なんで「記念」?
蒸気機関車の乗務員みたいな姿勢で一点を見つめる「ちち(仮名)」さん。彼女のケージから台所の方を見ると、すぐ前に25インチのブラウン管テレビという昭和なものが鎮座しているので、こうせざるを得ないのでしょう。飼い主がカメラを構えているのを見て、撮らせてあげないよとばかり横を向いて「伏せ」をしていたくせに、飼育係の長女が風呂から出てきたのに気づくとすぐに「起立」です。やっぱり、犬はよくわかってるんですね。
きょう3月7日は「花粉症記念日」だそうです。平成5年のこの日から花粉飛散情報が発表されるようになったことによるものだそうですが、「記念日」というのが何となく引っかかります。花粉症で苦しんでらっしゃる方にとって花粉の飛散情報は大切ですが、だからといって「記念日」といわれても、何か違う、ということはないのでしょうか。
大切にされている屋久杉もですが、屋久島で育つから屋久杉になるのであって、本州にタネを持ってきて育てると普通のスギになるそうです。そうなると毎年あの黄色い花粉をまき散らして、みんなに嫌われてしまうのですね。スギにしてみれば、そんなに俺ばっかり悪もんにするなよ、というところかもしれません。
ブライヤーは躑躅の仲間ですが、これもまたアルジェリアで育つからこそのブライヤーなのだそうです。日本で育てるとあの見慣れた躑躅みたいになるのでしょうか。そして、育つ場所の土質によって材としての値打ちも大きく変わってしまうそうです。
一時、花粉症と寄生虫との関係が取りざたされたことがありました。体内に寄生虫がいれば花粉症にならない、あるいはなりにくいという話ですが、どうなのでしょうか。幼稚園児だった頃、いつも変える前にはマーブルチョコレートみたいな「虫下し」を飲まされていましたから、私たちの世代は寄生虫を飼っていたはずの世代です。でも、同年代の人でも花粉症の人はいっぱいおりますから、残念ながら寄生虫を飼っても花粉症予防になるとは言い切れないようです。
花粉症になるというのは、バケツにしたたり落ちる水がいつか満タンになってあふれ出すようなものだと教えてくれた人がいます。要は、お前はまだ満タンになってないだけだよ,そのうちあふれるんだよということなんでしょう。とても怖いです。私の体内バケツには、今どのくらい水がたまっているのでしょうか。そもそもそんなバケツがあるのでしょうか。
仕事をやっても抜けてることばっかりの私。ですので、仮に体内バケツがあったとしても底に穴が開いていて水なんかたまらない、ということならば好都合なのですが、そんなにうまい話があるとも思えません。人間としては抜けているけれど花粉症バケツはしっかりしてます、なんてのは最高に情けない話ですね。
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