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2011年10月

2011年10月31日 (月)

年中ハロウィーン

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 長男は最近、ついに2頭一緒に散歩に連れて行くというワザを完成したようです。「ちち(仮名)」さんが「くま(仮名)」さんに襲いかかるため、一人で2頭一緒に連れ出すことは不可能に近いとされていたのですが、最近、「ちち(仮名)」さんが「くま(仮名)」さんには目もくれずにどんどん先へと進み、一方の「くま(仮名)」さんはゆったりと歩く、ということで、こういうことが可能になったようです。お散歩から帰った2頭、不気味に光る目の玉がハロウィンっぽいですね。

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 ハロウィーンといえばこのカボチャ。実際こんなのに灯りともしてそこらに置いてあったら不気味ですね。Trick or Treatなんていいながら子ども達がお菓子をねだって家々を回る、なんて習慣、日本でいうとお月見泥棒あたりでしょうか。そのあたりは地元も地元、本家本元の二右衛門マスターにお任せいたしますが、私たちの日常って、常にTrick or Treatなんではないかな、と思います。

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 この説明を読んですんでの所で複数買ってしまいそうになりましたが、グッと踏みとどまることができました。いや、わずかながら成長の跡がうかがえます。

 子どもを相手にするのが仕事ですから、毎日毎日、時々刻々、Trick or Treatの嵐に見舞われているのです。家に帰れば子どもや犬からTrick or Treat。面倒くさいなぁ、とも思いますけれど、これってとっても幸せなことなんでしょうね。

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 最近、人間関係がうまくいかない子どもが増えているように思いますが、そういう子たちこそ、いっぱいかまってあげないといけません。でも哀しいかな、そういう子ども達に十分かまってあげるための時間が絶対的に不足しているのです。

 朝の8時半から学校が始まって、さようなら、というのが午後4時頃。この季節になると日没も早いので、午後5時には全員校門を出ること、と決めています。あの子、かまってあげないといけないなぁ、と思っていても、気がついたら日が暮れていて、結局今日も、何にもしてあげられなかったなぁ、という日が続きます。

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 週休2日は本当にありがたいですし、歳をとってくるとそれでもしんどいのが現実。でも、かつて土曜日にも学校があった頃、土曜の午後というのは本当にすばらしい時間でした。先生の数がもう少し増えて、交代で休むことができるなら、やっぱり土曜日にも学校があった方がいい、と思います。

 土曜日、生徒たちが帰ったあと、教師たちが昼ご飯を食べに出かける。これが実にすばらしい時間でした。若い教師はこの時間にいい勉強をしたものです。時には昼ご飯に出かけるのを我慢して生徒と遊ぶのもいいもので、土曜の昼からクラスで催し物をやる、なんてこともよくありました。

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 お金も時間もかかりますけれど、日本が沈みつつある今だからこそ、本当に子ども達を育てることに真剣にならないといけない、と思います。いつも言ってることですけれど、票にはならなくても真剣に考えていただきたい問題です。ほんま、かもぅてくれへんかったらムチャしまっせ・・・・・。

2011年10月30日 (日)

TG or TKG ?

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 早いもので、明日はもうハロウィーン。スーパーのお菓子売り場にあったカボチャグッズはこれだけ。一体何なんだろう、と興味津々の「ちち(仮名)」さんです。

 早いなぁ、なんてこと言ってるうちに結婚記念日(勤労感謝の日)が来て、文字通りの師走になって大忙し。やっと成績出し終わった、と思ったらクリスマスが来て新しい年を迎える、と。そろそろ,トレドを辰の字に並べる算段も始めなければなりません。ったく、誰が始めたんでしょ、あんな悪習・・・・・。

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 今日は「たまごかけご飯の日」なんだそうです。日本たまごかけごはん楽会なる謎の組織が7、8年前に定めたのだとか。そして,毎年この日にはシンポジウムが開かれているようです。 たまごかけごはん、略してTKG。私は認めません。いや、他人様がされるのは勝手ですが、私は認めません。私は断固たまごごはん、略してTG推進派なのです。

 たまごごはんのレシピは一子相伝。丼に卵を割り入れ、そこにお醤油を垂らします。そうめんつゆなどを使うのが良いとする一派もありますが、うちはお醤油。専用の物もありますが、薫り高いお醤油ならば基本的にOKです。

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 卵をといたときの色目が気になる場合はお醤油の濃さで調節します。たまごごはんの極意として、今炊きあがったばかりで神さんや仏さんお供えした直後のご飯を使う、ということがあげられます。このあたりが、節操なく目の前の茶碗に盛られた飯に卵をかけてしまうTKG派との大きな相違点であり、我が派の誇りでもあります。

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 いや、実に美しい。たまごかけごはんにはここまでの芸術性は期待できません。固いめが好きだなどと言ってさらにご飯を足す向きもありますが、そういう方はたまごかけごはんの方へ行っていただきたいと思います。たまごごはんはかくも美しく、トンネル工事に携わる皆さんでも安心して作ることができるもの、という点もポイントが高いと思っております。

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 あ~、もぅあきまへん。丼いっぱい、おしゃもじ3つから4つほどを一人で一気に食べてしまえるほどのものですが、ここはグッとこらえて子供たちのお茶碗に取り分けます。一子相伝の技ですからして、作るのは親父と決まっております。そして親父殿は、子供たちに分け与えた後、丼の底に一人分、つつましく残っているものに手を加えていただくことになります。

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 旅館の朝ご飯に出てくる一袋分の味付け海苔をもみ海苔にしてふりかけたところ。見た目は今ひとつですけれど、底の方というのがまたいいのです。海苔をもむと手がべたつくというのが難儀と言えば難儀ですが、それを乗り越えた先に美味があると思えば、そんなことは何でもありません。

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 ところで、私はどうなったのよ、と言わんばかりなのがこちらのアヒルさん。昨日も、すれ違う人のほとんどが「アヒル」ではなく「ヒヨコ」と呼んでおりましたが、卵の話のついでに出されたのではたまりません、しっかり紹介してよ、というところでしょうね。

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 限定5000個というこのレプリカ、裏側にはシリアルナンバーが書き込まれています。本体を所有しているのが大阪の会社ですから、毎年現れるのも大阪。この調子でいくと、来年あたりで5000個を売り尽くしてしまうのではないでしょうか。並ぶのは大嫌いですけれど、我慢して並んでおいてよかった、と思います。勝手なもんですね。

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 可愛いお顔ですね。世界を旅する子アヒル、って設定ですけれど、誕生から2、3年たっているのですから、もう立派な大人のはず。そうなるとこの子、アホロートル系なのかも知れません。売り子のお姉さんも、お金と引き換えに手渡しながら「かわいがってあげてください」と言うのを忘れません。かわいがってあげますよ、存分に。けっして犬のおもちゃにはしませんからご安心ください。

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 当たり前ですけれど、みごとなアヒル口です。実に可愛いですが、大きさとしては普通のお風呂アヒルよりも少し大きめで、大人の手のひらにのせてちょうど、というところ。ゴム製ですけれど、鼻を近づけてクンクンやるとなぜかバニラの香りがいたします。取扱説明書にもそう書いてあるんですが、お風呂でバニラの香り、ちょっとめまいがしそうです。

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 もうそろそろ販売開始の午後4時になるな、というところで、整理券らしきものを配ってくれたお姉さんが再び登場して、「ご不要な方はお受け取りにならなくて結構です。東日本大震災でなくなられた方への(アヒルちゃんの)喪章としてお配りしております。」と黒いリボンを配ってくれました。首の周りに巻くには短すぎるので、ちょうちょ結びにして糊で貼り付けてみました。にこやかに笑っていますけれど、これでも弔意を表しているのです。思わず2羽買ってしまいましたが、売り上げの一部が被災地へと寄付されるとのこと。良かったです。引き離すのはかわいそうな気もしますが、1羽はあの人のところへ行くことが決定です。

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2011年10月29日 (土)

ラバーダック

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 お気に入りの「鬼に金棒」のクッションの上にきちんと乗っかっている「くま(仮名)」さん。11月というのに日中の気温が23度という異常な状態の中ですが、冷たいプラスチックの床よりも気持ちよく寝られるようです。

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 地下鉄や京阪電車の淀屋橋駅(地下駅)を地上に出たところに難波橋というのがかかっていて、橋のたもとには大きなライオンの像があるのですが、そのライオンのお尻のあたりから中之島バラ園の方をのぞんだところです。

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 なにわ橋を北へと渡り、中之島におりて東の方を見たところ。これが午後3時頃で気温はもちろん20度を超えておりました。お天気が良いので、みんな水辺に集まってくるのでしょうか。このあたりは土曜日曜には閑散としているはずの場所なのですが、結構な人出です。

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 やっぱり、皆さんのお目当てはこれでしょうか。毎年夏から秋にかけて、大阪の水辺に現れるラバーダック。今回は中之島バラ園を会場に開かれている「水都大阪2011フェス 水辺のまちあそび」とのコラボレーションです。どうしてもアヒルにばかり目が行きがちですが、バラも大変きれいに咲き乱れておりました。

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 この写真を撮っている場所から振り返ったところがばらぞの橋。その橋の横にラバーダックが係留されております。ですので、撮影者の背後は巨大なアヒルちゃんを写真に収めようとする人たちで黒山の人だかり。一体何人聖徳太子おるんや。。。。。ってぐらい、誰も彼もが携帯を顔の前に捧げ持っております。

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 あんまり暑いので次男はヘバり気味。エネルギーを補充しないと動作を停止してしまいそうなので、ソフトクリームで懐柔することに。中之島というだけにすぐ近くを川が流れていますから、ベンチに座ってソフトクリームなんぞ食べていますと風が感じられてとってもいい気持ちです。

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 高さと幅が9.5メートル、長さ11メートルという巨大なアヒルさん。以前にもご紹介したのですが、 オランダ人のFlorentijn Hofman(フロレンティン・ホフマン)という方のデザインによるもので、千島土地株式会社が所有しています。 デザイナーのサイン入りというこのアヒルさんのレプリカを手に入れるために、神戸に行かずにこちらへ来たほどです。

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 ラバーダックのレプリカ販売されている場所を目指してばらぞの橋を渡ると、まず目に入ってきたのがアヒル仕様のホンダ・フィット。黄色い車体にお目々を貼り付けて、グリルにくちばしをくっつけてあります。なかなか良くできているので、このクルマの前で記念撮影する人がいっぱいでしたので、このアングルで撮れたのは1ショットのみでした。

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 遠く木の陰に見えているのが先ほどの巨大ラバーダック。特徴的な木の向こう側にレプリカやアヒルちゃんグッズを販売しているワゴン車がとまっていて、先ほどのアヒルフィットはさらにその向こうに駐められているのです。撮影者のところまで、人数にして60数人並んでいます。2時間おきに100個ずつ販売されるレプリカを求める人の列と、その横を通り過ぎる変にかっこうよすぎる水上バス。

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 午後3時40分過ぎに配られたメモ用紙。俳優を目指しているというお姉さんが列のところまできて、アヒルのレプリカを買う意思を確認しつつ1枚ずつ渡してくれました。整理券でも何でもなく、人数のカウントと並んでいた証拠という役割のもので、これを持っていても列を離れてしまうと買えません。反対に、買うときはお金と一緒にこれを出さないと売ってもらえないのです。お一人様1羽限りで、次男も紙をもらったので、仕方なく(?)2羽連れて帰ってきてしまいました。あまりに長いので、どんな子を連れて帰ってきたかは明日に回します。

2011年10月28日 (金)

速記記念日

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 無防備な寝姿を撮らせた「ちち(仮名)」さん。親に比べて子供たちは早く帰ってきますから、子供が家にいる、ということは普通のことで、したがってケージのそばに寄ってきても知らん顔、ということが多くなるようです。「くま(仮名)」さんなんかは大人であるせいか、さらによほどのことがない限り起き上がりません。ビニール袋がカシャカシャいう音とか、チーズの匂いとか、そういうトリガーがあって初めて顔を上げ、こりゃ本物だ、と思えば起き上がっておすわりをするのです。

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 今日は速記記念日だと知って、速記といえば萬年筆、できればペン先はステノグラフ、なんて連想をするのはほとんど病気です。このPDFにもありますが、 実際にはシャープペンシルが使われているようです。

 萬年筆で速記をすると手が楽そうに感じますが、インク切れという避けて通れない問題があります。速記の現場で筆記具1本だけ,ということはないにしても、アラビア語の文字みたいな速記記号を書き連ねるわけですし、マルひとつでも大きさやベースラインより上か下かなどで意味が違ってくるそうですから、むしろインクの出やすい萬年筆は不向きなのかも知れません。

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 職業としての速記は別として、「けっこうな速書き」ということで考えると、萬年筆にも分があるのではないかと思います。ササササッと字を書いてしまうという速書きではなくて、速記記号を使わずに人が話している内容を書き取る、というケースでは、たっぷりとインクの入った、どの方向にも引っかかりなく書ける萬年筆を使うのが良さそうに感じます。

 その名もプレスマンというシャープペンシルもあるわけですから、萬年筆にこだわる必要は全くないのですけれど、芯が折れにくくて速く書けるとはいえ、長い時間シャープペンシルで字を書き続けるのは本当にしんどそうです。

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 自分が速く書き留めなければならなくなったらどうするか。あえて萬年筆でやろうとするかも知れません。重厚長大な萬年筆は持っているだけで手が疲れそうなので、重めの萬年筆が好きな私でも軽いものを選ぶでしょう。国産の1~2万円クラスの樹脂軸のものならどれでも良さそうですが、今選ぶならセーラーのレアロ系かPILOTのヘリテイジ92・・・・・というのは、案外ダメかも知れません。

 吸入式だからインクがもちそう、と思ってそういうのを選ぶと、インクが切れたときが難儀です。ここはやっぱりカートリッヂ式で、お話が途切れた時などにはインクが残っていても次のカートリッヂを挿す、というぐらいのことをすべきでしょう。スポーツカメラマンなんかがまだ残っているパトローネを次々交換していく、あのノリです。

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 PILOTの某ペンドクターが「一番好きなペン」と評した紡錘型のエリート。大容量の内蔵吸入機構も、インクがなくなってしまうとお手上げですから、やはりカートリッヂ式でいくべきでしょう。張りペン先の堅さも速書きに向きそうです。でも、途中でカートリッヂを挿し替えるとインクの流れに影響が出ることもありますし、ここはやっぱり、似たような仕様の萬年筆を5、6本トレイに並べて置いて次々に、というのがよさそうです。

 でも、最善の策は、やっぱり萬年筆以外の筆記具を使うことなのかも知れませんね。

2011年10月27日 (木)

ネタさがし

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 ひとしきり騒いでみたけれど誰も相手にしてくれないので拗ねてしまった「くま(仮名)」さん。朝、家族がみんな出て行ってしまってからは家の中に2頭だけ。お互いの姿は見えるけれどそれぞれケージの中ですから、じっと寝ているしかありません。夕方、まず次男が帰ってきて、続いて長男長女、この人たちは散歩に連れて行ってくれるけれども、やっぱり帰って来て嬉しいのはお父さんとお母さん、ということのようです。

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 夜の10時を過ぎて帰って来た両親に、長男が熱々を揚げてくれたRASポテト。偶然のなせるワザでこんなものができたので記念撮影です。私たちの生活、今日は何にもなかったなぁ、ってことはむしろ稀で、その気になればネタはいくらでも転がっているものです。ただ、それを記事として書くことができるかどうか、っていうところが問題で、ボツになるネタも多数ですし、書ききれないほどネタがあっても、すぐに鮮度が落ちてしまうということもあります。毎日更新なんてするもんじゃないなぁ、とつくづく思いつつ、惰性だけで続けております。

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 毎日ダラダラと長い記事を書くのはけっこうしんどいので、できるだけ短く書こうと思っております。今日はテディベアズ・デーだということで、さっそく記事にしようと思ったところ、何と、我が家にはテディベアが一頭もいないことが発覚いたしました。クマのぬいぐるみは数々あれど、いわゆるテディベアはないのです。仕方がないので四半世紀前に生徒からプレゼントされたすすけたクマの親子を撮って、はい、今日はテディベアズ・デーです。

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 例によって同じ大きさの段ボール箱で送られてきた本。配送用の箱の大きさを統一することこそがamazonが配送料無料にできる理由なんだそうで、つまりそれは効率的である、ということなんでしょう。上下2巻の下巻が来週に発売されるのですから、下巻の発売を待って2冊まとめて配送してもよさそうなものですが、そういうことではお客さんにそっぽを向かれてしまうのでしょうね。本当にエコな社会を目指すには、やはり消費者である我々が意識を変えることが必要ですね。ちなみに今日は、「文字・活字文化の日」であり、読書週間の1日目でもあるのです。秋の夜長は読書、といきたいのですが、残念ながら今夜も夜なべでお仕事です。

2011年10月26日 (水)

毛筆万年筆

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 お気に入りのおもちゃを枕元に集めて寝ている「ちち(仮名)」さん。お気に入りとはいえ、底は犬のお気に入りですから、噛みまくって引っ張り出された中綿もあたりに散乱しております。家族が揃わない時間帯はだいたいこんな感じで、みんなが帰ってくる夕食時に一番元気になるという毎日です。

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 月曜から金曜までは、ポストに配達された新聞を家の中に取り込むのがやっとです。朝はギリギリまで寝ていて夜は帰ったらブログを書いて持ち帰り仕事をしていつのまにか意識を失う、ということを繰り返しているので、新聞はただただたまっていくばかり。玄関ホールが比較的広いのをいいことに、片隅に積み上げておいて週末にまとめて片付けるという、何のために新聞を取っているのかわからない状態です。そんな新聞の山の中、たまたまちらっと見えたのが先週土曜日の夕刊。一面の下部にこんな広告がありました。

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 この広告に出ているのはセーラーのプロフィット1019という製品そのもの、あるいはそれをベースに手を加えたものでしょう。この新聞広告は銀座国文館という通販ショップによるもので、この紙面ではアイボリーも販売開始となっていますが、オンラインでは黒とマルーンだけが紹介されています。ちょっと高級に感じられて、それでいて手の出ない価格ではありません。この広告を見てペンを買おうかという人たちに対して「まんねん」はちょっと・・・・・ということで「毛筆万年筆」なんでしょうね。

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 セーラー万年筆のオンラインショップから写真を拝借。すごいですね。これは沿っていると言うより曲がっているという方がぴったりきます。ふでDEまんねん、太くも細くも書けるのですから採点用にいいかも,と思ったこともあるのですが、大量にマルバツを打つのに角度を意識し続けるというのもしんどそうですので、イマイチ踏ん切りがつきません。

 あんまり借用しすぎるのもアレですので、一度、銀座国文館のページをご覧になってください。長原さんに関して【今では日本でただ一人「長刀研ぎ」ができる職人】なんて紹介しているくだりがあります。幸夫さんが工場に入るまではそんなこと言ってましたね。今となっては懐かしい表現ですし、間違いでもありますが、世の多くの人にとってはどうでもいいことなんでしょうね。

2011年10月25日 (火)

八卦模様

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 さぁ、今日はくまめくりやからなぁ、えぇお写真撮ろなぁ・・・なんて言ってみても、まさか自分の写真が世界中に広まっているなどとは思いもよらない「くま(仮名)」さんのこと、今日も飼い主が帰ってくると大騒ぎしてひとしきり遊んでもらい、それが終わるとお休みなさい、です。

 今日は「パスタの日」だそうです。それでいろいろ調べてみると、日本マカロニ協会という社団法人が知らない間に日本パスタ協会へと改名してしまっていることを知りました。いわゆるパスタ関連の業界団体なのにマカロニ協会と名乗っているところに魅力を感じていただけに残念ですが、そんなところに魅力を感じる方がやはりおかしいのでしょうね。

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 パスタの起源はイタリアではなく中国で、マルコ・ポーロによってもたらされたものである、なんてことが言われたこともありましたが、彼がイタリアに帰国するより前の記録にパスタが出てくることなどから、この話も怪しいものとされているようです。だいたい、マカロニは何で竹輪の孫みたいな形をしてるのかすら、完全には解明されていないのだとか。いろいろと謎の多い食品なんですね。

 ちなみに、現在一般に竹輪として認識されている食品、管状の練り物こそ、元祖かまぼこなのです。蒲の穂に似ているから蒲鉾なんですね。現在一般的な「かまぼこ」はもともと板蒲鉾と呼ばれており、元祖の方はそれと区別すべく竹輪蒲鉾と呼ばれるようになり、いつしか蒲鉾がとれて竹輪になったのだそうです。軒を貸して母屋を取られてしまったのですね。

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 イタリアにも中国にも麺があり、そしてこの模様があるのです。アウロラとかオマスとかのペンについている模様は「グレカパターン」と呼び、古代ローマ帝国由来の文様であると説明されております。4年前,神戸元町にpen and message.がオープンした頃、毎週末に足繁く通っていたのですが、お店に行くたび、店主とお客がアウロラのペンを挟んで座り、「これはラーメンマークじゃなくて・・・・・」と説明している、という場面に出会ったものです。

 日本では普通にラーメンマーク。ラーメンの丼の縁にある渦巻きみたいな模様。ロクな言われ方をしておりませんが、ちょっとものを知っている人だと八卦模様と呼んだりするようです。中国では殷の昔から用いられてきた文様だそうで、「雷文」というのが正式名称らしいですね。雷は神の意思を表すものとして神聖視されていた,そういうところから生まれた文様なのだそうです。

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 焼けた金色のペン先も良いし、ロジウムメッキされた涼しげなペン先も良い、どっちにしても軽くて取り回しが良く、それでいて萬年筆らしい書き心地を味わわせてくれる、やはりオプティマは名品のひとつに数えられるペンでありましょう。軽いペンはあまり好きでない私ですが、オプティマはお気に入りです。適度に締め上げられたサスペンションをもつ軽快なクルマで堅くしまったダートコースを走り抜けるような気持ちよさを感じます。

 蒼い方はいまだにインクを入れていません。きれいに焼けたペン先に万一のことがあっては、ということです。一方の赤い方は妻のペン。ミニサイズのオプティマとか、デルタのヴィンテージコレクションなんかを一通り試したあとにこれに決定、というのは、これまた普通の人ではないかも知れませんね。

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2011年10月24日 (月)

何もないときは・・・

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 飼い主が帰って来たと大喜びだった「ちち(仮名)」さん。耳を最大限に寝かせてまん丸な頭になっているのを写真に撮ろうと思ったら、カメラを見るなりこの姿勢です。カメラに魂を吸い取られるとか、本気で思っているのかも知れません。

 昨夜も新聞配達のバイクが通るまでキーボードを叩いておりましたが、今日もまた同じような状況です。こういうせわしいときほど、さっさと更新できてしまうのも不思議なものですが、取りかかったのはいいけれど何にもネタがありません。つれづれにメールをチェックすると、フェンテの集いでの一コマを記録した写真が送られてきてなぜか爆笑。来月の神戸大会でも同じ話題で盛り上がること必定です。

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 もらいものです。災害などにあって何にも食べるものがない、というときはこれですね。頑丈なスチール缶に入っているのも心強い感じです。乾パンといえば、口の中がカラカラになってしまうのではないかと思うほどパサパサの食感で、味も何にもなく、ただただ飢えをしのいで命をつなぐためだけのもの、というイメージを持っていたのですが、こいつはなかなかお洒落です。

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 そなえてあればだいじょうぶ、ってぐらいですから、何もないときからこういうものを買って備えておかなければいけないのです。だからといって、何年もそのまま押し入れに突っ込んだままにしておくと、いざというときに食べられませんから、定期的に交換しなくてはなりません。そのとき、捨ててしまうのではなく食べて消費するのであれば、おいしい方がいいに決まっています。

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 甘いものを食べると元気が出ますから、なかなか合理的ですね。砂糖で甘みを加えただけでも良かったのでしょうが、金平糖という形にすることで、じっくりゆっくり溶けて、甘みを長いこと楽しめる、という効果もあるのかもしれません。プルトップ缶ですので取り扱いも容易です。地域の防災倉庫なんかにも、こういうものが備蓄されてきているようです。

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 我が家の押し入れにも、数年前、いや十年ほど前に買った非常時持ち出しキットが眠っておりますが、水や食料などはとっくにダメになっていることでしょう。そのうち、そのうち、と思っている間に、災害に見舞われてしまうのでしょう。さて、どこに押し込んだのか、近いうちに引っ張り出して点検しておかなければなりませんね。

 さて、送ってもらった写真でもう少し笑ってから、お仕事にかかりましょう。銀座の1丁目で一体何をやってるんでしょうね、ほんとに。

2011年10月23日 (日)

変な・・・・・

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 すやすやと眠る「くま(仮名)」さん・・・・・ではありません。こう見えても彼女は起きていて、大切な後ろ脚をガッシガッシと囓っては引っ張り、まるでタコかイカの干物でも食っているかのような様子です。柴犬はきれい好き、とよく言われますが、実際、暇さえあれば体のあちこちを噛んだり舐めたりしています。そんなところへ手を出すと、やんわりと「嫌よ!」という意思表示をするのが「くま(仮名)」さんで、情け容赦なく「やめんかいこらっ」とくるのが「ちち(仮名)」さんです。

 今日はフェンテの集いで「神様」長原宣義さんが講演をされる(た)日。その他には何があるのかな、と調べてみると、ほとんど北米でしか知られていない「モルの日(Mole day)」なんだという情報がありました。高校生の頃は、こいつにずいぶん苦しめられたものです。

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 主として北米の化学者たちが、10月23日の午前6時02分から午後6時02分までを、物質量の単位である「モル」を記念する日として祝うのだそうです。ご存じの通り、1モルというのは6.02×10の23乗個(アボガドロ定数)の分子や原子などからなる物質量です。

 まずはこの、アボガドロ定数というのがいけません。言いにくいのはもちろんですが、6.02×10の23乗なんて、普通の人の頭では想像もできない変な数です。それを 6:02 10/23 にあてはめるなんて、へぇ~、と感心するしかありません。

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 そういう私も、東京へ行けなかった無念さをエネルギーとして採点に励みつつ、なんでこうなるねん・・・・・などとぶつぶつ言っておりました。テストの出来が実に悪いのです。生徒も勉強しなければなりませんが、教える方も大いに反省です。

 生徒たちは、エックスの前についている数字を半分にすることに何のメリットがあるのか、と思っていることでしょう。平方完成できなくても日常生活には支障がない。算数はともかく数学は生活の中で使わない。多くの生徒はそう思いながら問題を解いてるんでしょうね。

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 見た目に取っつきにくいからでしょうか、理科や数学が嫌い、あるいは苦手という生徒がどんどん増えてきているような気がします。これを放置しておくと、いずれ日本は世界の最貧国へと転落することでしょう。どうも世の中には、理科好きや数学好きを特別視するような傾向がありますが、それがそもそもおかしいのです。生徒たちが理数系の教科を勉強するようすを見ていると、ひどい匂いのするスープを鼻をつまんで無理に飲んでいる、っていう感じがしてなりません。

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 全然関係ないのに引っ張り出されたボールペン、ペリカンのNo.1とNo.2です。ルイジ・コラーニによるオーガニックなデザインは、いわゆる「変な形」ですが、持ちやすくて書きやすいことから、単にスタイリングのためだけのデザインではないことがわかります。素質とか直感とか、そういうものをベースにこんなものを産み出す人がいていいのだから、理詰めで物事を進めていく人がいてもいいはずなのですが、そういう人には「冷たい」なんて評価が下されたりしがちです。

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 テレビの学園ものを見ると、数学の教師が悪役、というのが実に多いように感じます。私自身、学生時代は数学が大嫌いで、数学ができる人はどこかが違うのだと思っていたのですが、一つ壁を乗り越えて向こう側に行ってみると、実に楽しい世界が広がっていたのです。

 意味もなく理数系の教科を嫌ってはいけません、と生徒には言うのですが、好き嫌いというのは理屈ではありませんから、それこそ理屈抜きにおもしろい経験をさせないと好きにはなりませんね。我が娘も因数分解を教えると涙を落としたほどの理数系嫌いでしたが、高校で教わった生物の先生が極めつけの変な人だったので生物が大好きになった、という経験をしています。私自身、変な人というのには自信があるのですが、さて、どうでしょうか。

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 と、いうことで、気を取り直して明日からまた、数学嫌いな生徒たちをしごいていきたいと思います。そのためには今夜、徹夜覚悟で学習プリントを作らなければ・・・・・。

2011年10月22日 (土)

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 かわいそうですね。チーズひとかけらで吊られてポーズをとらされている「ちち(仮名)」さん。しかし、吊られているように見えて、彼女もなかなかのもの。置かれたチーズではなく、長女が手に持っているチーズの袋(より大量)の方を注視しているあたり、さすがです。

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 土曜日の昼下がり、突然子供たちに「ないの?」と言われて取り出したパッケージ。遠い昔、まだ子供たちが保育園に通っていた頃に購入した、黒い魔ソフト謹製のPCゲームです。プレイステーションなどにも移植されていて、「クレイマン・クレイマン」という名前で出ておりました。そちらの方がよく知られているのではないでしょうか。

 我が家には初代プレイステーションのほか、プレイステーション2の伝説の初代機もあるのですが、どちらもよる年波には勝てず、すでに青息吐息で、メディアの読み込みも5回に1回ぐらいしか成功しません。久々に「クレイマン・クレイマン」で遊びたいと思ったけれどもメディアが読めない、そういえばPC版があったなぁ、ということなのでしょう。

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 neverhoodというのはゲームの名前でもあり、製作会社の名前でもあるのでしょう。クレイアニメーションを使ったゲームですから、大量の粘土を使ってシーンを作っては撮影し、少し変化をつけてまた撮影、というのを繰り返しているわけですね。私なんかは絶対、製作にかかわることができないでしょう。イラチですから、そういう作業には耐えられません。

 問題はこのソフトがWindows95対応だということです。GUIの衣をかぶったマウスを使うMS-DOSといわれた、あの95です。時は流れて、今、我が家のPC環境はWindows7、それも64ビット版ですので、ホンマに大丈夫かいなと思いつつも、すんなりインストール完了。互換性タブで管理者権限を与えてWindows95互換としたうえで、あとは色数とか画面解像度を弄るとすんなり動作してしまいました。

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 これ、大人でもハマりますね。謎解き系のゲームで、各ステージにある仕掛けの謎を解きつつ先に進むのですが、単なるクイズ的な謎解きだけのみならず、目や耳をフルに動員する謎解きが仕掛けられています。同じようなタイプの続編を期待していましたが、結局変なのが出て、それっきり消息を聞きません。なかなか、商売としては難しいのかも知れません。

 紙と鉛筆を用意しておかないと、ゲームが進められないのも特徴です。あちこちに出てくる妖しい記号があとで必要になるからです。我が家の子供たちは、PCの画面にPCの画面に額を寄せ、あぁでもないこぅでもないとワイワイやっておりました。

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 スクリーンショットをとろうと思ったのですが、さすがに難しくて断念。キャプチャはできるのですが、こちらの方へ持ってくるとミッソーニのセーターみたいな色合いの画面になってしまうのです。おそらく方法はあるのでしょうけれど、私の技量ではここまでです。

 古い時代のゲームでも、案外動くものですね。Windows7の過去のOSに関する互換性、結構高いようです。そうなると、Windows98対応のトレインシミュレータを動かしてみたくなりますね。

2011年10月21日 (金)

カラス

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 お休み中の「くま(仮名)」さん(のしっぽ)。最近のカメラは本当に優秀ですが、だからといってカメラ任せにしているとこういうオモロイことになります。ここは当然、奥の白黒のお顔のあたりに合わすだろうなぁ、と思っていたのに、バサバサしたしっぽの毛に合わすなんて,なかなか洒落たことをしてくれたので採用です。

 フェンテの集いに参加するぞ、と意気込んでいたのですが、天気が下り坂になったことで予定が狂ってしまいました。いろいろあって、残念ながら今年も不参加です。Nifty-ServeのFPENというフォーラムをちょくちょくのぞきに行かせてもらっていたのですが、それがフェンテになったあたりを知りません。ちょうど萬年筆趣味をお休みしてPCに狂っていた時期だったのでしょう。その期間に発売されたあまたの名品を逃したのは本当に残念なことです。

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 萬年筆のイラスト、写実的に書くならモンブランのマイスターシュティックとかセーラーのプロフィットのような形、コミカルに書くならこの形、でしょうね。で、このペンを見ていて、ここ数日、実にうるさく鳴き叫んでいるカラスのことを思いました。

 もう遠い昔、阪神淡路大震災の数日前にも、こんな風にカラスがやかましく鳴いておりました。どこかに犬の亡骸でも転がっているんではないか、などと言っているうちにあの大震災です。あの朝、タンスの前に布団を敷いて妻と枕を並べて寝ていた、その頭の間に救急箱が落ちてきて目が覚めたのを覚えています。救急箱で怪我したら洒落にならんなぁ、などと笑っていたのも束の間、情報が入るにつれ、大変なことだ、となったのでしたが,実際、神戸方面の悲惨な状況はお昼過ぎまではっきりとはわからなかったのです。

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 プラチナ・グラマーの真っ黒艶消し、通称「カラス」です。京都駅前の文明商社で掘り出したもので、おばちゃんが「あぁ、カラスねぇ。」とおっしゃったのが妙に印象に残っています。外側だけでなく、しっかり首軸まで艶消しというのがこだわりのポイントでしょうか。

 なぜかは知りませんが我が家にはこのグラマー、いもむしゴロゴロっていうぐらいにあちこちに転がっております。虫が大嫌い、というより怖い私としては、これがいもむしに見えるというのはできたら忘れたいのですが、見るたびにいもむしを連想して、遠い幼い日のトラウマともいうべき事件を思い出してしまうのです。

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 自宅近くの神社の森で悪友たちと走り回って遊んでいた私は、運動靴(懐かしい言葉です)の裏側に何かを感じました。何か、丸い棒のようなものを踏んだのです。そして、その踏んだものがゴロンと転がって、私は足を取られそうになりました。なんとか態勢を立て直して、何を踏んだのかと振り返ると、底には見事なシャウエッセン・・・・・いえ、蛾のお子様がいらっしゃったのです。

 半世紀近くたった今も、足の裏に鮮明に刻まれているあの感触。けれども、悲劇はそれだけで終わりませんでした。畏れ多い蛾のお子様のもとを辞して、神社の森を出ようと走る私は、何と反省のない、学習できない子供だったのでしょう。またも足裏にあの感触を得てしまったのです。

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 初回は土踏まずのあたりに感じた感触を、今度は前の方、足指の付け根に近いあたりで感じてしまいました。いかに扁平足とはいえ、土踏まずと足先では格段の違いがあります。はじめに感じたゴロンとした感触は一瞬のもので、すぐに足応えがなくなっていきました。あろうことか私は、蛾のお子様を冥界に送ってしまったのです。

 亡き祖父は枝が見えないほど毛虫が群がっている木の下で昼寝をしても平気だったのに、私は虫一匹見えない木の下を襟をすぼめて通っても何か連れてきてしまいます。やはり、蛾や蝶のお子様たちは悪戯好きで、コイツ、ビビっとんなぁ、と見ると近づいてくるのです。そうに違いありません。怖いですねぇ。皆様も神社の森で楽しまれる際には足下にも頭上にもお気をつけください。

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2011年10月20日 (木)

斜めに立つ

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 飼い主を見て立ち上がった「ちち(仮名)」さん。ケージの縁に手をかけたその刹那、右目のあたりが痒かったのでしょう、前脚でゴシゴシと「顔を洗って」いるところを、手に持っていたカメラでおさえたところです。突然のことでしたのでブレてますし、フレームも斜めになってしまいましたが、水平っぽく修正すると全然おもしろくないので、そのまま掲載しました。

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 犬の写真が斜めになったのを記念して、萬年筆のケースをご紹介します。業界関係の方が「進物ケース」などとおっしゃるのを聞いたことがありますが、確かに、萬年筆を贈られたときにこういうケースに入っていると、一般的なプラスチックのケースや紙箱なんかよりも上等な感じで、開けるときもワクワクしますね。

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 こんな銘板がつけられていると、キャップレスしか入れられません。専用です。銘板から出たサビでしょうか、かなり古い感じが出ています。文具店にずっと置かれていたものだそうですが、時代を感じさせます。こういう専用のケースを作ってもらえるぐらいですから、キャップレスというのはPILOTの推しペンの一つだったのでしょうね。

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 中に収まっていたのはキャップレスのCL-300と思しきペン。口金やノックボタンが艶消しシルヴァーの黒軸で、豪快な人やがさつな人には使えないペンとして知られています。ノック式だからとガチャッと底つくまでノックしますと、いったん顔を出したペン先が「あんたにはムリムリ」って言うように引っ込んでしまうのです。

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 当時のお値段3000円ですから、当然ペン先は特殊合金製。キャップレスお約束のカートリッヂカヴァーも今とは違う形。こいつはダブルカートリッヂを使うタイプですから当然と言えば当然です。こういうのを見ると、コンバァタァダブルではなくてカートリッヂを入れて使ってみたくなりますね。多少インクが蒸発していてもいいのでオークションに出たら落とそう、なんて思っているのですが、結構競争率が高く、なかなか思うようにいきません。

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 ケースを開けてみたところ。ケースの蓋を開けるとペンを乗せているトレイがググッと斜めに立ち上がるという仕掛けです。このオークション自体、ペンはオマケで、ケースを出品されていたのです。せっかくだからと、トレイにぴったり収まるCL-300をオマケにつけました、というこの出品者さん、なかなかに二右衛門半(普通名詞)なのではないでしょうか。

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 狭いところや暗いところは嫌だよぅ、というカメラを、おのれは面堂終太郎かっ!とどやしつけつつ何とか写し取ったトレイの裏。トレイの裏についた金具を板バネで持ち上げているのが見えるでしょうか。シンプルな造りです。

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 シンプルですが、トレイの芯材は金属のようですね。今であれば樹脂製になること間違いなしですが、ここが金属でできていることもあって、このケース、ずっしりとした感じに仕上がっています。進物用として最適ですね。

 それにしてもこのケース、見つけたときにとりあえず入札しておいたらそのまま落とせてしまいました。普通の人が見向きもしないっていうのは、やっぱり二右衛門半(普通名詞)なんでしょうか。ひょっとして、私も半一族の一員なんでしょうか?

2011年10月19日 (水)

おさえておくべし

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 よほどカメラが嫌いなのでしょうか。すやすやと気持ちよく眠っていたのでじっとのぞき込んでいたのですが、それでも目を開けないのでカメラを向けたところ、すぐに薄目を開いた「くま(仮名)」さんです。

 飼い主は中間考査目前、明後日の試験実施に向けて2つめの解答用紙製作中です。問題を作るのは苦手だけれど、解答用紙なら他人の分まで作ってしまうという、解答用紙職人を自任する私。ポイントは解答の書き込みやすさと採点のしやすさ(効率)です。書き込みにくい解答用紙は生徒の時間を奪い、誤答を招きますし、採点しにくいものは時間がかかる上に採点間違いを犯しやすく、トータルのテスト処理時間を増加させます。

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 今夜も、夜遅くまで学校に残って明日実施するテストづくりに打ち込む先生方。もっと早くからとりかかっておけば、なんて言いますが、朝の8時半から夕方の6時まで、ずっと生徒の前にいるのではテストを作ることなどできません。さて、生徒も帰ったことだし取りかかろうか、と思ったら、またまた予定外のことに時間をとられてしまうのです。

 テスト前は部活動もないので、放課後の運動場には誰もいません。そうなると、ここぞとばかり近所の子供たちが遊ぼうと入り込んでくるのですが、運動場は学校の管理下にあるので、怪我でもされたら学校の責任になります。今日も、「運動場で遊ばないでね」と声をかけて帰らせたところ、親からクレームの電話。何で運動場で遊んだらいけないのだ!にはじまって、帰らせるときの声のかけ方、言葉遣いが悪い、というところまで、延々と続いたのでした。

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 教員が家に帰ってテストを作ることは、あまり良くないこととされています。テストは公的なものであり、教員が作るからといってその教員個人のものではないということと、実施するまでは内密にしておくべき内容ですから、学校の外に持ち出すべきではない、というわけです。

 でも、さっさとテストを完成させる先生は、授業の進度によらずに早めにテスト範囲を決めておくとか、定時に退勤して自宅で作成するとか、そういう工夫をしているものです。単にサボっているなんてのは論外ですが、授業や生徒のようすを見ながら、できるだけ納得のいくテストを作ろうなんていう先生、それもどちらかというと不器用な先生が遅くまで残っている、ということが多いように思います。

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 肌寒いこの季節、夜の9時10時まで殺風景な職員室でテストを作っていると、とってもお腹がすきます。お昼ご飯すら食べられなかった先生もいますから、生徒がいない時間帯にはカップラーメンなどの即席食品やお菓子などがお友達です。

 写真はサークルKサンクスのキャンペーングッズで、対象となる即席麺を2個買うともらえるオマケ、カップ麺の蓋をおさえるマスコットです。出前一丁のこの坊や、サークルKサンクスの赤いはっぴを着たバージョンもあるのですが、さすがに人気らしく品切れになっておりました。

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 こちらはおなじみのヒヨコちゃん。チキンラーメンの蓋の上に座っているとしっくり来ますね。卵を抱いたものと羽を広げたものの2バージョンがあります。

 とっても暑がりの私ですら長袖を着るような時候です。テストに向けて勉強をしている生徒諸君も、生徒が勉強したところをきちんと出題してやろうとねじりはちまきでテストを作っている先生方も、風邪などひかないように気をつけていただきたいものです。

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2011年10月18日 (火)

どうかする

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 私は「ちち(仮名)」なのよ。私と遊びなさい。抵抗しても無意味よ。と言っております。遊んでやらないと大声で鳴くわけで、躾の観点からは無視するのが一番ですが、近所迷惑でもあるし、何より犬というもの、しっかり遊んでやらないといけない生き物です。飼った以上は諦めて(?)遊んでやらないといけません。

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 先日のWAGNER鳥取大会を席巻(?)した眼鏡型ルーペ、我が家にも届きました。海外物にしてはしっかりしたパッケージです。眼鏡型なので扱いが楽、LEDつきなので明るく見やすい、というアイディア商品ですね。

 で、これをかけた姿というのが、すでにインプラントの装着されたボーグ・ドローンを想像させるのです。

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 一応人工受精により出産も可能な彼らボーグですが、通常は宇宙で出会った他の生命体を「同化」することで人口を増やしていきます。体のできあがったヒューマノイドにいろんな機械を取り付けて「ドローン」にすることで、手っ取り早く「自分たちの一部」を増やすことができるためです。

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 パッケージのこの絵を見たとき、トレッキーならば「データがボーグに!」なんて意味不明なことを言ったりするわけですが、そこはそれ、萬年筆菌に冒された人と同じなので、生暖かく見守ってあげるか、「なになに?」と首を突っ込んで自分も感染するか、選ぶ道はそれぐらいでしょうか。

 スタートレックシリーズ放映40周年を記念して企画されたテーマ別DVDボックスというのがあるのですが、その第一弾のテーマがボーグっていうぐらい、ボーグは人気があるのです。知っておいて損はありません。

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 この商品で困ったことが一つありまして、それは、ルーペ部分が右目の位置になっているところです。右目しかウィンク出来ないので、このままでは左目のまぶたを手で押さえながら対象物を見るしかありません。それだと普通にルーペを手に持って見るより面倒です。

 でも、さすがというか当たり前というか、ルーペの部分は左右どちらにでもつけられるようになっています。

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 作業しやすいように、まずルーペを接眼部と対物部に分離します。くるくると回すだけで簡単に外れるのと、ネジが結構浅い感じがするのでドキドキものですが、不器用な私でも大丈夫でした。

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 LEDライトが取り付けられている金属製の輪っか、ここにレンズがつくのですが、その上の黒い部分が眼鏡の蔓を挟み込むようになっています。なので、ただ外して付け替えるだけ。これで、右目をつぶり、左目でルーペを見ることが可能になります。

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 できあがり。倍率20倍ということで、なにかしらパチもん臭い感じがしますが、どうも20倍までいかないのは確かな感じです。ただ、これほどの倍率をうたうだけあって、対物部にぶつかるほど対象物を近づけないとピントが合いません。時計修理用というぐらいで、本当に細かいものをピンポイントで見るのに向いているように思います。これがペン先調整に使えるものかどうか、調整できない私にはわからないのですけれど。

2011年10月17日 (月)

最強のペン

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 脊椎動物は背骨を下にして寝るのが一番楽なのだとどこかで聞いたことがあります。真偽のほどはわかりませんが、こうしている「くま(仮名)」さんの姿を見ると、あながちウソでもないかも知れんなぁ、とも思います。人間も寝るときにあちこち曲げたり伸ばしたりして、一番快適なところを探しますが、彼女もまた、時には前脚をぴーんと伸ばすなどしていますし、寝返りをうつついでにゴロゴロして遊んだりしております。

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  ペン習字に励んでいる方もいらっしゃいますので、久々に習字に向くペンです。PILOTやプラチナのそれが黒軸、せいぜいマルーン軸ぐらいなのに対して、セーラーのデスクペンはカラーバリエーションが比較的豊かでした。オレンジやグリーンというのもあったと記憶しています。今回は、ペン習字にいそしんでいる方を思いつつ、こういう色の軸です。

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 キャップは黒、本体はお尻の細いところだけが金色で、その他はきれいなピンクです。胴軸と首軸をつなぐ部分には金色のリングがついております。デスクペンというと長いというイメージがありますが、このペンはやや小ぶりな感じです。

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 妖しい改造を施したものではありません(たぶん)。PILOTにはまだ金ペンつきのデスクペンがあるようですし、何やら軸の作りも差別化されているようですが、お値段も高級です。もう少しお手頃となるとプラチナのもの。残念ながらセーラーは鉄ペンのみで、目玉が飛び出るようなお値段の長原系デスクなるものがありますが、それはいわゆるデスクペンとは別のものです。

ヘタするとワンコインというお値段のデスクペンを各社ともラインナップに残しているということは、それなりに需要があるということなのでしょう。

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 デスクペンの場合、机上で転がらないようにキャップの開口部を六角形にしたものが多いようですが、このペンはご覧の通り、円周の2カ所に出っ張りをもうけてあります。これ、キャップを狙ったのにカメラ様が本体の方へピントを持って行ってしまいました。ピンクの方へ目が行くなんて、カメラも持ち主の嗜好を感じ取るのでしょうか。

 デスクペンは安くて手軽で、しかも字が上手く書けます。上手な人はもちろんのこと、下手くそな人でも高級な万年筆で書くより見た目の良い文字が書けるのです。案外、最強のペンなのかも知れません。機会があれば、現行の金ペンつきデスクペンを手に入れて試してみたいものです。

2011年10月16日 (日)

AngryBirds

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 飼い主を見上げて愛想を振りまく「ちち(仮名)」さん。お、なんだかいけそう、と欲張った飼い主は、もっと「いい写真」を撮ろうと構えていたのですが、ワンコと子供は、土曜日曜にヨタヨタ走っているクルマ以上に予想できない動きをするもの。次のショットは、案の定ひどいものになってしまいました。

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 冬毛への換毛はまだ始まっていない(はずな)のですが、モフモフで気持ちよさそうな体毛。彼女は毛が細かいというか、非常に触って気持ちのいい犬で、ある程度しっかりした犬らしい手触りの「くま(仮名)」さんとは対照的です。

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 で、あわててシャッターを切った次のショットがこれ。完全に流れてますが、私の手と、それをベロベロと手を舐めている彼女の舌だけがきれいに撮れています。このあたり、最近のカメラの賢いところというか、迷惑なところというか、とっさに手の方にピントを合わせてくれたのでしょう。それがなければ画面全体が流れてしまって水に浸かった水彩画みたいになってしまっていたことでしょう。

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 今日は「ボスの日」だそうです。たまたまではありますが、亡父の兄で一族の総領であった伯父の三回忌法要でもありました。この日の記事で触れていますように、生前はあまり折り合いの良くなかった伯父。けれども、自分が歳をとってみると、いかに伯父と似ているか、驚かされるばかりです。

 写真は飛鳥時代創建とされる大阪府の西淋寺。父の実家がお世話になっている高野山真言宗のお寺です。こちらのご住持がまた豪快でおもしろい方で、亡くなった伯父ともおおいに意気投合し、親しくしていただいていたのですが、すでに鬼籍に入られています。現在は息子さんがお寺を守られていますが、法事で集まる親戚の顔ぶれもまたしかりで、いよいよ世代交代、という感じがいたしました。

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 欽明天皇、桓武天皇の勅願の寺、と伝えられているこのお寺。写真の本堂が完成した頃は、先代のご住持もお元気だったのですが、悲しいかな法事のある時しかお邪魔しないお寺ゆえ、お体を悪くされてからもお見舞いすることもなく、お邪魔して初めて代替わりされているのを知ったという、何とも残念なことであります。

 もともとは七堂伽藍を誇る大きなお寺だったそうですが、戦国時代に焼け、明治の廃仏毀釈でとどめを刺された、という感じで廃れていったようですが、現在では一定の檀家を抱えてなんとかうまくお寺を守られているようです。

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 重さ28トンあるというこの巨石は、その昔あった五重塔の芯礎であると伝えられています。長い間この石は、近くの川原に立つ石碑の土台として活用(?)されていたそうですが、お寺が再興されていく中で境内に戻されたものだそうです。

 世に「坊主丸儲け」などという言葉がありますけれど、実際、自分の住宅でさえ固定資産税やら何やらを払い、傷んできたら修繕をして維持していくのは大変なことです。お寺の場合は住宅より規模が大きいのと、伝統的な建築であることもあって、その苦労は何倍にもなるのだそうです。喜捨という言葉を、もう一度思い起こすことも必要なのかもしれません。

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 法事のおつとめが終わると、みんなでお墓に参りますが、これが聖徳太子ゆかりの叡福寺というお寺の墓地。近つ飛鳥、河内飛鳥などといわれるこのあたり、一山越えると奈良県の當麻寺、という場所です。全国的には、高校野球で名を馳せるPL学園の近く、という方が通りが良いかも知れません。

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 なかなか本格的な会席料理で「仕上げ」です。かつて、お座敷でみんな正座していただいていたこのお料理も、今年は全員が椅子席となっていました。それだけ、参加者がみな高齢化してきたということですが、その分、若い世代に子供が生まれ、おしめをした子が走り回ったり、ようやく首が据わったぐらいの子が誰かれとなく愛想を振りまいたりと、世代交代を感じさせる光景がありました。

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 従兄弟の娘は小学校低学年で、長いお食事にも飽きてきた様子でしたので、iPad2でAngryBirdsを遊ばせてみました。周りは白髪の目立つお年寄りばかりなのですが、やはり話題のタブレットということで注目度も高く、いろいろと質問も出ておりました。PCの操作は苦手、あるいは使ったこともないという人たちばかりですので、Android系のタブレットなどを買ってしまうと大変ですから、強く強くiPad2を推しておきました。あとは買いに行った先の店員さんが変に誘導しないことを祈るだけです。

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 このAngryBirds、iPhoneなどで遊ぶのが最良です。androidではいくつか削られているところがありますし、google chromeをインストールすることで遊べるPC版も完全なものではありません。でも、何より一番大きな問題は、こいつで遊び始めると夜が明けるまでとまらない、という中毒性でしょう。iPhone系の端末をおもちの皆さんはインストールしないことをおすすめします。生産性だだ下がり、会社の一つぐらい潰れそうなゲームなので・・・・・。

2011年10月15日 (土)

まぬけでびっくり

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 金棒を枕にすぅすぅ眠る「くま(仮名)」さん。犬のブログというのは伝染性が高く、あちこちで被害者を出しているようです。我が家もそうですけれど、人間様が食べていくのも大変なのにワンコを養うというのは正気の沙汰ではありません。現在、餌係を務めている次男は、朝のせわしい時間になってから「あ、餌がない!」なんて言ったりするので、コンビニエンスストアにフードを買いに走って遅刻寸前、なんてこともありました。

 これが人間様だったら、「あ、ごはん炊けてない!しゃあない、朝ご飯抜きや」となるのと比べると、たいへんな優遇ぶりです。そこまでしてもらってるからこそ、この次、いつ食べられるかなぁ、なんて心配もせず、こうしてドテッと寝ていられるんでしょうね。

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 イタリアの情熱。数々あるイタ萬のなかでも、アウロラはどちらかというとおとなしい方、日本で言うとPILOTみたいな感じかと思いますけれど、アルミニウムの缶をパッケージとして、その蓋にこんなこと書いちゃうというのはやっぱりイタリアですね。

 先日、同じものが某オークションに出てましたけれど、これは萬年筆ではなくてボールペン、それもラジオつきです。

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 はい、ラジオついてますね。びっくりです。缶の中でボールペンよりも存在感のある楕円形のものがFM専用ラジオです。外国のものですからFM専用というのもうなずけます。これだけの大きさあるんだったらスピーカーをつけても良さそうなもんですが、電池の保ちとか考えたら仕方ないんでしょうね。

 びっくりといえば、食材の買い物をかねて夕食に出たときのこと。途中で目的地を変更して、道ばたにあるお店に入りました。かつて住んでいたマンションのすぐそばで、上の子たちは結構お世話になったお店です。小学生の子供がいるのに夜の8時過ぎまで仕事をしていて、お腹を空かせて待っている子供たちがすぐ食べられる、ということで良く通ったものです。

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 全国にチェーン展開しているこのお店、本社は北の旅人の赴任先で、テーブルに着くとこんな形のメニューを出してくれます。お店の外観もそうですが、初めて来た人はここでもびっくりする、という仕掛けです。巨大なメニューなのですが老眼でイマイチ見にくく、これ、と決めかねていたところへ接客してくれた青年が登場。メニュー、お下げしていいですかと来ました。

 5人で来て4人分しか注文してない状況でしたのでちょっと待ってねコール。改めてメニューを手近に引き寄せて見ていると、再度登場した青年、「メニュー、お下げして・・・」待ってと遮る家族をよそに、「どうぞ」とメニューを渡す私。この時点で、もう拗ねてます。難儀なオッサンです。

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 これでまた、来ない店が増えた、と思っていましたら、テーブルの上には小さなメニューも用意されていたのでした。木製のでっかいメニューをいつまでも置いておくと倒れたりして危ない、ということで、できるだけ早く下げるように、なんてことが接客マニュアルに書いてあるのでしょう。青年はその通りに対応したわけですが、同じ年代の子であれば、どうも男性より女性の方が気の利く対応をするように思います。

 一般的には、どちらかというと女性の方が融通がきかないような気がするのですが、こういった飲食店でアルバイトをしているような若い年代に限っていうと、圧倒的に女性の方が賢く、気の利いた動きができているように感じます。最近、若い男で運転の下手なのが増えていて、反対にどこまでも後をついていきたくなるようなすばらしい運転をする女の子をよく見かけるのですが、何か相関関係がありそうな感じです。

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 結局、家族が頼んだサイドメニューをつまんだり、次男が食べ残したご飯を片付けたり、少しずっゆっくりと食べましたのでお腹の方は無問題。こういう食べ方は糖尿病にも良いので、青年の接客が私の健康に寄与してくれたということになるのでしょう。

 話は戻ってこのボールペン、何の変哲もないものです。ツイスト式かと思わせて、実はノック式。クリップのついた上部全体が動くという、よくあるタイプです。書き味も平凡なので、どこのリフィルが合うのかなぁ、とまずはそちらに気が行きますが、いわゆるパーカータイプのようです。これは嬉しいですね。

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 そして何よりこのボールペンでイタリアらしさを感じさせるのが、軸がマット仕上げというところ。それ単体の話ではなくて、一緒にセットで売られているラジオの方がてかてかツルツルに輝いているので、そのあたりを合わせていないところにイタリアを感じてしまいます。

 自分が出演した番組を聴こうとしたのにラジオがなく、タクシーつかまえて車内で聴いた、なんて人もいましたけれど、実は我が家にもまともに聴けるラジオがありません。電池さえ切らさなければ、これも結構役に立つかもしれません。

2011年10月14日 (金)

再会!

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 いつものように食パンのぬいぐるみで遊んでもらう「ちち(仮名)」さん。土曜、日曜は朝から人がずっといるので、そういう日なんだなぁ、と理解できているようです。ふだんであれば、朝ご飯をもらったらおしまい、これで家の人は出て行ってしまうんだ、というところですが、あ、今日はみんな家にいるぞ、ってなところなのでしょう。ですので当然、遊んで頂戴モードに突入しているのです。

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 写真を撮るのを忘れましたので、販売元のページから拝借いたしました。ラス スーパーポテトの袋。現物を見ただけでは何なのかよくわかりませんが、偶然ネット上で見かけて、まだあるんやぁ、と懐かしくなりました。

 ストリングポテト、要するにマクドナルドなどで子供に人気のざく切りにしたジャガイモですが、その昔、冷凍食品が普及していない頃にはそんなものありませんでした。ではどうするか、ということで出てきたのがこれ。オランダ産のジャガイモを粉にしたもので、必要な分だけ取り出して水と合わせて捏ね、しかるのちに油で揚げるというものです。

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 昔は冷蔵庫の中に製氷室っていうエリアがある、ぐらいでしたもんね。夏、アイスクリーム(今にして思えばほとんどアイスミルクだったんでしょうね)を買って走って家に戻り、とりあえず製氷室に放り込んでから手を洗って、しかる後においしくいただいたのを覚えています。母の実家が米や酒、日用品などを扱う店でしたので、お盆に帰省した折にはストッカーの中のアイスを自由に(!)食べられるのが嬉しかったのを覚えています。

 ちなみに当時は、アイスクリームを入れておく什器を冷凍庫としても活用していたようです。さすがにど田舎でお肉とかが手に入りにくいので、帰省する折にはいろんな食品を買い込んで行って、その中に入れて保存していた覚えがあります。田舎であっても、今、そんなことしてたらお客さんにシバかれますけれど、当時はまだおおらかだったんでしょうね。

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 で、捏ねたものをこいつに入れて、グググっと絞り出すのです。これまた懐かしい、井戸のポンプを思い出しますが、写真では見えない下側、出口に「網」をはめ込んで、捏ねたものがそこを通るときに紐状になる、というわけです。こういう器具自体は今でもよく使われていますね。

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 いよいよ、です。粉に水を入れて捏ねるなんてのは地味な作業ですけれど、そいつを絞り出して油で揚げるのは実にエキサイティングですね。実は我が長男は体の半分以上が芋でできてるんじゃないか、と疑ってしまうほどの芋好きで、しかもメカニカルなものが大好き。面倒だと思いつつ芋の誘惑には勝てず、こうして作業してくれているわけです。

 で、変な親父がどうせ写真を欲しがるだろう、ということで長女が撮影している、という場面です。揚げる直前、マシンから芋がにゅるっと絞り出されたところ、おそらくは途中で動きを止めて撮ってくれたんでしょうね。

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 実は今日、さる私立高校の入試要項などについて説明を聞く機会があったのですが、講師として登場した人は何とお坊さん。聞いたことある声やなぁ、とよく見れば、社会人1年目、つまり教師になった年に学年主任としてお仕えしたその人でありました。

 右も左もわからない、その年入った新人の中で一番頼りなかった私を良く指導してくださり、田舎の学校で校区が広く、クルマがなければ家庭訪問なんかできない状況で、ご自身の車を貸してくださったりもした、あの懐かしい学年主任の先生。わずか3年で次の学校に異動して、それ以来一度もお会いしたことがなかったのですが、こんなところで再会するとは。当時は本当にぎらぎらした感じでしたけれど、今や私立小学校の校長先生。機会を見つけて、その小学校を訪ねてみようと思っています。

2011年10月13日 (木)

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 いつものようにひっくり返って寝ながら「あら、おかえりなさい。」と挨拶をしている「くま(仮名)」さん。このときの態度は時刻によって激しく違っていて、いわゆる晩ご飯時であるとガレージに車を駐めるあたりから起き上がって玄関の方を注視しているそうですが、お昼その他、ふだんおやつをもらっているのとは違う時間に飼い主が帰って来た場合には、こういう横着な出迎え方をするわけです。やはり彼女の脳は胃袋と直結しているのでしょう。

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 今日あたりから、鞄にこんなものを詰めて出勤しております。ふだんは小さめの鞄にiPad2と筆記具、それに身の周りのもの少々、という感じなのですが、この時期、「お話を聞く」ために出張することが多くなりますので、そのための装備を追加するために鞄が大きくなります。

 iPad2といえば、今ホットなiOS5への移行。まずはiPod Touchでトライして5時間ほどかかって完了。それと比べると、iPad2の方はあっけなく終わりました。やはり13日未明は亜アクセスの集中やら何やら、ネットワーク側にもいろいろと問題があったのでしょうか。それにしても、アップデートを仕掛けて待っている時間というのは、まさしく「行」でありました。

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 ペンケースその1。プロギアマーブルエボナイト(通称、空を飛んだ萬年筆)とM800、それにプラチナの塗り物。あとへ行くほど細かいところへの書き込みに活躍します。逆に言うとプロギアはタイトル用、落書き用という感じですね。

 朝から夕方まで、ふだんは人を座らせて話を聞かせている立場の者がじっと座って話を聞く、これもまた「行」です。自分たちの日常やっていることがいかに忍耐を強いていることなのか、というのを思い知らされるのです。そういう「行」の隙間に、太めの萬年筆で落書き、なんていうのは貴重な息抜きです。

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 ペンケースその2。こちらの方が普通の世界に近い感じですね。PILOTのヘリテイジ球クリップつき、カスタムカエデ、そして4色ボールペンにシャープが統合された5機能ペン。どう考えても5機能ペン1本でいけますね。それでいくのが普通の人でしょう。

 こちら、萬年筆は長時間にわたって「さささささ」と書くことを想定したラインナップ。軸が軽く、インクフローが良いことを重視していて、細かな文字を書き込むのには適していません。そういう用途にはプラチナです。

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 じっと座って人様のお話を伺うときには、睡魔に魅入られてしまう、という大きな問題に直面してしまいます。寝そうなやつを眠らせずに話をする、それがうまくいったら最高だ、とおっしゃっる方を知っていますが、多くの講師はそんなこと考えず、いいたいことをただしゃべるだけ。そんなに眠たいのなら、ということでこういうタイトルの本を用意しましたが、こいつを読み出すとボイスレコーダーのお世話にならざるを得ませんので、結局は大いなる時間の無駄です。

 明日も1日、堅い椅子にじっと座ってお話を聞かなくてはならないのですが、さて、どこまで意識を保っていられることでしょうか。

2011年10月12日 (水)

阿修羅・番外

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 娘が携帯電話でおさえた1枚。食パン型のおもちゃ、「ちち(仮名)」さんはたいへんお気に入りのようで、買ってもらってからというもの、常にそばに置いているようです。彼女の強力な顎と牙にも、ここまで耐えてきています。なかなかに頑張っているというべきなのか、お気に入りだからと彼女が手加減しているのか、そのあたりはまだわかりません。

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 東大寺南大門に向かう参道で、戯れに「ガチャガチャ」をやってみました。全6種類のうち、阿修羅が2種類。1回300円ですので外れると痛いなぁ、と思いつつ、あくまで強気に「阿修羅出る」と思いつつグリっと回して、これが出てきました。

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 金剛力士像の阿形と吽形、半跏思惟像のノーマルと着色(金色)バージョン、そして修羅像のノーマルと着色(赤色)バージョン。狙いはもちろん、ノーマルバージョンの阿修羅像です。これまでの人生、運だけで生き抜いてきた私。娘と並んで、家族の中でも抜群の運の強さを誇ります。妻と次男が見守る中、出てきたカプセルを開けてみると・・・・・あたりでした。

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 全国の阿修羅像親衛隊の皆様、これですよ、これ。小さいながらも、なかなかの仕上がりです。ちょっと白目の部分が目立ち過ぎな感じもしますが、手のひらにのるような小さなものなのですからこれぐらいはっきりとした顔でなければ何が何だかわからなくなるのでしょう。実際、お土産物として売られているキャスト製の阿修羅像の小さな像は、お顔が潰れてしまっています。

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 ちょっと変なお顔、と感じるのは小さいものだからでしょう。現在鋭意製作中のペーパークラフト阿修羅像も、しっかりとしたお顔に仕上げたいものです。合掌していなければならない両手が上手く合っていませんが、これもペーパークラフト製作で経験済み。接着剤で両の手の平をくっつけてやればすむ話です。

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 東大寺ミュージアムを見学しての帰り道、戒壇院の南の方からぶらぶらと近鉄奈良駅まで歩いて行く途中で、道沿いの店先に吊されていたこれを見て、結局買ってしまいました。この日は東大寺に行ったのに、ガチャガチャで阿修羅像をゲットして、そしてこのTシャツ。目と鼻の先に興福寺があるのに目もくれず、阿修羅グッズだけを手に入れてしまった、という形です。ペーパークラフト製作の方も気合いを入れ直してがんばりたいと思います。

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2011年10月11日 (火)

東大寺ミュージアム

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 ペットサロンから帰って来てホッとした様子の2頭。飼い主が鳥取に行っている間に撮影された1枚です。撮影のため、玄関前に待機させていたのですが、犬たちは早く自分のケージに戻ってゆっくりしたいので「ねぇ、まだおうちに入らへんのぉ? 早よ開けてぇなぁ・・・」ってな感じで飼い主を見上げております。ここはひとつ賢くしておけば思いが叶うんじゃなかろうか、と思ってのおすわり、伏せの姿勢なのでしょう。子ども達が相手ならこうしてじっと顔を見つめてくるのに・・・・・と嫉妬してしまったことでした。

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 ご存じ、東大寺の南大門です。門に向かって右手の参道縁石の上から撮影しております。この写真の右手には、東大寺の図書館があります。いや、ありましたというべきでしょうか。この写真を撮影した10日、写真左側、南大門の奥に見えている真新しい建物、東大寺ミュージアムがオープンし、図書館も同じ建物の中に移転していくようです。今や全国屈指の進学校として知られる東大寺学園は、その昔、この場所にあったのです。

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 現在は開館を記念した「奈良時代の東大寺」という特別展が行われています。これから先、東大寺に来られることがありましたら、南大門をくぐってまっすぐに大仏殿へ急ぐのではなく、参道左手にあるこのミュージアムもご覧になることをおすすめします。お水取りの期間中は19時まで開館、というのも東大寺らしくて良い感じです。

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 天平の面影を偲ばせる大屋根、瓦の床。奈良時代の国の建物はこんな感じだったのであろうなぁ、という思いをしつつ見学。展示のボリュームはさほどでもありませんが、いろいろなところに工夫がなされています。そして最後は、おきまりのミュージアムショップとなります。

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 正倉院御物の中でもとりわけ人気のある「五弦の琵琶」を持った鹿のストラップ。木製ですのでひとつひとつ鹿の表情が違います。この琵琶をモチーフにしたお土産物はこのほかにもいくつかありましたが、その中で、この鹿の次に気に入ったものがこちらです。

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 五弦の琵琶があしらわれたブックマーク。マネークリップを長くしたような竹製品の上部に五弦の琵琶がついている、ある意味邪魔になりそうなものですが、これだけ存在感があればすぐに開きたいページを見失うこともないでしょう。

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 ミュージアムを出たところにはお約束の鹿さん。地面がフカフカで気持ちよいのでしょうね。更に辺りを見回すと、やはりいました、バンビちゃんです。すぐそばに母親らしき鹿がいましたが、それほど凶暴そうな様子でもないのでそばまで行ってパチリ。どんな動物でもやっぱり赤ちゃんは格別可愛いものですね。

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 手前にあるマンホールの蓋の直径が30センチから40センチというところです。小さいですね。実物はこの写真の数倍可愛らしかったのですが、例によって私の腕ではそのかわいらしさを写し取ることができませんでした。

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 観光シーズンの休日には、奈良県庁の屋上が無料開放されています。地上7階の高さから、奈良公園とその周辺が一望できますので、ぜひお試しください。ちょうど東大寺と近鉄奈良駅の間、興福寺の真ん前、というロケーションにあります。

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 「天の原 ふりさけみれば 春日なる 三笠の山に いでし月かも」と阿倍仲麻呂が歌ったのは、写真右端の色の濃い山、御蓋山ではないかと言われています。春日大社の裏手にあって、現在も禁足の山。樹木の伐採や動植物の採集なども禁じられています。その左にあるはげ山が若草山。毎年春に山焼きが行われる山ですね。そしてその手前に見えるのが東大寺ミュージアムで、写真左端には大仏殿も見えています。ぜひ一度、秋の奈良をお訪ねください。

2011年10月10日 (月)

鹿の角きり

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 奈良公園内の角きり場で逃げ回る雄鹿。奈良公園にはおよそ1095頭(23年7月調べ)の鹿がいて、そのうち雄は189頭(同)とされていますが、毎年8月下旬から順次捕獲しては角を切除する作業が続けられています。「奥山に紅葉踏み分け鳴く鹿の・・・」というぐらいで、夏から秋は鹿の発情期。雌を巡っての争いだけでなく、奈良で暮らす人間に危害を加える恐れがあるということで、江戸時代のはじめから続けられている行事が鹿の角きりです。

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 ちょっとした競技場並の広さがある角きり場。ずいぶん前に来たときには入場料を払ってスタンドに上がり、気が済むまで見たら退散、というパターンでしたが、久々に来てみると入場券売り場の前は長蛇の列で、スタンド内も完全入れ替え制となっておりました。

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 見に来る人が格段に増えたというわけでもなさそうですが、自分の身の周りのことにも満足に注意を払わないくせに何かあったら責任だけは人に押しつけるという、なんとも身勝手で子供みたいな大人がたっくさんいる時代ですから、主催者側としても細心の注意を払って二重三重に安全対策をとらざるを得ないのでしょう。こうして、世の中はどんどん窮屈で住みにくくなっていくのですね。

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 危害を加えるかもしれないとはいえ、鹿は春日大社のお使いであるとされていますので、粗末に扱うことはできません。イヴェントとして入場料を取って観光客に見せているとはいえ、角を切り落とすのは神官の仕事です。奈良の鹿愛護会のスタッフがおもしろおかしく案内(実況)放送をするなか、勢子さん達が鹿を追い詰めて捉えます。捉えた鹿はゴザの上に寝かせてまずは水を飲ませ、しかる後に神官がのこぎりで角を切り落とします。

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 3~4頭の鹿が場内に放たれてしばらくすると、勢子さん達が入場してきます。手に持っている赤い旗を振って鹿を狭い通路の方へ走らせ、そこに投げ縄を放って角にかけてつかまえるのです。こう書くと簡単なようですが、敏捷で力の強い鹿ほど捕まらず、頭数が減っていくことで危機感を募らせて興奮することもあって、あとに行くほど難儀な仕事になっていきます。

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 勢子さん達が壁に沿って並んでいます。鹿は追い込まれて勢子さん達と壁との間の狭い通路を走らされ、そんな鹿に向かって縄のついた十字型の「竹」を投げて角にひっかけようというわけですが、しかもバカではありませんので逆に走ったりルートを急に変えたりと抵抗するわけで、そう簡単には同化補足することができません。

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 勢子さんが手に持っているもの、これを角めがけて投げます。うまく引っかかって、しかも綱の端をしっかりと保持していれば場内は拍手喝采ですが、たいていはどちらかがうまくいかず、大きな落胆のため息が聞こえます。

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 見ている方は気楽ですけれど、勢子さん達は真剣勝負。ひとつ間違えれば角で突かれて大怪我です。特にこの、竹を投げるあたりでは鹿の走るルートが広がるので、鹿がどっちに動くか予想がつきません。今日は皆さん無事でしたが、以前見せてもらったときには太ももを突かれて途中退場、という勢子さんもいらっしゃいました。まるで闘牛です。

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 見事捕獲。このあと、綱を引いて鹿を絡め取ります。場内2カ所に立てられた柱に綱の端をくくりつけると、鹿が逃げようと走り回ることで柱に綱が巻き付いて自由が奪われる、というわけです。思うように鹿が回ってくれないときは、勢子さんが綱をたぐり寄せていきます。

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 しかも必死ですね。綱のかかり具合が浅いと、鹿が脱出に成功することもあります。そうなると一からやり直し。あとへ行くほど鹿も興奮しますし、勢子さん達も息が上がってきます。何より観客が退屈しますので、さっさと勝負をつける必要があります。

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 柱のすぐそばまで引き寄せられて身動きできなくなったら、数人がかりで鹿を押さえ込み、脚で蹴られないように注意しつつ鹿を横抱きにしてござを敷いたところへ運びます。このときには場内を二つに仕切って、残りの鹿がそばに来ないようにしてあります。

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 ゴザの上に寝かせて水を飲ませてから角を切りますが、暴れると危険ですので勢子さん達が添い寝するようにして押さえ込みます。角の切り屑は強精剤として珍重されるので、神官は切り屑を紙で受け、それを懐に入れて持ち帰る・・・・・なんてことは、最近はないようです。

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 2本とも切り終えると、神官は切った角を両手に持って高々と掲げ、場内は拍手の渦、というのも、最近行われるようになったものでしょう。エンターテイメント性を追究してきているのでしょうね。こういう努力が実って奈良への観光客が増えると良いと思います。

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 写真右のフレーム外で神官が角を掲げて拍手を受けているのですが、鹿を抑えている勢子さんにとってはここからが大仕事です。うまい具合に鹿を離して自分も飛び退かなければ、立ち上がって走り出す鹿に蹴られたりして危険です。若くて力のある人よりは、ある程度経験を積んだ人がこの役目をしているようでした。ちなみに、写真右上に写っている黒い容器は、鹿に水を飲ませるためのものです。

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 ようやく解放された鹿。自慢の角を切り取られて頭が軽くなってしまいました。ここで角きり場の扉が開けられて、鹿は隣の鹿苑へと出て行きます。この角きり場は春日大社の参道に面していますが、その裏が弱った鹿などを保護する鹿苑になっているのです。

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 例年、体育の日前後の休日(土曜、日曜、祝日)に行われる鹿の角きり。大仏殿や春日大社といった観光名所のすぐそばで行われるイヴェントですので、来年はぜひ、皆様お誘い合わせてお越しください。入場料が1000円というのは高いように思いますが、これは鹿の愛護会の活動にあてられますので、いってみれば奈良公園の風景を守るための協賛金、ということです。これからしばらく、秋の奈良を楽しむいい季節ですね。

2011年10月 9日 (日)

抵抗は無意味か?

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 抵抗もむなしく、ペットサロンに連れて行かれて綺麗にしてもらった「くま(仮名)」さん。同じところへずっと通って慣れて来たことと、何より家から近いということもあるのでしょう、これまでのように帰宅したらクタクタで死んだように眠り続ける、ということはありません。いつもと変わりない様子で、手触りと匂いでサロンに行ってきたことがわかる程度の違いしかありません。

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 借用してきたこの写真を見て、女性向けファッション誌名のような単語を発した人は病気です。さらに症状の重い人ですと「我々は・・・・・お前たちを・・・・・無意味だ」なんてことをすらすらっと言ってのけることでしょうが、それが普通ではないということを良く認識しておくべきです。ちなみに、何の前触れもなくこの写真を見せられた妻は、即座に「○ーグやろ」と答えました。我が家は夫婦揃って病気にかかっているようです。

 こういう写真を見せられたら、「へぇ、眼鏡みたいなルーペやなぁ、照明もついてるんや」と返すのが普通の人です。病気の人に同化されてはいけません。

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 初の開催となるWAGNER山陰地区大会に参加すべく、鳥取市まで行って参りました。途中、ケロリンさんをピックアップしての道中でしたが、会場到着まで車内の会話が途切れることはありませんでした。なお、会話の主体はケロリンさんで、ほとんどうなずいていたのは私の方ですので念のため。

 地元の方が2~3名参加されて、めでたく大会成立。そのお祝いというわけでもありませんが、会場から歩いて15分ほど、鳥取駅前にある万年筆博士のお店を訪ねました。

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 左が午前中、右が午後にいただいたカタログ。2年前に製作が予告され、昨年から販売が開始された白檀万年筆。素材として貴重な老山白檀を使っているため数量限定ということでしたが、ついに完売・終了となったそうです。 本日の大会参加者の中にもこのペンを求めてお店を訪ねた人がありましたが、タッチの差で「最後の1本」を逃してしまい、引くに引けずに別の材で発注してしまった、などという一幕もありました。

 栴檀は双葉より芳し、といわれるように、香りが命ともいうべきこの材。万年筆に仕上げて内ポケットに入れて歩けば、体温で温められた軸やキャップから芳香が立ちのぼる、という何とも風雅なペン。これから年寄りになる一方の私、加齢臭をごまかすためにも持っておきたいペンでした。

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 お店では、すでに受注ストップとなった田中晴美さんも、三代目と並んで元気に轆轤をひいてらっしゃいました。さらには、初々しい新人さん(女性!)も黙々と轆轤をひいて研修中でありました。お店ではアレも良いコレも捨てがたいとサンプルを試筆させていただき、お昼ごはんのお蕎麦屋さんまでご紹介いただきました。お忙しい中、ありがとうございました。

 残念だったのは、ケロリンさんを堕とせなかったこと。こんなとき、みずうみの悪魔がいてくれたらなぁ、と思いながら、あらん限りの力で背中を押したのですが、徳俵を踏み越えるような姿勢になりながらも何とか踏みとどまったケロリンさん。実に立派でした。ちなみに、彼の本当のハンドルネームは「ゆきみ」さんです。皆さん、ご存じでしたか?

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 吾妻そばさんにて、こちらはお好みわりごそば。この倍の量を食べた人もいたように聞いております。山陰地方へ来ると、やっぱりお蕎麦ですね。これだけぺろりといただいて、もうちょっと・・・とも思ったのですが、ここはおとなしく退散。この次鳥取に行くことがあればまたお邪魔したい、そう思ったお店でした。

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 2次会を居酒屋で済ませて、お店の名前でなだれ込んだ3次会。屋号がいいですね。なにせ日曜日の夜8時を回っていましたので、鳥取駅から鳥取県庁に至るメインストリートでも開いている飲食店はあまりなく、ラーメン店としてはほとんど唯一のお店でした。

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 行きの車中では「砂丘に行きましょう!」などと話していたのですが、結局は4回も万年筆博士に行くという1日。鳥取砂丘に行かれたwavioさんのお話では砂丘より人を見るようなものだったということでしたので、案外正解だったかも知れません。結局、21時過ぎに鳥取をあとにして、日付が変わる寸前に自宅に帰って参りました。皆様、お疲れ様でした。

2011年10月 8日 (土)

木の日、ですか

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 なぁんにも気にしないで鼾をかいて眠っている「くま(仮名)」さんです。彼女が起きるのは平日ならば飼い主が帰って来たとき。お、オッサン帰って来た、ケージから出してもらえるぞ、ってなことなんでしょう。それも夕食の時間に帰ってきたときに限られるようで、歯医者に行く前に歯を磨きに帰宅した、なんてときには知らん顔で寝ています。

 今日十月八日は「木の日」なんだそうです。十と八を組み合わせると木になるから、というのがその理由で、日本木材青壮年団体連合会が1977(昭和52)年に提唱したものだとか。そんなこと言い出したらそこら中「何々の日」になってしまいますけれど、毎日記事を書く身になって考えるとこれもありがたいものです。

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 明日はケロリンさんと二人、智頭杉のふるさとを通り抜けて鳥取へ向かいます。その縁で登場させるのがモリソンの屋久杉萬年筆です。もともとは親方の手元にあったもので、兜木銀二郎の手になる14Kのペン先はもちろん親方調整済み。手元に来てからは特に磨いたりしておりませんが、中から脂が出てきているのか、つややかでしっとりとした触り心地で、しばらく置いておくとさらに良くなっている、というありがたいペンなのです。

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 キャップの方はごく普通に想像する「木目」という感じですね。それに対して胴軸の方は何とも言えないおもしろい模様になっています。ご存じのように、モリソン萬年筆は奈良県御所(ごせ)市で萬年筆を製造していた会社です。御所市は天誅組で知られる奈良県五條市の北にあり、役行者で知られる葛城山、金剛山の麓。柿ノ本人麻呂を祀る神社などもある歴史のふるさとです。

 御所からは近鉄御所線、南大阪線で大阪阿部野橋とつながっているので、モリソン萬年筆も近鉄百貨店との繋がりは浅からぬものであったようで、このペンも近鉄百貨店あべの店の企画で作られたものであるとかないとか・・・・・。学生時代にアルバイトさせていただいていたところでもありますし、近鉄百貨店あべの店には、「いいものを作ってくれました」と感謝しております。

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 反対向きに転がしてみると、模様のおもしろさがよくわかります。こういうのを虎目などというのでしょうか。実に味わい深い模様です。以前このペンを紹介したときには、カメラの個性と撮影者の腕の悪さが重なって、良く模様がわからない状態でした。今回の写真は何とか見られるレヴェルかと思います。

 兜木銀二郎のペン先だからどうのこうの、ではなくて、気持ちよく書けるペン先。案外これもペン習字に向いているのかな、などと思います。でも、お稽古の間はもっと安いペンを使うべきでしょうね。

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 取り出すと気持ちよいので悪戯書きをして、そのまましまうということを繰り返しているので、ペン先はご覧の通り。インクフローも良いので、ササッと拭いても次にキャップを開けたときにはまたこうなっています。

 鳥取といえば万年筆博士。実は、気になっている木軸モデルがあるのですが、いまだに踏み切れずにおります。こういうときはお店に近寄らない方が安全だと思うのですが、いろいろとお世話になっていることでもありますし、ご挨拶だけでも・・・・・という、これが危ないんですね。ケロリンさんとの二人旅、車内はきっと静寂に包まれるものと思います。

2011年10月 7日 (金)

習字に向く?ペン

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 最近は「おすわりしてご覧」、と命じられると賢くおすわりできるようになった「ちち(仮名)」さん。彼女は「おすわり」を飛び越して「伏せ」を覚え、その状態ならいいことがあると知ってしまったので、なかなかおすわりをしようとはしませんでした。

 しかし、先輩である「くま(仮名)」さんがおすわりをして何か食べ物をもらっているのを見て気づいたらしく、最近はよくおすわりをするようになりました。カメラを構えて近づくと、まるで少女が恥じらうように足下に視線を落とすので、お~い、ちちぃ・・・と呼んでこちらを向かせるということを、いい感じに写るまで何度も繰り返した結果がこれです。

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 最近、身のまわりでペン習字に手を染める方がジワジワと出てきているので、もし自分がペン習字をするならどんなペン? ということを考えてみましたところ、奇しくも旧ジレットグループ、パーカーとウォーターマンにほぼ絞り込まれたのでした。

 漢字も書くので国産が良いのに決まってますが、わかりきっているのでそれ以外で、ということで、まずはウォーターマンのカレン。定価は結構お高いですが、お祝いとして贈る、もらうことの多そうなレンジですし、軸の色もいろいろで楽しそうです。

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 何と言っても見た目からしてガチガチのペン先が最高ですね。上手な人がペン習字をするなら話は別ですが、私のような金釘者がお稽古するなら、ボールペンも逃げ出しそうなほど堅いのがいいでしょう。金属軸ですので重いことが難点かもしれませんが、まだこの程度ならよくある重さ、という範囲でしょう。

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 同じウォーターマンでも、グッとマニア度を上げるとこちらのレタロン。カレンとは違ってペン先がいい感じに撓りますが、この程度の撓り具合であれば、慣れると気持ちよい、といえるれべるではないでしょうか。難点としてはすでに過去の萬年筆となっていることですが、その分、オークションなどで探すと結構お手頃価格で手に入れることが可能です。軸が銀でなくても良いのなら、さらにお手頃です。それと、このペンは重たいので、私みたいにペンのコントロールを学ぶべき人にはしんどいかも知れません。

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 お習字に向いたペン、意外な決定版と言えるのがこれ、パーカー50ファルコンです。ほとんど調整の余地なんてないでしょうから余計なことを思う必要もないし、買ったままでも普通にいけます。軽くて、滑らかな書き味。細字系ならば適度に引っかかるので運筆のコントロールもしやすい、といいことづくめです。ただ問題は手に入れるのに敷居が高いこと。これはいわゆる二右衛門半(普通名詞)なペンですし、過去のものですから普通では手に入りません。オークションに出てくれば数千円で落札、ということも多いようですので、気長に探しましょう。実に軽快な良いペンだと思います。

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 萬年筆好きの集まりで、「初めて萬年筆を使うので、何か適当なものを選んでください。」という女性がいて、ここに出てきたような系統のやつを薦めていたのですが、そこへさる高名な方が来られて「これじゃ、これ。これはいいよぉ。」とモンブランの2桁シリーズを強力にプッシュする、という事件がありました。今でも語りぐさになっているのですが、仮にも萬年筆が好きという人がそんなことをしてはいけません。喜んで萬年筆ライフに入っていったのに、すぐに悲しいことになってしまう。そういう可能性が高いではありませんか。

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 初心者ではなくても、こんなことになったら泣いてしまうでしょう。そして、こうなることがよくわかっているのが萬年筆好きな人たちなんですから、初心者にこれをすすめてはいけませんね。あなたは先達だから私を導いて、といわれたときに何をすすめるのか、そのあたりにも個性が出てくるものですが、最初から二右衛門半(普通名詞)は避けたいものです。

2011年10月 6日 (木)

必勝法

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 娘の膝に前脚をかけて「でへへ」と期待に胸膨らませている「くま(仮名)」さん。ちなみに器の中身は菠薐草のおひたしですから、普通は犬が喜んで食べるようなモンではありません。彼女の頭の中には、飼い主が食べているもの=おいしいもの、というのがすり込まれているので、こうやってお相伴お相伴とやってくるのです。

 人間が食べるものの中には犬にとっては命にかかわるようなものもあります。イカやタコ、甲殻類にネギ類など、それとわからないように混ざっているものもありますから注意が必要です。子供の頃飼っていた「ペス(実名)」くんはその辺、非常に賢かったです。ネギは犬に食べさせちゃダメ、ということを知らない母が味噌汁の残りにこれまた残ったごはんや魚のアラなんかを入れて炊いた「ごはん」を、きれいに刻みネギだけ残して食べてました。当時は、この犬、ネギ嫌いやねんなぁ、それにしても上手に残すなぁ、なんて笑ってたのですが、犬にしてみれば文字通り死活問題だったのですね。

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 ステッドラーの文具8点セットです。三角定規×2、分度器、直定規、鉛筆、コンパス、鉛筆削りと、これだけで7点ですので、コンパスについている短い鉛筆を入れて8点なのか、すべてを収めるプラスチックケースを含めて8点なのか、などと例によってしょうもないことで悩んでおりました。

 で、8といえば綱引きなのです。今日は早朝まで雨模様でしたが、そこを何とか、ということで30分ほど遅れて体育大会を強行しました。結果はあとへ行くほど暑いほどの好天に恵まれて大正解。そして、個人的に体育大会の華だと思っているのが綱引きです。

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 1920年まではオリンピック種目でもあった綱引き。日本綱引連盟というのもちゃんとありまして、そちらでは「綱引き」ではなく「綱引」と表記することにしているようです。競技種目としての綱引は、1チーム8人(補欠2人)で戦うもので、チームの総体重ごとにクラス分けがなされます。WAGNERが参戦した場合、日本相撲協会と同じクラスに入れられてしまうのでしょうか。

 運動会や体育大会における綱引きというのは、とにかく体重のある人や大きい人、力の強い人を集めて引っ張りまくって勝、というイメージが強いのですが、「綱引き大魔王」の異名をとる私は「綱引きは引っ張ったら負け」と教えています。綱引きのチームメンバーを集めて、一番最初にこう言うと、生徒たちは一様に怪訝そうな顔をします。これが小学生なら、「えぇ~」とか非難するような声が上がるのですが、そこはさすがに中学生、「何でぇ~?」ときます。

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 さて、このイラストの皆さんは勝てるでしょうか。相手が同格で、理論や技術も同じならいい勝負かも知れませんが、私のチームなら、メンバーが少々小粒であったとしても簡単に勝つことができるでしょう。この人たち、引き方がなってない、のです。

 マシな引き方してるな、と思えるのは赤いはちまきのお姉さんにワンコぐらいでしょうか。おばあちゃんもこの中では意外といい引き方をしています。男性陣は先頭のオッサンと野球帽の少年が最悪で、髭のオッサンは多少マシです。何よりこのチーム、いちばんマシな引き方をしているお姉さんのポジション取りが悪いので、十分に力を出せていないと言えます。

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 見るからに怖そうですね。プロレスラーやオリンピックのレスリング選手だった人たち、総体重516キロのチームだそうです。このチームの戦略上優れている点は先頭にイカツい顔のオッサンを配している点。それだけです。ひいている人たちの姿を見ると、こりゃ勝てる方が不思議、とすぐわかります。

 

 実際、総体重308キロの女性チームがこのチームに勝っているのです。写真に右端に写っているオッサン、特にダメダメですね。こんな姿勢で綱引きに勝とうなんて、綱引きの神様にバチをあてられてしまいます。

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 美しいですね。姿勢の違いに注目しましょう。先ほどのダメといわれたオッサンは、文字通り「引いて」いるのです。上半身の力の強さでぐいっと綱を引き寄せようとしているのです。野球やテニス、ゴルフなどで「バックスイング」ってのがありますね。前の方へ球を打つのに、まず後ろに向かって振り、その反動でがつ~ん、というわけです。綱引きは引いたら負け、というのは、バックスイング同様、引こうとすればまず前に出てしまう、そこをつかれたらアウト、っちゅうことなのです。

 生徒にこれを教えるのに、「あなたは水泳選手で、これから背泳ぎの試合です。スタートの時の姿勢を思い浮かべてください・・・・・はい、ピストル鳴りました、スタートの瞬間の姿勢、どうなってますか?」これに対して、「大きくのけぞるようになって、足はプールの壁を蹴ります。」なんて答が返ってきたら「はい、そうです。綱引きも同じようにするのです。」と言うのです。

 そうすると必ず返ってくるのが「運動場で頭うつやんかぁ」とか言う声。「チッチッチッ。打ちませんよぉ。相手も必死に引っ張ってるのです。目の前の綱に自分の全体重を預けてぶら下がる、そういう気持ちで行けばよろしい。ただ、このとき・・・・・」わすかな沈黙に、オッサン、何を言うんやろ、と生徒たちが注目したところで「空を見ることです。それで勝てます。」と厳かに付け加えて、レクチャーはおしまいです。

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 ここで一番重要なもの、それはレクチャーする人のカリスマ性です。惜しまれつつ神に召されたジョブズほどではなくても、生徒たちがこの人の言うこと信じたら勝てる、と思っていなければ意味がありません。ほんの少数でも、「あんなこと言うてるけど、ホンマかいな。」と思う生徒がいたらダメなのです。ここは「ワンピース」なのです。

 先ほどのイラストのお姉さん、なんでダメかというと、綱の真横にきちんと入れていないのです。この態勢で引くと、綱を横向き(斜め)に引いてしまいます。理科で習う「力の分解、合成」っていう話を持ち出して、だからまっすぐ引かなきゃダメだ、と上級生を納得させていきます。綱引きの試合中、綱が蛇みたいに左右にのたうち回るのは弱いチームの証です。

 本校の体育大会では、1チームが50人。1年生から3年生までの男女混合です。これを一番大きな(背の高い)3年生男子を先頭に、順次背が低くなっていくように2年、1年と並べ、その次は女子を背の低い順に並べて最後尾は一番大きな3年生女子。男女混合だと恥ずかしさが出る年頃ですし、学年混合も上級生への遠慮などが出ます。そういうことがなければ、純粋に背の順で高いものから低いものへと並べるのが勝ちやすいのですが、とりあえずこうすることで、綱が上下に波打つことを防げます。

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 理想的な姿ですね。試合中は「空を見ろぉ~っ!」と叫びます。必死になるとついつい腰を落とし、顔は綱の中心部を向いてしまいますが、それではダメなのです。ピストルの音と同時にみんなが後に倒れる、このときの「引き」がすべてです。だから、一番前に一番背の高い人を置くのです。背の高いの人が後に倒れると、それだけたくさん綱が動くはずだからです。

 あとは、地面に足を踏ん張れるのと後に倒れるのとがバランスした角度、この写真ぐらいの姿勢でどんどん後に倒れ込むようにするだけです。よくある「腰を落として」なんてのはダメ。腰を落とした姿勢で綱を引くと、体が「く」の字に折れ曲がってしまうので、上半身が前に引っ張られたらアウトです。

 おかげさまで、私の指導したチームは8戦全勝でございました。ありがとうございました。

2011年10月 5日 (水)

世界教師デー

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 ブレていますが、なかなかいい感じにくつろいだ表情の「ちち(仮名)」さん。昨夜はiPhone5が出るぞと大騒ぎして結局はビッグマイナーチェンジの4Sでした。そんなこんなで飼い主が寝室に行かずに自分のケージの前で寝ていたので、犬たちはけっこう落ち着いた感じで夜を過ごしておりました。やはり群れで暮らす生き物ですから、少しでも数の多い方が落ち着くのでしょう。

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 何気なく調べてみたら、今日は世界教師デーなのだとか。1966年のこの日、ユネスコの特別政府間会議で教員の地位に関する勧告が採択されたことによるものだそうです。子供の数が増えるとそれだけ教員が必要になってきますから、どこの国の政府もそこにかかるコストを抑えたいのが本当のところでしょう。そしてまた、教員がその国の為政者にとって都合の良い行動をしてくれることを望んだとしても、何ら不思議のないところです。

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 でも、そればっかりじゃダメなんだよ、ということで、ありがたい勧告を出してくださっているのですね。逆に教員の方も、ここに書かれていることを肝に銘じておくべきでしょう。権利ばっかり主張していてはダメですよ、ということですね。

 今、私の勤務している自治体では中学校でも完全給食を実施する、という現市長の公約を実現する動きが進んでいて、それに対して現場の先生方は大部分が反対しております。給食費未納問題をわざわざ産み出すことになりますし、中学校の場合特に問題となるのが配膳や片付けに時間をとられて昼休みや放課後の時間が短くなること。小学校では放課後は児童のいない時間ですが、中学校では生徒にとって一番のお楽しみ、部活動の時間です。ここを削られるのは学校の様子が変わってしまうほどの大問題なのです。

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 アンケートを採ると大部分の人が反対、と言っている中で、朝も晩も満足な食事ができない生徒が増えているのだから、先生や生徒の負担が増え、給食費未納の問題があるとしても、あえて給食を実施すべきだ、という意見もあるようです。ほんと、世の中のいろんなしがらみとかお金の問題とかを抜きに考えることができるならば、この人たちこそ理想の先生というべき存在です。でも、それができないから困ってしまうわけですし、真面目な先生ほどそういう状況で思い詰めてしまって心の病になってしまう、残念ながらそれが今の学校の実態です。

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 採点用のプラチナ・ソフトペン。これには専用のインクカートリッヂが用意されているのですが、あえてそれを使わず、採点したときの発色の良さを優先して萬年筆用のカートリッヂを使う、という先生が結構多いのですが、これも、ペンの寿命が短くなっても、生徒が見やすいマルを打ちたい、という思いからです。こういうまともな先生、それが当たり前といえば当たり前なので目立ちませんけれど、そういう先生が多数派だからこそ、何とか学校というシステムは維持されているのだと思います。

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 実は明日、体育大会が予定されているのですが、今日の午後から準備をするはずがあいにくの雨。それでも、雨に濡れながらできる範囲で準備をして、明日の天候回復に賭ける先生たち。そして明日は朝6時頃から学校に出てきて、天気がいけるとなればそこから準備をすすめ、少し遅れてでも何とか明日、体育大会をやってしまおう、という構えです。それもこれも、生徒は体育大会やりたいと思っているだろう、ならば何とか・・・・・という思いからなのです。先生って、ホントにバカだと思いますが、このバカさ加減が大事なんだと思います。

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 明日は私も妻もそれぞれの勤務校で体育大会。朝6時前には家を出なければなりませんが、まんの悪いことに小学生の次男が野外活動に出発する日と重なってしまいました。となると、クルマで通勤している私はもっと早めに学校へ行って、早めにちょこっと仕事をしてからいったん自宅に戻って次男を送り出さなければなりません。名にし負うねぼすけの私は、いったん寝てしまうと起きられませんから、実力テストの採点でもしながら夜明かしをするつもりです。その前に、てるてる坊主を作らないといけませんが・・・・・。

2011年10月 4日 (火)

目のつけどころが・・・

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 いつものようにケージから顔を突き出して眠る「くま(仮名)」さん。狭くて汚い我が家、ご覧のように、リヴィングの出入り口、写真奥の扉を出入りする人は「くま(仮名)」さんの頭の前をびゅんびゅん通り過ぎていきます。ドアを開けたとき、視線は結構遠くへ行ってるので、彼女の頭には目が行ってません。玄関まで行って忘れ物に気づいてあわてて・・・・・なんてときには、彼女の頭を蹴り飛ばしてしまうこともあるようですが、そんなことがあっても彼女はこの寝方が気に入っているようです。

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 ここを通過しようとしたときに、はらりと廊下に落ちているチラシをみて足が止まりました。普通の人ならここで、「もう一つのプレゼントは・・・・・」に目をとめて裏側を見ることでしょう。しかし私の場合は左の方、パイロットならではのペン先に目が行ってしまったのです。で、チラシを拾い上げてよく見ると、なぁんだ、ということになるのですが。

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 毎日職場のデスクで使っているのとおなじデスクペン、ペン先はもちろん合金です。しかしこのデスクペンの書きやすさは何ともいえないもので、これに慣れてしまうと高価な萬年筆に疑問を感じてしまいます。ここ一番、かっちりとした字を書かなければならない、なんてときには必ずデスクペン。家ではトレドの現行ペン先つき。共通点は固いペン先、ということですね。

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 もう一つのプレゼントがこちら。なかなか趣のあるものですね。このチラシは、日本書道協会のペン習字講座、高等科のお誘いなのです。残念ながら私ではなくて妻が受講しているのですが、ある程度進んで終わりが見えてくるとこういう「ステップアップ」のお誘いが来るんですね。

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 お金持ちはどんどんお金持ちになり、そうでない人はますます・・・・・というのと同じく、私の妻のように問題ない程度に「大人の字」が書ける人ほど、もっと字がうまくなりたい、綺麗な字を書きたい、と思って努力をするもんなんですね。私もずいぶん前にPILOTのペン習字講座に申し込んだことがありますが、最初のステップである「好みのお手本を選びましょう」というところで選ぶことができずにそのまま。実にもったいないことをしました。

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2011年10月 3日 (月)

7セグメント

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 これが本物だったら、あっという間に形がなくなってしまうのですが、さすがにぬいぐるみなので大丈夫。おニューのクッションの上でこれまたおニューのおもちゃ、食パンのぬいぐるみと戯れている「ちち(仮名)」さんです。中綿が飛び出して一体何であるのかわからなくなってしまうのも時間の問題でしょう。

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 先週末はあちこちで運動会が開かれていたことと思います。小学校では前の晩から場所取りをする親御さんも少なくないと聞きますが、中学校では名前も体育大会となり、平日に開催されることも多くなります。それでも、それなりに保護者の方が応援に来てくださるのですが、私の勤務先には得点掲示板がなく、どのクラスがどれだけ得点をあげているのか、大会終了までほとんどわからないのが実情でした。

 それでは盛り上がりに欠けますし、平日にもかかわらず見に来てくださっている保護者の皆さんも???な感じでしたので、7,8年前に作ったのがこの得点板、名付けて「ぱたぱたくん」です。昨日の記事をアップしてすぐ、マオぢぃさんから「得点板でしょ」とコメントをいただきました。ご明察であります。

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 いろんな大きさの紙に数字を打ち出して校舎の壁に貼り、運動場の反対側からどれだけ見えるか、なんて実験を繰り返して、B5サイズに数字1文字という大きさなら読み取れることがわかりました。そこで、文字を打った紙を厚紙に貼り、これを列車の号車表示みたいな感じで枠の中に入れて得点を表示する、というものを考えました。ただ、前任校でも、そのまた前任校でも同じようなものを作ってきたので、ちょっと飽きていたのも事実でして、なにかこう、新しいメカを取り入れられないかな、と周りの人に聞いてみたのです。

 「あれがいいよ、あれ。ガソリンスタンドの何円、ってやつ。」ありますよね、最近は電光掲示板が増えてきましたが、ガソリン価格が変動してもすぐに対応できるように、スタンドの看板といえばレギュラー何円、ってやつです。こちらの業者さんのページが参考になりますね。要するに7セグメント、「日」の字の形に並んだ7つのコマを使って数字を表すものです。

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 提案者はマグネットシートをぺたんと張りつけることを考えていたようですが、木の板にマグネットシートはつきません。得点掲示板という性格上、高い位置に吊るものですし、まさか鉄板というわけにもいきません。いろいろ考えているとき、ホームセンターで黒く塗られたコンパネを見つけて、これだっ、とひらめいたわけです。

 最初は表に小さな釘を打ち、そこに径の小さな輪ゴムをひっかける構造を予定していました。当時、娘が歯列矯正をしていたので、小指も通らないほど小さな径の輪ゴムがあることは知っていましたが、東急ハンズでも手に入りません。また、表に釘を打つと日の光で輝くので黒い釘を使わなければなりません。いかに径の小さな輪ゴムとはいえ、表に釘を打つ構造では、木片にテンションをかけられるほどに引き伸ばすことができないことも判明しました。

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 で、この構造です。六角形の木片の両端につけた輪ゴムを穴に通してコンパネの裏に出し、木片のちょうど中央部の真裏あたりに打ち込んだネジにゴムをひっかけます。残念なことに、1年もたつとゴムがボロボロになってしまいますので、毎年つけ直す必要があります。

 ゴムなんかじゃなくて小さなバネを使ったらいいのに、という人が出てくるのはここです。しかし、小さなバネをこれだけ買うといくらになるのか、どのように木片とつなぎ、いかにして穴に通すのか、そのへんの解決策は示してくれません。

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 学校には「無料の」労働力がありますし、こういう作業は子供たちに結構人気があります。どこでも手に入る材料を使ってササッと用意できることが大事なので、より合理的でスマートな方法が良いなら、それこそ本物の電光掲示板(LED)を導入すればいいわけです。得点表示のために木片を裏返すとき、パタンパタンと小気味よい音が響き、手応えも気持ちよいので、関係のない生徒までが触りまくる、というのがこの得点板の最大の欠点です。

 もともと工作が得意でもなく、発想力にも乏しいので、アイディアをこの形に仕上げるまでに結構苦労しました。おもしろそうだな、と思われた学校関係者の皆さん、あるいはこんなものが必要な方々、良かったら作ってみてください。製作にあたって不明な点などありましたらできる範囲でサポートさせていただきます。もちろん、こうすればもっと良くなるかも、というアイディアも大歓迎です。

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2011年10月 2日 (日)

六角形の木片

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 ひっくり返っている「くま(仮名)」さん。まだまだ元気ですけれど6歳、高齢犬の入り口にいるわけですので、寝てばっかりいるのも仕方のないことかも知れません。人間の場合、歳をとって体力が衰えると寝ていられないって言われてますから、ずっと寝ているうちはまだ大丈夫なのかな、などと思ったりしています。実際、おやつを見たときのダッシュ力はそこらの若い犬に負けていません。

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 朝から妻が運動部の練習試合に行くというのを送って行ったついでに職場へ出て、ごそごそと木工をしておりました。長さ60センチの小幅板を20枚ほど用意して、10センチの長さの細長い六角形を切り出すという作業を小1時間。ラックソーなども使ってみたのですが送りが安定しないのでまっすぐに切れず、結局は全部手切り。技術の教師に成りたての頃、のこぎりで木をまっすぐに切るのが苦手で毎日特訓したことを思い出します。

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 まったく使い方がわからない、という人も多いのがこのプロトラクタ。分度器の上に直定規が乗っかっている形なので、知らない人は「こんなん、段差あるから線ひかれへんやんけぇ」などと叫んでしまうのですが、この段差こそがこいつの命。直定規の端っこにある目盛りを好みの角度に合わせてネジで固定してから、分度器のまっすぐな部分を木の縁にあてて定規に沿って線を引くのです。こんなに便利なもの、知らない方が悪いと私は思います。

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 線に沿って切り取ってできあがったのが上の部品。単独で使いますので少しぐらい大きさが違っても大丈夫。したがって切りしろを全く考えずにずんずん切っております。合計で120枚ほどできあがる予定でしたが、繊維に沿って割れている材もあったりして、結局とれたのが118枚。その次の行程でいくつか不良品が出て、最終的に110枚ほどできました。

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 上が予備品、下が不良品です。どちらもラックソーで切り出したのでまっすぐ綺麗に切れていませんし、下の方はボール盤で穴を空けるときに目にあたり、縁の部分が欠けてしまっています。下の方は即廃棄、上の方は足らなくなったら使う、という違いがあります。

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 片面を艶消しの黒、もう一方の麺を鮮やかな黄色で塗ると完成です。細い針金をヘアピン状にしたものを使って両端の小さな穴に輪ゴムを通し、紙のお面みたいな感じに仕上げます。このあとも針金はそのままにしておいて、この部品を取り付けるときにも穴にゴムを通すために活躍してもらいます。

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 ググッと握った手が、しっかりと針金をつかんで引っ張っています。これは完成品の裏側。こいつを見て一喜一憂している人たちは、裏側がこんな風になっているなんて夢にも思っていないので、実際に目にすると一様にショックを受けるようです。そして、このサイズではなくてもっと小さな輪ゴムを使うべきだとか、寿命の長い金属製のバネにしなかったのはおかしいとか、好き勝手なことを言うのですが、それらをすべて検証した上でこのサイズの輪ゴムに落ち着いているのですから気になりません。

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 ここでようやく哀れな針金は任を解かれます。そして、輪ゴムは思いっきり引き伸ばされて小さなネジにひっかけられるのです。輪ゴムが外れてしまわないように頭のでかいネジにしてあるのですが、釘を打った方が楽やったのに、とありがたいアドヴァイスをいただくのも毎年のことです。年に一度、たった一日だけのためにつくられたもの、これは一体なんでしょうか。正解は明日の記事で・・・・・と、すぐにわかる内容をあえて引っ張ってみます。

2011年10月 1日 (土)

悪運もこれまで

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 買ってもらったばかりのクッションをお気に入りのトイレトレイの上に引っ張ってきてご満悦、というようすの「ちち(仮名)」さん。大好きな丸いクッションを汚してしまったので洗濯したのですが、ボロボロになっている上に悪臭を放っているので廃棄決定。薄手の毛布しか敷物がなかったので、肌寒くなってきたこの時期、とても気持ちよく寝られそうです。

 家族で晩ご飯を食べに出たときに途中のペットショップに寄って買ってきたもの。我が家の2頭はいずれもこのお店から来たので、危ないかなぁと思いつつお店に入ったのですが、いたのはチワワとかの小さな犬ばかりで、良かったぁ、ついてるぞ、と胸をなで下ろしていたら、でっかいディスプレイの中にスコティッシュフォールドが。その前から動こうとしない猫派の長男を引きはがして食事に向かったのでした。

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 あるサイトでamazonより安くなっていたのでものは試しと購入したおもちゃが今日届きました。注文したのはだいぶ前だったのですが、機能までの期間限定で販売されていたので今日届いたのでしょう。さっそくパッケージを開けて、説明書を読んで、電池を入れて・・・・・何度経験してもワクワクしますね、この瞬間。小学生の次男もすぐそばで見守っておりました。

 スイッチを入れると液晶画面になにやら深夜の放送終了後みたいな模様が出てきて、いっさいのスイッチが反応しない状態。またやったか・・・・・ホントに機械に弱いオッサンやなぁ、と電池を抜いて入れ直してみたのですが、極性を間違えるという恥ずかしいミスはしておりませんでした。なんでやろなぁ・・・・・と再度スイッチオン。ですが、液晶画面は黒いままで、2度とあのすばらしい表示を拝むことはできませんでした。

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 なかなか手回しのいいことに、パッケージにはこういう紙切れも同梱されていました。しかし単なる初期不良やし、と販売元のWebPageを見ると、今日から4日まで棚卸しのためお休みなのだとか。機能まで注文を受け付けて今日到着。火曜日以降に話聞きますって、何とも悪いタイミングで注文してしまったものです。

 悪運が強く、滅多なことでは不良品にあたらなかったのですが、最近立て続けにやられているように思います。人の一生、運の総量は誰もみな同じだそうですから、私はここまでの人生でほとんど使い切ってしまったのかも知れません。

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 そういえば、家族で向かった飲食店も駐車場がいっぱいで、まずは家族だけを店へ入らせて空き待ち。あ、あそこが空いた。と思うと目の前をチビが横切り、急ブレーキをかけてる隙に別のクルマが入る、なんてことを何度か繰り返して、あ、今度こそいい場所が・・・・・と思ったのですが、その前の駐車枠でないところにベンツ様とレクサス様が駐めていらっしゃったので、私の技術ではそのスペースに入れることができませんでした。

 こんなことなら私もエルグランド様ぶりを発揮して傍若無人に駐めれば良かった、と思ったところで場所が空いて、やっと駐めることができたのですが、このお店、注文してから出てくるまでが無茶苦茶早いので、その頃には家族の夕食も完了。そういえば、休みだからといってふだん食べない昼食を食べたのがまずかったかな、などと思いつつ退散となりました。

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 あんまりいいことなかった1日でしたが、久しぶりに取り出してみたプロギアマイカルタ、こいつがなかなかいい感じになってきていたのは嬉しいところです。そして何より、「ちち(仮名)」さんが新しいお布団をゲットしてとっても気持ちよさそうにしていること、これが我がことのように嬉しいですね。ある程度よくないことがあった方が、ちょっとしたことにでも喜びを感じられるという、当たり前だけれども忘れがちなことを思い出したことでした。

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