そろそろ身辺整理
今日はとっても良いお天気でした。学校はお休みだったのですが、だからこそ誰にも邪魔されずに仕事ができるというもの。でも、出勤して日の当たる部屋で仕事をしていると、何度も写真の「ちち(仮名)」さんのようになってしまいそうになりました。当然のことながら、効率はきわめて悪く、時間はたっぷりあったのに何一つまとまったことができないうちに日が暮れてしまいました。非常に作業効率の悪いオッサンです。
いろいろと仕事に必要なものを探しているうちに出てきたのがこれ。なんやったかなぁ、と開けてみると、萬年筆とボールペンのセットが入っておりました。2、3年前のペントレーディング東京で譲っていただいたもので、ベンツ様のノベルティらしく、キャップトップにはスリーポインテッドスターが輝いております。
そういえばこれ、ペンケースの収納部分に余裕があるので職場で他のペンなども入れて使おう、と思って持ち込んでそのままになっていたものでした。今の職場も今年で10年目。私の県では長期勤務者をなくすというのが教育委員会の悲願なので、次の春にはほぼ確実に異動させられてしまうでしょうから、そろそろ身辺整理を始めないといけません。3月になってからバタバタするのではなく、余裕の笑顔で転勤していきたいものです。
中に収まっているペンのクォリティは可もなく不可もなし。普段使いにしていて見失っても惜しくないレヴェルのものです。萬年筆の方はもちろん鉄ペンで、ショートタイプのヨーロッパ標準カートリッヂを使うもの。おそらくはシュミット製と思われるもので、一定の書き味は期待できることでしょう。ボールペンの方はパーカータイプのリフィルを使うツイスト式のものです。
よその都道府県ではもっと短い期間、3年とか5年を上限としてどんどん転勤させられるというのが当たり前になっていることと思います。私の県では長い人で20年以上同じ職場にいる、なんていう例もありますが、何年か前から、新任は6年以上同じ職場に置かない、というのが決まりになっているようです。本人の成長のためにも職場の活性化のためにも、どんどん異動した方がいいに決まっているのですが、同じ学校に長く勤務している先生ならではの味というか、良さというか、そういうものも確かにありますので難しいところです。
そういうところがこの業界の特殊なところであり、おもしろいところでもあります。ただひとつ確かなことは、これから先の時代、自分の母校に行ってみても知っている先生は誰もいないのが当たり前になる、ということですね。学生の皆さん、お気に入りの先生がいたら、しっかりと連絡先を聞いておきましょう。そして、私もそういう先生でありたいものです。
長期間滞留者が増えると、職場がガラパゴス化するらしいです。定期的な身辺整理があった方が、少しばかりすっきりしていいじゃないですか。
ところでベンツ様のノベルティは見た目高級そうですね。軸はカーボンではなくカーボン調なんでしょうか。
投稿: くーべ | 2011年11月 6日 (日) 20時36分
くーべ さん
うちの業界自体がガラパゴスで、それぞれの学校は更に独自の進化を遂げていてダーウィン先生も目を剥いて失神するというような状況ですからねぇ。うちは授業時数を確保するために毎日6時間授業、ってのが嫌われて転入希望教員が極端に少ないので、新人ばかり入ってきていい感じです。
ベンツ様のはカーボン調、ツルツルです。ノベルティ、おまけですからね。でも筆記具としてはしっかりしたものです。
投稿: つきみそう | 2011年11月 6日 (日) 22時42分
ぼくの父親は、高校で教べんを執っていました。生物でしたから、職員室ではなく生物準備室という部屋を一部屋与えられ、、、
ガラパゴスのコアを担っていたと思います。設立準備から携わり準備室と教室の設計をしていたこともあります。ここには10年以上居ましたが、きっと他の先生には使いにくい部屋だったに違いありません。
どうぞ新天地でものびのびと仕事をされますように、、、
投稿: きくぞう | 2011年11月 7日 (月) 06時26分
きくぞう さん
私の父も、四半世紀ほどの教員生活をわずか2校で過ごしました。この人がいなければどうにもならない、なんて思われていても、実際いなくなれば必ず代わりになる人や別のやり方が出てくるものです。人がどんどん入れ替わるのも悪いことではないですね。
これまで4つの勤務先でそれぞれ3年、12年、3年、10年と過ごしてきましたが、長くいたところから次へ行くと寂しいわ馴染みにくいわで本人も大変です。どちらかというと短い期間で次々変わる方がいいと思いますね。
投稿: つきみそう | 2011年11月 7日 (月) 23時57分