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2011年10月25日 (火)

八卦模様

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 さぁ、今日はくまめくりやからなぁ、えぇお写真撮ろなぁ・・・なんて言ってみても、まさか自分の写真が世界中に広まっているなどとは思いもよらない「くま(仮名)」さんのこと、今日も飼い主が帰ってくると大騒ぎしてひとしきり遊んでもらい、それが終わるとお休みなさい、です。

 今日は「パスタの日」だそうです。それでいろいろ調べてみると、日本マカロニ協会という社団法人が知らない間に日本パスタ協会へと改名してしまっていることを知りました。いわゆるパスタ関連の業界団体なのにマカロニ協会と名乗っているところに魅力を感じていただけに残念ですが、そんなところに魅力を感じる方がやはりおかしいのでしょうね。

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 パスタの起源はイタリアではなく中国で、マルコ・ポーロによってもたらされたものである、なんてことが言われたこともありましたが、彼がイタリアに帰国するより前の記録にパスタが出てくることなどから、この話も怪しいものとされているようです。だいたい、マカロニは何で竹輪の孫みたいな形をしてるのかすら、完全には解明されていないのだとか。いろいろと謎の多い食品なんですね。

 ちなみに、現在一般に竹輪として認識されている食品、管状の練り物こそ、元祖かまぼこなのです。蒲の穂に似ているから蒲鉾なんですね。現在一般的な「かまぼこ」はもともと板蒲鉾と呼ばれており、元祖の方はそれと区別すべく竹輪蒲鉾と呼ばれるようになり、いつしか蒲鉾がとれて竹輪になったのだそうです。軒を貸して母屋を取られてしまったのですね。

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 イタリアにも中国にも麺があり、そしてこの模様があるのです。アウロラとかオマスとかのペンについている模様は「グレカパターン」と呼び、古代ローマ帝国由来の文様であると説明されております。4年前,神戸元町にpen and message.がオープンした頃、毎週末に足繁く通っていたのですが、お店に行くたび、店主とお客がアウロラのペンを挟んで座り、「これはラーメンマークじゃなくて・・・・・」と説明している、という場面に出会ったものです。

 日本では普通にラーメンマーク。ラーメンの丼の縁にある渦巻きみたいな模様。ロクな言われ方をしておりませんが、ちょっとものを知っている人だと八卦模様と呼んだりするようです。中国では殷の昔から用いられてきた文様だそうで、「雷文」というのが正式名称らしいですね。雷は神の意思を表すものとして神聖視されていた,そういうところから生まれた文様なのだそうです。

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 焼けた金色のペン先も良いし、ロジウムメッキされた涼しげなペン先も良い、どっちにしても軽くて取り回しが良く、それでいて萬年筆らしい書き心地を味わわせてくれる、やはりオプティマは名品のひとつに数えられるペンでありましょう。軽いペンはあまり好きでない私ですが、オプティマはお気に入りです。適度に締め上げられたサスペンションをもつ軽快なクルマで堅くしまったダートコースを走り抜けるような気持ちよさを感じます。

 蒼い方はいまだにインクを入れていません。きれいに焼けたペン先に万一のことがあっては、ということです。一方の赤い方は妻のペン。ミニサイズのオプティマとか、デルタのヴィンテージコレクションなんかを一通り試したあとにこれに決定、というのは、これまた普通の人ではないかも知れませんね。

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コメント

マカロニほうれん荘がパスタほうれん荘では、イマイチ洒落にならないのではと思ってしまいます!(笑)

 二右衛門半 さん

 少し前まで、日本人にとってのパスタとはマカロニとスパゲッティでしたからねぇ。

新婚旅行で 初めてラザニアを頂き、パスタにはいろいろあることを知りました。
向こうで頂いたラザニアは、ワンタンの皮より少し堅いくらいの物で、こんなんで腹がふくれるかと馬鹿にしていた覚えがあります。

 きくぞう さん

 この歳になるとけっこうきつく感じられますね。意識の上では食べられると思っても、お腹が受け付けません。そういえば村山首相もイタリアでオリーブオイルにあたったとかいう話もありましたね。

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