グレシャムの法則
トイレにおすわりをして飼い主を見つめる「くま(仮名)」さん。休日の朝、というのはわかるのでしょう、遊んでほしそうにしています。平日の朝はお散歩をせがむ以外、誰も遊んでくれないと悟って知らん顔で寝ていることを思うと、犬ってやはり賢いというか、家族の様子をよく観察しているのだということがわかります。
ここ3年の一太郎。右端が今日届いたばかりの最新版「承」で、真ん中が昨年の新作「創」、左端が25周年記念となった一太郎2010です。この2010を区切りとして、2011からは個人ユーザ向けと企業ユーザ向けが完全に分離され、個人ユーザ向けは漢字一字のマスコットネームが与えられるようになった・・・・・と理解していたのですが、今年はそうでもないようで、一太郎2012承の10本パック、なんて製品がラインナップされています。売れ行き好調なのか,初回出荷数を絞ったのかはわかりませんが、バージョンアップ版などは一時的に品切れしているようで、ご同慶の至りです。
2010あたりまでは、このようにトールケースにメディアが収められた状態でしたが、その後は箱の中にマニュアルと一緒に袋入りメディアがポツンとはいっている、というものになりました。少しずつでもコストを下げる努力ということもあるのでしょうが、寂しい感じもいたします。日本人として、やはり一太郎には頑張っていただきたいものです。
電器屋さんに行って「パソコン」を買うときに、どうせならソフトがいっぱい入ってる方がいい、と考えるのは自然なことです。ましてや「仕事にも使える!」Officeソフトが入っていれば、それだけで立派な錦の御旗です。家に持ち帰って数年、メールとネット閲覧、そしてソリティアで遊ぶときに使うだけで、年賀状作るときが唯一Officeソフトの出番、なんて人も少なくないように思います。初めからOSメーカー謹製のOfficeソフトが入っていればそれを使うのが当然で、「ワープロ」という言葉は知らなくても「ワード」って言葉は知ってる、なんて歪んだ人が大量生産されているのが現状でしょう。
私の勤務先でも、教育用のPCには黒い魔ソフト謹製のOfficeがインストールされていますから、初めての生徒はそれでPCに触れ始めるわけです。非常に難儀な状況ですけれど、それについては、どこのメーカーのソフトを選んでも同じ問題が出るわけですから仕方ありません。
ワードと一太郎、自分が使い慣れているという部分を割り引いて公平な目で見ると、ワードの方が優れているところもあれば、一太郎が断然優位というところもあります。私の勤務する自治体は難儀なことにワード命なので、提出すべき書類の電子データはすべてワードで、となります。そんなもん使ってたら生産効率が著しく落ちるので、一太郎で作ってプリントアウトしてから、そのファイルをワードに変換して提出しています。提出された電子データを出力するとひどい見栄えになりますが、行政はそんなこと気にしませんから大丈夫。命令した形が整っていさえすればそれでいいのです。
ジャストシステムのWebサイトから借用してきた画像ですが、結局手に入らなかった一太郎2011オリジナルの万年筆。伊東屋さんのロメオ万年筆の色違いで、同軸に一太郎の文字が刻んであるだけのものですが、ただでもらえるものなら「当たり」たかったですね。けっこうな本数出たはずですが当たらなかったと言うことは、一太郎ユーザもかなりいる,ということです。これは実に嬉しいことで、自分の好みに合うソフトを選ぶことができる状況が続くということです。
世の中、ワードがほとんどでも文句は言いません。私にワードを強制しないでいただければそれでいいのです。でも、季節はもうすぐ春。今の職場は一太郎を使える環境にありますが、もし異動となって行った先がワードのみのみ、なんてことになっていたら鬱ですね。もしそうなっていたら、私は手書き派です!と宣言して、万年筆で書類作るためにペン習字はじめなくてはなりません。
いや、手書きは不可、必ず電子データで,なんて言われる書類に関しては、家で作って(もちろん一太郎)、そのファイルを変換してお茶を濁す、と。アイツの作った文書、いっつも変な書式なんだよなぁ・・・・・なんて思われてしまうでしょうけれど、仕方ありません。
民間企業ではこんなわがまま許されませんけれど、実は、作らねばならない書類の大半は過去のものを修正するだけでことが足りるものばかりで、その過去のものはすべてが一太郎文書。結局、それらをワードでやり直す時間があったら他の仕事ができる、っていうのが本当のところです。なので、新人には「ワードでやれよ」と指導している自分が哀しいです。
M社製品は高いため滅多に使わない達哉んです。
でも、M社製品は確かにデファクトスタンダードで、それ故、VBAを使った課題とかが出てしまい、困ってしまいます。そんな時には他の人のPCを使わせてもらうことになるわけですが…。年に数度しか使わないものに万単位のお金を払うのは馬鹿らしいということで、どうしてもM社は敬遠してしまいます。自分が今使っているPCにM社OSのVer6.1を入れてしまったことを後悔しているほどです。
ソフトは良し悪しがあり、人の好みもあるので、PDFやOpen Document形式といった、汎用性の高い形式がもっと普及してくれればいいな、といつも思います。
投稿: 達哉ん | 2012年2月11日 (土) 11時31分
達哉ん さん
確かに、今やプログラミングといえばVBAで、私の同僚にも、ワードやエクセルもVBAで書いてるんやろ?みたいな理解をしているのがいて、あきれるというか哀しいというか。まぁ、それに近いんでしょうけれど、ますます普通の人にとってはブラックボックス化していきますね。
大昔、マクロなんてものはシートの端っこの方に「書いて」あったものですが、今はどこに置かれてるんでしょうか? 見た目はすっきりしていてよいのですが、他人の作ったものを弄ろうとしても弄れないのでかえって不便だったりしますね。一から勉強しなくては・・・。
投稿: つきみそう | 2012年2月11日 (土) 12時52分
どうせメール添付で送ってくるならテキストファイルで良いじゃん・・・と思ってしまう私です。
Mac版の一太郎,ビューアすらないんですもん。。。
(強引にワードで開いてますが・・・)
投稿: mercuryo | 2012年2月11日 (土) 13時25分
うちの県で使っているのはワードですが、役所に入っているワードのバージョンが古いのが困りものです。
それに、一太郎のファイルをワードで読み込む方法があるって説明しているのに、説明を聞かないし・・・
って、前にも書いたような??
PDFの方がよほど、扱いやすいです。
投稿: 二右衛門半 | 2012年2月11日 (土) 13時58分
まーワードで書類提出なんてのももう数年の事だと思いますよ。
企業では大きめの中小企業(変な日本語)までクラウドのワークフロー使用が降りてきてますから、経費節減が大命題の官公庁もそのうちそうなると思いますよ。
私も一太郎派なのでこう言うと贔屓の引き倒しですが、ワードで作った書類って不細工なんですよね。綺麗な書式にしようものならとてつもない工数がかかるし、名前欄にちょっと長い名前入れようものなら枠がべべんと勝手に広がってくれやがったりしますし。
投稿: ardbeg32 | 2012年2月11日 (土) 17時39分
私はダウンロード版なのでパッケージがありません。良く取ってありますね。多分私なら、即廃棄してしまいそうです。
自分が作る書類は一太郎で、他人に渡す時だけWord形式保存にしていました。約1ヶ月で現役引退なので、Wordは使わずに済みそうです。使ったこともないので、評価のしようもありません。
桐も好きで、昔は1ヶ月かかりでプログラムを組んだこともありました。日本語でプログラムがかけるというフリーソフトのようなものもかつてはありましたが、やはり使用言語というは非常にキーになる問題だと思います。
音楽用語はオペラもそうですが、ほとんどがイタリア語ですし、コンピュータ用語は英語ですよね。母国語でプログラムが書けるか書けないかとかというのは分岐点にもなるくらい重要なことだと思います。
韓国では国産ワープロソフト会社がなくなりそうになった時に国民運動が起きたそうですが、日本はその気配もありませんね。寛容といえば寛容、ボーとして抜けているといえば、言えるのではとも思います。
投稿: ペリカン堂 | 2012年2月11日 (土) 21時15分
mercuryo さん
そう、テキストでいいんですよ。変に写真入れたり修飾したりするからつぶしの効かないデータになっちゃうのです。
投稿: つきみそう | 2012年2月11日 (土) 22時40分
二右衛門半 さん
最近ですと優秀なソフトも増えてきて、素直に作ってあるものならPDFでもどんどん編集できますしね。そういうものが普通になってくれればと切に願います。
投稿: つきみそう | 2012年2月11日 (土) 22時41分
ardbeg32 さん
そう、ワード命なのも結局の処Mのソフト大量に導入したら安いから、ってことですから、それより安く上がるモノが出てくれば飛びつくでしょうね。以前もシノ郵便は全部メール便に転換する、ってやったところが事故多発、不達のオンパレードで結局郵便に戻ったこともありましたが、電話にしても0077とか勝手にくっつけるアダプターかましてますし、安さは命なんでしょうね。だったらテキストファイルにしたらいいのに。
投稿: つきみそう | 2012年2月11日 (土) 22時44分
ペリカン堂 さん
私の手元では桐は現役です。エクセルのファイルをいじるときに面倒なのでいったん桐のファイルに変換して加工し、それをエクセルに戻して出来上がり、なんてことが日常茶飯ですね。何よりファイルの保安性が高いです。エクセルはすぐに読めなくなってしまうので安心して使ってられません。
投稿: つきみそう | 2012年2月11日 (土) 22時46分
県営施設を管理するので、一太郎がどうしても必要です。岐阜県では、ワード・エクセルの文書もありますが、公式に県が作る物は一太郎です。国から落ちてくる文書がワード・エクセルなんですよね。
でも、時折信じがたい文書を作れと言って来ることがあります。先日は、方眼を切った原稿用紙みたいなテンプレートに、文字を書き込めと言われました。1字分の枠が作ってある表でした。そんなところに、文章をどうやってはめ込むのだ?!って、電話で怒鳴り込んだら、テキストファイルを作って、1文字ずつ植えなさいと諭されました。
文字数が知りたかったようですが、別に手段はいくらでもあるじゃないですか??
投稿: きくぞう | 2012年2月12日 (日) 12時57分
きくぞう さん
きっとその「諭して」くださった方は行政に長いこといらっしゃるんでしょうね。そういうことに時給の高い人を使ってはいけないと思うんですが、そのコスト意識のなさが公務員批判を許している原因のひとつでもありますね。
あれ?ワードって文字数数える機能ついてませんでしたっけ?
投稿: つきみそう | 2012年2月12日 (日) 18時30分