木の日、ですか
なぁんにも木気にしないで鼾をかいて眠っている「くま(仮名)」さんです。彼女が起きるのは平日ならば飼い主が帰って来たとき。お、オッサン帰って来た、ケージから出してもらえるぞ、ってなことなんでしょう。それも夕食の時間に帰ってきたときに限られるようで、歯医者に行く前に歯を磨きに帰宅した、なんてときには知らん顔で寝ています。
今日十月八日は「木の日」なんだそうです。十と八を組み合わせると木になるから、というのがその理由で、日本木材青壮年団体連合会が1977(昭和52)年に提唱したものだとか。そんなこと言い出したらそこら中「何々の日」になってしまいますけれど、毎日記事を書く身になって考えるとこれもありがたいものです。
明日はケロリンさんと二人、智頭杉のふるさとを通り抜けて鳥取へ向かいます。その縁で登場させるのがモリソンの屋久杉萬年筆です。もともとは親方の手元にあったもので、兜木銀二郎の手になる14Kのペン先はもちろん親方調整済み。手元に来てからは特に磨いたりしておりませんが、中から脂が出てきているのか、つややかでしっとりとした触り心地で、しばらく置いておくとさらに良くなっている、というありがたいペンなのです。
キャップの方はごく普通に想像する「木目」という感じですね。それに対して胴軸の方は何とも言えないおもしろい模様になっています。ご存じのように、モリソン萬年筆は奈良県御所(ごせ)市で萬年筆を製造していた会社です。御所市は天誅組で知られる奈良県五條市の北にあり、役行者で知られる葛城山、金剛山の麓。柿ノ本人麻呂を祀る神社などもある歴史のふるさとです。
御所からは近鉄御所線、南大阪線で大阪阿部野橋とつながっているので、モリソン萬年筆も近鉄百貨店との繋がりは浅からぬものであったようで、このペンも近鉄百貨店あべの店の企画で作られたものであるとかないとか・・・・・。学生時代にアルバイトさせていただいていたところでもありますし、近鉄百貨店あべの店には、「いいものを作ってくれました」と感謝しております。
反対向きに転がしてみると、模様のおもしろさがよくわかります。こういうのを虎目などというのでしょうか。実に味わい深い模様です。以前このペンを紹介したときには、カメラの個性と撮影者の腕の悪さが重なって、良く模様がわからない状態でした。今回の写真は何とか見られるレヴェルかと思います。
兜木銀二郎のペン先だからどうのこうの、ではなくて、気持ちよく書けるペン先。案外これもペン習字に向いているのかな、などと思います。でも、お稽古の間はもっと安いペンを使うべきでしょうね。
取り出すと気持ちよいので悪戯書きをして、そのまましまうということを繰り返しているので、ペン先はご覧の通り。インクフローも良いので、ササッと拭いても次にキャップを開けたときにはまたこうなっています。
鳥取といえば万年筆博士。実は、気になっている木軸モデルがあるのですが、いまだに踏み切れずにおります。こういうときはお店に近寄らない方が安全だと思うのですが、いろいろとお世話になっていることでもありますし、ご挨拶だけでも・・・・・という、これが危ないんですね。ケロリンさんとの二人旅、車内はきっと静寂に包まれるものと思います。
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明日(今日)お会いできるのを楽しみにしております。
>ケロリンさんとの二人旅、車内はきっと静寂に包まれるものと思います。
怖いもの見たさで乗ってみたかったですね。
投稿: wavio | 2011年10月 9日 (日) 00時57分
同行したかったです。
私が居たら全員眠らせませんよ。
お気をつけて。土産話、待っています。
投稿: 大阪のオバチャン | 2011年10月 9日 (日) 06時45分
wavio さん
大阪のオバチャン さん
西明石から鳥取までの2時間、ずっとしゃべり続けたケロリンさん。新しい発見でした。
投稿: つきみそう | 2011年10月 9日 (日) 09時54分
休日に職場で仕事をしているアホです。
仕事が午前中に終われば、広島県北から出撃と思っていましたが、一息つけば17時をまわっていました
来月、岡山でお会いできますか?
投稿: Ikonta | 2011年10月 9日 (日) 17時15分
Ikonta さん
鳥取には21時頃までおりました。17時に終わってから来ていただいても何とか3次会あたりからいけたかも、という感じでしたが、まぁお疲れのところでもありますしね。
来月の岡山、今のところ未定です。何となく寂しくなりそうな予感がしますが・・・。
投稿: つきみそう | 2011年10月10日 (月) 00時47分