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2011年9月

2011年9月30日 (金)

Bが席巻

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 あられもない姿ですみません。ちょうどいい大きさのトイレスペースに収まってあちこち身繕いに精を出す「くま(仮名)」さん。特に後ろ脚を噛んではググゥッと引っ張って離す、というのがお気に入りです。

 飼い主はそれを見るたびに後ろ脚を手にとって異常がないか確かめてしまいます。これもまた親ばかというか過保護というか、彼女も立派な大人なんですから大丈夫なはずなんですが、この写真がブレていることからもわかるように見た目が過激なので、ついつい気にしてしまうのです。

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 この手のお薬、いろいろと出ておりますね。妻とドラッグストアに行ったときに見かけて、オッサンではなくオバハンのお腹、というパッケージだという理由でこれに決めました。4週間分と書いてあるからにはそれぐらい飲み続けなければイカンのだろう、と2人で2箱。いやはや、これから先の日本における健康ビジネス、実に有望ですな。やる皆さんは株なんぞ買ってらっしゃることでしょうが、残念ながら私、そっちの方はモデルもうらやむ劇痩せであります。

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 ドラッグストアへは、実はこれを買いに行ったのです。キムチ味ってのが気に入らないので躊躇しておりましたら、そこは妻が吸収してくれるということでめでたく購入。あぁ食べたな、という気持ちを味わうためだけのものですね。歯科治療中で薬も飲まねばならんのでお昼に何かお腹に入れるものを、ということです。鮭ぞうすい食べてみましたが、鮭のほぐし身が異様に存在感があって、これメインディッシュやんか、という感じ。ホントにアツアツの熱湯でしっかりふやかさないと、米粒代わりの寒天がうまく膨らんでくれません。

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 なんでまた寒天?っちゅうことですが、お昼ごはんについては薬を飲まないときは食べなければすむ話ですので、夜遅くまで職場に拘束されたときのため、というのが主な理由です。家に帰ると夕食を用意してくれていますから、それを食べないわけにもいきませんし、かといってさすがに朝昼と食べないので夜も10時近くになるとひもじい思いをいたします。生活習慣の改善が何より大事、というのを思い知りますね。

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 売り場で手に取ると、これ見本かいな、と思うほど軽いパッケージ。寒天麺の1食分はこんな感じで、麺とスープとかやくを入れてお湯を注ぎ、3分と侮ってその場を離れると気づいたときにはとんでもないことになって、下手な極太うどんを蹴散らすほどのボリュームの汁なし麺のできあがりです。そこら辺を反省して、何とか普通にできあがったものはお味も普通。くにゅくにゅした麺ですが、なかなかうまくできています。

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 中2男子がエッチな本を買うときみたいに、人の少なくなった深夜のスーパーでこそこそっと服を買う私ですが、別件でいったスーパーでスーツ2着で大幅割引、なんてやってまして、これは見てみるか、と。え~っと、サイズはたしかABの・・・なんて考えてても仕方がないので、トイレに行ってズボンのタグで胴回りを確認。袖丈が長めでないといけないのでワンサイズ上で、なんて見ていると、あきまへん、AB体から外れてしまっているではありませんか。

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 適合サイズはBB体。もう、あとがないではありませんか。結局、安売りやからって飛びついたらアカン、と自分に言い聞かせて撤収。この前スーツを買ったのが6年前ですから、だいぶエラいことになってきてはいるのですが、まぁうちの業界ではスーツ着てるだけでも十分正装やし、と体型が変化するまで服の購入はお預けです。これはもう、主食もこんな軽いものに変えるとか、鬼のようにエクササイズに励むとか、これからの寒い季節に薄着の限りを尽くして代謝を上げるとか・・・・・。日本相撲協会に次いでBMIが高いと言われている団体から除名されるまで頑張らなくてはいけませんね。

2011年9月29日 (木)

せんせい・2

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 女の子真っ盛りなのでケージから出してもらえない「ちち(仮名)」さん。それなのに「くま(仮名)」さんが部屋の中をウロウロ歩いているのを見て発狂寸前、悲しげな鳴き声を上げてアピールするのですが、「これ、やかましい」と声をかけると黙ってこんな姿勢をとるようになりました。まだまだ幼いとはいえ、かなり賢くなってきた印象です。

 我が畏友、Bromfield氏がこちらの記事で書かれていますが、学校、そしてその最前線に立っているせんせいというものは、実に融通の利かない厄介なものとして世間一般に認知されているように思います。特に、ほぼすべての人が納得していないと思われるのが小学校でのシャープペンシル使用禁止。私が勤務しているのは、おそらく全国で一番、優しく、物わかりの良い先生が揃っている県なのですが、それでもこうした規制は少なからずあるようです。

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 小学校(特に低学年)ではシャープペンシルを持ってくることも使うことも禁止。ましてや萬年筆なんて・・・・・ということで、その理由として字が下手になるとか、先端が尖っていて危険だとか、萬年筆であればインクが飛び散るかもしれないとか、信じられないものから何となく納得できるものまで、それこそせんせいの数だけ、あるいはそれ以上の理由が挙げられます。

 日本語の文字を書くときのとめ、はね、はらいなどを身につけるには、やはり鉛筆が一番適しているのは疑いのないところでしょう。萬年筆は正しく扱えば鉛筆をしのぐでしょうが、小学校の低学年でそれを教えろと言われたら、私にはできませんと断ります。保健室に替えの下着が用意されている、それが小学校です。おしめがとれて3、4年はたっているはずの子供たちですが、まだまだなのです。そんな、毎日やってきたことすら満足にできない子に合わせざるを得ない、というのが公立学校の現状です。

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 中学生になったお祝いに萬年筆を、なんていう時代には、親だけでなく、大人がみんな子供の面倒を見る、そういう社会が残っていたように思います。失われつつあるその良さが見直されて、文部科学省なんか、地域の協力を得て学校を再生する、なんて虫のいいことを言っておりますが、世の中が、そして人々の思考が大幅に変わってきているので、なかなか一筋縄ではいきません。

 「昔は良かった」なんてのは単なる懐古趣味にすぎません。今の社会情勢に合わせて、昔の良かったところをうまく取り入れていくことが大切なのであって、時計を戻せばよいというものではないはずです。

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 話を戻して、なぜ「せんせい」は何でもかんでも禁止するのでしょうか。つまるところ、いろんなものを守るため、すなわち危機管理の一環として、問題のタネになりそうなものを排除しようとするのだと思います。

 先の尖った筆記具は危険だというのなら、鉛筆こそ最も危険な筆記具となり得ますが、ならばと鉛筆を禁止してサインペンを使わせると、容易に消すこともできず、ふと悪戯心を起こして近くにいる友達のお洋服に「消すことのできない」悪戯書きをしてしまうかも知れません。そんなことをいろいろ考えて、長い長い学校というしくみの歴史も振り返って、一番無難そうな、つまりは文句を言われる可能性が最も低そうな筆記具が鉛筆だということです。

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 小学生の次男は、1、2年生の頃、硬度2Bの鉛筆をぎちぎちに握りしめ、指が紫色になるほどの筆圧をかけて芯をポキポキ折りながら金釘流の文字を書いておりました。その次男に、お父さんがイチビって萬年筆を与えてみたところ、みるみる筆圧が下がり、鉛筆を握らせてもぐっと楽そうに、より整った(マシ、という程度ですが)文字を書くようになりました。

 小学校でシャープペンシルや萬年筆が禁止されているならば、せんせいを憐れんであげることです。あれこれと理由にならない理由をつけなければならないのは本当にお気の毒ですが、中学校の教師もまた、同じような苦しみを抱えているのです。

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 学校に携帯電話を持ってくる生徒がいたら、「学校で使う必要がないものを持ってきちゃダメだよ」と言います。保護者から子供に緊急に連絡したいことができたら、学校にお電話くださればすむ話ですし、その逆も同じです。遠距離通学している子供がいて、道中が心配だから、というような場合なら、携帯電話を持ってくることも認めます。そこで、校門を入ってからまた出るまでの間は使わないように、と指導することが、それほど理不尽なことでしょうか。

  大多数の保護者は学校がヘマをしない限り、学校を信じて協力してくださるものです。 犬が人を噛んでもニュースにならないが人が犬を噛むとニュースになるのと同じで、いわゆるモンスターペアレンツというのはごくごく一部の人たちなのですが、この人たちの破壊力が実に大きいので、結局そこにフォーカスして危機管理をするようになってしまうのでしょう。

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 せんせいによる「何でもかんでも禁止」というのは、学校という特殊な社会の秩序を維持するためにはやむを得ない部分があると思いますが、たとえば、鉛筆と同等の使い勝手を持ったシャープペンシルとか、海外で多く使われているような学習用の萬年筆とか、そういうものを開発し、学校での学習活動に取り入れていくことが必要なのではないでしょうか。

 実は今日、生徒たちが作った小冊子を綴じようと機構部が90度回転するステープラーを使っていたところ、ほとんどの先生方が驚いておりました。生徒を指導する側のせんせいが筆記具をはじめとする文房具に疎いこと、これも結構大きな問題ですね。仕事と生活に追われて、ロクに勉強できないでいるせんせいたち。ここを何とかしなければ、明るい未来なんて望めないと思います。偉い偉い政治家の皆様、教育は票にはならない、なんて言いますが、もう少しだけ教育にもお金を回してくださいませんか?それぞれの学校であと数人ずつ、せんせいをふやしてくださるだけでも、状況はだいぶ違ってくるはずです。

2011年9月28日 (水)

パソコンの日

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 なかなかのボリュームを見せつけつつお休み中の「くま(仮名)」さん。運動嫌いでこってりしたものが大好き、という飼い主そのまんまの嗜好が災いして、立派な肥満犬です。飼育係の長男は彼女の健康と寿命について真剣に心配していて、しっかり長時間お散歩させつつ、おやつを与えようとする家族を牽制するのですが、朝夕2回のお散歩以外はずっと寝て過ごしているのではないか、と思うほどの生活ぶりですので、なかなか肥満が解消されません。

 

 で、「くま(仮名)」さんが肥えているのにひっかけてダイエットについて書こうと思ったのですが、今日はパソコンの日なのだそうで、まずはそちらの話題を。昭和54年(1979年)の今日、NECがPC-8000シリーズを発売したことにちなむようです。

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 写真はほぼ最終期の「きゅーはち」です。先日ご紹介したトレインシミュレータをプレイするためにWindows98環境を残したい、しかしAT互換機用のライセンスは持ってない・・・・・というところから残してあった機体です。メモリを増設し、HDDも大容量のものに交換。「グラフィックアクセラレータ」を仕込んで、光学ドライブもより高速なものに交換してありますが、肝心のWindows98が激しく不安定なのが笑かしてくれます。

 本家NEC謹製の98に、宿敵(!)EPSONのキーボード、昔懐かしいマイクロソフトのなすびマウスと、なかなかおもしろいものが写り込んでおりますが、今やこういう写真を見ても何とも思わない人の方が多くなってきているのでしょうね。

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 写真をよく見ると、フロッピーディスクドライブにディスクがささっています。何だろうと取り出してみるとこんなのでした。PC-9800シリーズ用ではありますが1.2MBではなく、1.44MBになっています。最晩年の98はほとんどAT互換機(もちろん当時はDOS/Vなんて言ってましたが)といってもいいような構成で、ハードディスクや光学ドライブはパーツ屋で売ってるものを買ってきて組み込めば良いという状況でしたが、フロッピーディスクドライブに関しては(高価な)3モード対応のものでした。

 Windows98といえば、95からのアップグレードインストールがうまくできない、というひとがヤマほどいて、マイクロソフトが「落ち着いてがんばってね」なんて趣旨の冗談とも本気ともつかない一面広告を新聞に出したりしたことが思い出されます。この当時はWindowsなんて名ばかりで実態はMS-DOSだったのですから、A:¥>からコンピュータを使えないような人たちがインストールできないのはある意味当然のことだったのでしょう。

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 標準装備のリセットスイッチ。Wizardryをやり込んでいた頃はずいぶんとお世話になりました。これがなければ何組のパーティーを失っていたことか。AT互換機を使い始めた頃、必ずしもリセットボタンがあるとは限らないというのを知って驚いた記憶があります。それほどに、ごく普通に使うボタンでした。

 もうひとつこの写真で気づかされるのは、NECのロゴが新しいものになっているということです。いわゆる98全盛期のものではなくなっているあたり、「98の晩年」なのだなぁと思い知らされます。

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 これもお世話になったSTOPキー。当時、固定ディスク装置(HDD)のあるコンピュータの電源を切るときは、必ずSTOPキーを押すこと、とされていました。これを押すとHDDのヘッドがディスク上から待避する(シッピングと呼んでいました)のです。その後に電源を落とさないと、ヘッドが円盤の記録面に激突するのだ、と言われておりましたが、私は一度も実践したことありません。ちなみに、昭和から平成に変わる頃に清水の舞台から飛び降りる覚悟で買った外付けHDD(なんとインターフェイスはSCSI!)は容量540MB。これで一生データの保存に困らないと思った話は今や神話となっております。

 あと、当時はビジネスに必須のソフト(アプリケーションなんて言わなかったですね)であったLotus1-2-3でマクロを組むときにSTOPキーをよく使いました。パソコンなんて全然わかりません、電卓たたくのがやっとです、という先生にテストの素点をPC入力してもらうべく、フロッピーを挿し込んで電源を入れるとAUTOEXEC.BATでマクロが動き出し、入力を終えたらSTOPキーを押すことでデータを更新保存して終了し、パソコンの電源も切る、なんてマクロを作っておりました。

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 ROLL UP、ROLL DOWNなんてキーも懐かしいですね。同じ刻印でも、AT互換機の場合と動作が逆でした。今ではこんなキーを見ることもなくなりました。Page Up、Page Downですね。

 これはEPSONのキーボードですが、NEC純正のものも含め、当時のキーボードは今のものと比べると段違いに高品質なものでした。要するにお金がかかっていたのです。最近PCを使い始めた人は、この当時のしっとりとしたキーボードを知らないので「こんなもんだろう」と思っているのでしょうが、いいキーボードを一度使うと元には戻れません。1枚2万円以上もするキーボードを使っているというとみんな笑いますけれど、そういう人に触らせると「これ欲しい」という人がほとんどです。

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 自分のPCは可能な限りUSキーボードを使うようにしていますが、それも98時代を引きずっているからなのかもしれません。ごらんのように、日本語キーボードであってもスペースキーがこんなに長いのです。今時のPC、特にノート型なんかでは他のキーと区別がつかないぐらいのスペースキーもありますが、やっぱりこれはスペース「バー」っていうぐらいのものでないといけません。

 結局、ダイエットの話には触れずじまいになってしまいましたので、明日に繰り越しです。でも、98使っていた当時というか、MS-DOS使っていた頃は、めもりの1KBは血の一滴、なんてことを言って、ひたすら空きメモリを増やそうとしていました。何といってもメインメモリが640KBしかないのですから、ひたすら要らないものを削ったりUMBに放り上げたり、気がついたら徹夜でconfig.sys書き直して再起動、っていうのを繰り返していたこともありました。古き良き時代の思い出、ですね。

2011年9月27日 (火)

渡辺はま

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 何してるんでしょうか、「ちち(仮名)」さん。何となく可愛らしい姿ですが、一生懸命におやつを食べているところです。ちょっと固い犬用のガムに鶏のササミを巻き付けたものを、3分たたないうちにお腹に収めてしまいます。躾としては好ましくないのですが、電話がかかってきて静かにしてもらいたいときなどにこのガムを与えると束の間の静寂が訪れます。

 じっと見つめてみると、「くま(仮名)」さんも歳をとってきました。それとともに「ちち(仮名)」さんも、少しずつ落ち着きを見せてきています。なんだか体の調子が悪いのかな、と思ってみているとそうではない、実は賢くなっていただけ、ということが最近増えてきているのです。

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 石にかじりついてでも毎日駄文を綴る、ということから、ネタのない日も数多くあります。そんなときは「今日は何の日」と検索してみるのですが、今日は「女性ドライバーの日」だそうです。1917(大正6)年の今日、栃木県の渡辺はまさんが、日本の女性として初めて自動車の運転免許を取得したのだそうです。

 若い頃は、先輩ドライバーたちから「一姫、二トラ、三ダンプ」なんてことを良く聞きました。その当時は酒気帯び運転をする人なども今よりずっと多かったので、二トラのトラは酔っ払いドライバーの方ではないかと思いますが、見事首位に輝いているのが姫、すなわち女性ドライバーです。

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 今、毎日車を運転していて思うのは、とにかく下手くそなドライバーが増えたな、ということです。かくいう私自身、自動車教習所の入所時に適性検査の成績がひどく、入学金を返すから退所してくれといわれたほどの人間ですから、人並み外れて運転が下手なのですが、その私から見てもなお下手な人が増えているというのは、まさにゆゆしき事態だと思います。

 さっきから関係のない写真ばかり、何やねん・・・って、写真中央付近にレディシェーファーが見えておりますでしょ。姫ドラの話につけ合わせる適当な写真がないので、仕方なくレディシェーファーなのです。

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 で、女性ドライバーの話ですが、女性だからヘタ、というものでもありません。むしろ若い世代では男性より女性の方が平均して上手なんじゃないか、と感じます。あと、仕事や生活に疲れたオッサンたちも運転やクルマに注ぐ愛情が希薄なように思えます。毎日同じコーナーを抜けているなら、昨日より今日、今日より明日は、よりスムーズに、より速く抜けるようになりたい、と思うのですが、そういうのはむしろ少数派のようです。クルマなんて、事故起こさずに目的地に着いたらそれでえぇやんか、というのが普通の考え方なのでしょうね。

 自分の後や周りを見ない、というだけでなく、前すら見ていないドライバーが多すぎます。運転がド下手な私は、それこそ小さくか弱い草食動物が草原の真ん中に放置されたかのようにキョロキョロしまくり、緊張しまくりで運転しておりますが、ほとんどのドライバーはものすごく肝っ玉が据わっているように思えます。反射神経ゼロの私とは違い、何かあってもすぐに対応できるからこそなのでしょうが、爪の垢でも煎じて飲ませていただきたいものです。

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 愛車エスカルゴが湯気を噴き出すようになったので、ここ数日、それより大きな別のクルマで通勤しておりますが、これが実に快適です。エスカルゴで走っていると、それこそ急ブレーキを踏んでも間に合わないぐらいのタイミングで鼻先に割り込まれるなんてしょっちゅうなのですが、大きなクルマに乗っていますと皆さん道を譲ってくださったり、流入しないで待ってくださったりするのです。

 まぁ悪い気はしませんけれど、こんな状態が続くと、「よけてもらって当然、待ってもらって当然」みたいな感覚になってしまうのかもしれません。現存する世界最古のメーカーや、ショウルームで跪いて接客してくれるという、よその真似ばかりしているメーカーの高級車に乗っている人たちのようになってしまったら困りますので、早くエスカルゴの修理が終わることを祈るばかりです。

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 レディシェーファーの気持ちよさは、やっぱりその「反り返り」ですけれど、運転するときには反り返らないようにしたいものですね。でも、いまだ絶滅することなく残っている「フロントバンパーのすぐ下を見るつもりかいっ!」ってな感じの、ハンドルにしがみついて運転しているドライバー、これもいけませんね。残念ながらこればっかりは、女性ドライバーの方に多いような気がします。

2011年9月26日 (月)

せんせい・1

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 前脚を枕にして寝る、というより、何となく頭で前脚を下敷きにして眠りに落ちてしまったという感じの「くま(仮名)」さん。人間がこういうことをすると、目覚めたときには手が痺れてしまってぶらんぶらん、ということになりますが、彼女も同じだったようで、この写真を撮られた直後、ふぅ~んと息をしたかと思うと顔の下から前脚を引きずり出し、改めてポジションを決め直して寝ておりました。それにしても無防備な犬です。この子は番犬にはならない、と思ったのは間違いではなさそうです。

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 今日は次男の授業参観に行きました。小学校5年生なのですが、今日は英語の授業。そういえば、今年から小学校の5、6年生で週1回の英語の授業が必修となったのでした。一部の例外を除いて、小学校では学級担任がほぼすべての教科を教えますから、職業柄、「担任の先生、大変やなぁ。」ということをまず思いました。

 授業を見せていただいて感じたのは、担任の先生、パフォーマーでないとダメなんだな、ただ英語が口から出てくるだけではダメで、「歌って踊れる」先生でないといけないのです。中学校の英語は「外国語」の授業ですが、小学校では「外国語活動」の授業。その目標は

 外国語を通じて,言語や文化について体験的に理解を深め,積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度の育成を図り,外国語の音声や基本的な表現に慣れ親しませながら,コミュニケーション能力の素地を養う。

 なのです。だから先生も、表情や体の動きまで、できるだけネイティブスピーカーに近づく努力をされてるのだろうな、と思って拝見しておりました。

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 授業参観が終わってから職場に戻って、間近に迫った体育大会に向けてのお仕事。審判用の記録用紙を作っていたのですが、本来はこれ、審判記録の係の先生が作るべきもの。ある日ある時、ちょっとした出来心で私が作ってしまったのが運の尽きで、それ以来、毎年期待されてしまっているので、結局作らざるを得ないというものです。

 ゴールインした選手の着順を決定するのは決勝審判の仕事。1位とか2位とか書いた旗の前に選手を連れて行くわけです。選手はチームカラーのはちまきを締めていますので、審判記録の係は「あ、青が3位ね」などと確認しながらこの用紙に着順を数字で書き込んでいきます。そのあと用紙は放送席を経て得点記録係(私です)に回ってくるので、用意したエクセルのシートに順位を打ち込むとlookupで得点が加算・集計されるというシステムです。

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 数年前の同じ競技の記録用紙です。こちらは、順位が軸になっていて、1位になったチームの色を書き込むようになっています。皆さんが記録係だったら、どちらの用紙が使いやすいと感じられるでしょうか。次々とゴールインしてくる訳ですから、短い時間で書けるのが良いはず。そうなると、やはり順位を数字で書き込む方が良さそうですね。

 ところがこれ、記録の係の先生によって好みがあって、去年はこういう形がいい、ということだったのに、今年は全然違う形にして欲しい、などといわれるのが難儀なところです。ひどいときには、毎年違う形に変えていったということもありました。先生っていうのはけっこう保守的で、自分のやり方を変えようとしない人が多いのかもしれません。学校の先生が良く批判される理由のひとつは、このあたりにあるのかもしれないと思っています。

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 その点、小学校の先生には新しいことに対して積極的な方が多いように思います。そうでもなければ学習に興味を持たせられない、という事情もあるにせよ、中学校の教師が見習いたいところのひとつです。今日はまさしくこういう授業をされていたのですが、お店に服を買いに行く、というロールプレイングの中で、お客さんと店員ではなくてcustomer、clerkときちんと呼んでいましたが、中学生でも知らない生徒がいるであろう単語を積極的に取り入れて使っていました。英語はコミュニケーションのツール、ということで当然なのですが、こうした授業を受けた子たちが中学校に入って英語の授業を受けたとき・・・・・と考えてしまいます。

 小学校で学んだことを活かしてスムーズにいけるか、何年習っても日常会話さえできるようにならないと揶揄される旧来の英語の勉強になってしまうのか。ここはもう、残念ながら、どういう英語の先生に受け持ってもらえるか、にすべてかかっています。やっぱり先生っていうものは、不易と流行、その両方をバランス良く大切にしていかなければなりませんね。新しいことを怖がっている先生ばかりでは、子供たちがかわいそうすぎます。

2011年9月25日 (日)

かんたく?

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 やっぱり犬って狼から分かれたんだなぁ、と納得する1枚。こんな固いものをボリボリと、しかも短い時間でやっつけてしまう強力なアゴ。痛いには痛いけれど、やっぱり甘噛みだったんだなぁと変に感心してしまいます。「ちち(仮名)」さんはそれでもまだ噛む力が弱い方で、「くま(仮名)」さんだと同じものを半分以下の時間で食べきってしまいます。

 夏休み、どこへも行かないのと聞かれて「9月に2回も連休がありますがな」などと答えていたというのに、結局どこへも出かけることなく終わった3連休×2。こうなると次は11月あたりかな、などと思うのですが、結局はそこも家でゴロゴロして過ごすことになるのでしょう。

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 ペリカン・ハンティングの軸に刻まれた模様、果たしてどんな生き物が何匹いるのだろう、という話をしていて、これは一度平面にしてみるとわかりやすいのでは、と拓本取りに挑戦しているのですが、これがなかなか難しいものです。写真は柔らかい赤鉛筆でこすってみたところですが、基本となる技「タッチ」が下手くそなので余計な筋が入ってしまい、どこが模様なのか今ひとつわかりにくくなってしまいます。

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 紙の質や、写し取る「墨」を何にするかということなど、研究テーマとしてはなかなかおもしろいのですが、うまくいかない理由が素材によるものか腕前によるものか、その辺の見極めが一番難しかったりするわけです。拓本をとるわけですから、しっかりした紙を濡らして巻き付けると良さそうなものですが、相手が相手ですからそういうことはあまりしたくないのです。

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 柔らかくてしっかりした、ちょっと上等なティッシュペーパーが一番うまくいきそうに感じられたのですが、残念、やはりティッシュペーパーゆえの悲しさで、鉛筆でこすられることによってしわが寄ったりボロボロになったりしてしまいます。

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 さて、三連休もこれでおしまい、明日からは久しぶりにまるまる1週間のお仕事です。これから体育大会に関係する書類を作ったり、ジャンクから再生したPCの取扱説明書を書いたりして寝ようと思います。

 長女がコンビニエンスストアでアルバイトをしているのですが、そのシフトが朝の5時に入店というもので、当然ながらバスも何も動いていない時間なので、雨が降ったりすると叩き起こされて「送って」ということになります。ならばいっそ、毎朝4時半過ぎに起きることを習慣にしてしまえば良さそうなものですが、朝に弱いのは容易に治りそうにありません。拓本のとり方と早起きの仕方、当面の研究テーマです。

2011年9月24日 (土)

更新中につき手抜き更新

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 ひたすら待っている「くま(仮名)」さん。視線の先は長男が使うお箸で、おこぼれがあるのではないかと賢くおすわりをしているのです。まだ赤ちゃんだった頃、近所の獣医で開催される「パピークラス」なるものに参加していたことがありました。犬の社会性を養うためのプログラムだったのですが、そこでも彼女は絶賛されていたのです。「おやつを見せると本当にいい子ですねぇ。」って、これ、あんまり褒められてるような気がしないのですが・・・・・。

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 三連休で、お天気も良くて、適度に涼しいというのに、ずっと家にこもってこんなことやってます。10年ほど使っているPCをそろそろ更新したいという人がいて、一方でHDDがカラカラいい出したからPC取り替えた、という人がいる。その間にいたのがこの私、ということなのです。文書作成やネット閲覧、あとはiPodの母艦としてぐらいしか使っていないという人ではありますが、さすがに10年前のノートPCというのは化石でしょう。一方で、見捨てられたPCは3年ほど前のVista搭載機。製造元がWindows7に対応しないことを明言しているかわいそうなマシンです。

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 PC-LL750/LGというこのマシン、HDDが寿命のようで、5回に1回ぐらいは起動に失敗し、運用中に固まってしまうこともよくあるそうです。HDDぐらいなら取り替えてあげるよ、と言ったのですが、Windows7非対応というのが気に入らないのでニューマシンを手に入れてしまったとのこと。ついては、マシンそのものは好きにしていいからHDDの内容だけはきちんと抹消して欲しい、ということでした。

 いかれてしまったマシンをもらっても仕方がないので、まずは実況見分。いかれているのはHDDとバッテリーで、それ以外はとりあえず問題なさそうです。以前買い込んで使わないまま放置してあったHDDを組み込んで再生してみることにしました。

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 古いのも新しいのも、どちらも東芝のHDDに見えるのですが、リファービッシュ品と名乗る新しい方は基板の上にTOSHIBAという文字が残るのみで、それ以外の部分からTOSHIBAの文字が消されています。いろいろと大人の事情があるのでしょうね。

 まずは新しいHDDを組み込んで普通にWindows7を新規インストールするも、いくつかのドライバがあたりません。それらしいのをいくつか試しても、ひとつだけビックリマークが消えないのはどうにも気持ちが悪いので、この方法は断念しました。

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 そうなると、あとはこいつに頼らざるを得ません。これDo台を使ってHDDをクローンニング。寿命が尽きかけているだけあって何度か失敗を繰り返し、もうダメかと思った頃に運良く成功。新しいHDDを組み込んでまずはVistaを起動。ユーティリティーを使って旧ユーザのデータを綺麗に抹消してから、Windows7をアップグレードインストールします。

 Vista用のドライバは基本的にそのままでOKでしたが、タッチパッド関連のドライバで挙動不審なところがあったのでその関連のサーヴィスを切って解決。どうもこれはWindowsが持っているドライバで動いているようです。

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 あとはおきまりのアップデート地獄。サーヴィスパックまで出てるのに何でこんなに、と思うほどの更新。ソフトウェアのインストールまでなかなか進みませんが、更新かけられているということが実は大成功なのですから文句を言ってはバチが当たります。かくして、まだまだ現役で使えるマシンを1台、まんまと手に入れてしまいました。反動で良くないことが起こらなければ良いなぁ、と思っていましたが、考えてみればこのPCが手元に来てから歯が痛くてたまりません。しっかりバチあたってます・・・・・。

2011年9月23日 (金)

リリプット

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 することもないので仕方なく寝てます、という感じの「ちち(仮名)」さん。この直前、お気に入りの丸いクッションを汚してしまったので、仕方なくトイレの上で寝ているのです。扉の位置の関係でケージの中仕切りを外してあるので、犬が好む狭い場所というのがありません。擬似的にクッションの上とかトイレの上とか、そういう限られた空間に収まって寝ることになるようです。

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 カヴェコの萬年筆、妻が1本持っているだけでしたが、縁あって2本目がやってきました。こちらは復刻版のリリプット。ガリバー旅行記にリリパット国というのが出てきますし、植物の名前にもありますから、「小さい」ということなんでしょう。

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 革のケースにボールペンとセットになって収められています。かの国ではどうかわかりませんが、我が国では2本セットでのみ販売されているようです。手の大きな人なら握り混んでしまえば見えなくなるほどの大きさです。

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 比較的小ぶりなセーラーのプロギアミニとの記念撮影。萬年筆はキャップをポストすることに期待するとして、ボールペンの方はいかにも短く、いかにも緊急用という感じですが、萬年筆のように寝かせて書くわけではないので、それほど書きにくさを感じることはありません。

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 キャップをポストすれば、萬年筆の方もそれなりの長さになります。これぐらいあれば、寝かせ気味で長く持つ私でも何とか使えるようになります。持ち歩いて萬年筆使いたい、けれどもかさばるのは困る、というわがままな状況、どれほどあるのでしょうか。

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 これ、これです。ネジ式嵌合であることを活かして、お尻にキャップを挿す時もネジで固定します。キャップと胴軸の太さを揃えられますし、それだけポストしたときの長さを稼ぐこともできます。なかなかいい感じです。

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 残念ながら夏服のシーズンは終わり、これからはスーツを着る季節。ですので、こうした小さい萬年筆の出番は少なくなります。けれども、ちょっとしたお出かけにこういうものと小さなメモ帳を持ち歩く、というのは以外に良いものかもしれません。問題は、私自身にそういうメモをとる習慣が全くないことなのですが・・・。

2011年9月22日 (木)

委細不明

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 謎の生物となって眠る「くま(仮名)」さん。昨日歯科医に診てもらった飼い主が痛い痛いと顔をしかめているのとは大違いでうらやましい限りです。いつもなら歯が痛いと眠ることもできないのですが、ここのところ毎朝5時前に叩き起こされているせいか、睡魔に襲われると歯が痛いことぐらいは軽く乗り越えて眠りに落ちてしまいます。嬉しくもあり、情けなくもあり、というところです。

 明日はお彼岸の中日ですので、高野山へ墓参に行こうかと南海電車のページを見ると、先日の豪雨で紀ノ川にかかる鉄橋の橋脚がずれ、線路が歪んでしまった為に一駅区間だけ運休中とのこと。どうやらクルマで出かけた方が良さそうです。

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 ペリカン・ハンティングの胴軸に彫られた模様を写し取るにはやはり拓本をとる要領でやるべきか、などとあれこれ考えたり調べたりしているうちに夜も更け、早く寝なければいけないと焦りつつ抽斗を開けて取り出した2本。2本とも国産の、それもかなり旧いものである、ということだけしかわかっていません。旧いといっても戦前のものとかではありません。

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 どちらもゴムチューブでインクを吸入するタイプで、手前の金色のものは鉄ペンですが、奥の緑のものは金ペンで、しかも兜木ペン先だというのですが、これも確証などありません。あくまで、譲ってくれた人がそう言っていた、というだけですので、お宝鑑定団でひどい値段がつくパターンなのではないかと思っています。

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 こいつらを見るたび、この次のじゃんけん大会の景品にしてやろうと思うのですが、なかなかに縁が深いペンらしく、全く使ってもいないのに手元から離れていこうとしないのです。くされ縁というやつなのかもしれません。

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2011年9月21日 (水)

あのキャラ

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 ウィンクする「ちち(仮名)」さん。一部に熱烈なファンが存在するという三木のり平顔で、「ごはんですよは桃屋ですよ」、とかいいそうな感じです。ごはんも済ませ、おやつももらって、家族には一通り遊んでもらったあとですのでとっても穏やかなのです。

 飼い主も穏やかな表情で帰宅したのですが、床の間に安置してあった作りかけの阿修羅像が倒れてバラバラになっているのを見て仰天。さては台風、家の中まで荒らして行きやがったか、とはさすがに思いませんでしたが、とりあえず各部が破損していないことがわかって一安心。聞けば、自らの不安定さで勝手に倒れ、これはいかんと焦った子供たちが復元を試みたものの、何度立てても倒れてしまう、ガンダムを見習いなさい、状態だったそうです。

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 足や履き物に「ひれ」をつけ、それを履き物や台座に入れた切れ込みに挿し込むという方法で固定していますので、切れ込みの部分に裏打ちをしてから再度切れ込みを入れたり、そこに挿し込む「ひれ」の部分にも紙を貼って厚みを増したりすることで、簡単に抜けることがないように対策。さらに、工作精度が低いせいでやや前屈みになっている像を偉そうな姿勢にさせるべく、足と履き物の間に中敷き(?)を挟んでみました。

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 これで大丈夫、と子供たちに見せると、なぜか笑われてしまいました。3人の子供たちが口を揃えて「マスオさんや!マスオさんびっくりしてる。」などと言うのです。実は私、日本におけるアンチサザヱさんの元締めを自任しているほどの人間ですので、最初は何のことかわからなかったのですが、アンチ巨人が巨人の選手をみんな知っているように、少し考えて、あぁ、あのことか、と思い至りました。

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 かかとで立ち、体に沿わせた手は手刀の形でぴぃ~んと伸ばす。この姿勢で、「えぇぇ~!」と叫ぶ、確かにそんな場面があったように思いますが、実際には漫才師のネタとして一気に認知度が上がったのではないでしょうか。多くの大阪人が東京へ行っても大阪人であるのに、マスオさんは良くも悪くも完全に東京の人と化しております。「なす(正しくはなすび」とか「おでん(正しくは関東煮)」とか、NGワードを連発していることでしょうし、滑らかに首を振ることもなければ、人がボケても突っ込まずにスルーしてしまうのでしょう。そして何より、人混みでいきなり赤の他人に「バァ~ン!」と撃たれても死なないであろうところが残念ですね。

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 まぁ、こんなところでマスオさんに怒っててもしゃあないので、お茶でも・・・・・とかいう場面なんですが、これがまた見事なボケ。夕食の際、ごはんが少し足りくさい(微妙に足りない)ということで妻と娘はチキンラーメンを食べると宣言。まずは妻が鍋で湯を沸かして作るという小ネタで微妙にくすぐったところへ、キメの一手として娘が繰り出した大ネタがこれだったのです。

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 親父が一心に阿修羅像の補強工事をやっている最中、鍋でチキンラーメンを炊くという行為に対して長男が抗議し、それを受けた妻が「こんなんで作ってるヤツもおるし・・・・・」と涼しい顔で返すのを聞いて、何事かと炊事場にいってみるとこの有様。ちょっとオモロかったので、お盆と茶托を持ってこさせて記念撮影をしたのですが、「あぁこれ、ミニやから2分やねん、はよせな伸びる・・・」とか娘が文句を垂れておりました。

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 この写真を撮っているところへ長男もやってきて、そらやっぱりこの器(左の方)で作るのが正式やな、なんぞと言うと、「こんな器、家にある方がおかしいねん。」と妻や娘が突っ込んでおりました。それを聞いてなぜか胸がちくりと痛んだのはなぜだったのでしょう。しかしながら、突っ込みながらも「あ、箸、箸あったはずや。などとごそごそ出してくるあたり、娘も病気です。

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 ファミリーマートの文字も消えかけたヒヨコちゃんのお箸。こんなん、家にあったんですね。これは全然知りませんでしたが、家族によると忘れてるだけであんたが首謀者や、ということでした。謎です。

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 ラーメンと来ればあの人です。なので、「小池さんの食べ方やって。」とお願いしたのですが、唇がめくれてないから無理だとかあんなに幅広くつかめないとか諸事情があって果たせませんでした、冗談で出してきた茶托、お湯のみが激しく熱くなっていてこれがないと食べられない状態。こういうのを怪我の功名というのでしょうか。

 久々に、ちょっとイチビってみました。

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2011年9月20日 (火)

阿修羅12

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 手、というか、前脚をぴぃ~んと伸ばして寝る「くま(仮名)」さん。人間が寝床の中で伸びをするのと同じもののようです。飼い犬なのだから飼い主を喜ばせてなんぼ、という考えからでしょうか、寝方が可愛いなどと話題にしていると決まってこんな風に派手な寝方をしてくれます。飼い犬が飼い主のツボを心得てくすぐってくる、なんてことがあるものかどうか、私は「ある!」と思っております。

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 照明付きヘッドルーペをかぶって作業し始めたところ、そばにいた娘が仰天、さては親父殿ご乱心、とばかり母親の元へ報告に走っていったのには参りましたが、報告を受けた妻はといえば至って冷静に「ま、いつものことや。気に入ってるんやろ。」と一言。確かに気に入ってはおりますが一過性のものではなく、ルーペを通すとこの写真のように文字まで読めるので助かります。実際にはLEDで照らしていますので、もっとくっきりはっきり見えているのです。

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 これが難儀な指先です。同じ色の星印の部分どうしを糊付けしてドーム型に作り上げるのですが、普通の大きさでもうまく作れないのにこの小ささですので、まずは折り目をカッターナイフの背で軽くこすっておいて、ピンセットで折り込んでから糊をつけ、最後はまたピンセットでググッとおさえて1分待ち、という感じです。

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 実に汚い手で済みません。指先に鼻くその如くくっついているものは糊のなれの果てです。不器用な人が工作をすると手に糊がつきまくり、そのせいで余計にうまく組み立てられないので更に糊を盛って・・・・・という悪循環に陥ります。私がまさにそれなので、非常に先の細い容器に入った糊を使っております。この状態で、赤い星のところに糊をちょんとつけて接着し、ピンセットでグッと押さえ込むのです。

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 阿修羅像の正面、合掌している左手の指です。この3つをつなげると指が1本出来上がります。この手はまだ指がストレートなので作りやすいのですが、他の手はきれいに指が曲がっているので接着する際の難易度が上がります。開口部からピンセットを入れて糊しろの部分をグッとおさえる、ということがやりにくくなるためです。

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 親指以外の4本を土台となる部分に貼り付けて、更に手首に近い部分とつなぎます。これはその部分で、親指がついています。内側に折れ曲がった部分をしっかりと接着するためにピンセットでおさえているところです。実は指を作るよりも手を組み立てることの方が難しく、なかなかはかどらない工程です。

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 ようやく完成した右手その3。阿修羅像の持つ3組の手のうち、最も高く上げられている手です。手首のところで手の甲の側に曲げられている形です。もう少し指の形や並び方を揃えて優美な感じにできれば良かったのですが、そんな余裕などどこにもなく、何とか手らしき形にすることができました、という感じです。

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 腕に取り付けてみるとこんな感じ。間近でルーペを使ってのぞき込む、なんてことさえしなければ、まずまず見られるできです。これでようやく右半分、3つの手が完成。現在、左手の方に取りかかっておりますから、この週末にはなかなか出てこないと御不興を買っている頭部の製作に入れそうです。

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 手が着くとなかなかいい感じです。ここまで来れば、謎の宇宙生物になる可能性はかなり低くなってきたと思えるのですが、手を作るぐらいで難儀しているのですから頭部、特に顔がうまく作れるのか不安です。右手を作るために使った糊は結果として失敗。左手から導入した新しい乗りがいい感じですので、しばらくはこの糊で頑張ってみようかと思います。

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2011年9月19日 (月)

専用コントローラ

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 こうしてみると、最近はほんとうにふさふさしてきたと思える「ちち(仮名)」さん。夏毛の季節はピンクの肌が透けて見えているのが常だったのですが、今年はなぜかしっかりと毛が生えていて、柴犬らしい触り心地になっております。

 3年前に「くま(仮名)」さんだけでスタートした当「犬のブログ」ですが、この記事を書いている今、50万アクセス目前となっていて、明朝あたりには到達しそうな感じです。いつも駄文にお付き合いいただいている皆様、ありがとうございます。

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 まだ20世紀だった頃、私がハマっていたのがこちら、トレインシミュレータです。実際に雨天台で撮影した動画を等速処理したものをベースにしているので、類似品とは格段に違う仕上がりでしたが、残念ながらNT系のOSには未対応でした。

 そのうち対応してくれるかなと思っていたのですが、これも大好きな京浜急行はまさかのプレイステーション版で登場。それでもしっかり買い込んで三崎口から品川まで喜んで走っておりましたが・・・・・。大阪市営地下鉄御堂筋線&北大阪急行線というのも出ているのですが、そちらは入手しないまま今に至っています。

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 こちらがまさかの専用コントローラー。男の子のあこがれがそのまま形になったような製品で、JR201系あたりの運転台がモデルになっているようです。欲を言えば力行ノッチも回転式ならばさらに良かったのですが、これの前モデルがT型のワンハンドルであったことを思えば格段の進化・改良と言えます。

 PCとRS-232Cで接続するというあたりが時代を感じさせますが、変換ケーブルを介してプレイステーションに接続(USB)して使用することも可能という逸品です。

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 カボチャをスライスしたような灰色のものは厚紙にマグネットをつけたようなもので、運転する車両に合わせて最適なものを選んでブレーキハンドルの周りにセットします。あわせて、コントローラ右側にあるダイヤルを調整することで、ハンドルの動きを表示と合わせることができるのです。

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 ブレーキの段数は5段から8段の間で選ぶことができますが、EXに合わせるとノッチがなくなってフリーに動くようになります。ブレーキのみならず、力行側のハンドルも同じように調整することが可能です。

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 このあたりも芸が細かいですね。たまったホコリでわかるように、長いこと放置されていたのですが、今でも当時のまま動作します。電車を運転していって終点についたら、次は反対向きに走っていくのですからこのレバーを「後」に切り替えておかなければいけません。このあたり、運転台かぶりつきの鉄道少年には常識でも、普通の人には案外知られていないところですね。

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 コントローラ中央の白いボタンは警笛を鳴らすためのものですが、それでは雰囲気が出ないのでこんなペダルが付属しています。これをコントローラにつないで足下に置いておき、灰色の部分を踏むと警笛が鳴るのです。やってみると実に気持ちの良いものです。

 名鉄版ではかつての名物路線であった犬山橋も再現されていますので、パノラマカーでゆっくりと走りつつファ~ン、というのを喜んでやっておりました。まさに子供ですね。

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 緊急の場合に180度一気に回せなければなりませんから、ブレーキハンドルはユルメ位置で逆手になるように握ります。実物の運転台と違って横幅がありませんから、このように握ると操作しづらいのですが、そこは雰囲気がすべて。小さな子供が見て笑いそうです。

 実は、トレインシミュレータをやりたいばっかりにWindows98がインストールされたPC-9800シリーズを1台、動態保存してあるのですが、もうかれこれ10年ちかく遊んでいないように思います。死ぬまで子供な私ですけれど、少しは大人になったのでしょうか。

2011年9月18日 (日)

なおらない

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 いやぁよ、写さないで、とそっぽを向いてしまう「くま(仮名)」さん。あごの下あたり、二重あごっぽく見えるのは気のせいでしょうか。マツコデラックスさんほどではないとはいえ、抱かれると嫌でもドテッとした感じが強調されてしまいます。もう少し小さい頃は抱かれると嫌がって暴れたものですが、最近はおとなしく抱かれているようになりました。

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 画面に何にも映らなくなった、ということで4ヶ月ほど前に持ち込まれたノートPC。おそらくは本体と液晶を結んでいるケーブルが切れたのでしょうが、フレキシブルケーブル1本取り替えるだけという修理は最近やりにくいようで、ダメになったPCから取り外した健康な液晶と取り替えるというのが主流だとか。時期が悪いと、安いところで修理しても数万円という見積もりを聞いて持ち主は修理を断念、「データだけ取り出して欲しい」と言い残して、私の手元にあったPCを代わりに持って帰ったのでした。

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 裏側の一番大きな蓋にはこういうシールが貼られているので、HDDは別の蓋を開けたところにあるということです。最近は蓋ひとつ、ネジ数本でHDDを取り出せる機種が多いので作業自体はやりやすくなりました。昔は裏側のネジを何本も外してからキーボードを取り外し、さらにその下にあるネジをはずして・・・という感じだったのと比べると鼻歌も出ないほどの軽作業です。

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 HDDとご対面。カヴァーを取り外して、コネクタと反対側の固定ネジを外してスライドさせるだけ。ThinkPad系より簡単な作業というのが感慨深いです。最近のマシンはディスプレイが大きくなったのでスペースが広がり、部品の配置も楽になったということなのでしょう。5400回転は良いとして、なんと80GBという懐かしい容量のHDDが入っていたのにも笑いましたが、その分データの取り出しは楽で、ユーザーデータは4GBかそこらのものでした。

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 ここからはこの道具の出番。マシンに内蔵して使うHDDをUSBでPCにつなぐものです。3.5インチ、2.5インチどちらでも、さらにはIDEでもS-ATAでも、要は一般的に使われているHDDなら何でもつなげられるのです。かつて高性能の象徴であったSCSI接続には対応していませんけれど、少なくとも個人用では神話の中の存在になってしまってますので問題ありません。

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 2.5インチのHDDはIDEなら右のコネクタをガチャンと嵌めるだけで良かったのですが、取り出したのはシリアルATAですので電源もつながなければなりません。結構面倒ですが、その分動作は安定しています。USBを挿し込むとすぐに認識して、必要なデータもあっという間にサルベージできてしまいました。あとはこのデータをUSBフラッシュメモリに放り込んで依頼者に渡すだけ。代替機にたまっているであろうデータも吸い出して、マシンを返してもらえばすべてOKです。

 こんな簡単なことなのに、なかなかやろうとしないで何ヶ月も放っておく、そこが私の困ったところで、これまでも、そしてこれからも、この性分で損をしたり人に迷惑をかけたりすることでしょう。実に情けない話です。お口直しに、ツンとした「くま(仮名)」さんをもう1枚。

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2011年9月17日 (土)

チョーク

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 首を絞められ、舌を出して苦しがる「ちち(仮名)」さん、ではありません。子供の頃はゴールデンタイムに堂々とプロレス中継があったので、 チョーク技を出すと反則負けになってしまうことぐらい、プロレス者でない私でも知っています。 ネックとか、スリーパーとか、違う言葉で表現して血管を圧迫するタイプの技はわんさかありますけれど、気道圧迫はダメですね。

 ちなみに「ちち(仮名)」さん、腰、特にしっぽの付け根あたりと首の周りを触ってもらうのが大好きなのですが、こういうときは喜びながらも飼い主の手を甘噛みしてやろうとチャンスをうかがっているのです。

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 ソウルから師匠が持ち帰られたと聞く金貼りのシェーファー。タッチダウンですし、金貼りですし、お値段も可愛かったのでいただいてきましたが、使うのがはばかられる未使用品です。

 シェーファーの場合、ペン先の字幅が何であるのかを知るには書いてみるのが一番確実です。インレイドニブとか様々な巻き系のペン先など、凝ったことをしているくせに字幅の刻印はしていないというあたり、それがまたシェーファー好きにはこたえられないところでもあるのですが、実用的には不便なところでもあります。

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 保有数も知識も抜群というシェーファー好きな方を何人か存じていますが、私はそういう方々の足下にも及ばない、言ってみれば外野席のシェーファー好き。たまにホームランボールが飛び込んできたら持ち帰って見せびらかすけれど、「誰が打ったの?」と聞かれても「さぁ、ユニフォーム着たデカイ人だった」としか答えられないという、その程度のシェーファー好きです。吸入機構やペン先の形における二右衛門半(普通名刺)というだけなのかもしれません。

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 これが噂のチョークマーク。これだけ綺麗に残っているものを手にしたのは初めてです。だいたいが廃盤になったけったいなペンを中古で入手してきたわけですから、手元に北ペンはみんなこれが消えてしまったあとのものばかり。ルーペで球を見て、あぁ、これも七三分けやなぁ、これやったらMぐらいかなぁ、なんて言いながら書いてみて、あ、やっぱりMやわ、というのが普通でした。

 勝手な思い込みながら、何でもおおざっぱなアメリカのシェーファーやパーカーにきりっとした細字のペンがけっこう多い、というのも不思議な感じがいたします。

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 このペンをもらい受けてきたもう一つの理由がこのペン先。シェーファーとしては何の変哲もない14Kのインレイドニブで、レディシェーファーなどと比べるとこんなんまっすぐやんか、というほどに反りも少ないのですが、よく見ると「ん?」となって、じゃぁこれ、連れて帰らせてもらいます、となったのです。

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 オーストラリア製ですね、これ。ペン先だけってことじゃなくて、アッセンブリーもオーストラリアで行われたものでしょう・・・と思いたいですね。そうであればアメリカ製よりも出来が良い、なんていう神話がありますし、それはおそらくウソではなさそうです。これまで手元に来た何本かあるシェーファーには、このAUST刻印のペン先のものがほとんどなかったのです。これでまた、文具に興味のない人なら名前すら知らないというシェーファーのペンが増えてしまいました。

2011年9月16日 (金)

4年目!!

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 外は雨。じめっとした気持ちの悪い夜ですが、エアコンが効いて快適そのもののリヴィングで気持ちよさそうに眠る「くま(仮名)」さん。私にとっては「ペス(実名)」くん、「クマ(実名)」さんに次いで生涯で3頭目の飼い犬です。

 「クマ(実名)」さんは職場に迷い込んできたのを拾ってきて「タマ」と名付けようとしたところを、「犬の名前とちゃう!」と家族に阻止され、結局一画減らして命名しました。その無念さ(?)から、この子こそは「タマ」と名付けようとしたのを妻に察知され、「この子は私が命名するから」と宣言されてしまったのでした。犬とはいえ、名前は個人情報の一部ですから、ネット上では「くま(仮名)」と名乗っているわけです。皆さんもプロフとかフェイスブックなんかには十分ご注意ください。

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 5人家族の中で、妻と長女、そして次男は彼女のことをきちんと本名で呼びますが、私と長男は「くま」と呼んでおります。何事にもイチビリな私のこと、「くまの写真を毎日紹介するブログをやろうと思う。名前はずばり、くまめくり!」などと家族に話してはあきれられておりましたが、何ヶ月かそういう状態が続いた後、平成20年の今日、本当に始めてしまったのでした。

 第1回目の記事に登場したのは、溜塗りの中屋萬年筆でしたが、その萬年筆のことについてはいっさい触れずに、その1年前にオープンして以来お世話になっていたpen and message.さんの危険性(!)についてぐだぐだと駄文を書き連ねています。

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 ほとんど使っていないので当然ですが、当時と比べてもほとんど変化がありません。もう少し溜塗りらしい変化が起こっているかと思いましたが、布のペンケースに入れて冷暗所に保管したままでは、3年という歳月を経ても熟成されることはないでしょう。

 当時中屋の製品を扱い始めたばかりの同店が、仕様を変えて発注したうちの1本ですが、文字通り最後の1本であったため、それ以前に買われた方が「ペン先はこっちの方が・・・」などとリクエストされた残りのパーツを組み合わせた「よりかす」なのです。けれども、幸か不幸か、そうした「残り物」のクリップやペン先、軸の仕様がすべて私好みのものだったので、非常に短時間のうちに「連れて帰ります」と言った記憶があります。

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 オークションなどで気になる萬年筆を見つけたとき、まずはネットで情報を集めてからどの程度まで頑張るかを決める、ずっとそんなことをやっていましたので、そうした情報提供への恩返しの意味を込めて、犬のブログの中に萬年筆のレビューなどもまぜるようなスタイルにさせてもらっているのです。

 

 スタートした当時はのんびりしたもので、見に来てくださる人も日に40~50人という状態でしたが、次第によってくださる方も増え、この3連休が明ける頃には50万アクセスに届きそうです。何より、何の接点もなかったたくさんの方とお知り合いになれたことが一番の成果だと思っております。さて、いつまで続けられるのか、犬が元気なうちはなんとか続けられると良いのですが・・・。

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2011年9月15日 (木)

3匹目?!

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 3匹目が来たでぇ・・・と聞いたら、きっとこんな表情をするんだろうなぁ、という感じの「ちち(仮名)」さん。2頭の犬を飼っている家の中で「3匹目」なんて言葉が出たら、すでにいるワンコたちは心中穏やかではないことでしょう。でも心配はいりません。犬ではない「3匹目」が我が家にやってきたのです。

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 今月のちょこちょこ、一つ目はキャラクター消しゴム。いつも見慣れたアヒルさんの絵があしらわれたスリーヴに円筒形の消しゴムが収まっています。ごくごく常識的ですね。

 そして、ありそうでない、探せばけっこう売られてるけれど普通はわざわざ飼わない、けれども手元にあると何かと便利そう、というモノがもう一つ入っていました。

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 ほぼハガキサイズの紙が挟めるクリアフォルダー、そらまめ印です。そらまめさんが描かれているので、いい具合に中のものが隠されます。職場では小さなメモや付箋などが机に貼り付けられていることが多いものですが、それらの中ですぐに処理しないもの、しばらく保管しておく必要のあるものなどを入れておくと散逸しなくていいかも・・・・・って、私の机の上ぐらいカオスであれば、こんな小さなクリアファイルはそれ自体見えなくなってしまいますのでそもそも意味がないかもしれません。

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 で、ビニールを被ってるのが噂の3匹目。お手々にマグネットが仕込まれているので仲間と出会うとHand in Hand、というアリスも真っ青な動物のシリーズです。白いウサギさん、茶色いクマさんに続いて、なんでしょうねぇ、色と柄からするとトラさんでしょうか。額に刻まれた三本線を見て、「あぶどら・ざ・ぶっちゃー」という名前で、これもブルーザー・ブロディ繋がりかっ、なんて一瞬思いましたが、どうもそうではないようです。

 柴犬らしい「アカ」すなわち茶色いのも可愛いな、とか、いやいや変なモン路線で胡麻がいい、とか、三匹目に関する話題は尽きないのですが、妻はけっこう猫寄りであることも判明しておりますし、長男に至っては完全に猫派です。この上猫が家に入ったら、我が家は完全にペットに乗っ取られてしまいますね。萬年筆でもクルマでも、手にするまでにあれこれ考えているときが一番楽しいものです。当分我が家に三匹目は来そうにありません。「くま(仮名)」さん、「ちち(仮名)」さん、どうぞご安心を。

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2011年9月14日 (水)

砂を噛む

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 最近、実にモフモフな感じになってきている「ちち(仮名)」さん。ずっと冷房の効いた部屋の中で暮らしているので夏毛になったはずが冬毛になったんではないか、などと無責任な想像をされていたりします。実際、昨年までの夏毛と比べると、肌が透けていないのが何より大きな違いです。ムクッとした柴犬らしい感じになってきたので、遊んでいても楽しいものです。

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 あの大雪の日にお世話になった診療所。平日であれば夜の9時から3時まで診てくださるというありがたい施設。前回は歯が痛んでどうにもこうにもならなくなったので、大雪でそこら中の道路が通行止めになっている中、通常の3倍以上の時間をかけて行きましたが、今回は軽症。行く前に電話で「混んでいるようなら遠慮します。」と申し出ましたが、「とりあえず不安があるのでしたらお越しください!」と「ぶっきらぼうに」「優しい言葉を」いただいたので、深夜の道を大阪へ走りました。

 今週末は文化発表会。そのための練習で、60名ほどの生徒が鉄琴、木琴、大太鼓に小太鼓、キーボード、エレキギターなどで演奏するのを体育館で聞いていると、ものすごく大きな音の中にもかかわらず睡魔に襲われてしまうのが不思議です。その睡魔と必死で闘っているとき、口の中に「じゃりっ」という感触がありました。

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 子供の頃、ほうれん草などを食べているときに、これと同じような感触によく出会ったものです。畑でとれる野菜には少なからず砂が混じっていたものですが、最近はそんな野菜などありませんし、何より、私は野菜をあまり食べません。よくもまぁそれでこんなに大きくなったねぇ。と誰しもが驚くほどに偏食がキツく、食べられるものよりも食べられないものの方が遙かに多い私のこと、治療中の歯の詰め物がとれたのに間違いありません。

 かかりつけの歯科医も予約でいっぱいですし、急患というほどのことでもありません。そして明日は木曜日で、休診の歯医者さんが多い日です。詰め物がとれて、それで隠されていた部分に飲み物や食べ物があたると少し痛い感じ。この先、痛みが増してきたらどうしよう、などと思うとじっとしていられませんでした。少しもこらえ性のないおっさんです。

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 ヘタにつつくと余計に悪くなりそう、ということで、化膿止めと痛み止めをもらっておしまい。この診療所、受付をしているのが警備員のような制服を着たおぢさまなのですが、私の保険証の番号やら住所やらをPCに打ち込むのが猛烈に遅く、そして不正確。横にいた上司と思しき人がそれを見てガンガン叱りつけるのを聞いていると、あぁ、自分さえここに来なければ・・・と思われて、待合室のソファで無駄にデカイ体が縮む思いでした。

 それにしても、歯医者さんの椅子、まだまだ知らない機能が隠れていそうで萌えますね。いかにもメカっぽい感じが大好きです。たまたま手元にあったこのコンパスにも、同じような印象を持ってしまう私は、やはり変なのかもしれません。コンパスなのに円を描くテンプレートがついているあたりが「???」で、どのように使い分けるのか今ひとつわかりませんが、その形だけでいろんなことを考えさせてくれ、人に見せれば話のネタになってくれます。

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 右の方、緑色の部分を回転させると針が出てきます。左の黒い部分には鉛筆やボールペンなどを取り付けて使うようになっています。こんなのを子供に持たせたら、本来の使い途を忘れて遊び道具にしてしまいそうですね。

2011年9月13日 (火)

夏バテ

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 日中はずっとエアコンの効いた部屋で寝ている彼女たちのこと、夏バテなどするはずもありません。いかにもクタッとした感じで寝ていますけれど、これもいつものこと。飼い主が帰宅する時間帯にはやたら元気で、夕食のお相伴にあずかったり、ケージから出てそこら辺をうろついたりして、満足するとケージに入ってあとは飼い主なんぞ知らん顔で寝る。それこそが「くま(仮名)」さんのライフスタイルです。実にお気楽極楽で、生まれ変われるならこのような(待遇の)犬になりたいものですね。

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 夏休みの間、職員室は温度高めながらもエアコンを入れておりましたが、新学期に入ったので生徒と「さようなら」となる午後4時頃までエアコンなしで過ごしています。冷蔵庫やら冷茶機など「冷やす」ものがあり、40台ほどのノートPCが置かれていることもあって、まさに廃熱天国。授業に行くために職員室を出るとホッとしますし、汗を拭き拭き授業をして、職員室に帰ってくると「うっ!」となるほどの暑さです。

 教室は暑くてたまらんと生徒たちは言いますが、職員室よりよっぽど快適です。とはいえ、うだるような暑さの中、2次方程式の勉強をさせられる生徒は辛いことでしょう。じっとしていても汗が噴き出すような教室で固い椅子に座り、平方完成などという訳のわからんワザを実演されても、「???」なのでしょうね。むしろ新学期が始まったばかりの頃の方が過ごしやすかったので、ここに来てぶり返した残暑に先生も生徒も今さらの夏バテ気味です。

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 夏バテしてブログのネタを探すのもしんどい、という毎日ですが、1日でも更新をサボれば2度と復活できないのが私の性格。石にかじりついてでも更新せねばなりません。何かないかなぁとちちの本棚を漁っていたら、こんなペンが出てきました。おしめをしていた頃から結婚するまで暮らしていた実家を取り壊して引き払う際、母が使っていた鏡台とともに持ち出した父の本棚。貧乏教員の家ゆえ、どちらも安物で、今にも壊れそうなものですが、物心ついた頃からずっと目にしていた家具ですので、妻に許しを乞うて今の家に持ち込んだものです。

 父も母も萬年筆を使っておりましたが、いずれも普及品ばかり。時代が時代ですから、今のボールペンのような感覚で使っていたはずです。けれどこの1本はもらい物なのか、それとも気に入らなかったのか、ほとんど使われた形跡がありません。

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 特になんということもないこのペン。ありふれた鉄ペン先で、ハート穴が本当にハートの形をしていますので、それなりに古いものだということがわかります。セーラーの刻印のあたりなど、白くなっているのは腐蝕でしょうか。キャップの表面、クリップの下になっている部分にも錆びが見えます。

 安物のペンですし、じゃんけん大会の景品にしてしまおうか、とも思ったのですが、MADE IN TAIWANの文字があるので思いとどまりました。セーラーの古いペンはけっこう手頃なお値段で手に入りますけれど、台湾工場製のものはさすがに見かけなくなってきました。この先、若い人たちに、「昔、セーラーは台湾でも萬年筆作ってたんですよ。」なんて話が出来るように、ただそれだけのために手元に置いておこうと思う、それってやっぱり二右衛門半(一般名詞)ですね。

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2011年9月12日 (月)

観月讃仏会

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 何とも賢そうな「ちち(仮名)」さん。犬としての賢さや各種能力の高さでいえば、確実に「くま(仮名)」さんを超えていると思います。けれど、年の功ゆえか、そもそもの性格のゆえか、おっとりとした「くま(仮名)」さんの方が可愛い!などといわれてしまいますが、ぱっと見では白い彼女の方がウケは良いようです。犬にもそれぞれしっかりと個性があるのです。

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 真っ黒けでノイズだらけですが、カメラなりにけっこう頑張ってくれた1枚。目を凝らしてみるとわかるシルエットを見れば、ほとんどの人が「あのお寺」とわかってくださるはずです。

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 よほどの幸運と機材、そして技量に恵まれないとこの構図では撮れないのですが、これを見れば一発でそれとわかる、鑑真和上で知られる唐招提寺です。毎年、中秋の名月の日に行われる催しが「観月讃仏会」で、18時以降は駐車場も入山も無料、お寺に貢献している招待客には野点のおもてなしもあります。一般の方であっても、門をくぐれば金堂の扉が開け放たれているので、国宝である仏様を拝むことができます。

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 左から千手観音、盧舎那仏、薬師如来で、三体共に国宝です。薬師如来は平安時代のものですが、他の二体は奈良時代のもの。勤務先からほど近いところにこんなすばらしいお寺があることは本当に幸せなことです。

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 観月讃仏会の日は、御影堂の前庭が開放されます。東山魁夷画伯のふすま絵で知られるこの建物、元々唐招提寺にあったものではありませんが、これも有名な鑑真和上像はこのお堂に安置されているのです。

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 毎年6月5、6、7日の開山忌には御影堂の中に入ることができるのですが、左近の桜、右近の橘を擁する前庭は堂内から見るだけです。今日はお月見ですから、堂内に入れない代わりに前庭で月を見ることができるのです。

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 境内に配置されている灯り。はかなげな萩が描かれている・・・・・ように見えますが、近づいてじっと見ると、この萩の葉、揺れています。じつはこれ、描いてあるのでは無く、灯篭の中に本物の萩の枝を入れてあるのです。

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 で、お月見に行ったにしては付きの写真が一枚も無いではないか、ということになるのですが、今日は時折お月様が顔を出す曇りがちの空。しかも、暗い中、カメラが必死で感度を上げてくれるのできれいなお月様だとハレーションを起こしてしまうのです。

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 唐招提寺境内で空を仰いだ1枚。さっぱりわかりませんね。やはり実際に行ってみるのが一番です。来年の中秋の名月、奈良へおいでになりませんか。

2011年9月11日 (日)

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 休日の昼下がり。リヴィングには家族がいて、思い思いに過ごしている、そして、犬たちはひたすら寝ているという、本当に平和な光景です。住む家がある、食べていけている、犬まで養えているなんて、どれほど幸せなことなのかと思います。願わくばこの幸せが死ぬまで続けばいいなぁ、なんて思いますけれど、一寸先は闇ですから何が起こるかわかりません。

 9月11日はどんな日なのか、911テロや東日本大震災からちょうど半年というのはTVなどでもいやというほどやっておりますけれど、そのほかにも、歴史的にも古くは恵美押勝の乱や薬子の変にはじまり、元弘の乱、戦艦三笠の爆発沈没、チリのクーデターと、あんまり嬉しくないことばかり出てきます。まん丸で明るいお月さんを見ても哀しくなるほどですね。

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 こういうときはおいしいお酒でもいただいて寝てしまうのが一番、というわけです。先日のWAGNER神戸大会神戸大会で白髪猫さんから「お土産!」といただいたこのグラス。よく冷えた日本酒をくいっとやるのに良さそうですが、こいつに入れるのはお酒ではなく、インクだったり、そのインクをきれいにする液体だったりするのです。

 残り少なくなったボトルインクをうまく吸入するのに、いったんこのグラスに入れる、あるいは、広島の二右衛門半(故事)な萬年筆をきれいにするのにロットリングクリーナーを入れて浸ける、という用途が想定されているのです。おぉ、この容器ならロットリングクリーナーが節約できる、なんて思ったら立派なヘンタイです。

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 グラスのベースになっている部分、私のはきれいなブルーでした。その中に閉じ込められた泡がまたいい感じです。こうして固いグラスの底にペン先があたっているのを見ると大騒ぎする「萬年筆好き」な人が少なからずおりますが、撮影者だってそこまでバカじゃ無いのでそっと入れてるわけですし、インク吸入の際にコツンなんてことも珍しいことではありません。何事においても、そういうしょうもないことで騒ぎ立てるような真似はしたくないものですね。

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 新兵器も手に入れたし、日曜日は阿修羅の手、作りまくったるでぇ事前の意気込み。実際には日曜なので朝寝をして、子ども達にお昼ご飯を食べさせたらお昼寝。とっても気持ちよかったのですけれど、暗くなる頃に起こされたらどうにも頭が痛いのです。寝過ぎると良くないっていいますけれど、寝ている間にけっこう不自然な姿勢になっていたのも原因のひとつかもしれません。なので、結局今日も手が一つ。なかなか思うようにははかどりません。

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 あちこち隙間が空いている上に、糊しろが露出していて、しかも変なところまで糊がついてベタベタ。非常に残念な仕上がりですが、私の技量ではこんなもんです。接着剤をかえてみたのですが、これが良く着くので困りものなのです。せっかくくっついたのに、手にも糊がついていて引っ張ってしまうのでまたはがれる、の繰り返し。写真でアップにしなければわからないので・・・・・と、楽観的なまま作業は続くのでした。

2011年9月10日 (土)

ヘッドルーペ

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 あぁ、帰ってきたん、遅かったねぇ・・・というような表情で頭を持ち上げた「ちち(仮名)」さん。でもやっぱり眠たいので、すぐに頭を降ろして目をつぶってしまいました。こうやって敷物を組み合わせて寝床を作るのは「くま(仮名)」さんに教わったのでしょう。

渭城朝雨潤輕塵 渭城の朝雨 軽塵を潤す

客舎青青柳色新 客舎青青 柳色新たなり

勸君更盡一杯酒 君に勧む更に尽くせ一杯の酒

西出陽関無故人 西の方陽関を出づれば故人無からん

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 友人が九州へ赴任することになったので、元町のインド料理店で送別会。今から4年ほど前、このブログをまだ始めていない頃は、毎週のように某萬年筆専門店へ通ってはそれぞれのコレクションを来店者に「書かせて」いたことを思い出します。当時は「女の子」という感じだった彼女も今や立派なLadyですし、何より、自らの志を遂げるためのステップとしての九州行き。平坦な道ではないとは思いつつも、幸多かれ、得るもの多かれと祈らざるを得ません。

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 朝ではなくて雨も降っておりませんし、参加者全員お酒を呑みませんでしたのでひたすらラッシーで咽を潤しながらのインド料理。さらにつくせ一杯のカレー、てなところです。偉そうに書いておりますけれど会場のセッティングやらその他諸々の準備やら、すべて「某萬年筆店」のお二人におまかせ。お世話いただいて本当にありがとうございました。

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 送別会に向かう前に東急ハンズに寄っていろいろと物色。やはりこのヘッドルーペが使いやすそうということで買ってまいりました。機能や構造、お値段もさまざまですが、店頭のサンプルを比較すると十数分、一番使いやすそうでしたのと、付属のレンズの倍率が最も高かったのでこちらの製品に決定です。

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 単4電池3個付属、ってのが嬉しいなとあけてみれば、何とも家内制手工業的な電池の入れ方。4本とか8本とかセットになってるやつを買ってきてシュリンクをめくると2個ずつになっているものですが、そういうのが一つと、それをバラしたもの計3本をセロテープでボール紙に貼り付けてありました。こういうの、嫌いではありません。むしろ、よそのが過剰包装なんですよね。倍率の違うレンズが4組付属しています。

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 ヘッドルーペってだけでも盛り上がるところへLED照明つき。なんかこう、未知の惑星に降りて船外活動するクルーのヘルメットについてそうな感じで萌えます。レンズをセットするためのフォルダが2組あるので、レンズを重ねてセットしてさらに高倍率で、ということも可能。私は右目しかウィンク出来ないので、倍率4倍の単眼用レンズを左側にセットしておくとさらに細かいところを見るときに役立つでしょう。本当に阿修羅像の部品は細かくて参ります。

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 軽い気持ちで作り始めた阿修羅像。ここに来てなかなかの金食い虫であることが判明しました。しかし、だんだんに完成に近づいていくワクワクした感じ、他では得がたいものですね。

2011年9月 9日 (金)

はこべん

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 退屈そうにこちらを見ている「くま(仮名)」さん。例によって長女が撮影したものです。家族が誰もいない昼間はずっとケージの中にいるのですから、犬って本当に辛抱強いものだと思います。ですので、せめて家にいるときぐらいはあれこれとかまってやらなければ飼っている意味がありませんね。犬といえど立派な家族の一員なのですから。

 今日は珍しく職場でお昼ご飯を食べました。それも超豪華版、1食900キロカロリーほどもある生徒用のお弁当です。1日あたり1000キロカロリー以下に抑えようなどといいつつこんなものを食べていては死亡フラグです。

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 私の勤務先では、あらかじめ購入してある食券を朝登校したときに提示して弁当を注文し、お昼にその食券と引き替えに弁当を受け取るというシステムの「選択制給食」を実施しているのですが、何と今朝は生徒の注文がゼロ。でも、いざお昼になってから「お弁当がないっ!」などと職員室に駆け込んでくる生徒もいますので、保険として1食、私の名前で注文しておいたのです。しかし、備えあれば憂いなし。そういうときに限って誰も助けを求めてこないものです。結局、注文した弁当は自分が食べた、という次第です。

 先生方は昼食をどうしているのかといいますと、これも朝、代金を添えて業者の弁当、いわゆる箱弁を申し込むのです。しかし人間ですからミスはつきもので、申し込んでいない(忘れた)のにお昼に弁当を食べてしまう人がちょくちょく現れます。私の父も、中学校の教頭をしていた頃、そういう人のために3食ばかり申し込んでおりました。誰もミスを犯さなければ弁当がまるまる余りますので、そういうときは我が家の夕食が箱弁になる、というわけです。

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 何でそこまでするのか、ミスった本人が責任をとるべきだ、などと若い頃は思っておりましたが、自分が当時の父と同じくらいの歳になった今、同じことをやっているのには笑ってしまいます。父の使っていた眼鏡が出てきたので、自分の使っているものと並べて記念撮影。安物ではあっても百貨店であつらえた父の金縁の眼鏡と、そこら辺のホームセンターでレジの横にぶら下げてあるようなものを買ってきた自分の眼鏡。いずれも老眼鏡ですが、父の眼鏡をかけてみると、昔のものは安物であってもしっかりとした造りになっていることがわかります。

 万年筆を買うのであれば出すお金を老眼鏡には出さないというのは何ともおかしな話で、本来ならば眼科医で処方箋を書いてもらうのがベストであるとは思いつつ、どうせ置き忘れたり壊したりするのだからと安物ばかりを買ってはなくしている自分が情けなくなります。私の子ども達は、今の自分の歳になった頃、ロクな遺品が無いのを見て溜息をついていることでしょう。うちの親父はやっぱりおかしかったんやぁ・・・・・ってね。

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 父の老眼鏡をかけてみても、やはり見にくいのは変わらず、手先が器用になるわけでもないので、たいがいな仕上がりになった阿修羅像の右手。こんなのをあと5つ作って、その上あのややこしい頭も作らなければなりません。明日は次男を眼科医に連れて行かなければならないので、ついでに自分の目も見てもらおうか・・・・・などと今は思っているのですが、いざその段になると面倒くさくなってやめてしまいそうです。父は大変マメな人だったんですけれど・・・・・。

2011年9月 8日 (木)

いいなぁ・・・

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 珍しく、しっかりと顔を撮らせている「ちち(仮名)」さん。いつもの(彼女が顔をそむける)カメラで長女が撮影したものです。なかなか自然に撮れております。こういうのを見せられると、写真は対象物を写すものというよりは撮っている人の心を写すものである、という主張に従わざるをえません。やはり私には邪念がいっぱいで、それゆえうまく撮ることができないのでしょう。

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 そういうことで、極力シンプルなボールペンを撮ってみました。つるんとしたステンレスの胴軸をもつツイスト式の油性ボールペンです。残念ながら寄る年波には勝てず、クリップに錆が浮いてしまっていますが、そのほかの部分は美しい状態を保っています。

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 先日のWAGNER神戸大会で、じゃんけん大会の景品として出されていたラジボーを見て、いぃなぁ、と思ったのでしたが、大量のガラクタを出してお宝を持って帰るという悪行を神様がお許しになるはずもありませんでした。そんな折、某オークションで見かけたのがこのペンだったのです。

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 この上に蓋が被さっていたのでしょうか、今となっては知る由もありません。本体、電池、スイッチボックス付きのイヤホン、ボタン電池ががきれいに収まっております。ペンの右上にある銀色の丸いもの、これが何であるか、この時点ではわからなかったのですが、こいつの存在がなかなかいい味を出しているのです。

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 とっても昭和な私ですけれど、天邪鬼なのでAMラジオはほとんど聴きません。このペンに飛びついたのも、FMラジオ付きだからということが大きいのです。とはいえ、ラジオ放送というもの自体、ここ数年まったくといってよいほど聴いていないような気がします。

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 で、こいつをボールペンとして使うことを捨て、純粋にFMラジオとして持ち歩きたい、という人のために、こんな姿にも出来るのです。先端半分、肝心要のボールペンの部分を取り外して、先ほどの丸い部品を取り付けると、パッと見にはDAP、たとえばメモリウォークマンかっ?なんて感じにも見えますね。

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 FMラジオですからアンテナ必須ですが、そこは定番のイヤホンの線をアンテナに使うというワザでクリア。けっこうよく入ります。ご本家ラジボーは1局のみということでしたが、こちらは電波さえ入れば何局でも聴くことができます。私にしては珍しく、色モンともいうべき筆記具を手に入れてしまったことでした。

2011年9月 7日 (水)

阿修羅11

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 仰向けに反りくり返って寝ている「くま(仮名)」さん。全身を写したものもあるのですが、彼女は未婚(!)の女の子ゆえ、この程度でご勘弁いただければと思います。人に近いところで暮らしているためか、犬には「バツが悪い」なんていう感情はあるように思いますが、人間のような羞恥心はさすがに持ち合わせていないのでしょう。

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 老眼鏡をかけた上で、某倶楽部の会員証ともいわれる妖しいルーペでのぞき込まないと小さな数字が見えません。同じマークや数字同士を貼り合わせるのですが、糊代があまりにも小さくて糊を塗るのも一苦労です。こうしてデジタルカメラで写し取ってPCのディスプレイに表示する、というのもやってみましたが、大きく写るのは良いとしてそれだけ手間が増えますし、視線の移動も多くなって余計に疲れてしまいました。

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 これは中指か薬指あたりの部品です。左側が指の付け根で右側が指先になります。右側の部品には赤と青のマークが二つずつありますが、同じ色の部分同士を貼り合わせることでこの部品が小さな半球のようになるのです。この部品をつけなければ、指が管になってしまいます。できあがった阿修羅が指先から妖しい液体を噴射してきたら困りますので、指先はしっかりふさいでおく必要があります。

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 通常は左の2つをそれぞれ円筒形にしてからつなぎ、その上で指先をくっつけるのですが、人並み外れて不器用な私がそれをやると指1本創るのに時間かかりますので、比較的楽だと思われる、このような組み立て方を試してみました。ここまでやったらしばらく放置して、その間に次の指の部品を切り出します。その部品を同じように糊付けする頃にはいい具合に糊が固まっていますので、その先、円筒形に巻いて接合する作業に進むのです。

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 一つ一つ、推奨されている手順に沿って組み立てるのに比べ、やはり仕上がりは多少汚くなってしまうようですが、私の場合はどっちにしても稚拙な仕上がりになりますので同じことです。ただ、この写真の状態から指先になる部品を半球型に組み立てるのはかえって難しいということが判明しましたので、実際には指先の部分を別に完成させておいて接合しました。

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 鼻くそではなくてこれが指先。恥ずかしながらこれでも一応完成した状態です。糊代にほとんど勘で糊を塗り、指と接合します。ピンセットの先の方で糊代と思われる部分をググッとはなんで押さえつけ、しばらくそのままでじっとしている、という原始的な方法です。

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 これは確か中指か薬指のはずです。慣れてきたことと組み立て方を工夫したことで、指を1本組み立てるのに要する時間は15~20分程度に短縮されました。実はこの阿修羅像を勤務先の「PTA作品展」に出展しようという大それた計画があるのですが、指がこの調子で作れるのであれば何とか間に合う可能性が出てきました。あまり日がありませんので、毎日作業を終えて寝る前には脳内で「宇宙船艦ヤマト」のエンディングナレーションが流れます。「阿修羅完成のその日まで、あと10日!」

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2011年9月 6日 (火)

阿修羅10

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 今日は元気があふれていて、飼い主の手を甘噛みしまくる「ちち(仮名)」さん。それでも少しずつ大人になってきてはいるようで、甘噛みをしているときに目を合わせてやると噛むのをやめて「伏せ」の姿勢をとることが多くなりました。いけないことだとは思っていなくても、飼い主の御不興を買ったな、というのはわかるようです。

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 ここまで組み上げてからパタッと進捗がない阿修羅像。その理由はかんたんなことで、手先が不器用なのと老眼でロクに見えないことからこの先の作業がさっぱり進まないのです。この先、手と頭を作れば完成なのですが、やたらに小さな部品を切り出してどこにあるのかも見えないような糊しろに糊を塗って貼り合わせるという発狂寸前の作業が続くのです。

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 A4サイズの紙にこれだけの部品が配置されています。手ですから当然指があるわけで、細かい部品であろうが何だろうが、くるっと丸めて円筒形にして、そこに指先をくっつけるのです。指先はちょうど、ザビエルやローマ法王が頭に伏せているお皿みたいな形に作って円筒形の指に接着するのですが、仁丹も乗らないほどの糊しろで曲面になるように紙を貼るなんていうのは、手先の器用な人であっても難しい作業です。

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 RICHOのカメラから乗り換えると、こいつはマクロが効かないのか?と思うほどにマクロ撮影が出来ないことに苛立ちますが、憎らしいことにこんな時だけピントが来るものです。耳かきに乗るほどの指先、この状態は未完成で、更に一カ所貼り合わせてドーム型にしなければいけません。しかし、この時点ですでに糊しろがつぶれかけていて、ほとんど続行不可能な状態です。

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 筒状に丸めた部品になぜ耳かきを通しているのかといいますと、写真に見える貼り合わせ部分を耳かきの軸に押しつけることでしっかりと貼り合わせるためなのです。普通なら内側に指を入れるところですが、赤ちゃんの指でもこの筒の中には入りません。

 私の性格からして、こういう作業をしていると苛立って収拾がつかなくなり、最後は部品をくちゃくちゃにして投げ捨てておしまい、というのがいつものパターンです。実際、この指をなんとか形にするまで1時間かかりましたが、それでも何とかブチ切れずにやり終えることが出来ました。これも仏心でしょうか。でも、あとまだ29本残ってます。

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 ピンセットまで持ち出して大騒動ですが、指1本に1時間かかっていたのでは、次第に慣れてくることを計算に入れても左右あわせて6個の手が完成するのに20時間以上かかりそうです。更にその先、肝心の頭を作るとなると、冬が来る前に完成するのかどうか、はなはだ怪しいものです。何より、まずはいい眼鏡を探さないといけませんね。

2011年9月 5日 (月)

ペンの鎖

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 晩ご飯を食べながら、これも晩ご飯を食べている飼い主の方を見上げる「くま(仮名)」さん。私のよりおいしそうねぇ、なんて言い出しそうな表情をしています。実際これは朝ご飯の残りで、朝、少しだけ食べて放置してあったもの。この時間になると、まずはお布団を整えて体を横たえ、しかる後に餌鉢を咥えて引き寄せ、それからおもむろに食べ始めるのです。その様子を見た「ちち(仮名)」さんは半狂乱になって吠えたてますが、ケージの中なら安心よ、とばかり悠然と食べ続ける彼女、実はとっても性格悪いのかも知れません。

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 PILOTグランディーの鎖模様軸。軸とキャップの素材は銀ですので、勝手なルールに従って青インクを入れてあります。ペン先に少し段差があったので親方に診ていただいて、とってもすばらしい書き味になった1本。見た目からは想像できないような柔らかな感じがするペン先はFですが、下手なM以上に滑らかに紙の上を滑ります。

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 ぐるりと巻きペンです。これで柔らかいはずがないのですが、実際手に取ってみると柔らかさを感じます。こんな形状ですし、物理的にはほとんど撓っていないはずですが、撓っていてもこれより堅く感じるペンはいくらもあります。調整というのは実に奥深いものですね。

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 で、調整していただいたペンを「えぇぞえぇぞ」と広島の二右衛門半さんばりにみせびらかしておりましたら、N御大の手に見覚えのある模様が。蝕刻の黒いところが色落ちしているのは残念ですが、ペアになるシャープペンシルに出会ってしまったのです。

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 このシャープ、模様だけでなく機構も文字通りひねったもので、胴軸をツイストすると口金の部分が飛び出してくるというものです。その状態でお尻を押しても動く部分がないということはこれ、紙にペン先を押し当てると芯が出るというものでしょう。

 それにしても、ペンが仲間を呼ぶっていうのは本当にあるのかも知れませんね。

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2011年9月 4日 (日)

よこどり

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 暗闇の中、写真を撮りに来た飼い主に気づいて目を開いた「ちち(仮名)」さん。彼女が家に来たとき、「先住犬がすべて教えますから大丈夫ですよ。」とペットショップのお姉さんに言われたのですが、こうして「くま(仮名)」さんそっくりの姿勢で寝ているのを見て、なるほどそういうことかと納得しています。性格は正反対の2頭ですが、生活様式はそっくりになってきています。

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 先日のWAGNER神戸大会の折、2次会も終わって3次会の会場へ向かう車中で「買う約束してたのに他の人に売られちゃった・・・」とボヤいている人がいたので、詳しく聞いてみると、売られてしまったのはこういうペンだったようです。ごめんなさい、よこどりして譲ってもらったのは私でした。

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 そのお詫びにと言っては何ですが、萬年筆データベースをダウンロードできるようにしておきました。リンクの最初にある、00.萬年筆データベース からダウンロードしてどんどんデータ入力してください。Windows系OSの方はファイル名にPC版とついている方を、Macな皆さんはついていない方をお使いください。どちらも圧縮ファイル(zip)です。

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 シャープペンシルなのですが、同軸をひねるとノックボタンが出てくるというものです。お尻の方だけではなく、先端の方も、ノックボタンが出ていないときは口金の部分も引っ込んでいて、ひねると同じように出てくるというものです。

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 それだけ?といわれればそうですし、書き始めるのに余計なアクションがいるので面倒でもあります。収納時はホンの少しばかり全長が短くなるとはいえ、そのおかげで携帯するのが便利になるわけでもありません。最近話題の「半流」というのは、ひょっとしたらこういうものを喜ぶ人たちのことを言うのかもしれません。

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 さて、それはそれとして、萬年筆データベースを創ろうというプロジェクト、皆さんもぜひ参加してください。先ほど紹介したリンクからファイルをダウンロードして解凍し、Windows系の人はexeファイルを、Mac系の人はappファイルを実行するだけです。嬉しくなってしまうほど打ち込むべき項目が多いですが、そのあたりも含め、改善した方が良いと思われるところなど、ご意見をいただければ、作成してくださった方にお伝えいたします。ご意見その他はこの記事へのコメントまたはメールでお願いします。

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2011年9月 3日 (土)

五右衛門

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 玄関で靴を脱いでリヴィングルームに入るべくドアを開けるとこんな状態。写真の右端が家族の動線ですから、ここ数日で何度か蹴り飛ばされている「くま(仮名)」さんですが、懲りることなくこうして寝ております。家族が彼女の前を通り過ぎるたび、首だけを右に左に動かして動きを追っているという横着さ。犬が飼い主に似るというのはどうやら本当のようです。

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 今日はWAGNER関西地区大会in神戸。雨も風もない静かな朝を迎え、これなら大丈夫かと神戸に向かいます。いつもの兵庫県民会館まで、車でおよそ50分の行程ですが、大阪市内を抜けたあたりで風雨が強まり、神戸市内に入ると傘をさしていても濡れてしまうような降り方。台風はどこへ行きたいのか、ぐずぐずと迷走して雨の量だけがどんどん増えていくという1日となりました。

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 会場となった会議室のすぐ前にあった案内板。「出会い」というキーワード、さらにはそれがピンクで書かれているということから、某オリヂナルインクおぢさんは興味津々というご様子でした。いつまでも貼りを持って元気に暮らしていけるよう、パートナーのいない高齢者の出会いをサポートしようという、至極まっとうなものであると判明して一気にトーンダウンです。

 肝心の会合の方は、少人数でまったりとした雰囲気。それでも、親方も師匠も調整や修理でなかなか大変なご様子でした。たでくふむしむし会さんの差し入れてくださった中華ちまきでお腹を満たし、萬年筆データベースを動かしていろいろと突っ込んでみたり、人は少なかったのですが、みなさんそれぞれに「萬年筆して」いたように思います。

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 そんな写真撮ったらダークサイドに堕ちてしまうよ・・・・・と旅人に警告されたのですが、私はジェダイの委員長なので大丈夫。左が二右衛門半(二右衛門マスター)さん、右が広島の二右衛門半こと羅焚屋さんです。本日現在、二右衛門半認定委員会が認定しているのはこのお二人のほかにはあと一人だけですので、このお二人文句なしにホンマモンです。まったりとした静かな会でしたが、このお二人は全開でした。二人合わせて五右衛門ですね。

2011年9月 2日 (金)

あらしのよる

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 わぃわぃ騒いでようやく手に入れたおやつにかぶりつく「ちち(仮名)」さん。気象警報がなかなか出ない奈良県ですが、今日は午前10時半頃に大雨警報が出されたので、生徒たちは激しい雨の中を下校していきました。周辺地域ではものすごい量の雨が降ったりして大変なことになっているようですが、降ってはやみ、晴れ間が出てまた降るという調子で、風こそ強いもののごく普通の1日でした。現在は雨、風ともにとても穏やかなもので、あらしのよるどころか、人が出歩かない分ふだんより静かな夜となっております。

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 自分で所帯を持つようになる頃までは、台風が来ると結構大騒ぎになっていたような記憶があります。風に飛ばされそうなものを片付けて雨戸を閉め、必要とあらばインスタントラーメンやら蝋燭、懐中電灯に使う電池などを確認してなければ買い込んでおく、というのが常でしたが、結婚してからはそんなこと、あまりやった覚えがありません。

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 原発利権がらみで結構ダークな印象を持たれてしまっている電力会社ですけれど、末端で仕事をされている人たちは私たちの生活を守るために我が身を犠牲にしてくださっているわけで、今こうしている間にも、雨の中、あちこち保守に走ってくださっていることでしょう。そういう人たちの働きがあるのと技術の進歩とで、最近は停電するということがありません。数えてみると我が家にも結構な数のライト類がありますが、電池がなかったり球が切れていたり、あるいは機器そのものが壊れていたりと、まともなものはほとんどなかったりします。

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 で、結局こういった何の役に立つのかわからないような変なライトばっかりあるのですが、それはやはり、心のどこかで「そうそう長い時間停電することなんてない」と思っているからなのでしょうね。そんな心構えでいると、実際に何かで被災したときにエライ目に遭うのでしょうし、備えなくてはと思いつつ、結局は何もせずに時間が過ぎていくものです。心配性なくせになぜ、と聞かれることも多いのですが、心配性ゆえ悲観的になりすぎ、何かあったらどうせダメですよ、なんて開き直りに近い気持ちになってしまっているのかもしれません。

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 と、ここまで書いてきて思い出しました。我が家には発電機があるのです。ガソリンエンジンで発電する、よく夜店にあるようなヤツですが、たしか西暦2000年問題がやかましくいわれたときに知人にもらったものです。エンジンがかかるかどうか一度チェックして、ダメならプラグを替えるなり修理するなりしておかなければいけませんね。

 そういえば、2000年のときも大晦日まではけっこう騒いでいて、かんじん日付が変わる頃にはネットサーフィンをしていて気がつかず、夜中の1時頃になってはじめて2000年になっているのに気がついたという状態でした。

 明日のWAGNER神戸大会、果たして参加できるのかどうか、静かな夜空を見上げて、そのことが一番気になっているのですが、こんな時はとにかく早めに寝るに限りますね。

2011年9月 1日 (木)

防災の日

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 すぅすぅと寝息を、そして時に鼾をかいて眠る「くま(仮名)」さん。こうして気持ちよく眠っているのを見ると、あぁ大丈夫、何事も起こらない、と思えますし、家族の誰かが家にいないときに犬が落ち着かない様子を見せたりすると、そこにいない家族のことが気になって仕方がありません。もしも我が家が大きな災害に襲われるようなことがあれば、きっとこの子たちが知らせてくれるのでしょうが、問題は私たちがそれに気づくかどうか、なのでしょうね。

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 今日は防災の日。大正12年(1923年)のこの日に起こった関東大震災を意識して、昭和35年に閣議で決定されたものだとか。第1回の防災の日、妻はこの世に出てきておりましたけれど、私は母のお腹の中にすらおりませんでした。聞いた話では父母の結婚前であったように記憶しております。

 その1920年過ぎにカナダの工場から送り出されたのがこちらのデュオフォールド。手に入れたときに受けた説明によると1924年製だそうです。こちらの記事にあるように、ゴムサックを抜いて保管されていたものらしく、軸とキャップの色がほぼ同じ状態に保たれています。

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 ゴムサックはこのボタンにつながる部品によって収縮させられ、インクを吸うという仕掛け。サックやそれを押す部品のサイズがあっていなかったので吸入不良で合ったものを師匠に修理していただいたのですが、じつはこれ、さる有名な専門店で買ったもの。旧い萬年筆を買うといろいろとおもしろいことに出会えるものです。

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 キャップをした状態ではそれほど旧い萬年筆に見えませんが、実際に握って書いてみれば現代のペンとは明らかに違うタッチを感じ取ることができます。鈍感な私にもわかるほどですから、萬年筆を趣味にしている人なら誰にでもわかる違い、といえるでしょう。ただ、仕事に使おうとすると全くダメダメな筆記感であることもまた確かなことです。

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 神戸大会を明後日に控えておりますが、近畿地方は次第に雨風が強まってきております。気象警報は太平洋に面した南部の地域に出されているだけですが、今後は発令地域が広がっていくことでしょう。今日は午後から夕方にかけて風が強く吹いていたのですが、日が暮れてからは不思議なほど静かになっています。

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 せっかくの大会ですから出来るだけ参加したいとは思いますし、遠方から前泊までして参加できるよう努力してくださる向きもあるようですが、直撃となると家を出にくいのも事実。台風がまともに来ている休日にお父ちゃんが遊びに出かけるなんて、家族の信頼を失うのに十分です。今はただ、台風が衰えるかそれるかしてくれるのを祈るばかりです。

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