ずらり
ほんの小さな、おやつのかけら。ただそれだけのために,しっかりと「伏せ」をして飼い主の手元を見つめる犬たち。こういうところが犬好きにはたまらないのですね。勝手なイメージですけれど、猫だとこうはいかないのではないでしょうか。バカっぽいところ、それが犬の魅力なんだと思いますが、猫好きな人はそのクールさがたまらないのでしょう。
先日の関西ペントレでは、極力ペンを見ないようにしておりましたが、会場に入ってまず差し入れで腹ごしらえをして、ペントレの準備に忙しい皆様からはいろいろとお土産をいただき、気がつくとお腹も鞄もパンパンにふくれあがっておりました。これでは糖尿病も良くなりませんし、家の中も片付きません。
写真は「築地の印刷屋」B氏からの頂き物。非常にシンプルな造りのペンケースで、しっかりと革の匂いがいたします。何よりこれが螢窓舎の製品というところがすごい。今のように幅広く扱うようになるずっと前からウォッチし続けてきた大好きなショップでして、勝手に縁を感じてしまったことでした。
このペンケースに使われている革は、本当にいい匂いがします。手触りも良く、思わずなで回してしまいますが、触っているうちに手がしっとりしてきます。使い始めの、この少しごわついた感じが、そのうちにしっとりとしてくるのだろうなと思うと、今から楽しみです。
問題は私がふだん筆入れを持ち歩かないことですが、なぜか最近は意識して鞄を持ち歩くようになっているので、以前に比べて筆入れを持ち歩く頻度が上がってきています。
子供の頃、近所のお店でお寿司やお団子などを買うと、「へぎ」で包んでくれたものです。おにぎりを包む竹の皮を想像してもらえばわかりやすいでしょうし、和菓子屋さんなどでは今でもそうしているところがあるかと思います。このペンケースはまさにそんな感じで、非常にシンプルな構造でありながらたくさんものが入ります。
最近の萬年筆よりは細いけれど、一般的なボールペンや鉛筆などよりは太い、そんな絶妙なサイズのPILOTカスタムを5本挿してみました。しっかり収まって,なおかつ隣同士のペンがぶつかるということもありません。この部分は2階建ての2階部分で、筆記具を挿してあるスペースの下には、鋏や定規などを収められるようになっています。
5本とまではいかなくても、黒や青などのインクを入れた萬年筆を2、3本と、ボールペンにシャープペンシル、そして下段に鋏やカッターナイフ、消しゴムや修正テープなんぞを(使いもしないのに)詰め込んで、毎日鞄に入れて職場に連れて行きたくなります。そして、時間があれば撫でさすって熟成させる、そんなことを楽しむ気にさせてくれるペンケースです。いやぁ、実に良いものをいただきました。危うく自分で買いそうになっていたものだけに喜びもひとしおです。ありがとうございました。
まだまだ早い気がしますが、うちの業界もすでにストーブリーグに入っております。お世話になった人が職場を去られるようなことになったら、このペンケースを贈ろう、などと考えていて、ふと気づいたのは、私が送られる方に回る可能性の方が高いということ。同じ職場に長くいてはいけませんね。引き継ぎをするだけでも大変ですし、何より寂しさが何倍にもなってしまいます。
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Webtex とはなんぞやとググってみましたら、(株)武田産業さんの登録商標で、擬革紙という、パルプにラテックス樹脂を混ぜて革の風合いを出したもの、ということだったのですね。
ここに取り上げられているもの以外にも、靴のソールにも使われているようです。...
ひょっとしてここを突っ込まれたくて、わざと触れなかったとか?
投稿: monolith6 | 2011年11月16日 (水) 17時53分
monolith6 さん
私は寡聞にしてそんな素材を知らなかったので、娘のジーンズとペンケースを並べて写真撮ったらもう1本記事が書けるなぁ、なんてことは金輪際考えておりませんでした。
冗談はさておいて、けっこうこの素材は気になっているのです。螢窓舎のページでも、Webtexのことには触れていませんね。残念なことに、娘や妻、息子たちも、Webtexを使ったラベルのついたパンツを持っていないのです。他人に「お尻のラベル撮らせて」ってのも妖しいですしね。
投稿: つきみそう | 2011年11月16日 (水) 21時36分