速記記念日
無防備な寝姿を撮らせた「ちち(仮名)」さん。親に比べて子供たちは早く帰ってきますから、子供が家にいる、ということは普通のことで、したがってケージのそばに寄ってきても知らん顔、ということが多くなるようです。「くま(仮名)」さんなんかは大人であるせいか、さらによほどのことがない限り起き上がりません。ビニール袋がカシャカシャいう音とか、チーズの匂いとか、そういうトリガーがあって初めて顔を上げ、こりゃ本物だ、と思えば起き上がっておすわりをするのです。
今日は速記記念日だと知って、速記といえば萬年筆、できればペン先はステノグラフ、なんて連想をするのはほとんど病気です。このPDFにもありますが、 実際にはシャープペンシルが使われているようです。
萬年筆で速記をすると手が楽そうに感じますが、インク切れという避けて通れない問題があります。速記の現場で筆記具1本だけ,ということはないにしても、アラビア語の文字みたいな速記記号を書き連ねるわけですし、マルひとつでも大きさやベースラインより上か下かなどで意味が違ってくるそうですから、むしろインクの出やすい萬年筆は不向きなのかも知れません。
職業としての速記は別として、「けっこうな速書き」ということで考えると、萬年筆にも分があるのではないかと思います。ササササッと字を書いてしまうという速書きではなくて、速記記号を使わずに人が話している内容を書き取る、というケースでは、たっぷりとインクの入った、どの方向にも引っかかりなく書ける萬年筆を使うのが良さそうに感じます。
その名もプレスマンというシャープペンシルもあるわけですから、萬年筆にこだわる必要は全くないのですけれど、芯が折れにくくて速く書けるとはいえ、長い時間シャープペンシルで字を書き続けるのは本当にしんどそうです。
自分が速く書き留めなければならなくなったらどうするか。あえて萬年筆でやろうとするかも知れません。重厚長大な萬年筆は持っているだけで手が疲れそうなので、重めの萬年筆が好きな私でも軽いものを選ぶでしょう。国産の1~2万円クラスの樹脂軸のものならどれでも良さそうですが、今選ぶならセーラーのレアロ系かPILOTのヘリテイジ92・・・・・というのは、案外ダメかも知れません。
吸入式だからインクがもちそう、と思ってそういうのを選ぶと、インクが切れたときが難儀です。ここはやっぱりカートリッヂ式で、お話が途切れた時などにはインクが残っていても次のカートリッヂを挿す、というぐらいのことをすべきでしょう。スポーツカメラマンなんかがまだ残っているパトローネを次々交換していく、あのノリです。
PILOTの某ペンドクターが「一番好きなペン」と評した紡錘型のエリート。大容量の内蔵吸入機構も、インクがなくなってしまうとお手上げですから、やはりカートリッヂ式でいくべきでしょう。張りペン先の堅さも速書きに向きそうです。でも、途中でカートリッヂを挿し替えるとインクの流れに影響が出ることもありますし、ここはやっぱり、似たような仕様の萬年筆を5、6本トレイに並べて置いて次々に、というのがよさそうです。
でも、最善の策は、やっぱり萬年筆以外の筆記具を使うことなのかも知れませんね。
バランス型のエリートは良いですねぇ。渋い!
速書き用,ということで考えてみると・・・インクフローが良く,柔らかすぎないペン先で,軽めの軸,大容量のカートリッジ,でしょうか。。。やはりエリートは良さそうですね。
823を2本持ち,というのもアリと思いますが。
投稿: mercuryo | 2011年10月29日 (土) 10時56分
mercuryo さん
たしかに823は大容量かつ見た目よりは軽い、というのでよさそうですね。
でも、でもですね、普通の人はこういう記事読んで、ほな、シャーペンでえぇやんか、アホくさ、と思うんでしょうね。
投稿: つきみそう | 2011年10月29日 (土) 11時01分