私はそんなこと全然気にしませんので、せいぜいいネタとして「あんた、もう午後になってるがな(笑)」ぐらいです。しかし、世の中にはこの程度のことで火がついたように怒る人もいるらしいので、宅配関係の皆さんは本当に気の休まることがないのでしょう。

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 荷物が届いたことを知らせる娘からのメールには「7㎝ほどもあるデカイイチゴが来た!」なんて書かれていたのですが、実際には5㎝程度でしょうか。奈良県作出のイチゴとしては「あすかルビー」以来10年ぶりの新作がこの「古都華」で、皮がしっかりと固くて歯ごたえがあり、甘さは抜群、しかも美味しさにばらつきが少ないという優良品種なのです。

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 比較対象に引っ張り出されたのはPILOTのシルヴァーンです。私はイチゴを食べませんので何ともいえませんけれど、家族の話ではとってもおいしいものだそうです。世に出て3年ほどになる「古都華」ですが、次第に広く出回るようになってきたようです。実は奈良県はイチゴに関してはけっこうがんばっていて、九州勢相手にけっこう善戦しているようです。皆さんも「古都華」おひとついかがでしょうか。

2012年4月 7日 (土)

若いナンバ

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 霞んで見える「ちち(仮名)」さん。春の陽気のせいでも花粉のせいでもなく、単にブレているだけの1枚です。飼い主が夫婦揃ってご帰館になったので愛想をしている、というか、遊んでくれと叫んでいるところです。前脚のかかっているケージの縁にピントを置いて彼女が立ち上がるのを待ち、とびあがったところでシャッターを切るのですが、彼女の動きが速いのでこんなものしか撮れません。動物写真を撮る人って本当にすごいんだなぁ、と思いつつ、早朝の奈良公園で鹿に襲われていたドクターを思い出したことでした。

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 「さくら夙川」なんて駅名につけるほどですから、綺麗なことは間違いありません。西宮市の夙川沿い、まだまだ寒いのにもかかわらず桜が咲き、結構な人出でした。そんなところへ晩ご飯を食べにいこうとお店に電話を入れると、すんなり予約ができたので取れたので、何も考えずに行ってびっくり。気がついていれば絶対に足が向かない桜の時期の夙川。色んな偶然が重なって、おいしい晩ご飯と綺麗な桜、両方とも楽しむことができました。

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 最近とんとご無沙汰していた夙川のアルテ・シンポジオさん。いつもながら工夫を凝らしたおもしろいお料理で楽しませてくれます。こちらはメインのお肉料理で、ヤングコーンが添えられています。普通、ヤングコーンというともっと小さなものがサラダなんかに入っているのをよく見ますが、これはけっこう大きめで、可食部分だけで人差し指ほどの長さがあります。

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 おなじみ、ナンバのヒゲ。最近はナンバと言っても通じないことが多くて寂しい限りです。このヒゲは、花でいうならめしべにあたる部分だったはずです。高く伸びたナンバの茎の中程にこういうのがたくさん付きますが、それはどんどんとってしまって、こうやっておいしく食べ、ひとつかふたつ大切に残したのが大きくなっておいしくいただけます。

 ナンバは土の養分をガンガン吸い取りますので、収穫後は茎を土中に埋め、少しでも土に養分を返すようにする・・・・・なんてことを書いているうち、久しぶりにナンバを育てたくなってきましたが、蛾の幼虫がつくかも知れない恐怖にはなかなか勝てそうにありません。

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 6時にお店に入って、最後のお菓子まで3時間。9人グループのパーティーと同時進行でしたが、妻と二人、ゆっくり話をしながらの充実した3時間でした。職場ではどうでもいい会議に何時間もとられて辟易しているこの時期、本当にいいリフレッシュができました。

 このお店で上等な晩ご飯を食べる直前、これまた変なモンを見つけて喜んでいたのですが、ワインの酔いもいい感じに回ってきましたので、それについてはまた後日。

2012年4月 6日 (金)

学級通信

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 「猫鍋」なんてものが、少し前に流行っておりましたけれど、こういう姿を見ると我が家の犬たちで「犬鍋」なんてのもできそうだと思わせてくれます。

 突然死してしまった嵐の夜、ふと目を覚ますと、寝ているはずの「くま(仮名)」さんがケージの中で立ちつくしています。何事かとよく見ると、トイレスペースは全部が液体で占められて、居住スペースからはかぐわしい香りが立ちのぼっておりました。さっそく掃除をしてやって、汚してしまっていたお気に入りの毛布も交換。翌朝の光景がこれです。

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 ここ数年、毎年のように新規採用者が入ってきて、職場の平均年齢がグッと下がっています。初めて学級担任を持つ若い先生たちは、それぞれの思いを抱いて今日の始業式を迎えましたが、そんな若い人たちにイラんことを一杯吹き込んでいるのが古参の教師たち、特に私です。

 何より迷惑であろうと思われることのひとつが、「学級通信書きなさいよ。」とすすめられることでしょう。私も妻も、学級担任をしていた頃は常に学級通信を発行しておりました。私は毎年毎年タイトルを変えて、妻は何年来同じタイトル、というように、同じ思いを抱いて同じことをやっていても、ちょっとしたところにその人の思いや性格などが出てくるのがおもしろいところです。

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 若い人たちに学級通信のサンプルを・・・・・と思って探してみても、私のはほとんど残っておりません。それもそのはず、最盛期の学級通信はほとんどがMS-DOS環境で「松」を使って作られたものですので、今となっては影も形もありません。ちゃんとした教師は印刷原稿を紙で残しておくものですが、私がそんなことしているはずもありません。

 実際、私の甘言につられて学級通信を書き始めた人たちも、ある人はワードで別の人は手書き、B4サイズでどぉんと出す人もあればA5サイズでこまめに出すことを目指す人もいます。この違いがおもしろいのですね。

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 私自身は、15年以上前に大橋堂の萬年筆を買ったときに「今年は手書き!」なんて宣言してエライ目に遭った経験があります。萬年筆でさらさらと一発勝負、なんて書き方ができるわけもないのに、そんなことに挑戦しようとした自分がバカでした。

 今の職場が最高に荒れた学校だった頃の校長は、B4サイズの用紙にサラサラサラッと文章を綴って「学校だより」を発行されていました。「書くわ!」と校長室に入られたかと思うと、ものの10分かそこらで紙を手に出てきて「チェックしてくれるか。」という感じで、自分もいつかはそうなりたいと思ったものでした。

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 4月の印刷室は大混雑で、印刷機がかわいそうだと思うほどですけれど、ゴールデンウィークが終わる頃には静かな部屋に戻ります。そしてその頃には、それこそ雨後の竹の子のごとくあっちでもこっちでも発行されていた学級通信のほとんどが休刊状態になってしまいます。

 年に数回しか(失礼!)更新しないことをむしろウリにしているようなBlogもありますけれど、学級通信はやはり継続が肝ですね。ですので、書け書けとすすめておきながらも、張り切って大作を考えている人には、「楽に行きや。続かへんでぇ。」と水をかけたりしています。もしも、お子さんが学級通信を持って帰ってきたら、熱心な読者になってあげてください。そして、お子さんに「先生にな、今度いつ出るの?って聞いといてね。」なんて言ってください。読者、何より保護者が楽しみに待っていてくれるという「プレッシャー」こそが、学級通信青長続きさせる原動力なのです。

2012年4月 5日 (木)

実用的?

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 どうしても写真を撮らせてくれない「ちち(仮名)」さん。仕方なく今日は前日撮った写真のうち、ボツになったものの再利用です。このところ毎日、日付が変わるのが早いか飼い主が帰ってくるのが早いか、という感じですので、ワンコたちが待ちくたびれて寝てしまっていることも良くあります。こんな状態の彼女に近づいて首のあたりを撫でてやると、ちょっとだけ頭を持ち上げてこちらを一瞥して、すぐまた頭を降ろして寝てしまいます。やはり眠たい旬というものがあるのでしょうね。

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 お湯とともに40年、というのがいいですね。私が一番嫌いな学園ドラマで主役をしていた俳優が下宿でコッソリ開けてみてびっくり、ヌード写真ではなくて麺が入っていた、というエピソードのあるカップヌードル、40周年なのですね。

 当初、アメリカ製の容器は大丈夫なのに国産の容器は臭くて使い物にならない、ということでだいぶ苦労されたようです。その理由というのが、アメリカから容器を運んでくる間に船倉が高温になり、それで容器の匂いが抜けるからだとわかったとか。新商品がうまくいくかどうかなんて、結局のところは運次第なのかもしれません。

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 代表的なカップヌードル4種がマスコットになっているストラップ。ストラップとして単体で使えるのはオリヂナルのカップヌードルで、その他の3種はそれにぶら下げて(つないで)使うものです。4つともつなげるとけっこうな長さになりますので、そんなものを携帯電話につけていたらさぞ邪魔だろうと思いますが、携帯電話本体が見えないほどじゃらじゃら色んなものをつけている人もけっこういますから、これはこれでありなのでしょう。

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 使っている材料とか熱量とか、製造所に関する情報とか、本物のカップヌードルに記載されている情報が正確に再現されています。邪道と言われるかも知れませんが、私はカップヌードルカレーが一番好きなのです。しかもビッグサイズがちょうどいい・・・・・なんてことを言ってるので、糖尿病を患うのも当然の結果ですね。

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 これまで食べたことがなく、これからも食べることがないであろうチリトマトヌードル。トマトだけでもアレですのに、それに加えてチリです。辛いのです。でも、40周年記念のストラップになるぐらいですから人気があるのでしょうね。個人的にはチーズカレーあたりを入れて欲しかったのですが、すでにカレーが入っていますからはずしたのでしょう。

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 買った本人が言うのも何ですが、こんなデカい(長い)ストラップは邪魔になるだけです。命の次に大切(使っている人たちを見るとそうとしか思えません)携帯電話にも傷がつくのではないでしょうか。

 でも、この写真を撮ってみて、「キャップレスのストラップもオモロイなぁ。何ちゅうても実用的やんけ。」なんて思ってしまう私はやっぱり病んでいるようです。

2012年4月 4日 (水)

哀しみの母性愛

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 獰猛な表情を見せる「くま(仮名)」さん。実はこれ、先日のとろ~んとした表情の写真と一緒に撮られたもので、本人(犬)にとってはクシャミをしたかムニャムニャと口を動かしたか,そんなところなのですけれど、歯をむき出しにしているところに目をつけた悪い飼い主が90度回転して獰猛そうな写真に見せかけた、というのが本当のところです。

 今日もまた、いつ終わるとも知れない(でも、実際には終わりました)長い長い会議でした。そして毎年、部活動に関する議題で紛糾、あるいは膠着してしまうのです。

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 誰がどの部活動を担当するか、という話に入ると、毎年同じ問題提起がなされて紛糾し、やがてみんな黙り込んでしまって会議が止まってしまいます。そして結局は、誰かが「泣く泣く」意に沿わない内容を受け入れることで決着し、(腹黒い)司会者が「受け入れてくれた人の気持ちを重く受け止めて、みんなで支えていきましょう。」なんてことを言ってまとめてしまうのです。

 この春、運動系の部活動を担当していた教員が転出しました。その人が担当していた部は「担当者が転出したら即廃部とする」約束で設立され、生徒や保護者もそのことを十分納得していたのですが、いざ廃部となったところで「確かにその約束だったけれど、そこを何とか・・・・・。」という話になってしまいました。

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 部活動は、教師の仕事ではありません。それに対して給料が支払われているわけでもないのに、勤務時間が終わったあとの時間や休日をそのために割くことを求められます。当然のことながら、大人が未成年の活動を監督しているわけですから、何かあれば責任を問われます。自分の仕事でもないことを半強制的にやらなければならず、その中で事故が起こったら最悪クビになるなんて、まともに考えたら絶対にやりたくないことです。

 あなたが一人の専業主婦になったつもりで考えてみてください。あなたのおうちの家計は夫の収入だけが頼りです。その夫は、夜遅くまで帰宅しないばかりか、土曜日曜祝日までも早朝から家を出て暗くなるまで帰宅しません。子供と遊んでやるどころか、ヘタをすると月曜から日曜まで、子供の寝顔しか見ない夫であったりするわけです。

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 教員以外の仕事に就いている人でも、それぐらい、あるいはそれ以上に忙しい人がいくらでもいる、という意見もありますし、実際その通りです。敢えて言いますが、公務員の勤務が法律に沿ったかたちでなければ、民間企業はもっとひどいことになるはずです。週休2日なんて、いまだに実現できていない職場がいくらでもありますし、政府はそれを何とかすべきですが、手始めはやはり公務員の週休2日をしっかりと実現することであるはずです。

 「子供たちが一生懸命に取り組んでいる活動なのだから、先生方にも少しだけ協力してもらいたいのです。」と保護者は訴えます。それはその通りで、何の問題もない、至極まっとうな考えです。その競技のイロハも知らない人でもいいから、練習場所の鍵を開けてくれて、あとは練習が終わるまで学校の中にいてくれるだけでいいんです、とおっしゃるのですが、残念ながらそれを真に受けるわけにはいかないのが哀しいところです。

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 よし,それなら私が・・・・・と引き受けた先生がいたとしましょう。ある日曜日、まだ眠っている子供をチラッと見て家を出て、生徒たちが練習できるように鍵を開けます。約束通り、職員室でたまった仕事を片付けていると、血相を変えた生徒が飛び込んできて・・・・・。救急車。病院。そして謝罪。その先にあるのは裁判、免職、そして多額の賠償です。

 ただ練習場所を提供するだけでいいとおっしゃったではないか、なんて主張は通りません。未熟な未成年が、ある程度の危険を伴う活動をしているのです。なのに、いい大人、それも教育の専門家がそばについていなかったというのは、フロントガラスが曇って何も見えないのにそのまま運転し続けたというのに等しいはずです。

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 私自身、部活動のためにごくたまに休日を返上することがありますが、そんなのはやってるうちに入りません。元日以外すべてを部活動に捧げているような先生も少なからずいるのですから。教師の世界では、同業者の子供は担任したくない、なんてことがよく言われますが、その理由のひとつがそこにあるのではないかと私は思っています。よその子のためにすべてを捧げて我が子をほったらかしにするわけですから、我が子が健全に育ったら奇跡です。

 究極の解決策は、やはりひとつしかありません。教師は例外なく寮生活とし、家族を持つことも禁じる、という法律を作ればいいのです。基本的に外出は禁止で、寮を出るのは学校に行くときと出張に行くときだけとします。1日24時間、1年365日、いっさいの私生活を捨てて教師に専念させるのです。基本的人権の一部を制限する代わりに、真面目にやっていれば身分が保障されるようにするばいいのです。エライエライ政治家の皆さんが、虫けら以下の国民のために、そういうありがたい法律を作ってくださればいいのにと思います。

2012年4月 3日 (火)

トイレブラシ

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 飼い主が帰宅すると、いつものようにおやつをせがむ「ちち(仮名)」さん。ほぅれ、と投げたやったおやつがケージの縁にはねっかえってしまいました。何とか届かないものかと身を乗り出したものの、体の大きな彼女にとっては狭すぎる開口部でした。体を押さえつけられて痛かったのでしょう、キャンと鳴いて引っ込んだ彼女。もうちょっとのところで届かない、という彼女の無念さが表情に出ています。

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 その名もトイレブラシ、という製品です。1872年創業のマーナ社が主婦200人の声を聞いて開発した自信作、ということでしたので購入してみました。場合によっては日本の総人口ほどの数の雑菌が棲むというトイレブラシ。それを少しでも衛生的に保つことと、掃除をする際の使い勝手、さらには洗い上がりのきれいさを追究した製品、ということです。

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 ブラシそのものは固さの違う毛を植えてあるもので、この工夫によりよりきれいにお掃除ができる、とされています。こするだけならそこらで売っているトイレブラシでも良いのですが、こいつの特徴は衛生的、ということなのだそうです。ブラシを使い終わって収納する方法に一工夫があるのです。

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 収納するとき、この部分を引っかけて吊るようになっているので、ブラシの部分が収納容器の底に触れません。そのことによってブラシが早く乾き、雑菌の繁殖なども抑えられる、ということのようです。実際、トイレブラシを使うときに一番げんなりするのはブラシを手に持ったときです。収納容器の底をみてあぁ汚ぁ、と思ってしまうのです。

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 ブラシの柄もこのようにカーヴしていて、便器の縁の裏などを洗うときに力が入りやすいようになっている、とのことです。実際にお掃除をしてみますと、力が入りやすいというところは納得できました。衛生面では、現状、ブラシ部分が紙でできていて使い捨てになるタイプのものを使っていますので、それ以上にはなり得ませんが、消耗品を買い続ける必要が無い分、こちらに分があるかも知れません。

 しかし、日付が変わるまで職場でぐずぐず仕事を片付けていて、帰宅したら新しい道具(おもちゃ)でいそいそと便所掃除って、いったい何を考えてるのか、自分でもよくわからなくなってきました。忙しいという字は心を亡くすと書く、という言葉を実感します。

2012年4月 2日 (月)

あ、忘れてた

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 脚がないっ!という「くま(仮名)」さん。人間の場合、こうやって寝たり座ったりしていると手足が痺れてしまいますが、彼女は平気なようです。犬を飼っている家族としては、いろいろと可愛らしくおもしろい姿を見せてくれるので「OK」なのですけれど、痺れないのかなぁ、と気になることは確かです。

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 またまた出ました、阿修羅です。肝心のペーパークラフトの方は目が見えないので中断中ですけれど、完成するとこういう感じになるんだよ、というのをお見せするために訪れたお店でガチャガチャにトライしたものです。金属製のストラップ的なフィギュアです。これを手にして、阿修羅マニアの方に阿修羅フィギュアをお送りするのを忘れていたことを思い出しました。

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 左のカプセルは、春日大社へ向かう参道の途中に置かれていたガチャガチャから出てきた「ありがたい」もの。先日S氏を春日大社にお連れしているときに、「お、こんな所にもあるよ」と1回試したら出てきたのがこれでした。阿修羅に関してはなかなかに引きが強いようです。

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 明日からいよいよ新年度の会議が始まります。この先ゴールデンウィーク明けまで、ロクに家で寝られないような毎日が続きますが、そうなる前に発送しなくてはなりませんね。何より、良く合う老眼鏡を新調して、早めにペーパークラフトの方も完成させないといけませんね。

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2012年4月 1日 (日)

大須の無茶売り

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 新しいおもちゃに興味津々の「ちち(仮名)」さん。お腹に笛の仕込まれた鶏のおもちゃで、お腹をおさえて放すと大きな音がします。実際に音が鳴ると驚いて飛び退くのですが、それでも興味はつきないようで、音が鳴らなければ噛みついてみようとするあたりが彼女らしいところです。彼女の色と同じで文字通り「おもしろい(尾も白い)」です。

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 甲高い声でなく鶏、というところでしょうか。「チキンって何?」と5年生の息子が聞くので、反射的に「かしわ!」と答えてしまいましたが、実物を子細に見るとあながち間違いでもありませんでした。パッケージの絵は生きている鶏ですけれど、本体はむしられてしまった姿なのです。

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 見事な鳥肌ですね。ちなみに私の住んでいるあたりでは、寒くて鳥肌が立つ、ということを「寒イボ出る!(さぶいぼでる)」なんて言います。昔、庭に放し飼いにしてある鶏をつぶすときに、気がついたら羽をむしられた鶏が息を吹き返して歩き回っていた、なんて話を聞いたことを思い出します。

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 今日は何とも酔狂なことに、新しいiPadを買ったのでいろいろとアクセサリが欲しい、という同僚に付き合って名古屋まで行ってきました。栄にあるiOSデバイスのアクセサリ専門店に行って目的達成、ならばとその足で大須まで歩いてラーメンを食しました。食後の珈琲を飲むために急な階段を登ったところで、お店のオーナーに遭遇して、そこで見せられたのがこのかしわだったのです。

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 今日の大須は何組ものチンドン屋さんが練り歩いてとても賑やかでした。何事かと思えば、「大須の無茶売り」なんていうイヴェントだそうで、我らが夢麺88さんも時間数量限定でとってもお得なメニューを用意されてました。

 で、件の鶏ですが、ラーメン屋の2階にある危険きわまりないお店で、これえぇやろ、ホレ、と何度も見せられて、その都度「隣で売っとる!」という決め台詞。あまりに押されたので仕方なく隣で買ってしまいました。悪魔が棲むと言われた急な階段を上った先には、みずうみのあくまを上回る強力なあくまが棲んでいたのです。これぞまさしく「大須の無茶売り」ですね。今日は4月1日ですが、これ、フィクションではなく事実です。

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