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2012年1月30日 (月)

嫁ぐペン

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 ケージの外に出たら最後、傍若無人に暴れ回り、ときには脱糞までしてしまうという「ちち(仮名)」さん。しかし、今日はなぜか様子が違います。カーペットの上から出ようとしません。どうやら、ガスファンヒーターが怖くて近寄ることができないようです。一方の「くま(仮名)」さんは素知らぬ顔で遊び回っております。このあたりはやはり年の功でしょうか。

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 神々しいまでに見事な六四分けのペン先は、ご存じイタリアのアンコラ。どうも最近ではドイツのぼっくからペン先の供給を受けたりもしているようですが、かつては、「小規模なメーカーながらすべてを自社生産で・・・・・」なんて言われていたはずです。そして、このペルラについているものは、おそらく自社生産のペン先でしょう。なぜなら、六四分けだからです。

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 このペンは、請われて嫁いでいくことになりました。イタリアが大好きな職人さんのところへ行くのです。そしてその職人さんは写真を撮ることにかけてもなかなかの腕前なので、もっともっと綺麗な写真を撮って、鞄の販促用として開設されているブログにアップしてくださるはずです。

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 アンコラのペルラと言えば、落としたら最後、キャップも胴軸も粉々になってしまうペンとして知られていますが、この個体は改良型ですので、軽く落としたぐらいでは何ともないはずです。深みのある、不思議な模様の樹脂がとっても美しく、字を書くのに使うよりは光にかざして眺めていたい、そう思わせてくれるペンです。

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 まぁ、なぜかはよくわかりませんが、鞄屋さんで「えるめすぅ・・・」とつぶやいたら、「そうだ、あんこらっ!」とまったく噛み合わない(ように傍目には見える)会話が成立したのです。本当でしたらまずこのペンがお輿入れして、そのあとしかるべき期間を経てから「えるめすぅ」となるはずだったのですが、リニア新幹線を超える速さで「えるめすぅ」が実現してしまったのでした。やはりモチベーションというのはすごいものです。

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 やっぱり萬年筆は使ってこそのものですから、愛用してくださる方の手元にあることが一番の幸せです。アンコラのペルラが、ハイレグペン先大好きな職人さんに愛してもらえることを祈ります。

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コメント

当方所有のペルラは赤軸で、ロジウムコーティングされたハイレグペン先が付いております。以前コメント欄で、「切り割りがセンターというだけで儲けものです。」と書いていただいたのを思い出しました。

 Beomfield さん

 ではそれも嫁がせて、その代わりに・・・・・

 邪悪な心を持ってはいけませんね。真珠のように綺麗な心でなければ。

かいじゅうアンコラの頭のツノも先っちょを割って
ベレー帽を四分六に傾けてかぶった方が良いと思いまっせ。

 マオぢぃ さん

 お、そういえば、FaceBookの誰かさんの写真、懐かしいですねぇ。髪の毛はフサフサやし。盛大に呑みまくってたあの頃、オモロかったですねぇ。

あの写真まだ一年前位だけど、、、なんでなんでしょう?
不思議だ。

マオぢぃ さん

えっ、ウソお!修正した?

してないって!
まあ、少し黒くは染めてるけど。 量は増やしてないよ。

 マオぢぃ さん

 白髪って格好良いではありませんか。染めたらもったいない。で、量増やしてないって・・・・・。

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